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クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

04-06 NO.10-1

2004年06月25日 13時49分00秒 | Weblog
<MALIBRAN>
CDRG 182 ¥2080
アルベニス:「イベリア」
グラナドス:「ゴイエスカス」間奏曲 
ラヴェル:道化師の朝の歌
リュリ:序曲と舞曲 
クープラン:第3ルソン・ド・テネブル 
ダレラック:四重奏曲第3番 
ルーセル:シンフォニエッタ
ガストン・プーレ(指)ブザンソン祝祭管弦楽団
ジャーヌ・エヴラール(指)パリ女性管弦楽団
録音:1948年、1949年、1938年、1943年、1956年
これはまた珍しい録音です。ガストン・プーレ(1892-1974)とジャーヌ・エヴ
ラール(1893-1984)はパリ音楽院の同窓で学生結婚したヴァイオリニスト。夫
婦そろって「春の祭典」の初演のオーケストラに参加していたといいます。
ガストン・プーレは今日ではドビュッシーのヴァイオリン・ソナタの初演者と
して知られているでしょう。トスカニーニの勧めで1920年代半ばに指揮者に転
進、かなりの活躍をしました。一方、ジャーヌ・エヴラールは、夫が指揮者に
なってから小さなアンサンブルを組んでいたものが好評で、これが室内オーケ
ストラに発展、1930年代から指揮をとるようになり、女性だけのオーケストラ
を設立。これはパリで大変な評判となりました。1934年にはルーセルの弦楽の
ためのシンフォニエッタを初演しています。
二人とも20世紀の音楽では結構有名な人なのに、録音となると極めて乏しく、
伝説となっていただけに、このCDは大変に貴重なものです。

CDRG 183 ¥2080
マスネ:パルナソス組曲,オラトリオ「エーヴ」
ティエリー・ペリカン(指)モンティヴィリエO.
アンサンブル・ボワエルデュー,
オワーズ県立フィルハーモニー・ル・コンセールO.パリ・リリクCho.
ルネ・フィネル,ナタリー・ラブリ,
マルク・スーシェ,ジャン・ゴイェチェ
マスネの珍しい声楽作品です。パルナソス組曲は1912年、マスネが亡くなる
直前に書き上げ校正までしたものの、オーケストラスコアは印刷されること
なく埋もれてしまっていた作品。神秘劇と銘打たれた「エーヴ」は1875年に
初演された作品。エーヴとは創世記のイヴのこと。といってもそれを素材に
した愛の讃歌といった趣の内容です。

MR 546 ¥2080
オッフェンバック:「美しきヘレナ」抜粋
ファネリ・ルヴォワ(S;ヘレナ) ルイ・アルヌ(T;パリス) 
マルセル・サンソネッティ(オレスト) モーリス・ポルテラ(メネラス)
ジュール・グレシエ(指)ラジオ・リリク管弦楽団
録音:1948年5月9日パリ
最近やたら人気の演目になっているオッフェンバックの「美しきヘレナ」の
1948年の放送録音。抜粋とはいえ語りも入って80分近くみっちり収録されてい
るので聞き所はほぼ完全収録。ちょっとレトロな雰囲気がまたよいものです。
ファネリ・ルヴォワは美貌で知られた人。
なお、MRの品番はMALIBRANのCD-Rのものですが、これはCDです。






<WERGO>
WER 6667 ¥1850
ルイージ・ノーノ(1924-1990):作品集
管弦楽のための作品 第1
赤いマント-Der rote Mantel-(全三幕)〔世界初録音〕
「ドン・ベルリンプリーンのベリサとの庭での恋」に基づく -ソプラノ、
バリトン、混声合唱とオーケストラのための(1954年)-エンリケ・ベックに
よるテキストのドイツ語翻案
アンゲリカ・ルッツ(S) イエルク・ゴットシック(Br) RIAS室内合唱団
ペーター・ヒルシュ(指)ベルリン・ドイツ交響楽団
今年はルイージ・ノーノ生誕80年の記念の年。
「弦楽のための作品第1」は1951年に作曲されたもの。もともとこれはプラハ
の共産主義者ジャーナリスト、フチーク(作曲家のフチークとはまったくの別
人)についての作品で、二人の弁者と管弦楽のために書かれる予定でした。し
かし当時の社会的事情から結局は完成・演奏の日の目を見ないままになってし
まっていました。ノーノはのちにこれをオーケストラのみの作品として完成さ
せています。聴いているだけではわかりませんが、この作品でノーノは音の素
材を9つに制限しております。
「赤いマント」は全曲世界初録音。アンダルシアの薫りがカスタネット等の木
の楽器から感じられます。ところどころに聴こえる耳に残る金属音は「死」の
告知。すべての生が閉ざされたあと、黒い紙で作られた鳥がはらりと落ちて終
わる舞台音楽のようです。

WER 6646 ¥1850
シャオンガン・イエ:作品集(最後の楽園,冬,ピーパ協奏曲,地平線)
ヤンヤン・ワン(ソプラノ) ソン=フー・リウ(バリトン)
ウェイ・ルー(ヴァイオリン) マン・ウー(ピーパ)
サールブリュッケン放送交響楽団
イ・チャン(指)ギュンター・ヘルビッヒ(指/ピーパ協奏曲)
中国出身の作曲家、シャオガン・イェは、その作品が数々の国際的な賞を受賞
した実力者。大陸間を忙しく行き来する人気の作曲家で、西と東の音楽文化を
こよなく愛する美的放浪者でもあります。

WER 6558 ¥1850
カリン・ハウスマン(1962-):
lys、これぞ騒音、共鳴、重さと寸法(ピアノ独奏のための)、膨らむ
偶然のための場所
エリック・オーナ(指)チュルムヒェンアンサンブル
ノルマ・アンズ(S)アンサンブル ・ファ=キュン・イム(P)
イングリード・シュミットヒューゼン(S)
現代音楽のための音楽工房アンサンブル
植物など自然とお話ができてしまう不思議女性作曲家、カリン。目を閉じれば
そこは森の中、森の妖精になった気分になれる一枚です。音の使い方がちょっ
と不思議でなかなか素敵です。





<PRAGA>
PRDDSD 250203(SACD-Hybrid) ¥2280
シュールホフ:室内楽作品集
弦楽四重奏のための5つの小品,
フルート(ピッコロ)、ヴィオラ、コントラバスのための小協奏曲,
ヴァイオリンとチェロの二重奏曲,
弦楽六重奏曲
プラジャーク四重奏団,コチアン四重奏団,
イジー・フデッツ(Cb),ヴァーツラフ・クント(Fl)
録音:2003-2004年
近年再評価著しいチェコの作曲家、エルヴィン・シュールホフ(1894-1942)の
室内楽作品集。編成はマチマチですが、どの曲もシュールホフならではの毒の
ある苦味が決まった作品です。とくに弦楽四重奏のための5つの小品は全て舞
曲調の音楽で、不協和音とノリの良い音楽との融合が不思議な魅力を生み出し
ています。
演奏は、チェコを代表する四重奏団、プラジャーク・カルテットとコチアン・
カルテットがメンバーを分けあい、さらに名ベーシスト、イジー・フデッツ
らのゲストを加えたもの、シュールホフのヒリヒリ感を存分に出しております。

PRDDSD 250204(SACD-Hybrid) ¥2280
ヴォルジーシェク:
ヴァイオリン・ソナタ ト長調Op.5
ヴァイオリンとピアノのためのロンドOp.8
チェロとピアノのための変奏曲Op.9
弦楽四重奏のためのロンドOp.11
コチアン四重奏団,イヴァン・クランスキ(P)
録音:2003年12月
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォルジーシェクは1791年プラハの北東の町ヴァンベル
クに生まれ1825年にウィーンで亡くなった鍵盤奏者、作曲家。ベートーヴェン
の友人としても知られています。ベートーヴェンよりは、同世代のウェーバー
(1786年生)に近い明るさと軽快さがあり、弦楽四重奏のためのロンドなど軽
いリズムの弾みが実にうきうきと楽しい作品です。コチアン四重奏団のメンバ
ーがソロを担当しています。






<PREISER>
PRCD 90613 ¥1780
モーツァルト:
交響曲第36番ハ長調 K425「リンツ」
交響曲第41番ハ長調 K551「ジュピター」
ヨハン・シュトラウス:
ワルツ「南国のバラ」
ワルツ「朝の新聞」,
ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「天体の音楽」
カール・ベーム(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
録音:1950年9月(リンツ),1949年3月(ジュピター),
1949年3月(シュトラウス)
1950年前後の覇気漲るベームとウィーン・フィルの録音。「リンツ」はDECC
A録音、他はHMV(=EMI)録音。「リンツ」LP時代に廉価版でよく見かけた名
盤の復活、思わず懐かしくなる人も多いはず。1950年のVPOの薫りがDECCAの
優秀録音でクリアに取られていてたまりません。ベームのキリリとした演奏
も全く古びていません。「ジュピター」は音は一段落ちますがこちらも豊か
な演奏。一方いかにもベームとはあわなさそうなシュトラウスのワルツですが、
さすが1940年代のVPOは心得たもので、楽しくやってくれています。

PRCD 89600 ¥1780
ニノン・ヴァラン/アリア集
マスネ:「ウェルテル」「エロディアート」「マノン」,
グノー:「ファウスト」,
トーマ:「ミニヨン」,
ビゼー:「カルメン」,
シャルパンティエ:「ルイーズ」,
ルコック:「アンゴー夫人の娘」,
ベッリーニ:「ノルマ」,
ボーイト:「メフィストーフェレ」,
プッチーニ:「蝶々夫人」,
ワーグナー:「ローエングリーン」からのアリア(全20曲)
ニノン・ヴァラン(S) ギュスターヴ・クロエ,
フランソワ・ルールマン(指) 録音:1927-1932年
1920、30年代のパリの大スター、ニノン・ヴァラン(1886-1961)の全盛期の素
晴らしい歌を集めたもの。「マノン」、「ウェルテル」や「カルメン」(ミカ
エラではなくカルメンです)、「ファウスト」といったフランスオペラだけで
なく、イタリア・オペラやさらにはワーグナーまで、この大ソプラノの魅力が
満載です。
尚、トラック21が収録されなかったため裏面の曲目表示に白紙での修正があり
ます。予め御了承下さい。

PRCD 89605 ¥1780
ジャニーヌ・ミショー/アリア集
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」,
ビゼー:「真珠採り」,
グノー:「ミレイユ」「ロメオとジュリエット」,
オッフェンバック:「ホフマン物語」,
トーマ:「ミニヨン」「ハムレット」,
シャルパンティエ:「ルイーズ」,
マスネ:「マノン」,
R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」からのアリア,
プロッホ:主題と変奏
ジャニーヌ・ミショー(S)
ロジェ・デゾルミエール(指)パリ音楽院O.
アルベール・ヴォルフ(指)オペラ・コミクO. 
ユジェーヌ・ビゴ(指)コンセール・ラムルーO.他 
録音:1946-1951年
戦後パリで大活躍したトゥールーズ生まれのソプラノ、ジャニーヌ・ミショ
ー(1914-1976)の30代の録音。「ハムレット」と「アリアドネ」以外は全て
DECCA原盤。オペラ座とオペラ・コミクの両方で活躍しただけに、華やかさ
と同時に親しみやすさもあって、彼女の歌は聞いてきてホノボノさせられま
す。名指揮者デゾルミエールと共演の1948年のSP録音6曲は大変貴重。1946年
の「アリアドネ」(フランス語でツェルビネッタの大アリアを歌っています)
はSPで未発売だったもの。

PRCD 89604 ¥1780
マリアン・アンダーソン/歌曲集
ヘンデル:テ・デウム/シチリアーナ/約束,
バッハ:来れ、甘き死よ,
シューベルト:死と乙女/ます/アヴェ・マリア/すみか,
シューマン:くるみの木,
ブラームス:五月の夜,
シベリウス:
不安な胸より/夕日のようにゆっくりと/とんぼ/2つのばら/それは夢か
/来れ、死よ 他全23曲
マリアン・アンダーソン(A)
もはや伝説的な人物にも思えるマリアン・アンダーソンですが、1897年生まれ
で長命し、没したのは1993年、まだ10年ちょっと前のこと。1935年にザルツブ
ルクでリサイタルを催し、トスカニーニが「百年に一人の声」と絶賛したこと
は有名。その後合衆国で人種差別の壁を乗り越えて、メトで始めて歌った黒人
歌手になったこともまた有名。アンダーソンというとどうしても黒人霊歌が有
名ですが、実際にはクラシックの分野での方が遥かに卓越していたことは,こ
のCDを聞いていただければ実感できると思います。深く濡れたアルトの音色は、
いまだ類をみない空前のものです。

PRCD 89599 ¥1780
クルト・ベーメ/アリア集
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」,
ベートーヴェン:「フィデリオ」,
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」,
ウェーバー:「魔弾の射手」,ニ
コライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」,
ワーグナー:「ローエングリーン」「マイスタージンガー」,
スメタナ:「売られた花嫁」,
R.シュトラウス:「バラの騎士」からのアリア,場面
クルト・ベーメ(Bs)
ルドルフ・ケンペ(指)ドレスデン国立歌劇場O.他 
録音:1943-1951年
わが国でもおなじみのドイツのバス、クルト・ベーメの戦中、戦後の録音。
岩のようにガッシリした声で重厚に歌いもするし、柔軟な歌で幅広いレパート
リーをこなしてしまう人です。ほとんどが放送用録音、「フィデリオ」と「オ
ランダ人」は未発売に終わった独ELECTROLA(=EMI)録音です。

PRCD 89603 ¥1780
レア・ピルッティ/アリアと歌曲集
モーツァルト:「牧人の王」「イドメネオ」,
ドニゼッティ:「ルチア」,
ヴェルディ:「リゴレット」,
R.シュトラウス:「ナクソスのアリアドネ」からのアリア,
J.シュトラウス:皇帝円舞曲/南国のバラ,
R.シュトラウス:帰郷/森の幸福 他
レア・ピルティ(S)
レア・ピルティ(1904-1982)は本名をレア・マイレ・キリネンというフィンラ
ンド人。日本での知名度は低いでしょう(アーベントロートが指揮した)が、
1930年代から1940年代前半に活躍したコロラトゥーラ・ソプラノ。まだ若い時、
シュトラウスが「アリアドネ」を指揮している時、彼女の歌うツェルビネッタ
のアリアにしごく感心してブラーヴァ!と声をかけたというエピソードが残っ
ています。その後ウィーンを拠点に一世を風靡したコロラトゥーラになります
が、大戦が激化したため1943年にフィンランドに帰郷しています。「帰郷」と
「森の幸福」の2曲はシュトラウス自身のピアノ伴奏です。

PRCD 89594 ¥1780
ティート・スキーパ/第4集
カプア:オ・ソーレ・ミオ,
ファリャ:ホタ,
マスカーニ:アヴェ・マリア,
トスティ:理想の女/マレキアーレ 他全26曲
ティート・スキーパ(T) 録音:1925-1930年
イタリアでも最も南の町の一つ、レッチェ生まれの名テノール、ティート・
スキーパ(1889-1965)、そりゃもう大変なスターでした。オペラの舞台はも
ちろん、民謡、カンツォネッタ、ポピュラー歌曲、映画音楽などなど、あら
ゆる分野で活躍したのは、何といってもその美声あればこそ。現代ではほぼ
絶滅したこの優美極まりないテノールの魅力は、この全盛期の録音からたっ
ぷり伝わってきます。スキーパの自作もあります。

PRCD 89601 ¥1780
アルフレード・ピッカヴァー/第2集
ドニゼッティ:「ドン・セバスティアーノ」,
ヴェルディ:
「リゴレット」「トロヴァトーレ」「仮面舞踏会」「アイーダ」,
マイヤベーア:「アフリカの女」,
グノー;「ファウスト」,
ビゼー:「カルメン」,
ポンキエッリ:「ジョコンダ」,
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」,
レオンカヴァッロ:「道化師」「ボエーム」,
プッチーニ:
「マノン・レスコー」「ボエーム」「トスカ」「蝶々夫人」「西部の娘」,
ジョルダーノ:「フェドーラ」からのアリア
アルフレード・ピッカヴァー(T) 録音:1923年
アルフレード・ピッカヴァー(1884-1958)はなかなか変わった経歴の人。英国
生まれで両親はスペイン系、すぐにニューヨークに移民し、ここでかのエジソ
ンのもとで働いていたとか。ところがメトでカルーソーの歌を聞いて大感激、
歌手に転向します。本格的に学んだ後1910年プラハでデビュー、その後ウィー
ンに移ってここでスターテノールにのし上がります。第二次世界大戦の勃発
で英国に戻るものの、晩年ウィーンに戻り没しています。彼の声は誰が聞いて
もカルーソーからの影響が色濃く感じられるもので、太くズドンとした声をの
びのびと歌わせて聞き応え満点です。

PRCD 90609 ¥1780
シューベルト:「冬の旅」
コンシュタンティン・ヴァルダドルフ(Br) ク
リスティン・オッカルント(P)
コンシュタンティン・ヴァルダドルフは正真正銘プロのバリトン。と同時に
本物の伯爵で、また食通、料理研究家としても有名。そんな彼がシューベル
との「冬の旅」に挑んでいます。3ページだけですが日本語解説あり。誤植