<ORFEO>
ORFEOR 680062 2枚組 \3960
メルカダンテ:「誓い」
プラシド・ドミンゴ(T ヴィスカルド)
アグネス・バルツァ(Ms ビアンカ)
マーラ・ザンピエーリ(S エライーザ)
ロバート・カーンズ(Br マンフレード)
ほか
ゲルト・アルブレヒト(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年9月9日,ウィーン国立歌劇場(演奏会形式)
ドミンゴ、バルツァ、ザンピエーリという豪華キャストで珍しいオペラ。
サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870)は、ロッシーニ(1792年生まれ)と
ドニゼッティ(1797年生まれ)とほぼ同世代、ドニゼッティが1838年にパリ
に移ってから、ヴェルディの人気が不動になるまでは、イタリアのオペラ界
は彼が天下を取っていた大御所でした。またメルカダンテは、フランスのグ
ランドオペラの手法をいち早くイタリアオペラに取り入れた改革者としても
知られ、ヴェルディがそこから多くを学んでいることでも有名です。「誓い」
は、1837年にスカラ座で初演された、メルカダンテの代表作。エライーザは
ヴィスカルドを愛しているが、彼は人妻ビアンカを愛しており、彼女の夫マ
ンフレードは嫉妬、一方ビアンカはかつてエライーザの父の命を救った恩人
だった、という複雑な人間関係の中、エライーザはビアンカを助け死んでし
まう、という波乱万丈の話。これは1979年9月の、ウィーン国立歌劇場での
演奏会形式の上演のライヴ。驚くほど瑞々しいドミンゴとバルツァはもちろ
ん、この前年にスカラ座の「仮面舞踏会」でセンセーションを巻き起こした
ザンピエーリと、実に充実したキャスト。さらにご存知アルブレヒトの引き
締まった音楽によって、メルカダンテのオペラが生き返っています。
<ALPHEE>
ALPHEE 9810010 \2250
ショパン:
(1)4つの即興曲
(2)舟歌 嬰ヘ長調Op.60
(3)スケルツォ第1番ロ短調Op.20
(4)12の練習曲Op.25(全曲)
フィリップ・ジュジアーノ(P)
ALPHEE 9703008 \2250
ショパン:
(1)24の前奏曲Op.28
(2)ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
フィリップ・ジュジアーノ(P)
ALPHEE 0401016 \2250
ラフマニノフ:
(1)練習曲集「音の絵」Op.33
(2)練習曲集「音の絵」Op.39
フィリップ・ジュジアーノ(P)
2006年11月にトッパン・ホールで行なわれたリサイタルでも得意のショパン・
プログラムで聴衆をとりこしたジュジアーノ。1993年より始まった来日公演
を通して、また新たにMIRAREからもアルバムがリリースされるなど、ますま
す目が離せないピアニストのひとりとなっています。
彼は1990年第12回ショパン国際ピアノ・コンクールで最年少入賞(当時17歳)
を果たし、続く1995年の第13回同コンクールではアレクセイ・スルタノフと
ともに第2位(最高位)を得たことで一躍その名を知られるところとなりまし
た。コンクール本選でも絶賛されたというエチュードをはじめとしたショパ
ン。華麗なテクニックで鮮やかに描き切ったラフマニノフ。いずれも今後の
さらなる飛躍を実感させる注目の内容です。
フィリップ・ジュジアーノ…1973年フランスのマルセイユ生まれ。マルセイ
ユ国立音楽院でオディル・ポアソン、ピエール・バルビゼ両教授に師事。さ
らにパリ国立音楽院ではジャック・ルヴィエに師事、16歳で満場一致のプル
ミエ・プリを得て卒業。93年には奨学金を得て、ザルツブルクのモーツァル
テウム音楽院でカール・ハインツ・ケマリングに師事。89年から93年には毎
年1ヶ月間「オランダ音楽セッション」においてヤン・エキエル教授(20世紀
を代表するショパン研究家、ピアニスト。ポーランドの国家事業ショパン・
ナショナル・エディションの校訂者として知られる)にも師事しています。
<Opus蔵>
OPK 7030 \2250
チャイコフスキー:
(1)交響曲4番ヘ短調Op.47
(2)眠りの森の美女より
カラヤン(指)フィルハーモニアO
音源 初期英Columbia LP 33CXシリーズ使用(1952録音)
前回の第5番に続きカラヤンが多く録音を残した第4番の最初の録音です。
ホルンがマイクに入りやすくするため指揮者の後に背中を向けて並んで録音
したとのこと。「イギリスのオーケストラの持つ品格と風合いを活かしなが
ら、カラヤンは氷上を滑りぬけていくような快速のスピード感と鮮やかさで、
泥臭くない、洗練されたチャイコフスキー演奏をここで聴かせている。第3楽
章のピツィカートの連続から、第4楽章の息をつかせぬ畳みこみの迫力には、
その特長がよく出ている。後年のベルリン・フィル盤はもっとオーケストラ
が重いし、最晩年のウィーン・フィル盤ではカラヤンの緊張が途絶えがちに
なる。それぞれ、よくもわるくも録音時点でのカラヤンの音楽を端的に示し
た盤なのだが、このフィルハーモニア盤の颯爽たる演奏は、45才のカラヤン
の才気を見事に捉えたものと言えるだろう。」(山崎浩太郎)
OPK 7031 \2250
レオポルド・ウラッハのモーツァルト
モーツァルト:
(1)クラリネット協奏曲K622
(2)クラリネット五重奏曲K581
(1)カラヤン(指)ウィーンPO (2)シュトロス四重奏団
音源 私家版SP, ベルテルスマンLP
オーパス蔵としてもモーツァルト生誕250年にあたって何かと思いましたがウ
ラッハに落ち着きました。どちらもウェストミンスター盤が有名でその前に
録音されたものは評価も購入も後回しにされる傾向があります。そこでマイ
ナーレーベルの特権を(面子が要らない)利用して2つの録音を一緒にまとめま
した。協奏曲もロジンスキー盤よりいいと思っています。いかがでしょう。
(レーベル・オーナー 相原氏談)
OPK 2065 \2250
ベートーヴェン:
(1)フィデリオ序曲Op.72
(2)トリプル・コンチェルトOp.56
(3)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.39
ワインガルトナー(指)
(1)ロンドン・フィル(1938)
(2)R オドノポソフ(Vn) S アウベル(Vc) A モラレス(Pf) ウィーンPO
(3)マルグリット・ロン(Pf) パリ音楽院管弦楽団(1940)
日本盤、アメリカ盤、フランス盤SPより復刻
ワインガルトナーのベートーヴェンを聴くと、ベートーヴェンはこのように
演奏していたのではないかと思ってしまいます。今回は協奏曲を中心とした
ものです。「これらの演奏に関して感じられるとても大切なことは、これら
は、レコードが今のように大量消費財ではなく、まだ音楽家達が演奏してい
る音楽に没頭できた時代のものだということです。恐らく、これらの録音は、
私たちがすばらしいクラシック音楽がただの娯楽の一形態ではなく、道徳的
な力であった日々を思い起こさせるものなのです。」
(Ralph Steiberg, New York ライナーノートより)
<Altus>
ALT 138/9 2枚組 \3900
ブルックナー:交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管
録音:1986年10月22日東京サントリーホール
梶本音楽事務所 アルトゥス共同企画
スケール、音質、テンポとあらゆる面で既出演奏を大きく上回り伝説となっ
たサントリーでのブル5がついに正規で発売。しかも海賊盤もさすがにこの演
奏だけはでていなかったと思われます。また1986年はサントリーホールの開
館の年でもあり、ヨッフム、コンセルトヘボウも来日して名演のブルックナ
ー7番(ALT015/6)を残し当時チェリかヨッフムかと大いに世間を騒がしま
した。そのチェリのブルックナー5番がまさかのCD化でチェリの御令息イオア
ン総裁も激賞で、チェリのテンポに言及した素晴らしい一文を解説によせて
おり必読。音楽評論界穏健派の重鎮岡本稔氏も「これほど再現性の高いチェ
リビダッケの録音は数少ないというのが率直な印象だ。ここに真のチェリビ
ダッケの芸術と呼ぶにふさわしい音の記録が残されている」と手ばなしの模
様でございます。
<GRAND SLAM>
GS 2018 \2250
(1)フランク:交響曲ニ短調
(2)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
(3)リスト:交響詩「前奏曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1953年12月14、15日(2)1952年12月2、3日
(3)1954年3月3、4日以上すべてウィーン・ムジークフェラインザール
使用ソース:
(1)London LL 967(イギリス・デッカによる片面テスト・プレスU.K. Decca
single sided test pressing)
(2)(3)HMV(U.K.) ALP 1220
制作者より
フルトヴェングラーは晩年、英デッカと契約を結びましたが、LP用に残され
た録音はフランクの交響曲ニ短調のみにとどまりました。この録音はフルト
ヴェングラーの生の音に最も近いとも言わるほど鮮明な音質で知られていま
すが、このCDでは英デッカがアメリカ・ロンドンのために制作した片面カッ
ティングの2枚組テスト・プレスLPから復刻しています。片面プレスのLPは通
常の両面プレスよりも制約が少ないために情報量が多く、当時のオリジナル
・マスターに最も近い音とも言えます。しかも入手したテスト・プレス盤は
1枚目が新品同様、そして2枚目は封印されたままの新品という、復刻の素材
としてはこれ以上は望めないものです。
このフランクのセッションの直前、フルトヴェングラーはウィーン・フィル
の定期公演(1953年12月12日、13日)で、このフランクと当時にワーグナーの
「タンホイザー」序曲を指揮しているので、カップリングにはHMVの同序曲
(1952年)を組み合わせました。また、その「タンホイザー」と同じLPに収
録されているリストの交響詩「前奏曲」も収録されますが、これは約15分の
曲をゆったりとLP片面にカッティングしているため、フランク同様、異様な
までに生々しい音質を誇ります。
解説書の内容
収録されている3作品の初出時の批評(英グラモフォン誌、抜粋)を邦文訳で
掲載します。あとは制作手記を少々。(平林 直哉)
おことわり:LPよりの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
<DYNAMIC>
DYNDVD 33496(DVD-Video) \3780
字幕:伊独仏英西
ヴェルディ:「エルナーニ」
マルコ・ベルティ(T エルナーニ)
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ)
スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ)
ほか
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団
演出&衣装:ピエーラリ
パルマでの「エルナーニ」が映像で発売です。演出のピーエラリ(本名はピ
エールルイージ・ピエーラリ)はフィレンツェ生まれの演出家。シャイー時
代のボローニャ歌劇場で活躍した人。このパルマの舞台では、極めてヴェル
ディらしい重厚な舞台を作り上げています。歌手は、マルコ・ベルティ、ス
ーザン・ネヴィス、ジャコモ・プレスティア、カルロ・グエルフィと、いず
れも各地で引っ張りだこの逸材たち。そしてイタリアオペラの次世代の巨匠
と評価うなぎのぼりの指揮者アントネッロ・アッレマンディの音楽も見事。
《エルナーニ》の熱気溢れる世界を楽しめます。
DYNDVD 33508(DVD-Video) \3780
字幕:仏英独伊西
マスネ:「シェリュバン」
ミシェル・ブリート(Ms シェリュバン),
パトリツィア・チョーフィ(S アンソレイヤード),
カルメラ・レミージョ(S ニーナ),
ジョルジョ・スーリアン(Bs 哲学者),他
エマニュエル・ヴィヨーム(指)
カリアーリ歌劇場管弦楽団,合唱団
演出:ポール・カラン
収録:2006年1月
CD(CDS 508)で発売されていた、カリアーリ歌劇場でのマスネの珍しいオペ
ラ「シェリュバン」が映像で発売!「シェリュバン」は1903年に初演された
オペラで、シェリュバンとは、モーツァルトの「フィガロの結婚」のケルビ
ーノのこと。少年だった彼が17歳になった時の、青年に足を踏み入れ始めた
頃の恋の物語です。演出は、今年6月のボローニャ歌劇場日本公演でもヴェル
ディの「トロヴァトーレ」で個性を発揮しいていたポール・カラン。すっき
りした中に、マスネらしいお洒落な雰囲気を醸した良い舞台です。シェリュ
バン役はミシェル・ブリート、2005年4月に新国立劇場の「フィガロの結婚」
でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラ
ノ。さらに、アンソレイヤードにパトリツィア・チョーフィ、ニーナにカル
メラ・レミージョ、哲学者にジョルジョ・スーリアンと、歌の面でも高水準。
エマニュエル・ヴィヨームの指揮も、マスネの味わいを見事に引き出してい
ます。フランスオペラを愛する人には大推薦のDVDです。
CDS 526 2枚組 \3760
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」
マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ)
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)
アレックス・エスポージト(Bs アリ)
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団、プラハ室内合唱団
録音:2006年8月12,15,19日,ペーザロ
DYNAMICがお届けする、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのシリーズ、
新刊です!なんとつい数ヶ月前の最新録音。「アルジェのイタリア女」です。
このオペラの新録音自体久々のものですが、加えて歌手が皆新鮮ピチピチ。
マリアンナ・ピッツォラートは、2004年にカサロヴァの代役で「タンクレー
ディ」のタイトルロールに抜擢、大成功を収めたシンデレラ・ガール。マキ
シム・ミロノフは、10月に藤原歌劇団の「ランスへの旅」で話題となったロ
シアのテノール。マルコ・ヴィンコも、2003年に藤原歌劇団の「イタリアの
トルコ人」で大好評を博したバス。この三人はいずれもまだ若い歌手で、こ
うした才能を積極的に発掘するこのフェスティヴァルの意欲がズバリと当た
っています。そこに、ベテランのブルーノ・デ・シモーネがタッデーオ役で
加わって、存在感を出しています。ロッシーニの大御所、レンゼッティの指
揮にボローニャのオーケストラと、バックも万全。第2幕のリンドーロのアリ
アは、ロッシーニが新たに書き直したものを使用しています。
なお、DVDでの発売が予定されています。
CDS 520 \1950
カヴァッリ:
5つのラウダーテのヴェスプロ
8声のカンツォーナ
「喝采せよ」(3声)
「神よ、お恵みを」(3声)
6声のマニフィカト
「主をほめ讃えよ」(8声)
「エルサレムよ、主をほめ讃えよ」
ブルーノ・ジーニ(指)クレモナ・モンテヴェルディ合唱団
アンサンブル・ド・サックブティエ、ほか
録音:2006年5月11-14日
モンテヴェルディの後継者として知られるヴェネツィアの作曲家、カヴァッ
リの宗教曲集。いずれもモンテヴェルディの衣鉢を継いだ名曲です。ブルー
ノ・ジーニは、スカラ座少年合唱団を指導していたこともある合唱のプロ。
2000年にクレモナのモンテヴェルディ合唱団の芸術監督に就任、精力的に活
動しています。
<Triolila>
7427 99022 \2080
J.S.バッハ:
(1)トッカータとフーガニ短調
(2)小前奏曲 ハ短調BWV.999
(3)「マタイ受難曲」-「神よ、哀れみたまえ」
(3)平均率第1巻-前奏曲第2番ハ短調、前奏曲第1番ハ長調
(4)G線上のアリア
(5)ハ短調の前奏曲による幻想曲
(6)クリスチャン・バッハ:ヴィオラ協奏曲より
アンジェリカ・アクバル(Pf)、エルカン・イルマク(ネイ)、
ミシルリ・アーメト(ダルブッカ、カホン)他にサズ、コブス等の中近東の
楽器多数
おなじみの「トッカータとフーガ」がピアノで響き始めるとすぐに打楽器が
響き始めてベリーダンサーが眼前で踊り始めるイメージが・・・。大バッハ
の超有名曲に多種多様な民族楽器がからまってワールドミュージックの世界
に。「絶世の美女」と呼びたい、アンジェリカ・アクバルはモーツァルトの
交響曲も、バッハの偉大な音楽も山奥の羊飼いの歌もインドのラーガもクロ
アチアの舞踊もそれらはみんな一つのものと信じてこのアルバムを制作した。
ORFEOR 680062 2枚組 \3960
メルカダンテ:「誓い」
プラシド・ドミンゴ(T ヴィスカルド)
アグネス・バルツァ(Ms ビアンカ)
マーラ・ザンピエーリ(S エライーザ)
ロバート・カーンズ(Br マンフレード)
ほか
ゲルト・アルブレヒト(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1979年9月9日,ウィーン国立歌劇場(演奏会形式)
ドミンゴ、バルツァ、ザンピエーリという豪華キャストで珍しいオペラ。
サヴェリオ・メルカダンテ(1795-1870)は、ロッシーニ(1792年生まれ)と
ドニゼッティ(1797年生まれ)とほぼ同世代、ドニゼッティが1838年にパリ
に移ってから、ヴェルディの人気が不動になるまでは、イタリアのオペラ界
は彼が天下を取っていた大御所でした。またメルカダンテは、フランスのグ
ランドオペラの手法をいち早くイタリアオペラに取り入れた改革者としても
知られ、ヴェルディがそこから多くを学んでいることでも有名です。「誓い」
は、1837年にスカラ座で初演された、メルカダンテの代表作。エライーザは
ヴィスカルドを愛しているが、彼は人妻ビアンカを愛しており、彼女の夫マ
ンフレードは嫉妬、一方ビアンカはかつてエライーザの父の命を救った恩人
だった、という複雑な人間関係の中、エライーザはビアンカを助け死んでし
まう、という波乱万丈の話。これは1979年9月の、ウィーン国立歌劇場での
演奏会形式の上演のライヴ。驚くほど瑞々しいドミンゴとバルツァはもちろ
ん、この前年にスカラ座の「仮面舞踏会」でセンセーションを巻き起こした
ザンピエーリと、実に充実したキャスト。さらにご存知アルブレヒトの引き
締まった音楽によって、メルカダンテのオペラが生き返っています。
<ALPHEE>
ALPHEE 9810010 \2250
ショパン:
(1)4つの即興曲
(2)舟歌 嬰ヘ長調Op.60
(3)スケルツォ第1番ロ短調Op.20
(4)12の練習曲Op.25(全曲)
フィリップ・ジュジアーノ(P)
ALPHEE 9703008 \2250
ショパン:
(1)24の前奏曲Op.28
(2)ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
フィリップ・ジュジアーノ(P)
ALPHEE 0401016 \2250
ラフマニノフ:
(1)練習曲集「音の絵」Op.33
(2)練習曲集「音の絵」Op.39
フィリップ・ジュジアーノ(P)
2006年11月にトッパン・ホールで行なわれたリサイタルでも得意のショパン・
プログラムで聴衆をとりこしたジュジアーノ。1993年より始まった来日公演
を通して、また新たにMIRAREからもアルバムがリリースされるなど、ますま
す目が離せないピアニストのひとりとなっています。
彼は1990年第12回ショパン国際ピアノ・コンクールで最年少入賞(当時17歳)
を果たし、続く1995年の第13回同コンクールではアレクセイ・スルタノフと
ともに第2位(最高位)を得たことで一躍その名を知られるところとなりまし
た。コンクール本選でも絶賛されたというエチュードをはじめとしたショパ
ン。華麗なテクニックで鮮やかに描き切ったラフマニノフ。いずれも今後の
さらなる飛躍を実感させる注目の内容です。
フィリップ・ジュジアーノ…1973年フランスのマルセイユ生まれ。マルセイ
ユ国立音楽院でオディル・ポアソン、ピエール・バルビゼ両教授に師事。さ
らにパリ国立音楽院ではジャック・ルヴィエに師事、16歳で満場一致のプル
ミエ・プリを得て卒業。93年には奨学金を得て、ザルツブルクのモーツァル
テウム音楽院でカール・ハインツ・ケマリングに師事。89年から93年には毎
年1ヶ月間「オランダ音楽セッション」においてヤン・エキエル教授(20世紀
を代表するショパン研究家、ピアニスト。ポーランドの国家事業ショパン・
ナショナル・エディションの校訂者として知られる)にも師事しています。
<Opus蔵>
OPK 7030 \2250
チャイコフスキー:
(1)交響曲4番ヘ短調Op.47
(2)眠りの森の美女より
カラヤン(指)フィルハーモニアO
音源 初期英Columbia LP 33CXシリーズ使用(1952録音)
前回の第5番に続きカラヤンが多く録音を残した第4番の最初の録音です。
ホルンがマイクに入りやすくするため指揮者の後に背中を向けて並んで録音
したとのこと。「イギリスのオーケストラの持つ品格と風合いを活かしなが
ら、カラヤンは氷上を滑りぬけていくような快速のスピード感と鮮やかさで、
泥臭くない、洗練されたチャイコフスキー演奏をここで聴かせている。第3楽
章のピツィカートの連続から、第4楽章の息をつかせぬ畳みこみの迫力には、
その特長がよく出ている。後年のベルリン・フィル盤はもっとオーケストラ
が重いし、最晩年のウィーン・フィル盤ではカラヤンの緊張が途絶えがちに
なる。それぞれ、よくもわるくも録音時点でのカラヤンの音楽を端的に示し
た盤なのだが、このフィルハーモニア盤の颯爽たる演奏は、45才のカラヤン
の才気を見事に捉えたものと言えるだろう。」(山崎浩太郎)
OPK 7031 \2250
レオポルド・ウラッハのモーツァルト
モーツァルト:
(1)クラリネット協奏曲K622
(2)クラリネット五重奏曲K581
(1)カラヤン(指)ウィーンPO (2)シュトロス四重奏団
音源 私家版SP, ベルテルスマンLP
オーパス蔵としてもモーツァルト生誕250年にあたって何かと思いましたがウ
ラッハに落ち着きました。どちらもウェストミンスター盤が有名でその前に
録音されたものは評価も購入も後回しにされる傾向があります。そこでマイ
ナーレーベルの特権を(面子が要らない)利用して2つの録音を一緒にまとめま
した。協奏曲もロジンスキー盤よりいいと思っています。いかがでしょう。
(レーベル・オーナー 相原氏談)
OPK 2065 \2250
ベートーヴェン:
(1)フィデリオ序曲Op.72
(2)トリプル・コンチェルトOp.56
(3)ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.39
ワインガルトナー(指)
(1)ロンドン・フィル(1938)
(2)R オドノポソフ(Vn) S アウベル(Vc) A モラレス(Pf) ウィーンPO
(3)マルグリット・ロン(Pf) パリ音楽院管弦楽団(1940)
日本盤、アメリカ盤、フランス盤SPより復刻
ワインガルトナーのベートーヴェンを聴くと、ベートーヴェンはこのように
演奏していたのではないかと思ってしまいます。今回は協奏曲を中心とした
ものです。「これらの演奏に関して感じられるとても大切なことは、これら
は、レコードが今のように大量消費財ではなく、まだ音楽家達が演奏してい
る音楽に没頭できた時代のものだということです。恐らく、これらの録音は、
私たちがすばらしいクラシック音楽がただの娯楽の一形態ではなく、道徳的
な力であった日々を思い起こさせるものなのです。」
(Ralph Steiberg, New York ライナーノートより)
<Altus>
ALT 138/9 2枚組 \3900
ブルックナー:交響曲第5番
セルジュ・チェリビダッケ(指)ミュンヘン・フィルハーモニー管
録音:1986年10月22日東京サントリーホール
梶本音楽事務所 アルトゥス共同企画
スケール、音質、テンポとあらゆる面で既出演奏を大きく上回り伝説となっ
たサントリーでのブル5がついに正規で発売。しかも海賊盤もさすがにこの演
奏だけはでていなかったと思われます。また1986年はサントリーホールの開
館の年でもあり、ヨッフム、コンセルトヘボウも来日して名演のブルックナ
ー7番(ALT015/6)を残し当時チェリかヨッフムかと大いに世間を騒がしま
した。そのチェリのブルックナー5番がまさかのCD化でチェリの御令息イオア
ン総裁も激賞で、チェリのテンポに言及した素晴らしい一文を解説によせて
おり必読。音楽評論界穏健派の重鎮岡本稔氏も「これほど再現性の高いチェ
リビダッケの録音は数少ないというのが率直な印象だ。ここに真のチェリビ
ダッケの芸術と呼ぶにふさわしい音の記録が残されている」と手ばなしの模
様でございます。
<GRAND SLAM>
GS 2018 \2250
(1)フランク:交響曲ニ短調
(2)ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
(3)リスト:交響詩「前奏曲」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1953年12月14、15日(2)1952年12月2、3日
(3)1954年3月3、4日以上すべてウィーン・ムジークフェラインザール
使用ソース:
(1)London LL 967(イギリス・デッカによる片面テスト・プレスU.K. Decca
single sided test pressing)
(2)(3)HMV(U.K.) ALP 1220
制作者より
フルトヴェングラーは晩年、英デッカと契約を結びましたが、LP用に残され
た録音はフランクの交響曲ニ短調のみにとどまりました。この録音はフルト
ヴェングラーの生の音に最も近いとも言わるほど鮮明な音質で知られていま
すが、このCDでは英デッカがアメリカ・ロンドンのために制作した片面カッ
ティングの2枚組テスト・プレスLPから復刻しています。片面プレスのLPは通
常の両面プレスよりも制約が少ないために情報量が多く、当時のオリジナル
・マスターに最も近い音とも言えます。しかも入手したテスト・プレス盤は
1枚目が新品同様、そして2枚目は封印されたままの新品という、復刻の素材
としてはこれ以上は望めないものです。
このフランクのセッションの直前、フルトヴェングラーはウィーン・フィル
の定期公演(1953年12月12日、13日)で、このフランクと当時にワーグナーの
「タンホイザー」序曲を指揮しているので、カップリングにはHMVの同序曲
(1952年)を組み合わせました。また、その「タンホイザー」と同じLPに収
録されているリストの交響詩「前奏曲」も収録されますが、これは約15分の
曲をゆったりとLP片面にカッティングしているため、フランク同様、異様な
までに生々しい音質を誇ります。
解説書の内容
収録されている3作品の初出時の批評(英グラモフォン誌、抜粋)を邦文訳で
掲載します。あとは制作手記を少々。(平林 直哉)
おことわり:LPよりの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
<DYNAMIC>
DYNDVD 33496(DVD-Video) \3780
字幕:伊独仏英西
ヴェルディ:「エルナーニ」
マルコ・ベルティ(T エルナーニ)
カルロ・グエルフィ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs シルヴァ)
スーザン・ネヴィス(S エルヴィーラ)
ほか
アントネッロ・アッレマンディ(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団
演出&衣装:ピエーラリ
パルマでの「エルナーニ」が映像で発売です。演出のピーエラリ(本名はピ
エールルイージ・ピエーラリ)はフィレンツェ生まれの演出家。シャイー時
代のボローニャ歌劇場で活躍した人。このパルマの舞台では、極めてヴェル
ディらしい重厚な舞台を作り上げています。歌手は、マルコ・ベルティ、ス
ーザン・ネヴィス、ジャコモ・プレスティア、カルロ・グエルフィと、いず
れも各地で引っ張りだこの逸材たち。そしてイタリアオペラの次世代の巨匠
と評価うなぎのぼりの指揮者アントネッロ・アッレマンディの音楽も見事。
《エルナーニ》の熱気溢れる世界を楽しめます。
DYNDVD 33508(DVD-Video) \3780
字幕:仏英独伊西
マスネ:「シェリュバン」
ミシェル・ブリート(Ms シェリュバン),
パトリツィア・チョーフィ(S アンソレイヤード),
カルメラ・レミージョ(S ニーナ),
ジョルジョ・スーリアン(Bs 哲学者),他
エマニュエル・ヴィヨーム(指)
カリアーリ歌劇場管弦楽団,合唱団
演出:ポール・カラン
収録:2006年1月
CD(CDS 508)で発売されていた、カリアーリ歌劇場でのマスネの珍しいオペ
ラ「シェリュバン」が映像で発売!「シェリュバン」は1903年に初演された
オペラで、シェリュバンとは、モーツァルトの「フィガロの結婚」のケルビ
ーノのこと。少年だった彼が17歳になった時の、青年に足を踏み入れ始めた
頃の恋の物語です。演出は、今年6月のボローニャ歌劇場日本公演でもヴェル
ディの「トロヴァトーレ」で個性を発揮しいていたポール・カラン。すっき
りした中に、マスネらしいお洒落な雰囲気を醸した良い舞台です。シェリュ
バン役はミシェル・ブリート、2005年4月に新国立劇場の「フィガロの結婚」
でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラ
ノ。さらに、アンソレイヤードにパトリツィア・チョーフィ、ニーナにカル
メラ・レミージョ、哲学者にジョルジョ・スーリアンと、歌の面でも高水準。
エマニュエル・ヴィヨームの指揮も、マスネの味わいを見事に引き出してい
ます。フランスオペラを愛する人には大推薦のDVDです。
CDS 526 2枚組 \3760
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」
マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ)
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)
アレックス・エスポージト(Bs アリ)
ドナート・レンゼッティ(指)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団、プラハ室内合唱団
録音:2006年8月12,15,19日,ペーザロ
DYNAMICがお届けする、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのシリーズ、
新刊です!なんとつい数ヶ月前の最新録音。「アルジェのイタリア女」です。
このオペラの新録音自体久々のものですが、加えて歌手が皆新鮮ピチピチ。
マリアンナ・ピッツォラートは、2004年にカサロヴァの代役で「タンクレー
ディ」のタイトルロールに抜擢、大成功を収めたシンデレラ・ガール。マキ
シム・ミロノフは、10月に藤原歌劇団の「ランスへの旅」で話題となったロ
シアのテノール。マルコ・ヴィンコも、2003年に藤原歌劇団の「イタリアの
トルコ人」で大好評を博したバス。この三人はいずれもまだ若い歌手で、こ
うした才能を積極的に発掘するこのフェスティヴァルの意欲がズバリと当た
っています。そこに、ベテランのブルーノ・デ・シモーネがタッデーオ役で
加わって、存在感を出しています。ロッシーニの大御所、レンゼッティの指
揮にボローニャのオーケストラと、バックも万全。第2幕のリンドーロのアリ
アは、ロッシーニが新たに書き直したものを使用しています。
なお、DVDでの発売が予定されています。
CDS 520 \1950
カヴァッリ:
5つのラウダーテのヴェスプロ
8声のカンツォーナ
「喝采せよ」(3声)
「神よ、お恵みを」(3声)
6声のマニフィカト
「主をほめ讃えよ」(8声)
「エルサレムよ、主をほめ讃えよ」
ブルーノ・ジーニ(指)クレモナ・モンテヴェルディ合唱団
アンサンブル・ド・サックブティエ、ほか
録音:2006年5月11-14日
モンテヴェルディの後継者として知られるヴェネツィアの作曲家、カヴァッ
リの宗教曲集。いずれもモンテヴェルディの衣鉢を継いだ名曲です。ブルー
ノ・ジーニは、スカラ座少年合唱団を指導していたこともある合唱のプロ。
2000年にクレモナのモンテヴェルディ合唱団の芸術監督に就任、精力的に活
動しています。
<Triolila>
7427 99022 \2080
J.S.バッハ:
(1)トッカータとフーガニ短調
(2)小前奏曲 ハ短調BWV.999
(3)「マタイ受難曲」-「神よ、哀れみたまえ」
(3)平均率第1巻-前奏曲第2番ハ短調、前奏曲第1番ハ長調
(4)G線上のアリア
(5)ハ短調の前奏曲による幻想曲
(6)クリスチャン・バッハ:ヴィオラ協奏曲より
アンジェリカ・アクバル(Pf)、エルカン・イルマク(ネイ)、
ミシルリ・アーメト(ダルブッカ、カホン)他にサズ、コブス等の中近東の
楽器多数
おなじみの「トッカータとフーガ」がピアノで響き始めるとすぐに打楽器が
響き始めてベリーダンサーが眼前で踊り始めるイメージが・・・。大バッハ
の超有名曲に多種多様な民族楽器がからまってワールドミュージックの世界
に。「絶世の美女」と呼びたい、アンジェリカ・アクバルはモーツァルトの
交響曲も、バッハの偉大な音楽も山奥の羊飼いの歌もインドのラーガもクロ
アチアの舞踊もそれらはみんな一つのものと信じてこのアルバムを制作した。