クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-04 No.10

2007年04月10日 19時15分51秒 | Weblog
<BIS>
BIS 1647 \2250
シュニトケ:
(1)交響曲第0番 (1956/7)
(2)オラトリオ「長崎」(1958)-メゾソプラノ、混声ChoとOrchのための
世界初録音
ハンネリ・ルペルト(Ms)、
オーワイン・アーウェル・ヒューズ (指)
ケープ・フィル、ケープタウン歌劇場声楽パート
シュニトケの作品中でも、日本人にとって最も興味があるものながら、これま
で全く聴くことのできなかったオラトリオ「長崎」が約50年ぶりに蘇りました。
彼最初期の作で、アメリカの非人道性を訴えた冷戦時代ならではのプロパガン
ダ色濃厚なものですが、あの反体制的なシュニトケもこうした御用達作品を書
いたことに不思議な感慨を覚えます。
原爆の悲劇をテーマにした島崎藤村、米田栄作らの詩(ロシア語訳)がメゾソ
プラノ独唱と合唱で歌われ、後の作に見られるようなシニカルさの全くない極
めて真摯な作風で心を動かされます。初演時にショスタコーヴィチに激賞され
ました。
カップリングは学生時代の習作の交響曲。ショスタコーヴィチの影響が濃いも
のの、すでにシュニトケならではの個性も現れていて聴き応え満点。ロシア音
楽ファン必聴の超オススメ盤です。

BIS SA 1571(SACD-Hybrid) \2380
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.35
(1)第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV128
(2)第176番「傲慢な、そして臆病なものが」BWV176
(3)第87番「今までは、あなたがたは私の名によって」BWV87
(4)第74番「私を愛する人は、私の言葉を守る」BWV74
野々下由香里(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、櫻田亮(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJカンタータ第35弾は1725年にライプツィヒで初演された4篇を収めています。
いずれも女流詩人マリアーネ・フォン・ツィーグラーの詩により、敬虔な感情
が歌われますが、器楽面では管楽器の名人芸が楽しめます。第87番のコラール
はモテットBWV227でよく知られる「イエスよ、わが喜び」の旋律にのせて歌わ
れるのが興味津々です。

BIS SA 1447(SACD-Hybrid) \2380
海洋画
(1)ドビュッシー:交響詩「海」
(2)周龍(ジュー・ロン):深い、深い海
(3)フランク・ブリッジ:組曲「海」
(4)グラズノフ:幻想曲「海」
シャロン・ベザリー (アルト・フルート、ピッコロ)、
ラン・シュイ(指)シンガポールSO
シンガポールはイギリス東インド会社が1819年に到来して以後、急速にアジア
のハブ港として発展しました。海とは切っても切り離せない同国のオーケスト
ラが、4つの国の作曲家たちの描いた海の音楽を再現。極彩色のサウンドを楽
しめます。さらに、フルートの女神シャロン・ベザリーの独奏が聴けるのも嬉
しい限りです。

BIS 1357 \2250
太陽の徴の下に
(1)イベール:室内小協奏曲
(2)トマジ:アルト・サクソフォン協奏曲
(3)ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ
(4)モーリス:プロヴァンスの風景
(5)フロラン・シュミット:伝説 Op.66
(6)ミヨー:スカラムーシュ Op.165c
クロード・ドゥラングル(Sax)、
ラン・シュイ (指) シンガポールSO
これもラン・シュイ&シンガポール響の妙技全開ですが、いずれも地中海の燦
燦と照りつける陽光が音楽化したようなものばかり。当代一のサクソフォンの
名人ドゥラングルが唖然とするほどの巧さです。

BIS 1538 \2250
北のショーケース
(1)ニールセン:小組曲 Op.1
(2)スヴェンセン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス Op.26
(3)ヴェッストレム:アルミーダ序曲
(4)ヨウン・レイフス:
田園的変奏曲(ベートーヴェンの主題による変奏曲)Op.8
(5)ブー・リンデ:小協奏曲 Op.35-木管五重奏と弦楽Orch
(6)シベリウス:弦楽のための即興曲
リチャード・トニェッティ(Vn)、
クリスチャン・リンドベルイ(指)ノルディック室内O
トロンボーンの超人クリスチャン・リンドベルイは近年指揮者としてもメキメ
キ頭角を現しています。今年6月に来日するノルディック室内管を振って北欧
作品を披露しています。それも得意の管ではなく、弦楽合奏主体のものが多い
のに彼の自信の表れが感じられます。たっぷり歌う健康的な音楽性は将来を期
待させてくれます。

BIS 1663/4 5枚組 \4500
グラズノフ:交響曲全集
(1)第1番ホ長調「スラヴ」 Op.5 (2)第2番嬰ヘ短調 Op.16 
(3)第3番ニ長調 Op.33 
(4)第4番変ホ長調 Op.48 (5)第5番変ロ長調 Op.55 (6)第6番ハ短調 Op.58 
(7)第7番ヘ長調「田園」 Op.77 (8)第8番変ホ長調 Op.83 (9)マズルカ Op.18 
(10)暗黒から光明へ Op.53 (11)バラード Op.78
尾高忠明(指)BBCウェールズ・ナショナルO
東洋人としてただ一人グラズノフの交響曲全集を録音した尾高忠明。その記念
碑的な全5枚がたった2枚の価格でまとめられました。甘口でチャーミングなメ
ロディの洪水にひたれます。家庭に一セットは置きたいスグレモノです。




<MIRARE>
MIR 042 2007年5月末までの特価 \1880 以降通常価格 \2300
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第1集&第2集全曲(ピアノ4手連弾)
スラヴ舞曲集第1集
スラヴ舞曲集第2集
クレール・デセール&エマユエル・シュトロッセ(P)
本家本元、フランス・ナント市で今年の2月に開催されたフォル・ジュルネ音楽
祭のライヴ録音。今年の日本でも同一演奏者による同一曲目が含まれる、とい
うことでも大注目。しかもピアニストはフランスの名手、デセールとシュトロ
ッセ。デセールもシュトロッセも、ソロだけでなく室内楽や伴奏者としてもひ
っぱりだこで、アンサンブルでも定評があります。そんな二人が組んだドヴォ
ルザークだけあって、激しいうねりやリズム、すべてが完全なまでにぴったり
と息のあったものとなっています。コンサートで聴くもよし、CDで聴くもよし、
エネルギーと叙情に溢れた1枚となっています。
5月4日11:45-12:30【Hall D7】/5月6日10:00-10:45【Hall D7】 
公演とまったく同じプログラム。




<SDG>
SDG 131 2枚組 \3500
J.S.バッハ:
[CD1] 復活節後第1日曜日のためのカンタータ集
「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV 150
「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV 67
「この同じ安息日の夕べ」BWV 42
「平安 汝にあれ」BWV 158
[CD2] 復活節後第2日曜日のためのカンタータ集
「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」BWV 104
「われは善き牧者なり」BWV 85
「主はわが信実なる牧者」BWV 112
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
キャスリーン・フーグ、ギリアン・キース、ダニエル・テイラー、
ウィリアム・タワーズ、チャールズ・ダニエルズ、ノルベルト・メイン、
スティーブン・ヴァーコー
録音:アルンシュタット、エヒテルナッハ
復活節第1、第2日曜日のためのカンタータ集。今度の録音の舞台は、バッハが
18歳の時に新教会のオルガニストに指名された地、アルンシュタット。バッハ
が初めて書いたといわれる第150番のカンタータは、パッヘルベルのシャコンヌ
の主題と同じものが出てくるため、パッヘルベルへのオマージュともいわれる
作品(小林義武氏の説)。終曲の合唱は、ブラームスが交響曲第4番の終楽章
を書く際に手本としたことでも有名です。第67番は、「ヨハネ受難曲」の初演
(1724年)を終えた後の新作。この時期のバッハのカンタータの中で傑作とす
る声も多いものです。教会カンタータでフルートが登場するのもこの作品が初
めて。「教会コンチェルト」と題されている第42番は、冒頭のシンフォニアか
ら明るい気分に満ちている名曲。ほかにもパストラール風の104、85、112番も、
シンプルながら各楽器が織り成す美しい響きにうっとりしてしまいます。バッ
ハゆかりの地をめぐりながらの録音だけに、聴く感慨もひとしおです。




<FARAO>
B 108029 \2150
(1)J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV.1004(1720)
(2)ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.11-6(1917/18)
(3)ツィンマーマン:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1951)
レベッカ・ハルトマン(Vn)
ミュンヘンの若く(26歳)美しいヴァイオリニストの意欲的な録音。大バッハ
に源を発するヒンデミット、ツィンマーマン(終楽章はB-A-C-H主題)がむし
ろ聴き物です。

W 109019 \2150
「レーナはパレスチナの女王」-
アレクサンデル・オルシャネツキー、アブラハム・エルシュタイン、らの作品、
クレツマー、トラディショナルなユダヤの歌 全12曲
ゲフィルテ・フィッシュ(アンドレア・ジアーニ(歌) 
ジョー・ラッポルト(Vn) アンジェリキ・コウホウ(アコーディオン) 
ロマン・チョウドリ(Gt) トビアス・シュヴァルツ(Kb))
ゲフィルテ・フィッシュはユダヤの伝統的料理。オルシャネツキーは30年代ド
イツでオペレッタや劇音楽を作曲しました。ユダヤの哀愁に満ちたメロディが
たっぷり歌われています。

F 100206 \2150
街はずれのカフェ、12月のタンゴ、リスボン、バルバラ・ボッサ、
ミロンガ他全14曲
アルベン・シュパイウ(Vn) ペーター・ヴェプケ(Vc) 
ペーター・ルートヴィッヒ(Pf)
ミュンヘン バイエルン国立歌劇場コンサートマスター、アルベン・シュパイ
ウと首席チェリスト、ペーター・ヴォプケ、ピアニストにして作曲家のペータ
ー・ルートヴィッヒの3人による新感覚のタンゴ、ミュンヘンで大評判になっ
ています。ブエノスアイレスで生まれたタンゴがヨーロッパに渡り、1920年代
「碧空」や「ジェラシー」などのコンチネンタルタンゴの名曲を生み、最近の
ピアソラの盛り上がりを経て更に新しい姿で登場しました。





<Talent>
DOM 381006/7 2枚組 \4160
ショーソン:
(1)ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲Op.21 
(2)ピアノ四重奏曲Op.30 (3)ピアノ三重奏曲Op.3 
(4)弦楽四重奏曲(未完成)
ジェロルド・ルーベンシュテイン(Vn) ダリア・ウズィエル(Pf) 
シャロン四重奏団
ショーソンの室内楽の名品をベルギーのアーチストが香り豊かに演奏しており
ます。





<Tallpoppies>
TP 144 2枚組 \4160
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
デイヴィッド・ペレイラ(Vc)
バッハの無伴奏チェロ組曲を録音するのはオーストラリア人として史上2番目だ
というペレイラは、オーストラリアで最も有名なチェリスト。

TP 156 \2080
ラウタヴァーラ:
(1)二つの前奏曲とフーガ(1955) (2)無伴奏チェロソナタ(1969) 
(3)チェロとピアノのためのソナタ第1番(1972/2001) 
(4)2つのチェロとピアノのためのポルカ
(5)チェロとピアノのためのソナタ(1991)
デイヴィッド・ペレイラ、ボニー・スマート(Vc) イアン・マンロー(Pf)
世界初録音。

TP 015 \2080
(1)息感 (2)産安 (3)心月 (4)鈴慕 (5)手向 (6)阿字観 他全9曲
ライリー・リー(尺八)

TP 102 \2080
(1)調べ (2)鉢返し (3)下がり葉 (4)門付け (5)三谷清木覧 
(6)鈴慕流し 他全9曲
ライリー・リー(尺八)



<GRAND SLAM>
GS 2020 \2250
(1)シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1953年5月14日ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会
(2)1943年6月30日ベルリン、旧フィルハーモニー
(*全楽章放送録音/Magnetfonkonzert, Radio Production)
Source:(1)Deutsche Grammophon(West Germany) KL 28 (KL 27/32 in set)
(2)Eterna (East Germany) 820 312
■制作者より
フルトヴェングラーの熱心なファンの方の中には、このCDを手にした時に「な
ぜ一番最初に出たLPからの復刻ではないか?」と思う人がいるでしょう。しか
し、答えは単純です。CD化を前提にした場合、一番最初のLPが素材として常に
最適とは言えません。まず、ドイツ・グラモフォンのシューマンは1953年9月
に発売された最初の25cmLP LP16063を3種類テストしました。その後、最初期
の30cmLPであるKL 28(6枚組)を試してみたところ、こちらの方がはるかに良
い結果を得られたので、迷わずこれを採用した。
ベートーヴェンの方は1943年6月の全楽章放送録音のものです。復刻に使用した
LPは旧東ドイツのエテルナ 820 312で、これは旧東ドイツから旧ソ連へ輸出用
として制作されたものです。このエテルナ盤の音質はこの演奏の初出盤である
米ヴォックス PL-7210やドイツ・グラモフォンの同じく初出LP LPM18817よ
り腰の強い音質で再生されるため、復刻に採用しました。また、このエテルナ
盤が発売された当時、旧ソ連国内では同一の演奏がメロディア 33D-09083/4
としてすでに発売されていますが、それにもかかわらず旧ソ連が旧東ドイツか
ら輸入していた事実は興味深いものがあります。そうした文献的な意味でもこ
のエテルナ盤の復刻は意義のあると思います。
さらに、このベートーヴェンは従来、6月27日から30日までの4日間のいずれか
の演奏とされていました。しかし、最近アメリカ人研究家、マイケル・グレイ
が当時のベルリン・フィルの団員の日記を調べ、30日に収録したことをつきと
めましたので、このCDもそれに従いました。(平林 直哉)
■ 解説書の内容
ウラニアの「英雄」でも好評を博したマイケル・グレイの書き下ろし原稿の全
訳を掲載します。また、フルトヴェングラーとドイツ・グラモフォンとの録音
契約を記した珍しい資料も掲載します。ここにはドイツ・グラモフォンからフ
ルトヴェングラーにいくら支払われたかが記されています。
*おことわり
LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。また、ベートーヴェン
は米Vox PL-7210、日本コロムビア DXM-132、日本フォノグラム FCM-51、
ユニバーサルミュージック UCCG-3687、オーパス蔵 OP-7002等のLP、CDと同
一の演奏ですが、ドイツ・グラモフォン盤等と同じく、第3楽章の冒頭20小節
に同じテイクが使用された原盤です。




<イタリアOGI>
番号未定 \1980
伊、英、日の解説付
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
オルケストラ・ジョヴァニレ・イタリアーナ
1999年2月13日フィレンツェ・テアトロ・コムナーレ・ライヴ・デジタル録音
1998年に指揮活動からの引退した巨匠カルロ・マリア・ジュリーニ。その高貴
な芸術を惜しむ声は多かったにも関わらず再三の復帰要請を拒絶しておりまし
た。しかし、教育目的という名目で、引退後の1999年に指揮台に立った(唯一
と思われます)演奏が、この「田園」です。
オルケストラ・ジョヴァニレ・イタリアーナ(ORCHESTRA GIOVANILE ITALIANA)
は、英語表記ではイタリアン・ユース・オーケストラ。コンサート・オーケス
トラが極端に少ないイタリアにおいて、それを是正すべくトスカーナ州が資金
協力し1980年に設立。その趣旨に賛同するアバド、ムーティ、シノーポリ、
ガッティなどイタリア出身の名匠を指揮台に迎えて活動しております。当演奏
で巨匠は、あくまでも演奏会から引退しているという立場から「公開総練習」
として、この演奏に臨みました。密室でのコンサートとも呼べる特殊な環境の
中、瑞々しい音楽は次から次へと紡ぎ出され、演奏終了後にはジュリーニから
思わず「ブラヴォ」の声が漏れています。オケ自主製作盤としてごく僅かに造
られたCDですが、ジュリーニのご遺族と再契約をしてもらい、教育基金名目で
の新装発売となりました。商業目的のCDではなく、あくまでも限定生産となり
ます。

許光俊氏によるライナーノートより
若い音楽家たちは、すっかりジュリーニのペースに巻き込まれている。第1楽
章の最初からして、いったいこれが若者たちの奏でる音楽かと驚くほかないよ
うな穏やかな表情で始まる。イタリアらしい明るく柔らかい弦楽器のハーモニ
ーも印象的だ。だがそれにもまして、ゆったりと甘美に歌う第2楽章と言った
ら。単にきれいなだけではない。音楽は深い平和と幸福を感じさせつつ静かに
進んでいく。まるで天上のしらべのようだ。あらゆる楽器がひとつの大きな流
れの上に身を委ねて、ゆるゆると通り過ぎていく。完璧にジュリーニの晩年の
音楽である。そして知らず知らずのうちに、聴き手も演奏家たちと同じくこの
静謐な楽園の空気を呼吸する。さかのぼること8年前、ジュリーニはミラノ・
スカラ座のオーケストラと「田園」を録音していた。そちらもまた魅力的な演
奏ではある。だが、趣の深さという点では、若者たちの奏でる音楽はそれすら
を凌駕しているのだ。これには驚くほかないではないか。




<M&A>
M&ACD 1200 \1980
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第30番(1954年6月20日)、
ディアベルリの主題による33の変奏曲(1954年6月18日)
ルドルフ・ゼルキン
まさに頑固一徹の職人気質で一生を送った名ピアニストルドルフ・ゼルキン。
その辛口なピアニズムは、ベートーヴェン、ブラームスの晦渋な側面を見事に
あぶりだして高い評価を得ております。当演奏は、盟友カザルスの創設したプ
ラド音楽祭におけるライヴ録音で、ゼルキンの全盛期。ベートーヴェン晩年の
深遠な音楽世界がゼルキンによって解放されます。かっと熱くなる巨匠ですの
で、ライヴ録音こそ本領発揮と申せましょう。天才エンジニア、キット・ヒッ
ギンソンによる名復刻。

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