<HUNGAROTON>
HCD 32480 \2080
ゲオルク・リックル(1769-1843):
(1)ミサ・ソレムニス ハ長調(“愛好者のミサ曲”)
(2)オッフェルトリウム“わが愛する、慈悲深き神よ”
(3)ミサ・ソレムニス ニ短調
(1)マーリア・ザードリ(S) (2)エステル・ヴィエルドゥル(S)
(3)ジタ・ヴァーラディ(S)
(1)カタリン・ハルマイ(Ms) (3)ルーチア・メジェシ=シュヴァルツ(A)
(1)(3)ゾルターン・メジェシ(T) (1)(3)クリスティアーン・チェル(Bs)
(1)サボルチュ・サモシ(Org) (2)(3)ジョルト・セフチク(Vn)
(3)オルショイア・モード(Vc)
パーセル合唱団
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
エルデーディ室内管弦楽団(リーダー:ジョルト・セフチク)
録音:2007年10月15-20日フンガロトン・スタジオ
オーストリアのコルノイブルクに生まれたリックルは、1785年あたりにウィー
ンへ出てアルブレヒツベルガーとハイドンに師事し、まず、数多くのジングシュ
ピールによって成功を収めます。けれども、1805年に当時ウィーンの強い影響
下にあったフュンフキルヘン(現ハンガリーのぺーチュ)大聖堂の聖歌隊長に任
命されて以後は、死ぬまで同地に留まりミサ曲やレクイエムなどの教会音楽を
多数書き上げました。リックルは例を見ないほど多作家であったことが分かっ
ていますが、結果として、現在135の作品がぺーチュ大聖堂の音楽書庫で発見さ
れています。
当初モーツァルトの作品とされていたハ長調ミサは、オルガンと木管の扱いに
リックルの卓抜なる書法が開花していて、なかでも第5曲、独唱4人を擁するベ
ネディクトゥスが美のきわみ。そして、現存する29のオッフェルトリウムのう
ち、非典礼のテキストに作曲されたものは3曲あり、そのひとつがこの“わが
愛する、慈悲深き神よ”。オペラ風の曲調が過日の劇音楽作家リックルとは決
して無縁でないことをうかがわせる内容です。1823年に作曲された荘厳ミサは、
1820年代に教会音楽の作曲家としてピークを迎えたリックルの最も記念碑的な
作品。管弦楽は木管とホルンとが2管編成をとり異例に大規模。さらに特徴的
な作風として、ハーモニーの多様性と自然なのに大胆な転調という単調になら
ない工夫が施されています。この曲の質の高さはそのまま当時のぺーチュ大聖
堂で繰り広げられていた音楽活動の高いレベルを反映しているといって間違い
ないでしょう。これは教会音楽に特別な関心を抱いていたリックルの本領がう
かがえる貴重なアルバム。リックルでは先の美しいカルテット(HCD.32220)と
同様にこのたびもすべてが世界初録音です。ラテン語による歌唱。
HCD 32580 \2080
「ヴェルフル:3つの弦楽四重奏曲集Op.4」
(1)ハ長調Op.4-1 (2)ヘ長調Op.4-2 (3)ハ短調Op.4-3
オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー、バラージ・ボザイ(Vn) ガーボル・ラーツ(Va)
チッラ・ヴァーリ(Vc)
録音:2008年1月11-13日フンガロトン・スタジオ
ベートーヴェンとほぼ同時代のヴィルトゥオーゾ・ピアニストで、長身のイケ
メンだったことから、当時はベートーヴェンよりも人気を集めたというヨーゼ
フ・ヴェルフル(1773-1812)。作曲家としてレオポルト・モーツァルトとミヒャ
エル・ハイドンに学び、ウェーバーを先取りしたようなロマン的で技巧的なピ
アノ曲を数多く残しています。
こういうわけで、もっぱらピアノ・マニアのあいだで名高いヴェルフルですが、
このたび登場するのは世界初録音の四重奏。まず第1番が1796年11月に、つづ
いて第2、第3番が翌1797年7月に出版されています。成立年代からみてちょう
どHUNGAROTONよりリリースされたモーツァルト作品の編曲(HCD.32408、32343、
32352)と同様の傾向がみられます。つまり、簡潔で明解な構造にメロディアス
で美しい反復進行による3曲は、いずれもアマチュアによる私的な演奏を念頭
に置いて、聴き手と奏者といずれにも歓びを与えるように作られています。
もちろん、技巧的なパッセージと楽器間の対話にもじゅうぶん配慮がなされ、
ヨーロッパ各地で再版を重ねたというのも頷けます。使用楽譜は1796-97年ウィ
ーン、コジェルフ手稿譜(聖シュテファン王博物館セケシュ・フェーエルヴァ
ル収蔵)。
HCD 32561 \2080
カール・フィリップ・シュターミッツ(1745-1801):クラリネット四重奏曲
(1)イ長調Op.14-6 (2)ニ長調Op.14-3 (3)変ホ長調Op.19-1
(4)変ロ長調Op.19-2 (5)変ホ長調Op.19-3
ラヨシュ・ロズマーン(Cl;L.ロッシ F 537)
オーセンティック四重奏団のメンバー(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー(Vn) ガーボル・ラーツ(Va) チッラ・ヴァーリ(Vc)
録音:2007年10月フンガロトン・スタジオ
ボヘミアからドイツに出て、いわゆるマンハイム楽派の中心メンバーとして18
世紀後半のヨーロッパを席巻したシュターミッツ一族。マンハイム楽派随一の
多作家と云われるカール・フィリップ・シュターミッツは、父ヨハンに引き続
きマンハイム楽派第2世代を代表する作曲家として活躍しました。かれの作品
では50曲もしくはそれ以上の交響曲に、少なくとも60の協奏曲、そして当時の
はやりだった、8曲のサンフォニ・コンセルタントのほか、ぼうだいな数に及
ぶ室内楽が残されたことがわかっています。
ここでは当時最新の楽器だったクラリネットを主役に据えた四重奏を収録。
快活なロンドが特徴的な作品14の3も素敵ですが、“協奏的四重奏”とよばれ
る作品19になると、より規模も大掛かりでソリスティックな見せ場もふんだん
です。現代作品に至る幅広い活動を展開する注目の若手ロズマーンのテクニッ
クはもちろん、当時を思わせるオリジナル楽器による演奏がまた魅力いっぱい。
世界初録音。
HCD 32566 \2080
「クリストフ・シャフラート(1709-1763):
ハープシコードのための6つのソナタ集Op.2」
(1)ソナタ第1番ヘ長調 (2)ソナタ第2番ホ短調 (3)ソナタ第3番ト長調
(4)ソナタ第4番ハ短調 (5)ソナタ第5番変ロ長調 (6)ソナタ第6番ト短調
ボルバーラ・ドボジ(Cem:キルンベルガー III 415 Hz)
録音:2007年11月17-18日、2008年4月8日フンガロトン・スタジオ
クリストフ・シャフラートは18世紀に活躍したドイツのチェンバロ奏者、作曲
家、教師。フリードリヒ大王に仕え、1740年に王の即位にともないベルリン宮
廷楽団のチェンバロ奏者に任命されています。作曲家としてのジャンルは器楽
曲に集中しており、とりわけ重要なのが鍵盤作品。このアルバムでは1749年に
ニュルンベルクで出版された作品2の6曲を収録しています。シャフラートの書
法はシンプルで、ほとんど(このアルバムでは第6番をのぞくすべて)が急-緩-急
の3楽章形式により、分散和音と音階的なパッセージの効果的な使用に特徴が
みられます。また様式上は、旋律の美しさ、短いフレーズ、単純なテクスチュ
ア、緩やかな和声リズムと三連符の多用など、いわゆるギャラント・スタイル
の特徴をみせています。しかも第6番第2楽章のフーガ楽章に明らかなように、
すぐれた対位法書法をも垣間見せます。
演奏は名手ズザナ・ルージイチコヴァに師事したドボジ。使用楽器は1733年パ
リ、フランソワ・エティエンヌ・ブランシェにもとづく、1987年レムヒンゲン、
エッケハルト・メルツドルフ工房による製作のチェンバロ。
HCD 32592 \2080
「妖精の踊り-珠玉のチェロ作品集」
(1)R=コルサコフ:熊蜂の飛行
(2)チャイコフスキー:気まぐれな小品 ロ短調Op.62
(3)ダヴィドフ:泉のほとりでOp.20-2
(4)サン=サーンス:白鳥
(5)バルトーク:ラプソディ第1番
(6)コダーイ:叙情的なロマンス
(7)ポッパー:妖精の踊りOp.39
(8)ドヴォルザーク:森の静けさOp.68-5
(9)カサド:愛の言葉
(10)シューマン:アダージョとアレグロOp.70
(11)ポッパー:紡ぎ歌Op.55-1
イルディコー・サボー(Vc) アーゴタ・レーナールト(P)
録音:2008年3月18日、4月1-2日フンガロトン・スタジオ
1993年生まれ、ハンガリー期待の若手サボーによる、きわめつけのチェロ名曲
集。彼女はフェレンツ・リスト音楽院で名門バルトーク四重奏団の創立メンバ
ーのひとりラースロー・メゼーに師事しており、メゼーの師事したカザルス、
ピアティゴルスキーの孫弟子にあたります。
HCD 32528 \2080
「バルトーク:ピアノ曲全集Vol.5」
(1)ハンガリー農民歌による8つの即興曲Op.20 BB 83, Sz 74
(2)舞踏組曲BB 86b, Sz 77
(3)ピアノ・ソナタBB 88, Sz 80
(4)戸外にてBB 89, Sz 81
(5)9つのピアノ小品BB 90, Sz 82
(6)小組曲BB 113, Sz 105
ゾルターン・コチシュ(P)
録音:(1)1980年2月10-11日ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
(2)1999年8月21日(3)1996年6月16日(4)(6)1996年6月17日(5)1996年6月18日
以上ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
Philips(デッカ)のライセンスによる組み替え再発売。バルトークの持ち味で
ある、民謡素材をふんだんに扱った民俗的旋律と打楽器を思わせるリズムを理
想的にまとめあげたコチシュの代表的録音。音質も優秀です。
HCD 32589 \2080
AAD(1)(4)
DDD(2)(3)(5)(6)
「J.S.バッハ:オルガン曲集」
(1)前奏曲とフーガ ロ短調BWV.544
(2)同 ニ長調BWV.532
(3)同 ハ短調BWV.546
(4)同 ト長調BWV.541
(5)トリオ・ソナタ 第1番変ホ長調BWV.525
(6)パルティータ ハ短調BWV.767
ガーボル・レホトカ(Org)
[ケチュケメート、コダーイ・ミュージック・センターのイェームリッヒ・オ
ルガン
((1)(4)ヴァーツ・ミュージック・スクールのイェームリッヒ・オルガン)]
録音:(2)(3)(5)(6)1985年ケチュケメート(1)(4)1978年ヴァーツ
現代ハンガリーを代表する作曲家でもあるガーボル・レホトカ(1938年ヴァーツ
生まれ)が弾くバッハのオルガン作品集。
<FARAO>
B 108036 \2180
ブラームス:チェロソナタ第2番へ長調Op.99
ベートーヴェン:チェロソナタ第3番イ長調Op.69, 第5番ニ長調Op.102-2
フランツ・アマン(Vc) ヴォルフガング・サヴァリッシュ(Pf)
ブラームス(1986年)ベートーヴェン(1976年)
1923年8月23日生まれのサヴァリッシュ。2年前に引退し、ミュンヘンのレーベ
ルFarao、Orfeoからは体調不良が伝えられています。85歳の誕生日を前に50代、
60代の円熟しきったこのピアノを聴き、巨匠の健康の回復を祈りましょう。
録音はバイエルン放送。チェリストのアマンはバイエルン国立歌劇場で永く
チェロのソリストを務め、サヴァリッシュの指揮でワーグナー、シュトラウス、
ヴェルディ、モーツァルトを演奏してきたベテランで息もぴったり。
B 108032 \2180
ジョリヴェ:フルート協奏曲(1949)、リノスの歌(1944)
ピエール=フィリップ・ボーザン(1933-2005):フルート協奏曲(1960)
ルーセル:セレナーデ(1925)
イベール:ソロ・フルートのための小品(1936)
サラ・ルヴィオン(Fl)
アリエル・ツッカーマン(指)
リヴラドワ・フェスティヴァル・アンサンブル
フランクフルト歌劇場の首席フルーティスト、サラ・ルヴィオン(フランス人)
によるフランス近現代のフルートの魅力がたっぷり味わえる1枚。特にボーザ
ンの曲が聴きもの。ボーザンは名ピアニストというだけでなく偉大なオルガ
ニスト、作曲家でもありサウンド・エンジニアとしてO.R.T.Fで働いていたと
きにジャン・ピエール・ランパルに出会いこの曲を作曲し献呈した。これが唯
一のCD録音。
<Simax>
PSC 1831 \2280
ノルウェーの偉大な演奏家たち 1945年-2000年 第2集-
エヴァ・クナルダール(1927-2006)
グリーグ:
ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 作品24、
抒情小曲集 第3集より「春に寄す」作品43-6
ショパン:
即興曲第1番 変イ長調 作品29、夜想曲第5番 嬰ヘ長調 作品15-2、
マズルカ第15番 ハ長調 作品24-2
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K33、ソナタ ト長調 K13
ハルフダン・シェルルフ:春の歌 作品28-5
クリスチャン・シンディング:春のさざめき 作品32-3
ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ 作品43*
エヴァ・クナルダール(P)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団* マリス・ヤンソンス(指)*
録音:1973年4月17日(グリーグ、シェルルフ、シンディング)、1966年9月1日
モノラル(ショパン)、1973年9月12日(スカルラッティ)、1982年2月19日ライヴ
(ラフマニノフ)
ノルウェー放送 (NRK) アーカイヴ音源
マスタリング:アウドゥン・ストリーペ、エーリク・ガルド・アムンセン
第2次世界大戦後、大きく発展を遂げたノルウェー音楽。1945年から2000年を一
区切り。その時代の記録を全10作のアルバムで紹介するシリーズ。第2集は、
2006年享年79歳でこの世を去った国際的に名前の知られるエヴァ・クナルダー
ルです。
ノルウェー、スカンディナヴィア、フランスで名前を知られるようになったク
ナルダールは1947年、北欧移民の多いミネソタに渡り、ミネアポリスを拠点に
活動を始めます。1952年からミネアポリス交響楽団(現、ミネソタ管弦楽団) の
ピアニスト。ソロイスト、室内楽奏者として活躍。アメリカの北西部を代表す
るピアニストのひとりにみなされるようになります。1965年、指揮者カシュテ
ン・アンデシェンの勧めにより帰国。ピアニストとして活動しながら、1984年
から1994年まで、ノルウェー音楽アカデミーの教授を務めました。
主なレパートリーはブラームス、ベートーヴェン、モーツァルト。このアルバ
ムの音源は、いずれも NRK のアーカイヴ。「パガニーニ・ラプソディ」で共演
するのはマリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルハーモニック管弦楽団。
PSC 1263(SACD-Hybrid) \2680
ジョージ・クラム(1929-):マクロコスモス第1巻&第2巻
エレン・ウゲルヴィーク(P)
録音:2007年5月18日-21日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
[制作:トニー・ハリソン、録音:ジェフ・マイルズ]
アンプリファイドピアノのための黄道十二宮にちなむ12の幻想小品の副題をも
つジョージ・クラム「マクロコスモス」2巻。ピアノの弦を直接指ではじく、た
たく。ピアノの内部奏法が使われる作品です。楽譜も十字架、円、螺旋などの
形をとなっており、通常の五線譜からは想像出来ないスケールと精度を兼ね備
えているのも大きな特徴。24曲それぞれに題名とともに、黄道十二宮の距星の
名と、その星座に生まれた友人、知人、家族のイニシャルがつけられています。
エレン・ウゲルヴィークはノルウェー生まれ。ベルゲンのグリーグ・アカデミ
ーでアイナル・ロッティンゲン、アムステルダムでホーコン・アウストボー、
ライプツィヒでシュテフェン・シュライアマッハーに学びました。ノルウェー
のロルフ・ヴァリーン、アスビョルン・ショートフン、クヌート・ヴォーゲ、
オランダのルイ・アンドリーセン、日本の藤倉大、高野真理、そしてクラム。
各国の作曲家と共同作業を行ってきました。音楽センスと技術をもったピアニ
スト。北欧の感じられるピアノの音。
<2L>
2L 53SACD(SACD-Hybrid) \2280
ハイドン:弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Hob.III/79 Op.76-5
ライフ・スールベリ(1914-):弦楽四重奏曲 ロ短調 (1945)
グリーグ:弦楽四重奏曲 ト短調 作品27
エンゲゴール四重奏団【アルヴィド・エンゲゴール(Vn) アトレ・スポンベ
ルグ(Vn) ジュリエット・ジョプリング(Va)ヤン=エーリク・グスタフソン
(Vc)】
録音:2007年10月 ヤール教会 (オスロ、ノルウェー)
[制作:モッテン・リンドベルグ、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ、モッ
テン・リンドベルグ]
ノルウェー、ロフォーテンのある白夜の日、ふたりの音楽家を軸に新しい弦楽
四重奏団の結成が決まりました。ザルツブルクのカメラータ・アカデミカのコ
ンサートマスター、オルランド四重奏団リーダーを務めたアルヴィド・エンゲ
ゴール。ニュー・ヘルシンキ弦楽四重奏団で演奏したヤン=エーリク・グスタ
フソン 。ノルウェー放送管弦楽団コンサートマスターのアトレ・スポンベルグ
とイギリスからジュリエット・ジョプリング が参加することになり、2006年、
エンゲゴール四重奏団が発足。ベルゲン国際フェスティヴァルとオスロ室内楽
フェスティヴァルをはじめとする国内の音楽祭に参加しています。
「ラルゴ」の名で知られているハイドンの弦楽四重奏曲、グリーグ唯一の弦楽
四重奏曲、そして94年に冬季オリンピックが行われたリレハンメル在住の作曲
家兼オルガニスト、ライフ・スールベリを収録。スールベリのロ短調の四重奏
曲は、作曲者と親交のあったヒンダル四重奏団の委嘱により1945年に作曲され
ました。同世代のモダニスト作曲家の音楽から遠く離れた調的語法で書かれた、
伝統的、古典的ソナタ形式の作品。録音に先立ってエンゲゴール四重奏団は、
この曲をスールベリの自宅で演奏。解釈上の細かい指示を受け、作曲者からの
お墨付きを得ています。
<Aurora>
ACD 5033 \2280
七変化の才人ヘルゲ・スンネ作品集
ヘルゲ・スンネ(1965-):
(1)Riddles and Ache (なぞと苦痛) *
(2)Charade (シャレード) (シンフォニエッタのための) **
(3)Festina lente II (フェスティナ・レンテ II)
(3人の打楽器奏者、2台のピアノと弦楽のための)
(4)Rotations (回転) (1996) (シンフォニエッタのための) **
(5)Danza (1989) (クラリネット四重奏のための) **
(6)Caglia (1997 rev.1999) (管弦楽のための) **
(7)Paroushonon (2001) (サクソフォーンと打楽器のための) **
(8)The 1002nd Tale (1002番目の物語) (1992)
(サクソフォーン四重奏のための)
(9)Festina lente I (フェスティナ・レンテ I)
(3人の打楽器奏者、2台のピアノと弦楽のための)
(1)ヘルゲ・スンネ(P) シェル・サイム(指)ノルウェー放送管弦楽団
(2)ロルフ・グプタ(指)アンサンブル・エルンスト
(3)インガル・ベルグビ(指)BIT20 アンサンブル
(4)ロルフ・グプタ(指)ノルウェー放送管弦楽団
(5)クヴァリネット【テリエ・ビョルン・レシュタード(Cl) キム・スティー
ゲン・フレリ(Cl)
アン・ソフィ・ハルヴォシェン(Cl) イェットルード・ペーデシェン(Cl)】
(6)ロルフ・グプタ(指)ノルウェー放送管弦楽団
(7)デュオ・サラス
【ハイディ・クリスチャン・ホルム=ストーメル(Sax) オイヴィン・ウルフ
・ストーメル(打楽器)】
(8)サクソフォン・コンセントゥス
(9)インガル・ベルグビ (指)BIT20 アンサンブル
録音:1990年11月30日 NRKスタジオ (ライヴ) *、2004年5月3日-7日
NRKスタジオ **]
[制作:アーリル・エリクスタード、録音:インゲル・クヴァルスヴィーク、テ
リエ・ヘッレム]
オーケストラやアンサンブルのための作曲と編曲。映画のための音楽も手がけ
るビッグバンドジャズの曲を書き、指揮をし、トロンボーンを演奏し、果ては
レコードのプロデューサー、ミュージシャンでもあるヘルゲ・スンネは多方面
にわたり活動をつづけています。オスロの国立音楽アカデミーを卒業した後、
クラスメート7人と一緒に録音した「フェスティナ・レンテ(ゆっくり急げ)」
を含む作品集。プログラムノーツを書いた作曲家のビョルン・クルーセはスン
ネの曲を<ダイナミックで生気にみちた>音楽と表現しました。
<haenssler>
98 516 \70800
Apple iPod Classic 80 GB(黒)
デジタル・バッハ・エディション+iPod classic 80ギガバイト
オリジナルアクセサリー(ヘッドフォン、USBケーブル、説明書)付属
バックアップ用DVD3枚(J.S.バッハの全音楽収録)
80ギガのiPodに大バッハの音楽、ジャケット、カンタータ、受難曲等の歌詞を
既に詰め込んであり手軽に次から次へと大バッハの音楽に触れることができま
す。CDはLPに比べて格段に扱いが手軽で便利になったとはいえ、何百、何千と
いうコレクションの中から1枚聴きたい曲を探し出して、プレーヤーのトレイ
にのせるのが面倒と感じる音楽ファンにはうってつけでしょう。
自作の編曲の多いバッハのオリジナルと編曲を聴き比べたり、172枚の大全集
を持っていてもなかなか聴いてみようという気持ちが起こらない曲も気軽に聴
けて改めて、バッハの偉大さに目を開かれる愛好家が多いと確信いたします。
CDの大全集は172枚組みで大きさ約33cmx30cmx56cm, 重さ約40kg。
今回のiPodは 10cmx6cm x 10cm, 140g。
※この商品は、80GBのiPod本体に、CDx172枚分の音源が収録されたものとなり
ます。
HCD 32480 \2080
ゲオルク・リックル(1769-1843):
(1)ミサ・ソレムニス ハ長調(“愛好者のミサ曲”)
(2)オッフェルトリウム“わが愛する、慈悲深き神よ”
(3)ミサ・ソレムニス ニ短調
(1)マーリア・ザードリ(S) (2)エステル・ヴィエルドゥル(S)
(3)ジタ・ヴァーラディ(S)
(1)カタリン・ハルマイ(Ms) (3)ルーチア・メジェシ=シュヴァルツ(A)
(1)(3)ゾルターン・メジェシ(T) (1)(3)クリスティアーン・チェル(Bs)
(1)サボルチュ・サモシ(Org) (2)(3)ジョルト・セフチク(Vn)
(3)オルショイア・モード(Vc)
パーセル合唱団
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
エルデーディ室内管弦楽団(リーダー:ジョルト・セフチク)
録音:2007年10月15-20日フンガロトン・スタジオ
オーストリアのコルノイブルクに生まれたリックルは、1785年あたりにウィー
ンへ出てアルブレヒツベルガーとハイドンに師事し、まず、数多くのジングシュ
ピールによって成功を収めます。けれども、1805年に当時ウィーンの強い影響
下にあったフュンフキルヘン(現ハンガリーのぺーチュ)大聖堂の聖歌隊長に任
命されて以後は、死ぬまで同地に留まりミサ曲やレクイエムなどの教会音楽を
多数書き上げました。リックルは例を見ないほど多作家であったことが分かっ
ていますが、結果として、現在135の作品がぺーチュ大聖堂の音楽書庫で発見さ
れています。
当初モーツァルトの作品とされていたハ長調ミサは、オルガンと木管の扱いに
リックルの卓抜なる書法が開花していて、なかでも第5曲、独唱4人を擁するベ
ネディクトゥスが美のきわみ。そして、現存する29のオッフェルトリウムのう
ち、非典礼のテキストに作曲されたものは3曲あり、そのひとつがこの“わが
愛する、慈悲深き神よ”。オペラ風の曲調が過日の劇音楽作家リックルとは決
して無縁でないことをうかがわせる内容です。1823年に作曲された荘厳ミサは、
1820年代に教会音楽の作曲家としてピークを迎えたリックルの最も記念碑的な
作品。管弦楽は木管とホルンとが2管編成をとり異例に大規模。さらに特徴的
な作風として、ハーモニーの多様性と自然なのに大胆な転調という単調になら
ない工夫が施されています。この曲の質の高さはそのまま当時のぺーチュ大聖
堂で繰り広げられていた音楽活動の高いレベルを反映しているといって間違い
ないでしょう。これは教会音楽に特別な関心を抱いていたリックルの本領がう
かがえる貴重なアルバム。リックルでは先の美しいカルテット(HCD.32220)と
同様にこのたびもすべてが世界初録音です。ラテン語による歌唱。
HCD 32580 \2080
「ヴェルフル:3つの弦楽四重奏曲集Op.4」
(1)ハ長調Op.4-1 (2)ヘ長調Op.4-2 (3)ハ短調Op.4-3
オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー、バラージ・ボザイ(Vn) ガーボル・ラーツ(Va)
チッラ・ヴァーリ(Vc)
録音:2008年1月11-13日フンガロトン・スタジオ
ベートーヴェンとほぼ同時代のヴィルトゥオーゾ・ピアニストで、長身のイケ
メンだったことから、当時はベートーヴェンよりも人気を集めたというヨーゼ
フ・ヴェルフル(1773-1812)。作曲家としてレオポルト・モーツァルトとミヒャ
エル・ハイドンに学び、ウェーバーを先取りしたようなロマン的で技巧的なピ
アノ曲を数多く残しています。
こういうわけで、もっぱらピアノ・マニアのあいだで名高いヴェルフルですが、
このたび登場するのは世界初録音の四重奏。まず第1番が1796年11月に、つづ
いて第2、第3番が翌1797年7月に出版されています。成立年代からみてちょう
どHUNGAROTONよりリリースされたモーツァルト作品の編曲(HCD.32408、32343、
32352)と同様の傾向がみられます。つまり、簡潔で明解な構造にメロディアス
で美しい反復進行による3曲は、いずれもアマチュアによる私的な演奏を念頭
に置いて、聴き手と奏者といずれにも歓びを与えるように作られています。
もちろん、技巧的なパッセージと楽器間の対話にもじゅうぶん配慮がなされ、
ヨーロッパ各地で再版を重ねたというのも頷けます。使用楽譜は1796-97年ウィ
ーン、コジェルフ手稿譜(聖シュテファン王博物館セケシュ・フェーエルヴァ
ル収蔵)。
HCD 32561 \2080
カール・フィリップ・シュターミッツ(1745-1801):クラリネット四重奏曲
(1)イ長調Op.14-6 (2)ニ長調Op.14-3 (3)変ホ長調Op.19-1
(4)変ロ長調Op.19-2 (5)変ホ長調Op.19-3
ラヨシュ・ロズマーン(Cl;L.ロッシ F 537)
オーセンティック四重奏団のメンバー(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー(Vn) ガーボル・ラーツ(Va) チッラ・ヴァーリ(Vc)
録音:2007年10月フンガロトン・スタジオ
ボヘミアからドイツに出て、いわゆるマンハイム楽派の中心メンバーとして18
世紀後半のヨーロッパを席巻したシュターミッツ一族。マンハイム楽派随一の
多作家と云われるカール・フィリップ・シュターミッツは、父ヨハンに引き続
きマンハイム楽派第2世代を代表する作曲家として活躍しました。かれの作品
では50曲もしくはそれ以上の交響曲に、少なくとも60の協奏曲、そして当時の
はやりだった、8曲のサンフォニ・コンセルタントのほか、ぼうだいな数に及
ぶ室内楽が残されたことがわかっています。
ここでは当時最新の楽器だったクラリネットを主役に据えた四重奏を収録。
快活なロンドが特徴的な作品14の3も素敵ですが、“協奏的四重奏”とよばれ
る作品19になると、より規模も大掛かりでソリスティックな見せ場もふんだん
です。現代作品に至る幅広い活動を展開する注目の若手ロズマーンのテクニッ
クはもちろん、当時を思わせるオリジナル楽器による演奏がまた魅力いっぱい。
世界初録音。
HCD 32566 \2080
「クリストフ・シャフラート(1709-1763):
ハープシコードのための6つのソナタ集Op.2」
(1)ソナタ第1番ヘ長調 (2)ソナタ第2番ホ短調 (3)ソナタ第3番ト長調
(4)ソナタ第4番ハ短調 (5)ソナタ第5番変ロ長調 (6)ソナタ第6番ト短調
ボルバーラ・ドボジ(Cem:キルンベルガー III 415 Hz)
録音:2007年11月17-18日、2008年4月8日フンガロトン・スタジオ
クリストフ・シャフラートは18世紀に活躍したドイツのチェンバロ奏者、作曲
家、教師。フリードリヒ大王に仕え、1740年に王の即位にともないベルリン宮
廷楽団のチェンバロ奏者に任命されています。作曲家としてのジャンルは器楽
曲に集中しており、とりわけ重要なのが鍵盤作品。このアルバムでは1749年に
ニュルンベルクで出版された作品2の6曲を収録しています。シャフラートの書
法はシンプルで、ほとんど(このアルバムでは第6番をのぞくすべて)が急-緩-急
の3楽章形式により、分散和音と音階的なパッセージの効果的な使用に特徴が
みられます。また様式上は、旋律の美しさ、短いフレーズ、単純なテクスチュ
ア、緩やかな和声リズムと三連符の多用など、いわゆるギャラント・スタイル
の特徴をみせています。しかも第6番第2楽章のフーガ楽章に明らかなように、
すぐれた対位法書法をも垣間見せます。
演奏は名手ズザナ・ルージイチコヴァに師事したドボジ。使用楽器は1733年パ
リ、フランソワ・エティエンヌ・ブランシェにもとづく、1987年レムヒンゲン、
エッケハルト・メルツドルフ工房による製作のチェンバロ。
HCD 32592 \2080
「妖精の踊り-珠玉のチェロ作品集」
(1)R=コルサコフ:熊蜂の飛行
(2)チャイコフスキー:気まぐれな小品 ロ短調Op.62
(3)ダヴィドフ:泉のほとりでOp.20-2
(4)サン=サーンス:白鳥
(5)バルトーク:ラプソディ第1番
(6)コダーイ:叙情的なロマンス
(7)ポッパー:妖精の踊りOp.39
(8)ドヴォルザーク:森の静けさOp.68-5
(9)カサド:愛の言葉
(10)シューマン:アダージョとアレグロOp.70
(11)ポッパー:紡ぎ歌Op.55-1
イルディコー・サボー(Vc) アーゴタ・レーナールト(P)
録音:2008年3月18日、4月1-2日フンガロトン・スタジオ
1993年生まれ、ハンガリー期待の若手サボーによる、きわめつけのチェロ名曲
集。彼女はフェレンツ・リスト音楽院で名門バルトーク四重奏団の創立メンバ
ーのひとりラースロー・メゼーに師事しており、メゼーの師事したカザルス、
ピアティゴルスキーの孫弟子にあたります。
HCD 32528 \2080
「バルトーク:ピアノ曲全集Vol.5」
(1)ハンガリー農民歌による8つの即興曲Op.20 BB 83, Sz 74
(2)舞踏組曲BB 86b, Sz 77
(3)ピアノ・ソナタBB 88, Sz 80
(4)戸外にてBB 89, Sz 81
(5)9つのピアノ小品BB 90, Sz 82
(6)小組曲BB 113, Sz 105
ゾルターン・コチシュ(P)
録音:(1)1980年2月10-11日ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
(2)1999年8月21日(3)1996年6月16日(4)(6)1996年6月17日(5)1996年6月18日
以上ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
Philips(デッカ)のライセンスによる組み替え再発売。バルトークの持ち味で
ある、民謡素材をふんだんに扱った民俗的旋律と打楽器を思わせるリズムを理
想的にまとめあげたコチシュの代表的録音。音質も優秀です。
HCD 32589 \2080
AAD(1)(4)
DDD(2)(3)(5)(6)
「J.S.バッハ:オルガン曲集」
(1)前奏曲とフーガ ロ短調BWV.544
(2)同 ニ長調BWV.532
(3)同 ハ短調BWV.546
(4)同 ト長調BWV.541
(5)トリオ・ソナタ 第1番変ホ長調BWV.525
(6)パルティータ ハ短調BWV.767
ガーボル・レホトカ(Org)
[ケチュケメート、コダーイ・ミュージック・センターのイェームリッヒ・オ
ルガン
((1)(4)ヴァーツ・ミュージック・スクールのイェームリッヒ・オルガン)]
録音:(2)(3)(5)(6)1985年ケチュケメート(1)(4)1978年ヴァーツ
現代ハンガリーを代表する作曲家でもあるガーボル・レホトカ(1938年ヴァーツ
生まれ)が弾くバッハのオルガン作品集。
<FARAO>
B 108036 \2180
ブラームス:チェロソナタ第2番へ長調Op.99
ベートーヴェン:チェロソナタ第3番イ長調Op.69, 第5番ニ長調Op.102-2
フランツ・アマン(Vc) ヴォルフガング・サヴァリッシュ(Pf)
ブラームス(1986年)ベートーヴェン(1976年)
1923年8月23日生まれのサヴァリッシュ。2年前に引退し、ミュンヘンのレーベ
ルFarao、Orfeoからは体調不良が伝えられています。85歳の誕生日を前に50代、
60代の円熟しきったこのピアノを聴き、巨匠の健康の回復を祈りましょう。
録音はバイエルン放送。チェリストのアマンはバイエルン国立歌劇場で永く
チェロのソリストを務め、サヴァリッシュの指揮でワーグナー、シュトラウス、
ヴェルディ、モーツァルトを演奏してきたベテランで息もぴったり。
B 108032 \2180
ジョリヴェ:フルート協奏曲(1949)、リノスの歌(1944)
ピエール=フィリップ・ボーザン(1933-2005):フルート協奏曲(1960)
ルーセル:セレナーデ(1925)
イベール:ソロ・フルートのための小品(1936)
サラ・ルヴィオン(Fl)
アリエル・ツッカーマン(指)
リヴラドワ・フェスティヴァル・アンサンブル
フランクフルト歌劇場の首席フルーティスト、サラ・ルヴィオン(フランス人)
によるフランス近現代のフルートの魅力がたっぷり味わえる1枚。特にボーザ
ンの曲が聴きもの。ボーザンは名ピアニストというだけでなく偉大なオルガ
ニスト、作曲家でもありサウンド・エンジニアとしてO.R.T.Fで働いていたと
きにジャン・ピエール・ランパルに出会いこの曲を作曲し献呈した。これが唯
一のCD録音。
<Simax>
PSC 1831 \2280
ノルウェーの偉大な演奏家たち 1945年-2000年 第2集-
エヴァ・クナルダール(1927-2006)
グリーグ:
ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 作品24、
抒情小曲集 第3集より「春に寄す」作品43-6
ショパン:
即興曲第1番 変イ長調 作品29、夜想曲第5番 嬰ヘ長調 作品15-2、
マズルカ第15番 ハ長調 作品24-2
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K33、ソナタ ト長調 K13
ハルフダン・シェルルフ:春の歌 作品28-5
クリスチャン・シンディング:春のさざめき 作品32-3
ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ 作品43*
エヴァ・クナルダール(P)
オスロ・フィルハーモニック管弦楽団* マリス・ヤンソンス(指)*
録音:1973年4月17日(グリーグ、シェルルフ、シンディング)、1966年9月1日
モノラル(ショパン)、1973年9月12日(スカルラッティ)、1982年2月19日ライヴ
(ラフマニノフ)
ノルウェー放送 (NRK) アーカイヴ音源
マスタリング:アウドゥン・ストリーペ、エーリク・ガルド・アムンセン
第2次世界大戦後、大きく発展を遂げたノルウェー音楽。1945年から2000年を一
区切り。その時代の記録を全10作のアルバムで紹介するシリーズ。第2集は、
2006年享年79歳でこの世を去った国際的に名前の知られるエヴァ・クナルダー
ルです。
ノルウェー、スカンディナヴィア、フランスで名前を知られるようになったク
ナルダールは1947年、北欧移民の多いミネソタに渡り、ミネアポリスを拠点に
活動を始めます。1952年からミネアポリス交響楽団(現、ミネソタ管弦楽団) の
ピアニスト。ソロイスト、室内楽奏者として活躍。アメリカの北西部を代表す
るピアニストのひとりにみなされるようになります。1965年、指揮者カシュテ
ン・アンデシェンの勧めにより帰国。ピアニストとして活動しながら、1984年
から1994年まで、ノルウェー音楽アカデミーの教授を務めました。
主なレパートリーはブラームス、ベートーヴェン、モーツァルト。このアルバ
ムの音源は、いずれも NRK のアーカイヴ。「パガニーニ・ラプソディ」で共演
するのはマリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルハーモニック管弦楽団。
PSC 1263(SACD-Hybrid) \2680
ジョージ・クラム(1929-):マクロコスモス第1巻&第2巻
エレン・ウゲルヴィーク(P)
録音:2007年5月18日-21日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
[制作:トニー・ハリソン、録音:ジェフ・マイルズ]
アンプリファイドピアノのための黄道十二宮にちなむ12の幻想小品の副題をも
つジョージ・クラム「マクロコスモス」2巻。ピアノの弦を直接指ではじく、た
たく。ピアノの内部奏法が使われる作品です。楽譜も十字架、円、螺旋などの
形をとなっており、通常の五線譜からは想像出来ないスケールと精度を兼ね備
えているのも大きな特徴。24曲それぞれに題名とともに、黄道十二宮の距星の
名と、その星座に生まれた友人、知人、家族のイニシャルがつけられています。
エレン・ウゲルヴィークはノルウェー生まれ。ベルゲンのグリーグ・アカデミ
ーでアイナル・ロッティンゲン、アムステルダムでホーコン・アウストボー、
ライプツィヒでシュテフェン・シュライアマッハーに学びました。ノルウェー
のロルフ・ヴァリーン、アスビョルン・ショートフン、クヌート・ヴォーゲ、
オランダのルイ・アンドリーセン、日本の藤倉大、高野真理、そしてクラム。
各国の作曲家と共同作業を行ってきました。音楽センスと技術をもったピアニ
スト。北欧の感じられるピアノの音。
<2L>
2L 53SACD(SACD-Hybrid) \2280
ハイドン:弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Hob.III/79 Op.76-5
ライフ・スールベリ(1914-):弦楽四重奏曲 ロ短調 (1945)
グリーグ:弦楽四重奏曲 ト短調 作品27
エンゲゴール四重奏団【アルヴィド・エンゲゴール(Vn) アトレ・スポンベ
ルグ(Vn) ジュリエット・ジョプリング(Va)ヤン=エーリク・グスタフソン
(Vc)】
録音:2007年10月 ヤール教会 (オスロ、ノルウェー)
[制作:モッテン・リンドベルグ、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ、モッ
テン・リンドベルグ]
ノルウェー、ロフォーテンのある白夜の日、ふたりの音楽家を軸に新しい弦楽
四重奏団の結成が決まりました。ザルツブルクのカメラータ・アカデミカのコ
ンサートマスター、オルランド四重奏団リーダーを務めたアルヴィド・エンゲ
ゴール。ニュー・ヘルシンキ弦楽四重奏団で演奏したヤン=エーリク・グスタ
フソン 。ノルウェー放送管弦楽団コンサートマスターのアトレ・スポンベルグ
とイギリスからジュリエット・ジョプリング が参加することになり、2006年、
エンゲゴール四重奏団が発足。ベルゲン国際フェスティヴァルとオスロ室内楽
フェスティヴァルをはじめとする国内の音楽祭に参加しています。
「ラルゴ」の名で知られているハイドンの弦楽四重奏曲、グリーグ唯一の弦楽
四重奏曲、そして94年に冬季オリンピックが行われたリレハンメル在住の作曲
家兼オルガニスト、ライフ・スールベリを収録。スールベリのロ短調の四重奏
曲は、作曲者と親交のあったヒンダル四重奏団の委嘱により1945年に作曲され
ました。同世代のモダニスト作曲家の音楽から遠く離れた調的語法で書かれた、
伝統的、古典的ソナタ形式の作品。録音に先立ってエンゲゴール四重奏団は、
この曲をスールベリの自宅で演奏。解釈上の細かい指示を受け、作曲者からの
お墨付きを得ています。
<Aurora>
ACD 5033 \2280
七変化の才人ヘルゲ・スンネ作品集
ヘルゲ・スンネ(1965-):
(1)Riddles and Ache (なぞと苦痛) *
(2)Charade (シャレード) (シンフォニエッタのための) **
(3)Festina lente II (フェスティナ・レンテ II)
(3人の打楽器奏者、2台のピアノと弦楽のための)
(4)Rotations (回転) (1996) (シンフォニエッタのための) **
(5)Danza (1989) (クラリネット四重奏のための) **
(6)Caglia (1997 rev.1999) (管弦楽のための) **
(7)Paroushonon (2001) (サクソフォーンと打楽器のための) **
(8)The 1002nd Tale (1002番目の物語) (1992)
(サクソフォーン四重奏のための)
(9)Festina lente I (フェスティナ・レンテ I)
(3人の打楽器奏者、2台のピアノと弦楽のための)
(1)ヘルゲ・スンネ(P) シェル・サイム(指)ノルウェー放送管弦楽団
(2)ロルフ・グプタ(指)アンサンブル・エルンスト
(3)インガル・ベルグビ(指)BIT20 アンサンブル
(4)ロルフ・グプタ(指)ノルウェー放送管弦楽団
(5)クヴァリネット【テリエ・ビョルン・レシュタード(Cl) キム・スティー
ゲン・フレリ(Cl)
アン・ソフィ・ハルヴォシェン(Cl) イェットルード・ペーデシェン(Cl)】
(6)ロルフ・グプタ(指)ノルウェー放送管弦楽団
(7)デュオ・サラス
【ハイディ・クリスチャン・ホルム=ストーメル(Sax) オイヴィン・ウルフ
・ストーメル(打楽器)】
(8)サクソフォン・コンセントゥス
(9)インガル・ベルグビ (指)BIT20 アンサンブル
録音:1990年11月30日 NRKスタジオ (ライヴ) *、2004年5月3日-7日
NRKスタジオ **]
[制作:アーリル・エリクスタード、録音:インゲル・クヴァルスヴィーク、テ
リエ・ヘッレム]
オーケストラやアンサンブルのための作曲と編曲。映画のための音楽も手がけ
るビッグバンドジャズの曲を書き、指揮をし、トロンボーンを演奏し、果ては
レコードのプロデューサー、ミュージシャンでもあるヘルゲ・スンネは多方面
にわたり活動をつづけています。オスロの国立音楽アカデミーを卒業した後、
クラスメート7人と一緒に録音した「フェスティナ・レンテ(ゆっくり急げ)」
を含む作品集。プログラムノーツを書いた作曲家のビョルン・クルーセはスン
ネの曲を<ダイナミックで生気にみちた>音楽と表現しました。
<haenssler>
98 516 \70800
Apple iPod Classic 80 GB(黒)
デジタル・バッハ・エディション+iPod classic 80ギガバイト
オリジナルアクセサリー(ヘッドフォン、USBケーブル、説明書)付属
バックアップ用DVD3枚(J.S.バッハの全音楽収録)
80ギガのiPodに大バッハの音楽、ジャケット、カンタータ、受難曲等の歌詞を
既に詰め込んであり手軽に次から次へと大バッハの音楽に触れることができま
す。CDはLPに比べて格段に扱いが手軽で便利になったとはいえ、何百、何千と
いうコレクションの中から1枚聴きたい曲を探し出して、プレーヤーのトレイ
にのせるのが面倒と感じる音楽ファンにはうってつけでしょう。
自作の編曲の多いバッハのオリジナルと編曲を聴き比べたり、172枚の大全集
を持っていてもなかなか聴いてみようという気持ちが起こらない曲も気軽に聴
けて改めて、バッハの偉大さに目を開かれる愛好家が多いと確信いたします。
CDの大全集は172枚組みで大きさ約33cmx30cmx56cm, 重さ約40kg。
今回のiPodは 10cmx6cm x 10cm, 140g。
※この商品は、80GBのiPod本体に、CDx172枚分の音源が収録されたものとなり
ます。