<ORFEO>
ORFEOR 753084 4枚組 \8000
STEREO
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
テオ・アダム(Br ザックス) ギネス・ジョーンズ(S エファ)
トーマス・ヘムズリー(Bs ベックメッサー)
ワルデマール・クメント(T ワルター・フォン・シュトルツィング)
ジャニス・マーティン(Ms マグダレーネ)
ヘルミン・エッサー(T ダーヴィット)
カール・リッダーブッシュ(Bs ポーグナー)
ゲルト・ニーンシュテット(Bs コートナー)
クルト・モル(Bs 夜番)
他
カール・ベーム(指)
バイロイト祝祭管弦楽団,合唱団
録音:1968年7月25日,バイロイト音楽祭
ついに幻の上演が登場!この公演は「マイスタージンガー」生誕100年を記念
したもので、ベームが指揮に当たり、大変な話題となったものでした。とこ
ろが、ドレスリハーサルの後になってザックス役のワルター・ベリーが降板、
急遽ダブルで予定されていたテオ・アダムが全日ザックスを歌い、大喝采を
受けました。あくまで噂ですが、この時の「マイスタージンガー」は某社が
録音を予定していたものの、この主役の交代によって不可能になってしまい、
ベームは「マイスタージンガー」全曲の録音を残さず終いになってしまった
そうです。ベームらしい硬質の響きのワーグナーは「マイスタージンガー」
でも素晴らしいものです。モーツァルトやバッハの名テノールとして知られ
るワルデマール・クメントが意外に素晴らしいワルター。世代交代時期のよ
うで、エファにはギネス・ジョーンズ、夜番にはクルト・モルといった、後
のバイロイトの大歌手が登場しています。ちなみにツォルン役にギュンター
・トレプトウが出演しています。音質の劣悪な海賊盤は出ていましたが、こ
れは見事なステレオ。祝祭劇場の響きを自然に捉えた音は、雑音を嫌ってマ
イクを近づけすげた音より好ましいでしょう。40年前のバイロイトの興奮を、
ぜひ!
ORFEOR 771082 2枚組 \4160
MONO
ベートーヴェン:「フィデリオ」
クリステル・ゴルツ(S レオノーレ)
ジュゼッペ・ザンピエーリ(T フローレスタン)
オットー・エーデルマン(Bs ロッコ)
セーナ・ユリナッチ(S マルツェリーネ)
パウル・シェフラー(Br ドン・ピツァロ)
ワルデマール・クメント(T ヤキーノ)
ニコラ・ザッカリア(Br ドン・フェルナンド)
エーリヒ・マイクート(T 囚人1)
ヴァルター・ベリー(Bs 囚人2)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1957年7月27日,ザルツブルク,フェルゼンライトシューレ
1956年、カラヤンはザルツブルク音楽祭の音楽監督に就任、1957年の音楽祭は
カラヤン色が急速に広まったものでした。この「フィデリオ」はその年の開幕
公演のライヴ。1950年代のカラヤンの特徴である颯爽としてダイナミックな演
奏が存分に生かされた演奏です。サロメやエレクトラ役で知られるクリステル
・ゴルツのレオノーレ、当時のカラヤンのお気に入りテノールとして活躍した、
ジュゼッペ・ザンピエーリのフローレスタン、さらにオットー・エーデルマン
のロッコ、セーナ・ユリナッチのマルツェリーネ、パウル・シェフラーのドン
・ピツァロは当時のウィーンのベスト・キャスト。帝王カラヤンの全盛期を偲
ぶに最適なライヴでしょう。音質もモノラルながら、1957年としては上々の部
類ではないでしょうか。
ORFEOR 772082 2枚組 \4160
MONO
ヴェルディ:「ファルスタッフ」
ティト・ゴッビ(Br ファルスタッフ) ローランド・パネライ(Br フォード)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S フォード夫人)
アンナ・モッフォ(S ナンネッタ)
アンナ・マリア・カナリ(Ms ページ夫人)
ジュリエッタ・シミオナート(Ms クィックリー夫人)
ルイジ・アルヴァ(T フェントン)他
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1957年8月10日,ザルツブルク,祝祭劇場
これまた1957年のザルツブルク音楽祭で大きな話題になった公演。カラヤンは
トスカニーニが指揮した「ファルスタッフ」に痛く感激し、ことのほか思い入
れのあるオペラだったそうです。そしてザルツブルク音楽祭で取り上げたのが
この上演でした。前年にEMIへ録音したキャストとは、ゴッビ、シュヴァルツ
コップ、パネライ、モッフォ、アルヴァなどが共通しており、アンサンブルは
見事に出来上がっています。後年に取り上げた時に比べ、若々しく張りのある
音楽が《ファルスタッフ》の生命力を生かしているように思われます。これま
た、帝王カラヤンの全盛期を実力を見せつける名演です。
ORFEOR 776082 2枚組(1枚価格) \2080
シューベルト:
ズライカ1 D.720
ズライカ2 D717
話せと命じないで下さい D.726
ただあこがれを知る者だけが D.310
このままの姿でいさせて下さい D.727
君よ知るや南の国 D.321
ブラームス:
アルトのための2つの歌 Op.91
ジプシーの歌 Op.103(8曲)
ムソルグスキー:歌曲集(6曲)
チャイコフスキー:
なぜ? Op.28-3
彼はとても私を愛していた Op.28-4
セレナード Op.63-6
灼熱の灰のあるごとく Op.25-2
狂おしい夜 Op.60-6
昼の光が満ちようと Op.47-6
アンコール
シュトラウス:夜 Op.10-3
ブラームス:僕の恋は新緑だ Op.63-5
シューベルト:至福 D.433
マリヤーナ・リポヴシェク(Ms)
エリザーベト・レオンスカヤ(P)
録音:1987年8月5日
スロヴェニアのリュブリャナに生まれたマリヤーナ・リポヴシェクは、
1980,90年代にドイツ語圏で活躍したメッゾソプラノ。ワーグナーのメッゾ役
や、シュトラウスの「影のない女」の乳母役として知られました。一方で歌曲
も得意としており、ここではドイツ・リートからシューベルトとブラームスを、
ロシア歌曲からムソルグスキーとチャイコフスキーを取り上げています。どち
らも全盛期の歌手の充実感の感じられるもの。伴奏がレオンスカヤというのも
驚きです。
ORFEO 740081 \2450
クラッシミラ・ストヤノヴァ アリア集
ヴェルディ:
「レニャーノの戦い」,「ルイーザ・ミラー」,「シモン・ボッカネグラ」
プッチーニ:「レ・ヴィッリ」
ゴメス:「フォスカ」,「グァラニー族」
マイヤベーア:「ユグノー」
アレヴィ:「ユダヤの女」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
マスネ:「エロディアート」
からのアリア
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)
フリードリヒ・ハイダー(指)ミュンヘン放送管弦楽団
録音:2007年6月20-24日,9月25日
2006年3月、東京のオペラの森公演、ヴェルディ《オテロ》で一番評判だった
のは、デズデーモナ役のソプラノ、クラッシミラ・ストヤノヴァでした。ブル
ガリア出身で、1998年からウィーン国立歌劇場と契約を結び、活躍しています。
ドラマティックな役を得意としつつ、声には独特の透明な美しさがあるのが特
徴。このアリア集では、ヴェルディ、プッチーニですらマイナーなオペラから
アリアを採用、さらにゴメス、マイヤベーア、アレヴィなど、マニアックな選
曲に、彼女の意欲が表れています。
<BIS>
BIS SA 1816(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)交響曲第2番ニ長調 Op.36
(2)同第7番イ長調Op.92
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管弦楽団
ヴァンスカとミネソタ管によるベートーヴェンの交響曲シリーズ最後の2曲が
登場し、ついに完成となりました。今回は陽性な2番と7番ですが、一聴して感
心させられるのはリズムの良さで、ヴァンスカならではのボルテージの高い推
進とあいまって、驚くほど生気にあふれたベートーヴェンとなっています。
BIS 1386 \2380
クリストファー・ラウス:
(1)イスカリオテ (1989)
(2)クラリネット協奏曲 (2001)
(3)交響曲第1番 (1986)
マルティン・フレスト(Cl)(2)、
アラン・ギルバート(指)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
現在最も精力的なアメリカの作曲家のひとりクリストファー・ラウス (1949-)。
大きな管弦楽曲が創作の中心で、アナログ的な作風が特徴。交響曲第1番はも
ちろん現代の作品ながら19世紀風要素たっぷりで、主要主題がブルックナーの
7番のアダージョに由来していたり、ワーグナーチューバ4本使用など時代錯誤
ぶりがオシャレ。スウェーデンの名手フレストのクラリネットと、日本でもお
なじみのアラン・ギルバートの好演が光ります。
BIS 1632 \2380
ヴァーレン:管弦楽作品集 Vol.2
(1)ネニア(嘆きの歌)Op.18の1 (2)希望に Op.18の2 (3)祝婚歌 Op.1
(4)交響曲第2番 Op.40 (5)交響曲第3番 Op.41
クリスチャン・エッゲン(指)スタヴァンゲルSO
近代ノルウェーの作曲家ファッテイン・ヴァーレン (1887-1952)は重要な存在
ながら、あまり録音に恵まれておらず、このBISのシリーズは北欧音楽ファン
を狂喜させています。好評の第1集(BIS.1522)に次ぐ今回には2篇の交響曲をは
じめ力作揃い。新ウィーン楽派の影響を受けながらも、北欧独特の透明感と優
しさに満ちた作風が独特です。
BIS 1731/33 15枚組 \7140
ハイドン:ピアノ曲全集
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
オランダの実力派ロナルド・ブラウティハムのハイドン・ピアノ曲全集がBOX
セットとなり超廉価発売いたします。何と15枚組3枚価格という驚異的お買い
得品です。ソナタはもとより、変奏曲や舞曲多数、さらに連弾曲から「十字架
上のキリスト最後の7つの言葉」のピアノ版まで収めるという徹底ぶり。さら
にさらにオリジナル楽器使用というのも魅力で、これさえ持っていればハイド
ンのピアノ曲は万全です。
BIS SA 1724(SACD) \2500
ダウランド:リュート曲全集
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
1995年にリリース以来、高い評価を受け続けてきたリンドベルイのダウランド
全集、全92曲、演奏時間4時間に及ぶ浩瀚なアルバムが、何とSACD1枚に収まっ
てしまいました。もちろん価格はSACD1枚分、信じ難いお買い得品です。
*このディスクは、SACD専用機でのみ再生可能です。通常のCDプレイヤーでは
再生できませんので、ご注意下さい。
<SUPRAPHON>
SU 3949 \1780
(1)チャイコフスキー:
ピアノ三重奏曲イ短調Op.50「ある偉大な芸術家の思い出のために」
(2)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
スメタナ・トリオ
イトカ・チェホヴァー(P)
ヤナ・ヴォナーシュコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
録音:2008年4月24-30日、5月1-2日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ
スメタナ・トリオによるドヴォルザーク完結篇。
第3番&「ドゥムキー」(SU.3872)、第1番ほか(SU.3927)ときて、このたびよう
やく4曲が揃いました。けれどもスゴイのはむしろカップリングのほう。ドヴォ
ルザークと同じくスラヴ系の血を引くチャイコフスキーだからということもあ
るのでしょう。濃厚で哀切な音楽で知られる傑作に、熱い共感を寄せています。
=アルヒーフ=
SU 3955 \1480
ステレオ(2)(3)
モノラル(1)
(1)モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調KV.314a
(2)マルチヌー:オーボエ協奏曲H 353
(3)R.シュトラウス:オーボエ協奏曲(1945)
フランティシェク・ハンターク(Ob)
(1)ミラン・ムンツリンゲル(指)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)マルティン・トゥルノフスキー(指)(3)ヤロスラフ・フォーゲル(指)
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1956年12月10-12日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
(2)(3)1962年6月22-25日ブルノ、ベセドニー・ドゥーム
1910年に生まれたフランティシェク・ハンタークはチェコを代表するオーボエ
奏者。1932年未だプラハ音楽院在学中に、ヴァーツラフ・ターリヒに見出され
てチェコ・フィルの第1オーボエ奏者に就任。同時にまた、チェコ九重奏団、
チェコ・フィル木管五重奏団、アルス・レディヴィヴァのメンバーとしても活
躍しました。さらにブルノ・フィルの首席奏者(1956-70)も務めています。
これは世界的にも有名なハンタークが残したオーボエ協奏曲の名作を集めたも
の。なかでも1955年に書かれたマルチヌーの曲は、権威筋に支配的だった不評
にもかかわらず、ハンタークが1960年にチェコスロヴァキア初演をおこなった
作品。もともとはチェコ・フィルのオーボエ奏者でイルジー・タンチブデクに
よって委嘱され、1950年にオーストラリアに移住したかれの手によりシドニー
で世界初演がなされ、以後ヨーロッパで数多く演奏されています。技巧的で速
いパッセージと幅広い音域を要求する難曲ですが、ここでもハンタークの驚異
的な腕前が確かめられます。
<MEDICI ARTS>
~EUROARTS
20 56948(DVD-Video) \2900
KDB 1(Blu-ray Disc) \3780※2008年12月までの特別価格 それ以降は\4850
「NYフィル・イン・平壌」
北朝鮮国歌「愛国歌」
アメリカ国歌
ワーグナー:「ローエングリン」第3幕前奏曲
ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」
ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」
ビゼー:組曲「アルルの女」第2番
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
朝鮮民謡:アリラン(アンコール)
[ボーナス] ピョンヤンのアメリカ人
ロリン・マゼール(指)
ニューヨーク・フィルハーモニック
収録:2008年2月26日東平壌大劇場(平壌)
字幕:英、独、仏、西、日本語
2008年2月26日に平壌市内にある東平壌大劇場で行われたニューヨーク・フィル
&ロリン・マゼールによる平壌公演を収録した映像がリリースされます。しか
も、MEDICI ARTS初ブルーレイ&DVDディスクでの2タイトル同時発売。音楽はと
きとして政治の世界で大きな関わりを持つことがありますが、今回はこのNY
フィル平壌公演は久々に話題となりました。このコンサートのスポンサーは日
本人女性。ヴェネツィア在住の大富豪チェスキーナ・永江洋子氏だったという
ことも大きな注目を集めました。残念ながら金正日総書記は姿を見せませんで
したが、この公演が歴史的にも大きな意味を持つ公演だったことは言うまでも
ないでしょう。また、NYのメンバーの平壌滞在中の映像がふんだんに収録され
たボーナストラックも付いています(日本語字幕付き)。
ORFEOR 753084 4枚組 \8000
STEREO
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
テオ・アダム(Br ザックス) ギネス・ジョーンズ(S エファ)
トーマス・ヘムズリー(Bs ベックメッサー)
ワルデマール・クメント(T ワルター・フォン・シュトルツィング)
ジャニス・マーティン(Ms マグダレーネ)
ヘルミン・エッサー(T ダーヴィット)
カール・リッダーブッシュ(Bs ポーグナー)
ゲルト・ニーンシュテット(Bs コートナー)
クルト・モル(Bs 夜番)
他
カール・ベーム(指)
バイロイト祝祭管弦楽団,合唱団
録音:1968年7月25日,バイロイト音楽祭
ついに幻の上演が登場!この公演は「マイスタージンガー」生誕100年を記念
したもので、ベームが指揮に当たり、大変な話題となったものでした。とこ
ろが、ドレスリハーサルの後になってザックス役のワルター・ベリーが降板、
急遽ダブルで予定されていたテオ・アダムが全日ザックスを歌い、大喝采を
受けました。あくまで噂ですが、この時の「マイスタージンガー」は某社が
録音を予定していたものの、この主役の交代によって不可能になってしまい、
ベームは「マイスタージンガー」全曲の録音を残さず終いになってしまった
そうです。ベームらしい硬質の響きのワーグナーは「マイスタージンガー」
でも素晴らしいものです。モーツァルトやバッハの名テノールとして知られ
るワルデマール・クメントが意外に素晴らしいワルター。世代交代時期のよ
うで、エファにはギネス・ジョーンズ、夜番にはクルト・モルといった、後
のバイロイトの大歌手が登場しています。ちなみにツォルン役にギュンター
・トレプトウが出演しています。音質の劣悪な海賊盤は出ていましたが、こ
れは見事なステレオ。祝祭劇場の響きを自然に捉えた音は、雑音を嫌ってマ
イクを近づけすげた音より好ましいでしょう。40年前のバイロイトの興奮を、
ぜひ!
ORFEOR 771082 2枚組 \4160
MONO
ベートーヴェン:「フィデリオ」
クリステル・ゴルツ(S レオノーレ)
ジュゼッペ・ザンピエーリ(T フローレスタン)
オットー・エーデルマン(Bs ロッコ)
セーナ・ユリナッチ(S マルツェリーネ)
パウル・シェフラー(Br ドン・ピツァロ)
ワルデマール・クメント(T ヤキーノ)
ニコラ・ザッカリア(Br ドン・フェルナンド)
エーリヒ・マイクート(T 囚人1)
ヴァルター・ベリー(Bs 囚人2)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1957年7月27日,ザルツブルク,フェルゼンライトシューレ
1956年、カラヤンはザルツブルク音楽祭の音楽監督に就任、1957年の音楽祭は
カラヤン色が急速に広まったものでした。この「フィデリオ」はその年の開幕
公演のライヴ。1950年代のカラヤンの特徴である颯爽としてダイナミックな演
奏が存分に生かされた演奏です。サロメやエレクトラ役で知られるクリステル
・ゴルツのレオノーレ、当時のカラヤンのお気に入りテノールとして活躍した、
ジュゼッペ・ザンピエーリのフローレスタン、さらにオットー・エーデルマン
のロッコ、セーナ・ユリナッチのマルツェリーネ、パウル・シェフラーのドン
・ピツァロは当時のウィーンのベスト・キャスト。帝王カラヤンの全盛期を偲
ぶに最適なライヴでしょう。音質もモノラルながら、1957年としては上々の部
類ではないでしょうか。
ORFEOR 772082 2枚組 \4160
MONO
ヴェルディ:「ファルスタッフ」
ティト・ゴッビ(Br ファルスタッフ) ローランド・パネライ(Br フォード)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S フォード夫人)
アンナ・モッフォ(S ナンネッタ)
アンナ・マリア・カナリ(Ms ページ夫人)
ジュリエッタ・シミオナート(Ms クィックリー夫人)
ルイジ・アルヴァ(T フェントン)他
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1957年8月10日,ザルツブルク,祝祭劇場
これまた1957年のザルツブルク音楽祭で大きな話題になった公演。カラヤンは
トスカニーニが指揮した「ファルスタッフ」に痛く感激し、ことのほか思い入
れのあるオペラだったそうです。そしてザルツブルク音楽祭で取り上げたのが
この上演でした。前年にEMIへ録音したキャストとは、ゴッビ、シュヴァルツ
コップ、パネライ、モッフォ、アルヴァなどが共通しており、アンサンブルは
見事に出来上がっています。後年に取り上げた時に比べ、若々しく張りのある
音楽が《ファルスタッフ》の生命力を生かしているように思われます。これま
た、帝王カラヤンの全盛期を実力を見せつける名演です。
ORFEOR 776082 2枚組(1枚価格) \2080
シューベルト:
ズライカ1 D.720
ズライカ2 D717
話せと命じないで下さい D.726
ただあこがれを知る者だけが D.310
このままの姿でいさせて下さい D.727
君よ知るや南の国 D.321
ブラームス:
アルトのための2つの歌 Op.91
ジプシーの歌 Op.103(8曲)
ムソルグスキー:歌曲集(6曲)
チャイコフスキー:
なぜ? Op.28-3
彼はとても私を愛していた Op.28-4
セレナード Op.63-6
灼熱の灰のあるごとく Op.25-2
狂おしい夜 Op.60-6
昼の光が満ちようと Op.47-6
アンコール
シュトラウス:夜 Op.10-3
ブラームス:僕の恋は新緑だ Op.63-5
シューベルト:至福 D.433
マリヤーナ・リポヴシェク(Ms)
エリザーベト・レオンスカヤ(P)
録音:1987年8月5日
スロヴェニアのリュブリャナに生まれたマリヤーナ・リポヴシェクは、
1980,90年代にドイツ語圏で活躍したメッゾソプラノ。ワーグナーのメッゾ役
や、シュトラウスの「影のない女」の乳母役として知られました。一方で歌曲
も得意としており、ここではドイツ・リートからシューベルトとブラームスを、
ロシア歌曲からムソルグスキーとチャイコフスキーを取り上げています。どち
らも全盛期の歌手の充実感の感じられるもの。伴奏がレオンスカヤというのも
驚きです。
ORFEO 740081 \2450
クラッシミラ・ストヤノヴァ アリア集
ヴェルディ:
「レニャーノの戦い」,「ルイーザ・ミラー」,「シモン・ボッカネグラ」
プッチーニ:「レ・ヴィッリ」
ゴメス:「フォスカ」,「グァラニー族」
マイヤベーア:「ユグノー」
アレヴィ:「ユダヤの女」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
マスネ:「エロディアート」
からのアリア
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)
フリードリヒ・ハイダー(指)ミュンヘン放送管弦楽団
録音:2007年6月20-24日,9月25日
2006年3月、東京のオペラの森公演、ヴェルディ《オテロ》で一番評判だった
のは、デズデーモナ役のソプラノ、クラッシミラ・ストヤノヴァでした。ブル
ガリア出身で、1998年からウィーン国立歌劇場と契約を結び、活躍しています。
ドラマティックな役を得意としつつ、声には独特の透明な美しさがあるのが特
徴。このアリア集では、ヴェルディ、プッチーニですらマイナーなオペラから
アリアを採用、さらにゴメス、マイヤベーア、アレヴィなど、マニアックな選
曲に、彼女の意欲が表れています。
<BIS>
BIS SA 1816(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)交響曲第2番ニ長調 Op.36
(2)同第7番イ長調Op.92
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管弦楽団
ヴァンスカとミネソタ管によるベートーヴェンの交響曲シリーズ最後の2曲が
登場し、ついに完成となりました。今回は陽性な2番と7番ですが、一聴して感
心させられるのはリズムの良さで、ヴァンスカならではのボルテージの高い推
進とあいまって、驚くほど生気にあふれたベートーヴェンとなっています。
BIS 1386 \2380
クリストファー・ラウス:
(1)イスカリオテ (1989)
(2)クラリネット協奏曲 (2001)
(3)交響曲第1番 (1986)
マルティン・フレスト(Cl)(2)、
アラン・ギルバート(指)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
現在最も精力的なアメリカの作曲家のひとりクリストファー・ラウス (1949-)。
大きな管弦楽曲が創作の中心で、アナログ的な作風が特徴。交響曲第1番はも
ちろん現代の作品ながら19世紀風要素たっぷりで、主要主題がブルックナーの
7番のアダージョに由来していたり、ワーグナーチューバ4本使用など時代錯誤
ぶりがオシャレ。スウェーデンの名手フレストのクラリネットと、日本でもお
なじみのアラン・ギルバートの好演が光ります。
BIS 1632 \2380
ヴァーレン:管弦楽作品集 Vol.2
(1)ネニア(嘆きの歌)Op.18の1 (2)希望に Op.18の2 (3)祝婚歌 Op.1
(4)交響曲第2番 Op.40 (5)交響曲第3番 Op.41
クリスチャン・エッゲン(指)スタヴァンゲルSO
近代ノルウェーの作曲家ファッテイン・ヴァーレン (1887-1952)は重要な存在
ながら、あまり録音に恵まれておらず、このBISのシリーズは北欧音楽ファン
を狂喜させています。好評の第1集(BIS.1522)に次ぐ今回には2篇の交響曲をは
じめ力作揃い。新ウィーン楽派の影響を受けながらも、北欧独特の透明感と優
しさに満ちた作風が独特です。
BIS 1731/33 15枚組 \7140
ハイドン:ピアノ曲全集
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
オランダの実力派ロナルド・ブラウティハムのハイドン・ピアノ曲全集がBOX
セットとなり超廉価発売いたします。何と15枚組3枚価格という驚異的お買い
得品です。ソナタはもとより、変奏曲や舞曲多数、さらに連弾曲から「十字架
上のキリスト最後の7つの言葉」のピアノ版まで収めるという徹底ぶり。さら
にさらにオリジナル楽器使用というのも魅力で、これさえ持っていればハイド
ンのピアノ曲は万全です。
BIS SA 1724(SACD) \2500
ダウランド:リュート曲全集
ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
1995年にリリース以来、高い評価を受け続けてきたリンドベルイのダウランド
全集、全92曲、演奏時間4時間に及ぶ浩瀚なアルバムが、何とSACD1枚に収まっ
てしまいました。もちろん価格はSACD1枚分、信じ難いお買い得品です。
*このディスクは、SACD専用機でのみ再生可能です。通常のCDプレイヤーでは
再生できませんので、ご注意下さい。
<SUPRAPHON>
SU 3949 \1780
(1)チャイコフスキー:
ピアノ三重奏曲イ短調Op.50「ある偉大な芸術家の思い出のために」
(2)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26
スメタナ・トリオ
イトカ・チェホヴァー(P)
ヤナ・ヴォナーシュコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
ヤン・パーレニーチェク(Vc)
録音:2008年4月24-30日、5月1-2日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ
スメタナ・トリオによるドヴォルザーク完結篇。
第3番&「ドゥムキー」(SU.3872)、第1番ほか(SU.3927)ときて、このたびよう
やく4曲が揃いました。けれどもスゴイのはむしろカップリングのほう。ドヴォ
ルザークと同じくスラヴ系の血を引くチャイコフスキーだからということもあ
るのでしょう。濃厚で哀切な音楽で知られる傑作に、熱い共感を寄せています。
=アルヒーフ=
SU 3955 \1480
ステレオ(2)(3)
モノラル(1)
(1)モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調KV.314a
(2)マルチヌー:オーボエ協奏曲H 353
(3)R.シュトラウス:オーボエ協奏曲(1945)
フランティシェク・ハンターク(Ob)
(1)ミラン・ムンツリンゲル(指)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)マルティン・トゥルノフスキー(指)(3)ヤロスラフ・フォーゲル(指)
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1956年12月10-12日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
(2)(3)1962年6月22-25日ブルノ、ベセドニー・ドゥーム
1910年に生まれたフランティシェク・ハンタークはチェコを代表するオーボエ
奏者。1932年未だプラハ音楽院在学中に、ヴァーツラフ・ターリヒに見出され
てチェコ・フィルの第1オーボエ奏者に就任。同時にまた、チェコ九重奏団、
チェコ・フィル木管五重奏団、アルス・レディヴィヴァのメンバーとしても活
躍しました。さらにブルノ・フィルの首席奏者(1956-70)も務めています。
これは世界的にも有名なハンタークが残したオーボエ協奏曲の名作を集めたも
の。なかでも1955年に書かれたマルチヌーの曲は、権威筋に支配的だった不評
にもかかわらず、ハンタークが1960年にチェコスロヴァキア初演をおこなった
作品。もともとはチェコ・フィルのオーボエ奏者でイルジー・タンチブデクに
よって委嘱され、1950年にオーストラリアに移住したかれの手によりシドニー
で世界初演がなされ、以後ヨーロッパで数多く演奏されています。技巧的で速
いパッセージと幅広い音域を要求する難曲ですが、ここでもハンタークの驚異
的な腕前が確かめられます。
<MEDICI ARTS>
~EUROARTS
20 56948(DVD-Video) \2900
KDB 1(Blu-ray Disc) \3780※2008年12月までの特別価格 それ以降は\4850
「NYフィル・イン・平壌」
北朝鮮国歌「愛国歌」
アメリカ国歌
ワーグナー:「ローエングリン」第3幕前奏曲
ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」
ガーシュウィン:「パリのアメリカ人」
ビゼー:組曲「アルルの女」第2番
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
朝鮮民謡:アリラン(アンコール)
[ボーナス] ピョンヤンのアメリカ人
ロリン・マゼール(指)
ニューヨーク・フィルハーモニック
収録:2008年2月26日東平壌大劇場(平壌)
字幕:英、独、仏、西、日本語
2008年2月26日に平壌市内にある東平壌大劇場で行われたニューヨーク・フィル
&ロリン・マゼールによる平壌公演を収録した映像がリリースされます。しか
も、MEDICI ARTS初ブルーレイ&DVDディスクでの2タイトル同時発売。音楽はと
きとして政治の世界で大きな関わりを持つことがありますが、今回はこのNY
フィル平壌公演は久々に話題となりました。このコンサートのスポンサーは日
本人女性。ヴェネツィア在住の大富豪チェスキーナ・永江洋子氏だったという
ことも大きな注目を集めました。残念ながら金正日総書記は姿を見せませんで
したが、この公演が歴史的にも大きな意味を持つ公演だったことは言うまでも
ないでしょう。また、NYのメンバーの平壌滞在中の映像がふんだんに収録され
たボーナストラックも付いています(日本語字幕付き)。