クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-07 No.14

2010年07月11日 16時39分59秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約260タイトルを発売
する事ができましたが、2009年2月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

今月はDSD録音再発売の最終月となり、既発売分78CDR-1167から78CDR-1178の
12点をDSD録音で再発売いたします。商品番号は78CDR-3000番となり、下3桁
は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番台の商品は、当面は販売を継
続いたします。
DSD録音による有料サンプラー(\300)も販売開始いたしましたので、ご注文
をお待ちしております。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オ
リジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜か
らDSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP
復刻からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに
到達したと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にか
けての音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にな
らない強大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管
フォノイコライザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最
も気を配り一切のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。
(新 忠篤)

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★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2010年7月新譜 12タイトル
発売予定:2010年7月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3167
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15
シャイエ=リシェ四重奏団
セリニ・シャイエ=リシェ(ピアノ)
マリー・テレーズ・イボ(ヴァイオリン)
マリー・テレーズ・シャイエ(ヴィオラ)
ジャクリーヌ・アイヨーム(チェロ)
仏 COLUMBIA LFX647/40
(1941年10月23日&1942年4月24日パリ録音)
ピアニストのセリニー・シャイエ=リシェ(1884-1973)はフランスのリール生
まれのピアニスト。14歳(1898年)でパリ音楽院の一等賞を得た。1908年にヴァ
イオリニストのマルセル・シャイエと結婚。マルセル・シャイエはパリ音楽院
のジュール・ブーシュリ(1872-1962)教授や名奏者ジャック・ティボー(1880-
1953)と盟友だったが、1936年に惜しくも世を去った。セレニー・シャイエ=
リシェは1926年ヴァイオリンのジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に出会い、
1932年から1952年の間にベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲やJ.S.
バッハのヴァイオリン・ソナタ全曲の演奏会を開いた。シャイエ=リシェは
また女性メンバーのピアノ五重奏団を組織して話題を呼んだ。この録音はそ
のメンバーによるもので第2次大戦下のパリで録音された。マルグリット・ロ
ンとジャック・ティボーによるフォーレ:ピアノ四重奏曲第2番(78CDR-3152)
と対をなす名録音である。

78CDR-3168
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エヴィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミュ・ドローベル(チェロ)
日本COLUMBIA J7992/5(仏 COLUMBIA D15085/8と同一録音)
(1928年6月10日パリ録音)
史上最高の弦楽四重奏団だったカペー弦楽四重奏団のリーダー、リュシアン・
カペー(1873-1928)は医師の誤診による腹膜炎で1928年12月18日に急逝した。
享年55歳。カペーはパリ音楽院でJ.-P.モラン(1822-1894)に師事し1893年に
一等賞を得て、その年に弦楽四重奏団を組織した。録音時のメンバーは1918
年からのもの。1920年頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の連続演奏
会をパリで開催していた。カペーは1928年4月にフランス・コロンビアに録音
を始めた、そしてその年の10月までの6ヶ月間に弦楽四重奏曲11曲とピアノ五
重奏曲1曲の録音をした。SP盤10インチが7枚、12インチが44枚である。ま
るでカペーが自らの死を予期したようなハイペースの録音だった。80年前の
録音ながら、この稀有な四重奏団の音色がダイレクト・トランスファーで見
事にとらえられている。

78CDR-3169
グノー:ファウストのバレエ音楽
ヌビア人の奴隷の踊り
昔の踊り
アダージョ
クレオパトラの踊り
トロイ人の娘の踊り
鏡のヴァリエーション
ヘレネの踊り(終曲)
アナトール・フィストラーリ指揮
ナショナル交響楽団
英 DECCA AK1339/40
(1945年9月6日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
アナトール・フィストラーリ(1907-1995)はロシアのキエフ生まれ。神童とう
たわれ8歳の時チャイコフスキーの「悲愴」交響曲を指揮した。その後パリに
デビュー、1931年にシャリアピンがグランド・ロシア・オペラの首席指揮者
に任命した。1937年にはモンテカルロのロシア・バレエの指揮者になり、アメ
リカ公演も行った。第2次世界大戦中にロンドン・フィルの指揮者をつとめ、
イギリスの市民権を得た。フィストラーリはバレエ音楽の権威者で、LP時
代にチャイコフスキーの「白鳥の湖」「胡桃割り人形」の名録音をデッカに
残した。このファウストのバレエ音楽は大戦直後のもの。フィストラーリは
SP時代にもデッカに多くの録音をしていた。ffrr録音。

78CDR-3170
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」
ベートーヴェン=バウアー編:ガヴォット ヘ長調
ハロルド・バウアー(ピアノ)
米 VICTROLA 6591/2
(1926年6月14日&7月13日アメリカ, ニュージャージー州キャムデン録音)
ハロルド・バウアー(1873-1951)はロンドン生まれ。父親はドイツ人でヴァイ
オリン奏者、母親はイギリス人。父親の手ほどきでヴァイオリンを学び、1883
年にロンドンでヴァイオリニストとしてデビューし、9年間に渡ってイギリス
国内で演奏活動をした。1892年、19歳の時にパリに行き、大ピアニスト、パデ
レフスキ(1860-1941)にすすめられてピアノに転じた。第1次世界大戦(1914-18)
以前には、主にパリで活動し、ティボーやカザルスとトリオ演奏会を開いたこ
ともある。1917にアメリカに渡りニューヨークに在住し、ベートーヴェン協会
を創立した。この「月光」ソナタは電気録音の最初期のもので、バウアーの
特質がよく表れた名演奏とされたもの。現在では忘れられた存在の名ピアニス
トの演奏に耳を傾けたい。バウアーはこのシリーズでベートーヴェン:ピアノ
・ソナタ第23番「熱情」(78CDR-3177)が出ている。

78CDR-3171
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調作品69
ピエール・フルニエ(チェロ)
アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB9123/5
(1947年6月6日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
ピエール・フルニエ(1906-1986)はパリ生まれのチェリスト。幼少より母親の
手ほどきでピアノを学んだが9歳のとき小児麻痺による右足障害のためチェロ
に転向。1923年パリ音楽院で一等賞を得て楽壇にデビュー。ヴィオリンのガブ
リエル・ブイヨン、ピアノのヴラド・ペルルミュテールとのトリオで注目され
た。1937年エコール・ノルマル教授、1941年から1949年までパリ音楽院教授を
つとめた。1942年にヴァイリンのシゲティ、ピアノのシュナーベルとのトリオ、
ヴィオラのプリムローズを加えた四重奏で活動。さらに1945年にはカザルスが
抜けたカザルス・トリオに加わりヴァイオリンのティボー、ピアノのコルトー
と演奏活動をした。1954年初来日。その後何度も日本を訪れた。ピアノのアル
トゥール・シュナーベル(1882-1951)はオーストリアの大ピアニスト。ウィー
ンで高名なレシェティツキーに師事した。EMIにベートーヴェンのピアノ協奏
曲全曲を2回、ピアノ・ソナタ全曲を1回録音した。

78CDR-3172
シューベルト:幻想曲ハ長調作品159, D.934
レーガー:ヴァイオリン・ソナタ第5番嬰ヘ短調作品84より第2楽章
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
米 RCA VICTOR 7562/4(英 HIS MASTER'S VOICE DB1521/3と同一録音)
(1931年5月6日ロンドン、小クイーンズ・ホール)
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの名ヴァイオリニスト。2歳からヴァ
イオリンを始め1902年ケルン音楽院でウィリー・ヘスやブラム・エルデリンク
に師事した。16歳の時に大作曲家マックス・レーガーに注目された。1912年、
20歳の時ウィーンのコンツェルトフェライン(ウィーン交響楽団)のソロ・ヴァ
イオリンに抜擢された。1918年ベルリン高等音楽院のヴァイオリン教授に任命
され、弦楽四重奏団も組織した。1927年以降スイスのバーゼルに住居をかまえ、
若きユーディ・メニューインを指導したこともある。ナチの台頭でユダヤ系の
ピアニスト、ルドルフ・ゼルキン(1903-1991)と共にドイツを去り、アメリカ
に移住した。ゼルキンは1920年にアドルフ・ブッシュのデュオ相手に抜擢され、
後にブッシュの娘イレーネと結婚した。1951年マールボロ音楽学校と音楽祭を
創設、主宰した。このダイレクト・トランスファーにはノイズが少ないアメリ
カVICTOR盤を使用した。

78CDR-3173
ショーソン:協奏曲ニ長調作品21
フォーレ:子守歌作品16
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
弦楽四重奏団(イスナール、ヴルフマン、ブランパン、アイゼンベルグ)(1-9)
日本 VICTOR DB1649/53 (英 HIS MASTER'S VOICE DB1649/53 と同一録音)
(1931年7月1-2日パリ、プレイエル音楽堂録音)
ジャック・ティボー(1880-1953)のヴァイオリン、アルフレッド・コルトー
(1877-1962)のピアノと弦楽四重奏によるショーソンの協奏曲ニ長調。作曲者
のショーソンはパリ音楽院でジュール・マスネ(1842-1912)に師事した。フラ
ンスのエスプリにあふれた作風を完成した人。ヴァイオリン曲の「詩曲」がよ
く知られているが、このティボーとコルトーによる協奏曲は、フランスの音
楽家の至芸を聴くことができる名演。これまで良い復刻がなかったこのSP
にダイレクト・トランスファーでチャレンジした。

78CDR-3174
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
(カデンツァ:ヨアヒム)
ジョコンダ・デ・ヴィトー(ヴァイオリン)
パウル・ファン・ケンペン指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ劇場管弦楽団
独 GRAMMOPHON 68308/12
(1941年4月ベルリン録音)
ジョコンダ・デ・ヴィトー(1907-94)はイタリアの女流ヴァイオリニスト。こ
の録音はデ・ヴィトーのレコードデビュー。1941年第2次世界大戦下のベルリ
ンでポリドール・レーベルに行われた。この時デ・ヴィトーは34歳だった。
初々しく、輝かしいヴァイオリンは戦後のEMIへの再録音とはかなり異なる。
指揮者のパウル・ファン・ケンペン (1893-1955)はオランダの指揮者。17歳
でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団にヴァイオリニストとして入
団。1916年以降ドイツで活躍。1932年にオーバーハウゼンで指揮者としてデ
ビュー。1934年から1942年の8年間ドレスデン・フィルハーモニーの首席指揮
者を務めた。戦後はオランダに戻ったが第2次大戦中ナチ政権下のドイツで活
躍したことで1949年まで指揮活動が制限された。1949年からオランダのヒル
ファーサムの放送管弦楽団を指揮している。録音はSP期にはドレスデン・
フィル、LPになってベルリン・フィルやアムステルダム・コンセルトヘボ
ウ管弦楽団がある。1955年、62歳で他界した。なお第10面は原盤不良による
ダビングで他の面に較べて音質が劣る。

78CDR-3175
ラロ:チェロ協奏曲ニ短調
モーリス・マレシャル(チェロ)
フィリップ・ゴーベール指揮
管弦楽団
日 COLUMBIA J8133/5(仏 Columbia LFX282/4と同一録音)
(1932年6月5-6日パリ、アルベール・スタジオ録音)
モーリス・マレシャル(1892-1964)はフランスの名チェリスト。パリ音楽院で
チェロをジュール・レブに、室内楽をルフェーブルに、指揮法をポール・デュ
カに学び、1911年一等賞を得た。マレシャルは第1次世界大戦(1914-18)に従軍、
戦後の1919年にコンセール・ラムルーにソリストとデビューした。以来世界中
を楽旅し、日本にも何度か来訪した。日本コロムビアに日本録音をしたことも
ある。フィリップ・ゴーベール(1879-1941)はフランスのフルート奏者で指揮
者。1914年パリ音楽院のフルート科で一等賞を得た後、1905年第2回のローマ
賞を得た。フルート独奏者としてフランスの一流オーケストラの首席を務め、
1919年パリ音楽院管弦楽団の指揮者となり1938年でその任にあった。SP時代
にレコード録音も多い。

78CDR-3176
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調作品30-2
マックス・ロスタル(ヴァイオリン)
フランツ・オズボーン(ピアノ)
英 DECCA AK2356/9
(1949年12月19-20日ロンドン、デッカ・スタジオ録音)
ヴァイオリンのマックス・ロスタル(1905-1991)はオーストリア生まれ。ウィ
ーンでアルノルト・ロゼー(1863-1964)に、ベルリンではカール・フレッシュ
(1873-1944)に師事した。1930-33年にベルリン高等音楽院のヴァイリン科教
授、1934-58年にはロンドンのギルドホール音楽学校の教授を務め、アマデウ
ス弦楽四重奏団のメンバー育成にたずさわった。1957-82年にはケルン音楽院、
1957-85年にはスイスのベルン音楽院の教授を務めた。弟子にエディット・パ
イネマン(1937-)やイゴール・オジム(1931-)がいる。SPレコード末期の英
デッカにベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集(第1番と第3番以外)の録音
をした。ピアノのフランツ・オズボーンはレオニード・クロイツァー(1884-
1953)のドイツ時代の弟子の一人。英デッカのffrr録音。

78CDR-3177
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」
ハロルド・バウアー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB1293/4(米 VICTOR 6697/8と同一録音)
(1927年5月10日アメリカ録音)
ハロルド・バウアー(1873-1951)はロンドン生まれ。父親はドイツ人でヴァイ
オリン奏者、母親はイギリス人。父親の手ほどきでヴァイオリンを学び、1883
年にロンドンでヴァイオリニストとしてデビューし、9年間に渡ってイギリス
国内で演奏活動をした。1892年、19歳の時にパリに行き、大ピアニスト、パデ
レフスキ(1860-1941)にすすめられてピアノに転じた。第1次世界大戦(1914-
18)以前には、主にパリで活動し、ティボーやカザルスとトリオ演奏会を開い
たこともある。1917にアメリカに渡りニューヨークに在住し、ベートーヴェン
協会を創立した。この「熱情」はソナタは電気録音の最初期のもの。バウアー
の特質がよく表れた名演奏とされたもの。現在では忘れられた存在の名ピアニ
ストの演奏に耳を傾けたい。バウアーはこのシリーズでベートーヴェン:ピア
ノ・ソナタ第14番「月光」(78CDR-3170)が出ている。

78CDR-3178
機械式録音
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004 より
「シャコンヌ」
イゾルデ・メンゲス(ヴァイオリン)
英 HIS MASTER'S VOICE D875/6
(1924年4月7日録音)
この曲の初録音。イゾルデ・メンゲス(1893-1976)は20世紀の前半に最も精力
的に活動したイギリスの女流ヴァイオリン奏者。1910年、17歳で名ヴァイオリ
ン教授レオポルド・アウアー(1845-1930)に師事するためにロシアのザンクト
ペテルブルグに向かった。アウアーには通算3年師事し教授の最もお気に入り
の弟子になった。1913年、20歳でロンドンにデビューした。その時のプログ
ラムはチャイコフスキーの協奏曲、ラロのスペイン交響曲に加えて、ベート
ーヴェンとブラームスの協奏曲の縮刷版だった。1916年から1919年には北米
公演を行いアメリカのメジャーオーケストラのほとんどと共演し名声を高め
た。レコード録音は機械式録音時代に、世界最初の録音になるベートーヴェ
ン:ヴァイオリン協奏曲、電気初期のベートーヴェン:「クロイツエル・ソナ
タ」、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番及び第3番がHIS MASTER'S
VOICEにあり、室内楽はデッカに録音していた。この「シャコンヌ」の楽譜
の隅々まで行き届いた柔和な表情は、女流ヴァイオリニストならではのもの
で、マイクロフォンを使わない録音がヴァイオリンの音を素直にひろいあげ
ている。

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10-07 No.13

2010年07月11日 16時39分35秒 | Weblog
<NEWTON CLASSICS>
DECCA、PHILIPSの歴史的名演の数々が装い新たに復刻!
オランダの新レーベル「NEWTON CLASSICS」登場。

8802001 9枚組 \4850
J.S.バッハ(1685-1750):四大宗教曲集
1.マタイ受難曲 BWV244/2.ヨハネ受難曲 BWV245/3.ミサ曲ロ短調 BWV232/
4.クリスマス・オラトリオ BWV248
演奏:ピーター・ピアーズ(福音史家)/ヘルマン・プライ(イエス)/エリー・
アメリング(ソプラノ)/マルガ・ヘフゲン(アルト)/フリッツ・ヴンダーリヒ
(テノール)/トム・クラウセ(バリトン)/ハインツ・ブランケンブルク(バス)
/アウグスト・メスターラー(バス)他/シュトゥットガルト少年聖歌隊、他
シュトゥットガルト室内管弦楽団/カール・ミュンヒンガー(指揮)
1960年代後半から 70年代初めにかけてのバロック音楽復興期に大活躍した指揮
者ミュンヒンガー。ヴィヴァルディの四季の録音がベストセラーになり、あの
「パッヘルベルのカノン」を有名にしたなど、様々な功績がありますが、何と
言っても彼の本質はバッハの演奏にありました。カール・リヒターの厳格な演
奏とは違い、穏やかで優しいバッハは今でも多くの人に愛されています。4つ
の作品を通じて歌うアメリンクの澄み切った歌声も永遠の美しさを放っていま
す。

8802002 \1750
タリス(1505頃-1585):スペム・イン・アリウム-御身よりほかにわれはなし
1.エレミアの哀歌 I.II/2.応唱聖歌/3.安息日が終わりしとき/4.栄光と威
光と力と/5.使徒たちはもろもろのことばにて語り/6.御身よりほかにわれは
なし
演奏:ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
スティーヴン・クレオバリー(指揮)
16世紀イギリスの作曲家、トマス・タリスは英国史のなかでも最も騒然として
危険な時期を生き抜いた人です。彼が仕えた国王は、テューダー朝のヘンリー
8世、エドワード6世、メアリー1世とエリザベス1世であり、ここだけ取り出し
ても、どれほどの激動の時代であったかがおわかりになるでしょう。カトリッ
クとプロテスタントが激しく対立していた、この宗教改革の時代はカトリック
と国教会の両方の教会音楽を作曲する必要があり、タリスは英語とラテン語、
両方のテキストに作曲したのでした。また、この当時のポリフォニー音楽が最
盛期だったこともあり、ここにも収録されている「御身よりほかにわれはなし」
などは40声部(!)という想像を絶する書法で書かれています。5声のパートを
1組として、8組がそれぞれ歌い交わす様は、まさに声の奇跡と言えるでしょう。
この曲は、イタリアの作曲家ストリッジョ(1540-1592)の「見よ、祝福された
る光が」に影響を受けたとも言われています。

8802003 2枚組 \2450
ドヴォルザーク(1841-1904):
1.交響曲第8番ト長調/2.交響曲第9番ホ短調「新世界」
3.交響詩「真昼の魔女」/4.序曲「自然の中で」
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
1991年と1992年に録音された「超名演」として知られる小澤のドヴォルザーク
です。ウィーン・フィルハーモニーを意のままに操る小澤の冴えた指揮、柔ら
かくも意志を持ったオーケストラの音色。名曲とはこういうものか!と感慨を
新たにすること間違いありません。「新世界」の方は、雑誌形式で再発売され、
音楽ファンの間に遍く行き渡った感もありますが、あちらはカップリングがプ
レヴィン指揮の「スラブ舞曲」であったこともあり、やはりここは「交響曲第
8番」も聴きつつ、他の交響詩にも耳を傾ける喜びを味わっていただきたいも
のです。この「交響曲第8番」がまた絶品!このしなやかな響きと、ある種独
特のこぶし回しは日本人の心をぐっと掴むはずです。

8802004 \1750
ガーシュウイン(1898-1937):2台ピアノのための作品集
1.ピアノ協奏曲ヘ調/ 2.ラプソディ・イン・ブルー
演奏:カーティア&マリエラ・ラベック姉妹(ピアノ)
録音:1980年
「美貌のピアノ・デュオ」として登場したラベック姉妹。今ではすっかり円熟
した音楽を聴かせるデュオとして世界中を駆け巡っています。そんな彼女たち
の若々しい情熱に満ちたガーシュウインを改めてお聴きいただきましょう。ラ
プソディ・イン・ブルーは、本来ジャズ・バンドとピアノのために書かれた作
品ですが、グローフェの編曲により華やかなピアノ協奏曲として親しまれてい
ます。この2台ピアノ用のアレンジは、曲の構造がよくわかるとても面白いも
のであり、また2人の闊達なる演奏が高く評価されている永遠の名演です。ピ
アノ協奏曲も、ジャズ的な要素が巧く絡みあった生命力に富んだ作品で、こち
らも冴えた技巧とエスプリが感じられる素晴らしいものです。ガーシュウイン
好きなら一度は聴いておきたい1枚です。

8802005 3枚組 \3050
バロック・オーボエ
アルビノーニ(1671-1750)/J.S.バッハ(1685-1750)/チマローザ(1749-1801)
/マルチェッロ(1669-1747)/サンマルティーニ(1698?-1775)/テレマン(1681
-1767)作品集
演奏:ハインツ・ホリガー(オーボエ)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン&指揮)/イ・ムジチ
スイス生まれのハインツ・ホリガーの代表的名演が収録されている3枚組です。
オーボエ奏者、指揮者、現代作曲家として八面六臂の活躍をしているホリガー
ですが、彼の名声を決定的に高めたのは、これらバロックの作品集でした。彼
の柔軟な中にも鋭さを秘めた独特の音色は、曲の美しさを極限まで生かしてい
ます。またバックの音色も聴き比べてみてください。イ・ムジチの主体性を持
った明るい音、アカデミー室内合奏団の豊かな音、この違いも曲に微妙な陰影
を与えるものです。

8802006 \1750
ハイドン(1732-1809):交響曲集
1.交響曲第6番「朝」/2.交響曲第7番「昼」/ 3.交響曲第8番「夜」
演奏:アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
サー・ネヴィル・マリナー(指揮)
録音:1980年
1761年頃に作曲されたハイドンの3つの交響曲。それぞれに「朝、昼、夜」の
副題が付され、初期の交響曲の中でも抜群の人気を誇る作品です。曲自体は交
響曲というよりも独奏楽器が多用された合奏協奏曲に近い形を持っていて、楽
器同士の掛け合いの楽しさが存分に味わえる素晴らしいもので、当時、彼が仕
えていたエステルハージ侯お抱えの楽団のレヴェルの高さが伺われる名作と言
えるでしょう。マリナーの指揮は、すっきりとした響きを重視した上で、第6
番の日の出の清々しい描写から、第8番のフィナーレで描かれた嵐の情景まで、
余すことなく描きだされています。





<cpo>
777536-2(SACD-Hybrid) 2枚組 \5900
シューマン(1810-1856):
交響曲全集(ヨアヒム・ドラハイム校訂による新シューマン・エディション、
ブライトコプフ原典版
演奏:ロベルト・シューマン・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・ベールマン(指揮)
1993年から 2001年にかけて出版されたブライトコプフ原典版を使用した演奏
です。同じ版を使った演奏には、ボストック指揮チェコ室内フィルハーモニー
や、ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団のものがありますが、こち
らは、SACDのスペックを最大限に活用した極めて高音質のもの。楽器の持ち味
やスコアの細部を聴きとる喜びを存分に味わうことができる素晴らしいアルバ
ムとなっています。シューマンの時代の演奏様式を研究し尽くしたと言うジン
マンのフットワークが軽い演奏に比べ、こちらのベールマンは、現代の標準サ
イズのオーケストラが醸し出す豊かな響きを重視、とりわけ充実した低音部
は必ずや聴き手を満足させるに違いありません。

777564-2 2枚組 \4900
ギュンター・ラファエル(1903-1960):
ヴァイオリン協奏曲第2番&ヴァイオリン作品集
CD1:1.ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.87/2.ヴァイオリン独奏のためのソナタ
Op.46-2/3.2台ヴァイオリンのための二重奏曲 Op.47-1/4.ヴァイオリンと
ヴィオラのための二重奏曲 Op.47-2/5.ヴァイオリンとクラリネットのための
二重奏曲 Op.47-6/CD2:1.ヴァイオリン・ソナタ Op.12-1/2.ヴァイオリン・
ソナタ第3番 Op.43/3.ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.52/4.
ヴァイオリンとピアノのための「ヤボナー」Op.66a/5.ヴァイオリンとオルガ
ンのためのソナタ Op.36
演奏:クリスティーネ・ラファエル(ヴァイオリン)…全曲
北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団… CD1-1/ホルヘ・ロッター(指揮)…
CD1-1/マックス・ロスタル(ヴァイオリン&ヴィオラ)…CD1-3,4/ウルフ・
ローゼンホイザー(クラリネット)…CD1-5/ライナー・ゲップ(ピアノ)…
CD2-1,2,3/エルンスト・グロシェル(ピアノ)…CD2-4/ヴォルフガンク・シュ
トックマイヤー(オルガン)…CD2-5
当時の大指揮者がこぞって取り上げた管弦楽作品集の鮮烈なる印象が冷めやら
ぬ現代作曲家、ギュンター・ラファエル。彼の2番目の娘であるクリスティー
ネは、まことに才能あるヴァイオリニストでした。しかし、2008年、彼女は重
病を患いこの世を去ってしまいました。彼女は父ギュンターのヴァイオリン作
品を全て演奏しており、この貴重な記録を後世に残すため、彼女の夫フレデリ
ックによりアルバム化されたものです。1959年に書かれた、12音技法を用いつ
つも官能的な香りが漂う協奏曲、少し諧謔的な二重奏曲集、など魅力ある作品
が並びます。ヴァイオリンと他の様々な楽器の溶け合う音色は、この作曲家の
音へのこだわりが感じられることでしょう。

777463-2 \2450
メンデルスゾーン(1809-1847):2台ピアノのための協奏曲集
1.2台ピアノのための協奏曲第1番ホ長調
2.2台ピアノのための協奏曲第2番変イ長調
演奏:ピアノ・デュオ・ジェノヴァ&ディミトロフ
ミュンヘン放送管弦楽団/ウルフ・シルマー(指揮)
1823年から24年に書かれた2曲の「2台ピアノのための協奏曲」です。裕福な家
に生まれたメンデルスゾーンは、最高の音楽教育を施されたことでも知られ、
幼い頃から神童の呼び名をほしいままにしていました。12歳の彼は、家族に連
れられてワイマールに赴き、ゲーテを訪問します。そして行く先々でコンサー
トを開き、聴衆の熱狂させました。このピアノ協奏曲は14歳から15歳の頃に書
かれたものです。父親主宰の日曜コンサートでフェリックスとファニー姉弟に
よって演奏された後は、ほとんど忘れられてしまい、彼の生前にはあまり演奏
されることがなかった作品ですが、瑞々しいロマンティシズムに溢れた美しい
もので、もっと聴かれてもよい曲でしょう。

777589-2 \2450
ヨハン・ヘリミッヒ・ローマン(1694-1758):ドロットニングホルムの音楽集
高貴なる結婚式のための音楽
演奏:アンサンブル・1700・ルンド/イョラン・カールソン(指揮)
2010年6月19日、スウェーデンのヴィクトリア王女の結婚式が執り行われまし
た。このアルバムはその歓びの日を記念してリリースされたものです。収録さ
れているのは、スウェーデンのバロック期の大作曲家として知られる、ヨハン
・ヘリミッヒ・ローマン(ユーハン・ヘルミク・ルーマン )の作品です。どれ
も宮廷で演奏されるのにふさわしく、陽気で華やかな舞踏曲と、荘厳な行進曲
が含まれています。躍動的な演奏を聴かせるのは、オリジナル楽器による団体
「アンサンブル・1700・ルンド」です。若き奏者たちの溌剌とした演奏は祝典
ムードを盛り上げます。

777496-2 \2450
パヌフニク(1914-1991):交響的作品集第2集
1.素朴な交響曲(交響曲第1番)/2.フルートとハープ、弦楽のための協奏交響曲
(交響曲第4番)/3.ポロニア/4.子守歌
演奏:アンナ・シコルザク=オレク(ハープ)
ルーカス・ドゥルゴス(フルート)
ポーランド放送交響楽団
ルーカス・ボロヴィツ(指揮)
ワルシャワ生まれ。1932年から1936年までワルシャワ、パリ、ウィーンの音楽
院に学び、若手の指導にも尽力したポーランドの大作曲家パヌフニクの交響的
作品集第2弾です。彼は 10曲の交響曲を残しましたが、そのほとんどに副題が
付けられていて、どれもが示唆に富んだ複雑な構成を持っています。とはいえ、
「私の音楽の根源にはポーランドの北部地方の芸術があり、長く厳しい冬の風
景(そこに働く農夫たちの姿 )と、美しく素朴な田園風景が反映されている」
と自身が語るように、静謐で大規模な作品には、そのような原始的な一面も隠
されているのでしょう。快活な第1番の交響曲、楽器編成こそモーツァルトを
思わせるものの、曲の表情は静かで儀式めいた第4番の交響曲、とどちらもユ
ニークな作品です。

777207-2 \1700
ジュスティーニ(1685-1743):
ツィンバロ・ディ・ピアノのためのソナタ集(フローレンス 1732年)
1.ソナタ第1番/2.ソナタ第2番/3.ソナタ第7番/4.ソナタ第8番/5.ソナタ
第10番/6.ソナタ第11番
演奏:ヴォルフガンク・ブルンナー
(フォルテ・ピアノ…クリストフォリ・コピー)
ジュスティーニの経歴については、いくつかの教会のオルガニストであったと
いう事以外、あまり知られていません。これらの作品は、フォルテ・ピアノの
ための残存する最初のソナタとみなされています。フォルテ・ピアノは1700年
の初めにチェンバロ制作者のクリストフォリによって制作され、弦をひっかく
チェンバロとは違い、ハンマーで弦を叩くフォルテ・ピアノは鍵盤楽器の可能
性を飛躍的に拡大しましたが、最初の頃は値段が高く、なかなか広まらず、
1711年にフランチェスコ・スキピオーネによって雑誌に紹介され、ようやく少
しずつ普及していきました。そんな中、このジュスティーニはフォルテ・ピア
ノのためのソナタを書き、当時は広く知れ渡ることはなかったものの、次世代
には大きな影響を与え、後の疾風怒濤期のソナタへと続いていくのです。




<DELTA CLASSICS>
DCCA-0073 \2415
マーラー:交響曲第9番
バルビローリ/トリノRAIオーケストラ
(1960 rec)
1963年ベルリン・フィルの指揮台でマーラーの交響曲第9番を演奏、その素晴
らしい演奏に 聴衆はもとより楽団員達からも賞賛を浴びたバルビローリ。
この演奏会がきっかけで、バルビローリとベルリン・フィルによるマーラー
交響曲第9番をEMIに録音、決定盤と評される程でありそれは現在でも同じ評価
である。バルビローリは意外と早い時期からマーラーを取り挙げており、スタ
ジオ、ライヴ問わず結構様々な曲目、様々なオケとの演奏が聞くことができる。
今回収録したマーラーの交響曲第9番は、ベルリン・フィルでの名演を行う前
の1960年、トリノでのライヴです。はっきり申上げれば、ベルリン・フィルと
比べてしまうとその力の差は一目瞭然、贔屓目に聞いてもやはりベルリン盤に
様々な点で軍配があがるでしょう。しかし、バルビローリのストレートな音楽
作りが感じられるのはトリノ盤の方かもしれません。録音環境が違いますが、
トリノのライヴは一発勝負、限られた時間、手兵とはいえないオケという条件
下でもバルビローリはマーラーがテーマにした「死」を正面から表現しよう
と正直にオケと作り上げます。オケは技量がやや不足する面も乗り越え聴衆に
訴えたのでしょう。ファン以外の一般の方にも聞いてもらいたいです。
この録音は第1楽章から第3楽章がステレオ、第4楽章がモノラルという変則的
な録音です。録音日は一般的に知られている日です。

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