クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-06 No.5-1

2010年06月04日 15時04分59秒 | Weblog
<DIVINE ART>
DDA25085 \1980
ロシアのピアノ音楽シリーズVol.5
「アレンスキー(1861-1906):ピアノ作品集」
12の前奏曲Op.63/忘れられたリズムに寄せてOp.28
12の練習曲Op.74/アラベスク(組曲)Op.67
3つの小品Op.42
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2001年
リムスキー=コルサコフの弟子で後に名教師としてスクリャービン、ラフマニ
ノフを育てたアントン・アレンスキーは師リムスキー=コルサコフや先輩チャ
イコフスキーの影響を受けつつ、優雅で抒情的なピアノ作品を数多く残した。
ロシア民謡の要素が聴かれるものの土臭くなることはなく、西洋の洗練された
サロン音楽の趣きを持つ。ロシアのショパン、メンデルスゾーンというに相応
しい。

DDA 25073 \1980
「ピアノ・アット・ザ・バレエ」
チャイコフスキー:《くるみ割り人形》よりパ・ド・ドゥ
ウェーバー:舞踏への勧誘/ファリャ:火祭りの踊り
ミンクス:《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ
モーツァツト:《アルバのアスカニオ》よりバレエ音楽
スコット・ジョプリン:エリート・シンコペーション
チャイコフスキー:《白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ
ドホナーニ:《デリーブのネイラ》よりワルツの接続部/
エルガー:《楽天的なファン》よりこだまの踊り
チャイコフスキー:《白鳥の湖》よりチャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2(レ・シルフィード)
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)
録音:2008年
好評の「ピアノ・アット・ザ・-」シリーズ第3弾はバレエ好きにはお馴染みの
ナンバーが目白押し。そんな中にもジョプリンのシンコペーションが入ってい
たりエルガーが入っていたりと曲目には独自のこだわりが見られます。チャイ
コフスキーとミンクスの編曲はゴールドストーンによるものでピアニスティッ
クなアレンジが原曲以上に華やかな印象をもたらし、ゴールドストーンの妙技
はさながら鍵盤上で舞う指のバレエと言えるでしょう。

DDA 25067 \1980
「ナイト・アット・ザ・オペラ」-オペラの名旋律を主題としたピアノ作品集
リスト:
「リゴレット」によるパラフレーズ、「ノルマ」回想、イゾルデの愛の死
ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」変奏曲/ブゾーニ:「カルメン」幻想曲
R=コスサコフ:くまん蜂の飛行/グレインジャー:「薔薇の騎士」愛の二重唱
メンデルスゾーン:「夏の名残のばら」幻想曲
グリューンフェルト:「こうもり」による「ウィーンの夜会」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)

DDA 25076 \1980
「ピアノ・アット・ザ・カーニヴァル」
ハチャトリアン:「仮面舞踏会」組曲/シューマン:謝肉祭Op.9
ショパン:パガニーニの思い出(ヴェニスの謝肉祭)
リスト:ハンガリー狂詩曲第9番「ペシュトの謝肉祭」
シドニー・スミス:ヴェルディの仮面舞踏会による華麗なる幻想曲
ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」
アンソニー・ゴールドストーン(Pf)

DDA21215 2枚組 \3960
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):
2つのヴァイオリンとチェロを伴うハープシコード・ソナタ集Op.5&7
CD1)6つのハープシコード・ソナタ Op.5
CD2)6つのハープシコード・ソナタ Op.7
エイヴィソン・アンサンブル:
【ゲーリー・クーパー(Cemb)、パヴロ・ベズノシウク(Vn)、
キャロライン・ボールディング(Vn)、ロビン・マイケル(Vc)】
録音:2008年4月
昨年の生誕200年で再評価されつつあるエイヴィソン。エイヴィソン・アンサ
ンブルによる4タイトル、計8枚のCDも好評を得ている。エイヴィソンはイギリ
ス・カッスル出身で音楽家の両親に音楽の手ほどきを受けた後、イタリアの作
曲家ジェミニアーニに教えを受けた。主に協奏曲を中心に作品を発表、生涯の
殆どを生まれ故郷で過ごし60才でこの世を去った。ラモー、コレルリの影響を
受けた軽やかで歌謡性にあふれた音楽。ハープシコードのクーパーはオックス
フォード大学でハープシコードとフォルテピアノを学び、バッハとモーツァル
トに定評があるがベートーヴェン、シューベルトなど古典派から初期ロマン派
も取り上げる。

DDA21218 2枚組 \3960
「クリストファー・ラングダウン/ライヴ・イン・ロンドン」
モシュコフスキ:4つの《楽興の時》Op.84
ドビュッシー:前奏曲第2集より
(ヴィーノの門、ヒースの荒野、奇人ラヴィーヌ将軍、月の光が降り注ぐテラ
ス、水の精、カノープ、花火)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ニ短調「テンペスト」Op.31-2
フランク・ブリッジ(1879-1941):ドラマティック・ファンタジア
クリストファー・ラングダウン(b.1971):デオ・オムニス・グローリア
スクリャービン:
練習曲集(Op.2-1、Op.8-1、Op.8-2、Op.8-5、Op.8-9、Op.8-11、Op.8-12)
サティ:グノシエンヌ第1番
クリストファー・ラングダウン(Pf)
録音:2009年6月9日、ウィグモア・ホール,ライヴ・レコーディング
ラングダウン(b.1971)はロンドン王立音楽院でマルコム・ウィルソンに学ん
だ。彼の演奏したショスタコーヴィチはタチアナ・ニコラーエワからも賞賛
された。現在イギリスのみならず、アメリカ、アジアで盛んな演奏活動を行っ
ている中堅。

DDA25087 \1980
ジョン・エリス:オルガンのための音楽Vol.2
ピカルディの変奏曲(2005)/スケルツォ・ファンタジー(2002)
祝祭ヴォランタリー(2006)/2つの賛歌の前奏曲(2000)/トッカータ(2002)
メヌエット(2002)/3つの小品(2003)/オルガン交響曲(2009)
ロビン・ウォーカー(Org)
録音:2009年
ジョン・エリスはマンチェスター大学で医学を専攻したものの音楽への情熱や
み難くやがて作曲家に転向。オルガン音楽のほかカンタータなど教会音楽に関
係する作品を多数発表している。調性に基づく音楽でブリテン、プーランク
(彼のオルガン協奏曲に似た雰囲気を持つ)を思わせる美しい音楽。大作《オル
ガン交響曲》はオーケストラ曲なみの大迫力。




<ALBANY>
TROY1175 \1980
ドナルド・リード・ウォマック(1966-):作品集
(1)《太陽の表面を歩いて渡る》(2008)
(2)麻薬中毒(2007)
(3)無限の瞬間(2007)
(4)スケルツォフレニック(2005)
(5)箏/色彩の書(2008)
(6)水(滝)(2006)
(7)空の光る縁(2008)
(8)ア・リトル・サムシング・エクストラ(少し何かを追加)(2007)
(1)オーラJ:【田島和枝(笙)、澤田由香(篠笛)、山口賢治(尺八)、
坂田誠山(尺八)、野澤徹也(三味線)、桜井亜木子(琵琶)、若月宣宏(打楽器)、
松村エリナ(21絃筝)、桑子裕子(21絃筝)、小林道恵(17絃筝)、榊原徹(指揮)】
(2)(3)(8)イグナス・ジャン(Vn)、
(2)(5)(7)木村玲子(筝)、
(3)(6)(8)トーマス・ローゼンクランツ(Vc)、
(4)イ=ベイ・リン(Vc)、
(7)坂田誠山(尺八)
録音:(1)2008年3月東京メトロポリタン・アート・スペース、
(2)(3)(5)-(8)2008年5月白樺スタジオ,東京、(4)2009年ホノルル
作曲家ドナルド・レイド・ウォマックは2007年から2008年、研究のため日本に
滞在し、多くの日本人音楽家と交流し、また日本の音楽について学んだ。彼は
非ヨーロッパの音楽に深い関心を寄せ、これまでに800曲以上の管弦楽曲、室
内楽、独奏曲を発表。作品は南米、米国、日本を初めとしてアジア各地で演奏
されている。各地の民族音楽と現代音楽の要素を見事に違和感なく融合させた
無国籍風ワールド・ミュージックはかのルー・ハリソンの再来かと思わせる。
弾けるリズムと悠々と歌われる悠久の旋律は聴く者を一瞬にして虜にする。

TROY1156 \1980
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)の音楽Vol.1
(1)アイルランド民謡による変奏曲/黒人霊歌集/6つの性格的ワルツより
(第5、3、4、1番)/エキセントリックなワルツ/カウボーイのブレイク・ダ
ウン/タンゴ/パッサカリア
(2)アレグロ・ピアーチェヴォーレ-弦楽四重奏曲第1番(未完)より
(3)6つの性格的ワルツより(第1、2、4、6番)/タンゴ/カウボーイのブレイク
・ダウン
(1)アール・ワイルド(Pf)、
(2)マンハッタン弦楽四重奏団
(3)グンナー・ヨハンセン(Pf)
録音:(1)1988年11月、(2)1986年3月
1992年にCRIレーベルから発売になっていたコリンズの音楽第1集にヨハンセン
の歴史的録音を追加、更にリマスタリングしての再発売。これで晴れてALBANY
レーベルで第1集から第8集まで揃った(全10集発売予定)。ちなみにこのシリー
ズの管弦楽曲は全てマリン・オルソップが担当している。
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)はイリノイ州出身で生前はピア
ニストとしても活躍しヨーロッパを中心に華々しい演奏活動を行ったがアメリ
カ帰国後は教職と作曲に専念。彼の作曲語法は
微妙な半音階とフランス印象派の影響を受け、ディーリアス、モーラン、バタ
ーワースら同時代のイギリスの作曲家、またグレインジャーに驚くほど似てい
る。「6つの性格的ワルツより4曲」は明らかにラヴェルの「優雅で感傷的なワ
ルツ」を意識している。アメリカでは珍しいデリカシーに溢れた作曲家であ
る。巨匠アール・ワイルドの独奏も聴きどころ。

TROY1173 \1980
「チューバ・サファリ」-グレゴリー・フリッツェの音楽
金管五重奏のための小組曲/キリマンジャロ/
チューバと管弦楽のためのコンチェルティーノ/ウルル/
前奏曲と舞曲(チューバ五重奏曲)/
チューバのための15のサファリ・デュエットより4曲/
ブロードウェイ・リミテッド(ユーフォニウム&チューバ・アンサンブル)
ゲーリー・バード(Tuba)と仲間達:【フードルブック・ブラス(金管五重奏)、
グレゴリー・フリッツェ(Tuba)、ジャック・スタンプ指揮オーク・グローヴ
交響楽団ほか】
録音:2007-2008年
フリッツェはロード・アイランド・フィルの首席チューバ奏者を務める傍ら、
金管楽器の作品を中心に多くの作品を発表している。ETのテーマをもろにパク
っているとしか思えないようなチューバ・コンチェルティーノ。その他プロコ
フィエフっぽかったり、昔の西部劇のサントラみたいな雰囲気の曲があって楽
しめる。

TROY1176 \1980
「ボストン・ダイアリー/IBISカメラータ」
(1)マルコム・ペイトン:チェロ・ピース
(2)ガンサー・シュラー:ピアノ三重奏曲
(3)ジョン・ハイス:エピソード(ヴァイオリン独奏)
(4)ハイス:4つの短い小品
(5)ポッジ・エスコット:クラリネット協奏曲
(6)モハンマド・フェロウズ:盆栽ジャーナル(ソプラノ&ピアノ)
(7)カティ・アゴーチ:スーパーナチュラル・ラヴ(Vn&Pf)
IBISカメラータ、
(5)カリサンピアン・コンソート
(6)R.シュミージュ(Sop)
シュラーはジャズとクラシック、現代音楽を融合する作風で注目されたが、こ
こに収められたピアノ三重奏曲にジャズの要素はなく、厳しい表現主義的作品
となっている。モハンマド・フェロウズの《盆栽ジャーナル》はタイトルの可
笑しさに反してとても真面目に書かれたソプラノのための現代歌曲。

TROY1177 \1980
「レオン・キルヒナー(1919-2009):室内楽作品集」
(1)ポーラのためのフルーティング(1973)
(2)ピアノ三重奏曲第2番(1993)
(3)デュオ第2番(2001)
(4)ピアノ三重奏曲第1番(1954)
(5)デュオ/協奏的ソナタ
(1)ポーラ・ロビソン(Fl)、片岡綾乃(Pf)、
(2)カリクシュタイン=ラレード=ロビンソン・トリオ
(3)C.セロヴセク(Vn)、J.デンク(Pf)
(4)M.ロウ(Vn)、J.エスキン(Vc)、G.カリッシュ(Pf)
(5)E.シャピロ(Vn)、L.キルヒナー(Pf)
録音:(1)(3)2009年、(5)1956年、(原盤:(3)E1ミュージック、(4)ノンサッチ、
(5)ソニー・ミュージック)
昨年亡くなったアメリカの作曲家レオン・キルヒナー(カーシュナー)はエリ
オット・カーターと並ぶアメリカ東海岸のアカデミックな楽派の代表と目され
ている。しかしカーターとは対照的に彼の音楽にはモード、無調、12音技法を
折衷しながらも、豊かなロマンティシズムとリリシズムが溢れている。彼が
ジョン・アダムズの先生であり、武満徹も賞賛したのも充分肯ける。(1)は新
印象主義ともいえる抒情的な美しい作品。

TROY1178 \1980
グレート・アメリカン・オーケストラル・ミュージックVol.2
ジョージ・ウォーカー:(1)ヴァイオリン協奏曲/(2)シンフォニア第2番
(3)フォイルズ(サン・ジョルジュへのオマージュ)/(4)ページェントと宣言
イアン・ホブソン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア
グレゴリー・ウォーカー(Vn)、
すでに当ALBANYから多くの作品集が出ているジョージ・ウォーカーの最新管弦
楽曲集。彼はアフリカ系アメリカ人としては珍しく、クラシック系の現代音楽
の作曲家として成功しあらゆるジャンルの音楽を手がけている。ここでは無調
の作品が中心でエリオット・カーターらの影響も感じられる。

TROY1179 \1980
スティーヴン・アンドリュー・テイラー(b.1965):作品集
(1)機械が目覚める(2007/2009)
(2)6つのメモリアル(2003)
(3)クォーク・シャドウ(2001)
(4)星雲-ハープとエレクトロニクスのための(2005)
(1)A.V.ローケル(Sop)、S.A.テイラー指揮シンフォニア・ダ・カメラ、
(2)グロリア・チェン(Pf)、(3)O.カリーロ(Hrn)、M.ロスタド(Va)、
M.キャメロン(Cb)、D.シュロスバーグ(Pf)、(4)アン・ヤン(Hrp)
テイラー(1965年生まれ)カレル・フサに作曲を師事。様々なジャンルの作品を
手がけ高い評価を得ている。「星雲」ではアカデミックな作風を離れ、自由奔
放に幻想を拡げた傑作である。

TROY1180 \1980
「新世紀のハープシコード」-平林朝子、自作自演集
平林朝子(b.1960):シシリアーノ(Vn&Cemb)/ファンダンゴ(Vn&Cemb)
ソナチネ第2番(Cemb)/モーメンツI(Vn)/モーメンツII(Cemb)
モーメンツIII(Vn&Cemb)/スケルツォ(フォルテピアノ&Cemb)
子供のための組曲(Vn&Cemb)/ダンス(Cemb)/ソナチネ(Vn&Cemb)
ヴォカリーズ(Vn&Cemb)/ストリート・ミュージック(Vn&Cemb)
平林朝子(Cemb)、
ジーナ・ディベロ(Vn)、
ゲイル・オルジェフス(フォルテピアノ)
作曲家、ハープシコード奏者の平林朝子は名古屋出身。これまでにも当ALBANY
から断片的に紹介されてきたが全て彼女の作品によるアルバムはこれが初めて。
ハープシコードの音色、機能を充分知り尽くした作品は色彩溢れた完成度の高
いものばかり。フォーレ、プロコフィエフ、大島ミチルを思わせる抒情的な曲
があったかと思えば、ミニマル風あり無調によるゲンダイオンガク風ありと
器用に作風を変える。

TROY1181 \1980
「協奏曲集II」-SEQUITUR
(1)マーティン・マタロン:トレームI(1997)
(2)スティーヴン・バーク:移動する風景に(2006)
(3)ロス・バウアー:薄氷(2006)
(1)ジャクリーヌ・ルクレール(Ob)、
(2)マイケル・ローウェンスターン(バスCl)、
(3)グレッグ・ヘッセリンク(Vc)
ポール・ホステッター指揮セクィトゥル
「協奏曲集」(TROY607)に続くセクィトゥル(SEQUITUR)のアルバム第2弾。アメ
リカの中堅世代の作曲家による独奏楽器を室内オーケストラによる協奏曲集。
セクィトゥルは1996年設立でニューヨークを拠点に活動する現代音楽のアンサ
ンブル。

TROY1182 \1980
「コネクションズ」-バリトン・サックス作品集
(1)キャスリーン・マクマイケル:フュージョン組曲
(2)ジャン・クルジウィキ:寓話
(3)デヴィッド・ジェックス:3つのダンス
(4)クリフトン・J・ノーブルJr.:深淵より
(5)サルヴァトーレ・マッキア:シャドウニング・ニック
リン・クロック(バリトンSax)、
(1)C.マクマイケル(Pf)、(2)S.ノヴィツキ(Pf)、(3)S.ベイリー(Pf)、
(4)C.J.ノーブルJr(Pf)、(5)N.シャンク(Pf)
珍しいバリトン・サックスの作品集。リン・クロックはこれまでに50曲以上の
現代作品を初演している。スプリングフィールド響のバス・クラリネット奏者
としても活躍。作品はジャズ、フュージョン、ロックの影響を受けたものが多
く、グラハム・フィットキン、ミヨーなどを思わせる。

TROY1183 \1980
「シカゴ・トロンボーン・コンソート」
V.ネリベル(1919-96):タワー・ミュージック
J.ディブ(b.1960):プロヴェンス/ペルゴレージ:トリオ・ソナタ
R.シュトラウス:アルペン・ファンタジー(B.マンステッド編)
R.ディーマー(b.1970):衝撃と畏怖(トロンボーン四重奏)
E.クレスポ(b.1941):ブルックナー・エチュード
ボザ:アンダンティーノ(トロンボーン三重奏)
バッハ:パッサカリア ハ短調(ハンスバーガー編)/ほか全15トラック
シカゴ・トロンボーン・コンソート:【R.キャプショウ、P.エレフソン、
M.フィッシャー、J.モーラー、A.モーン、J.ロドリゲス、T.スターク、
D.ベッカー、J.シュワルム】
録音:2010年
シカゴ・トロンボーン・コンソートは9人からなるトロンボーン・アンサンブ
ル。バロックから新作まで幅広い選曲、編成も三重奏から九重奏まで、トロ
ンボーンの魅力をあますところなく披露している。

TROY1185 \1980
「ヴォヤージュ」-フルートとハープのためのアメリカ音楽
ステラ・サン(b.1959):銀色の月の下の白い蓮の踊り
ジョン・コリリアーノ(b.1938):ヴォヤージュ(旅)
ジェニファー・ヒグドン(b.1962):ラピッド・ファイヤー
チャールズ・ロチェスター・ヤング(b.1965):雲雀の歌
スティーヴン・アンドルー・テイラー(b.1965):
パルス・アリア、アチョー・ララバイ、アゴラフォビア
マーセル・グランドジャニー(1891-1975):オ・ビエン・アイメー
ゲイリー・ショッカー(b.1959):イン・メモリアム
ジョナサン・キーブル(Fl)、
アン・ヤン(Hrp)
録音:2009年
アメリカの中堅からベテラン作曲家のフルートとハープのための作品を集め
た。現代的、前衛的ではなく、エキゾチックで幻想的な作品が多い。ハープの
アン・ヤンは2008年、草加で行われている国際ハープ・フェスティヴァル
(東武鉄道も後援しています)でコンクールの審査員を勤め、コンサートも行っ
た。

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10-06 No.5-2

2010年06月04日 15時04分20秒 | Weblog
<UNIVERSAL MUSIC SPAIN>
0028947637165 \2850
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):作品集 Vol.5
ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル、マニフィカトと聖母のための
モテット集
マニフィカト第1旋法[Magnificat primi toni(8声とオルガン)
あがない主の恵み深い御母[Alma redemptoris Mater](8声とオルガン)
ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル[Missa Alma redemptoris Mater]
(ミサ「あがない主の恵み深い御母」;8声とオルガン)
のびのびと心を響かせて[Ut queant laxis](4声)
マニフィカト第4旋法[Magnificat quarti toni](4声)
(アンティフォナ「聖なるマリアよ、助けに来てください」
[Sancta Maria, succure](グレゴリオ聖歌)、
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)作曲のオルガン・ヴァースを伴う)
私は急ぎ、市民を包囲しよう[Vadam et circuibo]
(ジョヴァンニ・バッティスタボヴィチェッリ(1550頃-1594以後)編曲、
独唱とオルガンのための版;原曲6声)(*)
歌え、舌よ「イスパニア風」[Pange lingua "more hispano"](4声)
アンサンブル・プルス・ウルトラ
グレース・デイヴィドソン、ナタリー・クリフトン=グリフィス(ソプラノ)
クレア・ウィルキンソン(メゾソプラノ(*))
マーク・チェンバーズ、デイヴィッド・マーティン(男性アルト)
トム・フィリップス、アシュリー・ターネル(テノール)
ジミー・ホリデイ、ステュアート・ヤング(バス)
アンドレス・セア(オルガン)
マイケル・ヌーン(指揮)
録音:2008年10月27日-11月1日、レルマ(スペイン)、聖ペドロ参事会教会
マドリード貯蓄銀行文化財団をスポンサーとする「黄金世紀シリーズ(Los
SIGLOS de ORO)」プロジェクトの一環として、ビクトリアの没後400年にあた
る西暦2011年に合わせ全10巻完結を目指して進行中のビクトリア・シリーズ
第5弾。
「ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル」(ミサ「あがない主の恵み深い
御母」)は、自作のアンティフォナ「あがない主の恵み深い御母」に基づくパ
ロディ・ミサ。

0028947637462 \2850
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):作品集 Vol.6
ヒムヌス、モテットと諸聖人の祝日のミサ
あなたはペテロ[Tu es Petrus](6声)
キリスト、すべての者のあがない主よ[Christe redemptor omnium](4声)
良き指導者[Doctor bonus](4声)
あなたに、キリストよ[Tibi Christe](4声)
天使が下って[Descendit angelus](5声)
おお、最も優れた教会博士よ[O doctor optime](4声)
おお、なんと栄光に満ちた[O quam gloriosum]
ミサ・オー・クァム・グロリオーズム[Missa O quam gloriosum]
(ミサ「おお、なんと栄光に満ちた」;4声)
たたえよ、母なる教会よ[Lauda mater ecclesia](4声)
おお、使徒の偉業よ[O decus apostolicum](4声)
黄金の光によって[Aurea luce et decore](4声)
アンサンブル・プルス・ウルトラ
グレース・デイヴィドソン、ケイティ・トレザウェイ(ソプラノ)
マーク・チェンバーズ、デイヴィッド・マーティン(男性アルト)
アシュリー・ターネル、トム・フィリップス(テノール)
ジミー・ホリデイ、ステュアート・ヤング(バス)
マイケル・ヌーン(指揮)
録音:2009年1月6-10日、ケンブリッジ(イギリス)、チェスタートン、
聖ジョージ教会
「ミサ・オー・クァム・グロリオーズム」(ミサ「おお、なんと栄光に満ちた」)
は、自作のモテット「おお、なんと栄光に満ちた」に基づくパロディ・ミサ。

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10-06 No.4-1

2010年06月04日 14時40分31秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.572378
スズキ・エヴァーグリーン第1集
1.きらきら星変奏曲/2.軽くこげよ(蝶々)/3.風の歌(こぎつねこんこん)/
4.ロビーおばさんに言っといで(むすんでひらいて)/5.おいで、子どもたち
/ 6.五月の歌(かすみか雲か)/7.ロング・ロング・アゴーイ長調/ 8.アレ
グロイ長調/ 9.無窮動イ長調/ 10.無窮動ニ長調/ 11.アレグレット/12.
アンダンティーノ/13.エチュード/14-15.J.S.バッハ:メヌエット第1番/
16-17.J.S.バッハ:メヌエット第2番/18-19.J.S.バッハ:メヌエット第3番/
20-21.シューマン:楽しき農夫/22.ゴセックのガボット/23-24.見よ、勇者
は帰る/ 25-26.J.S.バッハ:ミュゼット/27-28.ウェーバー:狩人の合唱/29.
ロング・ロング・アゴート長調/ 30-31.ブラームス:ワルツ/32.ヘンデル:
ブーレ/33-34.シューマン:二人の擲弾兵/35.パガニーニ:魔女たちの踊り
/36.トマ:ミニョンよりガボット/37.リュリ:ガボット/38-39.ベートーヴェ
ン:メヌエットト長調/40-41.ボッケリーニ:メヌエット
演奏 :西崎崇子(ヴァイオリン)/テレンス・デニス(ピアノ)(原曲は V/A)
NAXOSの創始者クラウス・ハイマンの妻であり、また優れたヴァイオリニスト
である西崎崇子氏。彼女は父親、信二氏の手ほどきで 4歳からヴァイオリン
を始めました。信二氏はスズキ・メソードの創始者である鈴木慎一氏の親友
でもあったため、2人で試行錯誤しながらヴァイオリンの上達法を研究しまし
た。もちろん彼女はスズキ・メソードの第1期生としてそれを吸収、素晴らし
いヴァイオリンの才能が花開いたのです。この第1巻は、最初にヴァイオリン
に触れる子どもたちが手掛ける曲を収録。きらきら星や、むすんでひらいて
などの小さな曲を一つ一つ仕上げることで、幼い子どもは達成感と情操を身
につけていきます。このシリーズは、全て西崎氏の模範演奏に続き、原曲が
収録されています。

8.572379
スズキ・エヴァーグリーン第2集
1.マルティーニ(1706-1784):ガボット/2.J.S.バッハ(1685-1750):メヌエット
ト長調 -ト短調(鈴木版)/3-4.J.S.バッハ:メヌエットト長調 -ト短調(原曲)
/5.J.S.バッハ:ガボットト短調(鈴木版)/6.J.S.バッハ:序曲ト短調よりガ
ボット(原曲)/7.ドヴォルザーク(1841-1904):ユモレスク(鈴木版)/8.ドヴォ
ルザーク:ユモレスク(原曲)/9.ベッカー(1833-1884):ガボット/10.J.S.バッ
ハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068よりガヴォット I, II(鈴木編)/11.J.S.
バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068よりガヴォット I, II(原曲)/12.
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009 -第5楽章ブーレー I-II
(鈴木編 )/13. J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009 -第5楽
章ブーレー I-II(原曲)
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1.2.5.7.9.10.12
テレンス・デニス(ピアノ)…1.2.5.7.8.9.10.12(原曲は V/A)
第2集は、少し上達した人のための曲集です。18世紀のイタリアの作曲家、
マルティーニのガボットを始め、バッハのおなじみの曲(これらはピアノを学
ぶ時にも必須)や、ドヴォルザークのユモレスクなど、弾ける喜びが随所に溢
れた選曲となっています。とりわけ、無伴奏チェロ組曲からの編曲を演奏で
きる喜びは測り知れないものがあることでしょう。

8.572380
スズキ・エヴァーグリーン第3集
1-3.ザイツ(1848-1918):ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.13(ヴァイオリンとピ
アノ編)/4-6.ザイツ:ヴァイオリン協奏曲第5番Op.22(ヴァイオリンとピアノ
編 )/7.シューベルト(1797-1828):子守歌(ヴァイオリンとピアノ編)/8.シュ
ーベルト:子守歌(原曲)/9.ブラームス(1833-1897):子守歌(ヴァイオリンと
ピアノ編)/10.ブラームス:子守歌(原曲)/11.ヴィヴァルディ(1678-1741):
ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より第1楽章(ヴァイオリンとピアノ編)/
12.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より第1楽章(原曲)/
13.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より第3楽章(ヴァイオ
リンとピアノ編)/14.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より
第3楽章(原曲)/15.J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043
より第1楽章(第2ヴァイオリン )/16.J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのため
の協奏曲 BWV1043より第1楽章(原曲)
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1-7.9.11-16
テレンス・デニス(ピアノ)…1-7.9.11.13.15(原曲は V/A)
第3集にもなると、小さいながらも協奏曲がレパートリーに加わります。フリ
ードリヒ・ザイツは 1848年生まれのヴァイオリニストです。デッサウの宮廷
音楽家として活躍し、1884年からは指揮者としても活動しました。彼は優れ
た教師でもあり、生徒たちに当時最高の技術を手ほどきしたことで知られて
います。彼の作品を学ぶことで、 19世紀のヴァイオリン技術を伺い知ること
ができるのです。シューベルトとブラームスの美しい子守歌は心の栄養です。
そしてバッハやヴィヴァルディの協奏曲は、弾き手に輝かしい自信を与えて
くれるでしょう。

8.572381
スズキ・エヴァーグリーン第4集
1.J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012より第5曲
ガヴォット I, II(ヴァイオリンとピアノ編)/ 2.J.S.バッハ:無伴奏チェロ
組曲第6番ニ長調 BWV1012より第5曲ガヴォット I, II(原曲)/3.ヴィヴァル
ディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より第2楽章(ヴァイオリ
ンとピアノ編 )/4.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.3-6 RV356より
第2楽章(原曲)/5-7.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.12-1 RV317
(ヴァイオリンとピアノ編)/8-10.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 Op.
12-1 RV317(原曲)/11.ウェーバー(1786-1826):カントリー・ダンス(ヴァイ
オリンとピアノ編)/12.ディッタースドルフ(1739-1799):ドイツ舞曲(ヴァイ
オリンとピアノ編)/13.ヴェラチーニ(1690-1768):ヴァイオリン・ソナタニ
短調 Op.2-7よりジーグ(ヴァイオリンとピアノ編)/14.J.S.バッハ:2つのヴァ
イオリンのための協奏曲 BWV1043より第1楽章(第1ヴァイオリン)/16.J.S.
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043より第1楽章(原曲)
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1.3-16
テレンス・デニス(ピアノ)…1-3.5-7.11-14(原曲は V/A)
第4集では更なる音楽性と技術の向上を目指します。バッハの無伴奏チェロ組
曲の中で第6番は特異な作品として知られています。普通のチェロではなく、
通常のチェロに高音弦(E弦)をもう 1本足した 5弦の楽器チェロ・ピッコロ(普
通のものよりも小さい)のために書かれたとされ、指使いなどもハイ・ポジ
ションを多様するために難しくなっています。これをヴァイオリンで演奏す
ることは、かなりの困難を伴うことでしょう。しかし、この曲を完璧に演奏
できても、まだまだ油断はできません。しかし、音楽の楽しさと奥深さが面
白いように理解できるのではないでしょうか。

8.572382
スズキ・エヴァーグリーン第5集
1.コレッリ(1653-1713):ヴァイオリン・ソナタニ短調「ラ・フォリア」
Op.5-12(鈴木版)/2.コレッリ:ヴァイオリン・ソナタニ短調「ラ・フォリア」
Op.5-12(原曲)/3-6.ヘンデル(1685-1759):ヴァイオリン・ソナタ第3番ヘ
長調/ 7.フィオッコ(1703-1741):アレグロ/8.ラモー(1683-1764):ガヴォッ
ト(ヴァイオリンとピアノ編)/9-12.ヘンデル :ヴァイオリン・ソナタ第4番
ニ長調
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1.3-12
テレンス・デニス(ピアノ)…1.3-12
フランソワ・フェルナンデス(バロック・ヴァイオリン)…2
グレン・ウィルソン(ハープシコード)…2
第5巻では、ヘンデルとコレッリのソナタを学びましょう。「ラ・フォリア」
とはイベリア半島起源の舞曲です。もともとの意味は「狂気」や「常軌を逸
した」というようなもので、とても騒がしい曲であったようですが、時代と
ともに洗練され、17世紀では、憂いを帯びたメロディを次々に変奏していく
曲として定着しました。とりわけ、このコレッリの曲は名曲として知られて
います。このメロディは、後にラフマニノフが自らのピアノ曲でも用いたも
のです。鈴木版は、少しだけ演奏し易くしてあるものの、曲の持つイメージ
を損なうことなく、やはり演奏する喜びに溢れたものとなっています。ヘン
デルのソナタは原曲のまま。高い芸術性とテクニックが求められます。

8.572383
スズキ・エヴァーグリーン第6集
1.モーツァルト(1756-1791):弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421より第3楽章メ
ヌエット(ヴァイオリンとピアノ編)/2.モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番
ニ短調 K.421より第3楽章メヌエット(原曲)/3.コレッリ(1653-1713):クーラ
ント(ヴァイオリンとピアノ編)/4.コレッリ:合奏協奏曲ヘ長調 Op.6-9より
第3楽章クーラント(原曲)/5-8.ヘンデル(1685-1759):ヴァイオリン・ソナタ
第1番イ長調/ 9-11.J.S.バッハ(1685-1750):ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
BWV1041(ヴァイオリンとピアノ編)/12-14.J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲
第1番イ短調 BWV1041(原曲)/15.J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
BWV1007より第7楽章ジーグ(ヴァイオリン編)/16.J.S.バッハ:無伴奏チェロ
組曲第1番ト長調 BWV1007より第7楽章ジーグ(原曲)/17.J.S.バッハ:無伴奏
チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007より第3楽章クーラント(ヴァイオリン編)/
18.J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007より第3楽章クーラン
ト(原曲)/19.コレッリ:ヴァイオリン・ソナタニ長調 Op.5-1より第3楽章ア
レグロ/ 20.コレッリ:ヴァイオリン・ソナタニ長調 Op.5-1より第3楽章アレ
グロ
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1.3.5-11.15.17.19
テレンス・デニス(ピアノ)…1.3.5-11.19/エデル弦楽四重奏団… 2
マリア・クリーゲル(チェロ)…16.18 他
第6集では、更に様々なレパートリーの拡充を目指します。ここでもバッハの
無伴奏チェロ組曲からのいくつかの曲を学ばなくてはいけません。指のため
にはコレッリやヘンデルの作品を。またアンサンブルの習熟のために、モー
ツァルトの弦楽四重奏からのメヌエット。とは言え、ここまで来ると音楽を
奏でる喜びは体中に浸透していることでしょう。

8.572494
スズキ・エヴァーグリーン第7集
1-4.エクルズ(1675-1745):ヴァイオリン・ソナタト短調/ 5.グレトリ(1675-
1745):タンブーラン(ヴァイオリンとピアノ編)/6.J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005よりラルゴ(ヴァイオリン
とピアノ編)/7.J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV
1005よりラルゴ(原曲)/8.J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタホ短調 BWV1023
より第1楽章(鈴木編 )/9.J.S.バッハ :ヴァイオリン・ソナタホ短調 BWV1023
より第1楽章(原曲)/10.プニャーニ(1731-1798):ラルゴ・エスプレッシーヴォ
/ 11-15.ヴェラチーニ(1690-1768):ヴァイオリン・ソナタホ短調
演奏:西崎崇子(ヴァイオリン)…1-6.8.10-15
テレンス・デニス(ピアノ)…1-6.8.10-15
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)…7
ゲオルク・エッガー(ヴァイオリン)…9
ボリス・クレイナー(ピアノ)…9
第7集でまず学ぶのは、イギリスの作曲家エクルズの作品です。エクルズにつ
いてはほとんど知られてませんが、このソナタは何とも美しいメロディに満
たされています。活発なグレトリのタンブーランは、移り変わる曲想が魅力的
です。バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタにも触れてみましょう。いつの
日にか、ピアノの手助けなしに挑戦してください。クライスラーが愛したプ
ニャーニの作品もステキです。そしてヴェラチーニの堂々たるソナタを仕上
げれば、もうあなたは素晴らしいヴァイオリニストです。

8.572392
ショスタコーヴィチ :交響曲第8番ハ短調 Op.65
1.第1楽章:アダージョ-アレグロ・ノン・トロッポ/ 2.第2楽章:アレグレッ
ト/ 3.第3楽章:アレグロ・ノン・トロッポ-/4.第4楽章:ラルゴ-/5.第5楽
章:アレグレット
演奏:ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲演奏に、新しい可能性を示すヴァシ
リー・ペトレンコ。待望の第3集の登場です。

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10-06 No.4-2

2010年06月04日 14時40分08秒 | Weblog
8.572112
ドヴォルザーク :
交響曲第7番ニ短調 Op.70
交響曲第8番ト短調 Op.88
演奏:ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
マリン・オールソップによるドヴォルザーク(1841-1904)交響曲シリーズの
第2弾です。今回は第7番と第8番の2曲です。
オールソップの演奏は、一音たりともおろそかにしない、恐ろしく緊密なも
の。全ての音がクリアに聞こえてくる様子には驚く他ありません。

8.559385
ホヴァネス:
1-3.交響曲第7番「ナンガ・パルヴァ」 Op.178(1959)
4-6.交響曲第14番「アララト」 Op.194(1960)
7-9.交響曲第23番「アニ」Op.249(1972)
演奏:トリニティ音楽大学ウィンド・オーケストラ
キース・ブライオン(指揮)
アルメニア系の父親と、スコットランド系の母親との間に生まれたホヴァネ
ス(1911-2000)は、その生涯に400以上も曲を書き、その中には67曲もの交響
曲が含まれます。このアルバムは、3つの交響曲を収録。彼の野趣溢れる音楽
がじっくり楽しめます。

8.572155
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第5集
1-5.偉大なるロレンツォ(1940)/6-9.詩篇
※MARCO POLO 8.572155より移行盤
演奏:ルーシー・シェルトン(ソプラノ)/カペラ・カロリーナ…6-9
アルンヘム・フィルハーモニー管弦楽団
クリストファー・リンドン=ジー(指揮)
名指揮者マルケヴィチ(1912-1983)の作曲家としての才能は、管弦楽作品だけ
に留まることはありません。ここに収録された2つの作品も壮大かつ難解なも
のとして、永遠に歴史に残ることでしょう。「偉大なるロレンツォ」はイタ
リアのルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主、ロレンツォ・デ・メ
ディチを題材にした作品です。学問や芸術に造詣が深く、彼の庇護の元でル
ネサンス文化が花開いたと言っても間違いではありません。7つの詩篇を使っ
て書かれた「詩篇」はマルケヴィチ 21歳の時の作品です。彼は音楽のたゆま
ぬ進行のためには、聖書の言葉を書きかえることも厭わず、極めて独創的か
つ前衛的な作品を書きあげています。まさに「恐るべき子ども」ここにあり
です。

8.572316
ブリス:
ジョン・ブロウの主題による瞑想曲 (1.序:主は私の羊飼いである -私は悪を
恐れない/2.瞑想I:彼は私を憩いの水辺に導く/3.瞑想 II:あなたの鞭と杖は
私を慰める/4.瞑想III:子羊/5.瞑想IV:主は私の魂をいきかえらせる/6.瞑想V:
主は私を緑の牧場に伏させる/7.間奏:例え私は死の影の谷を歩むとも /8.終
曲:私の住まいは主のもとに)/変容的変奏曲(9.元素/10.バレエ/11.表明/12.
憶測 /13.間投詞/14.スケルツォI/15.熟考/16.ポロネーズ /17.葬列/18.一休
み/19.スケルツォII/20.二重奏/21.C.Dと A.Dに捧ぐ/22.肯定)
演奏:ボーンマス交響楽団/デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
「色彩交響曲」で知られるイギリスの作曲家、ブリス(1891-1975)の渾身の大
作です。 1955年にヴァーノン・ハンドリーの指揮するロンドン交響楽団によ
って初演されています。彼の親友ジョージ・ダンナットが描いた3枚の連作絵
画から触発された作品で、凝った管弦楽法も素晴らしく、巨大な力と情熱に
もみくちゃにされる素晴らしい音楽です。各々の曲には聖書からの言葉がタ
イトルとして付けられていますが、本当は極めて個人的な思いに満ちたもの。
第1次世界大戦で失われた若き命への個人的な賛辞(自らの兄弟も含まれます)
が溢れています。

8.572370
フレイタス・ブランコ :管弦楽作品集第3集
1-4.交響曲第3番(1944)/5.マンフレッドの死(1906)/6-8.アレンテジャーナ
組曲第2番(1927)(前奏曲/間奏曲/終曲)
トラック 5…世界初録音
演奏:アイルランド国立交響楽団
アルヴァロ・カッスート(指揮)
20世紀のポルトガルにおいて、最も重要な作曲家の一人フレイタス・ブラン
コ(1890-1955)。彼はとても若い時期に作曲を始めましたが、高度かつ精巧な
作曲技法を身に付けるためにベルリンで学び、その後パリで過ごしたせいか、
最初の交響曲が完成した時は既に34歳になっていました。この第3番の交響曲
は1930年から1944年に渡って書かれたもので、冒頭の雰囲気はまるでブルッ
クナーを思わせる荘厳で雄大な仕上がりになっています。第2楽章は簡素な形
式の上を極めて滋味深い音楽が流れていきます。対する第3楽章は少し暴力的。
胸をかきむしるかのような弦の響きは唐突に断ち切られ、荒々しい音に飲み
こまれてしまうかのようです。そして快活な終楽章は目が覚めるような鮮や
かさです。初期の作品、「マンフレッドの死」は若干習作の域を出ないよう
ですが、16歳の作品としては上々でしょう。とても親しみやすいアレンテジャ
ーナ組曲第2番が気に入った方は、第1集(8.570765)で第1番をお聴きください。
もちろん第2集(8.572059)もオススメです。

8.572303
ドホナーニ:
1-5.交響的小品 Op.36(1933)(カプリッチョ/ラプソディ/スケルツォ/主題と
変奏/ロンド)/6-19.童謡の主題による変奏曲 Op.25(1914)/20-29.組曲
嬰ヘ短調 Op.19(1908-09)
演奏:エルダー・ネボルシン(ピアノ)…6-19
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
エルンスト(エルネ)・フォン・ドホナーニ(1877-1960)は、ハンガリー屈指の
作曲家、指揮者、ピアニスト、そして教師でした。息子たちは、それぞれ指
揮者、法学者として活躍していることでも知られています。彼の作品は、す
でにNAXOSでも協奏曲集(8.570833)、チェロ作品集(8.554468)の2種類がリリ
ースされていますが、今作は組曲形式の3つの作品お聴きいただけます。なか
でも聴きものは「童謡の主題による変奏曲」でしょう。まるでマーラーを思
わせる大掛かりな序奏に導かれて始まるのは、あのおなじみの「きらきら星」
のメロディです。これを聴いて「う-ん、やられた」と思う人が何人いるのか
楽しみです。もちろん変奏曲の部分の面白いこと。どこへ飛ばされるのか一
瞬たりとも気が抜けません。まるでハリウッド映画を見ているかのような爽
快感を味わえます。

8.557667
グアルニエーリ:
1-3.ピアノ協奏曲第4番/4-6.ピアノ協奏曲第5番/7-9.ピアノ協奏曲第6番
7-9…世界初録音
演奏:マックス・バロス(ピアノ )
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
トーマス・コンリン(指揮)
ヴィラ・ロボスの次の世代における、最も重要なブラジルの作曲家、モーツァ
ルト(何とすごい洗礼名!)・カマルゴ・グアルネルリ(1907-1993)のピアノ協
奏曲です。彼は40年間に6つのピアノ協奏曲を書いていて、これらを聴けば彼
の創作の源泉が全てわかるというスゴイものです。初期の3曲(8.557666)だけ
でも存分に楽しめるのですが、この後期の3作品は更にスゴイです。ブラジル
風な中にアバンギャルドな味付けを施した音楽は、まさに「音の祭典」!
80歳の誕生日直後に完成された第6番も、少しだけ簡素なスタイルに立ち返っ
たとはいえ、存分に煽情的。身も心も熱くなりまくり間違いありません。

8.559671
コリリアーノ:
1.ファンタズマゴーリア「ヴェルサイユの幽霊」からの組曲
ヴァイオリン協奏曲「レッド・ヴァイオリン」(2003)(2.シャコンヌ/3.ピア
ニッシモ・スケルツォ /4.アンダンテ・フラウタンド /5.アッチェルランド・
フィナーレ)
演奏:ミヒャエル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)…2-5
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
最近活躍中の女性指揮者、ファレッタによるコリリアーノ(1938-)の作品集で
す。1曲目の「ベルサイユの幽霊」で描かれているのは、かの王妃マリー・ア
ントワネット。幽玄な弦の響きに誘われて、ロッシーニ、ワーグナー、モー
ツァルトのオペラの一部が幻想的に顔を覗かせます。もう1曲は、おなじみ
「レッド・ヴァイオリン」による協奏曲です。映画から派生した音楽で、組
曲よりも抽象的な世界を描いています。3世紀に渡って様々な人間関係を見て
きた「赤きヴァイオリン」。その悪魔的とも言える存在そのものを描きだし
た夢幻的な物語を音にしたこの作品は、限りなくロマンティックで情熱的で
す。ルートヴィヒのすすり泣くような音色は、この悩ましい音楽を存分に表
現し尽くしています。

8.570974
ヴュータン:
1.ファンタジア・アパッショナータ Op.35/2.バラードとポロネーズ Op.38
/3.ファンタジー・カプリース Op.11/4.アメリカへの挨拶 Op.56全てヴァ
イオリンと管弦楽編
演奏:ミッシャ・ケイリン(ヴァイオリン)
スロヴァキア放送交響楽団
アンドリュー・モグレリア(指揮)
音楽を愛する職人の家系に生まれたヴュータン(1820-1881)は、地元の音楽家
からヴァイオリンの手ほどきを受け、6歳で公開デビューを果たし、ブリュッ
セルではシャルル・ド・ベリオに師事するようになり、一層その腕に磨きを
かけました。ローデ、ベリオからヴィエニアフスキー、クライスラーへと、
その名人芸の橋渡しをした偉大なるヴィルトゥオーゾであり、その技巧の冴
えから「小さなパガニーニ」と異名を取るまでの人気者になりました。華麗
な技が炸裂する彼の作品は今でも広く愛されています。ここではその中から
4曲をお聴きいただきましょう。ロシア滞在中に書かれた「ファンタジア・ア
パッショナータ」、緊張感溢れる「ポロネーズ」や「カプリース」、そして
おなじみのメロディが印象的な「アメリカへの挨拶」と、多様な音色を聴く
ことができます。

8.570943
ベートーヴェン :ピアノ三重奏曲集第4集
1-6.ピアノとクラリネット、チェロのための三重奏曲 Op.38(七重奏曲 Op.20
の作曲者による編曲 )
7-9.ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」(クラリネット版)
演奏:イブ・ハウスマン(クラリネット)/マリア・クリーゲル(チェロ)
ニーナ・ティクマン(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827)のピアノ三重奏曲第4集は、クラリネットを含む
2つの作品です。七重奏曲から編曲された三重奏曲は、1799年に初演され、
1800年には慈善コンサートで演奏されました、この時はモーツァルトやハイ
ドンの作品と共にこの曲を演奏、すぐさま大きな反響を呼んだそうです。あ
まりの人気で色んなアレンジが施されたため、ベートーヴェン自身が「著作
権侵害」(当時はまだこんな言葉はない)を心配して、出版者に早く出版する
ように持ちかけたそうです。とはいえ、彼自身もこのように編曲していたの
ですが・・・)。もう一つの曲は「街の歌」として知られる有名な作品です。
簡潔な形式の中に充実の音楽が詰まった名作で、クラリネットの艶やかな音
色で演奏されると、また違った味わいが感じられます。第1集(8.557723)、
第2集(8.557724)、第3集(8.570255)も好評発売中です!

8.559380
シェーンフィールド:
6つのイギリス民謡集(1985)(1.ジャック・ター /2.籠の中の卵/3.ジプシー・
ラディ /4.別れのキス /5.不機嫌な仕立て屋/6.ナポレオンの夢)/小さな罪
(1997)(7.アルマンド/8.フゲッタ/9.ラグ/10.ワルツ/11.シャッフル/12.ブギ)
/リフレクションズ(2006)(1.トッカータ/2.マーチ/3.インテルメッツォ/4.
タランテッラ)
演奏:ジェームズ・トッコ(ピアノ)…3.5.7-16
ユフダ・ハナーニ(チェロ)…1-6.13-16
アレクサンダー・フィッターシュタイン(クラリネット)…13-16
ポール・シェーンフィールド(ピアノ)1.2.4.6
シェーンフィールド(1947-)の音楽はどこかで聞いたメロディが歪曲され、聴
き手をあざ笑うかのように響き渡り、一瞬の内に耳を通り抜けていきます。
これを聴いていると、妙な感覚に襲われるのは一体どういう訳なのでしょう
か?ここに収録された3つの作品も、どれも親しみ易さの仮面の下に深い闇を
抱えているかのようです。名チェリスト、デュ・プレへの賛辞として書かれ
た「6つの民謡」、“大きなチョコレート・サンデーをぱくつく時に感じる罪
悪感(作曲家の弁)”を音で表す「小さな罪」、そして、モーツァルトの「フィ
ガロ」をモティーフにした「リフレクション」。普段聴いている音楽にちょ
っと飽きてしまった人にオススメです。

8.570003
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集第3集
1-4.弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.44-1/5.主題と変奏 Op.81-1/6.スケル
ツォ Op.81-2/7-10.弦楽四重奏曲変ホ長調
演奏:ニュージーランド弦楽四重奏団
(メンバー)ヘレン・ポール(第1ヴァイオリン)/ダグラス・ベイルマン(第2ヴァ
イオリン )/ギリアン・アンセル(ヴィオラ)/ロルフ・ジェルステン(チェロ)
ニュージーランド弦楽四重奏団によるメンデルスゾーン(1809-1847)の弦楽四
重奏曲、完結編です。第1集(8.570001)、第2集 (8.570002)ともに高く評価さ
れているこの曲集、今回はメインに第3番という円熟の作品を持ってくること
で、またファンを増やすことでしょう。第3番のアンダンテ楽章の美しさは誰
もが認めるところですが、ここでの彼らの演奏はまさに美音が滴り落ちるか
の如く、耳に直接訴えかけてくるかのような説得力を有しています。14歳の
時に書かれた番号なしの弦楽四重奏曲にも注目。終楽章の堂々たるフーガは、
当時バッハたち先人の作品を研究し尽くした若き天才の面目躍如。まさに双
葉より芳しの言葉が当てはまるのではないでしょうか。

8.572284
ボッテジーニ:
1-3.ロッシーニの主題による幻想曲/4-6.パッション・アモローザ/ 7-9.
大ニ重奏曲第2番/10-12.2台のコントラバスのための協奏曲(ピアノ伴奏編)
演奏:トーマス・マーティン(コントラバス)/ティム・コップ(コントラバス)
/クリストファー・オールドファーザー(ピアノ)
「コントラバスのパガニーニ」と呼ばれるボッテジーニ(1821-1889)は1821年
にイタリア北部、クレマで生まれました。彼は5歳から音楽を学び、教会の聖
歌隊で歌い、そして地方のオーケストラでティンパニを演奏していました。
ここに収録された2つのコントラバスのための作品は、彼が学生時代に書いた
もので、どれも楽器の特性を存分に生かしたすばらしいものとなっています。
「ロッシーニの主題による幻想曲」は激しいタランテラで始まり、感傷的な
中間部を経て、また嵐のようなフィナーレで曲を閉じます。華麗なパッショ
ン・アモローザと、ピアノ伴奏とは言え、とてもかっこよい協奏曲。そして
大二重奏曲は2台のコントラバスのみのオリジナル版にて演奏。どの曲も低音
楽器ならではの深い音色にしびれてしまうことでしょう。

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10-06 No.4-3

2010年06月04日 14時39分31秒 | Weblog
8.570744
モンサルヴァーチェ:ピアノ作品集第1集
1-3.3つの即興曲(1933)/4.シチリアーナ(1940)/5-7.3つのディヴェルティ
メント(1941)/8.リトモス(1942)/9.ラヴェルへのエレジー(1945)/10.さま
よい(1950)/11-13.イヴェットのためのソナチネ(1961)/14.スケッチ(1966)
/15-18.ピアノと弦楽合奏のための「妙なる調和」(1955)
演奏:ホルディ・マソ(ピアノ)/グラノジェルス室内管弦楽団…15-18
フランシスコ・ギジェン(指揮)…15-18
スペイン、ジローナ出身のハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002)は20世紀
のカタロニアにおける最も重要な作曲家の一人です。十二音技法と、アンティ
ル諸島の音楽、メシアンなどのフランス音楽、ダンス音楽から、ラテン系、
そしてラヴェルの血を受け継ぐジャズ音楽。これらが混然一体となった魅惑
的な音楽は、一度聴いたら忘れることができないほどの強烈な印象を残しま
す。ドビュッシー風の「3つの即興曲」から個性全開の音楽が続きます(トラッ
ク9の「ラヴェルへのエレジー」はこの第2曲から派生しています)。とても活
発な「妙なる調和」は、まるでフランス6人組の音楽のような諧謔性も感じら
れます。現代的な響きの中に、何とも言えない親しみやすさを秘めた名曲の
数々をお楽しみください。

8.572565
期待の新進演奏家シリーズフローリアン・ラルース
1.ダウランド(1563-1626):ファンシー/ 2.ダウランド:涙のパヴァアーヌ
/3.ダウランド:ファンタジア/4.レゴンディ(1822-1872):序奏とカプリース
/ 5-8.ホセ(1902-1936):ギター・ソナタ/ 9-10.ダンジェロ(1955-):2つの
リディア調の歌/11.コスト(1806-1883):ル・デパル-劇的幻想曲 Op.31
演奏:フローリアン・ラルース(ギター)
2009年、アメリカ・ギター財団による国際コンクールの覇者、フローリアン
・ラルースの受賞記念アルバムです。彼は1988年に生まれ 8歳からギターを
学び、すでに多くのコンクールに参加、その実力は少しずつ認められている
逸材です。このアルバムでは、類い稀な技巧を示すかのように、広い範囲の
時代から選曲されており、この見事な選曲にこそ彼の自信が見て取れるでは
ありませんか。ダウランドの落ち着いた響きに漂う大人の風格、優雅なレゴ
ンディでの滑らかな音作り、そして憂愁ただようホセのソナタ、時の隙間か
ら一つ一つ音を紡ぎ出すかのようなダンジェロの作品、様々な曲想が楽しめ
るコストの「劇的幻想曲」と、後から後から湧きだす才能の迸りが魅力です。

8.572573
期待の新進演奏家シリーズアントニー・バリシェフスキー
1.D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタホ長調 K.135/L.224/P.234/2.D.ス
カルラッティ:ソナタニ短調 K.1/L.366/P.57/3.ラヴェル(1875-1937):ラ・
ヴァルス(ピアノ独奏版)/4-6.ドビュッシー(1862-1918):映像第2集(葉末を
渡る鐘の音 /そして月は荒れた寺院に落ちる/金色の魚)/7.マテオス(1977-):
オリオン/8-10.ラフマニノフ(1873-1943):ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調
Op.36(1931年版)/11-13.ストラヴィンスキー(1882-1971):ペトルーシュカか
らの3楽章
演奏:アントニー・バリシェフスキー(ピアノ)
1988年ウクライナ生まれのピアニスト、アントニー・バリシェフスキーは
1999年にブカレストで開催されたエネスク・コンクールを始め、たくさんの
コンクールで入賞を重ねている実力派です。まだまだ素材的には未知数です
が、ここで聴ける演奏からは、やはり「何か違うもの」が感じられないでしょ
うか?冷徹なスカルラッティは、ホロヴィッツの名演に匹敵するほどですし、
ラヴェルのラ・ヴァルスからは仄暗い狂気すら漂ってきます。幾重にも塗り
重ねられたドビュッシーの彩色、そして荒ぶる技巧が炸裂するラフマニノフ
のソナタ、目を見張るばかりのストラヴィンスキー、星の煌めきにも似たマ
テオスのマリオン・・・。さて、彼はこれからどのような芸術家になってい
くのでしょうか?

8.570941
ルビンシュテイン :ピアノ作品集
1-13.主題と変奏 Op.88(1871)/14-18.折句第2番 Op.114(1890)
※全て世界初録音
演奏:ヨゼフ・バノヴェツ(ピアノ)
アントン・ルビンシュテイン(1829-1894)はロシア人ピアニストとしてはじめ
て世界的名声を博し、またサンクトペテルブルク音楽院を開設し、1859年に
はロシア音楽協会を開設するなど、以降のロシアのピアノ界に多大なる影響
を与えた人です。また歌劇、交響曲からピアノ曲までとあらゆるジャンルに
たくさんの作品を残したのですが残念なことに、「ヘ調のメロディ」や「天
使の夢」の小さなピアノ曲以外はほとんど忘れ去られてしまいました。ここ
では、シューマンの「交響練習曲」に触発されて書かれた「主題と変奏」と、
サロン風な「折句」第2番でその才能をじっくり味わってみてください。「折
句」とは聞き慣れない言葉ですが、今でいう「縦読み」のようなもので、並
んだ文章の頭だけを読んでいくと他の文が浮かびあがる仕掛けのようなもの
です。こちらもシューマンが好んだ手法ですが、このルビンシュテインの作
品には曲を献呈した相手の名である「S-O-F-I-A」の音が織り込まれている
ということです。

8.572313
グラナドス:ピアノ作品集第1集
スペイン舞曲集 Op.37, DLRI:2(1.ガランテ/2.オリエンタル/3.ファンダンゴ
/4.ビリャネスカ/5.アンダルーサ/6.ロンデーリャ・アラゴネーサ/7.バレン
シアーナ/8.サルダーニャ/9.ロマンティカ/10.メランコリカ/11.アラベスカ
/12.ボレロ)/13.ホタ・バレンシアにおける即興曲(A.M.マルティネス編 )
演奏:ダグラス・リーヴァ(ピアノ)
NAXOS屈指のラテン系ピアニスト、リーヴァによるグラナドス(1867-1916)の
ピアノ作品集の第1集です。NAXOSにはローサ・トレス・バルドによるスペイ
ン舞曲集の録音が既にありますが(8.554313)、やはりここは、他の作品のほ
とんどを演奏しているリーヴァで聴きたいと思う人が多いはず。もちろん期
待に違わぬ鮮やかな切り口でこの魅力的な小品集を聴かせてくれます。通常
と違う曲順にもドキドキしてしまいます。マスネ、サン=サーンス、グリー
グ、キュイら大作曲家たちが絶賛したという魅力あふれる小さな曲たち。ど
の曲もスペインの熱き風を運んでくるようです。

8.572577
パロモ:ドゥルシネア…「騎士の恋」への幻想的カンタータ
1.風車/2.騎士のファンファーレ/3.夜明けの歌/4.ドン・キホーテのバラ
ード/5.風車への戦い/6.セギーディリャ/7.ドン・キホーテとサンチョ/
8.アブラカダブラ/9.ドゥルシネアのバラード/10.終曲
演奏:ドゥルシネア…アインホア・アルテタ
(ソプラノ)/テレサ・パンサ…キエリ・ローゼ・カッツ(メゾ・ソプラノ )
/サンチョ・パンサ…ブルクハルト・ウルリヒ (テノール)/ドン・キホーテ
…アルチュン・コチニャン(バス)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ミゲル・アンゲル・ゴメス・マルティネス(指揮)
17世紀に流行していた騎士道物語。セルバンテスが描いた「ドン・キホーテ
はそのパロディ小説だという説もあります。確かに勇敢な騎士に憧れた老人、
ドン・キホーテは、奇行ばかりが目に付きますが、実は正義感に溢れた熱血
な人。永遠に愛を追い求め、悪を砕く・・・そんなところが今でも愛されて
いるに違いありません。この物語は多くの画家や音楽家に影響を与え、様々
な名作を生み出していますが、このパロモ(1938-)の作品は、彼の行いを壮大
なカンタータとして描いています。様々な場面を想起させるために多彩な管
弦楽を駆使し、ペーソス溢れる物語を生き生きと表出するパロモの才能。恐
ろしいまでに冴えています。

8.572541
J.S.バッハ:名アリアと合唱曲集
1.もろびとよ歓呼して神を迎えよ BWV51/2.ロ短調ミサ曲 BWV232より「いと
高き処に神に栄光あれ」/3.ロ短調ミサ曲 BWV232より「地に平和を」/
4.ロ短調ミサ曲 BWV232より「高き天なる神に」/ 5.ロ短調ミサ曲 BWV232
より「主の御名において」/6.ロ短調ミサ曲 BWV232より「いと高きところに
ホザンナ」/ 7.われ喜びて十字架を担う BWV56/8.喜ばしい安息、好ましい
魂の歓喜 BWV170/9.マタイ受難曲 BWV244より「来たれ、娘たちよ、われと
ともに嘆け」/10.マタイ受難曲 BWV244より「われは汝にわが心を捧げん」
/ 11.マタイ受難曲 BWV244より「おお、人よ、汝の大いなる罪を嘆け」/
12.マタイ受難曲 BWV244より「憐れみたまえ,わが神よ」/ 13.マタイ受難
曲 BWV244より「ああ,血と傷にまみれし御頭」/ 14.マタイ受難曲 BWV244
より「われに返せ,わがイエスをば!」/ 15.マタイ受難曲 BWV244より「わ
れらは涙ながらここにひざまずき」/16.われ満ちたれり BWV82/17.ロ短調
ミサ曲 BWV232より「平和をわれに」
演奏:ドレスデン室内合唱団/ケルン室内管弦楽団
ヘルムート・ミュラー=ブリュール (指揮)
ドイツの重鎮指揮者、ヘルムート・ミュラー=ブリュールが丹精込めて演奏
してきたバッハ(1685-1750)の声楽作品の中から、良いところをセレクトして
1枚のアルバムにまとめました。誰もが知っている曲よりは、少し地味だけど、
絶対聴いておきたいカンタータからの名アリアと、大作「マタイ」と「ロ短
調ミサ」からの聴きどころを収録。バッハの宗教音楽を聴く喜びを存分に味
わうことができるようになっています。

8.660284-85 2枚組
ロッシーニ :歌劇「アルジェのイタリア女」全曲
演奏:ムスターファ…ロレンツォ・レガッツォ (バス)/エルヴィーラ…ルー
ス・ゴンザレス(ソプラノ)/ズルマ…エルザ・ジャヌリドゥ(メゾ・ソプラノ)
/ハリ…ジューリオ・マストロトターロ(バス)/リンドーロ…ローレンス・
ブラウンリー(テノール)/イザベッラ…マリアンナ・ピッツォラート (コン
トラルト)/タッデオ…ブルーノ・デ・シモーネ (バス)/クルージュ・トラ
ンシルヴァニア・フィルハーモニック合唱団/ヴィルトゥオージ・ブルネン
シス/アルベルト・ゼッダ(指揮)
2008年のヴィルトバートにおけるロッシーニ祭でのライヴ演奏。
アジオ・コルギの校訂版を使用しています。

8.112050
1.スーク(1874-1935):
ソコル祭典行進曲(祖国新生に向けて)Op.35c
スーク:セレナード変ホ長調 Op.6
ドヴォルザーク(1841-1904):交響曲第6番ニ長調 Op.60
演奏:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・ターリッヒ(指揮)
録音 1938年11月22-23日ロンドン EMIアビーロード第1スタジオ
マーク・オーバート=ソーン復刻
この録音は、ドヴォルザークの交響曲第7番(8.111045)とともにアビー・ロー
ド・スタジオでの2日間のセッションで録音されたチェコのカリスマ指揮者タ
ーリッヒの偉大なる演奏です。中でも「ソコル祭典行進曲」は彼の唯一の録
音であり、今回が初CD化となる貴重なものです(LPにもなったことはありませ
ん )。スークの音楽の持つ牧歌的で明るい雰囲気がこの上なく表現された素晴
らしい記録は、スラブ魂を理解する上で必要不可欠なものとして永遠に記録
されることでしょう。

8.112053
クライスラー完全録音集第1集
1.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ第3番より「前奏曲」/ 2.J.S.バッハ
(ウィルヘルミ編):管弦楽組曲第3番より「エアー」/ 3.チャイコフスキー
(1840-1893):ハプサールの想い出 Op.2より第3番無言歌ヘ長調/ 4.ズルツァ
ー:サラバンド Op.8/5.フランソワ・シューベルト(1808-1878):バガテル
Op.13より第9番「蜜蜂」/6.スメタナ(1824-1844):わが故郷より第2番「ボヘ
ミア幻想曲」(テイク 1)/7.フォスター(1826-1864):故郷の人々/ 8.クライ
スラー:ウィーン奇想曲 Op.2(テイク 2)/9.ドヴォルザーク(1841-1904):ユモ
レスク/10.マスネ(1842-1912)(マルシック編 ):タイスの瞑想曲(テイク 2)
/11.マスネ(マスシック編):タイスの瞑想曲(テイク 3)/12.クライスラー:
中国の太鼓/13.クライスラー:愛の悲しみ/14.クライスラー:愛の喜び (テイ
ク 1)/15.クライスラー:愛の喜び(テイク 2)/16.スメタナ:わが故郷より
「ボヘミア幻想曲」(テイク 2)/17.ブラームス(1833-1897)(ヨアヒム編 ):ハ
ンガリー舞曲第5番/18.クライスラー:タルティーニの様式のコレルリの主題
による変奏曲/19.クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2(テイク 3)/20.シュー
ベルト(1797-1828):楽興の時第3番/21.ラモー(1683-1764):タンブーラン/
22.チャイコフスキー:ハプサールの想い出より「無言歌」/ 23.コットン:
歌-瞑想/24.J.S.バッハ:パルティータ第3番より「ガボットとロンドー」
※3.7.9.20.21.22.23…クライスラー編曲
演奏:フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
6-24.ゲオルゲ・ファルケンシュタイン(ピアノ)
1904年ベルリン、グラモフォン&タイプライター株式会社… 1-5/
1910年5月ニューヨーク、ビクター・トーキング・マシン・カンパニー、…6-24
ウォード・マーストン復刻
当時、何百万ものレコードを売り、彼の演奏を生で聴くことができないリスナ
ーにも無限の楽しみを与えた作曲家、ヴァイオリニスト、クライスラー。この
アルバムは彼の1904年と1910年に録音された小品集です。まだ制約の多かった
「音盤への記録」をものともせず、自らの芸術を克明に記録し続けたクライス
ラーの偉業はどんな言葉においても賛美しきれるものではありません。

8.112055
クライスラー完全録音集第2集
1.クライスラー(1875-1962):クープランの様式による気取った曲/2.クライス
ラー:ディッタースドルフの様式によるスケルツォ/3.クライスラー:ディッタ
ースドルフの様式によるスケルツォ(テイク違い)/4.クライスラー:ボッケリ
ーニの様式によるアレグレット/5.クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2/6.
クライスラー:中国の太鼓 Op.3/7.クライスラー:愛の悲しみ/8.クライスラ
ー:愛の喜び/9.コットン:歌-瞑想/10.チャイコフスキー:ハプサールの想い
出より「無言歌」/11.ブラームス(1833-1897)(ヨアヒム編 ):ハンガリー舞曲
第5番/12.クライスラー:クープランの様式によるルイ 13世の歌とパヴァーヌ
/ 13.J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ第3番より「ガボット」/ 14.ク
ライスラー:クープランの様式によるプロヴァンス朝の歌/15.クライスラー:
クープランの様式によるプロヴァンス朝の歌(テイク違い)/16.クライスラー:
カルティエの様式によるシャス/17.グルック(1714-1787):精霊の踊り/ 18.
クライスラー:美しきロスマリン/19.クライスラー:マルティーニの様式によ
るアンダンティーノ/20.クライスラー:クープランの様式によるルイ 13世の
歌とパヴァーヌ/ 21.J.S.バッハ:パルティータ第3番より「ガボット」/ 22.
クライスラー:愛の悲しみ/23.タウンセンド:子守歌/24.コットン:歌-瞑想
※9.10.13.21.24…クライスラー編曲
演奏:フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ハドン・スカイア(ピアノ)…
1-16/ゲオルゲ・ファルケンシュタイン(ピアノ)…17-24
1911年11月6日ロンドン、グラモフォン・カンパニー… 1-16
1912年12月18.23日ニューヨーク、ビクター・トーキング・マシン・カンパニ
ー…17-24
1911年の終わり頃に、クライスラーはロンドンで最初の録音を行いました。当
時のイギリスで彼の人気は凄まじいものがあり、人々は挙ってクライスラーの
演奏に聴き惚れたのです。ウィーン、ベルリンでも華々しく活躍、時にはアメ
リカへも演奏旅行に出かけ、魅惑的な小品を披露していました。この録音はロ
ンドンとニューヨークでの演奏を収録したもので、バッハやチャイコフスキー
の小曲を始め、自作を含めたプログラムが当時の人気を伝えています。

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