<DIVINE ART>
DDA25085 \1980
ロシアのピアノ音楽シリーズVol.5
「アレンスキー(1861-1906):ピアノ作品集」
12の前奏曲Op.63/忘れられたリズムに寄せてOp.28
12の練習曲Op.74/アラベスク(組曲)Op.67
3つの小品Op.42
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2001年
リムスキー=コルサコフの弟子で後に名教師としてスクリャービン、ラフマニ
ノフを育てたアントン・アレンスキーは師リムスキー=コルサコフや先輩チャ
イコフスキーの影響を受けつつ、優雅で抒情的なピアノ作品を数多く残した。
ロシア民謡の要素が聴かれるものの土臭くなることはなく、西洋の洗練された
サロン音楽の趣きを持つ。ロシアのショパン、メンデルスゾーンというに相応
しい。
DDA 25073 \1980
「ピアノ・アット・ザ・バレエ」
チャイコフスキー:《くるみ割り人形》よりパ・ド・ドゥ
ウェーバー:舞踏への勧誘/ファリャ:火祭りの踊り
ミンクス:《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ
モーツァツト:《アルバのアスカニオ》よりバレエ音楽
スコット・ジョプリン:エリート・シンコペーション
チャイコフスキー:《白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ
ドホナーニ:《デリーブのネイラ》よりワルツの接続部/
エルガー:《楽天的なファン》よりこだまの踊り
チャイコフスキー:《白鳥の湖》よりチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2(レ・シルフィード)
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2008年
好評の「ピアノ・アット・ザ・-」シリーズ第3弾はバレエ好きにはお馴染みの
ナンバーが目白押し。そんな中にもジョプリンのシンコペーションが入ってい
たりエルガーが入っていたりと曲目には独自のこだわりが見られます。チャイ
コフスキーとミンクスの編曲はゴールドストーンによるものでピアニスティッ
クなアレンジが原曲以上に華やかな印象をもたらし、ゴールドストーンの妙技
はさながら鍵盤上で舞う指のバレエと言えるでしょう。
DDA 25067 \1980
「ナイト・アット・ザ・オペラ」-オペラの名旋律を主題としたピアノ作品集
リスト:
「リゴレット」によるパラフレーズ、「ノルマ」回想、イゾルデの愛の死
ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」変奏曲/ブゾーニ:「カルメン」幻想曲
R=コスサコフ:くまん蜂の飛行/グレインジャー:「薔薇の騎士」愛の二重唱
メンデルスゾーン:「夏の名残のばら」幻想曲
グリューンフェルト:「こうもり」による「ウィーンの夜会」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
DDA 25076 \1980
「ピアノ・アット・ザ・カーニヴァル」
ハチャトリアン:「仮面舞踏会」組曲/シューマン:謝肉祭Op.9
ショパン:パガニーニの思い出(ヴェニスの謝肉祭)
リスト:ハンガリー狂詩曲第9番「ペシュトの謝肉祭」
シドニー・スミス:ヴェルディの仮面舞踏会による華麗なる幻想曲
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
DDA21215 2枚組 \3960
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
2つのヴァイオリンとチェロを伴うハープシコード・ソナタ集Op.5&7
CD1)6つのハープシコード・ソナタ Op.5
CD2)6つのハープシコード・ソナタ Op.7
エイヴィソン・アンサンブル:
【ゲーリー・クーパー(Cemb)、パヴロ・ベズノシウク(Vn)、
キャロライン・ボールディング(Vn)、ロビン・マイケル(Vc)】
録音:2008年4月
昨年の生誕200年で再評価されつつあるエイヴィソン。エイヴィソン・アンサ
ンブルによる4タイトル、計8枚のCDも好評を得ている。エイヴィソンはイギリ
ス・カッスル出身で音楽家の両親に音楽の手ほどきを受けた後、イタリアの作
曲家ジェミニアーニに教えを受けた。主に協奏曲を中心に作品を発表、生涯の
殆どを生まれ故郷で過ごし60才でこの世を去った。ラモー、コレルリの影響を
受けた軽やかで歌謡性にあふれた音楽。ハープシコードのクーパーはオックス
フォード大学でハープシコードとフォルテピアノを学び、バッハとモーツァル
トに定評があるがベートーヴェン、シューベルトなど古典派から初期ロマン派
も取り上げる。
DDA21218 2枚組 \3960
「クリストファー・ラングダウン/ライヴ・イン・ロンドン」
モシュコフスキ:4つの《楽興の時》Op.84
ドビュッシー:前奏曲第2集より
(ヴィーノの門、ヒースの荒野、奇人ラヴィーヌ将軍、月の光が降り注ぐテラ
ス、水の精、カノープ、花火)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ニ短調「テンペスト」Op.31-2
フランク・ブリッジ(1879-1941):ドラマティック・ファンタジア
クリストファー・ラングダウン(b.1971):デオ・オムニス・グローリア
スクリャービン:
練習曲集(Op.2-1、Op.8-1、Op.8-2、Op.8-5、Op.8-9、Op.8-11、Op.8-12)
サティ:グノシエンヌ第1番
クリストファー・ラングダウン(Pf)
録音:2009年6月9日、ウィグモア・ホール,ライヴ・レコーディング
ラングダウン(b.1971)はロンドン王立音楽院でマルコム・ウィルソンに学ん
だ。彼の演奏したショスタコーヴィチはタチアナ・ニコラーエワからも賞賛
された。現在イギリスのみならず、アメリカ、アジアで盛んな演奏活動を行っ
ている中堅。
DDA25087 \1980
ジョン・エリス:オルガンのための音楽Vol.2
ピカルディの変奏曲(2005)/スケルツォ・ファンタジー(2002)
祝祭ヴォランタリー(2006)/2つの賛歌の前奏曲(2000)/トッカータ(2002)
メヌエット(2002)/3つの小品(2003)/オルガン交響曲(2009)
ロビン・ウォーカー(Org)
録音:2009年
ジョン・エリスはマンチェスター大学で医学を専攻したものの音楽への情熱や
み難くやがて作曲家に転向。オルガン音楽のほかカンタータなど教会音楽に関
係する作品を多数発表している。調性に基づく音楽でブリテン、プーランク
(彼のオルガン協奏曲に似た雰囲気を持つ)を思わせる美しい音楽。大作《オル
ガン交響曲》はオーケストラ曲なみの大迫力。
<ALBANY>
TROY1175 \1980
ドナルド・リード・ウォマック(1966-):作品集
(1)《太陽の表面を歩いて渡る》(2008)
(2)麻薬中毒(2007)
(3)無限の瞬間(2007)
(4)スケルツォフレニック(2005)
(5)箏/色彩の書(2008)
(6)水(滝)(2006)
(7)空の光る縁(2008)
(8)ア・リトル・サムシング・エクストラ(少し何かを追加)(2007)
(1)オーラJ:【田島和枝(笙)、澤田由香(篠笛)、山口賢治(尺八)、
坂田誠山(尺八)、野澤徹也(三味線)、桜井亜木子(琵琶)、若月宣宏(打楽器)、
松村エリナ(21絃筝)、桑子裕子(21絃筝)、小林道恵(17絃筝)、榊原徹(指揮)】
(2)(3)(8)イグナス・ジャン(Vn)、
(2)(5)(7)木村玲子(筝)、
(3)(6)(8)トーマス・ローゼンクランツ(Vc)、
(4)イ=ベイ・リン(Vc)、
(7)坂田誠山(尺八)
録音:(1)2008年3月東京メトロポリタン・アート・スペース、
(2)(3)(5)-(8)2008年5月白樺スタジオ,東京、(4)2009年ホノルル
作曲家ドナルド・レイド・ウォマックは2007年から2008年、研究のため日本に
滞在し、多くの日本人音楽家と交流し、また日本の音楽について学んだ。彼は
非ヨーロッパの音楽に深い関心を寄せ、これまでに800曲以上の管弦楽曲、室
内楽、独奏曲を発表。作品は南米、米国、日本を初めとしてアジア各地で演奏
されている。各地の民族音楽と現代音楽の要素を見事に違和感なく融合させた
無国籍風ワールド・ミュージックはかのルー・ハリソンの再来かと思わせる。
弾けるリズムと悠々と歌われる悠久の旋律は聴く者を一瞬にして虜にする。
TROY1156 \1980
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)の音楽Vol.1
(1)アイルランド民謡による変奏曲/黒人霊歌集/6つの性格的ワルツより
(第5、3、4、1番)/エキセントリックなワルツ/カウボーイのブレイク・ダ
ウン/タンゴ/パッサカリア
(2)アレグロ・ピアーチェヴォーレ-弦楽四重奏曲第1番(未完)より
(3)6つの性格的ワルツより(第1、2、4、6番)/タンゴ/カウボーイのブレイク
・ダウン
(1)アール・ワイルド(Pf)、
(2)マンハッタン弦楽四重奏団
(3)グンナー・ヨハンセン(Pf)
録音:(1)1988年11月、(2)1986年3月
1992年にCRIレーベルから発売になっていたコリンズの音楽第1集にヨハンセン
の歴史的録音を追加、更にリマスタリングしての再発売。これで晴れてALBANY
レーベルで第1集から第8集まで揃った(全10集発売予定)。ちなみにこのシリー
ズの管弦楽曲は全てマリン・オルソップが担当している。
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)はイリノイ州出身で生前はピア
ニストとしても活躍しヨーロッパを中心に華々しい演奏活動を行ったがアメリ
カ帰国後は教職と作曲に専念。彼の作曲語法は
微妙な半音階とフランス印象派の影響を受け、ディーリアス、モーラン、バタ
ーワースら同時代のイギリスの作曲家、またグレインジャーに驚くほど似てい
る。「6つの性格的ワルツより4曲」は明らかにラヴェルの「優雅で感傷的なワ
ルツ」を意識している。アメリカでは珍しいデリカシーに溢れた作曲家であ
る。巨匠アール・ワイルドの独奏も聴きどころ。
TROY1173 \1980
「チューバ・サファリ」-グレゴリー・フリッツェの音楽
金管五重奏のための小組曲/キリマンジャロ/
チューバと管弦楽のためのコンチェルティーノ/ウルル/
前奏曲と舞曲(チューバ五重奏曲)/
チューバのための15のサファリ・デュエットより4曲/
ブロードウェイ・リミテッド(ユーフォニウム&チューバ・アンサンブル)
ゲーリー・バード(Tuba)と仲間達:【フードルブック・ブラス(金管五重奏)、
グレゴリー・フリッツェ(Tuba)、ジャック・スタンプ指揮オーク・グローヴ
交響楽団ほか】
録音:2007-2008年
フリッツェはロード・アイランド・フィルの首席チューバ奏者を務める傍ら、
金管楽器の作品を中心に多くの作品を発表している。ETのテーマをもろにパク
っているとしか思えないようなチューバ・コンチェルティーノ。その他プロコ
フィエフっぽかったり、昔の西部劇のサントラみたいな雰囲気の曲があって楽
しめる。
TROY1176 \1980
「ボストン・ダイアリー/IBISカメラータ」
(1)マルコム・ペイトン:チェロ・ピース
(2)ガンサー・シュラー:ピアノ三重奏曲
(3)ジョン・ハイス:エピソード(ヴァイオリン独奏)
(4)ハイス:4つの短い小品
(5)ポッジ・エスコット:クラリネット協奏曲
(6)モハンマド・フェロウズ:盆栽ジャーナル(ソプラノ&ピアノ)
(7)カティ・アゴーチ:スーパーナチュラル・ラヴ(Vn&Pf)
IBISカメラータ、
(5)カリサンピアン・コンソート
(6)R.シュミージュ(Sop)
シュラーはジャズとクラシック、現代音楽を融合する作風で注目されたが、こ
こに収められたピアノ三重奏曲にジャズの要素はなく、厳しい表現主義的作品
となっている。モハンマド・フェロウズの《盆栽ジャーナル》はタイトルの可
笑しさに反してとても真面目に書かれたソプラノのための現代歌曲。
TROY1177 \1980
「レオン・キルヒナー(1919-2009):室内楽作品集」
(1)ポーラのためのフルーティング(1973)
(2)ピアノ三重奏曲第2番(1993)
(3)デュオ第2番(2001)
(4)ピアノ三重奏曲第1番(1954)
(5)デュオ/協奏的ソナタ
(1)ポーラ・ロビソン(Fl)、片岡綾乃(Pf)、
(2)カリクシュタイン=ラレード=ロビンソン・トリオ
(3)C.セロヴセク(Vn)、J.デンク(Pf)
(4)M.ロウ(Vn)、J.エスキン(Vc)、G.カリッシュ(Pf)
(5)E.シャピロ(Vn)、L.キルヒナー(Pf)
録音:(1)(3)2009年、(5)1956年、(原盤:(3)E1ミュージック、(4)ノンサッチ、
(5)ソニー・ミュージック)
昨年亡くなったアメリカの作曲家レオン・キルヒナー(カーシュナー)はエリ
オット・カーターと並ぶアメリカ東海岸のアカデミックな楽派の代表と目され
ている。しかしカーターとは対照的に彼の音楽にはモード、無調、12音技法を
折衷しながらも、豊かなロマンティシズムとリリシズムが溢れている。彼が
ジョン・アダムズの先生であり、武満徹も賞賛したのも充分肯ける。(1)は新
印象主義ともいえる抒情的な美しい作品。
TROY1178 \1980
グレート・アメリカン・オーケストラル・ミュージックVol.2
ジョージ・ウォーカー:(1)ヴァイオリン協奏曲/(2)シンフォニア第2番
(3)フォイルズ(サン・ジョルジュへのオマージュ)/(4)ページェントと宣言
イアン・ホブソン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
グレゴリー・ウォーカー(Vn)、
すでに当ALBANYから多くの作品集が出ているジョージ・ウォーカーの最新管弦
楽曲集。彼はアフリカ系アメリカ人としては珍しく、クラシック系の現代音楽
の作曲家として成功しあらゆるジャンルの音楽を手がけている。ここでは無調
の作品が中心でエリオット・カーターらの影響も感じられる。
TROY1179 \1980
スティーヴン・アンドリュー・テイラー(b.1965):作品集
(1)機械が目覚める(2007/2009)
(2)6つのメモリアル(2003)
(3)クォーク・シャドウ(2001)
(4)星雲-ハープとエレクトロニクスのための(2005)
(1)A.V.ローケル(Sop)、S.A.テイラー指揮シンフォニア・ダ・カメラ、
(2)グロリア・チェン(Pf)、(3)O.カリーロ(Hrn)、M.ロスタド(Va)、
M.キャメロン(Cb)、D.シュロスバーグ(Pf)、(4)アン・ヤン(Hrp)
テイラー(1965年生まれ)カレル・フサに作曲を師事。様々なジャンルの作品を
手がけ高い評価を得ている。「星雲」ではアカデミックな作風を離れ、自由奔
放に幻想を拡げた傑作である。
TROY1180 \1980
「新世紀のハープシコード」-平林朝子、自作自演集
平林朝子(b.1960):シシリアーノ(Vn&Cemb)/ファンダンゴ(Vn&Cemb)
ソナチネ第2番(Cemb)/モーメンツI(Vn)/モーメンツII(Cemb)
モーメンツIII(Vn&Cemb)/スケルツォ(フォルテピアノ&Cemb)
子供のための組曲(Vn&Cemb)/ダンス(Cemb)/ソナチネ(Vn&Cemb)
ヴォカリーズ(Vn&Cemb)/ストリート・ミュージック(Vn&Cemb)
平林朝子(Cemb)、
ジーナ・ディベロ(Vn)、
ゲイル・オルジェフス(フォルテピアノ)
作曲家、ハープシコード奏者の平林朝子は名古屋出身。これまでにも当ALBANY
から断片的に紹介されてきたが全て彼女の作品によるアルバムはこれが初めて。
ハープシコードの音色、機能を充分知り尽くした作品は色彩溢れた完成度の高
いものばかり。フォーレ、プロコフィエフ、大島ミチルを思わせる抒情的な曲
があったかと思えば、ミニマル風あり無調によるゲンダイオンガク風ありと
器用に作風を変える。
TROY1181 \1980
「協奏曲集II」-SEQUITUR
(1)マーティン・マタロン:トレームI(1997)
(2)スティーヴン・バーク:移動する風景に(2006)
(3)ロス・バウアー:薄氷(2006)
(1)ジャクリーヌ・ルクレール(Ob)、
(2)マイケル・ローウェンスターン(バスCl)、
(3)グレッグ・ヘッセリンク(Vc)
ポール・ホステッター指揮セクィトゥル
「協奏曲集」(TROY607)に続くセクィトゥル(SEQUITUR)のアルバム第2弾。アメ
リカの中堅世代の作曲家による独奏楽器を室内オーケストラによる協奏曲集。
セクィトゥルは1996年設立でニューヨークを拠点に活動する現代音楽のアンサ
ンブル。
TROY1182 \1980
「コネクションズ」-バリトン・サックス作品集
(1)キャスリーン・マクマイケル:フュージョン組曲
(2)ジャン・クルジウィキ:寓話
(3)デヴィッド・ジェックス:3つのダンス
(4)クリフトン・J・ノーブルJr.:深淵より
(5)サルヴァトーレ・マッキア:シャドウニング・ニック
リン・クロック(バリトンSax)、
(1)C.マクマイケル(Pf)、(2)S.ノヴィツキ(Pf)、(3)S.ベイリー(Pf)、
(4)C.J.ノーブルJr(Pf)、(5)N.シャンク(Pf)
珍しいバリトン・サックスの作品集。リン・クロックはこれまでに50曲以上の
現代作品を初演している。スプリングフィールド響のバス・クラリネット奏者
としても活躍。作品はジャズ、フュージョン、ロックの影響を受けたものが多
く、グラハム・フィットキン、ミヨーなどを思わせる。
TROY1183 \1980
「シカゴ・トロンボーン・コンソート」
V.ネリベル(1919-96):タワー・ミュージック
J.ディブ(b.1960):プロヴェンス/ペルゴレージ:トリオ・ソナタ
R.シュトラウス:アルペン・ファンタジー(B.マンステッド編)
R.ディーマー(b.1970):衝撃と畏怖(トロンボーン四重奏)
E.クレスポ(b.1941):ブルックナー・エチュード
ボザ:アンダンティーノ(トロンボーン三重奏)
バッハ:パッサカリア ハ短調(ハンスバーガー編)/ほか全15トラック
シカゴ・トロンボーン・コンソート:【R.キャプショウ、P.エレフソン、
M.フィッシャー、J.モーラー、A.モーン、J.ロドリゲス、T.スターク、
D.ベッカー、J.シュワルム】
録音:2010年
シカゴ・トロンボーン・コンソートは9人からなるトロンボーン・アンサンブ
ル。バロックから新作まで幅広い選曲、編成も三重奏から九重奏まで、トロ
ンボーンの魅力をあますところなく披露している。
TROY1185 \1980
「ヴォヤージュ」-フルートとハープのためのアメリカ音楽
ステラ・サン(b.1959):銀色の月の下の白い蓮の踊り
ジョン・コリリアーノ(b.1938):ヴォヤージュ(旅)
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):ラピッド・ファイヤー
チャールズ・ロチェスター・ヤング(b.1965):雲雀の歌
スティーヴン・アンドルー・テイラー(b.1965):
パルス・アリア、アチョー・ララバイ、アゴラフォビア
マーセル・グランドジャニー(1891-1975):オ・ビエン・アイメー
ゲイリー・ショッカー(b.1959):イン・メモリアム
ジョナサン・キーブル(Fl)、
アン・ヤン(Hrp)
録音:2009年
アメリカの中堅からベテラン作曲家のフルートとハープのための作品を集め
た。現代的、前衛的ではなく、エキゾチックで幻想的な作品が多い。ハープの
アン・ヤンは2008年、草加で行われている国際ハープ・フェスティヴァル
(東武鉄道も後援しています)でコンクールの審査員を勤め、コンサートも行っ
た。
DDA25085 \1980
ロシアのピアノ音楽シリーズVol.5
「アレンスキー(1861-1906):ピアノ作品集」
12の前奏曲Op.63/忘れられたリズムに寄せてOp.28
12の練習曲Op.74/アラベスク(組曲)Op.67
3つの小品Op.42
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2001年
リムスキー=コルサコフの弟子で後に名教師としてスクリャービン、ラフマニ
ノフを育てたアントン・アレンスキーは師リムスキー=コルサコフや先輩チャ
イコフスキーの影響を受けつつ、優雅で抒情的なピアノ作品を数多く残した。
ロシア民謡の要素が聴かれるものの土臭くなることはなく、西洋の洗練された
サロン音楽の趣きを持つ。ロシアのショパン、メンデルスゾーンというに相応
しい。
DDA 25073 \1980
「ピアノ・アット・ザ・バレエ」
チャイコフスキー:《くるみ割り人形》よりパ・ド・ドゥ
ウェーバー:舞踏への勧誘/ファリャ:火祭りの踊り
ミンクス:《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ
モーツァツト:《アルバのアスカニオ》よりバレエ音楽
スコット・ジョプリン:エリート・シンコペーション
チャイコフスキー:《白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ
ドホナーニ:《デリーブのネイラ》よりワルツの接続部/
エルガー:《楽天的なファン》よりこだまの踊り
チャイコフスキー:《白鳥の湖》よりチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2(レ・シルフィード)
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2008年
好評の「ピアノ・アット・ザ・-」シリーズ第3弾はバレエ好きにはお馴染みの
ナンバーが目白押し。そんな中にもジョプリンのシンコペーションが入ってい
たりエルガーが入っていたりと曲目には独自のこだわりが見られます。チャイ
コフスキーとミンクスの編曲はゴールドストーンによるものでピアニスティッ
クなアレンジが原曲以上に華やかな印象をもたらし、ゴールドストーンの妙技
はさながら鍵盤上で舞う指のバレエと言えるでしょう。
DDA 25067 \1980
「ナイト・アット・ザ・オペラ」-オペラの名旋律を主題としたピアノ作品集
リスト:
「リゴレット」によるパラフレーズ、「ノルマ」回想、イゾルデの愛の死
ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」変奏曲/ブゾーニ:「カルメン」幻想曲
R=コスサコフ:くまん蜂の飛行/グレインジャー:「薔薇の騎士」愛の二重唱
メンデルスゾーン:「夏の名残のばら」幻想曲
グリューンフェルト:「こうもり」による「ウィーンの夜会」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
DDA 25076 \1980
「ピアノ・アット・ザ・カーニヴァル」
ハチャトリアン:「仮面舞踏会」組曲/シューマン:謝肉祭Op.9
ショパン:パガニーニの思い出(ヴェニスの謝肉祭)
リスト:ハンガリー狂詩曲第9番「ペシュトの謝肉祭」
シドニー・スミス:ヴェルディの仮面舞踏会による華麗なる幻想曲
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
DDA21215 2枚組 \3960
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
2つのヴァイオリンとチェロを伴うハープシコード・ソナタ集Op.5&7
CD1)6つのハープシコード・ソナタ Op.5
CD2)6つのハープシコード・ソナタ Op.7
エイヴィソン・アンサンブル:
【ゲーリー・クーパー(Cemb)、パヴロ・ベズノシウク(Vn)、
キャロライン・ボールディング(Vn)、ロビン・マイケル(Vc)】
録音:2008年4月
昨年の生誕200年で再評価されつつあるエイヴィソン。エイヴィソン・アンサ
ンブルによる4タイトル、計8枚のCDも好評を得ている。エイヴィソンはイギリ
ス・カッスル出身で音楽家の両親に音楽の手ほどきを受けた後、イタリアの作
曲家ジェミニアーニに教えを受けた。主に協奏曲を中心に作品を発表、生涯の
殆どを生まれ故郷で過ごし60才でこの世を去った。ラモー、コレルリの影響を
受けた軽やかで歌謡性にあふれた音楽。ハープシコードのクーパーはオックス
フォード大学でハープシコードとフォルテピアノを学び、バッハとモーツァル
トに定評があるがベートーヴェン、シューベルトなど古典派から初期ロマン派
も取り上げる。
DDA21218 2枚組 \3960
「クリストファー・ラングダウン/ライヴ・イン・ロンドン」
モシュコフスキ:4つの《楽興の時》Op.84
ドビュッシー:前奏曲第2集より
(ヴィーノの門、ヒースの荒野、奇人ラヴィーヌ将軍、月の光が降り注ぐテラ
ス、水の精、カノープ、花火)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ニ短調「テンペスト」Op.31-2
フランク・ブリッジ(1879-1941):ドラマティック・ファンタジア
クリストファー・ラングダウン(b.1971):デオ・オムニス・グローリア
スクリャービン:
練習曲集(Op.2-1、Op.8-1、Op.8-2、Op.8-5、Op.8-9、Op.8-11、Op.8-12)
サティ:グノシエンヌ第1番
クリストファー・ラングダウン(Pf)
録音:2009年6月9日、ウィグモア・ホール,ライヴ・レコーディング
ラングダウン(b.1971)はロンドン王立音楽院でマルコム・ウィルソンに学ん
だ。彼の演奏したショスタコーヴィチはタチアナ・ニコラーエワからも賞賛
された。現在イギリスのみならず、アメリカ、アジアで盛んな演奏活動を行っ
ている中堅。
DDA25087 \1980
ジョン・エリス:オルガンのための音楽Vol.2
ピカルディの変奏曲(2005)/スケルツォ・ファンタジー(2002)
祝祭ヴォランタリー(2006)/2つの賛歌の前奏曲(2000)/トッカータ(2002)
メヌエット(2002)/3つの小品(2003)/オルガン交響曲(2009)
ロビン・ウォーカー(Org)
録音:2009年
ジョン・エリスはマンチェスター大学で医学を専攻したものの音楽への情熱や
み難くやがて作曲家に転向。オルガン音楽のほかカンタータなど教会音楽に関
係する作品を多数発表している。調性に基づく音楽でブリテン、プーランク
(彼のオルガン協奏曲に似た雰囲気を持つ)を思わせる美しい音楽。大作《オル
ガン交響曲》はオーケストラ曲なみの大迫力。
<ALBANY>
TROY1175 \1980
ドナルド・リード・ウォマック(1966-):作品集
(1)《太陽の表面を歩いて渡る》(2008)
(2)麻薬中毒(2007)
(3)無限の瞬間(2007)
(4)スケルツォフレニック(2005)
(5)箏/色彩の書(2008)
(6)水(滝)(2006)
(7)空の光る縁(2008)
(8)ア・リトル・サムシング・エクストラ(少し何かを追加)(2007)
(1)オーラJ:【田島和枝(笙)、澤田由香(篠笛)、山口賢治(尺八)、
坂田誠山(尺八)、野澤徹也(三味線)、桜井亜木子(琵琶)、若月宣宏(打楽器)、
松村エリナ(21絃筝)、桑子裕子(21絃筝)、小林道恵(17絃筝)、榊原徹(指揮)】
(2)(3)(8)イグナス・ジャン(Vn)、
(2)(5)(7)木村玲子(筝)、
(3)(6)(8)トーマス・ローゼンクランツ(Vc)、
(4)イ=ベイ・リン(Vc)、
(7)坂田誠山(尺八)
録音:(1)2008年3月東京メトロポリタン・アート・スペース、
(2)(3)(5)-(8)2008年5月白樺スタジオ,東京、(4)2009年ホノルル
作曲家ドナルド・レイド・ウォマックは2007年から2008年、研究のため日本に
滞在し、多くの日本人音楽家と交流し、また日本の音楽について学んだ。彼は
非ヨーロッパの音楽に深い関心を寄せ、これまでに800曲以上の管弦楽曲、室
内楽、独奏曲を発表。作品は南米、米国、日本を初めとしてアジア各地で演奏
されている。各地の民族音楽と現代音楽の要素を見事に違和感なく融合させた
無国籍風ワールド・ミュージックはかのルー・ハリソンの再来かと思わせる。
弾けるリズムと悠々と歌われる悠久の旋律は聴く者を一瞬にして虜にする。
TROY1156 \1980
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)の音楽Vol.1
(1)アイルランド民謡による変奏曲/黒人霊歌集/6つの性格的ワルツより
(第5、3、4、1番)/エキセントリックなワルツ/カウボーイのブレイク・ダ
ウン/タンゴ/パッサカリア
(2)アレグロ・ピアーチェヴォーレ-弦楽四重奏曲第1番(未完)より
(3)6つの性格的ワルツより(第1、2、4、6番)/タンゴ/カウボーイのブレイク
・ダウン
(1)アール・ワイルド(Pf)、
(2)マンハッタン弦楽四重奏団
(3)グンナー・ヨハンセン(Pf)
録音:(1)1988年11月、(2)1986年3月
1992年にCRIレーベルから発売になっていたコリンズの音楽第1集にヨハンセン
の歴史的録音を追加、更にリマスタリングしての再発売。これで晴れてALBANY
レーベルで第1集から第8集まで揃った(全10集発売予定)。ちなみにこのシリー
ズの管弦楽曲は全てマリン・オルソップが担当している。
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)はイリノイ州出身で生前はピア
ニストとしても活躍しヨーロッパを中心に華々しい演奏活動を行ったがアメリ
カ帰国後は教職と作曲に専念。彼の作曲語法は
微妙な半音階とフランス印象派の影響を受け、ディーリアス、モーラン、バタ
ーワースら同時代のイギリスの作曲家、またグレインジャーに驚くほど似てい
る。「6つの性格的ワルツより4曲」は明らかにラヴェルの「優雅で感傷的なワ
ルツ」を意識している。アメリカでは珍しいデリカシーに溢れた作曲家であ
る。巨匠アール・ワイルドの独奏も聴きどころ。
TROY1173 \1980
「チューバ・サファリ」-グレゴリー・フリッツェの音楽
金管五重奏のための小組曲/キリマンジャロ/
チューバと管弦楽のためのコンチェルティーノ/ウルル/
前奏曲と舞曲(チューバ五重奏曲)/
チューバのための15のサファリ・デュエットより4曲/
ブロードウェイ・リミテッド(ユーフォニウム&チューバ・アンサンブル)
ゲーリー・バード(Tuba)と仲間達:【フードルブック・ブラス(金管五重奏)、
グレゴリー・フリッツェ(Tuba)、ジャック・スタンプ指揮オーク・グローヴ
交響楽団ほか】
録音:2007-2008年
フリッツェはロード・アイランド・フィルの首席チューバ奏者を務める傍ら、
金管楽器の作品を中心に多くの作品を発表している。ETのテーマをもろにパク
っているとしか思えないようなチューバ・コンチェルティーノ。その他プロコ
フィエフっぽかったり、昔の西部劇のサントラみたいな雰囲気の曲があって楽
しめる。
TROY1176 \1980
「ボストン・ダイアリー/IBISカメラータ」
(1)マルコム・ペイトン:チェロ・ピース
(2)ガンサー・シュラー:ピアノ三重奏曲
(3)ジョン・ハイス:エピソード(ヴァイオリン独奏)
(4)ハイス:4つの短い小品
(5)ポッジ・エスコット:クラリネット協奏曲
(6)モハンマド・フェロウズ:盆栽ジャーナル(ソプラノ&ピアノ)
(7)カティ・アゴーチ:スーパーナチュラル・ラヴ(Vn&Pf)
IBISカメラータ、
(5)カリサンピアン・コンソート
(6)R.シュミージュ(Sop)
シュラーはジャズとクラシック、現代音楽を融合する作風で注目されたが、こ
こに収められたピアノ三重奏曲にジャズの要素はなく、厳しい表現主義的作品
となっている。モハンマド・フェロウズの《盆栽ジャーナル》はタイトルの可
笑しさに反してとても真面目に書かれたソプラノのための現代歌曲。
TROY1177 \1980
「レオン・キルヒナー(1919-2009):室内楽作品集」
(1)ポーラのためのフルーティング(1973)
(2)ピアノ三重奏曲第2番(1993)
(3)デュオ第2番(2001)
(4)ピアノ三重奏曲第1番(1954)
(5)デュオ/協奏的ソナタ
(1)ポーラ・ロビソン(Fl)、片岡綾乃(Pf)、
(2)カリクシュタイン=ラレード=ロビンソン・トリオ
(3)C.セロヴセク(Vn)、J.デンク(Pf)
(4)M.ロウ(Vn)、J.エスキン(Vc)、G.カリッシュ(Pf)
(5)E.シャピロ(Vn)、L.キルヒナー(Pf)
録音:(1)(3)2009年、(5)1956年、(原盤:(3)E1ミュージック、(4)ノンサッチ、
(5)ソニー・ミュージック)
昨年亡くなったアメリカの作曲家レオン・キルヒナー(カーシュナー)はエリ
オット・カーターと並ぶアメリカ東海岸のアカデミックな楽派の代表と目され
ている。しかしカーターとは対照的に彼の音楽にはモード、無調、12音技法を
折衷しながらも、豊かなロマンティシズムとリリシズムが溢れている。彼が
ジョン・アダムズの先生であり、武満徹も賞賛したのも充分肯ける。(1)は新
印象主義ともいえる抒情的な美しい作品。
TROY1178 \1980
グレート・アメリカン・オーケストラル・ミュージックVol.2
ジョージ・ウォーカー:(1)ヴァイオリン協奏曲/(2)シンフォニア第2番
(3)フォイルズ(サン・ジョルジュへのオマージュ)/(4)ページェントと宣言
イアン・ホブソン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
グレゴリー・ウォーカー(Vn)、
すでに当ALBANYから多くの作品集が出ているジョージ・ウォーカーの最新管弦
楽曲集。彼はアフリカ系アメリカ人としては珍しく、クラシック系の現代音楽
の作曲家として成功しあらゆるジャンルの音楽を手がけている。ここでは無調
の作品が中心でエリオット・カーターらの影響も感じられる。
TROY1179 \1980
スティーヴン・アンドリュー・テイラー(b.1965):作品集
(1)機械が目覚める(2007/2009)
(2)6つのメモリアル(2003)
(3)クォーク・シャドウ(2001)
(4)星雲-ハープとエレクトロニクスのための(2005)
(1)A.V.ローケル(Sop)、S.A.テイラー指揮シンフォニア・ダ・カメラ、
(2)グロリア・チェン(Pf)、(3)O.カリーロ(Hrn)、M.ロスタド(Va)、
M.キャメロン(Cb)、D.シュロスバーグ(Pf)、(4)アン・ヤン(Hrp)
テイラー(1965年生まれ)カレル・フサに作曲を師事。様々なジャンルの作品を
手がけ高い評価を得ている。「星雲」ではアカデミックな作風を離れ、自由奔
放に幻想を拡げた傑作である。
TROY1180 \1980
「新世紀のハープシコード」-平林朝子、自作自演集
平林朝子(b.1960):シシリアーノ(Vn&Cemb)/ファンダンゴ(Vn&Cemb)
ソナチネ第2番(Cemb)/モーメンツI(Vn)/モーメンツII(Cemb)
モーメンツIII(Vn&Cemb)/スケルツォ(フォルテピアノ&Cemb)
子供のための組曲(Vn&Cemb)/ダンス(Cemb)/ソナチネ(Vn&Cemb)
ヴォカリーズ(Vn&Cemb)/ストリート・ミュージック(Vn&Cemb)
平林朝子(Cemb)、
ジーナ・ディベロ(Vn)、
ゲイル・オルジェフス(フォルテピアノ)
作曲家、ハープシコード奏者の平林朝子は名古屋出身。これまでにも当ALBANY
から断片的に紹介されてきたが全て彼女の作品によるアルバムはこれが初めて。
ハープシコードの音色、機能を充分知り尽くした作品は色彩溢れた完成度の高
いものばかり。フォーレ、プロコフィエフ、大島ミチルを思わせる抒情的な曲
があったかと思えば、ミニマル風あり無調によるゲンダイオンガク風ありと
器用に作風を変える。
TROY1181 \1980
「協奏曲集II」-SEQUITUR
(1)マーティン・マタロン:トレームI(1997)
(2)スティーヴン・バーク:移動する風景に(2006)
(3)ロス・バウアー:薄氷(2006)
(1)ジャクリーヌ・ルクレール(Ob)、
(2)マイケル・ローウェンスターン(バスCl)、
(3)グレッグ・ヘッセリンク(Vc)
ポール・ホステッター指揮セクィトゥル
「協奏曲集」(TROY607)に続くセクィトゥル(SEQUITUR)のアルバム第2弾。アメ
リカの中堅世代の作曲家による独奏楽器を室内オーケストラによる協奏曲集。
セクィトゥルは1996年設立でニューヨークを拠点に活動する現代音楽のアンサ
ンブル。
TROY1182 \1980
「コネクションズ」-バリトン・サックス作品集
(1)キャスリーン・マクマイケル:フュージョン組曲
(2)ジャン・クルジウィキ:寓話
(3)デヴィッド・ジェックス:3つのダンス
(4)クリフトン・J・ノーブルJr.:深淵より
(5)サルヴァトーレ・マッキア:シャドウニング・ニック
リン・クロック(バリトンSax)、
(1)C.マクマイケル(Pf)、(2)S.ノヴィツキ(Pf)、(3)S.ベイリー(Pf)、
(4)C.J.ノーブルJr(Pf)、(5)N.シャンク(Pf)
珍しいバリトン・サックスの作品集。リン・クロックはこれまでに50曲以上の
現代作品を初演している。スプリングフィールド響のバス・クラリネット奏者
としても活躍。作品はジャズ、フュージョン、ロックの影響を受けたものが多
く、グラハム・フィットキン、ミヨーなどを思わせる。
TROY1183 \1980
「シカゴ・トロンボーン・コンソート」
V.ネリベル(1919-96):タワー・ミュージック
J.ディブ(b.1960):プロヴェンス/ペルゴレージ:トリオ・ソナタ
R.シュトラウス:アルペン・ファンタジー(B.マンステッド編)
R.ディーマー(b.1970):衝撃と畏怖(トロンボーン四重奏)
E.クレスポ(b.1941):ブルックナー・エチュード
ボザ:アンダンティーノ(トロンボーン三重奏)
バッハ:パッサカリア ハ短調(ハンスバーガー編)/ほか全15トラック
シカゴ・トロンボーン・コンソート:【R.キャプショウ、P.エレフソン、
M.フィッシャー、J.モーラー、A.モーン、J.ロドリゲス、T.スターク、
D.ベッカー、J.シュワルム】
録音:2010年
シカゴ・トロンボーン・コンソートは9人からなるトロンボーン・アンサンブ
ル。バロックから新作まで幅広い選曲、編成も三重奏から九重奏まで、トロ
ンボーンの魅力をあますところなく披露している。
TROY1185 \1980
「ヴォヤージュ」-フルートとハープのためのアメリカ音楽
ステラ・サン(b.1959):銀色の月の下の白い蓮の踊り
ジョン・コリリアーノ(b.1938):ヴォヤージュ(旅)
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):ラピッド・ファイヤー
チャールズ・ロチェスター・ヤング(b.1965):雲雀の歌
スティーヴン・アンドルー・テイラー(b.1965):
パルス・アリア、アチョー・ララバイ、アゴラフォビア
マーセル・グランドジャニー(1891-1975):オ・ビエン・アイメー
ゲイリー・ショッカー(b.1959):イン・メモリアム
ジョナサン・キーブル(Fl)、
アン・ヤン(Hrp)
録音:2009年
アメリカの中堅からベテラン作曲家のフルートとハープのための作品を集め
た。現代的、前衛的ではなく、エキゾチックで幻想的な作品が多い。ハープの
アン・ヤンは2008年、草加で行われている国際ハープ・フェスティヴァル
(東武鉄道も後援しています)でコンクールの審査員を勤め、コンサートも行っ
た。