クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-06 No.2-2

2012年06月04日 17時56分23秒 | Weblog
<PREISER>
PRCD 90810(SACD-Hybrid) ¥2080
「時点 Zeitpunkte」
ムートシュピール:協奏パ・ド・ドゥ
レシュ:カントゥス・フィルムス
エレート:クラリネット協奏曲 Op.88
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)
ニーダーエスターライヒ・トンキュンストラー管弦楽団
ベンヤミン・シュミト(Vn)
内山 詠美子(打楽器)
シネ・ノミネ合唱団
シャロン・カム(Cl)
録音:2009年10月(協奏パ・ド・ドゥ),2010年10月(カントゥス・フィルムス),
2011年10月(クラリネット協奏曲)
新音楽監督アンドレス・オロスコ=エストラーダ率いるニーダーエスターライ
ヒ・トンキュンストラー管弦楽団の新録音は、SACDによる現代音楽集。
クリスティアン・ムートシュピールは1962年生まれのオーストリアの作曲家、
トロンボーン奏者。協奏パ・ド・ドゥは、ヴァイオリン、打楽器とオーケスト
ラのための協奏曲。これは2009年10月3日、4日のオロスコ=エストラーダ就任
披露演奏会で初演されたもの(この時のメインのマーラーの交響曲第1番は既に
PRCD 90784で発売されています)。マリンバの名手として知られる内山詠美子
が打楽器を担当しているのも注目です。
ゲラルト・レシュは1975年、リンツ生まれ。カントゥス・フィルムスは、オー
ケストラとアドリブの合唱による交響曲。これも世界初演。
イヴァーン・エレートは、1936年にブダペストに生まれ、1956年以降ウィーン
を拠点に活動している作曲家。独奏のシャロン・カムは、1971年、イスラエル
生まれの名クラリネット奏者。クラリ

PRCD 91207 ¥2080
シューマン:
子供のための歌のアルバム Op.79-五月の歌,幸福,春の歌,燕
3つの二声部の歌 Op.43(もし私が小鳥ならば,秋の歌,美しい花)
メンデルスゾーン:
6つの二声の歌 Op.63-恋人が僕にぶちまけてほしいのだが,
渡り鳥の別れの歌,挨拶,秋の歌,鈴蘭と花
3つの二声の歌 Op.77(日曜の朝,実りの畑,「ルイ・ブラス」からの歌)
詩篇第95番「さあ、主に向かって礼拝しよう」 Op.46-あなたの手の中にあって
交響曲第2番 変ロ長調 Op.52 「讃歌」-私は主を待ち焦がれ
ブラームス:
3つの二重唱曲 Op.20(愛の道1,愛の道2,海)
14のドイツ民謡集-静かな夜に
14の子供のための民謡-砂の精
子守歌 Op.49-4
シューマン:月の夜 Op.39-5
アロイス・ミュールバッハー(BS) クリストフ・シュレーグル(BS) 
フロリアン・エシェルミュラー(BS) カーステン・ケーネ(BS)
フランツ・ファーレンベルガー(P)
難曲てんこ盛りのオペラ・アリア集(PRCD 91185)が話題になった驚異のボーイ
ソプラノ、アロイス・ミュールバッハー、新刊は聖フローリアン少年合唱団の
仲間たちとの二重唱曲集です。シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスの
様々な曲が集められています。大人が歌った時の旨みとはまた違った、天使の
ように美しい声の絡み合いは、少年合唱ファンならずともウットリとしてしま
うでしょう。あと数年で変声してしまう少年たち、その束の間の至芸をお楽し
みください。



<C Avi>
=シュパヌンゲン音楽祭ライブ・シリーズ20113タイトル=
4260085532599 ¥2450
(1)ハイドン:ピアノ三重奏曲第34番 変ロ長調 Hob. XV:20 
(2)ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 
(3)シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 イ短調「死と乙女」
(1)ヴェロニカ・エーベルレ(Vn)、マリー=エリザベート・ヘッカー(Vc)、
マーティン・ヘルムヘン(Pf)
(2)ターニャ・テツラフ(Vc)、アロイス・ポッシュ(Cb)
(3)アンティエ・ヴァイトハース(Vn)、クリスティアン・テツラフ(Vn)、
レイチェル・ロバーツ(Va)、ターニャ・テツラフ(Vc)
録音: 2011年6月6日((1))、7日((3))、10日((2))、
シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音
ドイツのハイムバッハで毎夏行われるシュパヌンゲン音楽祭ライブ録音をリリ
ースするC Aviレーベルの好評シリーズに、2011年のライブ演奏が登場!2011
年の音楽祭はピアノ・アンサンブルに焦点を当て、ハイドンからヤナーチェク
にいたる多彩な室内楽作品を中心とするプログラム。本アルバムではシューベ
ルトの「死と乙女」をはじめ、室内楽ジャンルに広く知られる名作が収録され
ています。ドイツの精鋭たちが生み出す全体的に爽やかで気品あふれるハーモ
ニーが美しく、洗練されたアンサンブルに聴き入ります。
毎年出演者の豪華さも話題のシュパヌンゲン音楽祭。本アルバムもドイツが誇
る世界的名手らの豪華共演が大きな魅力です。ハイドンのピアノ三重奏曲を演
奏するエーベルレとヘルムヘンはチェリストの石坂団十郎と共に2012年4月の
来日公演で同曲を披露し、好評を博したばかり。今回チェロを担当しているマ
リー=エリザベート・ヘッカーは、2005年のロストロポーヴィチ・コンクール
で史上初となる第1位と特別賞2つの同時受賞で話題となった注目の若手。2012
年6月には初の来日ツアーも予定しており、注目必至です。2010年音楽祭ライブ
録音(4260085532254)に引き続き、テツラフ兄弟、ヴァイトハ-ス、ロバーツは
今回も卓越したアンサンブルで魅せてくれます。激しくも気品さを失わない圧
巻の「死と乙女」は必聴です!

4260085532605 ¥2450
(1)スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 op.15 
(2)ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 
(3)ワトキンス:
クラリネット、ヴィオラ、ピアノのためのトリオ(2011)*世界初録音
(1)アンティエ・ヴァイトハース(Vn)、マリー=エリザベート・ヘッカー(Vc)、
ヒュー・ワトキンス(Pf)
(2)フローリアン・ドンダラー(Vn)、ターニャ・テツラフ(Vc)、
ラルス・フォークト(Pf)
(3)セバスティアン・マンツ(Cl)、フローリアン・ドンダラー(Vn)、
ヒュー・ワトキンス(Pf)
録音:2011年6月10日((3))、11日((1))、12日((2))、
シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音(ハイムバッハ、ドイツ)
本アルバムで注目なのは、この音楽祭の委嘱作品で、初演されたヒュー・ワト
キンス(1976*)のトリオ。このライブ音源が世界初録音となります!20世紀半
ばまで活躍したウェールズの詩人ディラン・トマスの詩にあてた作品で、細か
な音符が複雑に絡み合って生み出される繊細かつ抒情的な音のうねりが美し
い作品。ワトキンス自身がピアノを担当している他、難関ミュンヘン国際音楽
コンクールで40年ぶりの第1位に輝いた注目の若手セバスティアン・マンツが
クラリネットを演奏しています。また、本アルバムにはスメタナとラヴェルの
ピアノ三重奏曲も収録。スメタナのピアノ三重奏曲では、ヴァイトハースが奏
でる慟哭のような冒頭のヴァイオリン・ソロに冒頭からぐっと惹きこまれます。
2012年6月に来日を控えるヘッカーのチェロも必聴です。一方、ラヴェルでは
繊細かつ流麗なアンサンブルにうっとり。音楽祭の主宰者でもあるフォークト
をはじめ、名手たちによる洗練された掛け合いに聴き入ります。

4260085532612 ¥2450
(1)シュポーア:大九重奏曲 ヘ長調 op.31 
(2)イベール:2つの間奏曲(フルート、ヴィオラ、ハープのための) 
(3)ヤナーチェク:六重奏曲「青春」 
(4)J.ヴィトマン(1973*):ヴィオラとチェロのための11の二重奏曲
アンドレア・リーバークネヒト((1)(2)(3)Fl、(1)Picc)、
フランソワ・ルルー((1)(3)Ob)、
セバスティアン・マンツ((1)Cl、(3)B-Cl)、シャーリー・ブリル((3)Cl)、
マリー=ルイーズ・ノイネッカー((1)(3)Hr)、
ダーグ・イェンセン((1)(3)Fg)、リザ・バティアシュヴィリ((1)Vn)、
クリスティアン・テツラフ((4)Vn)、
レイチェル・ロバーツ((1)Va)、フローリアン・ドンダラー((2)Va)、
ジュリアン・アルプ((1)Vc)、
マリー=エリザベート・ヘッカー((3)(4)Vc)、アロイス・ポッシュ((1)Cb)、
ヤナ・ボウシュコヴァー((2)Hp)
録音:2011年6月、シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音(ハイムバッハ、ドイツ)
C Aviレーベルの好評シリーズ、シュパヌンゲン音楽祭ライブ・シリーズ最新
盤!第1弾(4260085532599)、第2弾(4260085532605)に引き続き、第3弾となる
今回は室内楽曲に焦点を当てたアルバムです。18世紀から21世紀まで幅広い
時代の作品を収録した多彩なプログラムだけでなく、音楽祭ならではとも言
える豪華演奏陣による見事なアンサンブルもこのアルバムの大きな魅力。古
典派の響きを残しつつもロマンティックな旋律が美しいシュポーアの大九重
奏曲、ハープとフルートの煌びやかな響きとヴィオラの艶やかなハーモニー
が絶品なイベールの間奏曲、技巧的な疾走する旋律と抒情的でゆるやかな旋
律の対比が愉しいヤナーチェクの「青春」……曲調は違えど、いずれの作品
も小編成アンサンブルならではのソリスト達の妙技の掛け合いを堪能できま
す。そして、今注目のヴィトマンの「ヴィオラとチェロのための24の二重奏
曲」第2巻。ドイツが誇る名手テツラフと期待の若手実力派ヘッカーの二人が
織りなす超絶技巧炸裂の掛け合いは圧巻です!

4260085532568 ¥2450
ベートーヴェン:
(1)ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 op.106「ハンマークラヴィア」 
(2)ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
ディーナ・ウゴルスカヤ(Pf)
録音:2011年9月、ミュンヘン
アナトール・ウゴルスキの愛娘にしてドイツが誇る世界的ピアニスト、ディー
ナ・ウゴルスカヤがベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ2曲を収録した新譜
をリリース!鮮烈な演奏で好評を博したシューマン後期のピアノ作品集
(4260085532179)に続き、今回もウゴルスカヤの持ち味とも言える柔軟で活き
活きとした演奏を存分に聴かせてくれます。技術的にも音楽的にも極限的な
難曲として知られる「ハンマークラヴィア・ソナタ」に挑戦している点で、
彼女の自信がうかがえます。ベートーヴェン最後のピアノ・ソナタである第
32番は、父ウゴルスキも27分に及ぶ長大な第2楽章で話題となった名演を残し
ておりますが、娘ウゴルスカヤはそれとはまた異なる、過度な表現を控えた
すっきりとした演奏で魅せてくれます。父であり師であるウゴルスキの血を
垣間見せつつも、独自の伸びやかな演奏に聴き入る名盤です。




<INTEGRAL>
INTEG 221243 ¥2080
ショスタコーヴィチ:
(1)チェロ・ソナタニ短調 op.40(レネールによるヴィオラとピアノ編曲版) 
(2)ヴィオラ・ソナタ op.147
ピエール・レネール(Va)、エリアンヌ・レイエ(Pf)
録音:2011年9月、オペラ・バスティーユのロルフ・リーバーマンホール(パリ)
パリ国立オペラ座管弦楽団が誇るソリスト、ピエール・レネール&世界的ピア
ノ奏者エリアンヌ・レイエがショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタ2曲を収
録した新譜をリリース!本アルバムで何より注目されるのは、ショスタコー
ヴィチ夫人に許可を得てレネール自身がヴィオラとピアノ用に編曲したという
チェロ・ソナタニ短調でしょう!同じ弦配列を持ち、共に深い音色を持つチェ
ロとヴィオラ。音域の差はあれど、原曲がチェロの高音域を駆使する超絶技巧
の印象が強いためか、ヴィオラ・ソロでの演奏でも意外と違和感がありません。
レネールが使用するヴィオラが非常に深みのある音色を持っていることもあり、
高音域の旋律も耳に心地よく、原曲の雰囲気は保ちつつもさらに洗練された印
象があります。さらに、本アルバムではショスタコーヴィチ最後の作品である
ヴィオラ・ソナタを収録。ヴィオラが小さく見えるほど大柄なレナールの演奏
はダイナミックで、超絶技巧部分の熱演は息を呑むほどの圧巻さ。レイエのピ
アノ伴奏も素晴らしく、卓越した2人のアンサンブルに安心して聴き入ること
ができます。




<BIS>
BIS SA 1971(SACD-Hybrid) ¥2500
J.S.バッハ:世俗カンタータVol.2
(1)シンフォニア ヘ長調BWV1046a/1
(2)狩のカンタータ「わが楽しみは、元気な狩のみ」BWV208
(3)セレナータ「時は日と年をつくりて」BWV134a
ディアナ:ソフィー・ユンカー(Sop)、パラス:ジョアン・リン(Sop)、
エンデュミオン、時:櫻田亮(Ten)、パン:ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
時の摂理:ダミアン・ギヨン(A)
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
[録音:2011年7月/しらかわホール(名古屋)]
BCJの世俗カンタータは第1弾が大絶賛でしたが、約8年を経てようやく第2弾の
登場となります。「狩のカンタータ」は、狩を趣味としたザクセン=ヴァイセ
ンフェルス公クリスティアンのために1712年に作曲されたもので、ローマ神話
の狩猟の女神ディアナと、その恋人エンデュミオンを主人公としています。オ
ペラを残さなかったバッハの作品中、最もオペラ的な内容を持ち、バロック・
オペラ・ファンも必聴です。また、このカンタータ初演の際に序曲として用い
られたとされる「シンフォニアヘ長調BWV1046a/1」を置いているのも興味津々。
「ブランデンブルク協奏曲第1番」の初稿でもあり、楽器編成の違いを実感でき
ます。BCJメンバーの芸達者ぶりも楽しめます。

BIS SA 1940(SACD-Hybrid) ¥2500
ガーシュウィン:
(1)ピアノ協奏曲ヘ調
(2)ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル・ジャズバンド版)
(3)セカンド・ラプソディ(オリジナル版)
(4)「アイ・ゴット・リズム」による変奏曲
フレディ・ケンプ(Pf)
アンドルー・リットン(指)ベルゲン・フィル
[録音:2011年8月/グリーグホール(ベルゲン)]
フレディ・ケンプの最新録音はガーシュウィンのピアノとオーケストラのため
の作品全集。全集とはいえケンプならではのこだわりを見せています。有名な
「ラプソディ・イン・ブルー」は、通常の大オーケストラ版ではなく、珍しい
初演時のジャズ・バンド版。響きの印象も異なるうえ、バンジョーなどの特殊
楽器も入っているのが興味津々。通常行われているカットも一切ない完全全曲
版というのも貴重。この曲の「柳の下のドジョウ」を狙って失敗した「セカン
ド・ラプソディ」もオリジナルのオーケストレーションによります。ゴージャ
スなピアノ協奏曲と近年CFで使われ人気の出たキャッチーな「アイ・ゴット・
リズム」による変奏曲いずれも魅力的で、ケンプのスウィング感たっぷりのピ
アニズムを楽しめます。

BIS SA 1972(SACD-Hybrid) ¥2500
(1)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004
(2)同:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調BWV1006
(3)レーラ・アウエルバッハ:パル・ティ・タ(2007)
(4)イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調Op.27の2
ワジム・グルズマン(Vn)
[録音:2011年12月/センデザール(ブレーメン)]
BISが力を入れるヴィルトゥオーゾ、グルズマンがバッハのパルティータに挑
戦しました。本人も得意としている「シャコンヌ」はまさに圧巻、金縛りに
あったような緊張の12分間を体験できます。さらに、20世紀と21世紀の作曲家
がバッハの無伴奏パルティータから霊感を受けて産み出した作品を配置してい
ます。アウエルバッハ作品はグルズマンに捧げられたもので、バッハからの引
用はないものの、精神的な影響濃厚な作品。イザイの名作も近代のバッハとい
う趣に満ちています。グルズマンの技巧と求心力の凄さに圧倒されます。

BIS SA 1610(SACD-Hybrid) ¥2500
最も偉大なる死
(1)ジョージ・バターワース:
ブレドンヒルとその他の歌/「シュロップシャーの若者」より6つの歌
(2)アイヴァー・ガーニー:
フランダースにて/セヴァーンの牧草地/眠れ/二羽のカラス/そんな時に
/棺台脇で
(3)ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌
ジェイムズ・ラザフォード(Br)
ユージン・アスティ(Pf)
[録音:2008年9, 12月/ポットン・ホール(イギリス)]
第1次世界大戦の犠牲となった3人の英国作曲家の作品を集めています。ジョー
ジ・バターワース(1885-1916)はその将来を嘱望されながら、ソンム戦役にて
狙撃され、31歳の若さで戦死。アイヴァー・ガーニー(1890-1937)は詩人とし
ても才能を示しながら、フランス戦線で毒ガスを吸引したことによる後遺症
で精神を病み、後半生を精神病院で送りました。ヴォーン・ウィリアムズは
従軍中に大砲で聴覚を損傷し、後に影を落としています。彼らの歌曲をワーグ
ナー歌手として頭角を現してきた英国の俊英ジェイムズ・ラザフォードが美し
く再現。詩の素晴らしさも含め、涙なしで聴くことができない感動的な出来と
なっています。

BIS 1803 ¥2380
リスト:
(1)聖ドロテア S.187
(2)小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
(3)コンソレーション(全6曲)
(4)不運! S.208
(5)水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
メシアン:
(6)鳥の小スケッチ(全6曲)
(7)カンテヨジャージャー(1949)
フレドリク・ウレーン(Pf)
[録音:2009年4, 6月/旧ストックホルム音楽アカデミー]
世界のピアニスト中屈指のテクニックを誇るフレドリク・ウレーン。本業は神
経科学の権威ながら、演奏不可能な作品をいとも涼しげにこなす怪物。これま
で同僚たちが避けて通ってきたレパートリーを開拓してきたウレーンが、リス
トの名作とメシアンに挑戦。この両者はカトリック信仰で結びついていて、ウ
レーンはそれらを並列することで近似性を証明しようとしています。ことに鳥
の描写の共通性と違いは、目から鱗の落ちる思いがします。鮮やかなテクニッ
クももちろん、さすがウレーン、真の奇才と申せましょう。

BIS 1787 ¥2380
C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲全集Vol.18
(1)協奏曲 ヘ長調Wq43/1(H471)
(2)協奏曲 ニ長調Wq43/2(H472)
(3)協奏曲 変ホ長調Wq43/3(H473)
(4)協奏曲 ハ短調Wq43/4(H474)
ミクローシュ・シュパーニ(Cem)
マールタ・アーブラハーム(指)
コンチェルト・アルモニコ・ブダペスト
[録音:2011年11月/フェニックス・スタジオ(ハンガリー)]
独奏曲とならび、C.P.E.バッハの全鍵盤協奏曲を録音中のシュパーニ。前作か
ら3年を経て第18巻の登場となりました。今回はハンガリーの美人ヴァイオリ
ニスト、マールタ・アーブラハームを指揮者とする同国の古楽器団体コンチェ
ルト・アルモニコ・ブダペストとの共演。チェンバロ協奏曲ながら、オーケス
トラには管楽器も含むという当時としては大編成で、色彩的な世界を描いてい
て魅力的。ハンガリーの団体ゆえか、舞曲的なリズムの巧さも光ります。




<SONARE>
SONARE 1012 ¥2520
祈り
エルガー:愛の挨拶 作品12
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 作品78 「雨の歌」
ヴィターリ:シャコンヌ
マスネ:タイスの瞑想曲
ショスタコーヴィチ:3つのプレリュード 作品34-10, 16, 20
ドビュッシー:美しき夕暮れ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 作品20
ビーチ:祈り 作品55
城代さや香(ヴァイオリン)
林 絵里(ピアノ)
録音:2012年1-2月。フィリアホール
桐朋学園、英国王立音楽院で学び、第7回ジュリオ・カルドナコンクール(ポル
トガル)優勝、フランス モナコでTV出演、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト
IXコンミスなどの活躍を続ける城代(きのしろ)さや香デビュー・アルバム。品
格と情熱の美しき結晶。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12-06 No.1 | トップ | 12-06 No.2-1 »

Weblog」カテゴリの最新記事