<SERENADE(CD-R)>
『クラシック名曲初演&初録音事典』(大和書房)発売1周年記念!
ハイライトの第2弾!
限定盤ではありません。
第1集(SEDR-0001)も限定盤扱いでしたが、今後も生産を行なう事になり
ました。
SEDR-0002 \850
世界初録音集II(ハイライト)
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽-第2楽章
ハロルド・バーンズ指揮、
ロスアンジェルス室内管弦楽団
LP=〔輸〕キャピトルL8048(1949年録音/154ページ)
(2)ブルックナー:交響曲第6番-第3楽章
ヘンリー・スウォボダ指揮、
ウィーン交響楽団
LP=〔輸〕ウェストミンスターWL5055-6(1950年録音/204ページ)
(3)ベルク:ヴァイオリン協奏曲-冒頭
ルイス・クラスナー(ヴァイオリン)
アルトゥール・ロジンスキー指揮、
クリーヴランド管弦楽団
SP=〔輸〕コロンビアM465(1940年録音/238ページ)
(4)ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
ゲルハルト・プフリューガー指揮、
ライプツィヒ放送管弦楽団
LP=〔輸〕オーシャニックOCLP301(1950年録音/236ページ)
(5)ブラームス:交響曲第1番-第2楽章
オスカー・フリート指揮、
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
LP=〔輸〕パースト・マスターズPM(1924年頃録音/178ページ)
(6)ラヴェル:歌劇「子供と魔法」-冒頭
ヴィクトル・デ・サーバタ指揮ほか
SP=〔輸〕コロンビアLFX784-9(1948年録音/300ページ)
(7)チャイコフスキー:交響曲第4番-第4楽章
ランドン・ロナルド指揮、
ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
SP=〔輸〕HMV DB1037-41(1925年録音/119ページ)
(8)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番-第3楽章
ヨーク・ボーウェン(ピアノ)、
スタンリー・チャップル指揮、エオリアン管弦楽団
SP=〔輸〕ヴォカリオンA0237-40(1925年頃録音/230ページ)
(9)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」-第4楽章
ビクター・コンサート・オーケストラ
SP=〔輸〕ビクター17707(1914年頃録音/276ページ)
(10)ブルックナー:交響曲第8番-第4楽章
オイゲン・ヨッフム指揮、
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
SP=〔輸〕ドイツ・グラモフォンLV68338-48(1949年録音/207ページ)
(11)ベートーヴェン:交響曲第5番-第2楽章
大オデオン弦楽合奏団
SP=〔輸〕オデオンXX76153(1910年録音/223ページ))
(12)シェーンベルク:浄夜より
ユージン・オーマンディ指揮、
ミネアポリス交響楽団
SP=〔輸〕ビクターM207(1934年録音/58ページ)
拙著『クラシック名曲初演&初録音事典』(大和書房)に掲載されている初録
音集のハイライト盤(SEDR-0001)を制作したが、これが思いのほか大好評で、
ここに第2弾を制作した次第である。以下、第1弾と同様に詳細なデータは本
書を参照していただくとして、以下はその補足である。
(1)は 本書にも記した通り、指揮者もオーケストラも一般的にはほとんど
知られていないので、録音史からは全く忘れられた演奏である。モノーラル
ではあるが当時としては音質も優秀であるし、演奏自体も決して悪くないの
で、遠からず全曲の復刻が望まれよう。要望があればSEDRシリーズで全曲復
刻しても良いと考えている。
(2)は本書の原稿を入れた時点で1枚に詰め込んだ再発売のLPしか手に入らず、
やむなくそのジャケットを使用した。しかし、その後最初に発売された2枚
組をやっと入手した。この初出2枚組は当時としては破格の豪華ジャケット
に入ったLPで、第4面にはブルックナーの詩篇第115番、第120番が収録され
ている。入手したLPはやや状態が悪いが、希少盤ゆえにご容赦願いたい。
(3)は初演者クラスナーの演奏である。ダンテのCDが現在廃盤なので、目下
のところ全曲を聴く手だてとしてはそのCDか、もしくはLP、SPを手に入れる
しかない。
(4)のプフリューガーはかつてブルックナーの交響曲第5番などのCDも発売さ
れていた。強烈な個性はないものの、手堅くまとめる手腕はなかなかのもで
ある。この序曲も生き生きとした演奏である。
(5)の演奏のオリジナルのSPはいまだかつて現物はおろか、リスト上でも過
去に一度も見たことはない。以前、全曲を復刻したいと考え、このパースト
・マスターズの原盤制作者に連絡を取ろうとしたが、すでに故人のようであ
り、調べはつかなかった。このLPのマスター・テープ、あるいは復刻に使用
したSP盤はどこに保管されているのだろうか?
(6)はSPで聴くと独特の雰囲気があって良い。ただし、本書ではイギリス盤
の番号を掲載しながらも、写真はこの復刻に使用したフランス・コロンビア
盤のレーベルを使用するという間違いを犯してしまった。
(7)のロナルドは最初期に積極的に録音を行った指揮者のひとりである。し
かし、伴奏指揮者以上の知名度がないために、この演奏の全曲復刻はかなり
難しいかもしれない。この最終面ではいきなり弦楽器のポルタメントが現れ
るが、この当時はこうした部分でさえも使用していたのでだる。他にもロナ
ルドが録音したブラームスの交響曲第2番(179ページ)もあるが、いまだに入
手出来ない。
(8)は本書にもあるように、ここではボーウェン自作のカデンツァが使用さ
れている。なお、全曲は最近発売された「ヨーク・ボーウェン全SP録音集」
(APR 6007/2枚組)に収録されている。
(9)の全曲は随所にわたってカットを施しているが、この第4楽章も例外では
ない。最初に録音されたという意外にこれといって特色はないが、こういっ
た機会でなければなかなか聴けないのも事実である。
(10)の全曲はCDもあるが、このSP盤の音を聴く機会はあまりないので加えて
みた。このLV番号のSP盤は電気再生用のもので、蓄音機では使用出来ない。
(11)は全曲の中の第2楽章だけを入手したので加えてみた。本書にも記した
通り、これはフリードリヒ・カークなる指揮者の演奏のとのこと。ポルタメ
ント奏法が目立つ。全曲は(ウィング・ディスク WCD62)で聴くことが出来
る。
(12)だが、このCDRを制作する際、所持していたSPをかけようとしたら1枚目
のふちが欠けていて再生できない状態になっていた。従って、ここでは曲の
途中を収録した。当時のミネアポリス響はヨーロッパから移住してきた団員
がほとんどのようで、柔らかい音色が特色である。(平林 直哉)
SEDR-5030 \2300
アントン・ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Recorded: 15 March 1949, Titania-Palast, Berlin
Source: Educational Media Associates RR 457
このディスクの演奏は2003年にSEDR-2022として発売している。その際、私
は2022の解説の中で使用した音源を「ロココ、ディスココープ系のものと同
じ」と書いていた。つまり、私はロココとディスココープとは同じ音だと思
いこんでいたのである。しかし、その後2007年にRR457の2枚組を聴く機会が
あった。すると、このLPの音は非常に明瞭なのである。SEDR-2022で使用し
た音源はロココ系列と同じく入力過剰であり、それがまた独特の激しさを演
出していたのである。ところが、このRR457はそのような欠点はなく、実に
すっきりと見通しが良い音なのである。言うまでもなく、この演奏はドイツ
・フルトヴェングラー協会制作による正規盤があるが(MMS-9099)。それも非
常に明瞭だが、妙にこざっぱりとした音にも思えなくはない。その点、この
CDRはLPの小さなプチパチ・ノイズは発生するものの、全体の雰囲気はまこ
とに優れていると思う。
このLPの欠点をあえて言うとするならば、第1楽章と第2楽章が片面に詰め込
まれており、その2つの楽章のおとがわずかながら窮屈なことである。これが
もし2枚4面にゆったりとカッティングされていれば文句の付けようがないと
ころだが、こうした4面カッティング盤は発売されていないので、あきらめ
るしかない。なお、このRR457の第4面はブルックナーの交響曲第7番の第2楽
章、戦時中のテレフンケンのSPから復刻したものが収録されている。
<MICRO CINEMA>
MC980(DVD-Video)2枚組 \4280
Merce Cunninghma Dance Company/ Split Sides
2003年10月14日に初演されたマース・カニンガム・ダンス・カンパニーの
Split Sides。
Split Sides 45(2時間6分)
Choreography "A" followed by "B"
Split Sides 46(2時間6分)
Choreography "B" followed by "A"
MC983(DVD-Video)2枚組 \6500
American Avant Garde Film(1947-1986)(Vol.2)
Treasures IV from American Film Archives
サン・フランシスコの実験映画シーンをリードしたブルース・ベイリーから
ポップ・アートの旗手アンディーウォーホールまでアメリカの実験的な27人
の作家の作品を収録。メインストリームから外れた作家達のフィルムはアメ
リカの1960-70年代を知る上でとても貴重なものです。
アンディ・ウォーホール
ブルース・ベイリー
ウオレス・バーマン
ロバート・ブレア
シャーリー・クラーク
ジョセフ・コーネル
ストーム・ディ・ハーシュ
ローレンス・ジョーダン
ジョージ・クチャル
スタンディッシュ・ローダー
サウル・レヴァイン
ジョナス・メカス
ロバート・メルソン
ウイリアム・ワイリー
パット・オニール
ポール・シャリッツ
ハリー・スミス
キック・スタンド
312分
MC953(DVD-Video)\3180
Cinemad/ Almanac 2009
ブルース・コナーなど10人の2000-2008年のショート・フィルム作品集。
Edge-TV With Animal Charm(3分)監督:Animal Charm
Above Below(4分)監督:Cam Archer(キャム・アーチャー)
Letters, Notes(4分)監督:Stephanie Barber(ステフアニー・バーバー)
Valse Triste(5分)監督:Bruce Conner(ブルース・コナー)
Pictures from Dorothy(6分)監督:Kevin Jerome Everson
(ケヴィン・エヴァーソン)
The Sun(3分)監督:James Fotopoulos
ジェームス・フォトプロス)
Lot 63, Grave C(10分)Sam Green(サム・グリーン)
War(trailer)監督:Jake Mahaffy(ジェイク・マハフィー)
Wellness(trailer)監督:Jake Mahaffy(ジェイク・マハフィー)
Motion Studies #3:Gravity(3分)監督:Jake Mahaffy
(ジェイク・マハフィー)
Light is Calling(8分)監督:Bill Morrison(ビル・モリソン)
Viscera(11分)監督:Leighton Pierce(レイトン・ピェルス)
77分
<NEW WORLD>
80689-2 2枚組 \3380
David Rosenboom/ How Much Better if Plymouth Rock
had Landed on the Pilgrims
デヴィッド・ローゼンブーム:
1947年米国の実験的音楽のパイオニアで脳波に係る音楽を多く作りだし、
脳波実験音楽家として精力的に活動を続けています。この作品には幻覚的な
要素が多くみられ聴くものを異常なまた心地よい驚異のサウンド世界へとい
ざないます。
Section I: Erika Duke-Kirkpatrick, cellos
Section II: David Rosenboom, electronics, computer
Section III: Vinny Golia, contrabass saxophones
winds; David Rosenboom, field recordings
Section V: Swapan Chaudhuri, tabla; Vinny Golia, winds;
Aashish Khan, sarode; Daniel Rosenboom, trumpet; David
Rosenboom, piano, computer; I Nyoman Wenten, pemade
Section VI: PLOTZ! and DR. MiNT(double rock bands)
Section VII: David Rosenboom, piano in expanded pelog
tuning; I Nyoman Wenten, pemade; William Winant, jegog,
calung
Section VIII: Daniel Rosenboom, trumpets; David
Rosenboom, piano, drawbar organ, computer
Section IX: David Rosenboom, piano, computer; I Nyoman
Wenten, Balinese drum; William Winant, marimba
On historical recordings in Sections II & V: Donald Buchla,
Thomas McFaul, Lynn Newton, Gerald Shapiro, Michael
Slevin
『クラシック名曲初演&初録音事典』(大和書房)発売1周年記念!
ハイライトの第2弾!
限定盤ではありません。
第1集(SEDR-0001)も限定盤扱いでしたが、今後も生産を行なう事になり
ました。
SEDR-0002 \850
世界初録音集II(ハイライト)
(1)バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽-第2楽章
ハロルド・バーンズ指揮、
ロスアンジェルス室内管弦楽団
LP=〔輸〕キャピトルL8048(1949年録音/154ページ)
(2)ブルックナー:交響曲第6番-第3楽章
ヘンリー・スウォボダ指揮、
ウィーン交響楽団
LP=〔輸〕ウェストミンスターWL5055-6(1950年録音/204ページ)
(3)ベルク:ヴァイオリン協奏曲-冒頭
ルイス・クラスナー(ヴァイオリン)
アルトゥール・ロジンスキー指揮、
クリーヴランド管弦楽団
SP=〔輸〕コロンビアM465(1940年録音/238ページ)
(4)ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
ゲルハルト・プフリューガー指揮、
ライプツィヒ放送管弦楽団
LP=〔輸〕オーシャニックOCLP301(1950年録音/236ページ)
(5)ブラームス:交響曲第1番-第2楽章
オスカー・フリート指揮、
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
LP=〔輸〕パースト・マスターズPM(1924年頃録音/178ページ)
(6)ラヴェル:歌劇「子供と魔法」-冒頭
ヴィクトル・デ・サーバタ指揮ほか
SP=〔輸〕コロンビアLFX784-9(1948年録音/300ページ)
(7)チャイコフスキー:交響曲第4番-第4楽章
ランドン・ロナルド指揮、
ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団
SP=〔輸〕HMV DB1037-41(1925年録音/119ページ)
(8)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番-第3楽章
ヨーク・ボーウェン(ピアノ)、
スタンリー・チャップル指揮、エオリアン管弦楽団
SP=〔輸〕ヴォカリオンA0237-40(1925年頃録音/230ページ)
(9)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」-第4楽章
ビクター・コンサート・オーケストラ
SP=〔輸〕ビクター17707(1914年頃録音/276ページ)
(10)ブルックナー:交響曲第8番-第4楽章
オイゲン・ヨッフム指揮、
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
SP=〔輸〕ドイツ・グラモフォンLV68338-48(1949年録音/207ページ)
(11)ベートーヴェン:交響曲第5番-第2楽章
大オデオン弦楽合奏団
SP=〔輸〕オデオンXX76153(1910年録音/223ページ))
(12)シェーンベルク:浄夜より
ユージン・オーマンディ指揮、
ミネアポリス交響楽団
SP=〔輸〕ビクターM207(1934年録音/58ページ)
拙著『クラシック名曲初演&初録音事典』(大和書房)に掲載されている初録
音集のハイライト盤(SEDR-0001)を制作したが、これが思いのほか大好評で、
ここに第2弾を制作した次第である。以下、第1弾と同様に詳細なデータは本
書を参照していただくとして、以下はその補足である。
(1)は 本書にも記した通り、指揮者もオーケストラも一般的にはほとんど
知られていないので、録音史からは全く忘れられた演奏である。モノーラル
ではあるが当時としては音質も優秀であるし、演奏自体も決して悪くないの
で、遠からず全曲の復刻が望まれよう。要望があればSEDRシリーズで全曲復
刻しても良いと考えている。
(2)は本書の原稿を入れた時点で1枚に詰め込んだ再発売のLPしか手に入らず、
やむなくそのジャケットを使用した。しかし、その後最初に発売された2枚
組をやっと入手した。この初出2枚組は当時としては破格の豪華ジャケット
に入ったLPで、第4面にはブルックナーの詩篇第115番、第120番が収録され
ている。入手したLPはやや状態が悪いが、希少盤ゆえにご容赦願いたい。
(3)は初演者クラスナーの演奏である。ダンテのCDが現在廃盤なので、目下
のところ全曲を聴く手だてとしてはそのCDか、もしくはLP、SPを手に入れる
しかない。
(4)のプフリューガーはかつてブルックナーの交響曲第5番などのCDも発売さ
れていた。強烈な個性はないものの、手堅くまとめる手腕はなかなかのもで
ある。この序曲も生き生きとした演奏である。
(5)の演奏のオリジナルのSPはいまだかつて現物はおろか、リスト上でも過
去に一度も見たことはない。以前、全曲を復刻したいと考え、このパースト
・マスターズの原盤制作者に連絡を取ろうとしたが、すでに故人のようであ
り、調べはつかなかった。このLPのマスター・テープ、あるいは復刻に使用
したSP盤はどこに保管されているのだろうか?
(6)はSPで聴くと独特の雰囲気があって良い。ただし、本書ではイギリス盤
の番号を掲載しながらも、写真はこの復刻に使用したフランス・コロンビア
盤のレーベルを使用するという間違いを犯してしまった。
(7)のロナルドは最初期に積極的に録音を行った指揮者のひとりである。し
かし、伴奏指揮者以上の知名度がないために、この演奏の全曲復刻はかなり
難しいかもしれない。この最終面ではいきなり弦楽器のポルタメントが現れ
るが、この当時はこうした部分でさえも使用していたのでだる。他にもロナ
ルドが録音したブラームスの交響曲第2番(179ページ)もあるが、いまだに入
手出来ない。
(8)は本書にもあるように、ここではボーウェン自作のカデンツァが使用さ
れている。なお、全曲は最近発売された「ヨーク・ボーウェン全SP録音集」
(APR 6007/2枚組)に収録されている。
(9)の全曲は随所にわたってカットを施しているが、この第4楽章も例外では
ない。最初に録音されたという意外にこれといって特色はないが、こういっ
た機会でなければなかなか聴けないのも事実である。
(10)の全曲はCDもあるが、このSP盤の音を聴く機会はあまりないので加えて
みた。このLV番号のSP盤は電気再生用のもので、蓄音機では使用出来ない。
(11)は全曲の中の第2楽章だけを入手したので加えてみた。本書にも記した
通り、これはフリードリヒ・カークなる指揮者の演奏のとのこと。ポルタメ
ント奏法が目立つ。全曲は(ウィング・ディスク WCD62)で聴くことが出来
る。
(12)だが、このCDRを制作する際、所持していたSPをかけようとしたら1枚目
のふちが欠けていて再生できない状態になっていた。従って、ここでは曲の
途中を収録した。当時のミネアポリス響はヨーロッパから移住してきた団員
がほとんどのようで、柔らかい音色が特色である。(平林 直哉)
SEDR-5030 \2300
アントン・ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Recorded: 15 March 1949, Titania-Palast, Berlin
Source: Educational Media Associates RR 457
このディスクの演奏は2003年にSEDR-2022として発売している。その際、私
は2022の解説の中で使用した音源を「ロココ、ディスココープ系のものと同
じ」と書いていた。つまり、私はロココとディスココープとは同じ音だと思
いこんでいたのである。しかし、その後2007年にRR457の2枚組を聴く機会が
あった。すると、このLPの音は非常に明瞭なのである。SEDR-2022で使用し
た音源はロココ系列と同じく入力過剰であり、それがまた独特の激しさを演
出していたのである。ところが、このRR457はそのような欠点はなく、実に
すっきりと見通しが良い音なのである。言うまでもなく、この演奏はドイツ
・フルトヴェングラー協会制作による正規盤があるが(MMS-9099)。それも非
常に明瞭だが、妙にこざっぱりとした音にも思えなくはない。その点、この
CDRはLPの小さなプチパチ・ノイズは発生するものの、全体の雰囲気はまこ
とに優れていると思う。
このLPの欠点をあえて言うとするならば、第1楽章と第2楽章が片面に詰め込
まれており、その2つの楽章のおとがわずかながら窮屈なことである。これが
もし2枚4面にゆったりとカッティングされていれば文句の付けようがないと
ころだが、こうした4面カッティング盤は発売されていないので、あきらめ
るしかない。なお、このRR457の第4面はブルックナーの交響曲第7番の第2楽
章、戦時中のテレフンケンのSPから復刻したものが収録されている。
<MICRO CINEMA>
MC980(DVD-Video)2枚組 \4280
Merce Cunninghma Dance Company/ Split Sides
2003年10月14日に初演されたマース・カニンガム・ダンス・カンパニーの
Split Sides。
Split Sides 45(2時間6分)
Choreography "A" followed by "B"
Split Sides 46(2時間6分)
Choreography "B" followed by "A"
MC983(DVD-Video)2枚組 \6500
American Avant Garde Film(1947-1986)(Vol.2)
Treasures IV from American Film Archives
サン・フランシスコの実験映画シーンをリードしたブルース・ベイリーから
ポップ・アートの旗手アンディーウォーホールまでアメリカの実験的な27人
の作家の作品を収録。メインストリームから外れた作家達のフィルムはアメ
リカの1960-70年代を知る上でとても貴重なものです。
アンディ・ウォーホール
ブルース・ベイリー
ウオレス・バーマン
ロバート・ブレア
シャーリー・クラーク
ジョセフ・コーネル
ストーム・ディ・ハーシュ
ローレンス・ジョーダン
ジョージ・クチャル
スタンディッシュ・ローダー
サウル・レヴァイン
ジョナス・メカス
ロバート・メルソン
ウイリアム・ワイリー
パット・オニール
ポール・シャリッツ
ハリー・スミス
キック・スタンド
312分
MC953(DVD-Video)\3180
Cinemad/ Almanac 2009
ブルース・コナーなど10人の2000-2008年のショート・フィルム作品集。
Edge-TV With Animal Charm(3分)監督:Animal Charm
Above Below(4分)監督:Cam Archer(キャム・アーチャー)
Letters, Notes(4分)監督:Stephanie Barber(ステフアニー・バーバー)
Valse Triste(5分)監督:Bruce Conner(ブルース・コナー)
Pictures from Dorothy(6分)監督:Kevin Jerome Everson
(ケヴィン・エヴァーソン)
The Sun(3分)監督:James Fotopoulos
ジェームス・フォトプロス)
Lot 63, Grave C(10分)Sam Green(サム・グリーン)
War(trailer)監督:Jake Mahaffy(ジェイク・マハフィー)
Wellness(trailer)監督:Jake Mahaffy(ジェイク・マハフィー)
Motion Studies #3:Gravity(3分)監督:Jake Mahaffy
(ジェイク・マハフィー)
Light is Calling(8分)監督:Bill Morrison(ビル・モリソン)
Viscera(11分)監督:Leighton Pierce(レイトン・ピェルス)
77分
<NEW WORLD>
80689-2 2枚組 \3380
David Rosenboom/ How Much Better if Plymouth Rock
had Landed on the Pilgrims
デヴィッド・ローゼンブーム:
1947年米国の実験的音楽のパイオニアで脳波に係る音楽を多く作りだし、
脳波実験音楽家として精力的に活動を続けています。この作品には幻覚的な
要素が多くみられ聴くものを異常なまた心地よい驚異のサウンド世界へとい
ざないます。
Section I: Erika Duke-Kirkpatrick, cellos
Section II: David Rosenboom, electronics, computer
Section III: Vinny Golia, contrabass saxophones
winds; David Rosenboom, field recordings
Section V: Swapan Chaudhuri, tabla; Vinny Golia, winds;
Aashish Khan, sarode; Daniel Rosenboom, trumpet; David
Rosenboom, piano, computer; I Nyoman Wenten, pemade
Section VI: PLOTZ! and DR. MiNT(double rock bands)
Section VII: David Rosenboom, piano in expanded pelog
tuning; I Nyoman Wenten, pemade; William Winant, jegog,
calung
Section VIII: Daniel Rosenboom, trumpets; David
Rosenboom, piano, drawbar organ, computer
Section IX: David Rosenboom, piano, computer; I Nyoman
Wenten, Balinese drum; William Winant, marimba
On historical recordings in Sections II & V: Donald Buchla,
Thomas McFaul, Lynn Newton, Gerald Shapiro, Michael
Slevin