<Profil>
=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=
PH 10031(SACD-Hybrid) 2枚組 \4250
ブルックナー:
交響曲第8番ハ短調WAB.108(ハース版)
クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:2009年9月14日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
ファビオ・ルイージの後任として、2012年よりシュターツカペレ・ドレスデ
ンの首席指揮者に就任する予定のクリスティアン・ティーレマン。これに先
立って、2009年9月にゼンパーオーパーで行われたブルックナーの第8交響曲
の模様を収めたアルバムがProfilよりリリースされます。
<HUNGAROTON>
HCD 32661 \2080
MONO
ハンガリー歌劇場のスターたち 第1集
レオンカヴァッロ:「道化師」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「トゥーランドット」
マイヤベーア:「ユグノー」
グノー:「ファウスト」
ドリーブ:「ラクメ」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
サン=サーンス「サムソンとデリラ」
モーツァルト:「後宮からの誘拐」,「コジ・ファン・トゥッテ」,「魔笛」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:
「ローエングリーン」,「トリスタンとイゾルデ」,「ラインの黄金」
エルケル:「バーンク・バーン」
ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」
からのアリア
エルジ・シャーンドル(S) マーリア・ネーメト(S) アンナ・バーティ(S)
マーリア・バシリデス(A)
ベーラ・クルニェイ(T) フェレンツ・セーケリヒディ(T)
ヤーノシュ・ハルモシュ(T) シジスムンド・ピリンスキ(T)
ゾルターン・ザーヴォジュキ(T) コロマン・フォン・パタキ(T)
パール・フェケテ(T)
ラヨシュ・ローザ(Br) イムレ・パロー(Br) オスカール・マレツキ(Br)
アンドル・レンドヴァイ(Br)
ネイ・ダーヴィド(Bs) オスカール・カールマーン(Bs)
ミハーリ・セーケリ(Bs)
録音:1905-1958年
HUNGAROTON社が4巻に渡って、ハンガリー国立歌劇場で活躍した名歌手たちの
記録をCDにします。これは第1巻で、活動記がほとんど19世紀という録音に残
された最も早い世代の歌手になりそうなネイ・ダヴィド(1842-1905)から、
1901年生まれまでの歌手を扱っています。おそらく最も有名な歌手は、バイロ
イト音楽祭でトスカニーニの指揮のもとタンホイザーを歌ったピリンスキ・ジ
グモンド(ドイツではシギスムント・ピリンスキ 1884-1960)でしょう。その
他の歌手も皆ブダペストを中心に活躍した人たちばかりです。
HCD 32625 \2080
プレイエル:2つのヴァイオリンのための二重奏曲Op.23(1789)
第1番変ロ長調 / 第2番ニ長調 / 第3番イ長調 / 第4番ヘ長調 / 第5番ハ長調
/ 第6番ホ短調
ヴィルモシュ・サバディ、ベーラ・バーンファルヴィ(Vn)
録音:2009年10月16-18日フンガロトン・スタジオ(セッション)
低地オーストリアのルッパースタール生まれで、モーツァルトよりちょうど一
つ年下のプレイエルはパリに定住後、音楽出版者、サプライヤー、ピアノ製作
者として、マルチに音楽シーンをリードする存在でした。後世のパリジャンた
ちによって、その功績に感謝と敬意を表して名付けられたコンサートホール
(サル・プレイエル1927年落成)にも名残りがあります。
18世紀後期、マンハイム楽派の作曲家たちによる活動のおかげで、時代遅れ
の通奏低音をカットしたバロック・ソナタの簡易版としてのデュオに大流行が
訪れます。ヨーゼフ・ハイドンに学び、生涯に2000もの作品を書いた作曲家プ
レイエルもまた、中産階級のサロンでのごく一般的な演奏行為に供されるべく、
さまざまな楽器の組み合わせのために64曲ものデュオ作品を書いています。
作品23のヴァイオリン二重奏曲(1789年)は、すでにHUNGAROTONよりリリースさ
れている、ヴァイオリン協奏曲とセレナード(HCD.32241)や弦楽四重奏曲
(HCD.32593)、弦と管のための室内楽作品(HCD.32572)などと同じく、プレイ
エルが30 代前半の最充実期、ストラスブール時代に作曲されたもの。これら
は、激しいパッセージや効果的なスタッカート装飾楽句、驚異的なアクセント
や跳躍、そして数少ない緩徐楽章での、いくつかのたまらなくチャーミングで
エモーショナルなカンティレーナを備えたもので、卓越した構成が印象的な仕
上がりとなっています。世界初録音。
HCD 32679 \2080
C.H.グラウン:受難カンタータ「イエスの死」(1755)
マーリア・ザードリ(S)、マールタ・フェルシュ(S)、
マルティン・クリートマン(T)、クラウス・メルテンス(Bs)
ドロテア・ケーラー(合唱指揮)、ハレ・カンタムス室内合唱団
パール・ネーメト(指)カペラ・サヴァリア
*ドイツ語歌唱
録音:1991年10月ハンガリー、ケーセグ、セント・ジェームズ教会
(デジタル・セッション)
C.H.グラウンはフリードリッヒ大王に仕えた、ハッセと並ぶイタリア・オペラ
の大家で、この受難曲はバッハの死後、18世紀後半を通じて、最も上演された
作品です。
18世紀後半の宗教観は、イエスを人の友、手本として、受難を人にとっての救
いがもたらされた喜びとするもの。また、上演場所も、それまでの教会中心か
ら、劇場中心へと変化しており、多感様式による優美で叙情的な旋律が時代の
趣味を物語っています。
聖書の原文ではなく、ラムラーの自由詩を歌詞として用い、印象的な場面を瞑
想的に描き、感傷的に追想することで、宗教的な感情を喚起させるこの曲は、
時代の趣味を反映し、バッハなどの受難曲が持っていた劇的性格は省察的なも
のへと変化しています。
HCD 32659 \2080
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ヴィルジニー・ロビヤール(Vn)
ペーテル・サボー(Vc)
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル(P)
録音:2009年7月21-24日フンガロトン・スタジオ(セッション)
世界的に活躍する3つの個性が集い、それぞれ傑作として名高いブラームスと
ドヴォルザークのピアノ三重奏曲に取り組みました。2009年のセッション録
音。
ヴィルジニー・ロビヤール…1970年リヨン生まれのヴァイオリニスト。1987
年に、17歳でロン=ティボー国際コンクール第5位、1990年インディアナポリ
ス国際コンクール第4位入賞。1993年にドロシー・ディレイ奨学生としてジュ
リアード音楽院を卒業。使用楽器は1869年製作ジャン=バティスト・ヴィヨー
ム(Jean-Baptiste Vuillaume)。
ペーテル・サボー…1963年ルーマニア出身のチェリスト。ブダペスト音楽院で
ラースロー・メジェー、フェレンツ・ラドシュ、ジェルジ・クルターグに師事。
1993年以降ブダペスト祝祭管第1チェロ奏者。
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル…1975年生まれのポーランド系フランス人
ピアニスト。13歳でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノと室内楽でプルミエ・
プリを取得。1989年から継続的にクリスティアン・ツィメルマンに助言を受け
る。ジェルジ・シェべクとアレクシス・ワイセンベルクのマスタークラスに参
加。レオン・フライシャー、フー・ツォン、ディミトリ・バシュキロフにも学
ぶ。
<RELIEF>
CR 3007 \1980
カール・テルカル アリア集
キーンツル:「福音伝道者」
マイヤベーア:「ユグノー」
モーツァルト:「魔笛」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
プッチーニ:
「マノン・レスコー」,「ボエーム」,「トスカ」,「トゥーランドット」
ヴェルディ:「リゴレット」,「トラヴィアータ」
ワーグナー:「リエンツィ」、さまよえるオランダ人」
からのアリア,場面
カール・テルカル(T)
リヒャルト・ミュラー=ランペルツ(指)
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
クレメンス・クラウス(指)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)北西ドイツ放送交響楽団
エメリヒ・ズモラ(指)南西ドイツ放送管弦楽団
マリオ・ロッシ(指)ケルン放送交響楽団
ほか
録音:1951-1957年
カール・テルカル(1919-1996)はウィーン生まれのテノール。若い頃は家具職
人として働いたり、兵役についたりと苦労し、デビューは30歳を過ぎた1950年
という遅咲き。しかしウィーン国立歌劇場を中心に、リリックテノールとし
て、オペレッタ歌手として、また後年は名脇役として、息の長い活動をしまし
た。このCDには1950年代の瑞々しい歌声が集められています。
<POLYMNIE>
POL 110168 \2080
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27
第1番ト短調(シゲティに献呈)
第2番イ短調(ティボーに献呈)
第3番ニ短調「バラード」(エネスコに献呈)
第4番ホ短調(クライスラーに献呈)
第5番ト長調(クリックボームに献呈)
第6番ホ長調(キロガに献呈)
本田早美花(Vn)
アンサンブル・モンソロ(オンスロー 弦楽五重奏&Pf五重奏 POL550162)の
ヴァイオリニスト本田早美花は1984年高知市生まれ。幼少、少女時代、父親の
転勤で英国に暮らし、ヨーロッパの伝統、風土の中、豊かな教育を受け育った。
ヴィオリンとの出会いは3歳のとき、黒沼ユリ子氏のTV番組に興味を持ったこ
とがスタートするきっかけとなった。習い始めて1ヵ月後イギリスの教会コン
サートでソロ演奏をした。帰国後,鈴木嵯峨子氏の指導のもと、9歳にて日本
クラシック音楽コンクール小学生の部で最高位を受賞。10歳より再び渡英し
た後は、エスター・カトーナ氏に師事。各地の音楽祭で優勝し、12歳で英国
ナショナルコンペティション「フェスティバル・オブ・フェスティバルズ」
でゴールドメダルを受賞。13歳でAudi コンペティションの弦楽器部門ファイ
ナリストとなり、BBC・FM放送された。ロンドンのセント・ジョーンズにてヨ
ーロッパの名門、イングリッシュ・チェンバーオーケストラとの共演や、ユー
ディ・メニューヒン基金のサロンコンサート、病院、老人ホーム、スマトラ
沖地震の被災者のための支援コンサートなど、英国、フランス、日本にて、
少女時代から多くのチャリティー演奏活動をしている。
<ORFEO>
ORFEO 810102 2枚組(1枚価格) \2450
[CD 1]
ブラームス:
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83/コンスタンチン・リフシッツ(P)
[CD 2]
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称:ベルリン交響楽団)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
録音:2002年12月14日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
収録:アルヒーフ・フィッシャー=ディースカウ
2010年5月に85歳の誕生日を迎えた大歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディ
ースカウ。1973年には指揮者としてのキャリアをスタートさせていますが、ま
もなく‘自らの指揮を封印’して、ほとんど20年間指揮台には上ることがあり
ませんでした。
そのようななかで急遽、フィッシャー=ディースカウが当時のベルリン交響楽
団(2006年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団に改称)を指揮したブラーム
ス・プログラムが、ゆかりの深いORFEOからリリースされることになりました。
2002年12月におこなわれたライヴの目玉といえるのが、リフシッツをソリスト
に迎えたピアノ協奏曲第2番。切り出した塊のようなピアニズムが力強くその
個性を主張しており、どの瞬間をとっても、神童からみごとに本物の天才へと
変貌を遂げつつある姿が刻印されています。
つづく交響曲第4番も渾身の力演。かつて指揮することにほとんど歓びをおぼ
えず、失望を味わったというフィッシャー=ディースカウですが、ここでの姿
に迷いや蔭はありません。なお、ピアノ協奏曲の終演後には拍手が入ります。
=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=
PH 10031(SACD-Hybrid) 2枚組 \4250
ブルックナー:
交響曲第8番ハ短調WAB.108(ハース版)
クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:2009年9月14日ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)
ファビオ・ルイージの後任として、2012年よりシュターツカペレ・ドレスデ
ンの首席指揮者に就任する予定のクリスティアン・ティーレマン。これに先
立って、2009年9月にゼンパーオーパーで行われたブルックナーの第8交響曲
の模様を収めたアルバムがProfilよりリリースされます。
<HUNGAROTON>
HCD 32661 \2080
MONO
ハンガリー歌劇場のスターたち 第1集
レオンカヴァッロ:「道化師」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「トゥーランドット」
マイヤベーア:「ユグノー」
グノー:「ファウスト」
ドリーブ:「ラクメ」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
サン=サーンス「サムソンとデリラ」
モーツァルト:「後宮からの誘拐」,「コジ・ファン・トゥッテ」,「魔笛」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:
「ローエングリーン」,「トリスタンとイゾルデ」,「ラインの黄金」
エルケル:「バーンク・バーン」
ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」
からのアリア
エルジ・シャーンドル(S) マーリア・ネーメト(S) アンナ・バーティ(S)
マーリア・バシリデス(A)
ベーラ・クルニェイ(T) フェレンツ・セーケリヒディ(T)
ヤーノシュ・ハルモシュ(T) シジスムンド・ピリンスキ(T)
ゾルターン・ザーヴォジュキ(T) コロマン・フォン・パタキ(T)
パール・フェケテ(T)
ラヨシュ・ローザ(Br) イムレ・パロー(Br) オスカール・マレツキ(Br)
アンドル・レンドヴァイ(Br)
ネイ・ダーヴィド(Bs) オスカール・カールマーン(Bs)
ミハーリ・セーケリ(Bs)
録音:1905-1958年
HUNGAROTON社が4巻に渡って、ハンガリー国立歌劇場で活躍した名歌手たちの
記録をCDにします。これは第1巻で、活動記がほとんど19世紀という録音に残
された最も早い世代の歌手になりそうなネイ・ダヴィド(1842-1905)から、
1901年生まれまでの歌手を扱っています。おそらく最も有名な歌手は、バイロ
イト音楽祭でトスカニーニの指揮のもとタンホイザーを歌ったピリンスキ・ジ
グモンド(ドイツではシギスムント・ピリンスキ 1884-1960)でしょう。その
他の歌手も皆ブダペストを中心に活躍した人たちばかりです。
HCD 32625 \2080
プレイエル:2つのヴァイオリンのための二重奏曲Op.23(1789)
第1番変ロ長調 / 第2番ニ長調 / 第3番イ長調 / 第4番ヘ長調 / 第5番ハ長調
/ 第6番ホ短調
ヴィルモシュ・サバディ、ベーラ・バーンファルヴィ(Vn)
録音:2009年10月16-18日フンガロトン・スタジオ(セッション)
低地オーストリアのルッパースタール生まれで、モーツァルトよりちょうど一
つ年下のプレイエルはパリに定住後、音楽出版者、サプライヤー、ピアノ製作
者として、マルチに音楽シーンをリードする存在でした。後世のパリジャンた
ちによって、その功績に感謝と敬意を表して名付けられたコンサートホール
(サル・プレイエル1927年落成)にも名残りがあります。
18世紀後期、マンハイム楽派の作曲家たちによる活動のおかげで、時代遅れ
の通奏低音をカットしたバロック・ソナタの簡易版としてのデュオに大流行が
訪れます。ヨーゼフ・ハイドンに学び、生涯に2000もの作品を書いた作曲家プ
レイエルもまた、中産階級のサロンでのごく一般的な演奏行為に供されるべく、
さまざまな楽器の組み合わせのために64曲ものデュオ作品を書いています。
作品23のヴァイオリン二重奏曲(1789年)は、すでにHUNGAROTONよりリリースさ
れている、ヴァイオリン協奏曲とセレナード(HCD.32241)や弦楽四重奏曲
(HCD.32593)、弦と管のための室内楽作品(HCD.32572)などと同じく、プレイ
エルが30 代前半の最充実期、ストラスブール時代に作曲されたもの。これら
は、激しいパッセージや効果的なスタッカート装飾楽句、驚異的なアクセント
や跳躍、そして数少ない緩徐楽章での、いくつかのたまらなくチャーミングで
エモーショナルなカンティレーナを備えたもので、卓越した構成が印象的な仕
上がりとなっています。世界初録音。
HCD 32679 \2080
C.H.グラウン:受難カンタータ「イエスの死」(1755)
マーリア・ザードリ(S)、マールタ・フェルシュ(S)、
マルティン・クリートマン(T)、クラウス・メルテンス(Bs)
ドロテア・ケーラー(合唱指揮)、ハレ・カンタムス室内合唱団
パール・ネーメト(指)カペラ・サヴァリア
*ドイツ語歌唱
録音:1991年10月ハンガリー、ケーセグ、セント・ジェームズ教会
(デジタル・セッション)
C.H.グラウンはフリードリッヒ大王に仕えた、ハッセと並ぶイタリア・オペラ
の大家で、この受難曲はバッハの死後、18世紀後半を通じて、最も上演された
作品です。
18世紀後半の宗教観は、イエスを人の友、手本として、受難を人にとっての救
いがもたらされた喜びとするもの。また、上演場所も、それまでの教会中心か
ら、劇場中心へと変化しており、多感様式による優美で叙情的な旋律が時代の
趣味を物語っています。
聖書の原文ではなく、ラムラーの自由詩を歌詞として用い、印象的な場面を瞑
想的に描き、感傷的に追想することで、宗教的な感情を喚起させるこの曲は、
時代の趣味を反映し、バッハなどの受難曲が持っていた劇的性格は省察的なも
のへと変化しています。
HCD 32659 \2080
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ヴィルジニー・ロビヤール(Vn)
ペーテル・サボー(Vc)
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル(P)
録音:2009年7月21-24日フンガロトン・スタジオ(セッション)
世界的に活躍する3つの個性が集い、それぞれ傑作として名高いブラームスと
ドヴォルザークのピアノ三重奏曲に取り組みました。2009年のセッション録
音。
ヴィルジニー・ロビヤール…1970年リヨン生まれのヴァイオリニスト。1987
年に、17歳でロン=ティボー国際コンクール第5位、1990年インディアナポリ
ス国際コンクール第4位入賞。1993年にドロシー・ディレイ奨学生としてジュ
リアード音楽院を卒業。使用楽器は1869年製作ジャン=バティスト・ヴィヨー
ム(Jean-Baptiste Vuillaume)。
ペーテル・サボー…1963年ルーマニア出身のチェリスト。ブダペスト音楽院で
ラースロー・メジェー、フェレンツ・ラドシュ、ジェルジ・クルターグに師事。
1993年以降ブダペスト祝祭管第1チェロ奏者。
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル…1975年生まれのポーランド系フランス人
ピアニスト。13歳でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノと室内楽でプルミエ・
プリを取得。1989年から継続的にクリスティアン・ツィメルマンに助言を受け
る。ジェルジ・シェべクとアレクシス・ワイセンベルクのマスタークラスに参
加。レオン・フライシャー、フー・ツォン、ディミトリ・バシュキロフにも学
ぶ。
<RELIEF>
CR 3007 \1980
カール・テルカル アリア集
キーンツル:「福音伝道者」
マイヤベーア:「ユグノー」
モーツァルト:「魔笛」
オッフェンバック:「ホフマン物語」
プッチーニ:
「マノン・レスコー」,「ボエーム」,「トスカ」,「トゥーランドット」
ヴェルディ:「リゴレット」,「トラヴィアータ」
ワーグナー:「リエンツィ」、さまよえるオランダ人」
からのアリア,場面
カール・テルカル(T)
リヒャルト・ミュラー=ランペルツ(指)
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団
クレメンス・クラウス(指)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ヴィルヘルム・シュヒター(指)北西ドイツ放送交響楽団
エメリヒ・ズモラ(指)南西ドイツ放送管弦楽団
マリオ・ロッシ(指)ケルン放送交響楽団
ほか
録音:1951-1957年
カール・テルカル(1919-1996)はウィーン生まれのテノール。若い頃は家具職
人として働いたり、兵役についたりと苦労し、デビューは30歳を過ぎた1950年
という遅咲き。しかしウィーン国立歌劇場を中心に、リリックテノールとし
て、オペレッタ歌手として、また後年は名脇役として、息の長い活動をしまし
た。このCDには1950年代の瑞々しい歌声が集められています。
<POLYMNIE>
POL 110168 \2080
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27
第1番ト短調(シゲティに献呈)
第2番イ短調(ティボーに献呈)
第3番ニ短調「バラード」(エネスコに献呈)
第4番ホ短調(クライスラーに献呈)
第5番ト長調(クリックボームに献呈)
第6番ホ長調(キロガに献呈)
本田早美花(Vn)
アンサンブル・モンソロ(オンスロー 弦楽五重奏&Pf五重奏 POL550162)の
ヴァイオリニスト本田早美花は1984年高知市生まれ。幼少、少女時代、父親の
転勤で英国に暮らし、ヨーロッパの伝統、風土の中、豊かな教育を受け育った。
ヴィオリンとの出会いは3歳のとき、黒沼ユリ子氏のTV番組に興味を持ったこ
とがスタートするきっかけとなった。習い始めて1ヵ月後イギリスの教会コン
サートでソロ演奏をした。帰国後,鈴木嵯峨子氏の指導のもと、9歳にて日本
クラシック音楽コンクール小学生の部で最高位を受賞。10歳より再び渡英し
た後は、エスター・カトーナ氏に師事。各地の音楽祭で優勝し、12歳で英国
ナショナルコンペティション「フェスティバル・オブ・フェスティバルズ」
でゴールドメダルを受賞。13歳でAudi コンペティションの弦楽器部門ファイ
ナリストとなり、BBC・FM放送された。ロンドンのセント・ジョーンズにてヨ
ーロッパの名門、イングリッシュ・チェンバーオーケストラとの共演や、ユー
ディ・メニューヒン基金のサロンコンサート、病院、老人ホーム、スマトラ
沖地震の被災者のための支援コンサートなど、英国、フランス、日本にて、
少女時代から多くのチャリティー演奏活動をしている。
<ORFEO>
ORFEO 810102 2枚組(1枚価格) \2450
[CD 1]
ブラームス:
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83/コンスタンチン・リフシッツ(P)
[CD 2]
ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称:ベルリン交響楽団)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
録音:2002年12月14日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
収録:アルヒーフ・フィッシャー=ディースカウ
2010年5月に85歳の誕生日を迎えた大歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディ
ースカウ。1973年には指揮者としてのキャリアをスタートさせていますが、ま
もなく‘自らの指揮を封印’して、ほとんど20年間指揮台には上ることがあり
ませんでした。
そのようななかで急遽、フィッシャー=ディースカウが当時のベルリン交響楽
団(2006年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団に改称)を指揮したブラーム
ス・プログラムが、ゆかりの深いORFEOからリリースされることになりました。
2002年12月におこなわれたライヴの目玉といえるのが、リフシッツをソリスト
に迎えたピアノ協奏曲第2番。切り出した塊のようなピアニズムが力強くその
個性を主張しており、どの瞬間をとっても、神童からみごとに本物の天才へと
変貌を遂げつつある姿が刻印されています。
つづく交響曲第4番も渾身の力演。かつて指揮することにほとんど歓びをおぼ
えず、失望を味わったというフィッシャー=ディースカウですが、ここでの姿
に迷いや蔭はありません。なお、ピアノ協奏曲の終演後には拍手が入ります。