クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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12-06 No.2-1

2012年06月04日 17時57分12秒 | Weblog
<Profil>
PH 12021 ¥2080
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」op. 5(1902-03)
シェーベルク:モノドラマ「期待」op. 17(1909)
ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(S)
ケルンWDR交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
録音:2011年1月[交響詩]&3月[モノドラマ]
ケルン・フィルハーモニー(ライヴ・デジタル)
独Profilレーベルがお届けする、首席指揮者サラステとケルンWDR響によるラ
イヴ・シリーズの最新作。シェーンベルク初期を代表する2曲、交響詩「ペレ
アスとメリザンド」とモノドラマ「期待」という組み合わせです。



<Orfeo>
ORFEO 849121 ¥2450
(1)ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ調
(2)オネゲル:パシフィック231
(3)同:ラグビー
(4)フランク・マルタン:ヴァイオリン協奏曲
(5)ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
バイバ・スクリデ(Vn)、
ティエリー・フィッシャー(指)
BBCウェールズ・ナショナル管
[録音:2011年6月/BBCホッディノット・ホール]
ラトヴィア出身のヴァイオリンのスター、バイバ・スクリデ待望の協奏曲最新
盤。今回はストラヴィンスキーとマルタンという20世紀の難曲に挑戦していま
す。ヴァイオリンのおどけて飄々とした性格を強調したストラヴィンスキー作
品でも、彼女ならではの潤いのある温かな音色が光ります。奇矯な部分でも、
鮮やかな技巧で聴く者をうならせる魔力を見せてくれます。マルタン作品は対
照的にデリケートで、不思議系の映画かドラマの音楽のような世界がとりとめ
なく続きます。この音世界はちょっと類のない魅力で、波調の合う人ははまる
こと請け合い。知らないともったいないと申せましょう。スクリデの独奏も完
全にその世界に溶け込み、夢に現れる謎の美女のような非現実的美しさに満ち、
頭から離れなくなってしまいます。
名古屋フィルの常任指揮者として日本でもおなじみのティエリー・フィッシャ
ー。母国スイスのマルタンとオネゲルはさすがの共感度。オネゲルの「パシ
フィック231」と「ラグビー」はスクリデの独奏が入らない純管弦楽曲ですが、
フィッシャーの推進力が魅力。ことに「ラグビー」はあまり録音に恵まれてい
ないので大歓迎。曲の面白さを再認識させてくれます。




<CAvi>
4260085532285 ¥2450
ドヴォルザーク:詩的な音画 op.85,B.161(全13曲)
クラウディア・シェレンベルガー(Pf)
録音:2011年9月
ドイツを中心に世界的に活躍しているピアニスト、クラウディア・シェレンベ
ルガーによるドヴォルザークの「詩的な音画」。管弦楽版でも知られておりま
すが、原曲はピアノ版。全13曲から成る小品集で、どこか東欧情緒を感じさせ
るロマンティックな旋律の数々が美しい名作です。モラヴィア出身の母を持つ
シェレンベルガーにとって、ドヴォルザークの響きはことさら造詣深いもの。
18&19世紀ラテン・アメリカ音楽を収録した初のソロ・アルバム
(4260085531998)で聴かせてくれた情熱あふれる鮮烈な演奏とはまた一味違う、
繊細かつ流麗なタッチで魅せてくれます。
世界各国の音楽祭に出演し、リサイタルなども積極的に行うなどますます活動
の幅を広げているシェレンベルガー。プラハのドヴォルザーク・シンフォニー
・オーケストラと幾度もドイツ・ツアーを行った他、2007年にはチェリストの
G.リプキンとアメリカ・ツアーを行い、成功を収めています。




<Aliud>
ACDBO 060 ¥2250
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
(1)第13番 変ホ長調 op.27-1 (2)第14番 嬰ハ短調「月光」 op.27-2 
(3)第6番 ヘ長調 op.10-2 (4)第31番 変イ長調 op.110
ステファニー・プルート(Pf)
録音:2011年11月11-13日、ヘント(ベルギー)
2011年、ボンのベートーヴェン国際コンクールで見事フェヴァリット賞に輝い
たベルギーの新星、ステファニー・プルートによるベートーヴェンのピアノ・
ソナタ集。1800年前後に作曲された初期のピアノ・ソナタ3曲と、最晩年の傑
作とも言われる第31番が収録されています。心の底にずしんと響き渡るような
フォルテッシモは、その細く可憐な外見から生み出されているとは思えないほ
どの衝撃。2012年で25歳を迎えるプルートですが、その演奏は決して若さゆえ
の勢いに任せたものに留まらず、聞かせどころを捉えた緩急の表現に富む演奏。
一方、鮮烈なフォルテッシモや、明瞭で軽やかな指運びなどには若手らしい
瑞々しさも感じられます。
ステファニー・プルートは1987年生まれ、ベルギー出身の若きピアニスト。ア
ントワープ王立音楽院でL.ケンデに学んだ後、パリのエコール・ノルマル音楽
院高等課程へ進学。ベルギーでアブデル・ラーマン・エル=バシャに師事。ボ
ンのベートーヴェン国際ピアノコンクール、ポルト市国際ピアノコンクールな
ど数々の国際コンクールで輝かしい受賞歴を誇る屈指の若手実力派です。ベル
ギー国立管弦楽団やブリュッセル・フィルハーモニーと共演を果たすなど、ベ
ルギーを中心に活躍の幅を広げているプルート。今後の活躍に更なる期待必至
のピアニストです。




<PREISER>
PRCD 90809 ¥2080
シューベルト:
さすらい D795-1
菩提樹 D911-5
鱒 D550
糸を紡ぐグレートヒェン D118
至福 D433
子守歌 D498
魔王 D328
セレナード D957-4
野ばら D257
シューマン:献呈 Op.25-1
リスト:それは素晴らしいことに違いない S314
ブラームス:
子守歌 Op.49-4
甲斐なきセレナード Op.84-4
砂の精 WoO 31/4
夜の歌 WoO 32/14
ねえお母さん、欲しいものがあるの WoO 33/33
下の谷底では WoO 33/6
僕の彼女は薔薇色の唇をしている WoO 33/25
ヴォルフ:祈り
R.シュトラウス:献呈 Op.10-1
マーラー:
自惚れ
ラインの小伝説
外へ!外へ!
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(Ms)
ロベルト・レールバウマー(P)
録音:2011年10月、ウィーン
人気メッゾソプラノ、アンゲリカ・キルヒシュラーガーがドイツリートをたっ
ぷり23曲歌っています。シューベルト、シューマン、リスト、ブラームス、
ヴォルフ、R.シュトラウス、マーラーと有名作曲家の作品が23曲。ことにシュ
ーベルトは、野ばら、魔王、鱒、菩提樹、糸を紡ぐグレートヒェンなど人気の
高い曲が並んでいるのが嬉しいものです。キルヒシュラーガーの情感のある声
と知性豊かな歌い口は絶品です。




<TAHRA>
TAH 725 ¥2300
キャスリーン・フェリアー イン・メモリアム
(1)マーラー:大地の歌-第2楽章「秋に寂しき者」
【ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィル(1949年8月21日ザルツブルク)】
(2)同:第3楽章「青春について」【
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィル(1949年8月21日ザルツブルク)】
(3)同:第5楽章「告別」
【ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィル(1952年5月17日】
(4)J.S.バッハ:マタイ受難曲-憐れみ給え、わが神よ
【ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ウィーン交響楽団(1950年6月9日)】
(5)ヘンデル:歌劇「セメレ」-汝の歩む所
【ジョルジオ・ファヴァレット(Pf)(1951年2月6日/ミラノ)】
(6)ヘンデル:歌劇「アトランタ」-恋に悩むウミガメのように
【ジョルジオ・ファヴァレット(Pf)(1951年2月6日/ミラノ)】
(7)グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」
-われエウリディーチェを失えり
【ジョルジオ・ファヴァレット(Pf)(1951年2月6日/ミラノ)】
(8)キャスリーン・フェリアーのインタビュー【1949年8月】
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
今年2012年は、イギリスの生んだ不出世のコントラルト歌手キャスリーン・
フェリアーの生誕百年にあたります。それを記念したアルバムが登場。フェリ
アーといえばワルターとの「大地の歌」の決定的名演で忘れられませんが、今
回ORFオーストリア放送で未発表の1949年8月21日ザルツブルクでのライヴ音源
が発見され日の目を見ることとなりました。フェリアー独唱による第2、第3楽
章が収められていますが、音の状態はあまり芳しくないものの、それがかえっ
て迫力と凄みの効果を生んでいます。
また、かつてアンダンテ盤とともに信憑性が疑問視された1952年5月17日のワル
ター&ウィーン・フィルとの共演音源も、ラジオ・フランスのプロデューサー
の尽力でマスターテープのコピーが入手できたため、正真正銘の同日演奏のロ
ットヴァイスロットによる録音が日の目をみました。これは音質も良く驚愕の
内容。フェリアーは高まる感情を隠すことができず、涙ながらの壮絶な表現に
心を打たれます。最上等のカウンターテナーのような深みと陰影がゾクゾクす
るほど魅力的。
さらにカラヤン指揮のロマンティックな「マタイ受難曲」、ピアノ伴奏による
ヘンデルの美しいアリア等、いずれもフェリアーの魅力を存分に堪能できる逸
品ばかり。
もうひとつの注目が、1949年8月に収録されたフェリアーのインタビュー。ト
ラック(1)(2)と同時期なのも興味津々ですが、ドイツ語の質問に落ち着いた英
語で答えるフェリアーの話声に聴き惚れてしまいます。話し言葉も魅力的だっ
たという伝説が実感できます。




<Profil>
PH 12022 3枚組 ¥4050
[CD 1] 
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調(1866 / キャラガン校訂版)
[CD 2] 
ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(1872 / キャラガン校訂版)
[CD 3] 
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1874 / キャラガン校訂版)*世界初録音
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
[バイエルン放送収録による共同制作]
録音:2011年7月エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
ブルックナー好きから快哉をもって迎えられたゲルト・シャラーによるブルッ
クナー・シリーズに続篇が登場します。前作に引き続き、フィルハーモニー・
フェスティヴァを指揮して、すべてキャラガン校訂譜を使用した演奏内容は、
2011年7月末に一挙にライヴ収録されたもので、交響曲第1番から第3番まで、
初期の番号付きの3曲を収めています。
●キャラガン校訂譜による『交響曲第3番』1874年版の世界初録音
ブルックナーの交響曲第3番には、大別すると作曲時期の異なる3つの版が存在
します。作曲者が崇拝するワーグナー作品の引用をふんだんに留め、インバル
を皮切りに近年、ノリントン、ナガノ、ヤング、ボッシュ、ブロムシュテット
ら多くの指揮者が選択する傾向にある、1872年から1873年にかけての第1稿。
1874年、1876年から1877年にかけての、別名エーザー版ともいわれる第2稿。
そして、交響曲第8番の初稿校了後、1888年から1889年にかけての第3稿は、後
期の交響曲への接近を随所に感じさせるもので、もっぱらヴァントやチェリビ
ダッケ、ザンデルリングなどが取り上げたのもこの版でした。
ここでブルックナー研究の第一人者ウィリアム・キャラガンによると「1874年
版は、ワーグナーに献呈された1873年初稿とは対をなす片方の複製スコア、そ
れはブルックナーが取っておいて、1874年におもに第1楽章でテクスチャーにか
なりの追加を書き込むことになったスコアに完全にもとづくものであり、剥き
出しの1873年初稿よりもいくぶん、カノン風の導入部は増強され、細部のリズ
ムはより複雑に、そして全体の響きがよりあたたかく、洗練されている」との
ことなので、その1873年初稿との相違にもおおいに着目したいところです。
キャラガン校訂譜による交響曲第1番1866年版、交響曲第2番1872年初稿版
このシャラー&シンフォニー・フェスティヴァによるライヴ盤がキャラガン校
訂譜による『交響曲第3番』1874年版の初録音であるのに対して、キャラガン校
訂譜による交響曲第1番には、ティントナー指揮ロイヤル・スコティッシュ・
ナショナル管とのセッション録音(1998年)があり、また、キャラガン校訂譜に
よる交響曲第2番には、アイヒホルン指揮リンツ・ブルックナー管(1991年)、
ティントナー指揮アイルランド国立響(1996年)によるセッション録音、シモー
ネ・ヤング指揮ハンブルク・フィル(2006年)、ボッシュ指揮アーヘン響(2010
年)によるライヴ録音などがあり、いずれもブルックナー・ファンのあいだで
は話題を呼んでいました。

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