8.660222-23 2枚組
ドニゼッティ(1797-1848):ロベルト・デヴリュー
CD1.第1幕/CD2.第2幕、第3幕
演奏:
イギリス女王エリザベス…ドミトラ・テオドッシュ(ソプラノ)
ノッティンガム侯爵…アンドリュー・シュレーダー(バリトン)
サラ…フレデリカ・ブラガリア(メゾ・ソプラノ)
ロベルト・デヴリュー…マッシミアーノ・ピサピーア(テノール)
ロード卿…ルイジ・アルバーニ(テノール)
ブルガモ音楽祭管弦楽団&合唱団
マルチェロ・ロータ(指揮)
<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 1000
8.111000
グレート・コンダクター・シリーズ/フルトヴェングラー
ブラームス&ブルックナー
1-4.ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
5.ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調より 第2楽章「アダージョ」
録音: 1948年3月22-25日ロンドン キングスウェイ・ホール…1-4.
1942年4月1日 ベルリン・フィルハーモニー…5
ウォード・マーストン復刻
演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団…1-4.
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団…5
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
フルトヴェングラーと言えばブラームスというイメージがありますが10種類以
上ある第1番の録音に比べ、第2番の全曲録音は現在確認されているだけでも3種
類しかありません。その上商用録音はこの1948年のロンドン・フィルハーモニ
ーとのものだけです(他はライヴ)。マーストンの復刻はいつものごとく丁寧な
仕事で、マニアの方も必ずやご満足いただけることでしょう。
8.111295
グレート・シンガーズ/キャスリーン・フェリアー
J・S・バッハ&ヘンデル:アリア集
J・S・バッハ:
1.ミサ曲 ロ短調 BWV232より「主の右に座し」
2.マタイ受難曲 BWV244 第1部より「ざんげと悔悟は罪の心をふたつに押しつ
ぶし」
3.ヨハネ受難曲 BWV245 第2部より「事終わりぬ」
4.ミサ曲 ロ短調 BWV232より「神の小羊」
ヘンデル:
5.サムソン HWV57より「万軍の主よ,帰りたまえ」
6.メサイア HWV56 第1部より「おお,なんじ,よき音信を告げしもの」
7.マカベウスのユダ HWV63より「天なる父」
8.メサイア HWV56 第2部より「主ははずかしめられたり」
9-18.J・S・バッハ:カンタータ 第11番「御国にまします神をたたえよ」
録音:1952年10月7日(1-4),8日(5-8)ロンドン キングスウェイ・ホール/
1949年11月11,3日ロンドン キングスウェイ・ホール…9-18
演奏:キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/エイドリアン・ボールト(指揮)…1-8
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/エナ・ミッチェル(ソプラノ)
ウィリアム・ハーバート(テノール)/ウィリアム・パーソンス(バス)
ソーントン・ロフトハウス(通奏低音)/ジェイクス管弦楽団
レジナルド・ジェイクス(指揮)…9-18
物悲しくも厳粛な歌声、高いレベルの音楽的才能。天才アルト歌手フェリアー
は41年という短い生涯にもかかわらず、イギリス全て、否、世界全ての聴衆の
心を永遠に魅了し続けます。ここでは彼女の美質に貫かれたバッハ、ヘンデル
のアリアを収録。深い感動をお届けいたします。カンタータ第11番全曲は初CD
化となります。
8.111307
ナクソス・ヒストリカル・シリーズ/ゴッビ/マス/プランデッリ
プッチーニ:外套
録音:録音 1955年10月 ローマ・オペラ劇場
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:ミケーレ…ティト・ゴッビ(バリトン)/ジョルジェッタ…マーガレット
・マス(ソプラノ)/ルイージ…ジャチント・プランデッリ(テノール)/ラ・
フルゴラ…ミリアム・ピラッチーニ(メゾ・ソプラノ)/イル・ティンカ…
ピエロ・デ・パルマ(テノール)/イル・タルパ…プリニオ・クラバッシ(バス)
/ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団/ヴィンツェンツォ・ベレッツァ(指揮)
ジャコモ・プッチーニの作曲した全1幕のオペラ「外套」。パリ・セーヌ河畔
に暮らす荷物船の老船長と部下の若者、そして船長の妻の三角関係を描いた悲
惨な作品です。この録音は、何といっても船長役のゴッビの絶唱で知られてい
るもので、悲痛さの中に漂うプッチーニ独特の耽美さをあますことなく描き出
しています。
8.111326
グレート・ピアニスト・シリーズ/ヨーゼフ・ホフマン
アコースティック録音集(1916-1923年)
ショパン:1.ワルツ 第2番 変イ長調 Op.34-1(録音 1918年2月13日)/2.ワルツ
第7番 嬰ハ短調 Op.64-2(録音 1923年4月18日)/3.夜想曲 第5番 嬰ヘ長調
Op.15-2(録音 1923年4月19日)/4.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66(録音 1918年
3月6日)/5.子守歌 変ニ長調 Op.57(録音 1918年3月26日)/6.軍隊ポロネーズ
イ長調 Op.40-1(録音 1923年4月10日)/ショパン(リスト編曲):ポーランドの
歌より(7.第5番 わが喜び(録音 1923年4月27日)/8.第1番 乙女の願い(録音
1918年3月6日)/リスト:9.演奏会用練習曲 第1番「森のささやき」(1923年3月
13日)/10.ヴェネチアとナポリより「タランテラ」(1916年11月2日)/11.ハン
ガリア狂詩曲 第2番(1922年12月)/シューベルト(リスト編曲):12.魔王(録音
1916年10月)/メンデルスゾーン:13.紡ぎ歌 Op.67-4(録音 1916年10月13日)
/14.ロンド・カプリチオーソ Op.14(録音 1918年2月13日)/15.狩りの歌
Op.19-3(録音 1918年2月14日)/モシュコフスキ:16.女道化師(録音 1918年
10月13日)/17.スペイン奇想曲(録音 1916年10月16日)/パデレフスキ:18.
メヌエット ト長調 Op.14-1(録音 1916年11月2日)/ラフマニノフ:19.前奏曲
ト短調 Op.23-5(録音 1923年4月20日)/20.前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2(録音
1923年4月20日)
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:ヨーゼフ・ホフマン(ピアノ)
素晴らしいテクニックを持ちながらも、「小さい手」で人一倍苦労した名ピア
ニスト、ヨゼフ・ホフマン。ラフマニノフの作品などでは難儀したと言われま
すが、ここで聴くリストやショパンなどでは、そのようなハンデは一切感じさ
せることがありません。あくまでも正確でスケールの大きな音楽性はその時代
の他のピアニストをはるかに凌駕するものです。
<DACAPO>
6.220509(SACD-Hybrid) 1950
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963):ジェラシー
1.タンゴ・ツィガーヌ「ジェラシー」/2.レダと白鳥、愛の伝説(1939)/
3-5.愛の組曲/6.小ラプソディ/7.ロマネスカ、タンゴ/8-11.ヒメルピンの
婚礼、田舎組曲/12.ワルツ・カプリッチョ(オーレ・ヘイヤー 編曲)/
13.コペンハーゲンの生活、ワルツ/14.甘い秘密、ワルツ・レント
演奏:ビャーネ・ハンセン(ヴァイオリン)/
オーゼンセ交響楽団/マティアス・エッシュバッヒャー(指揮)
ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したデンマークの作曲家、ゲーゼ(ガーデ
ともいう)。「そんな人知らないな」と仰る方、ぜひこのアルバムの冒頭をお聞
きください。そう、あの社交ダンスなどでおなじみの名曲なのです。他の曲も
ぜひ。極限まで甘いメロディー、一瞬よぎるノスタルジー。聞けば誰もが一度
で恋に落ちます。
<CPO>
77176-2(SACD-Hybrid) 2950
テレマン(1681-1767):隊長の音楽 1724年
1.オラトリオ「主によりて喜べ」
2.セレナータ「愛しい人の傍にいる時は静かな幸せ」
演奏:マグダレーナ・ポドコシェルナ(ソプラノ)/アントレアス・ポスト(テノ
ール)/マティアス・フィーヴェク(バリトン)/エッケハルト・アベーレ(バス
-バリトン)/テレマニッシェス・コレギウム・ミヒャエルシュタイン/
ルドガー・レイミー(指揮)
1618年、神聖ローマ皇帝から三度目の自由都市の特権を与えられていたハンブ
ルクは帝国陸軍からの保護を受けることができず、自ら防衛体制を組織しなく
てはいけませんでした。市民による自警団は57人の隊長により保持され、人々
は彼らに対して祝祭の宴会を設ける形でその感謝の意を表したといいます。こ
の時のために書かれたオラトリオは、テレマンの全作品の中でも重要な位置を
占めているものです。
777241-2 2450
プレイエル(1757-1831):クラリネット協奏曲集
1.クラリネット協奏曲 第1番/2.クラリネット協奏曲 第2番/
3.2つのクラリネットと管弦楽のための協奏交響曲
演奏:ディーター・クレッカー(クラリネット)
サンドラ・アーノルド(クラリネット)…3
南西ドイツ室内管弦楽団プフォルツハイム
セバスティアン・テヴィンケル(指揮)
このプレイエルの作品は、モーツァルトと同時代の隠れた名クラリネット協奏
曲と言えるでしょう。確かに若干深みには欠けますが、輝かしさと高貴さに彩
られた軽やかなパッセージは、この時代の音楽を伝えるのに充分な趣きを備え
たものです。名手ディーター・クレッカーによる演奏でお楽しみください。
777251-2 2450
ワインガルトナー(1863-1942):弦楽四重奏曲集 第1集
1.弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調 Op.24/2.弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 Op.34
演奏:ザラスト四重奏団
指揮者として、また作曲家としても知られるワインガルトナーの弦楽作品集で
す。優れた音楽家の常として、幼少の頃より音楽の才能を発揮し、音楽院では
かのリストの弟子として研鑽を積みました。多数ある彼の作品の中でも、室内
楽はかなり重要な位置を占めています。この分野への足がかりとなった弦楽四
重奏第1番は、宰相ビスマルクの死に触発されて書かれた重苦しい作品です。
777258-2 2枚組 4900
A・スカルラッティ(1660-1725):オラトリオ「聖チェチリアの殉教」
演奏:ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)/マリネッラ・ペンニッキ(ソプラノ)
/ベルンハルト・ランダウアー(カウンター・テナー)/マルコ・ビーズリー
(テノール)/イ・バロッキスティ
ディエゴ・ファソリス(指揮)
最近まで未発見だったスカルラッティのオラトリオ「聖チェチリアの殉教」。
これはチューリヒで発見されたスコアに基づいた演奏です。ローマのバロック
時代にもっとも劇的な発展を遂げた作品として、広く語り継がれることでしょ
う。アージェンタをはじめとした名歌手たちの絶唱もすばらしく、緊張感に満
ちたアリオーソから感情たっぷりのアリアに変わるとき、この曲を聴く喜びに
満たされるはずです。
777267-2 2450
テレマン(1681-1767):管楽器のための協奏曲集 第2集
1.ブロックフレーテ協奏曲 TWV51 C1/2.2つのオーボエとファゴットのための
協奏曲 TWV53 D1/3.トラヴェルソフレーテと2つのヴァイオリンのための協奏
曲 TWV51 G1/4.2つのホルンのための協奏曲 TWV52 D1/5.オーボエ協奏曲
TWV51 F1
演奏:ラ・スタジオーネ・フランクフルト/カメラータ・ケルン/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
(第2集と第3集のリリースが逆になってしまいましたが)お待たせいたしました。
大好評をいただいております、シュナイダーによるテレマンの協奏曲集第2集で
す。オリジナル楽器の音色が存分に楽しめるシリーズとしても高い評価を得て
います。オーボエ、ホルン、リコーダーの輝かしい音色をお楽しみください。
777277-2 1700
ゴルトマルク(1830-1915):ピアノ五重奏曲集
1.ピアノ五重奏曲 Op.30/2.ピアノ五重奏曲 Op.54
演奏:オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/シネ・ノミネ四重奏団
すぐれたヴァイオリニストとしても知られるゴルトマルクも、多くの作品を残
しましたが、現在ではほんの数曲のみが演奏されるのみとなっています。この
ピアノ五重奏曲はシューベルトの影響も見え隠れしますが、独自の柔軟性や洗
練された趣きを感じさせる独創的な作品です。とりわけ彼の死の1年後に発表さ
れたOp.54は重厚で美しさが際立つものです。
777278-2 2450
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲集
1.ピアノ四重奏曲 Op.50/2.ピアノ四重奏曲 Op.37「ラプソディ」
演奏:オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
/ハリオルフ・シュリヒティク(ヴィオラ)/ペーター・ブルンス(チェロ)
スイス系ロシア人、パウル・ユオンの名前を知っている人は真の通と言えるで
しょう。(かろうじてブラームスのハンガリー舞曲を編曲した人として知られて
います)「チャイコフスキーとストラヴィンスキーの間を埋める」作曲家とし
て活躍、18世紀のロシア楽壇の教育水準を高めることにも貢献しましたが、彼
自身の作風はどちらかというとドイツ的でロマンティックです。ピアノ四重奏
曲Op.50は彼の亡くなった愛妻へのオマージュとして書かれました。
777343-2(SACD-Hybrid) 2950
メルヒオール・シルト(1592-1667)&ペーター・モルハート(?-1685):
オルガン作品全集
演奏:フリートヘルム・フランメ(オルガン)
北ドイツのオルガンの発見の旅、第5集は、ほとんど知られていない2人の作曲
家による作品を収録したものです。シュルトはコペンハーゲンとハノーヴァー
で活躍したオルガニストで、その奏法は当時の伝統を打ち破るほどに新しい驚
きを与えてくれたという記述が残っています。モルハートについては詳細はほ
とんどわかっていませんが、ここで聞ける彼の作品はなかなか興味深いもので、
未知の作品に触れる喜びを存分に味わわせてくれることは間違いありません。
777349-2 2450
ヤン・ファン・ヒルセ(1881-1944):交響曲集
1.交響曲第1番/2.交響曲第2番
演奏:ダヴィッド・ポルセライン(指揮)/オランダ交響楽団
オランダ生まれの作曲家、指揮者であるヤン・ファン・ヒルセ。5曲の交響曲と
オランダ語によるオペラ「ティル」がかろうじて知られています。ビュルナー
とフンパーディンクに学び、ミュンヘンの劇場で活躍したあと、大戦後はオラ
ンダに戻りました。作風は明快、晴朗。曲のすべてに爽やかな風が漲った聴き
応えのある作品です。
777366-2 1700
サクソフォン五重奏による「5つの四季」
1-4.ヴィヴァルディ(1678-1741):協奏曲 Op.8 No.1-4「四季」(レターマン編)
/5.レターマン:5番目の四季
演奏:クィンテッセンス・サクソフォン・クィンテット
あの名曲「四季」が、また新しい装いで登場しました。このサクソフォンによ
る演奏、何ともモダンでクールです。スタイリッシュなアレンジ、心地よい音
色。聞きなれたメロディのはずなのに、すごく斬新な表情を見せてくれます。
編曲者レターマンによる新作「5番目の四季」も刺激的です。
777383-2 1700
ネルダ(1711-1776):トリオ・ソナタ集
1.トリオ・ソナタ 第2番/2.トリオ・ソナタ 第4番/3.トリオ・ソナタ 第5番
/4.トリオ・ソナタ 第6番/5.バスーンと2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏
低音のための協奏曲
演奏:セルジオ・アッツォリーニ(バスーン)
パルナッシ・ムジチ(オリジナル楽器使用)
ボヘミアの作曲家、ネルダは1750年からヴァイオリニストとして活躍、ドレス
デン・ホーフカペレを率い、すばらしい演奏を聞かせたことで知られます。彼
は14のコンチェルトを含む多くの作品を残しましたが、ここに収録されたトリ
オ・ソナタは彼の妙技と作曲語法を知る上でも、またとない作品といえるで
しょう。
999833-2 2枚組 4900
カバレフスキー(1904-1987):交響曲全集
CD1.
1.交響曲 第1番 Op.18
2.交響曲 第2番 Op.19
CD2.
1.交響曲 第3番 Op.22「レーニンのためのレクイエム」
2.交響曲 第4番 Op.54
演奏:ハノーファー北ドイツ放送合唱団&ハンガリー放送合唱団…交響曲 第3番
/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/大植英次(指揮)
ソビエト・ロシアのナショナリズムの鑑として末永く記憶に残されるであろう
大作曲家カバレフスキー。多くの分野に渡ってたくさんの曲を書きましたが、
現在知られているのは、ほんの一部の作品に過ぎません。そんなカバレフスキ
ー、ファン待望の交響曲全集が登場しました。目玉はなんと言っても「交響曲
第3番」でしょう。レーニンの追悼のために書かれた合唱を伴う規模の大きな
作品で、今まで実際に聞くことはほとんど皆無に近いものでした。日本のホー
プ、大植の演奏。これは期待に胸を震わせていただきたいものです。
<TOCCATA>
TOCC 0044 2450
ゴールデンワイザー(1875-1961):ピアノ作品集 第1集
1.スカズカ(民話)Op.39/2.幻想的ソナタ Op.37/
3-26.対位法のスケッチ Op.12
演奏: ジョナサン・パウエル(ピアノ)
アレクサンダー・ゴールデンワイザーはラフマニノフの友人であり、ロシア・
ピアノ・スクールの創立者の一人としても知られています。作曲家としての彼
は非常に多くの曲を書いたのですが、自作を演奏することは滅多にありません
でした。1930年代の初めに書かれた「対位法のスケッチ」は、恐らくロシアで
初めて「24の調性によってかかれた作品」でしょう。ロシア民謡への感情移入
とピアニストの妙技を融合させた多彩で興味深い曲集です。幻想的ソナタは彼
の複雑な個性を強く感じさせる曲です。
TOCC 0068 2450
トーヴィ(1875-1940):室内楽曲集 第1集
1-4.ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.1/
5-7.ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.8 「悲劇的なスタイルによる」
演奏: ロンドン・ピアノ・トリオ
ロバート・アッチソン(ヴァイオリン)/ボジダル・ウコティチ(チェロ)/
オルガ・ダドニク(ピアノ)
イギリスの卓越した音楽学者、ピアニスト、作曲家であるトーヴィはオックス
フォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤し
みました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストと
してブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活
躍。作曲家としてはピアノ協奏曲や交響曲などを残しています。彼の名はどち
らかと言うと、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としてのみ知ら
れていますが、ここで聞けるブラームス風の重厚な室内楽作品は、彼の作曲家
としての才能を伺い知ることのできるなかなか良い曲です。
TOCC 0078 2450
ワインベルク(1919-96):歌曲全集 第1集
1-6.歌曲集「子供のための」 Op.13
7-17.歌曲集「過去の日の境界を越えて」Op.50
17-27.こどもをあやしながら Op.110
演奏:オルガ・カルギーナ(ソプラノ)
スヴェトラーナ・ニコラーエワ(メゾ・ソプラノ)
ドミトリー・コロステリョフ(ピアノ)
ポーランドで生まれ、ソ連で生涯のほとんどを過ごしたワインベルグの歌曲集
です。在学中にナチスの迫害を受けミンスクへと逃れた彼は、ショスタコーヴィ
チの影響を受けつつ、22曲の交響曲を始め、7つのオペラ、17の弦楽四重奏曲、
協奏曲などたくさんの作品を残しました。彼の作品のほとんどは最近まで日の
目を見ることもなく忘れられていましたが、最近復興の兆しは見えてきたよう
です。しかし、ここに収録されたような「歌曲」の分野はまだまだ未開発。こ
のTOCCATAのシリーズは重要な道しるべとなることでしょう。第1集は「子ども
の時代」がテーマの3つの歌曲集です。「ロールパンの歌」などのチャーミン
グな曲や、目の覚めるほど美しい「子守歌」など興味深い歌がてんこ盛りです。
<Wigmore Hall Live>
WHLIVE.0021 2100
トビー・スペンス
フィンジ&ウォルトン:作品集
フィンジ(1901-56):
1.弦楽オーケストラのためのロマンス Op.11/2-6.ディエス・ナタリス Op.8
ウォルトン(1902-1983):7-10.弦楽オーケストラのためのソナタ
演奏: トビー・スペンス(テノール)/スコティッシュ・アンサンブル
ジョナサン・モートン(指揮)
ウィグモア・ホールではすでにおなじみ。イギリスの名テノール、トビー・ス
ペンスによるフィンジの「ディエス・ナタリス」を中心にしたプログラムです。
静かに濃縮された「美のエッセンス」が詰まった幸せなコンサート、味わい深
い一夜をどうぞ。
WHLIVE.0022 2100
クリスティーネ・ブリューワー
1-5.ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの歌
ヴォルフ:6-8. ミニョンの歌 I-III/9.君よ知るや南の国
10-13.ブリテン:4つのキャバレー・ソング集
ジョン・カーター:
14-18. カンタータ/19.黒人霊歌「天国と呼ばれる都市」
20.R・シュトラウス:君を愛す
22.メリル:ミラ
演奏: クリスティーネ・ブリューワー(ソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールス(ピアノ)
WHLIVE.0023 2100
ミェチスワフ・ホルショフスキ
1-3.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570
4-6.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」
7.シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
ショパン:
8.マズルカ 変ロ短調 Op.33-4/9.夜想曲 変ロ長調 Op.32-1
10.練習曲 ヘ短調 Op.25-2/11.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
シューマン:トロイメライ Op15-7
演奏: ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
1991年6月4日のライヴ演奏。この時既に99歳の誕生日を間近に控えていた彼で
すが、この演奏にはそんな年齢は微塵も感じさせることがありません。まさに
奇跡の演奏。アンコールの「トロイメライ」こそ天上の音楽です。
ドニゼッティ(1797-1848):ロベルト・デヴリュー
CD1.第1幕/CD2.第2幕、第3幕
演奏:
イギリス女王エリザベス…ドミトラ・テオドッシュ(ソプラノ)
ノッティンガム侯爵…アンドリュー・シュレーダー(バリトン)
サラ…フレデリカ・ブラガリア(メゾ・ソプラノ)
ロベルト・デヴリュー…マッシミアーノ・ピサピーア(テノール)
ロード卿…ルイジ・アルバーニ(テノール)
ブルガモ音楽祭管弦楽団&合唱団
マルチェロ・ロータ(指揮)
<NAXOS HISTORICAL> 各1枚 1000
8.111000
グレート・コンダクター・シリーズ/フルトヴェングラー
ブラームス&ブルックナー
1-4.ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
5.ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調より 第2楽章「アダージョ」
録音: 1948年3月22-25日ロンドン キングスウェイ・ホール…1-4.
1942年4月1日 ベルリン・フィルハーモニー…5
ウォード・マーストン復刻
演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団…1-4.
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団…5
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
フルトヴェングラーと言えばブラームスというイメージがありますが10種類以
上ある第1番の録音に比べ、第2番の全曲録音は現在確認されているだけでも3種
類しかありません。その上商用録音はこの1948年のロンドン・フィルハーモニ
ーとのものだけです(他はライヴ)。マーストンの復刻はいつものごとく丁寧な
仕事で、マニアの方も必ずやご満足いただけることでしょう。
8.111295
グレート・シンガーズ/キャスリーン・フェリアー
J・S・バッハ&ヘンデル:アリア集
J・S・バッハ:
1.ミサ曲 ロ短調 BWV232より「主の右に座し」
2.マタイ受難曲 BWV244 第1部より「ざんげと悔悟は罪の心をふたつに押しつ
ぶし」
3.ヨハネ受難曲 BWV245 第2部より「事終わりぬ」
4.ミサ曲 ロ短調 BWV232より「神の小羊」
ヘンデル:
5.サムソン HWV57より「万軍の主よ,帰りたまえ」
6.メサイア HWV56 第1部より「おお,なんじ,よき音信を告げしもの」
7.マカベウスのユダ HWV63より「天なる父」
8.メサイア HWV56 第2部より「主ははずかしめられたり」
9-18.J・S・バッハ:カンタータ 第11番「御国にまします神をたたえよ」
録音:1952年10月7日(1-4),8日(5-8)ロンドン キングスウェイ・ホール/
1949年11月11,3日ロンドン キングスウェイ・ホール…9-18
演奏:キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/エイドリアン・ボールト(指揮)…1-8
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/エナ・ミッチェル(ソプラノ)
ウィリアム・ハーバート(テノール)/ウィリアム・パーソンス(バス)
ソーントン・ロフトハウス(通奏低音)/ジェイクス管弦楽団
レジナルド・ジェイクス(指揮)…9-18
物悲しくも厳粛な歌声、高いレベルの音楽的才能。天才アルト歌手フェリアー
は41年という短い生涯にもかかわらず、イギリス全て、否、世界全ての聴衆の
心を永遠に魅了し続けます。ここでは彼女の美質に貫かれたバッハ、ヘンデル
のアリアを収録。深い感動をお届けいたします。カンタータ第11番全曲は初CD
化となります。
8.111307
ナクソス・ヒストリカル・シリーズ/ゴッビ/マス/プランデッリ
プッチーニ:外套
録音:録音 1955年10月 ローマ・オペラ劇場
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:ミケーレ…ティト・ゴッビ(バリトン)/ジョルジェッタ…マーガレット
・マス(ソプラノ)/ルイージ…ジャチント・プランデッリ(テノール)/ラ・
フルゴラ…ミリアム・ピラッチーニ(メゾ・ソプラノ)/イル・ティンカ…
ピエロ・デ・パルマ(テノール)/イル・タルパ…プリニオ・クラバッシ(バス)
/ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団/ヴィンツェンツォ・ベレッツァ(指揮)
ジャコモ・プッチーニの作曲した全1幕のオペラ「外套」。パリ・セーヌ河畔
に暮らす荷物船の老船長と部下の若者、そして船長の妻の三角関係を描いた悲
惨な作品です。この録音は、何といっても船長役のゴッビの絶唱で知られてい
るもので、悲痛さの中に漂うプッチーニ独特の耽美さをあますことなく描き出
しています。
8.111326
グレート・ピアニスト・シリーズ/ヨーゼフ・ホフマン
アコースティック録音集(1916-1923年)
ショパン:1.ワルツ 第2番 変イ長調 Op.34-1(録音 1918年2月13日)/2.ワルツ
第7番 嬰ハ短調 Op.64-2(録音 1923年4月18日)/3.夜想曲 第5番 嬰ヘ長調
Op.15-2(録音 1923年4月19日)/4.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66(録音 1918年
3月6日)/5.子守歌 変ニ長調 Op.57(録音 1918年3月26日)/6.軍隊ポロネーズ
イ長調 Op.40-1(録音 1923年4月10日)/ショパン(リスト編曲):ポーランドの
歌より(7.第5番 わが喜び(録音 1923年4月27日)/8.第1番 乙女の願い(録音
1918年3月6日)/リスト:9.演奏会用練習曲 第1番「森のささやき」(1923年3月
13日)/10.ヴェネチアとナポリより「タランテラ」(1916年11月2日)/11.ハン
ガリア狂詩曲 第2番(1922年12月)/シューベルト(リスト編曲):12.魔王(録音
1916年10月)/メンデルスゾーン:13.紡ぎ歌 Op.67-4(録音 1916年10月13日)
/14.ロンド・カプリチオーソ Op.14(録音 1918年2月13日)/15.狩りの歌
Op.19-3(録音 1918年2月14日)/モシュコフスキ:16.女道化師(録音 1918年
10月13日)/17.スペイン奇想曲(録音 1916年10月16日)/パデレフスキ:18.
メヌエット ト長調 Op.14-1(録音 1916年11月2日)/ラフマニノフ:19.前奏曲
ト短調 Op.23-5(録音 1923年4月20日)/20.前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2(録音
1923年4月20日)
マーク・オーバート=ソーン復刻
演奏:ヨーゼフ・ホフマン(ピアノ)
素晴らしいテクニックを持ちながらも、「小さい手」で人一倍苦労した名ピア
ニスト、ヨゼフ・ホフマン。ラフマニノフの作品などでは難儀したと言われま
すが、ここで聴くリストやショパンなどでは、そのようなハンデは一切感じさ
せることがありません。あくまでも正確でスケールの大きな音楽性はその時代
の他のピアニストをはるかに凌駕するものです。
<DACAPO>
6.220509(SACD-Hybrid) 1950
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963):ジェラシー
1.タンゴ・ツィガーヌ「ジェラシー」/2.レダと白鳥、愛の伝説(1939)/
3-5.愛の組曲/6.小ラプソディ/7.ロマネスカ、タンゴ/8-11.ヒメルピンの
婚礼、田舎組曲/12.ワルツ・カプリッチョ(オーレ・ヘイヤー 編曲)/
13.コペンハーゲンの生活、ワルツ/14.甘い秘密、ワルツ・レント
演奏:ビャーネ・ハンセン(ヴァイオリン)/
オーゼンセ交響楽団/マティアス・エッシュバッヒャー(指揮)
ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したデンマークの作曲家、ゲーゼ(ガーデ
ともいう)。「そんな人知らないな」と仰る方、ぜひこのアルバムの冒頭をお聞
きください。そう、あの社交ダンスなどでおなじみの名曲なのです。他の曲も
ぜひ。極限まで甘いメロディー、一瞬よぎるノスタルジー。聞けば誰もが一度
で恋に落ちます。
<CPO>
77176-2(SACD-Hybrid) 2950
テレマン(1681-1767):隊長の音楽 1724年
1.オラトリオ「主によりて喜べ」
2.セレナータ「愛しい人の傍にいる時は静かな幸せ」
演奏:マグダレーナ・ポドコシェルナ(ソプラノ)/アントレアス・ポスト(テノ
ール)/マティアス・フィーヴェク(バリトン)/エッケハルト・アベーレ(バス
-バリトン)/テレマニッシェス・コレギウム・ミヒャエルシュタイン/
ルドガー・レイミー(指揮)
1618年、神聖ローマ皇帝から三度目の自由都市の特権を与えられていたハンブ
ルクは帝国陸軍からの保護を受けることができず、自ら防衛体制を組織しなく
てはいけませんでした。市民による自警団は57人の隊長により保持され、人々
は彼らに対して祝祭の宴会を設ける形でその感謝の意を表したといいます。こ
の時のために書かれたオラトリオは、テレマンの全作品の中でも重要な位置を
占めているものです。
777241-2 2450
プレイエル(1757-1831):クラリネット協奏曲集
1.クラリネット協奏曲 第1番/2.クラリネット協奏曲 第2番/
3.2つのクラリネットと管弦楽のための協奏交響曲
演奏:ディーター・クレッカー(クラリネット)
サンドラ・アーノルド(クラリネット)…3
南西ドイツ室内管弦楽団プフォルツハイム
セバスティアン・テヴィンケル(指揮)
このプレイエルの作品は、モーツァルトと同時代の隠れた名クラリネット協奏
曲と言えるでしょう。確かに若干深みには欠けますが、輝かしさと高貴さに彩
られた軽やかなパッセージは、この時代の音楽を伝えるのに充分な趣きを備え
たものです。名手ディーター・クレッカーによる演奏でお楽しみください。
777251-2 2450
ワインガルトナー(1863-1942):弦楽四重奏曲集 第1集
1.弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調 Op.24/2.弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 Op.34
演奏:ザラスト四重奏団
指揮者として、また作曲家としても知られるワインガルトナーの弦楽作品集で
す。優れた音楽家の常として、幼少の頃より音楽の才能を発揮し、音楽院では
かのリストの弟子として研鑽を積みました。多数ある彼の作品の中でも、室内
楽はかなり重要な位置を占めています。この分野への足がかりとなった弦楽四
重奏第1番は、宰相ビスマルクの死に触発されて書かれた重苦しい作品です。
777258-2 2枚組 4900
A・スカルラッティ(1660-1725):オラトリオ「聖チェチリアの殉教」
演奏:ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)/マリネッラ・ペンニッキ(ソプラノ)
/ベルンハルト・ランダウアー(カウンター・テナー)/マルコ・ビーズリー
(テノール)/イ・バロッキスティ
ディエゴ・ファソリス(指揮)
最近まで未発見だったスカルラッティのオラトリオ「聖チェチリアの殉教」。
これはチューリヒで発見されたスコアに基づいた演奏です。ローマのバロック
時代にもっとも劇的な発展を遂げた作品として、広く語り継がれることでしょ
う。アージェンタをはじめとした名歌手たちの絶唱もすばらしく、緊張感に満
ちたアリオーソから感情たっぷりのアリアに変わるとき、この曲を聴く喜びに
満たされるはずです。
777267-2 2450
テレマン(1681-1767):管楽器のための協奏曲集 第2集
1.ブロックフレーテ協奏曲 TWV51 C1/2.2つのオーボエとファゴットのための
協奏曲 TWV53 D1/3.トラヴェルソフレーテと2つのヴァイオリンのための協奏
曲 TWV51 G1/4.2つのホルンのための協奏曲 TWV52 D1/5.オーボエ協奏曲
TWV51 F1
演奏:ラ・スタジオーネ・フランクフルト/カメラータ・ケルン/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
(第2集と第3集のリリースが逆になってしまいましたが)お待たせいたしました。
大好評をいただいております、シュナイダーによるテレマンの協奏曲集第2集で
す。オリジナル楽器の音色が存分に楽しめるシリーズとしても高い評価を得て
います。オーボエ、ホルン、リコーダーの輝かしい音色をお楽しみください。
777277-2 1700
ゴルトマルク(1830-1915):ピアノ五重奏曲集
1.ピアノ五重奏曲 Op.30/2.ピアノ五重奏曲 Op.54
演奏:オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/シネ・ノミネ四重奏団
すぐれたヴァイオリニストとしても知られるゴルトマルクも、多くの作品を残
しましたが、現在ではほんの数曲のみが演奏されるのみとなっています。この
ピアノ五重奏曲はシューベルトの影響も見え隠れしますが、独自の柔軟性や洗
練された趣きを感じさせる独創的な作品です。とりわけ彼の死の1年後に発表さ
れたOp.54は重厚で美しさが際立つものです。
777278-2 2450
パウル・ユオン(1872-1940):ピアノ四重奏曲集
1.ピアノ四重奏曲 Op.50/2.ピアノ四重奏曲 Op.37「ラプソディ」
演奏:オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
/ハリオルフ・シュリヒティク(ヴィオラ)/ペーター・ブルンス(チェロ)
スイス系ロシア人、パウル・ユオンの名前を知っている人は真の通と言えるで
しょう。(かろうじてブラームスのハンガリー舞曲を編曲した人として知られて
います)「チャイコフスキーとストラヴィンスキーの間を埋める」作曲家とし
て活躍、18世紀のロシア楽壇の教育水準を高めることにも貢献しましたが、彼
自身の作風はどちらかというとドイツ的でロマンティックです。ピアノ四重奏
曲Op.50は彼の亡くなった愛妻へのオマージュとして書かれました。
777343-2(SACD-Hybrid) 2950
メルヒオール・シルト(1592-1667)&ペーター・モルハート(?-1685):
オルガン作品全集
演奏:フリートヘルム・フランメ(オルガン)
北ドイツのオルガンの発見の旅、第5集は、ほとんど知られていない2人の作曲
家による作品を収録したものです。シュルトはコペンハーゲンとハノーヴァー
で活躍したオルガニストで、その奏法は当時の伝統を打ち破るほどに新しい驚
きを与えてくれたという記述が残っています。モルハートについては詳細はほ
とんどわかっていませんが、ここで聞ける彼の作品はなかなか興味深いもので、
未知の作品に触れる喜びを存分に味わわせてくれることは間違いありません。
777349-2 2450
ヤン・ファン・ヒルセ(1881-1944):交響曲集
1.交響曲第1番/2.交響曲第2番
演奏:ダヴィッド・ポルセライン(指揮)/オランダ交響楽団
オランダ生まれの作曲家、指揮者であるヤン・ファン・ヒルセ。5曲の交響曲と
オランダ語によるオペラ「ティル」がかろうじて知られています。ビュルナー
とフンパーディンクに学び、ミュンヘンの劇場で活躍したあと、大戦後はオラ
ンダに戻りました。作風は明快、晴朗。曲のすべてに爽やかな風が漲った聴き
応えのある作品です。
777366-2 1700
サクソフォン五重奏による「5つの四季」
1-4.ヴィヴァルディ(1678-1741):協奏曲 Op.8 No.1-4「四季」(レターマン編)
/5.レターマン:5番目の四季
演奏:クィンテッセンス・サクソフォン・クィンテット
あの名曲「四季」が、また新しい装いで登場しました。このサクソフォンによ
る演奏、何ともモダンでクールです。スタイリッシュなアレンジ、心地よい音
色。聞きなれたメロディのはずなのに、すごく斬新な表情を見せてくれます。
編曲者レターマンによる新作「5番目の四季」も刺激的です。
777383-2 1700
ネルダ(1711-1776):トリオ・ソナタ集
1.トリオ・ソナタ 第2番/2.トリオ・ソナタ 第4番/3.トリオ・ソナタ 第5番
/4.トリオ・ソナタ 第6番/5.バスーンと2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏
低音のための協奏曲
演奏:セルジオ・アッツォリーニ(バスーン)
パルナッシ・ムジチ(オリジナル楽器使用)
ボヘミアの作曲家、ネルダは1750年からヴァイオリニストとして活躍、ドレス
デン・ホーフカペレを率い、すばらしい演奏を聞かせたことで知られます。彼
は14のコンチェルトを含む多くの作品を残しましたが、ここに収録されたトリ
オ・ソナタは彼の妙技と作曲語法を知る上でも、またとない作品といえるで
しょう。
999833-2 2枚組 4900
カバレフスキー(1904-1987):交響曲全集
CD1.
1.交響曲 第1番 Op.18
2.交響曲 第2番 Op.19
CD2.
1.交響曲 第3番 Op.22「レーニンのためのレクイエム」
2.交響曲 第4番 Op.54
演奏:ハノーファー北ドイツ放送合唱団&ハンガリー放送合唱団…交響曲 第3番
/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/大植英次(指揮)
ソビエト・ロシアのナショナリズムの鑑として末永く記憶に残されるであろう
大作曲家カバレフスキー。多くの分野に渡ってたくさんの曲を書きましたが、
現在知られているのは、ほんの一部の作品に過ぎません。そんなカバレフスキ
ー、ファン待望の交響曲全集が登場しました。目玉はなんと言っても「交響曲
第3番」でしょう。レーニンの追悼のために書かれた合唱を伴う規模の大きな
作品で、今まで実際に聞くことはほとんど皆無に近いものでした。日本のホー
プ、大植の演奏。これは期待に胸を震わせていただきたいものです。
<TOCCATA>
TOCC 0044 2450
ゴールデンワイザー(1875-1961):ピアノ作品集 第1集
1.スカズカ(民話)Op.39/2.幻想的ソナタ Op.37/
3-26.対位法のスケッチ Op.12
演奏: ジョナサン・パウエル(ピアノ)
アレクサンダー・ゴールデンワイザーはラフマニノフの友人であり、ロシア・
ピアノ・スクールの創立者の一人としても知られています。作曲家としての彼
は非常に多くの曲を書いたのですが、自作を演奏することは滅多にありません
でした。1930年代の初めに書かれた「対位法のスケッチ」は、恐らくロシアで
初めて「24の調性によってかかれた作品」でしょう。ロシア民謡への感情移入
とピアニストの妙技を融合させた多彩で興味深い曲集です。幻想的ソナタは彼
の複雑な個性を強く感じさせる曲です。
TOCC 0068 2450
トーヴィ(1875-1940):室内楽曲集 第1集
1-4.ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.1/
5-7.ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.8 「悲劇的なスタイルによる」
演奏: ロンドン・ピアノ・トリオ
ロバート・アッチソン(ヴァイオリン)/ボジダル・ウコティチ(チェロ)/
オルガ・ダドニク(ピアノ)
イギリスの卓越した音楽学者、ピアニスト、作曲家であるトーヴィはオックス
フォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤し
みました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストと
してブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活
躍。作曲家としてはピアノ協奏曲や交響曲などを残しています。彼の名はどち
らかと言うと、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としてのみ知ら
れていますが、ここで聞けるブラームス風の重厚な室内楽作品は、彼の作曲家
としての才能を伺い知ることのできるなかなか良い曲です。
TOCC 0078 2450
ワインベルク(1919-96):歌曲全集 第1集
1-6.歌曲集「子供のための」 Op.13
7-17.歌曲集「過去の日の境界を越えて」Op.50
17-27.こどもをあやしながら Op.110
演奏:オルガ・カルギーナ(ソプラノ)
スヴェトラーナ・ニコラーエワ(メゾ・ソプラノ)
ドミトリー・コロステリョフ(ピアノ)
ポーランドで生まれ、ソ連で生涯のほとんどを過ごしたワインベルグの歌曲集
です。在学中にナチスの迫害を受けミンスクへと逃れた彼は、ショスタコーヴィ
チの影響を受けつつ、22曲の交響曲を始め、7つのオペラ、17の弦楽四重奏曲、
協奏曲などたくさんの作品を残しました。彼の作品のほとんどは最近まで日の
目を見ることもなく忘れられていましたが、最近復興の兆しは見えてきたよう
です。しかし、ここに収録されたような「歌曲」の分野はまだまだ未開発。こ
のTOCCATAのシリーズは重要な道しるべとなることでしょう。第1集は「子ども
の時代」がテーマの3つの歌曲集です。「ロールパンの歌」などのチャーミン
グな曲や、目の覚めるほど美しい「子守歌」など興味深い歌がてんこ盛りです。
<Wigmore Hall Live>
WHLIVE.0021 2100
トビー・スペンス
フィンジ&ウォルトン:作品集
フィンジ(1901-56):
1.弦楽オーケストラのためのロマンス Op.11/2-6.ディエス・ナタリス Op.8
ウォルトン(1902-1983):7-10.弦楽オーケストラのためのソナタ
演奏: トビー・スペンス(テノール)/スコティッシュ・アンサンブル
ジョナサン・モートン(指揮)
ウィグモア・ホールではすでにおなじみ。イギリスの名テノール、トビー・ス
ペンスによるフィンジの「ディエス・ナタリス」を中心にしたプログラムです。
静かに濃縮された「美のエッセンス」が詰まった幸せなコンサート、味わい深
い一夜をどうぞ。
WHLIVE.0022 2100
クリスティーネ・ブリューワー
1-5.ワーグナー:ヴェーゼンドンクの5つの歌
ヴォルフ:6-8. ミニョンの歌 I-III/9.君よ知るや南の国
10-13.ブリテン:4つのキャバレー・ソング集
ジョン・カーター:
14-18. カンタータ/19.黒人霊歌「天国と呼ばれる都市」
20.R・シュトラウス:君を愛す
22.メリル:ミラ
演奏: クリスティーネ・ブリューワー(ソプラノ)
ロジャー・ヴィニョールス(ピアノ)
WHLIVE.0023 2100
ミェチスワフ・ホルショフスキ
1-3.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.570
4-6.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」
7.シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18
ショパン:
8.マズルカ 変ロ短調 Op.33-4/9.夜想曲 変ロ長調 Op.32-1
10.練習曲 ヘ短調 Op.25-2/11.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
シューマン:トロイメライ Op15-7
演奏: ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
1991年6月4日のライヴ演奏。この時既に99歳の誕生日を間近に控えていた彼で
すが、この演奏にはそんな年齢は微塵も感じさせることがありません。まさに
奇跡の演奏。アンコールの「トロイメライ」こそ天上の音楽です。