クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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08-08 No.8-1

2008年08月14日 19時19分13秒 | Weblog
ブリテン:ピアノと管弦楽のための作品全集 ――
ピアノ協奏曲ニ長調Op.13(1945年版)
ピアノ協奏曲ニ長調Op.13(原典版)より 第3楽章「レチタティーヴォとアリア」
/若きアポロOp.16/左手のピアノと管弦楽のための《ディヴァージョンズ》
Op.21
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)、
イラン・ヴォルコフ(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団
カプースチン、アルカン、リスト、ドビュッシー、メシアン、そしてティペッ
トなど、圧倒的なレパートリーを駆使した録音を発表してきたスコットランド
の風雲児スティーヴン・オズボーン。
去る2007年のプロムスでは、イラン・ヴォルコフ&BBCスコティッシュ響とのコ
ンビと共にブリテンのピアノ協奏曲を携えて出演。
このプロムスの公演でオズボーンは驚異的なパフォーマンスで聴衆を熱狂の渦
に巻き込み、「ブリテンのピアノ協奏曲」の存在と魅力を改めて示すことに成
功したのである。
プロムスの直後となる2007年9月に行われたレコーディングでは、「ピアノ協
奏曲」はもちろんのこと、「若きアポロ」、「ディヴァージョンズ」といった
ブリテンのピアノと管弦楽のための作品を収録。
左手のために書かれた「ディヴァージョンズ」(主題、10の変奏と終曲)はこれ
までにほとんど録音が行われなかっただけに、名手オズボーンの演奏による新
録音はイギリス音楽ファン要チェック。
また、1945年の改定の際に破棄されてしまったピアノ協奏曲(原典版/1938年)
の第3楽章も併せて収録するなど、文字通りオズボーンの手によってブリテン
の「ピアノと管弦楽のための作品全集」が完成!
ブリテンの「ピアノと管弦楽のための作品」の持つ魅力を世界中に伝えるとい
う重要な役割を持った録音の登場である。

CDA 67674 \2180
マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集Vol.4 ――
ヴァイオリン協奏曲第1番H.226/同第2番H.293
ボフスラフ・マトウシェク(ヴァイオリン)、
クリストファー・ホグウッド(指揮)、チェコ・フィルハーモニック管弦楽団
世界初録音となる作品や祖国チェコ以外では演奏機会に恵まれていない傑作な
ど豊富なレパートリーを取り上げてきたマルティヌーの「ヴァイオリンと管弦
楽のための作品全集」が完結!そして最終巻となるこの第4集ではシリーズのト
リを飾るに相応しい大本命、ヴァイオリン協奏曲の第1番と第2番を収録!
ポーランド生まれのアメリカ人ヴァイオリニスト、サミュエル・ダシュキンの
ために作曲されたマルティヌーのヴァイオリン協奏曲第1番。作品自体は1933
年に完成したものの第2次世界大戦の動乱に巻き込まれスコアを紛失。作曲者
の死後1968年にスコアが発見され、完成から40年後の1973年にようやく初演が
行われている。委嘱者サミュエル・ダシュキンの演奏を想定して書かれた協奏
曲第1番は、まばゆいばかりのエネルギーと技巧的な作風を持つ。
続く第2番は、ウクライナ出身のヴァイオリニスト、ミッシャ・エルマンのた
めに作曲が行われれ1943年に初演が行われた作品。民族的なカラーを持ち技巧
的な第1番とは対照的に、穏やかで美しいフレーズが印象に残り、どことなく
ロマン派の音楽を彷彿とさせるマルティヌーの秀作である。
もちろん第4集の演奏も、これまでの第1集から第3集で見事な演奏を聴かせて
くれたマトウシェクとホグウッド&チェコ・フィルのコンビ。ミルシテインの
門弟であり1970年代には読売日本交響楽団のコンサートマスターとしても活躍
したマトウシェクが、2つのヴァイオリン協奏曲でシリーズを劇的に締め括る。

CDA 67717 2枚組(1枚分価格) \2180
クレメンティ:ピアノ・ソナタ全集Vol.2 ――
ソナタ変ロ長調Op.9-1/同ハ長調Op.9-2/同変ホ長調Op.9-3/同イ長調Op.10-1
/同ニ長調Op.10-2/同変ロ長調Op.10-3/同変ホ長調Op.11-1/
トッカータ変ロ長調Op.11-2/ソナタ変ロ長調Op.12-1/同変ホ長調Op.12-2/
同へ長調Op.12-3/同変ホ長調Op.12-4
ハワード・シェリー(ピアノ)
前作第1集(CDA 67632)が自身の通算100枚目のアルバムとなったハワード・シェ
リーのピアノによる「クレメンティのピアノ・ソナタ全集」第2巻はOp.9から
Op.12までを収録。
シェリーの新しいプロジェクトである「クレメンティのピアノ・ソナタ全集」
は3年間の月日をかけて全6巻での完結が予定されており、年代順に沿って収録
&リリースが進められている。
幾分か明るく軽やかな作品が主となっていた第1集と比べ、第2集はシリアスで
重みを持った作品が1つの特徴。中でも「Op.12」のソナタは、傑作と言われる
「Op.13」へと続く優れた手法が発揮された隠れた傑作である。
ピアニスト、指揮者としてますます勢いを増しているハワード・シェリーが推
し進めるクレメンティの今後が非常に楽しみ。

CDA 67621 \2180
ニコラ・ポルポラ(1686-1768):ソプラノのためのカンタータ集 ――
Or si m'avveggio, oh Amore/Credimi pur che t'amo/Gia la notte
s'avvicina/Or che d'orrido Verno
エレーナ・チェッチィ・フェディ(ソプラノ)、
カルロ・イパータ(指揮)、アウセル・ムジチ
ハイペリオンからリリースされているボッケリーニのフルート五重奏曲
(CDA 67646)、リダルティのヴァイオリン協奏曲集(CDA 67685)の2タイトルが
古楽&バロック・ファンの間で話題を呼んでいるイタリアの古楽演奏団体アウ
セル・ムジチ。ハイペリオン移籍第3弾となる新譜は、ボッケリーニ、リダル
ティと同じ18世紀イタリアの作曲家ニコラ・ポルポラのカンタータ集!
18世紀イタリアにおけるオペラ、声楽の大家、声楽の教師として国際的な名声
を得ていたポルポラ。イギリスの「貴族オペラ」から招聘を受けて渡ったロン
ドンでのヘンデルとの覇権争いや、若きハイドンを育てた教育者としての優れ
た手腕は、ポルポラの有名なエピソードである。
名声楽教師として教育に携わり声楽を追求し続けたことにより生まれた美しい
旋律や華麗な装飾を持つポルポラのカンタータを歌うのは、イタリアのソプラ
ノ歌手エレーナ・チェッチィ・フェディ。アカデミア・モンティス・レガリス
との共演に代表されるように、特にバロックの分野で華々しい活躍ぶりを見せ
る今注目のソプラノである。

CDA 67639 \2180
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):合唱作品集 ――
幸いなり、聖パウロ/幸いなり、聖アントニウス/幸いなり、聖マルティヌス/
四旬節の2つのモテット/アヴェ・マリア/交唱聖歌集/詩篇102番/ヌンク・ディ
ミティス
スティーヴン・レイトン(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
ヘンデルの「デッティンゲン・テ・デウム」(CDA 67678)でベールを脱いだ新
音楽監督スティーヴン・レイトンが率いる新体制のケンブリッジ・トリニティ
・カレッジ合唱団。ヘンデルに続いてハイペリオンからリリースとなるのは、
合唱界を中心として急激に注目を集めているポーランドの作曲家パヴェウ・ウ
カシェフスキの合唱作品集。
ウカシェフスキは1994年のショパン音楽アカデミー・コンクール優勝を皮切り
にポーランド内外で実績を重ねており、1996年からはワルシャワのショパン音
楽アカデミーで作曲の指導を行っている。
スティーヴン・レイトンは逸早く美しく精神的なウカシェフスキの作品に取り
組み、2007年には「ヌンク・ディミティス」を提供されるなど作曲者から厚い
信頼を受けているだけに、ポーランドの新しい宗教合唱作品の解釈と演奏に
期待が懸かる。

CDA 67676 \2180
シューマン:詩人の恋とハイネの詩による歌曲 ――
悲劇Op.64-3/2人の擲弾兵Op.49-1/尼僧Op.49-3/憎しみ合う兄弟Op.49-2/
哀れなペーターOp.53-3/ベルサツァールOp.57/蓮の花Op.25-7/孤独な涙は何
を望むOp.25-21/君は花のごとくOp.25-24/君の頬を寄せたまえOp.142-2/私の
愛は輝くOp.127-3/君の顔Op.127-2/ぼくの馬車はゆるやかにOp.142-4/歌曲集
《詩人の恋》Op.48
世界中から引く手あまたのカナダ人バリトン歌手、ジェラルド・フィンリーと
名手ジュリアス・ドレイクのコンビによる4枚目のリリースはこれまでのアイ
ヴズ、バーバーから一転、シューマンの「詩人の恋」。
フィンリーのシューマン歌曲集は収録作品が非常にユニーク。名曲「詩人の
恋」とカップリングされているのは同じく「ハイネの詩」による歌曲であり、
「詩人の恋」に含まれるはずだった4つの歌曲(Op.142-2、127-3、127-2、
142-4)を「詩人の恋」の直前に配置しているというプログラミングからもフィ
ンリーの強いこだわりが窺える。
ハイペリオンの顔とも言える「歌曲シリーズ」にまた1つ光り輝くアルバムが
加わった!

CDA 67694 \2180
モラレス:マニフィカト、モテットと哀歌 ――
哀歌~Coph.Vocavi、Zai.Candidiores、Nun.Vigilavit/モテット~Gaude et
Laetare Ferrariensis Civitas、Sancta Maria, succurre miseris、
幸いなるかな女王、天の女王、スペム・イン・アリウム、
すべての者は幸いなり/マニフィカト~第1旋法によるマニフィカト
(全曲版世界初録音)
スティーヴン・ライス(指揮)、ブラバント・アンサンブル
これまでクレキヨン、マンシクール、ゴンベールの作品集をリリースしたきた
ブラバント・アンサンブルのハイペリオン第4弾は、スペインのレーベル「グ
ロッサ(Glossa)」から歴史に埋もれたままとなっていた作品などが続々と発表
されている16世紀スペインの作曲家モラレス。
国際的な名声を得た最初のスペイン人作曲家とも言えるモラレスは、同時代の
人々から「音楽におけるスペインの光」と称されるなどビクトリアが登場する
以前のスペイン音楽を発展させた人物である。音楽学者としても高名なライス
が率いるブラバント・アンサンブルの解釈も聴きどころ。
第1旋法によるマニフィカトの全曲録音は当盤が世界初録音となる。




<Helios>
CDH 55240 \1280
コレッリ:ラ・フォリアとソナタ ――
教会ソナタ ト長調Op.1-9/ヴァイオリン・ソナタ ハ長調Op.5-3/室内ソナタ
イ長調Op.4-3/ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調Op.5-11/室内ソナタ
第12番ト長調《シャコンヌ》Op.2-12/ヴァイオリン・ソナタ 二短調《ラ・
フォリア》Op.5-12/室内ソナタ ホ短調Op.2-4/教会ソナタ イ長調Op.3-12
パーセル・クヮルテット
「ラ・フォリア」シリーズに大本命コレッリが登場!ヴィヴァルディ、C・P・
E・バッハ、A・スカルラッティ、ジェミニアーニ、マレといった大作曲家た
ちの「ラ・フォリア」を録音してきたパーセル・クヮルテット。
ラ・フォリアのみならず、室内ソナタ「シャコンヌ」や教会ソナタなどコレッ
リの"ソナタ″の魅力が凝縮されている。
CDA 66226からの移行再発売。

CDH 55295 \1280
愛を学ぶ~14世紀フランスの歌曲とモテット ――
マショー:私に喜びの苦痛を与えているのは、やさしく美しく
ピカード:グローリア/ソラージュ:バラード
他、作曲者不詳の作品を収録
クリストファー・ペイジ(指揮)、ゴシック・ヴォイセズ
中世フランスの音楽家たちが生み出した「愛の歌」の数々――。マショーやソ
ラージュ、ピカードなど14世紀フランスを舞台として活躍した音楽家たちや、
名も知れぬ作者たちが生んだ「歌曲」と「モテット」を収録。
クリストファー・ペイジ&ゴシック・ヴォイセズの黄金コンビによる演奏は、
英グラモフォン誌や米ファンファーレ誌から絶賛を博した実績がある。
CDA 66619からの移行再発売。

CDH 55314 \1280
モーツァルト:教会ソナタ集 ――
教会ソナタ ハ長調K.329/ト長調K.274/変ロ長調K.68/ヘ長調K.224/
変ロ長調K.212/ニ長調K.245/ハ長調K.263/ヘ長調K.145/イ長調K.225/
ハ長調K.336/変ホ長調K.67/ト長調K.241/ハ長調K.328/ニ長調K.144/
ヘ長調K.244/ニ長調K.69/ハ長調K.278
ロバート・キング(指揮)、キングズ・コンソート
モーツァルトの知られざる名曲「教会ソナタ」が生命力豊かな響きを放つ。
ザルツブルク時代のモーツァルトが1766年(10歳!)から1780年にかけてミサの
合間に演奏される音楽として作曲を行った17曲の教会ソナタ集。
「教会ソナタ」は17曲全てが1楽章形式で書かれ、生命力豊かな曲想を持った
神童モーツァルトの知られざる傑作である。
CDA 66377からの移行再発売。




<APR>
APR 5661 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム~アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル ――
チャイコフスキー:子供のアルバムOp.39(録音:1952年頃/モスクワ)
グリーグ:
抒情小曲集第7集Op.62(録音:1953年頃/モスクワ)、
同第8集Op.65より 青春の日々からOp.65-1、農民の歌Op.65-2、
バラード風にOp.65-5、トロルドハウゲンの婚礼の日Op.65-6
(録音:1953年頃/モスクワ)、抒情小曲集第9集Op.68(録音:1954年頃/モスクワ)
アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)
貴重な歴史的録音の復刻や、トライオンなど現在も活躍しているピアニストの
録音でファンから絶大な支持を得ているAPRが掲げる最重要シリーズ『20世紀
中期のロシア・ピアニズム 』のシリーズ第3弾!
第1シリーズ「ネイガウス(ノイハウス)とその弟子たち」、第2シリーズ「イグ
ムノフとその弟子たち」に続く第3弾は、「ゴリデンヴェイゼル(ゴールデンワ
イザー)とその弟子たち」。
ラフマニノフやスクリャービン、メトネルの同世代で1875年生まれのゴリデン
ヴェイゼルは、1961年に他界するまでの55年という長期間にわたって母校モス
クワ音楽院で教鞭を執り、1922年から24年と1939年から42年にかけて院長を2
度務めている。
200人以上のピアニストを育てたゴリデンヴェイゼルは、フェインベルク、タ
マルキーナ、ニコラーエワ、ギンズブルク、ベルマン、バシュキロフ、ヴェ
ンゲーロフなど歴史に名を残す名手たちを輩出するなど、ネイガウス、イグ
ムノフと並び立つロシアン・スクールの重鎮である。
ゴリデンヴェイゼルの録音はキャリアの後期に放送用録音などが多く行われ
たが、商業録音は決して多くないだけに今回の復刻は歓迎されることだろう。

APR 5666 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム~タチアナ・ニコラーエワ ――
チャイコフスキー:
ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44(録音:1951年頃/モスクワ)/
協奏的幻想曲ト長調Op.56(録音:1950年頃/モスクワ)*
タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)、
ニコライ・アノソフ(指揮)、キリル・コンドラシン(指揮)*、
ソヴィエト国立交響楽団
死の前年となる1992年にハイペリオンへ録音されたJ・S・バッハの「フーガ
の技法」など数々の名演を遺したロシアが生んだ伝説の女流ピアニスト、タ
チアナ・ニコラーエワも巨匠ゴリデンヴェイゼルの門下生の1人。
1950年に開催されたライプツィヒ・バッハ・コンクールでのニコラーエワの
演奏を聴いたショスタコーヴィチが「24の前奏曲とフーガ」の作曲を行い、
ニコラーエワに献呈したという逸話は有名。
APRから復刻される録音は「協奏的幻想曲」が世界初録音、「ピアノ協奏曲
第2番」は原典版世界初録音であり、前述のライプツィヒ・バッハ・コンクー
ル前後のニコラーエワのパフォーマンスを聞ける貴重な音源である。

APR 5667 \1880
20世紀中期のロシア・ピアニズム~グリゴリー・ギンズブルク ――
ベートーヴェン(ルビンシテイン編):
劇音楽《アテネの廃墟》より トルコ行進曲(録音:1930年頃/モスクワ)
リスト:ハンガリー狂詩曲第10番ホ長調《前奏曲》S.244-10(録音:1940年頃、
モスクワ)、同第11番イ短調S.244-11(録音:1942年頃/モスクワ)、
ジュネーヴの時計台S.160-9(録音:1942年頃/モスクワ)、
パガニーニによる超絶技巧大練習曲第3番嬰ト短調《ラ・カンパネッラ》
S.140-3(録音:1951年/モスクワ)、同第4番ホ長調《アルペッジョ》S.140-4、
同第5番ホ長調《狩り》(録音:1951年/モスクワ)、ゴンドラの漕ぎ手、
タランテラ(録音:1948年/モスクワ)、
ヴェルディの歌劇《リゴレット》による演奏会用パラフレーズS.434
(録音:1951年/モスクワ)
リスト(ブゾーニ編):
モーツァルトの歌劇《フィガロの結婚》からの2つの主題による幻想曲
(録音:1948年頃/モスクワ)
ロッシーニ(ギンズブルク編):
歌劇《セビリャの理髪師》より 私は町のなんでも屋(録音:1951年/モスクワ)
バラキレフ:東洋的幻想曲《イスラメイ》(録音:1942年頃/モスクワ)
グリゴリー・ギンズブルク(ピアノ)
ゴリデンヴェイゼルの高弟で20世紀を代表するピアニストの1人に数えられる
ギンズブルクの初期録音集が「20世紀中期のロシア・ピアニズム」から登場!
19世紀ロマン派の作品を得意とし、当時のロシアのピアニストの中でも指折り
の技巧派としてその名を轟かせたギンズブルク。このCDの演奏は1930年から
1951年にかけて録音が行われ、78回転SPレコードとして発売されていた珍しい
音源の数々が収められている。
得意としていたリスト、自らのアレンジを施した重要レパートリー、ロッシー
ニの「私は町のなんでも屋」、そしてアルバムの最後を締め括るバラキレフの
イスラメイなどファン要注目。




<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 5824/6 3枚組 \4360
ブリテン:歌劇《アルバート・ヘリング》
ピーター・ピアーズ(テノール)、ジョアン・クロス(ソプラノ)、
グラディス・パー(ソプラノ)、マーガレット・リッチー(ソプラノ)、
オタカール・クラウス(バリトン)、ロイ・アシュトン(テノール)、
ノーマン・ラムスデン(バス)、デニス・ダウリング(バリトン)、
ナンシー・エヴァンス(メゾ・ソプラノ)、
キャサリン・ローソン(メゾ・ソプラノ)、アン・シャープ(ソプラノ)、
アラン・トンプソン(トレブル)、
ベンジャミン・ブリテン(指揮)、
イギリス・オペラ・グループ室内管弦楽団
ギ・ド・モーパッサンの短編小説「ユッソン夫人のバラの樹」を題材として
1947年に作曲されたブリテンの室内喜歌劇「アルバート・ヘリング」のデン
マーク・ライヴ!
1947年6月20日の初演から約2年後となる1949年9月15日に行われたデンマーク
・コペンハーゲン王立歌劇場での公演を収録したテープが発見され、1964年
のスタジオ録音以前に収録された貴重な録音のリリースが実現となったので
ある。
ブリテンのオペラ、声楽作品には欠かせないテノールのピーター・ピアーズを
筆頭に、11人のオリジナル・キャストが引き続き参加しているというところも
ポイント。また英文ブックレット解説とは別に52ページの歌詞ブックレット
(英語)が封入されており、ニンバスの意気込みの高さが窺える。

NI 2513/4 2枚組 \2700
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ&ヴィオラ・ソナタ集 ――
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78《雨の歌》/第2番イ長調Op.100/
第3番ニ短調Op.108/ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
/第2番変ホ長調Op.120-2
オスカー・シュムスキー(ヴァイオリン&ヴィオラ)、
レオニード・ハンブロ(ピアノ)
フェルツマンの「ゴルトベルク変奏曲」(NI 2507)やミンツの「ヴィヴァル
ディ」(NI 2500/4)などが早速反響を呼んでいるミュージック・マスターズ音
源の復刻シリーズからオスカー・シュムスキーが登場!オイストラフからは
「世界で最も偉大なヴァイオリニストの1人」と讃えられ、ストコフスキ、
クライスラーからも称賛されたシュムスキーだったがその生涯に遺した録音
の数は決して多くないだけに、円熟の境地に達した幻の巨匠がヴァイオリンと
ヴィオラを持ち替えて録音に望んだブラームスの復活は意義深いものがある。

NI 2512 \1780
ホヴァネス:
交響曲第2番Op.132《神秘の山》、
ピアノと管弦楽のための《ローソドゾク》Op.48
ルー・ハリソン:交響曲第2番《悲歌》
キース・ジャレット(ピアノ)、
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)、
アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラ
これまでに500人近くの作曲家の作品を取り上げ100曲を超える世界初演を行っ
てきたアメリカ音楽の伝道者、アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラと
リンツ・ブルックナー管とのコンビでスポットライトを浴びているデニス・
ラッセル・デイヴィスのコンビによるホヴァネス&ハリソン。
やはりこのアルバムの目玉はキース・ジャレットがソロを務めるホヴァネスの
「ローソドゾク」!最近は手堅いレパートリーが目立つデニス・ラッセル・デ
イヴィスだが、実は世界初演を数多く手懸けるなど近現代作品の演奏にも長け
ており、ホヴァネス&ハリソンでのタクト捌きも流石。

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