<ENSEMBLE MODERN>
EMCD-010 ¥2380
「同時的音楽の旅」
(1)エンノ・ポッペ(b.1969):市場(ユンゲ・ドイチェ・フィル委嘱作品)
(2)ヒンデミット(1895-1963):交響曲「画家マチス」
(3)B.Aツィンマーマン(1918-70):トランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」
スザンナ・マルッキ指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル、
(3)マルコ・ブラオウ(Trp)
録音:2009年9月14日デュッセルドルフ・トーンハレ(ライヴ)
本CDでは細かな音がすばやく動きながら生き生きとした運動を繰り返す様がま
さに「市場」を思わせる俊英ポッペの新作、これまで数々の名演に恵まれてき
たものの、これほどまで精緻に作り込まれた演奏もない「画家マチス」、そし
て悲劇的なピストル自殺を遂げたツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰に
知らない私の悩み」のデフォルメされた狂気のジャズなど、現代音楽以外の多
くのファンをも虜にするだろう。
指揮は現代音楽のエキスパート、N響にも客演したことのある期待の女性指揮者
スザンナ・マルッキです。
EMCD-016 ¥2380
「インパルス;ウィーン」
ツェムリンスキー(1871-1942):シンフォニエッタOp.23
ベアト・フラー(b.1954):ファオス
シェーンベルク(1874-1951):浄夜(弦楽合奏版)
ペーター・ルンデル指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル
録音:2010年9月26日フランクフルト、
アルテ・オパー・コンサート・ホール(ライヴ)
ウィーンに関わりの深い新旧3人の作曲家の作品。ツェムリンスキーのシンフォ
ニエッタはもはや後期ロマン派の影響下から脱し新古典主義的な方向へ踏み出
した作品で、その機知に富んだ内容はユンゲ・ドイチェの確かなアンサンブル
に支えられ、鋭利なナイフのような輝きを見せる。静けさを切り裂くように時
折、残酷な響きが屹立するフラーの「ファオス」、そして「浄夜」は激しいコ
ントラスト、ルバート、カンタービレで最後まで聴き手を離さない。
EMCD-018 ¥2380
「音楽への探求」
(1)オリヴィエ・メシアン(1908-1992):微笑み
(2)ジョージ・ベンジャミン(b.1960):ピアノと管弦楽のための「デュエット」
(3)ロビン・デ・ラーフ(b.1968):もつれた物語
(4)ストラヴィンスキー(1882-1971):春の祭典
ローター・ツァグロセク指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル
(2)マルティン・ヘルムヒェン(Pf)
録音:2011年9月18日フランクフルト、
アルテ・オパー・コンサート・ホール(ライヴ)
こちらは師匠つながりの選曲。ラーフはベンジャミンの弟子でベンジャミンは
メシアンの弟子。メシアンはストラヴィンスキーの直接の弟子ではないが同時
代のフランスの文化的空気を共有したため、その影響は計り知れず、特にメシ
アンの特異なリズム語法は「春の祭典」からインスピレーションを得ている。
メシアン最晩年の「微笑み」は彼の「異国の鳥たち」と「トゥランガリラ交響
曲」の緩徐楽章をうまくダイジェストしたような天国的な小品。ベンジャミン
のデュエットはメシアンやらヴァレーズその他の影響を感じさせつつ、ダイナ
ミックな音のエンターテイメントを演出。おしまいの春の祭典は全体に早いテ
ンポを取った、オーケストラの若い情熱が爆発する快演で、各セクションの聴
かせ所を確かに押さえ聴き手の期待を裏切らない。
<NEOS>
NEOS11028 ¥2080
細川俊夫(b.1955):独奏楽器のための協奏曲集Vol.2
(1)チェロ協奏曲-武満徹の追憶に(1997)
(2)旅VII(2005)-トランペット、弦・打楽器のための
(3)メタモルフォシス(2000)-クラリネットと弦・打楽器のための
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、
(1)ロハン・デ・サラム(Vc)、
(2)ジェローエン・ベルヴェルツ(Trp)、
(3)オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)
録音:2010年1月
細川の「独奏楽器のための協奏曲集Vol.1」(NEOS10716)に続く最新盤。作品は
前回より引き続き、ほぼ作曲年代順に選曲、配列されており、作曲者の思索、
心境、作風の変遷を辿ることが出来る。前回は1980年代の終わりから1990年代
後半までのほぼ10年間、そして今回は1990年代後半から2000年代半ばまでの作
品を収録。いずれも息の長い旋律とそこから派生し拡がってゆくモノクローム
な世界は日本の書を思わせ、細川の面目躍如。もとアルディッティ四重奏団の
チェリスト、ロハン・デ・サラムの独奏による入魂のチェロ協奏曲はこのシリ
ーズの中でも圧巻。
NEOS11203 ¥2080
ヨハネス・カリツケ(b.1959):
《強迫》-4幕のオペラ(2008-09)
台本:クリストフ・クリムケ-ヴィトルト・ゴンブローヴィッチの小説に基づく
※世界初録音
ヘンドリッキェ・ヴァン・ケルクホヴェ(S)、
ノア・フレンケル(MS)、リー・メルローズ(Br)、
ベンジャミン・ヒューレット(T)、
ヨッヘン・コヴァルスキ(男声Alt)、
マンフレート・ヘム(B)、ルペルト・ベルクマン(Br)、他、
ヨハネス・カリツケ指揮クラングフォルム・ウィーン
録音:2010年2月19日アン・デア・ウィーン劇場(世界初演ライヴ)
ヨハネス・カリツケの4作目となるオペラでポーランドの作家ヴィトルト・ゴン
ブローヴィッチの同名の小説を原作とした心理的群集劇。無調・前衛手法で書
かれながら緊密な構成と早い展開、緩急のあるダイナミズムで一気に聴かせる。
NEOS11205-06 2枚組 ¥4160
トマス・ブローメンカンプ(b.1955):管弦楽、室内楽、ピアノ作品集
(1)大管弦楽のための5つの小品(2007)
(2)7つのデザート・リズミクス(2006)
(3)トッカータ、トンボーとトルソ(2009)
(4)舟歌(バルカローレ)(1988)
(5)夜想曲(1998)
(6)ピアノ・トリオと管弦楽のための音楽(2003)
(7)無伴奏チェロ組曲(2010)
(8)アニマート、アダージョとアジタート(2010)
(1)ジョン・フィオーレ指揮デュッセルドルフ交響楽団
(2)デュッセルドルフ響木管五重奏団
(3)リヴィニウス・ピアノ四重奏団
(4)(5)シュテファン・イルマー(Pf)
(6)トリオ・オーパス8(Vn, Vc, Pf)、
フランク・ベールマン指揮
北西ドイツ・フィルハーモニー
(7)ニコラウス・トリープ(Vc)
(8)ランベルトゥス・ピアノ五重奏団
録音:2004-2011年
ブローメンカンプはヨーロッパの数々の国際作曲コンクールに入賞しており、
その才能はジェルジ・リゲティからも評価された。2001年にはドストエフスキ
ーの同名小説に基づく「白痴」を発表しドイツ国内では大きな話題となった。
作風は極めて多様で、この作曲家が様々な時代の様式と技術に精通しているこ
とがわかる。大管弦楽のための5つの小品では新ウィーン楽派が、7つのデザー
ト・リズミクスではマルティヌーのエコーが聴こえ、「トッカータ、トンボー
とトルソ」ではバルトークや他の東欧の作曲家の影響を感じ取ることが出来る。
NEOS11208 ¥2080
「現代のギター四重奏曲集」
(1)ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):四重奏曲(2007)
(2)ベアト・フラー(b.1954):未来の書の断章(2007)
(3)マヌエル・ヒダルゴ(b.1956):ダンス・バトル(2000)
(4)ヘルムート・オーリング(b.1961):
ミヒ・シュティーレ-ギター四重奏と予め演奏が録音されたCDのための(2000)
(5)マルクス・ヘッハトル(b.1967):網掛けのある線(2006)
アレフ・ギター四重奏団:
【アンドレス・エルナンデス・アルバ,ホセ・ハビエル・ナバロ・ルカス,
ヴォルフガング・ゼーリンガー,ティルマン・ラインベック】
(2)ペトラ・ホフマン(Sop)、
(5)エルネスト・モリナーリ(Cl)
録音:2011年11月
アレフ・ギター四重奏団は珍しい現代音楽専門のギター四重奏団として「ワル
シャワの秋」(ポーランド)、パン・ムジーク(韓国)、アルス・ノヴァ(スイス)
など数多くの現代音楽祭に招かれている。このCDでは中堅からベテラン世代に
作曲家に委嘱した作品を収録。アヴァン・ポップ風のオーリング「ミヒ・シュ
ティーレ」、特殊奏法多用がコンピュータ音楽を思わせるフラー「未来の書の
断章」が聴きもの。
<MEGADISC>
MDC7795 ¥2250
「クルト・シュヴァーエン(1909-2007):合唱曲集」
(夜には戻って来い/詩篇/子供/あなたが私の所へ来ると/眠れわが子よ
/知恵を絞れ/彼らは死んではいない/青空の下星空の下/ほか全12曲)
マルク・ミシェル・デ・スメット指揮
アクエリアス(混声合唱)
録音:2008年9月
クルト・シュヴァーエンはドイツの作曲家で、カトヴィッツ(現ポーランド領カ
トヴィツェ)出身。ベルリンやブレスラウの大学で音楽とドイツ語、哲学史を学
んだ。初期はバッハ、モーツァルト、やがてストラヴィンスキー、ヤナーチェ
ク、プロコフィエフ、バルトークら20世紀の様々な作曲家の影響を受けるよう
になる。1930年にはハンス・アイスラーと出会い大きな影響を受けた。反ファ
シズム学生運動に参加し、ドイツ共産党に入党したため1935年から1938年まで
拘束された。歌劇、カンタータなど多くの作品を発表し作品数は620以上に及
ぶ。ここに収められた合唱作品は1950年代から1990年代にかけて書かれたもの
で、共産主義に傾倒し東ドイツに長く住んで教育や社会活動にも積極的に関わ
った作曲家の作品らしい、民謡的な素朴さを持った抒情的な曲がある一方でペ
ンデレッキを思わせる野心的な作品まで多種多様。
<ROMEO RECORDS>
RON 7287 ¥1980
「永遠に忘れるまい」-ホロコーストの生き残り、詩人ヤーコフ・バルジライ
の詩による歌曲集
(1)シャロン・ファーバー(b.1968):永遠に忘れるまい
(2)ユージン・レヴィタス(b.1972):いつまで?
(3)アーロン・ハーラップ(b.1941):わが父はもはやパンを祝福しない
(4)ステラ・ラーナー(b.1955):異国の地
(5)アーロン・ハーラップ:神のプライベート・コレクションからの写真
シャロン・ロストーフ=ザミール(Sop)、
ハガイ・ヨダン(Pf)、
ヤーコフ・バルジライ(朗読)
(1)O.オーバック(Cl),E.エプスタイン(Vn),ラズ・コーン(Vc)
(2)F.ネミロフスキー(Vc)、
(5)ドゥドゥ・カーメル(Vc)
ヤーコフ・バルジライは1933年ハンガリー生まれの詩人、作家、翻訳家。ユダ
ヤ人であるため第二次大戦中、ドイツ国内のベルゲン・ベルセン強制収容所に
収容された。この収容所は「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの最
期の地となった収容所としても知られている。バージライはこの収容所で生き
残り、戦後イスラエルに渡り文学者として成功した。ディスクは彼の収容所の
体験の詩に様々な世代の作曲家が曲をつけたもの。曲の後に元のテキストを詩
人本人が朗読している。悲劇的な詩だけに全体は暗い曲調だが、マーラーの
「亡き子を偲ぶ歌」と思わせる後期ロマン派的な叙情性も感じられる。ソプラ
ノのシャロン・ロストーフ=ザミールはイスラエルの国民的ソプラノで来日し
て東京フィルとも共演している。
<VENEZIA>
CDVE00506 16枚組 ¥5500
キリル・コンドラシン指揮 16CD BOX
CD. 1
ロシアの管弦楽作品(スクリャービン)
スクリャービン:宇宙-UNIVERSE (ネムチン A.Nemtin補作)
モスクワ・フィル 1973年 セッション録音
CD. 2
ロシアの管弦楽作品(ボリス・チャイコフスキー)
ボリス・チャイコフスキー Boris Tchikovsky(1925-1926)
(1)主題と8つの変奏
(2)交響曲第2番
モスクワ・フィル
1は1978年 ライヴ録音、2は1969年 セッション録音
CD. 3
ロシアの管弦楽作品(ヴァインベルグ)
モイセイ・ヴァインベルグ(Moisei Vainberg 1919-1996):
(1)ヴァイオリン協奏曲
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
(2)交響曲第5番
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
CD. 4
ロシアの管弦楽作品(スヴィリドフ、ミヤコフスキー)
(1)スヴィリドフ:オラトリオ「悲愴」
ニーナ・イサコヴァ(メゾ・ソプラノ) Nina Isakova
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス) Alekxander Vedernikov
モスクワ・フィル、ロシア室内合唱団 1975年 セッション録音
(2)ミヤスコフスキー:交響曲第15番
ソビエトRTV大交響楽団 1963年 セッション録音
CD. 5
ロシア管弦楽作品(チャイコフスキー)
(1)チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」第1幕から抜粋(7曲)
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 変ロ短調 op.74
モスクワ・フィル 1978年3月29日 ライヴ録音
CD. 6
ロシアの協奏曲(ショスタコーヴィチ)
(1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
(2)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 op.129
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
モスクワ・フィル 1968年 セッション録音
CD. 7
ロシアの協奏曲集(プロコフィエフ)
(1)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
ソビエト国立交響楽団 1953年 セッション録音
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op.63
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
ソビエト国立交響楽団 1956年 セッション録音
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
ソビエトRTV大交響楽団 1955年 セッション録音
CD. 8
ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン、ベートーヴェン)
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
ソビエト国立交響楽団 1950年代 セッション録音
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1962年 ライヴ録音
CD. 9
ヴァイオリン協奏曲(ブラームス)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
エドゥアルド・グラチ(ヴァイオリン) Eduard Grach
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
CD. 10
協奏曲集(バッハ、メンデルスゾーン、シューマン)
(1)バッハ:ピアノ協奏曲第4番 イ長調 BWV.1055
(2)メンデルスゾーン:華麗なカプリッチョ ロ短調 op.22
タチアーナ・ニコラーエワ(ピアノ) Tatiana Nikolaeva
ソビエト国立交響楽団 1950年代 セッション録音
(3)シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ミハイル・ホミツェル(チェロ) Mikhail Khomitser
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
(1,2,3 共にCD化初出かと思われます)
CD. 11
ピアノ協奏曲(ショパン)
(1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
モスクワ・フィル 1962年10月12日 ライヴ録音
(2)ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ) Bella Davidovich
モスクワ・ユース管弦楽団 1951年 セッション録音
(2 はCD化初出かと思われます)
CD. 12
ピアノ協奏曲(サン=サーンス)
(1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 op.22
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
ソビエト国立交響楽団 1948年 セッション録音
(2)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 op.103
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) Sviatoslav Richter
モスクワ・ユース管弦楽団 1950年 セッション録音
CD. 13
ピアノ協奏曲(リスト)
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番
パーヴェル・セレブリャコフ(ピアノ) Pavel Serebriakov
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
(2)リスト:ピアノ協奏曲第2番
ヤコブ・フリエール(ピアノ) Yakov Flier
モスクワ・フィル 1973年 ライヴ録音
CD. 14
ブラームスの交響曲第1集
(1)ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
(2)ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
ソビエトRTV大交響楽団 1970年代 セッション録音
CD. 15
ブラームスの交響曲集第2集
(1)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ソビエトRTV大交響楽団 1970年代 セッション録音
CD. 16
管弦楽小品集
(1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ボリショイ劇場管弦楽団 1950年 セッション録音
(2)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ボリショイ劇場管弦楽団 1951年 セッション録音
(3)リムスキー=コルサコフ:歌劇「雪娘」から抜粋(4曲)
ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 1946年 セッション録音
(5)ドビュッシー:小組曲
モスクワ・フィル 1950年代 セッション録音
ショスタコーヴィチや数々の名演奏の伴奏者として有名な1914年生まれのコン
ドラシンですが文献によると1975年以降のソビエト国内での不遇から1978年西
側への亡命を受けて当時の政権の指示で、その記録のほとんどがソビエト国内
で失われ(消却?)、当局から認められた偉大なソリスト達の伴奏者としての記
録ばかりが多く残るだけです。しかし、コンドラシンのきびきびとした骨太で
作品の内容をえぐりとるような偉大な演奏の記録は色あせず、今も多くのファ
ンによって聴かれ続け、且つ未発表作品が各レーベルから発掘され続けていま
す。このアルバムにも、数多くの伴奏者としての演奏が含まれておりますが
初CD化と思われる演奏も含まれ、さながらロシアの偉大な芸術家達との名演奏
集とした側面を持っているかと存じます。主に同レーベルから発売され、現在
は廃盤のものの音源がリ・マスターリングされて収録されています。
現在の鑑賞に堪えうる音質の良いものを選んだとの事ですが、音源はマスター
・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び非常に古い音源も含まれ
ています。つきましては、マスターに起因する聴き苦しい箇所が聴かれます事
ご了承ください。
尚、録音年代などの表記は、一般的に良く知られたものである事ご了承下さい。
装丁は紙ジャケット(CDVE00508同様)です。
<Diskant>
DK 0135-2 ¥2080
ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):
コントラバスとヴィオラのためのソナタ集
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/二重奏曲
ラドスラフ・シャシナ(コントラバス)
ミロシュ・ヴァレント(ヴィオラ)
録音:2011年1月、ルター派教会、セネツ、スロヴァキア
DK 0138-2 ¥2080
古い時代の音楽 ギター作品集
フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1492-1543):
リチェルカーレ第8番I/ファンタジア第51番/ファンタジア第35番
ファンタジア愛55番/ファンタジア第21番
ヨゼフ・カスパル・メルツ(1806-1856):祖国の花 Op.1
マヌエル・マリア・ポンセ(1882-1948):組曲イ短調
ヨゼフ・カスパル・メルツ:
吟遊詩人の調べ Op.13 から ロマンス/序奏と華麗なロンド Op.11
イリス・セギ(1956-):ポケットの中の組曲
ヨゼフ・カスパル・メルツ:
吟遊詩人の調べ Op.13 から 遠く離れた人に/コンチェルティーノ
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(1961-):カリフォルニア組曲
ヴラジミール・オンドレイチャーク(ギター)
録音:2011年6月、コンサートホール、シャモリーン、スロヴァキア
DK 0140-2 ¥2080
スロヴァキアの歴史的オルガン 8
ヨハン・ヴァレンティン・エッケルト(1673-1732):
チャコーナ[シャコンヌ]ex ハ長調(*)
ヨハン・シュペート(1664-1719):トッカータ第1番/トッカータ第2番
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
コラール「イエス、わが喜び」による前奏曲
コラール「キリストは死の絆につかれた」による前奏曲
コラール「賛美と栄光、至高の善なる者にあれ」による前奏曲
コラール「イエス、わが確信」による前奏曲
ソナタ ニ長調 Krebs-WV835/ソナタ ヘ長調 Krebs-WV836
ヤーン・ヴラジミール・ミハルコ(オルガン)
録音:2011年10月、ローマ・カトリック・フィリアル教会、
スムレチャニ、スロヴァキア(*)
ルター派教会、ヴルヴォフツェ、スロヴァキア(*以外)
使用楽器:1750年、マルチン・ポトコニツキー製(*)/1853年、
マルチン・シャシュコ製(*以外)
DK 0141-2 ¥2080
シュテファン・ネーメト=シャモリーンスキー(1896-1975):ピアノ作品全集
奇想曲 Op.21(1946)/パガニーニの主題による瞑想曲(1951)
スロヴァキア狂詩曲 Op.46(1952)/間奏曲 Op.47(1952)
ソナタ Op.55(1955)/スロヴァキア民謡による即興曲 Op.68(1959)
カミラのネニアの主題による碑銘 Op.109(1972)(*)
マグダレーナ・バユショヴァー(ピアノ)
録音:2011年10月、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア(*以外)
2010年11月16日、ライヴ、
ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コンサートホール、
スロヴァキア(*)
シュテファン・ネーメト=シャモリーンスキーはスロヴァキアの作曲家・ピアニ
スト・オルガニスト・合唱指揮者・教師。ハンガリーのブダペストでバルトー
クにピアノを、デジュー・アンタルフィ=ジロスとアラダール・ザラーンフィ
にオルガンを、レオ・ヴェイネルに作曲を師事。スロヴァキアに戻りブラチス
ラヴァの聖マルチン教会のオルガニスト、市立音楽学校の教師(1921-1953)、
自ら創設したベラ・バルトーク合唱団の指揮者を務めました。
DK 0142-2 ¥2080
グリーグ(1843-1907):ピアノ作品集
抒情小曲集第1巻 Op.12 から 夜警の歌,妖精の踊り,アリエッタ
抒情小曲集第2巻 Op.38 から ハリング
抒情小曲集第3巻 Op.43 から 蝶
抒情小曲集第4巻 Op.47 から メロディ,ハリング,悲歌
抒情小曲集第5巻 Op.54 から 小人の行進
ソナタ ホ短調 Op.7/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード Op.24
ダナ・シャシノヴァー=サトゥリ(ピアノ)
録音:データ未詳
DK 0143-2 ¥2080
ピアノ・デュエットのための詩的絵画
シューマン、ブラームス:ピアノ四手連弾のための作品集
シューマン(1810-1856):小さな子供と大きな子供のための12の小品 Op.85
ブラームス(1833-1897):ワルツ集 Op.39(全16曲)
シューマン:東洋の絵(6つの即興曲)Op.66
イダ・チェルネツカー、フランチシェク・ペルグレル(ピアノ)
録音:2011年8月13-14日、ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コン
サートホール、スロヴァキア
DK 0144-2 ¥2080
ドヴォルジャーク(1841-1904):
スラヴ舞曲集第1巻 Op.46(全8曲;1878)
スラヴ舞曲集第2巻 Op.72(全8曲;1886)
イダ・チェルネツカー、フランチシェク・ペルグレル(ピアノ)
録音:2011年8月19-21日、
ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コンサートホール、
スロヴァキア
EMCD-010 ¥2380
「同時的音楽の旅」
(1)エンノ・ポッペ(b.1969):市場(ユンゲ・ドイチェ・フィル委嘱作品)
(2)ヒンデミット(1895-1963):交響曲「画家マチス」
(3)B.Aツィンマーマン(1918-70):トランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」
スザンナ・マルッキ指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル、
(3)マルコ・ブラオウ(Trp)
録音:2009年9月14日デュッセルドルフ・トーンハレ(ライヴ)
本CDでは細かな音がすばやく動きながら生き生きとした運動を繰り返す様がま
さに「市場」を思わせる俊英ポッペの新作、これまで数々の名演に恵まれてき
たものの、これほどまで精緻に作り込まれた演奏もない「画家マチス」、そし
て悲劇的なピストル自殺を遂げたツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰に
知らない私の悩み」のデフォルメされた狂気のジャズなど、現代音楽以外の多
くのファンをも虜にするだろう。
指揮は現代音楽のエキスパート、N響にも客演したことのある期待の女性指揮者
スザンナ・マルッキです。
EMCD-016 ¥2380
「インパルス;ウィーン」
ツェムリンスキー(1871-1942):シンフォニエッタOp.23
ベアト・フラー(b.1954):ファオス
シェーンベルク(1874-1951):浄夜(弦楽合奏版)
ペーター・ルンデル指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル
録音:2010年9月26日フランクフルト、
アルテ・オパー・コンサート・ホール(ライヴ)
ウィーンに関わりの深い新旧3人の作曲家の作品。ツェムリンスキーのシンフォ
ニエッタはもはや後期ロマン派の影響下から脱し新古典主義的な方向へ踏み出
した作品で、その機知に富んだ内容はユンゲ・ドイチェの確かなアンサンブル
に支えられ、鋭利なナイフのような輝きを見せる。静けさを切り裂くように時
折、残酷な響きが屹立するフラーの「ファオス」、そして「浄夜」は激しいコ
ントラスト、ルバート、カンタービレで最後まで聴き手を離さない。
EMCD-018 ¥2380
「音楽への探求」
(1)オリヴィエ・メシアン(1908-1992):微笑み
(2)ジョージ・ベンジャミン(b.1960):ピアノと管弦楽のための「デュエット」
(3)ロビン・デ・ラーフ(b.1968):もつれた物語
(4)ストラヴィンスキー(1882-1971):春の祭典
ローター・ツァグロセク指揮
ユンゲ・ドイチェ・フィル
(2)マルティン・ヘルムヒェン(Pf)
録音:2011年9月18日フランクフルト、
アルテ・オパー・コンサート・ホール(ライヴ)
こちらは師匠つながりの選曲。ラーフはベンジャミンの弟子でベンジャミンは
メシアンの弟子。メシアンはストラヴィンスキーの直接の弟子ではないが同時
代のフランスの文化的空気を共有したため、その影響は計り知れず、特にメシ
アンの特異なリズム語法は「春の祭典」からインスピレーションを得ている。
メシアン最晩年の「微笑み」は彼の「異国の鳥たち」と「トゥランガリラ交響
曲」の緩徐楽章をうまくダイジェストしたような天国的な小品。ベンジャミン
のデュエットはメシアンやらヴァレーズその他の影響を感じさせつつ、ダイナ
ミックな音のエンターテイメントを演出。おしまいの春の祭典は全体に早いテ
ンポを取った、オーケストラの若い情熱が爆発する快演で、各セクションの聴
かせ所を確かに押さえ聴き手の期待を裏切らない。
<NEOS>
NEOS11028 ¥2080
細川俊夫(b.1955):独奏楽器のための協奏曲集Vol.2
(1)チェロ協奏曲-武満徹の追憶に(1997)
(2)旅VII(2005)-トランペット、弦・打楽器のための
(3)メタモルフォシス(2000)-クラリネットと弦・打楽器のための
ロベルト・HP・プラッツ(指揮)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、
(1)ロハン・デ・サラム(Vc)、
(2)ジェローエン・ベルヴェルツ(Trp)、
(3)オリヴィエ・ダルテヴェル(Cl)
録音:2010年1月
細川の「独奏楽器のための協奏曲集Vol.1」(NEOS10716)に続く最新盤。作品は
前回より引き続き、ほぼ作曲年代順に選曲、配列されており、作曲者の思索、
心境、作風の変遷を辿ることが出来る。前回は1980年代の終わりから1990年代
後半までのほぼ10年間、そして今回は1990年代後半から2000年代半ばまでの作
品を収録。いずれも息の長い旋律とそこから派生し拡がってゆくモノクローム
な世界は日本の書を思わせ、細川の面目躍如。もとアルディッティ四重奏団の
チェリスト、ロハン・デ・サラムの独奏による入魂のチェロ協奏曲はこのシリ
ーズの中でも圧巻。
NEOS11203 ¥2080
ヨハネス・カリツケ(b.1959):
《強迫》-4幕のオペラ(2008-09)
台本:クリストフ・クリムケ-ヴィトルト・ゴンブローヴィッチの小説に基づく
※世界初録音
ヘンドリッキェ・ヴァン・ケルクホヴェ(S)、
ノア・フレンケル(MS)、リー・メルローズ(Br)、
ベンジャミン・ヒューレット(T)、
ヨッヘン・コヴァルスキ(男声Alt)、
マンフレート・ヘム(B)、ルペルト・ベルクマン(Br)、他、
ヨハネス・カリツケ指揮クラングフォルム・ウィーン
録音:2010年2月19日アン・デア・ウィーン劇場(世界初演ライヴ)
ヨハネス・カリツケの4作目となるオペラでポーランドの作家ヴィトルト・ゴン
ブローヴィッチの同名の小説を原作とした心理的群集劇。無調・前衛手法で書
かれながら緊密な構成と早い展開、緩急のあるダイナミズムで一気に聴かせる。
NEOS11205-06 2枚組 ¥4160
トマス・ブローメンカンプ(b.1955):管弦楽、室内楽、ピアノ作品集
(1)大管弦楽のための5つの小品(2007)
(2)7つのデザート・リズミクス(2006)
(3)トッカータ、トンボーとトルソ(2009)
(4)舟歌(バルカローレ)(1988)
(5)夜想曲(1998)
(6)ピアノ・トリオと管弦楽のための音楽(2003)
(7)無伴奏チェロ組曲(2010)
(8)アニマート、アダージョとアジタート(2010)
(1)ジョン・フィオーレ指揮デュッセルドルフ交響楽団
(2)デュッセルドルフ響木管五重奏団
(3)リヴィニウス・ピアノ四重奏団
(4)(5)シュテファン・イルマー(Pf)
(6)トリオ・オーパス8(Vn, Vc, Pf)、
フランク・ベールマン指揮
北西ドイツ・フィルハーモニー
(7)ニコラウス・トリープ(Vc)
(8)ランベルトゥス・ピアノ五重奏団
録音:2004-2011年
ブローメンカンプはヨーロッパの数々の国際作曲コンクールに入賞しており、
その才能はジェルジ・リゲティからも評価された。2001年にはドストエフスキ
ーの同名小説に基づく「白痴」を発表しドイツ国内では大きな話題となった。
作風は極めて多様で、この作曲家が様々な時代の様式と技術に精通しているこ
とがわかる。大管弦楽のための5つの小品では新ウィーン楽派が、7つのデザー
ト・リズミクスではマルティヌーのエコーが聴こえ、「トッカータ、トンボー
とトルソ」ではバルトークや他の東欧の作曲家の影響を感じ取ることが出来る。
NEOS11208 ¥2080
「現代のギター四重奏曲集」
(1)ゲオルク・フリードリヒ・ハース(b.1953):四重奏曲(2007)
(2)ベアト・フラー(b.1954):未来の書の断章(2007)
(3)マヌエル・ヒダルゴ(b.1956):ダンス・バトル(2000)
(4)ヘルムート・オーリング(b.1961):
ミヒ・シュティーレ-ギター四重奏と予め演奏が録音されたCDのための(2000)
(5)マルクス・ヘッハトル(b.1967):網掛けのある線(2006)
アレフ・ギター四重奏団:
【アンドレス・エルナンデス・アルバ,ホセ・ハビエル・ナバロ・ルカス,
ヴォルフガング・ゼーリンガー,ティルマン・ラインベック】
(2)ペトラ・ホフマン(Sop)、
(5)エルネスト・モリナーリ(Cl)
録音:2011年11月
アレフ・ギター四重奏団は珍しい現代音楽専門のギター四重奏団として「ワル
シャワの秋」(ポーランド)、パン・ムジーク(韓国)、アルス・ノヴァ(スイス)
など数多くの現代音楽祭に招かれている。このCDでは中堅からベテラン世代に
作曲家に委嘱した作品を収録。アヴァン・ポップ風のオーリング「ミヒ・シュ
ティーレ」、特殊奏法多用がコンピュータ音楽を思わせるフラー「未来の書の
断章」が聴きもの。
<MEGADISC>
MDC7795 ¥2250
「クルト・シュヴァーエン(1909-2007):合唱曲集」
(夜には戻って来い/詩篇/子供/あなたが私の所へ来ると/眠れわが子よ
/知恵を絞れ/彼らは死んではいない/青空の下星空の下/ほか全12曲)
マルク・ミシェル・デ・スメット指揮
アクエリアス(混声合唱)
録音:2008年9月
クルト・シュヴァーエンはドイツの作曲家で、カトヴィッツ(現ポーランド領カ
トヴィツェ)出身。ベルリンやブレスラウの大学で音楽とドイツ語、哲学史を学
んだ。初期はバッハ、モーツァルト、やがてストラヴィンスキー、ヤナーチェ
ク、プロコフィエフ、バルトークら20世紀の様々な作曲家の影響を受けるよう
になる。1930年にはハンス・アイスラーと出会い大きな影響を受けた。反ファ
シズム学生運動に参加し、ドイツ共産党に入党したため1935年から1938年まで
拘束された。歌劇、カンタータなど多くの作品を発表し作品数は620以上に及
ぶ。ここに収められた合唱作品は1950年代から1990年代にかけて書かれたもの
で、共産主義に傾倒し東ドイツに長く住んで教育や社会活動にも積極的に関わ
った作曲家の作品らしい、民謡的な素朴さを持った抒情的な曲がある一方でペ
ンデレッキを思わせる野心的な作品まで多種多様。
<ROMEO RECORDS>
RON 7287 ¥1980
「永遠に忘れるまい」-ホロコーストの生き残り、詩人ヤーコフ・バルジライ
の詩による歌曲集
(1)シャロン・ファーバー(b.1968):永遠に忘れるまい
(2)ユージン・レヴィタス(b.1972):いつまで?
(3)アーロン・ハーラップ(b.1941):わが父はもはやパンを祝福しない
(4)ステラ・ラーナー(b.1955):異国の地
(5)アーロン・ハーラップ:神のプライベート・コレクションからの写真
シャロン・ロストーフ=ザミール(Sop)、
ハガイ・ヨダン(Pf)、
ヤーコフ・バルジライ(朗読)
(1)O.オーバック(Cl),E.エプスタイン(Vn),ラズ・コーン(Vc)
(2)F.ネミロフスキー(Vc)、
(5)ドゥドゥ・カーメル(Vc)
ヤーコフ・バルジライは1933年ハンガリー生まれの詩人、作家、翻訳家。ユダ
ヤ人であるため第二次大戦中、ドイツ国内のベルゲン・ベルセン強制収容所に
収容された。この収容所は「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの最
期の地となった収容所としても知られている。バージライはこの収容所で生き
残り、戦後イスラエルに渡り文学者として成功した。ディスクは彼の収容所の
体験の詩に様々な世代の作曲家が曲をつけたもの。曲の後に元のテキストを詩
人本人が朗読している。悲劇的な詩だけに全体は暗い曲調だが、マーラーの
「亡き子を偲ぶ歌」と思わせる後期ロマン派的な叙情性も感じられる。ソプラ
ノのシャロン・ロストーフ=ザミールはイスラエルの国民的ソプラノで来日し
て東京フィルとも共演している。
<VENEZIA>
CDVE00506 16枚組 ¥5500
キリル・コンドラシン指揮 16CD BOX
CD. 1
ロシアの管弦楽作品(スクリャービン)
スクリャービン:宇宙-UNIVERSE (ネムチン A.Nemtin補作)
モスクワ・フィル 1973年 セッション録音
CD. 2
ロシアの管弦楽作品(ボリス・チャイコフスキー)
ボリス・チャイコフスキー Boris Tchikovsky(1925-1926)
(1)主題と8つの変奏
(2)交響曲第2番
モスクワ・フィル
1は1978年 ライヴ録音、2は1969年 セッション録音
CD. 3
ロシアの管弦楽作品(ヴァインベルグ)
モイセイ・ヴァインベルグ(Moisei Vainberg 1919-1996):
(1)ヴァイオリン協奏曲
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
(2)交響曲第5番
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
CD. 4
ロシアの管弦楽作品(スヴィリドフ、ミヤコフスキー)
(1)スヴィリドフ:オラトリオ「悲愴」
ニーナ・イサコヴァ(メゾ・ソプラノ) Nina Isakova
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス) Alekxander Vedernikov
モスクワ・フィル、ロシア室内合唱団 1975年 セッション録音
(2)ミヤスコフスキー:交響曲第15番
ソビエトRTV大交響楽団 1963年 セッション録音
CD. 5
ロシア管弦楽作品(チャイコフスキー)
(1)チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」第1幕から抜粋(7曲)
(2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 変ロ短調 op.74
モスクワ・フィル 1978年3月29日 ライヴ録音
CD. 6
ロシアの協奏曲(ショスタコーヴィチ)
(1)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
(2)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番 嬰ハ短調 op.129
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
モスクワ・フィル 1968年 セッション録音
CD. 7
ロシアの協奏曲集(プロコフィエフ)
(1)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.19
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
ソビエト国立交響楽団 1953年 セッション録音
(2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 op.63
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
ソビエト国立交響楽団 1956年 セッション録音
(3)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
ソビエトRTV大交響楽団 1955年 セッション録音
CD. 8
ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン、ベートーヴェン)
(1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) David Oistrakh
ソビエト国立交響楽団 1950年代 セッション録音
(2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
レオニード・コーガン(ヴァイオリン) Leonid Kogan
モスクワ・フィル 1962年 ライヴ録音
CD. 9
ヴァイオリン協奏曲(ブラームス)
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
エドゥアルド・グラチ(ヴァイオリン) Eduard Grach
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
CD. 10
協奏曲集(バッハ、メンデルスゾーン、シューマン)
(1)バッハ:ピアノ協奏曲第4番 イ長調 BWV.1055
(2)メンデルスゾーン:華麗なカプリッチョ ロ短調 op.22
タチアーナ・ニコラーエワ(ピアノ) Tatiana Nikolaeva
ソビエト国立交響楽団 1950年代 セッション録音
(3)シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
ミハイル・ホミツェル(チェロ) Mikhail Khomitser
モスクワ・フィル 1962年 セッション録音
(1,2,3 共にCD化初出かと思われます)
CD. 11
ピアノ協奏曲(ショパン)
(1)ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
モスクワ・フィル 1962年10月12日 ライヴ録音
(2)ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ) Bella Davidovich
モスクワ・ユース管弦楽団 1951年 セッション録音
(2 はCD化初出かと思われます)
CD. 12
ピアノ協奏曲(サン=サーンス)
(1)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 op.22
エミール・ギレリス(ピアノ) Emil Gilels
ソビエト国立交響楽団 1948年 セッション録音
(2)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 op.103
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) Sviatoslav Richter
モスクワ・ユース管弦楽団 1950年 セッション録音
CD. 13
ピアノ協奏曲(リスト)
(1)リスト:ピアノ協奏曲第1番
パーヴェル・セレブリャコフ(ピアノ) Pavel Serebriakov
モスクワ・フィル 1961年 セッション録音
(2)リスト:ピアノ協奏曲第2番
ヤコブ・フリエール(ピアノ) Yakov Flier
モスクワ・フィル 1973年 ライヴ録音
CD. 14
ブラームスの交響曲第1集
(1)ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68
(2)ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
ソビエトRTV大交響楽団 1970年代 セッション録音
CD. 15
ブラームスの交響曲集第2集
(1)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
(2)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
ソビエトRTV大交響楽団 1970年代 セッション録音
CD. 16
管弦楽小品集
(1)グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ボリショイ劇場管弦楽団 1950年 セッション録音
(2)スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ボリショイ劇場管弦楽団 1951年 セッション録音
(3)リムスキー=コルサコフ:歌劇「雪娘」から抜粋(4曲)
ボリショイ劇場管弦楽団、合唱団 1946年 セッション録音
(5)ドビュッシー:小組曲
モスクワ・フィル 1950年代 セッション録音
ショスタコーヴィチや数々の名演奏の伴奏者として有名な1914年生まれのコン
ドラシンですが文献によると1975年以降のソビエト国内での不遇から1978年西
側への亡命を受けて当時の政権の指示で、その記録のほとんどがソビエト国内
で失われ(消却?)、当局から認められた偉大なソリスト達の伴奏者としての記
録ばかりが多く残るだけです。しかし、コンドラシンのきびきびとした骨太で
作品の内容をえぐりとるような偉大な演奏の記録は色あせず、今も多くのファ
ンによって聴かれ続け、且つ未発表作品が各レーベルから発掘され続けていま
す。このアルバムにも、数多くの伴奏者としての演奏が含まれておりますが
初CD化と思われる演奏も含まれ、さながらロシアの偉大な芸術家達との名演奏
集とした側面を持っているかと存じます。主に同レーベルから発売され、現在
は廃盤のものの音源がリ・マスターリングされて収録されています。
現在の鑑賞に堪えうる音質の良いものを選んだとの事ですが、音源はマスター
・テープ、オリジナルLP、放送用音源など多岐に及び非常に古い音源も含まれ
ています。つきましては、マスターに起因する聴き苦しい箇所が聴かれます事
ご了承ください。
尚、録音年代などの表記は、一般的に良く知られたものである事ご了承下さい。
装丁は紙ジャケット(CDVE00508同様)です。
<Diskant>
DK 0135-2 ¥2080
ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812):
コントラバスとヴィオラのためのソナタ集
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/二重奏曲
ラドスラフ・シャシナ(コントラバス)
ミロシュ・ヴァレント(ヴィオラ)
録音:2011年1月、ルター派教会、セネツ、スロヴァキア
DK 0138-2 ¥2080
古い時代の音楽 ギター作品集
フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ(1492-1543):
リチェルカーレ第8番I/ファンタジア第51番/ファンタジア第35番
ファンタジア愛55番/ファンタジア第21番
ヨゼフ・カスパル・メルツ(1806-1856):祖国の花 Op.1
マヌエル・マリア・ポンセ(1882-1948):組曲イ短調
ヨゼフ・カスパル・メルツ:
吟遊詩人の調べ Op.13 から ロマンス/序奏と華麗なロンド Op.11
イリス・セギ(1956-):ポケットの中の組曲
ヨゼフ・カスパル・メルツ:
吟遊詩人の調べ Op.13 から 遠く離れた人に/コンチェルティーノ
ホセ・マリア・ガリャルド・デル・レイ(1961-):カリフォルニア組曲
ヴラジミール・オンドレイチャーク(ギター)
録音:2011年6月、コンサートホール、シャモリーン、スロヴァキア
DK 0140-2 ¥2080
スロヴァキアの歴史的オルガン 8
ヨハン・ヴァレンティン・エッケルト(1673-1732):
チャコーナ[シャコンヌ]ex ハ長調(*)
ヨハン・シュペート(1664-1719):トッカータ第1番/トッカータ第2番
ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):
コラール「イエス、わが喜び」による前奏曲
コラール「キリストは死の絆につかれた」による前奏曲
コラール「賛美と栄光、至高の善なる者にあれ」による前奏曲
コラール「イエス、わが確信」による前奏曲
ソナタ ニ長調 Krebs-WV835/ソナタ ヘ長調 Krebs-WV836
ヤーン・ヴラジミール・ミハルコ(オルガン)
録音:2011年10月、ローマ・カトリック・フィリアル教会、
スムレチャニ、スロヴァキア(*)
ルター派教会、ヴルヴォフツェ、スロヴァキア(*以外)
使用楽器:1750年、マルチン・ポトコニツキー製(*)/1853年、
マルチン・シャシュコ製(*以外)
DK 0141-2 ¥2080
シュテファン・ネーメト=シャモリーンスキー(1896-1975):ピアノ作品全集
奇想曲 Op.21(1946)/パガニーニの主題による瞑想曲(1951)
スロヴァキア狂詩曲 Op.46(1952)/間奏曲 Op.47(1952)
ソナタ Op.55(1955)/スロヴァキア民謡による即興曲 Op.68(1959)
カミラのネニアの主題による碑銘 Op.109(1972)(*)
マグダレーナ・バユショヴァー(ピアノ)
録音:2011年10月、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア(*以外)
2010年11月16日、ライヴ、
ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コンサートホール、
スロヴァキア(*)
シュテファン・ネーメト=シャモリーンスキーはスロヴァキアの作曲家・ピアニ
スト・オルガニスト・合唱指揮者・教師。ハンガリーのブダペストでバルトー
クにピアノを、デジュー・アンタルフィ=ジロスとアラダール・ザラーンフィ
にオルガンを、レオ・ヴェイネルに作曲を師事。スロヴァキアに戻りブラチス
ラヴァの聖マルチン教会のオルガニスト、市立音楽学校の教師(1921-1953)、
自ら創設したベラ・バルトーク合唱団の指揮者を務めました。
DK 0142-2 ¥2080
グリーグ(1843-1907):ピアノ作品集
抒情小曲集第1巻 Op.12 から 夜警の歌,妖精の踊り,アリエッタ
抒情小曲集第2巻 Op.38 から ハリング
抒情小曲集第3巻 Op.43 から 蝶
抒情小曲集第4巻 Op.47 から メロディ,ハリング,悲歌
抒情小曲集第5巻 Op.54 から 小人の行進
ソナタ ホ短調 Op.7/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード Op.24
ダナ・シャシノヴァー=サトゥリ(ピアノ)
録音:データ未詳
DK 0143-2 ¥2080
ピアノ・デュエットのための詩的絵画
シューマン、ブラームス:ピアノ四手連弾のための作品集
シューマン(1810-1856):小さな子供と大きな子供のための12の小品 Op.85
ブラームス(1833-1897):ワルツ集 Op.39(全16曲)
シューマン:東洋の絵(6つの即興曲)Op.66
イダ・チェルネツカー、フランチシェク・ペルグレル(ピアノ)
録音:2011年8月13-14日、ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コン
サートホール、スロヴァキア
DK 0144-2 ¥2080
ドヴォルジャーク(1841-1904):
スラヴ舞曲集第1巻 Op.46(全8曲;1878)
スラヴ舞曲集第2巻 Op.72(全8曲;1886)
イダ・チェルネツカー、フランチシェク・ペルグレル(ピアノ)
録音:2011年8月19-21日、
ブラチスラヴァ音楽アカデミー・ドヴォラナ・コンサートホール、
スロヴァキア