クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-06 No.12-1

2010年06月12日 22時26分21秒 | Weblog
<SUPRAPHON>
SU 4022 \1780
ヴォジーシェク:荘厳ミサ曲変ロ長調(1824)
トマーシェク:ミサ曲Op.46(1813)
マレク・シュトリンツル(指)、ムジカ・フロレア
録音:2009年10月1&5日プラハ、鎖の下の処女マリア教会(LIVE)
ヴァーツラフ・ヤン・クシチテル・トマーシェク(1774-1850)は、チェコ古典
派と国民楽派を橋渡しする位置にいる作曲家。ベートーヴェンの同時代人で
あり、同様に、その作風は、モーツァルトを出発点として、ロマン派的抒情
性へ傾斜していきました。公的な地位には就いていなかったものの、プラハ
の音楽界を代表する音楽家として国際的に認知されていました。
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクは(1791-1825)、トマーシェクの弟子で、
シューベルトから歌曲について影響を受け、ピアノ曲について影響を与えた
作曲家。ベートーヴェンに強い影響を受けていたため、モーツァルト贔屓の
プラハからウィーンへと移り、ピアノ曲の作曲やオルガンの演奏で活躍しま
した。

=チェコ・オペラ・トレジャーズ=
SU 3984 2枚組 \2960
マルチヌー:オペラ「ギリシャの受難劇」(全4幕・1959年チューリヒ版)
ヤロスラフ・ホラチェク(グリゴリス) ルネ・トゥチェク(コスタンディス)
 ズデニェク・ヤンコフスキー(ヤナコス) オルドジフ・スピサル(パナイト)
ヴィレム・プジビル(マノリオス)
ルボミール・ハヴラーク(ミケリス) ナダ・ショルモヴァー(レニオ) 
リヒャルト・ノヴァーク(フォティス)
カレル・ペトル(老人) エヴァ・デポルトヴァー(カテリナ) 
ボジェナ・エッフェンベルコヴァー(デスピニオ)
マルティン・ルージェク(ラダス) ミロシュ・イェジル(ニコリオ) 
ボフスラフ・マルシーク(パトリアルケアス)
イヴァナ・ミクソヴァー(老婆) ヴォイテク・コチアーン(アンドニス)
プラハ放送合唱団、ミラン・マリー(合唱指揮)
プラハ放送児童合唱団、チェストミール・スタシェク(児童合唱指揮)
プラハ放送交響楽団、リボル・ペシェク(指揮)
録音:1981年9月29日-10月1日プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
オリジナル・レコーディング・ディレクター:ズデニェク・ザフラドニーク
オリジナル・レコーディング・エンジニア:ヴァーツラフ・ザマザル
[2010年オリジナル・マスターテープよりリマスタリング(ミロスラフ・マレ
シュ)]
0099925 398422
マルチヌーの最後のオペラ「ギリシャの受難劇」は1956 年から書き進められ、
胃癌に苦しみながら書き上げられましたが、生前は日の目を見ず死後1961年
にチューリッヒで初演されています。
この傑作のオリジナルの深淵なる感覚により密接な、チェコ語によるテキス
トを果敢にも初めて用いたペシェクの録音は、画期的なものです。




<HOMA DREAM>
HR 1211 \2500
デジャヴ
1.チャップリン:エターナリー 2.モリコーネ:ニューシネマパラダイス 
3.モーツァルト:ピアノソナタKV331第1楽章より 4.パガニーニ:カンタービレ 
5.ショパン:ノクターンOp9-2 6.ルグラン:シェブールの雨傘 
7.ウィリアムズ:シンドラーのリスト
8.バッハ:アリオーソ 9.ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲ハ長調 第1楽章
10.モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番より 11.パディリャ:ヴィオレテーラ 
12.ジョプリン:エンターテイナー 13.マンシーニ:ひまわり 
14.ショパン:ノクターン嬰ハ短調 遺作 15.モリコーネ:愛のテーマ
硲 美穂子(Vn)&竹内永和(G)
硲と竹内の3rdアルバムは映画音楽集。フルオーケストラの雄大な演奏とは違
った、弦楽器同士の奏でる柔らかな響き、ゆったりとしたいつか聴いたメロ
ディー、昔出逢った音楽に浸りながら、美しい名場面の数々とその時の思い
出が蘇ります。

HR 1212 \2000
ヴィオリーナの12のお話
1.エルガー:朝の歌 
2.シャミナード-クライスラー編:セレナーデ・エスパニョール
3.ドビュッシー-ハイフェッツ編:美しき夕べ 
4.チャイコフスキー:メロディー 
5.クライスラー:美しきロスマリン 
6.モーツァルト-ブッシュ編:奥様お手をどうぞ
7.エイラール:毛皮のマリー 8.ブラームス:スケルツォ 
9.ドビュッシー-ローク編:レントより遅く
10.ホイルベルガー-クライスラー編:真夜中の鐘 
11.ピアソラ:ボルデル1900
12.西澤健一:4つの小さなメロディー(委嘱作品)
石井有子(Vn) 佐藤美歌(Pf)1-5、12、金益研二(Pf)7-10、竹内永和(G)6、11
4歳より粟津秀子、粟津彰氏のもとヴァイオリンを始め、国立音楽大学器楽学
科卒業。堀伝、Tras Gabora,Rita Nagyの各氏に師事。タンゴヴァイオリンを
Pablo Agri氏に師事。現在、タンゴの演奏を中心に、ソロ、室内楽、ミュー
ジカルで活躍中。



<ORFEO>
ORFEOR 808109 9枚組 \6080
モノラル
「フリードリヒ・グルダ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」
[CD 1]
ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1
録音:1953年10月8、9日
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2
録音:1953年10月8、9日
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3
録音:1953年10月8、9日
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
録音:1953年10月22日
[CD 2]
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調Op.7
録音:1953年10月15、16日
ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10-1
録音:1953年10月15、16日
ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
録音:1953年10月15、16日
ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
録音:1953年10月15、16日
[CD 3]
ピアノ・ソナタ第9番ホ長調Op.14-1
録音:1953年10月22日
ピアノ・ソナタ第10番ト長調Op.14-2
録音:1953年10月22日
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
録音:1953年10月26日
ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26
録音:1953年10月29日
[CD 4]
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1
録音:1953年10月29日
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
録音:1953年11月1日
ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
録音:1953年10月29日
ピアノ・ソナタ第16番ト長調Op.31-1
録音:1953年11月6日
[CD 5]
ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
録音:1953年11月6日
ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3「狩り」
録音:1953年11月6日
ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49-1
録音:1953年10月15、16日
ピアノ・ソナタ第20番ト長調Op.49-2
録音:1953年10月15、16日
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
録音:1953年11月6日
[CD 6]
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調Op.54
録音:1953年11月13日
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
録音:1953年11月20日
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調Op.78「テレーゼ」
録音:1953年11月13日
ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79
録音:1953年11月13日
ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」
録音:1953年11月27日
ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
録音:1953年11月20日
[CD 7]
ピアノ・ソナタ第28番イ長調Op.101
録音:1954年1月11日
ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
録音:1954年1月11日
6つのバガテルOp.126
録音:1957年11月
[CD 8]
ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
録音:1953年11月26日
ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
録音:1953年11月26日
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
録音:1953年11月27日
[CD 9] 
「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調Op.35
録音:1957年11月
ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
録音:1957年11月
収録場所:ウィーン・フンクハウス
(ソナタ:ウィーンRAVAGによるセッション・モノラル)
(Op.35、Op.120、Op.126:ウィーンORFによるセッション・モノラル)
音源提供:ORF
フリードリヒ・グルダ(P)
ウィーンの生んだ名ピアニスト、フリードリヒ・グルダが世を去って歿後10年
にあたる2010年、ORFEOが大事件を起こしてくれました。なんとグルダにとっ
て、3種目となるベートーヴェンのソナタ全曲録音を復刻リリース!もちろん
完全初出の正規音源に拠るもので、フィルアップにはやはり完全初出の「エ
ロイカ」変奏曲とディアベッリ変奏曲、さらには初出レパートリーのバガテ
ルまで含まれるという、ものすごい内容です。
【グルダによるベートーヴェンのソナタ録音】
グルダのもっとも重要なレパートリーのひとつとされるベートーヴェンです
が、ソナタではスタジオ・セッションによる2種の全曲録音がよく知られてい
ます。ひとつは、英Deccaによって1954年2月にロンドンで開始され、1958年
にウィーンのゾフィエンザールで完結したモノラル・セッション録音(全曲の
リリースは1973年)。いまひとつは、1967年にオーストリア放送の協力で、
墺amadeoのもとクラーゲンフルト・スタジオで一まとめに行なわれたステレ
オ・セッション録音(1968年にリリース)。グルダによるソナタ録音のほとん
どすべては、この2度のセッション・レコーディングに集約されますが、いく
つかのナンバーについては、たとえば、第31番のように、1959年のシュヴェ
ツィンゲン音楽祭(h?nssler93.704)、1964年のザルツブルク音楽祭
(ORFEOR.591021)、1993年のモンペリエといった具合に、別演奏のライヴ録音
が存在しているものもあります。
1948年以来、グルダはベートーヴェンのソナタ全曲演奏会シリーズの計画を
温めており、これは年代順に取り上げてゆくという先駆けでしたが、じっさ
いに初めて実現したのは1953/54年のシーズンの始めでした。グルダはオー
ストリアの5つの都市、クラーゲンフルト、ウィーン、リンツ、グラーツ、
ザルツブルクでソナタ全曲を弾いています。
このセットに収められているすべてのソナタは、ちょうどグルダがベートー
ヴェンに専念していたこの時期、1953年10月から1954年1月にかけて、まだソ
ビエトの管理下にあったウィーンのラジオ局RAVAGによってスタジオ収録され
たものです。
収録当時グルダは24歳。現状で上記を含めた3種のうち、最初のセッション録
音にあたるわけですが、じつに3度にもおよぶセッション録音を果たしたピア
ニストはほかにアルフレート・ブレンデルくらいで、きわめてまれな例では
ないでしょうか。
どこまでも美しく輝かしく、そして雄弁なピアノの音色。早くから完成され
たテクニックを武器に生涯数々の伝説を打建ててきたユニークなピアニスト
による超一級のドキュメントとして、また上記2種の全集との相違も含めて、
「1953/54年ウィーンでの全集録音」は、今後ますます重要なポジションを
獲得していくものと思われます。
【初レパートリーのバガテル、初出音源の変奏曲】
ソナタだけでも十分過ぎるほどの内容ですが、さらにうれしいことにフィル
アップもまた貴重。エロイカ変奏曲とディアベッリ変奏曲も、2種目となる初
出音源、さらに、6つのバガテルについてはグルダ初出のレパートリーになり
ます。



<BD MUSIC>
BDCL 382 2枚組 \3250
モーツァルト
パブロ・コレア(b.1979)が描くモーツァルトの生涯+歴史的名演
W.A.モーツァルト作曲:
[CD1]交響曲&協奏曲
(1)交響曲第40番 ト短調 K 550
ギュンター・ヴァント(指)、
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(1959年/STEREO)
(2)ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K 595
クララ・ハスキル(Pf)、フリッチャイ(指)、
バイエルン国立管弦楽団(1957年/MONO)
(3)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K 216
オイストラフ(指&Vn)、フィルハーモニア管弦楽団(1958年/STEREO)
[CD2]室内楽
(1)弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K421
スメタナ四重奏団(1956年/STEREO)
(2)ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K454
グリュミオー(Vn)、クララ・ハスキル(Pf)(1956年MONO)
(3)弦楽五重奏曲 ト短調 K516
グリアー四重奏団、ウィリアム・プリムローズ(Vn)(1959年STEREO)

BDCL 384 2枚組 \3250
ラヴェル
ミシェル・コンヴァーサンが描くラヴェルの生涯+歴史的名演
[CD1]
(1)亡き王女のためのパヴァーヌ
マニュエル・ローゼンタール(指)、
パリ国立オペラ座管弦楽団(1959年ステレオ)
(2)ピアノ協奏曲 ト長調
ダニエル・ワイエンベルク(Pf)、
エルネスト・ブール(指)、シャンゼリゼ劇場管弦楽団(1957年モノラル)
(3)夜のガスパール/ヴラド・ペルルミュテール(Pf)(1955年モノラル)
(4)ピアノ三重奏曲 イ短調
ハイフェッツ(Vn)、ピアティゴルスキー(Vc)、ルービンシュタイン(Pf)
(1950年モノラル)
(5)ロンサールここに眠る
ジェラール・スゼー(Br)、
パリ・コンセルヴァトァール管弦楽団、ヴァンデルノート(指)
[CD2]
(1)ダフニスとクロエ 第2組曲
シャルル・ミュンシュ(指)
ボストン交響楽団、新英国音楽院・同卒業生合唱団
(合唱指揮:ロバート・ショウ、ロルナ・クック・ドゥ・ヴァーロン)
(1955年ステレオ)
(2)歌劇『子供と魔法』より フロール・ワン(Ms)、マリ=リーズ・ド・モン
モラン(A)、ジュヌヴィエーヌ・トゥレーヌ(S)、アドリエンウ・ミリエット
(A)、シュザンヌ・ダンコ(S)、ユーグ・キュエノー(テノール)、ピエール・
モレ(Br)、スイス・ロマンド管弦楽団、エルネスト・アンセルメ(指)
(1954年ステレオ)
(3)ボレロ
ローゼンタール(指)、パリ国立オペラ座管弦楽団(1959年ステレオ)
(4)シャブリエ風に/カサドシュ(ピアノ)(1952年ステレオ)

BDCL 386 2枚組 \3250
ストラヴィンスキー
アントニオ・ラポン&ファウスト・ヴィタリアーノが描くストラヴィンスキ
ーの生涯
[CD1]
(1)火の鳥(1945年版)
イーゴル・ストラヴィンスキー(指)、
ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団(1946年モノラル)
(2)ペトルーシュカ(1911年版)
アンセルメ(指)、スイス・ロマンド管弦楽団(1957年ステレオ)
(3)ピアノと管楽器の協奏曲
ニキタ・マガロフ(Pf)、
アンセルメ(指)、スイス・ロマンド管弦楽団(1955年ステレオ)
[CD2]
(1)春の祭典(1913年)
ピエール・モントゥ(指)、ボストン交響楽団(1951年モノラル)
(2)バレエ『きつね』より
アンセルメ(指)、スイス・ロマンド管(1955年ステレオ)
(3)エボニー・コンチェルト
ストラヴィンスキー(指)、
ウッディ・ヘルマン(Cl)、ウッディ・ヘルマンズ・バンド(1946年モノラル)
(4)カンティクム・サクルム
ストラヴィンスキー(指)、
リチャード・ロビンソン(T)、
ロサンゼルス・フェスティバル合唱団&交響楽団(1957年ステレオ)

BDCL 390 2枚組 \3250
サン=サーンス
クレール・ブロウが描くサン=サーンスの生涯
[CD1]
(1)交響曲第3番「オルガン付」
シャルル・ミュンシュ(指)、
ボストン交響楽団, ザムコヒアン(Org)、バーナード・ジゲラ(Pf)、
レオ・リトウィン(Pf)(1959年)
(2)チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33
ロストロポーヴィチ(Vc)、
サー・マルコム・サージェント(指)、
フィルハーモニア管弦楽団(1956年ステレオ)
(3)動物の謝肉祭
マルケヴィッチ(指)、フィルハーモニア管弦楽団、
ゲザ・アンダ、ベラ・シキ(ピアノ)(1954年モノラル)
[CD2]
(1)ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 op.44
ジャンヌ=マリー・ダレ(Pf)、フランス国立ラジオ放送管弦楽団、
ルイス・フォルスティエ(指揮)(1955年モノラル)
(2)序奏とロンド・カプリチオーソop.28
マイケル・レビン(Vn)、フィルハーモニア管弦楽団、
アルチェオ・ガッリエーラ(指)(1956年モノラル)
(3)ピアノ三重奏曲/ラヴェル三重奏団(1985年ステレオ)
(4)ファゴット・ソナタ
クラウス・トゥーネマン(Fg)、リカルド・レケホ(Pf)(1990年ステレオ)




<CALLIOPE>
CAL 9396 \2180
プーランク:ぞうのババール(朗読:ジャン・ドゥ・ブリュンホフ)
クロード・ボリング:激しく吹き荒れる風(テキスト&歌:ロジャー・ランディ)
パスカル・ル・ゲルン(指揮)
ピカルディー管弦楽団
録音:2009年7月
ぞうのババールの愛らしいジャケットでお届けする、ぞうのババールの物語。
語りはフランス語ですが、フランス語初学者の方へのプレゼントとしても喜
ばれそうな1枚です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-06 No.12-2

2010年06月12日 22時25分55秒 | Weblog

<BIS>
BIS SA 1823(SACD-Hybrid) \2500
マルティン・フレストと仲間たち-アンコール集
(1)スクリャービン:前奏曲ロ短調 Op.16の1 
(2)J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア 
(3)バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ ト短調 BWV1001よりプレスト 
(4)ブラームス:調べのように私を通り抜ける Op.105の1 
(5)伝承曲:楽しくいこう 
(6)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 
(9)クライスラー:愛の喜び 
(10)メサジェ:コンク-ル小品 
(11)ラフマニノフ:ヴォカリーズ 
(12)ショパン:ノクターン Op.9の2 
(13)シューマン:あなたの顔は Op.127の2 
(14)モンティ:チャルダーシュ 
(15)ヒルボルイ:ピーコックモーメント 
(16)マルティン・フレスト:マルコム・アーノルドの主題による即興 
(17)チャップリン:スマイル 
(18)ヨラン・フレスト:カリンとマルティンのための婚礼ワルツ 
(19)ヘンリーソン:オフピステ 
(20)エーベ:ネイチャー・ボーイ
マルティン・フレスト(Cl)、ローランド・ペンティネン(Pf)、
マレーナ・エルンマン(Ms)、
トーレイヴ・テデーン(Vc)、クリスチャン・スヴァルフヴァル、
アサ・テデーン(Vn)、ヨラン・フレスト(Va)、
スヴァンテ・ヘンリーソン(Cb)、ヘルマン・ステファンソン、
ソルヴェ・キングステット(Cl)ほか
スウェーデンの名クラリネット奏者マルティン・フレストはシリアスな名作
の演奏はもとより、本国では歌って踊るステージや多彩なアンコールで非常
な人気があります。当アルバムではその一端を披露してくれるもので、ラフ
マニノフの「ヴォカリーズ」やクライスラーの「愛の喜び」のような定番か
ら、クレズマー音楽の「楽しくいこう」やナット・キング・コールの十八番
だった「ネイチャー・ボーイ」までを、ピアノのペンティネンやメゾソプラ
ノのエルンマン、チェロのテデーンといった豪華共演者と楽しんでします。
テクニックと音色の冴えもさることながら、そのエンターテナーぶり、日本
でも人気になりそうです。

BIS SA 1646(SACD-Hybrid) \2500
ウォルトン:
(1)交響曲第1番(1931/5)
(2)同第2番(1957/60)
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
リール国立管
20世紀イギリス音楽の大物ウィリアム・ウォルトンの交響曲2篇の最新録音。
ウォルトンの交響曲は華麗な管弦楽法で映画音楽のような迫力。BISの優秀
録音でこれまで味わったことのない豊麗な音の洪水に酔わされます。ウェー
ルズ人ヒューズこだわりの演奏は説得力満点。ウォルトン・ファン必携の1枚
です。

BIS SA 1540(SACD-Hybrid) \2500
ブリテン:
(1)弦楽四重奏曲第2番ハ長調
(2)3つのディヴェルティメント(1936)
(3)小組曲(1929)
(4)弦楽四重奏曲ニ長調(1931/74)
ブリテンはピアノの名手であると同時にヴィオラにもかなりの腕前を持って
いました。ゆえに彼の弦楽アンサンブルの書法は自然で効果満点、弾く者も
聴く者も喜ばせる要素を持っています。ここに収められた「小組曲」は16歳
の時の作で世界初録音。ブリテンの神童ぶりを証明してくれます。イギリス
期待の俊英エンペラーSQ、生き生きとした躍動感と緻密なアンサンブルが魅
力です。

BIS 1316 \2380
カレヴィ・アホ:
(1)ピアノと弦楽のための協奏曲(ピアノ協奏曲第2番)(2001/2)
(2)交響曲第13番(交響的気質)(2003)
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO、アンティ・シーララ(Pf)
現在までに15篇の交響曲を作曲しているフィンランドの巨匠カレヴィ・アホ。
交響曲第13番は2003年に5周年を迎えたシベリウス・ホール(ラハティ交響楽
団の本拠地)を祝って作曲、同ホールの音響効果を追求しているそうです。
人間の気質を分類して描いているそうで興味津々。カップリングのピアノ協
奏曲はフィンランドの名手シーララーを想定して作曲されたもの。ここでは
もちろんシーララの演奏で堪能できます。




<DOREMI>
DHR 7920 \2080
MONO
エミール・ギレリス・レガシー Vol.8
(1)ヴラディゲロフ:小品集 Op.29より3曲[1950年セッション録音]
(2)バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲
(3)スメタナ:2つのポルカ[以上;1950年11月ライヴ録音]
(4)同:夢/ボヘミアの農民祭[1950年セッション録音]
(5)ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ[1959年1月ライヴ録音]
(6)メンデルスゾーン:練習曲第3番イ短調 Op.104
(7)ショパン:「奥様、お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2
(8)同:バラード第1番ト短調Op.23
(9)ハチャトゥリヤン:ピアノソナタ[以上;1963年2月ライヴ録音]
エミール・ギレリス(Pf)
これはギレリス・ファン落涙の新譜。かつてメロディアからLP発売されてい
たものの、それすら入手困難だった小品集が初CD化。ヴラディゲロフやスメ
タナといった、ブルガリア、チェコ、ハンガリーの民族色濃厚でピアニスティ
ックな宝石を胸がすくような名人芸で味あわせてくれます。しかしそれ以上
に驚きなのがハチャトゥリヤンのピアノソナタ。もともとギレリスの提唱で
ハチャトゥリヤンが創作欲を刺激され、彼の全面協力のもと生まれた力作。
初演もギレリスでしたが、まさか彼の録音が残っていたとは! これまで何
人かのピアニストが録音してはいるものの、どれもイマイチでしたが、よう
やく決定盤の登場です。「剣の舞」調のエネルギーとボルテージに満ちてい
て、ギレリスの鋼鉄のタッチがギラリとした光を放ちます。超オススメ。



<Zig Zag territories>
ZZT 100402 \2480
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩Op.19【水の花、間奏曲、愛の死】(ピアノと弦楽四重奏版)、
弦楽四重奏曲 ハ短調Op.35、終わりなき歌Op.37
サロメ・アレール(S)ニコラス・クルーガー(P) マンフレッド四重奏団
録音:2009年10月27-30日パリ、11区
フランス香気漂う「愛と海の詩」。通常はオーケストラ伴奏ですが、ここで
はピアノと弦楽四重奏による編曲版です。淡い色彩、得も言われぬ旋律の曲
線美、サロメ・アレールの甘美な歌唱は、夢のように美しいショーソンの世
界に引き込んでくれます。カップリングはショーソン最後の作品となった弦
楽四重奏曲。去っていった恋人への思いが切々と歌われる「終わりなき歌」
は室内楽伴奏で歌われています。

ZZT 090301 \2480
「天国と地獄の間で」
ゲラウ:1、6、11(「調和の詩」(1694)より)
マリン:2、3、4、5、7、8、9、10、12、13、14、15
(フィッツウィリアム写本より)
ラベリントス・インヘニオソス(ランベール・クリマン(T)、ペドロ・エステ
バン(Perc)、サビエ・ディアス=ラトーレ(G)[2006年マラガ、フリオ・カ
スタニョス製5弦ギター])
録音:2007年6月11&15日パリ、9区、ドイツ福音教会
ホセ・マリン(1618?-1699)は殺人と強盗の罪で実刑を受けたことがあるにも
拘らず、スペインを中心とするヨーロッパ各地で格別の評価を得ていた詩人、
作曲家で歌手です。フランシスコ・ゲラウ(17世紀中頃-18世紀初頭)はマリン
よりやや後の、修道士、作曲家でギター奏者です。その作品は17世紀スペイ
ン最良のギター音楽という評価を得ています。
17世紀初頭、フェリペ2世のもと最盛期を迎えたスペインですが、その黄金世
紀は半ばに終焉を迎え、世紀末にはハプスブルク家の血統が途絶え、スペイ
ン継承戦争が勃発します。激動の時代を生き抜き、高い評価の作品を残した
マリンは17世紀スペインを体現する作曲家。アルバムは3部に別れ、まさに
楽しみから悲しみへと向かうように構成されています。

ZZT 100501 \2480
『詩的な音楽…そしてトポグラフィック・ロング・レンジ』
トビアス・ヒューム:
「ヒューム大佐の詩的な音楽」、「エア集 第1巻(音楽の諧謔)」より抜粋
エリック・フィッシャー:
ヴィオラ・ダ・ガンバのための「Topographic Long-Range(トポグラフィック
・ロング・レンジ)」
マリアンヌ・ミュレ(Gamb)リアム・フェンリー(Gamb) 
パウ・マルコス・ヴィセンス(Gamb)
トビアス・ヒュームは、ヒューム大佐としても知られ、リュート音楽全盛の
当時のイギリスでソロ楽器としてヴィオラ・ダ・ガンバの可能性広げた作曲
家。現在ヴィオラ・ダ・ガンバのレパートリーには欠かすことが出来ない作
曲家の一人。このアルバムには、ヒュームが出版した曲集「ヒューム大佐の
詩的な音楽」(1607)と、「エア集 第1巻」(1605)の中から12曲が収められて
います。演奏はエスペリオンXX、シャペル・ロワイヤル、アカデミア、また
自身の新鋭グループ、アンサンブル・スピラーレを率いて積極的な活動を行
っているガンバ奏者マリアンヌ・ミュレ。柔らかな極上の音色と抜群のテク
ニックで聴かせてくれます。
また現代の作曲家エリック・フィッシャーのヴィオラ・ダ・ガンバのための
作品を収録。エリック・フィッシャーは、これまでに200曲以上の作品を書き、
そのジャンルは多岐にわたっています。フィッシャーは、ヴィオラ・ダ・ガ
ンバの作品を新しく作曲することは、昔の楽器への郷愁で書くのではなく、
ヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅せられ、またヒュームの音楽のヒントを得
て今日の楽器として再び作曲したと語っています。
奇才ヒュームが過去と現在で交錯するようなアルバムです。

ZZT 100401 \2480
オリヴィエ・グレフ(1950-2000):
2つのチェロのためのソナタ「アジャンクールの戦い」
弦楽四重奏曲第2番(3つのシェイクスピアのソネットによる)
アラン・ビュエ(B)パトリック・ランゴ(Vc)アニエス・ヴェスターマン(Vc)
アンサンブル・シントニア
録音:2009年11月10-13日パリ、11区
オリヴィエ・グレフはポーランド系ユダヤ人でフランスの作曲家。グレフの
父親はアウシュヴィッツからの生還者の一人で、そのことは彼の作風に大き
な影響を与えています。9歳の時に最初の作品を発表し、パリ音楽院とジュリ
アード音楽院で学び、ベリオに師事。グレフの音楽はブリテンやショスタコ
ーヴィチのような20世紀後半の音列を用いていますが、それに加え独自の民
俗音楽の要素を追求しています。
パトリック・ランゴらは生前のグレフと親交があり、このアルバムもグレフ
の意思を継いだ形で作成されました。
2つのチェロのためのソナタ「アジャンクールの戦い」は、ワルシャ・ゲット
ーの歌、ジョン・キーツの詩、シャコンヌなどからの影響を受けた4つの楽章
からなる作品。また弦楽四重奏曲第2番はシェイクスピアノの第71、73、146
番の3つのソネットを題材とした弦楽四重奏曲。

ZZT 090903 \2480
ペイロール/トルバドゥールの音楽-マルセイユ、ダマス、イェルサレム
1.Coras Que.M Fezes Doler
2. Per Dan Que D'Amor Mi Veigna
3. Atressi Co.L Signes Fai
4. Del Sieu Tort Farai Esmenda
5. En Joi Que.M Demora
6. Quant Amors Trobet Partit
7. Mainta Gens Mi Malrazona
8. Camjat Ai Mon Cinsirier
9. D'Un Bon Vers Vau Pensan Com Lo Fezes
10. Tot Mon Engeing E Mon Saber
11. Si Be.M Sui Loing Et Entre Gent Estraign
12. Ben Dei Chantar Puois Amors M'O Enseigna
13. Mout M'Entremis De Chantar Voluntiers
14. M'Entencion Ai Tot' En Un Vers Mesa
15. D'Un Sonet Vau Pensan
16. Nuills Hom No S'Auci Tan Gen
17. D'Eissa La Razon Qu'ieu Suoill
ラ・カメラ・デッレ・ラクリメ  ブリュノ・ボヌール
録音:2009年3月30日、4月2日ノートル=ダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂
オーヴェルニュ地方には、12世紀に建てられたロマネスク様式の教会建築が
多く点在し、当時文化の中心でありました。吟遊詩人ペイロールは1160年頃
のペイロール城に生まれたオーヴェルニュの貧しい騎士で、1185年頃から吟
遊詩人として活動していたよう。1202年頃までクレルモンでダルフィ・ダル
ヴェルに仕えていたと言われています。「Quant Amors Trobet Partit(愛の
神は立ち去るのを見て)」がペイロールの代表作。十字軍に参加するか、それ
ともダルフィ・ダルヴェルに仕えるべきか、愛の神と討論する歌です。

ZZT 100403 2枚組 \3780
マルク・モネ:
Bosse, cr?ne ras?, nez crochu
Imaginary travel
Epaule cousue, bouche ouverte, coeur fendu
テディ・パパヴラミ(Vn)ダニエル・グローガー(CT)
ディミトリ・ヴァッシラキス(P) ジェラルディーヌ・デュトロンシー(P)
クール・シルキュイ、 ピエール=アンドレ・ヴァラード
マルク・モネは1947年パリ生まれ。パリ音楽院を中退後、アルゼンチン、ド
イツと拠点を移し、現代音楽、前衛作品を数多く発表。作曲をマウリシオ・
カーゲルに師事。エレクトロニクスを駆使したユーモア色の強い作風で知ら
れています。




<Medici arts>~Euro Arts
20 72528(DVD-Video) 2枚組 \4800
字幕:英独仏
プフィッツナー:「パレストリーナ」
+ボーナス:メイキング映像
クリストファー・ヴェントリス(T パレストリーナ)
ファルク・シュトルックマン(Br カルロ・ボロメオ)
ピーター・ローズ(Bs 教皇ピウス4世)
ミヒャエル・フォレ(Br ジョヴァンニ・モローネ)
ジョン・ダスザック(T ベルナルド・ノヴァジェリオ)
ロラント・ブラハト(Bs クリストフ・マトルシュト)
スティーヴン・ヒュームズ(Bs ロートリンゲンの枢機卿)
ヴォルフガング・コッホ(Br ルーナ伯爵)
クリスティアーネ・カルク(S イギーノ)
クラウディア・マーンケ(Ms シッラ)
ほか
シモーネ・ヤング(指)
バイエルン国立管弦楽団,バイエルン国立歌劇場合唱団
演出:クリスティアン・シュテュックル
舞台美術,衣装:シュテファン・ハーゲナイアー
照明:ミヒャエル・バウアー
収録:2009年7月10,14日,ミュンヘン
19世紀末から20世紀前半の激動の時代を生き抜いたハンス・プフィッツナー
(1869-1949)は、20世紀前半においてもロマン主義を堅持し、かつ「ドイツ精
神とはなんぞや」という命題を持ち続けていた、非常に個性的な作曲家でし
た。その代表作が「パレストリーナ」。3時間を越す長大な作品で、しかも恋
愛沙汰のまるでない地味な物語なので上演は稀ですが、ドイツ、オーストリ
アでは時折かなり力の入った上演があります。
この上演は2009年7月にバイエルン国立歌劇場で上演されたもの。ハンブルク
国立歌劇場の音楽監督として高い評価を得ているオーストラリア出身の指揮
者、シモーネ・ヤングが見事に音楽をまとめ上げています。タイトルロール
のヴェントリスは英国のテノール。バイロイト音楽祭でのパルジファルが好
評で、今ヘルデンテノールとして人気急上昇、バイロイトではジークフリー
ト役も内定しているとの噂。さらに重要な役どころのボロメオには、円熟の
ワーグナー・バリトン、シュトルックマン。教皇ピウス4世には、東京・春・
音楽祭での「パルジファル」でアンフォルタスを歌ったローズ。さらに英国
の個性派テノール、ダスザック、ブラハトなど実力者が多数配されています。
シュテュックルは1961年生まれのドイツの演出家。2002年からミュンヘン国
民劇場のインテンダントを務めており、また十年に一度上演されるオーバー
アマガウの受難劇の演出を担当していることでも知られています。シュテュ
ックルの舞台は、時代劇にすることを慎重に避けつつ、しかし安易に現代化
することもなく、丁寧にプフィッツナーの提示する問題点を浮き彫りにした
もの。新聞評でも絶賛されました。音だけだと飲み込みづらい作品も、映像
は理解の大きな助けになります。3時間見終えた後には大きな充実感が残る
ことでしょう。ボーナスとしてメイキング映像を9分収録。
※第2幕の前奏曲でピット内のヤングが映し出される二箇所で映像に乱れが
ございます。また第2幕56分過ぎで映像音声が一瞬止まるところがあります。
ご了承ください。

20 52238(DVD-Video) \3750
字幕:伊英独仏
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」
ドロテア・レッシュマン(S フィオルディリージ)
カタリーナ・カンマーローアー(Ms ドラベッラ)
ダニエラ・ブルエラ(S デスピーナ)
ウェルナー・ギューラ(T フェランド)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs-Br グリエルモ)
ロマン・トレケル(Br ドン・アルフォンソ)
ダニエル・バレンボイム(指)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団,ベルリン国立歌劇場合唱団
演出:ドリス・デーリエ
収録:2002年9月,ベルリン
近年の「コジ・ファン・トゥッテ」の人気はすごく、多種多様な舞台で楽し
まれています。それだけこの作品が現代に訴えかけるものが大きいというこ
とでしょう。ベルリン国立歌劇場では、映画監督として知られるデーリエの
大胆に現代化した演出が話題となりました。ことにフェランドとグリエルモ
が'70年代ヒッピー姿になって「解放された愛」へと誘うというアイデアは見
事に作品の本質を突いています。もちろんバレンボイム率いるオーケストラ
や、レッシュマン、ギューラ、トレケルといったバロック音楽でも活躍して
いる歌手たちの新鮮な歌は充実。刺激のある「コジ・ファン・トゥッテ」を
お望みならお勧めです。




<Coviello>
COV 20911 2枚組 \4600
デ・マーヨ:「アレッサンドロ」
ラース・メラー(Br アレッサンドロ)
マリ=ベル・サンディス(Ms ポーロ)
コルネリア・プタセク(S クレオフィーデ)
イリス・クプケ(S エリッセーナ)
カタリーナ・ゲレス(S ガンダルテ)
グンドゥラ・シュナイダー(Ms ティマージェネ)
チート・チェッケリーニ(指)
マンハイム国立劇場管弦楽団
録音:2008年9月25-27日,2009年5月25,26日,マンハイム
幻の傑作、ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨ(1732-1770)のオペラ・セリ
ア「アレッサンドロ」が復活しました。デ・マーヨはナポリ生まれ。彼の父
親は後にナポリの宮廷楽長に昇進する作曲家。父に学んだデ・マーヨは、宮
廷付教会のオルガニストを務めた後、1759年に最初のオペラをローマで発表、
これが大成功を収め、一躍人気作曲家になり、各地を巡るようになります。
しかし生来病弱だったデ・マーヨは、わずか38歳で結核のために亡くなって
しまいました。
「アレッサンドロ」は1766年にマンハイムで初演されたオペラセリア。
この世界初録音は、初演縁の地マンハイムでの世界初録音です。ライヴでは
なくセッション録音で、レチタティーヴォがほとんど省略された音楽だけの
収録です。タイトルロールのメラーは、1978年生まれのデンマークの若手バ
リトン。マンハイム国立劇場のメンバーで、モーツァルトのバリトン役を得
意としています。サンディスはマルセイユ生まれのフランスのメッゾソプラ
ノ。2003年からマンハイム国立劇場に所属し、バロックからミュージカルま
でありとあらゆるメッゾ役を歌って活躍、2006年にはザルツブルク音楽祭に
も出演しました。プタセクはミュンヘン生まれのソプラノ。2005年からマン
ハイム国立劇場のメンバーに加わり、ヒロインとして活躍しています。チェ
ッケリーニは1973年、ミラノ生まれの指揮者。現代音楽を得意としているこ
とで知られており、ここでも切れ味鮮やかな音楽でデ・マーヨの音楽を蘇ら
せています。




<Profil>
KDC 5088 \2450
解説書付き
Summer Song
マルコム・アーノルド(1921-2006):オーボエとピアノのためのソナチネ
アミルカーレ・ポンキエッリ(1834-1886):カプリッチョ
ミゲル・デル・アグイラ(1957-):サマー・ソング
アントニオ・パスクッリ(1842-1924):
ドニゼッティの歌劇「ラ・ファヴォリータ」の主題による協奏曲
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):セレナード
渡辺克也(Ob)、デヴィッド・ジョンソン(Pf)
録音:2009年6月11-13日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
国際的オーボエ奏者 渡辺克也またも快挙
「あなたの卓越したテクニックと稀有な音楽性で、オーボエという楽器の魅
力を広く世に広めて下さい。そして、オーボエの為に書かれた作品に光を充
て、正当な評価を確立すること。それが史上屈指の名手であるあなたに課せ
られた使命だと思います」という私達の願いを、渡辺克也は着実に果たして
くれているように思う。2年前にリリースされて世界中の話題になった名盤”
Impression”に続く快挙である。(中野 雄)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-06 No.11-1

2010年06月12日 00時56分24秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-6085012 \1580
ベルリン・フィル12人のチェリスト/パリの花
1.パリの橋の下(ヴァンサン・スコット曲)
2.フォーレ:パヴァーヌ
3.ピガール(ユルメール曲)
4.残されし恋には(フランス映画「夜霧の恋人たち」(1968)主題歌)(トレネ曲)
5.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
6.女は女である(映画「女は女である」(1961)より)(ルグラン曲)
7.パリの花(ブールテイル曲)
8.ドビュッシー:月の光
9.ばら色の人生(ルイギ曲/ピアフ詩)
10.パリの空の下
(フランス映画「巴里の空の下-セーヌは流れる(1951)」主題歌)
(ヴァンサン・スコット曲)
11.サティ:ジムノペディ 第1番
12.プーランク:人間の顔(8曲)
ベルリン・フィル12人のチェリストたち
録音:2009年8月22日、キリスト教会、レンズブルグ、2010年1月2-4日、
イエス・キリスト教会、ベルリン録音
ジュエル・ケース 16Pブックレット
メンバーたちが長年リリースを待ち望んでいたフランス音楽集!1940年代に
生まれた「パリの花」「ばら色の人生」「残されし恋には」の不朽の名作他
のシャンソン、映画音楽、クラシックの定番曲も取り入れたフランス音楽の
華。




<ORF>
CD 3088 \2080
(1)カリッシミ:オラトリオ「金持ちの物語」
(2)ベルターリ:オラトリオ「幼児虐殺」
クリストフ・ハンマー(指揮)ノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン
ウルリケ・ホフバウアー(ソプラノ),
クリスティーネ・ヤウナルクスネ(ソプラノ),
ウルリケ・アンダーゼン(アルト),
アレックス・ポッター(カウンターテノール),他
録音:2005年9月9日,イタリア,ブレッサノーネ、DDD、75'10
珍しいオラトリオを2作収録。ジャコモ・カリッシミ(1605-1674)は、17世紀
半ばのイタリアの重要な作曲家で、オラトリオというジャンルを確立させた
人物として知られている。「金持ちの物語」は、ルカの福音書にあるエピソ
ードを題材としている。金持ちが門の前に居座る乞食ラザロに救いの手を差
し出さなかったため、死後ラザロは天国に、金持ちは地獄に堕ちる、という
物語。アントニーノ・ベルターリ(1605-1669)はヴェローナ出身で、ウィーン
で宮廷楽長として活躍した人物。「幼児虐殺」はベツレヘムでイエス・キリ
ストの誕生を恐れたヘロデ王が幼子を皆殺しにしたマタイの福音書に基づく
オラトリオ。クリストフ・ハンマーは1966年生まれのドイツの指揮者。1996
年にノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン(ミュンヘン新宮廷楽団)を結成、バロ
ック音楽に取り組んでいる。

CD 3089 \2080
(1)シュニトケ:自然の声-10人の女声とヴィブラフォンのための
(2)グバイドゥーリナ:
アッシジの聖フランチェスコによる「太陽の賛歌」-独奏チェロと打楽器と
室内合唱のための
(3)マルコス・レイテ(1953-2002):クラオ族の3つの先住民の歌
ヨハネス・ヒーメッツベルガー指揮シネ・ノミネ合唱団
録音:2008年7月ウィーン
シネ・ノミネ合唱団は1991年に設立され、バロックから現代音楽まで幅広い
レパートリーをこなす混声合唱団。アルバムの中心をなす全曲で47分からな
るグバイドゥーリナの大作《太陽賛歌》は合唱の豊かな響きを背景にチェロ
がモノローグ風のパッセージを弾いたり、打楽器がハーモニーをふち取った
りと変化に富んだ美しい作品。マルコス・レイテの《クラオ族の3つの先住民
の歌》は短い作品ながら、歌い手が吐息や口笛、様々な小物打楽器を使って
森のざわめきを表現しながら、やがて躍動的な歌へと変わってゆくプロセス
が楽しい。南米またはアフリカ的な明るさに満ちた佳品。

CD 3092 \2080
カミッラ・デ・ロッシ:
オラトリオ「聖ベアトリーチェ・デステ」
グラシエラ・オッドーネ(ソプラノ,聖ベアトリーチェ・デステ)、
デニス・レイキー(カウンターテノール,聖ジュリアーナ,天使)、
櫻田 亮(テノール,助言者)、
リサンドロ・アバディエ(バス,エッツェリーノ)、
ダニエラ・ドルチ(指揮)ムジカ・フィオリータ
録音:2007年5月,スイス,ビンニゲン
カミッラ・デ・ロッシは18世紀初頭の作曲家。当時の作曲家で女性は大変珍
しい上に、オラトリオのような大作を手がけているは他に類を見ない。「聖
ベアトリーチェ・デステ」は1707年の作とされている。ダニエラ・ドルチは
既にデ・ロッシの「聖アレッシオ」も録音しており、この謎の多い女性作曲
家に積極的に取り組んでいる。日本が誇るテノール、櫻田 亮も出演。

CD 3036 3枚組 \6240
レゾナンツェン音楽祭2008「空想,幻影,狂気」
CD1)
A.スカルラッティ:聖降誕祭のためのミサ-キリエ,グローリア
ペルゴレージ:聖エミディオのミサ-グローリア
演奏:リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
コンチェルト・イタリアーノ,
A.ダンチェヴァ(S),M.ピッチーニ(S),A.シンボリ(S),
A.アッリヴァベーネ(男声A),A.ジャングランデ(男声A),L.ドルドロ(T),
G.フェラーニ(T),M.ベッロルト(B),S.フォレスティ(B)
レグレンツィ:この男は顔に
サルヴァトーレ:ティルシが聞くとき
カリッシミ:ああ思い出よ
演奏:サラ・ミンガルド(A),リナルド・アレッサンドリーニ(Cemb)
ヤング:4声のソナタ第4番/メールラ:カンツォーネ「ラ・ガッリーナ(雌鳥)」
リッコ:2声のエコーのカンツォーネ
カール:カッコーによる奇想曲
ブオナメンテ:
二つのヴァイオリンとバッソ・ダ・ブラッツォもしくはファゴットのための
ソナタ第1番
演奏:レ・コルネ・ノワール
ビリャンシーコ:愛するあなたは敵にて
作者不詳:セギディーリャ・イン・エコー
マルティン・イ・コル:エル・ビリャーノ
アラニェス:シャコンヌの夜会
演奏:ジョルディ・サヴァール(指揮)
エスペリオンXXI,ラ・カペッラ・レイアル・デ・カタルーニャ
モンセラート・フィゲラス(S),アリアンナ・サヴァール(S),ほか
CD2)
コダス:カンティガス・ダミゴ-ビーゴの海の波よ,愛を知るすべての人々
アス=シュスタリ:ユル・ユル
作者不詳:私は月曜日に起きる/ほか
演奏:ムデハル(歌、ウサルテリウム、フィドル、バグパイプ、リュート)
クープラン:コンセール第13番
サント=コロンブ:悲しみのトンボー
フォルクレ:サラバンド
演奏:レ・チェレスティ・アルモニエ:
【パオロ・ガンドルフィ&グイド・バレストラッチ(Gamb)】
メイナード:未亡人,司祭,法律家
ロビンソン:鐘の音に基ずく20の変奏
プレイフォード:冷たい大地に
ダウランド:運命はわが敵
モーリー:神聖な終結のパヴァン,神聖な終結へのガリアルド
ブレイド:スコットランド舞曲
プレイフォード:牧師の告別,腸詰の山
演奏:クリスティアン・ツィンケ(指揮)
アンサンブル・エコー・デュ・ドナウ
CD3)
アンティコ(1956-):ラ・クルナ,ヴィリネッダ,ラ・テッシトリーチェ,
即興,ツィンミル・スムッス
演奏:アルフィオ・アンティコ(歌,タンバリン,ギター),ほか
ゴンベール:
「傷のない」,「何と美しい」,「神の小羊」,「ユピテルのムーサたち」
演奏:ザ・サウンド・アンド・ザ・フュアリー(声楽アンサンブル)
ブラス・デ・カストロ:魂の塔から
マリン:私を撥ね付ける眼よ
ルイス・デ・リバヤス:パラデタス
フェルナンデス:君に歌おう
マルティン・イ・コル:ロマネスカとカナリオス
フィリペ・ダ・マドレ・デ・デウス:アントニヤ・フラシクィア・ガシパ
演奏:ジョルディ・サヴァール(指揮)
エスペリオンXXI,ラ・カペッラ・レアル・デ・カタルーニャ
モンセラート・フィゲラス(S),アドリアーナ・フェルナンデス(S),
フリオ・ザナージ(Br),ほか
録音:2008年1月19-27日、ウィーン・コンツェルトハウス,全てライヴ録音
ウィーン恒例の古楽祭のレゾナンツ、2008年のライヴが登場。リナルド・ア
レッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノや、ジョルディ・サヴァ
ールとエスペリオンXXI、ラ・カペッラ・レアル・デ・カタルーニャのような
人気団体から、小さな古楽団体、さらにはアルフィオ・アンティコのように
独自の個性的な活動をする人まで、多用な演奏が集められている。これだけ
の演奏が十日にも満たない間に連日行われているのだ。その興奮が味わえる
のは、ライヴ録音ならではだろう。




<naive>
OP 30507 3枚組(1枚価格) \2280
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)/スペシャル・ボッ
クス
[CD1]
ペルゴレージ:スターバト・マーテル
A.スカルラッティ(1660-1725):スターバト・マーテル
ジェンマ・ベルタニョッリ(S) サラ・ミンガルド(A) 
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:1998年1月
[CD2]
ペルゴレージ:
サルヴェ・レジーナ イ短調,ソナタ 変ロ長調,
サルヴェ・レジーナ ハ短調,ソナタ ト長調
レオ(1694-1744):サルヴェ・レジーナ ヘ長調
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)、バルバラ・シュリック(S) 
エウローパ・ガランテ
[CD3]
ペルゴレージ:聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ)(1734年)
A.スカルラッティ:
サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)(1707年)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
録音:2008年1月
今年はペルゴレージ生誕300年にあたります。これを記念して、ナイーブレー
ベルより、珠玉の3タイトルがセットになって1枚価格で登場。[CD1]のスター
バト・マーテルでは、アレッサンドリーニは弦5人+アルチリュート、オルガ
ンの系7 人だけという最少編成で演奏。この切り詰められた状態によって導
き出される、作品に込められた真摯な思いに胸を打たれます。他にもビオン
ディによる名演も含まれた大変お買い得なセットとなっています。

OP 30508 \2280
「VIVALDI!」
ヴィヴァルディ:オペラ、宗教作品のアリア集
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
アレッサンドリーニ、ビオンディら多数共演者
吉田秀和氏も「鈴を転がすような声」と絶賛、近年オペラにソロに、活躍目
覚ましいサンドリーヌ・ピオー。ナイーブのヴィヴァルディ・エディション
に録音したオペラや宗教曲のアリアをまとめたもの。彼女の自在なテクニッ
ク、可憐にして華麗、そして深い表現を併せ持つ魅惑の歌声を堪能できる1枚
です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-06 No.11-2

2010年06月12日 00時55分55秒 | Weblog
<VAI>
VAIDVD 4521(DVD-Video) \4550
白黒
MONO
134m
字幕:伊英独仏西
モーツァルト:「後宮からの誘拐」
インゲボルク・ハルシュタイン(S コンスタンツェ)
レリ・グリスト(S ブロンデ)
ルイージ・アルヴァ(T ベルモンテ)
ゲルハルト・ウンガー(T ペドリッロ)
フェルナンド・コレナ(Bs オスミン)
ミヒャエル・ヘルタウ(パシャ・セリム)
ズビン・メータ(指)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
演出:ジョルジョ・ストレーレル
美術:ルチアーノ・ダミアーニ
収録:1967年,ザルツブルク
マゼールの「フィガロの結婚」(VAIDVD 4519)、ケルテスの「魔笛」(VAIDVD
4520)に続き、VAI社から再びザルツブルク音楽祭の貴重な映像が登場!1967
年に上演された「後宮からの誘拐」です。演出がイタリアの偉大な演出家、
ジョルジュ・ストレーレル(1921-1997)というの注目です。このプロダクショ
ンは1965年の新製作で、1974年までの間、8年、37回も上演されたほど好評だ
ったもの。しかもストレーレルが1974年の「魔笛」新製作でカラヤンと対立
しザルツブルク音楽祭と決別していなければ、さらに再演があったと思われ
ます。今回のDVDになる映像は3年目のもの。ペルー出身の名テノール、アル
ヴァ、個性的なテノールとして幅広く活躍したウンガー、当時バイエルン国
立歌劇場の人気ソプラノだったハルシュタイン、米国人デスーブレット役を
得意としたグリスト、ジュネーヴ出身の名バッソブッフォ、コレナ(映像はこ
れが初めてだと思われます)、そしてパシャ・セリムには、オーストリアの名
優ヘルタウと、さすが1960年代のザルツブルク音楽祭、たいへんに高水準で
す。メータの若々しい指揮と相まって、見応え聞き応えのある上演です。
なお、1965年の初年度の演奏はORFEOからCDになっています
(ORFEOR 392952、2CD)。




<Simax>
PSC 1245 \2280
ノルウェーのオルガン 第4集
アウグスト・ゴトフリート・リッター(1811-1885):
ソナタ第3番 イ短調 作品23
ロベルト・シューマン(1810-1856):バッハの名による6つのフーガ 作品60
マックス・レーガー(1873-1916):
コラール「われらが神はかたき砦」による幻想曲 作品27
テリエ・ヴィンゲ(Org) 
[ブランゲーネス教会(ドランメン)のカシュテン・ルン・オルガン(1998年)]
録音:2009年9月7日-10日 ブランゲーネス教会(ドランメン、ノルウェー)
[制作:ジェフ・マイルズ、テリエ・ヴィンゲ、録音:ジェフ・マイルズ]
テリエ・ヴィンゲ(1950-)はノルウェーのオルガニスト。ルードヴィーグ・ニ
ルセン、アーリル・サンヴォル、プラハのイジー・ラインベルガー、パリの
ガストン・リテーズに学び、バロックから現代の音楽をレパートリーに、ノ
ルウェー音楽アカデミーで教えながらソロイストとして活躍しています。
様式と時代の異なる楽器を選び、それぞれの時代と伝統を代表するオルガン
作品を弾く【ノルウェーのオルガン・シリーズ】。
第4集の楽器は、オスロからベルゲンに向かう途中にある都市、ドランメンの
ブランゲーネス教会のカシュテン・ルン・オルガンです。ライプツィヒ留学
から帰国した作曲家のアイヴィン・アルネスが、クリスチャニアに移るまで
の間オルガニストを務めたこの教会に最初にオルガンが設置されたのは1872
年でした。製作したのは、北ドイツ出身、ノルウェーに工房をもったクラウ
ス・イェンセンです。1930年、このオルガンは9つのストップを再使用して改
築され、その後1998年にカシュテン・ルンが新しい楽器を製作しました。
イェンセンの手になるネオゴシック様式のファサードは今も残されています。

PSC 1268 \2280
私たちの間にある空間-フルートとギターのための作品集-
ノエル・ザーラー(1951-):私たちの間にある空間
ニキータ・コシュキン(1956-):オラトリウム・ラクリメ
エジソン・デニーソフ(1929-1996):フルートとギターのためのソナタ(1977)
ロウウェル・リーバマン(1961-):フルートとギターのためのソナタ 作品25
グルー・サンヴィーク(Fl) スタイン=エーリク・オルセン(G)
録音:2008年2月29日-3月3日、2009年4月10日-12日 
ヴァクスダール教会(ホルダラン、ノルウェー)
[制作:アルネ・アクセルベルグ、グルー・サンヴィーク、
スタイン=エーリク・オルセン 録音:アルネ・アクセルベルグ]
マルセル・モイーズ、バド・バイヤーに学び、1967年から2005年までベルゲ
ン・フィルハーモニック首席フルート奏者を務めたグルー・サンヴィーク。
ベルゲンとオスロで学んだ後、パリでアレクサンドル・ラゴヤのクラスに参
加、Simax Recordsに多くのアルバムを録音したスタイン=エーリク・オルセ
ン。
ベルゲン大学グリーグ・アカデミーで教えるふたりが、フルートとギターの
ためのオリジナル曲ばかりのアルバムを作りました。「木と弦の楽器と金属
の楽器の間にある "空間" を瞑想する愉しみ」の音楽、「私たちの間にある
空間」、この録音のための委嘱作です。作曲したノエル・ザーラーは、ピッ
ツバーグのカーネギー・メロン音楽大学の学長。アメリカ作曲家フォーラム
の理事も務めています。
ニキータ・コシュキンは、モスクワ音楽院とロシア音楽アカデミーで学び、
ギタリスト、音楽教師、作曲家として活動しています。「オラトリウム・ラ
クリメ(涙のオラトリオ)は、「アヴェ・マリア」「ディエス・イレ」「トゥ
ーバ・ミルム」「クレド」「グローリア」からなる宗教的内容の組曲。サン
ヴィークとオルセンに献呈された作品です。
ショスタコーヴィチ後のロシア音楽をリードするひとりとみなされるエジソ
ン・デニーソフがエクハルト・ハウプトとモニカ・レーストのために書いた
「対話」「ノットゥルノ」「セレナード」の3楽章のソナタ、ニューヨーク
生まれの作曲家、指揮者、ピアニスト、ロウウェル・リーバマン(1961-)が
ポーラ・ロビソンとエリオット・フィスクに捧げた「ノットゥルノ〉と「ア
レグロ」の2楽章のソナタ。いずれもヴィルトゥオジティと芸術性の共存す
る作品です。



<haenssler>=SWR MUSIC=
93 259 \2250
シューマン:
交響曲第2番ハ長調Op.61
録音:2010年1月31日マンハイム・ローゼンガルテン&2010年2月2日フライブル
ク・コンツェルトハウス(ライヴ)
交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
録音:2002年3月17日-3月24日フライブルク・コンツェルトハウス&フランクフ
ルト・アルテオーパー(セッション)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指)
2010年にその多大な業績が認められ、「音楽のノーベル賞」ともいわれるエル
ンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を授与された巨匠ミヒャエル・ギーレン。
最新アルバムはシューマンの交響曲、アニヴァーサリーの2010年にライヴ収
録されたばかりの第2番が登場します。
シューマンが第2交響曲を書いたドレスデンに生まれ、同様に作曲家としても
知られるギーレンといえば、以前よりのスコアの入念な読み込みや持ち前の
細部にこだわるアプローチに加え、近年はいっそうスケールも大きくゆたか
な響きを追求してゆく傾向を強めています。
その成果は、2005年に行われたブラームスの第2番や、代表的録音に挙げられ
るマーラーの交響曲全曲シリーズのうち、後年のレコーディングとなる第5番、
第9番やクック版による第10番全曲でも顕著ですが、ギーレンはここでもたい
へんロマンチックにたっぷりとシューマンの旋律美を歌いあげているのが印
象的です。
また、手兵のSWR響とは1986/87年のシーズンの首席指揮者就任以来、すでに
20年以上、1999/2000年より終身客演指揮者のポストに就任してなお、いっそ
うの結びつきを強めていることから、まさにギーレンの近況をうかがい知る
格好の内容といえるでしょう。
カップリングの第3番は2002年のセッション・レコーディング。こちらもおお
きな流れのなかで、楽章ごとの性格を描き分けながら陰影豊かな音楽をしっ
かりと聴かせるあたり、さすがというほかないみごとな出来ばえとなってい
ます。




<WERGO>
WER 6732 \2180
シチェドリン:封印された天使
イネセ・ロマンツァーネ(Sop)、ゼーン・ジルバート(Ms)、
ユルギス・リェプニェクス(Ten)、ディタ・クレンベルガ(Fl)、
マリス・シルマイス(指)ラトヴィア国立合唱団
[2009年7月17日 クロスター・エバーバッハ音楽祭でのライヴ]
現存する旧ソ連時代の作曲家の最長老ロディオン・シチェドリン。つい先頃
もゲルギエフとマリインスキー・オペラが、彼の歌劇「魅せられた旅人」の
最新録音をリリースしたばかりですが、これも同じニコライ・レスコフの原
作に基づく大規模な声楽作品。しかし新作ではなく、1988年のロシアのキリ
スト教化千年を記念して作られました。今回、合唱の国ラトヴィアの演奏家
によるライヴですが、静謐で透明、深くて優しい、この世のものとは思えぬ
美しさ。涙なしには聴けない、最高のヒーリング音楽です。

WER 6718 \2180
ジョン・ケージ:
1. ハーモニー第27番(チェロとピアノのための)
2. 北のエチュード(ピアノを奏するパーカッション奏者のための)
3. ハーモニー第22番(チェロとピアノのための)
4. 10’40.3’’から26’1.1499”(弦楽奏者のための-チェロ・ヴァージョン)
5. ハーモニー第24番(チェロとピアノのための)
6. 北のエチュード(チェロ独奏とピアノ独奏のための)
7. ハーモニー第13番(チェロとピアノのための)
フリードリッヒ・ガウヴェルキ(チェロ)
マーク・ノップ(ピアノ)
録音:2009年9月
スローモーショーンの映像を見せられているようなハーモニー第27番、冷た
い水と氷の世界を思わせる北のエチュードなど、人の心や脳裏のどこか、正
気と狂気の間に潜んでいるような風景満載の作品集。鬼才ガウヴェルキのチェ
ロと、ノップの完璧なピアノの音色が冴えわたる1枚です。

WER 6727 \2180
オマージュ-ヘンツェ作品集
(1)6人の演奏家のためのソナタ (2)マルガレーテのワルツ (3)レントラー 
(4)左手 (5)墓碑銘 (6)トッカータ・ミスティカ (7)3つの楽章のトリオ
(8)ode al dodicesimo apostolo (9)アン・ブレントン 
(10)ラインホルドのためのピアノ作品 (11)セレナーデ 
(12)アダージョ・アダージョ
アンサンブル・ルシェルシュ
録音:2008、2009年
(1)-(5)、(7)-(12)世界初録音
1970年代後半から1998年にかけて作曲されたヘンツェの作品集。世界初録音
も多く含まれます。各楽器がきわめて魅力的な音色で響いており、ヘンツェ
があらゆる楽器に精通した作曲家であることを実感する作品ばかりです。ア
ンサンブル・ルシェルシュは、1985年に設立され、これまでに450以上の作品
の初演を手掛けた現代音楽のエキスパート集団です。現代音楽だけではなく、
フライブルク・バロック・オーケストラとコラボレーションするなど、幅広
いジャンルで活躍しています。

WER 6853 \2180
「天国から地獄へ」
マルティン・スモルカ:ラッシュ(天体の道でのひととき)
マウリシオ・カーゲル:オルケストリオン通り
ルイス・アンドリーセン:Racconto dall’Inferno
ムジークファブリーク
録音:2004-2007年
その昔、天体が動くときに宇宙では音楽が鳴り響いている、という説があり
ました。これに則ったスモルカの作品「ラッシュ」は、天体が動く道で生じ
た交通渋滞を表現。車のラッシュ以上の迫力です。カーゲル作品は、ストリ
ートミュージシャンのために書かれたというコンセプトのもの。ストリート
ミュージシャンはいつもお金に困っていて、寄付をねがう、とブックレット
には記載されています。アンドリーセンの作品では、天国的な響きと地獄を
思わせる響き、様々な音色が登場します。

WER 6854 \2180
「影のゲーム」
ミカエル・ジャレル:…プリズム/光の投射II…
ステファノ・ジェルヴァゾーニ:ファー・ニエンテ
ジョエル=フランソワ・デュラン:影/鏡
ファーニホウ:シャドウタイムVI
ムジークファブリーク
録音:2004-2007年
複雑なことで有名なファーニホウの作品は、抑揚の大きな語りと少しずつ狂
気を呼び覚ますかのような音色の音楽です。

WER 6576(SACD-Hybrid) \2180
アルヌルフ・ヘルマン:作品集
架空のダンス、ばかでかい歌、第3の心、類似、直截的な官能
アンサンブル・モデルン
録音:2007、2009年
1968年ハイデルベルクうまれのヘルマンによる作品集。様々なモティーフの
断片がぽつんと在ったり多重的に在ったり、構築性に富んでいます。

WER 6575 \2180
マルティン・シュットラー:作品集
採取I、関連付けられた旅、「同情は人類にとって禍いである、」、アウゲン
ビルダームジーク、採取II、テイプド&ロウ=ビット、採取3、激しい欲望
ムジークファブリーク
録音:2007, 2009年
1974年生まれのシュットラーの作品集。シュットラーは映画音楽なども手掛
けている幅広く活躍する作曲家。電子楽器も含む曲は、ステレオが壊れたか
と思うようなノイズ的音響ですが、近未来に迷い込んだような気分になれま
す。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-06 No.10-1

2010年06月12日 00時55分27秒 | Weblog
<Musica Omnia>
MO 210 \1400
ベートーヴェン:室内楽作品集
1.ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 Op.1-3
2.アレグレット変ロ長調WoO.39
3.交響曲第2番ニ長調Op.36
(作曲者自身の編曲によるピアノ三重奏曲版)
アトランティス・トリオ
録音:2005年5月23-25日
1792年にウィーンに移り住んだベートーヴェンが、ハイドンに作曲法を師事
していた頃に、記念すべき「作品1」として発表した3曲のうちの最後の曲目
が、伝統と創意が巧みにバランスした「ピアノ三重奏曲第3番」でした。ま
た、カップリングには変ロ長調のアレグレットと、ベートーヴェン自身の編
曲による響曲第2番のピアノ三重奏曲版も収録。ベートーヴェンのピリオド奏
法に精通したアトランティス・トリオの名演でお届けします。

MO 307 \1400
ボワモルティエ:6つのソナタOp.91
1.ソナタ第1番ニ長調
2. 同 第2番ト短調
3. 同 第3番ト長調
4. 同 第4番ホ短調
5. 同 第5番イ長調
6. 同 第6番ハ長調
ダグラス・ワーザン(フラウト・トラヴェルソ)
ウルスラ・デュッチュラー(チェンバロ)
録音:2006年1月
ラモーと並ぶフランス・バロック音楽の旗手だったボワモルティエの代表作
の一つとして知られるフルートとチェンバロのための6つのソナタを完全収
録。名手デュッチュラーの知的なチェンバロに支えられながら、同じく名手
ワーザンの吹くトラヴェルソが、素朴で優雅なひとときを現出する珠玉の1枚
です。

MO 310 2枚組 \2180
シューベルト:室内楽作品集
CD1
1.ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D.898
2.アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調D.487
3.ノットゥルノ変ホ長調D.897
CD2
1.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929
2. 同 変ロ長調D.28《ソナタ楽章》
アトランティス・トリオ
デイヴィッド・セルッティ(ヴィオラ)
録音:1994年10月、1995年4月
ここに収録されたシューベルトのピアノ三重奏曲第1番&第2番は、作曲者が
晩年に残した大作で、19世紀前半における室内楽金字塔として多くの人々に愛
されています。メンデルスゾーンとシューマンの同分野の作品にもインスピレ
ーションを与えたこの2曲をはじめとした名曲5曲を、長らく名盤として愛され
てきたピリオド奏法の権威アトランティス・トリオの瑞々しいリマスター盤
でお届けします。




<VMS>
VMS 204 \2300
ウェーバー:
クラリネット協奏曲第2番変ホ長調Op.74
クラリネット小協奏曲変ホ長調Op.26
カヴァッリーニ:クラリネット協奏曲変ホ長調(世界初録音)
ヴェンツェル・フックス(クラリネット)、
シルヴィオ・マッジョーニ(指揮)、ヴァル・カモニカ管弦楽団
表情豊かなサウンドと変幻自在のカラー、ストレスを感じさせない伸びやか
なハイトーン、難解なパッセージを簡単に聴かせてしまう圧倒的なテクニッ
ク。十八番のウェーバーで惜しみなく披露されるフックスのハイ・パフォー
マンスに改めて脱帽させられること必至!
またミラノ・スカラ座管、ロシア宮廷のクラリネット奏者を務め、"クラリネ
ットのパガニーニ"とも称されたエルネスト・カヴァッリーニ(1807-1874)の
世界初録音となる「クラリネット協奏曲」も聴き逃すべからず。
ベルリン・フィルの木管セクションの盟主として君臨するフックスのコンチェ
ルト・アルバム。
2008年7月の録音。

VMS 211 \2300
シュトラウス家との夜会 ――
J・シュトラウスII世:喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》序曲/J・シュトラウ
スI世:ワルツ《パガニーニ風》/E・シュトラウス:ポルカ・シュネル《ヘク
トグラフ》/ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ《オーストリアの村つばめ》
Op.164、ポルカ・マズルカ《遠方から》Op.27O/J・シュトラウスII世:ワル
ツ《南国のばら》Op.388、ポルカ《観光列車》Op.281、ワルツ《芸術家の生
涯》Op.316/モンティ:チャルダッシュ/J・シュトラウスII世:ワルツ《美し
く青きドナウ》Op.314、フランス風ポルカ《クラップフェンの森で》Op.281
ウィーン交響楽団ヨハン・シュトラウス・アンサンブル、
アントン・ソコロフ(リーダー&ヴァイオリン)
1844年にヨハン・シュトラウスII世がスタートさせたオーケストラの再現を
目指し、1965年にウィーン交響楽団の首席奏者たちによって結成された12人
のアーティストたちによるオーケストラ、ヨハン・シュトラウス・アンサン
ブル。
ヨハンI世&II世、ヨゼフ、エドゥアルトのシュトラウス・ファミリーの音楽
にモンティの「チャルダッシュ」を添えた"シュトラウス家との夜会"は、極
上のワルツやポルカの宝石箱!
ニュルンベルク響を経て2005年からウィーン響の第1コンサートマスターとし
て活躍中のアントン・ソコロフが案内するヨハン・シュトラウスが生きた時
代のサロン・コンサート。
2009年9月、ウィーン・ベートーヴェン・ザールでの録音。

VMS 209 \2300
フルートとギターのための音楽 ――
ジュリアーニ:デュオ・コンチェルタンテ ホ短調Op.25/カルッリ:セレナー
デ第3番ハ長調/シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調D.821
オイゲン・ベルテル(フルート)、
アレクサンダー・スヴェーテ(ギター)
1991年よりオーストリアのフォアアール交響楽団首席奏者、またウィーン・
カンマーフィルハーモニーやカメラータ・ザルツブルクでも活躍するオース
トリアのフルーティスト、オイゲン・ベルテルと、1989年ミュンヘン国際音
楽コンクールの入賞者アレクサンダー・スヴェーテのデュオ・アルバム。
フルートとギターで聴くシューベルトのアルペジョーネ・ソナタも格別の美
しさ。フルートの清々しい音色とギターの優しい響きが、安らぎを届けてく
れます。
2009年4月の録音。

VMS 635 2枚組 \3780
ヘンデル(モーツァルト編):オラトリオ《メサイア》HWV.56
マリリン・アルトマン(ソプラノ)、
ジュリア・デイヴィッドソン(メゾ・ソプラノ)、
ペリー・プライス(テノール)、アンドルー・マーフィー(バス・バリトン)、
ピーター・エルヴィン(バス)、アンドルー・コロジンスキ(オルガン)、
エリアンナ・スタヴァルツ(チェンバロ)
リンドン・ウッドサイド(指揮)
ニューヨーク・オラトリオ・ソサイエティ、
ルービンシュタイン・シンフォニア
モーツァルトが1789年にアレンジを行った"モーツァルト版"ヘンデルの「メ
サイア」の英語歌唱による全曲録音。
管楽器の増強、整理されたアリアや合唱が特徴でもある"モーツァルト版"
「メサイア」を、1873年にレオポルト・ダムロッシュによって創設され長い
歴史を持つニューヨーク・オラトリオ・ソサイエティの演奏で。
1990年、ワルシャワでの録音(2007年デジタル・リマスター)。




<Extraplatte>
EX 751-2 \2300
トリオ・コローレ・ヴィーン ――
バーカー:ファンファーレ、ジーグとマーチ/パーセル(カンデル編):金管三
重奏のための4つの楽章/ハイドン(トリオ・コローレ編):6つのウィーン三重
奏曲第2番より/ベートーヴェン(ワッツ&トリオ・コローレ編):ソナチネ/
モーツァルト(トリオ・コローレ編):ディヴェルティメント変ホ長調K.439b
/プーランク:ソナタ/ネリベル:金管三重奏曲/ツィブルカ:組曲第11番
トリオ・コローレ・ヴィーン〔ヨハネス・ホフマン(トランペット)、ペータ
ー・ホフマン(ホルン)、アンドレアス・ポインドル(トロンボーン)
1995年に結成されたトリオ・コローレ・ヴィーンは、現在オーストリアで唯
一という常設の金管三重奏団。
超定番プーランクの「ソナチネ」やハイドン、ベートーヴェン、モーツァル
トといった大作曲家たちの作品のアレンジ、「交響的断章」の作曲者ネリベ
ルの「金管三重奏曲」など、金管三重奏のためのフルコースをウィンナ・サ
ウンドでご堪能あれ!
2008年3月の録音。

EX 757-2 \2300
シューマン:子供のための歌のアルバムOp.79
アンナ・マリア・パンマー(ソプラノ)、クレメンス・ゼイリンガー(ピアノ)、
ウルスラ・ウィンコール(ソプラノ)、ベア・ロベイン(メゾ・ソプラノ)
来日経験も持つアンナ・マリア・パンマーは、1995年にのザルツブルク音楽
祭とライプツィヒ歌劇場で上演されたウド・ツィンマーマンのオペラ「シュ
ーフーと空飛ぶお姫さま」で大成功を収め、2007年にはリンツ・ブルックナ
ーハウスのアーティスト・イン・レジデンスに選出されたリンツ出身のソプ
ラノ歌手。
アンナ・マリア・パンマーの美しく深みのある歌声、豊かな表現力、クリア
な発音が魅力的なシューマンです。

EX 791-2 \2300
バヤン・マエストーソ ――
ビゼー:歌劇《カルメン》より/シューベルト:楽興の時ヘ短調、セレナード、
即興曲/スカルラッティ:ソナタ ハ長調K.406、ソナタ ヘ短調K.19、ソナタ
ニ短調K.9、ソナタ ヘ長調K.107/マルチェロ:アダージョ/モーツァルト:
トルコ行進曲/ブクスデフーデ:シャコンヌ/ショスタコーヴィチ:ワルツ
第2番/ピアソラ:バチンの少年
アレクサンドル・シェフチェンコ(バヤン/ロシア式アコーディオン)
ウクライナ出身のバヤン(ロシア式アコーディオン)奏者、アレクサンドル・
シェフチェンコが、バヤン1台で繰り広げるクラシック・ワールド。1台のバ
ヤンから響く相性抜群の「カルメン」や「トルコ行進曲」、まるでグランド
・オルガンのサウンドのように荘厳なブクステフーデは衝撃的。

EX 872-2 \2300
カールハインツ・ミクリン - ソロ ――
ソプラノ・サクソフォン/アルトフルート/テナー・サクソフォン/アルト
・サクソフォン/バス・クラリネット/テナー・サクソフォン/ソプラニー
ノ・サクソフォン/テナー・サクソフォン/アルト・サクソフォン/フルー
ト/アルト・サクソフォン/バス・クラリネット
カールハインツ・ミクリン(サクソフォン&フルート&クラリネット)
クラシック音楽家以外で初めてオーストリアの権威ある"Karl-Bohm-
Interpretationspreis"を授与されたクラーゲンフルト出身のジャズ・サクソ
フォン・プレーヤー、カールハインツ・ミクリン(1946-)。この"ソロ"は、ミ
クリンが1人でソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナーのサクソフォン、フ
ルートとアルトフルート、バス・クラリネットを吹き分けてしまった驚きの
ソロ・アルバム。

EX 840-2 \2300
22世紀、アルプス地方の伝承音楽
バルバラ・ローメン(ダルシマー)、ギュンター・シュナイダー(ギター)
22世紀からタイムスリップしてきた(という設定の)、未来のアルプス地方の
伝承音楽集。ツィター属の弦楽器ダルシマーとギターという伝統楽器のデュ
オと、コンテンポラリー・スタイルの音楽が手を携えた全く新しい"伝承音
楽"。




<Loewenhertz(Extraplatte)>
LOEW 019 \2300
景色とフルート -
ボーグナー&ラクロワ&スタンコフスキ:
景色とフルートI/海のエチュード/景色とフルートI
フローリアン・ボーグナー(電子楽器)、シルヴィア・ラクロワ(フルート)、
アレクサンドル・スタンコフスキ(サンプラー)
大自然の"音"とフルートのサウンドをミックス。フルートが木々のざわめき
や、波の上を飛ぶ鳥の鳴き声などに姿を変え、大自然と共演する。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10-06 No.10-2

2010年06月12日 00時54分31秒 | Weblog
<Et'cetera>
KTC 1410 2枚組 \4600
ライデンのクワイアブックからの音楽Vol.1 ――
クレキヨン:思い出したまえ、救い主よ/アッペンツェラーのベネディクトゥ
ス:おお、大いなる神秘/クレキヨン:主よ顧みたまえ/デ・モンテ:御告げの
祈り/クレキヨン:アヴェ・サルトゥス・イアヌア/クリーフ:わが罪を思い
出したまうな/デ・モンテ:キリストはよみがえりたまえり/ホランダー:わ
れは命の糧なり/クレキヨン:あなたはしもべ/リシャフォール:人々は何を
語りたるか/ゴンベール:ミサ曲《主を畏れたるすべての者は幸いなり》(ミ
サ・ベアティ・オムネス)/作曲者不詳:ミサ曲《聖なるマリアよ》(ミサ・
サンクタ・マリア)
16世紀、ライデンの聖ピーター教会での"時課の祈り"のために編集されたと
伝えられるクワイアブック。第1巻は主に2つのパートに分けられており、ク
レキヨン、デ・モンテ、リシャフォールなどの"モテット"と、フランドル楽
派の巨匠ゴンベールや同時代の作曲者不詳の崇高な"ミサ曲"を収録。
歴史に埋もれたままとなっていた16世紀のポリフォニーが、エギディウス・
クヮルテットのハーモニーを通じてクワイアブックから現代へと解き放たれ
る――。
全6巻のリリースが予定されている「ライデンのクワイアブックからの音楽」
で演奏の中核を担うエギディウス・クヮルテットは、トン・コープマンが率
いるアムステルダム・バロック合唱団のメンバー4人によって結成された男声
ヴォーカル・アンサンブル。
知られざるルネサンス時代のレパートリーに取り組む姿勢、4人とは思えない
厚く豊かなハーモニーで、ベネルクス地方を代表するヴォーカル・アンサン
ブルとしての地位を確立している。
2010年1月18日-23日、ラウレンティウス教会(オランダ)での録音

KTC 1403 2枚組(1枚価格) \2300
J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲BWV.1007-1012(全曲)
ロエル・ディールティエンス(チェロ)
ブリュッヘン、ヘレヴェッヘ、デ・レーウ、ポンスたちからの信頼も厚く、
ソリストとしてだけでなくアンサンブル・エクスプロラシオンの創設者&音
楽監督としても活躍するベルギーの名チェリスト、ロエル・ディールティエ
ンスが永遠のバイブル、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を取り上げる!
「無伴奏チェロ組曲」の楽譜を1から見つめ直し正攻法のアプローチでありな
がらも、ダイナミクス、フレージング、テンポなど、全ての面にこれまで
経験に基づいた独自の解釈を採り入れたディールティエンスのバッハ。
エトセトラ・レーベルも大プッシュするベルギーの名手の秀演です。
2009年4月7日-9日、アミューズ(アントワープ)での録音。

KTC 1418 \2300
音楽の諧謔と哀歌 ――
ホルボーン:アルマンド、クーラント/ロビンソン:パッサメッツォ・ガリア
ルダ/ヒューム:音楽の諧謔 - エアー集第1部より/シンプソン:ムジカ・ブ
リタニカ/ファン・エイク:ダフネによる変奏曲、ダウランドの《いにしえの
涙》による変奏曲/ダウランド:ウィルビー卿ご帰館/マスクとダンス(4曲)
/シンプソン:トレブル、ヴィオール、バス・ヴィオールと鍵盤楽器のための
ディヴィジョンIII&II/パーセル:シャコンヌ ヘ長調/ブロウ:ソナタ第3番
ト長調/マテイス:ディヴィジョンズ/コルベッタ:ソナタ風変奏的スケル
ツォ、王宮のギター/パーセル:パッサカリア
ラール・デュ・ボワ
ラール・デュ・ボワは、2004年に6人の若き古楽器奏者たちによって結成され
た中世、ルネサンス&バロック音楽を専門とするドイツのピリオド・アンサ
ンブル。
リュート、リコーダー、ヴィオラ・ラ・ダ・ガンバの六重奏という編成に合
わせた選曲とアレンジ、洗練された演奏は、2006年のファン・ヴァッセナー
ル古楽コンクール特別賞、2007年のゲッティンゲン古楽コンクール第1位、
ジェノヴァ国際古楽コンクール第2位、2009年のブルージュ国際古楽コンクー
ル第2位&聴衆賞に輝くなど、ヨーロッパの古楽シーンに新たな風を吹き込む
存在として注目を集めている。

KTC 1407 \2300
オランダ・コネクション ――
スミット:ピアノと木管五重奏のための《六重奏曲》/ペイペル:ピアノと木
管五重奏のための《六重奏曲》/エッシャー:無伴奏フルート・ソナタOp.16
/スヴェーリンク:木管五重奏のための民謡《わが青春はすでに過ぎ去り》に
よる変奏曲/シャティン:ピアノと木管五重奏のための《オケゲム変奏曲》
ヘクサゴン・アンサンブル
オランダの主要オーケストラのメンバーたちによって1991年に結成された"木
管五重奏+ピアノ"の六重奏団、ヘクサゴン・アンサンブルの作品発掘の旅は、
ロシア、ドイツ、フランス、イギリスを巡り母国オランダに帰還!
フルート奏者のヴァウト・ファン・デン・ベルグによって整備された4000曲
(!)にも及ぶレパートリーの中からは、20世紀のペイペルやエッシャー、北
ドイツ・オルガン楽派の巨星スヴェーリンクなどの音楽が選ばれており、オ
ランダ室内楽の歴史探求をハイレベルの演奏で楽しめる。アンサンブルの新
レパートリー発掘にもきっと役立ちます。




<Musica Ficta>
MF 8009 \2300
晴れても曇っても - リュート歌曲集 ――
ダウランド:時よしばし止まれ、恋人よ話しておくれ、流れよわが涙、甘き恋
よもういちど/カヴェンディッシュ:ワンドリング・イン・ディス・プレイス
/ダウランド:ウィンター夫人のジャンプ、彼女は私の過ちを許してくれるだ
ろうか?/ロセター:ラウラが微笑むとき/ダウランド:悲しみよとどまれ、
ダウランド氏の真夜中、おいでさあかわいい人、わが君の嘆くを見て、つれ
ない人ぼくの心を奪って/ロセター:ノー・グラーヴェ・フォー・ウォー/ホ
ルボーン:クラドル・パヴァン、フェアリー・ラウンド/ダウランド:晴れて
も曇っても/フォード:来たれ、フィリスよ来たれ/キャンピオン:Fain
would I wed、Shall I come sweet love?/ダウランド:前奏曲/ピルキント
ン:おやすみ愛しい妖精たち/ジョンソン:あなたは見たのか
バレリア・ミナコ(ソプラノ)、アルフォンソ・マリン(リュート)
アルゼンチンのソプラノとスペインのリューティストのデュオによるダウラ
ンドをメインとしたリュート歌曲集。
ソプラノのバレリア・ミナコの優しく、そしてどこか物悲しげな歌声と、ア
ルフォンソ・マリンが弾くシンプルなリュートの音色が、ダウランドや様々
な作曲家たちの"リュート歌曲集"を美しく奏でてくれる――。




<Phaedra>
DDD 92061 \2300
In Flanders' Fields Vol.61 -
マリヌス・デ・ヨング:ヴァイオリン・ソナタOp.18/ピアノ・ソナタ第3番
Op.31/春の魔法Op.176/楽しみと瞑想Op.8/夜想曲p.4/ヴァルス・カプリ
スOp.13/即興ワルツOp.13/練習曲《つむじ風》Op.55-1/練習曲《ロッキー
・ビーチ》Op.55-2
ニン・カム(ヴァイオリン)、ヨーゼフ・デ・ベーンハウアー(ピアノ)
歴史に埋もれたフランドル地方の音楽を発掘するイン・フランダース・フィ
ールズ(In Flanders' Fields)の第61集は、アントワープのフランダース王立
音楽院やレメンス音楽院で教鞭を執り、フランドル地方の後継者育成に貢献
したマリヌス・デ・ヨング(1891-1984)のヴァイオリン&ピアノ作品集。
ヴァイオリンのニン・カムは、2001年のエリザベート王妃国際音楽コンクー
ルで2位、フランダース放送聴衆賞に輝いたシンガポール生まれの才女。




<Rondeau>
ROP 6034 \2300
天と地の間に -
トッド:クリスタス・エスト・ステラ/グリュン:マランサ/マントゥヤルヴィ
:主の祈り/グリュン:イザイア9/バディングス:魂の嘆き/デュリュフレ:我
らの父/ポット:いつくしみと愛のあるところ/アヴニ:歌と旋律、主は我が
導師/レーガー:夜の歌Op.138-3/ル・ジューヌ:スザンナはある日/イルガ
ング:Es taget vor dem Walde/グリュン:愛の歌/
サラソラ:Neskatx' ederra
ダールラー・ヴォーカル・コンソート
ダールラー・ヴォーカル・コンソートは、2008年にゲオルグ・グリュンを指
揮者としてザールブリュッケン室内合唱団のメンバーによって8人によって結
成されたヴォーカル・アンサンブル。
凶弾に倒れた元イスラエル首相イツハク・ラビンの追悼のために作曲された
ツヴィ・アヴニ(1927-)の「歌曲とメロディ(Songs and Melodies)」など、
近現代の合唱作品を収録。




<QUERSTAND>
VKJK 0917 \1680
「モーツァルト(1756-1791):チェロ協奏曲集?」
チェロ協奏曲 変ロ長調(ヴァイオリン協奏曲第1番kv.207)
チェロ協奏曲 ト長調(ヴァイオリン協奏曲第3番kv.216)
チェロ協奏曲 ニ長調(ヴァイオリン協奏曲第4番kv.218)
ノルベルト・ヒルガー(Vc)、
アカデミー・ライプツィヒ
録音:2010年3月
ベスト・セラーとなったバッハ:無伴奏“チェロ”ソナタ&パルティータ
(VKJK0722)に続いてヒルガーがヴァイオリン作品をチェロで演奏したもの。
ヒルガーは他にもバッハの鍵盤作品をヴァイオリンとチェロで演奏したアル
バム(VKJK0104&0206)、ピアッティの12の奇想曲(VKJK0124)などユニークな
CDを作り続けてきたが、ここに来てモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を
チェロで演奏する試みを行っている。本来ヴァイオリンが担当する軽快で細
かい楽句をチェロでいかに弾き切るかが聴き所だが、ヒルガーの演奏はまる
で最初からチェロのために書かれたかと思えるほど自然な印象である。オー
ケストラは17人の小振りな編成で純度の高い室内楽的アンサンブルを聴かせ
てくれる。

VKJK 0915 \1680
「詩篇130 主よ、深い淵から」
ロパルツ:主よ、深い淵から
リリ・ブーランジェ:主よ、深い淵から
マルセル・デュプレ:主よ、深い淵から
アンドレア・ボーグナー(S)、
クリスティアーネ・バセク(A)
A.アマデ・バディンスキ(T)、
ティロ・ダールマン(B)
フランツ=ペーター・フーバー(指揮)
ゲッティンゲン交響楽団,フルダ大聖堂合唱団,
フルダ青年カテドラル合唱団
録音:2009年11月14日(ライヴ)
フランス近代の作曲家、ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(1864-1955)、リリ・ブー
ランジェ(1893-1918)、マルセル・デュプレ(1886-1971)の三人が、詩篇130篇
「主よ、深い淵から」につけた音楽を集めている。ロパルツの作品は、バス
のソロと合唱、オーケストラによる7分ほどの作品。明るい穏やかな光を感じ
る曲想。ブーランジェの作品は、独唱、合唱、オルガン、管弦楽による24分
の力作で、病苦に悩まされながら若くして亡くなった彼女自身が反映された
音楽。デュプレの作品は「主よ、深い淵から」で始まる9つの部分からなる
大作。ドイツ中部の宗教都市フルダの大聖堂でのライヴ録音。

VKJK1003 2枚組 \3360
ルードヴィヒ・ボスレト(1860-1951):6つのオルガン・ソナタ集
ソナタ第4番ロ短調Op.15/ソナタ第2番ニ短調Op.6
ソナタ第1番ト短調Op.3/トッカータOp.33
序奏とフーガOp.33/2つのクリスマスの小品Op.38
ソナタ第5番ニ長調Op.30/アリオーソとフガートOp.14
ソナタ第6番ハ短調Op.35/前奏曲ホ短調Op.23
フーガ ニ短調Op.23/ソナタ第3番ホ短調Op.10
ラウダ・シオンによる前奏曲/アンダンテ・レリジョーソ
ヨアヒム・フォンテーヌ(Org)
録音:2003-2006年
ルードヴィヒ・ボスレト(LUDWIG BOSLET)はドイツの作曲家でシュトゥットガ
ルトでラインベルガーに学んだ。生涯の大半をオルガニストとして過ごした
が、生前には既に45のオルガン作品を出版している。マーラーと同じ年の生
まれで第二次大戦後まで生きるという長寿をまっとうしたが激動の20世紀を
生きた割には作風は生涯を通じて変わらず、後期ロマン派の甘美なハーモニ
ーを持った音楽である。セザール・フランク、レーガー、また時にブルック
ナーを思わせる。

VKJK 0916 \1680
ノルベルト・ブルクミュラー(1810-36):
生誕200年記念アルバム
6つの歌曲 Op.3/ラプソディ ロ短調 Op.13
5つのドイツ歌曲 Op.6/セレナード 変ホ長調
5つの歌曲 Op.10/
ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲Op.15
5つの歌曲 Op.12/春の歌
ウルリケ・フルデ(S)、
マーニャ・ラシュカ(MS)、
アンドレアス・フィッシャー(T)、
フェリックス・プロック(Br)、
クリスティン・ヘンベルク(Pf)、
アンドレアス・ハルトマン(Vn)、
ロルフ=ディーター・アレンス(Pf)、
アンナ・ヴィーシェブリンク(G)、
マティアス・ザンネミュラー(Va)、
アレクサンダー・ロシュケ(Cl)
録音:2009年11月
ドイツ・リートの愛好家には逃せないCDだ。ノルベルト・ブルクミュラー
(1810-1836)は、ピアノ練習曲で有名なヨハン・ブルグミュラーの弟。若くし
て才能を示し将来を期待されたものの、病気のため僅か26歳で早世してしま
った。残された作品には、早熟な天才にしても若い頃だけ描きうる初々しい
感性が溢れている。近年再評価の機運が高まっているが、歌曲がこれだけま
とまったCDは初めてだろう。瑞々しい詩情を湛えた音楽には、彼がもう少し
長く生きていたらシューマンと並び称されたであろうと思わずにはいられない。

VKJK 0828 \1680
「オルガニステ・モデルネ」
ルフェビュール=ウェリー(1817-1869):オルガン音楽
ルイ・ジャメ・アルフレ・ルフェビュール=ウェリー:
行進曲、ヴァーセット(3曲)、演奏会用ボレロ、ソルティ(2曲)、
アンダンテ、献呈(3曲)、ノエル・ヴァリエ、パストラーレ(2曲)
ウルズラ・ハウザー(Org)
録音:2008年11月
ルイ・ジャメ・アルフレ・ルフェビュール=ウェリーは1817年パリ生まれの
オルガニストで作曲家。ショパンが1849年にパリで客死した際、葬儀でショ
パンの名曲の主題による即興演奏を行ったのがルフェビュール=ウェリーで
あった。1852年にはナポレオン三世の前で演奏。ドラクロワ、ヴィクトル・
ユゴー、ジュール・ヴェルヌ、ケルビーニ、オッフェンバックら様々な同時
代の芸術家と親交があり影響を受けた。彼の音楽は華やかな雰囲気に溢れて
おり、世代的にはワーグナーより少し後の生まれの故かその半音階的で華麗
なハーモニーにワーグナー(特に初期歌劇)の影響が感じられる。




<DREYER-GAIDO>
CD21056 2枚組(1枚価格) \1980
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調Op.68
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調Op.73
マーカス・ポシュナー指揮
ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年2月ライヴ・レコーディング
指揮者マーカス・ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。2004年にドイツ音
楽協会、ドイツオーケストラ連盟よりドイツ指揮者賞を授与されました。コ
リン・デイヴィス、ロジャー・ノリントン、ファビオ・ルイジのアシスタン
トとして研鑽を積み、2007年9月からはブレーメン歌劇場の音楽総監督を務
め、客演指揮者としてミュンヘン・フィル、バンベルク響、ケルンWDR交響楽
団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、シュトゥットガルト放送響と共演。
2010年4月には東京都交響楽団、2009年には広島交響楽団の指揮台にも立って
います。そして2010年秋からはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首
席客演指揮者に就任します。この録音はクナッパーツブッシュ、クレメンス
・クラウスと縁の深いブレーメン・フィルとのライヴ。ブラームスの交響曲
第1番は冒頭から尋常ならざるハイテンションで始まり、金管はバリバリと、
弦は弓いっぱいに弾かせてオケを存分に鳴らしまくります。第2番は一転して
繊細で室内楽的なアプローチ。ブレーメン・フィルの精妙なアンサンブルに
はうっとりとさせられます。グローバル化の昨今、オーケストラも均質化の
方向に向かっていますが、久々にドイツのオーケストラらしい音を聴いた、
という気持ちにさせられます。

CD21057 \1980
フリートヘルム・デール・エディションVol.14
フリートヘルム・デール(b.1936):オルガン・ミサ
(キリエ、グローリア、オフェルトリウム、アニュス・デイ、
イテ・ミッサ・エスト)
シグモンド・サトマリー(Org)
録音:2009年10月ケルン
フリートヘルム・デールは1936年ドイツ・ゲッティンゲン生まれでフライブ
ルク音楽大学で学んだ。作品の様式は倍音の美しい響きが広がるリゲティば
りのクラスター音楽の中にさらにジャーマン・プログレを思わせる激しい運
動が聴かれる。オルガンの様々な機能を駆使しながらシンセサイザー、オル
ガンによるコンピュータ音楽を目指しているかのような変化に富んだ音響音楽。

CD21058 \1980
「マヌシャン/幻想の彼方」
今、幻想の彼方、失われた島、我々は蝶と共に飛ぶ、もし雨が降るなら、私
は知らない、願い
アイダ・ノスラ(Vn,Vocal)、
ババク・アミールモバシャール(G)、
ハビブ・メフターブシェーリ(Perc)
録音:2007-2009年
アラブ系のワールド・ミュージックでヴァイオリンとギター、打楽器にヴォ
ーカルが入る。スペインのファドと似た雰囲気を持っている。

CD21059 \1980
「古代シリアの声」-イブラヒム・ケイヴォ
イブラヒム・ケイヴォ(Vo,バグラマ,ブゾック,ウード,サズ,アル・ジュンボ
シュ,アル・ジャゼウェラ)、
録音:2009年ライヴ
アラブ系のワールド・ミュージック。




<CEDILLE>
CDR90000 118 \1980
ベートーヴェン:
(1)ピアノ三重奏曲 変ホ長調Hess47(世界初録音)
(2)ピアノ三重奏曲 ニ長調《キンスキー》Halm Anhang3(世界初録音)
(3)ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.63
ベートーヴェン・プロジェクト三重奏団:
【ジョージ・ルポウ(Pf)、サンミー・リー(Vn)、ウェンディ・ワーナー(Vc)】
録音:2009年8月31-9月4日,ニューヨーク
ピアノ三重奏曲 変ホ長調Hess47(世界初録音)はもともとは1794年に書かれた
弦楽三重奏曲Op.3の編曲でベートーヴェン自身の手で編曲された。本来は6楽
章からなる作品だが、実際に編曲されたのはここに収められた第1楽章のみ
だった。ピアノ三重奏曲 ニ長調《キンスキー》Halm Anhang3(世界初録音)は
もともとオリジナルのピアノ三重奏曲として構想されたが現在、第1楽章アレ
グロと第2楽章のロンド(ドイツ舞曲の様式で書かれている)の楽譜しか残され
ていない。これらの楽譜はロンドンのブリティッシュ・ライブラリーに写本
が残されており、当CDはその楽譜による演奏である。

CDR90000 117 \1980
「ザ・バルカン・プロジェクト」
濡れ羽色のダンス(セルビアの歌)
Kad ja podjoh na Bembasu(ボスニアの歌)
エレーノ・ケルコ・エレーノ(マケドニアの歌)
セビ・グリービ(ブルガリアの歌)
ミロスラフ・タジッチ(b.1958):4つのマケドニアの小品
ほか全16曲
カヴァティーナ・デュオ:
【エウジェニア・モリナー(Fl)、デニス・アザバギック(G)】
録音:2008-2009年
バルカン地方の民謡、大衆歌をフルートとギターにアレンジしたオムニバス。
バルトーク、コダーイの民謡を素材にした器楽曲と似た雰囲気を持つ。カヴァ
ティーナ・デュオは当CEDILLEにはほかに「アクロバット-デーヴィッド・ラ
イスナー(1953-)作品集」(CDR90000 096)がある。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする