<RCA RED SEAL>
8869772060-2 60枚組 \13500
Living Stereo 60CD Collection
286ページの別冊解説書付き
50年前の録音が今でもなぜこんなにも新鮮に響くのか?究極のDSDリマスタリ
ングによって、時代を超えて生き続けるステレオ黄金期の名盤54タイトルを
紙ジャケBOX化した究極のCDコレクション。初回生産限定盤。
ステレオ録音が実用化した1950年代半ばから60年代初頭にかけての時期は、各
レコード会社がこの新しく画期的な技術を用いて数多くのレコードを矢継ぎば
やに生み出したが、RCAは、ステレオ録音の開発と発展にもっとも積極的に関
わり、成果をあげたレコード会社である。1953年10月にステレオ録音(「バイ
ノーラル録音」)の実験を開始したRCAは、いくつかのセッションでの試行錯誤
を経て、1954年3月、ライナー=シカゴ響のセッションでの実用化にこぎけた
のである 当時一般家庭での再生システムはまだモノラルであったが、ステレ
オ技術にレコードの将来性を感じたRCAは積極的に2チャンネルおよび3チャン
ネル録音を推進した。1955年にはステレオ・テープデッキの市販が始まり、そ
の3年後の1958年にはステレオLPの技術が開発され、RCAはついに「リビング・
ステレオ」LPを発売、「ハイファイ・ステレオ」の黄金時代の幕開けを告げた。
「リビング・ステレオ」とは、ちょうどこの時期にRCAが発売したステレオ・
レコードに付けられていたロゴで、いわば「生き生きとした、生演奏のような
ステレオ」という意味であり、左右のスピーカー・コーンの間にLIVING STEREO
の文字が踊るデザインは、優秀録音の代名詞でもあった。試行錯誤を経て考え
抜かれたマイク・セッティングにより、3チャンネルもしくは2チャンネルで収
録されたサウンドは、半世紀近く経た現在のスタンダードにおいても、バラン
ス、透明感、空間性など、あらゆる点で超優秀録音として高く評価されている。
ライナー、ミュンシュ、ルービンシュタイン=20世紀の演奏史を彩る綺羅星の
ごとき名演奏家たちちょうどステレオ時代の到来とともに、RCAはフリッツ・
ライナー指揮のシカゴ交響楽団と専属契約を結び、伝説的となった数々の名演
奏をテープに刻み込んだ。音楽監督に就任したばかりのライナーは、低迷して
いたシカゴ交響楽団をトレーニングしなおし、高度のヴィルトゥオーゾ性を備
えた世界一のアンサンブルに磨き上げた。RCAはそれと平行して、シャルル・
ミュンシュおよびピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団、アーサー・
フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラ、ヤッシャ・ハイフェッ
ツ、アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴァン・クライバーンらの録音を推
進し、20世紀を代表する名演奏がレコードとして残されることになった。
これらの録音は1993年から「リビング・ステレオ」シリーズとしてCD化され始
め、当時の録音の多くを担当した名プロデューサー、ジョン・ファイファーの
監修のもとオリジナル・マスターからデジタル化、復刻シリーズとしては大き
な支持を得た。さらに2004年からは、ボストンに本拠を置くサウンドミラー社
の創立者にして、デジタル録音・マスタリングの巨匠的存在であり、数々のレ
コード・レーベルのエンジニアリング、マスタリングを手がけているジョン・
ニュートンの監修のもと、新たなDSDマスタリングとSA-CDハイブリッドディス
ク化が続々と推進され2007年までオペラ全曲盤4タイトルを含む54タイトルが
リリースされている。オリジナル・マスターテープにさかのぼり、それを最高
のクオリティのアナログ・デッキで再生、特注のA/DコンバーターでDSD化され、
編集はすべてDSDの領域で行なわれることで、従来の復刻CDの枠を遥かに上回
る、より鮮明で透明度の高い再生音が実現。ノイズ・リダクションやフィルタ
リングなど余計な手は一切加えず(加える必要もなく)、まさにマスターテープ
・クオリティの音が家庭で手軽に再現できるようになったのである。
今回のBOXセットはそのDSDマスタリングによる全54タイトルと、今回のボック
ス・セット用に特別に編集された「リビング・ステレオ・サンプラー」のCDを
紙ジャケ・BOX化したもの。BOXは既発売のシューマンBOX、メンデルスゾーン
BOXやアーノンクールの宗教音楽BOXと同様の仕様です。
サンプラーを除いて、それぞれの紙ジャケットは、単独で発売された時のオリ
ジナルLPのアートワークをもとにしたデザイン(SA-CDハイブリッド盤としてリ
リースされた時のジャケットの外枠はなく、オリジナル・ジャケットが全面に
使われています。一部文字や絵柄の修正がある場合がございます)。
286ページの別冊解説書には、各タイトルのトラックリスティング、録音年月
日、プロデューサー、エンジニア名などのデータ、初出LP時の曲目解説(抜粋
の場合もあり)を掲載。なお歌劇・アリア・声楽曲の歌詞対訳は付いておりま
せん。
オリジナルはアナログ・マスターテープであるため、録音年代相応のノイズ等
がございます。
【仕様】
CD60枚組(うち1枚はリビング・ステレオ・サンプラー)
紙ジャケット仕様・BOXに封入
286ページの別冊解説書付き
オリジナル・アナログ・マスターからのDSDマスタリング ADD STEREO
プレス:韓国
●曲目詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/emi2010_07.html
<SONY CLASSICAL>
8869772953-2 \1680
SIPHIWOHope
‘Hope’ featuring a message of hope from Nelson Mandela / Nessun
Dorma / Sheep May Safely Graze / I Vow To Thee My Country / Nguwe /
The Drinking Song / Ave Maria / Abide With Me / Something Inside So
Strong / A Te O cara /Nkosi Sikelel' iAfrika / You'll Never Walk Alone
2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会公式アルバム『Listen Up! The
Official 2010 FIFA World Cup Album』でエンディングを飾っている南アフリ
カきってのオペラ歌手、SIPHIWO(シフィオ)のニュー・アルバム。
今作では冒頭に収録されるコンピレーション収録曲「Hope featuring a
message of hope from Nelson Mandela」は、シフィオ・ンチェベをリード・
シンガーに、壮大なクワイアがコーラスで盛り上げる感動チューン。UKの重鎮
トレヴァー・ホーンが、ホーンやストリングスを含むこの大所帯を仕切ってい
る。
早くも幼少の頃から唄い始めたというシフィオが生まれたのは、今ではネルソ
ン・マンデラ・ベイとして知られるポート・エリザベス。彼は有名になってか
らも、偉大なる元大統領マンデラと謁見し、イヴェント・パフォーマンスに対
する感謝状を受け取るなど縁浅からぬ関係にある。ここでは、そのマンデラ自
身のメッセージも歌詞に含む希望に満ちた曲を、壮麗に唄いきっている。
<OEHMS CLASSICS>
OC-649(SACD-Hybrid) \2080
マーラー:『交響曲第4番ト長調』
クリスティアーネ・エルツェ(Sp)
マルクス・シュテンツ(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
【録音】2009年8月23-26日、9月28-29日、ケルン・フィルハーモニー
[デジタル:セッション]
バーンスタインらの演奏とは真逆的演奏ながら、ジンマンの新解釈とも全く異
なった演奏として、古典的新解釈を提唱するシュテンツの、マーラー録音第2
弾となります。第5番の演奏と同じように指揮者マルクス・シュテンツは、こ
の曲をできるだけ元の形のまま演奏していきます。近年のシャープなマーラー
に慣れている耳には、若干のんびりした響きとして聞こえるかもしれませんが、
初演時にワルターが感じたという「管弦楽法が声部の対位法的構造を明白に表
していなかった」不満を体感できるかもしれません。またメンゲルベルクが提
唱した自由なテンポのゆらぎが多く再現し、初演時の興奮を聴き手に届けるこ
とに成功したと言えるでしょう。
この録音では、カプリッチョ・レーベルのキタエンコのシリーズと同じく、プ
ロデューサーはイェンス・シューネマンが、エンジニアはクラウス・ヴァッハ
シュッツが担当しており、優秀で安定したサウンド・クオリティが確保されて
おり、ケルンのフィルハーモニーの美しい響きとともに収録されているのもポ
イントです。既にマーラーの5番の録音(OC650)は、演奏もそうですが録音の面
でも高い評価を得てきています。なおマルスク・シュテンツは、2010年11月に
NHK交響楽団定期演奏会に招かれ、マーラー:交響曲第2番「復活」を演奏する
予定です。(2010年11月19&20日:NHK交響楽団第1686回定期演奏会、NHKホール)
OC-760 \1680
チャイコフスキー:
『交響曲第1番ト短調Op.13「冬の日の幻想」』『イタリア奇想曲Op.45』
クリストフ・ポッペン(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
管弦楽団
【録音】2007年12月13-16日 ザールブリュッケン・コングレスホール
(交響曲1番)
2009年12月29日-2010年1月1日 マインツ・ラインゴールドハレ
(イタリア奇想曲) [デジタル:ライヴ]
明晰でありながら過度に強調されることのないロマン性。そして、曲の素の美
しさをストレートに表現。引き締まったテンポと流れの良い運び、曲の立体感
を際立たせるフレージング。実に見通しの良い構成感とオーケストラ・コント
ロールの確かさが際立つ演奏をモットーにし、最近の過度に付け加えられたロ
シア風とは違った新解釈で聴かせてくれます。その彼の独自な解釈は独特な盛
り上がり感を持ち、チィコフスキーの描写力を引き立てることに成功し、充実
感のある色彩力あるチャイコフスキーの音楽を聴かせてくれます。
クリストフ・ポッペンは、1956年、ドイツのミュンスター生まれのヴァイオリ
ニスト、指揮者。ヴァイオリニストとして数多くの著名コンクールで入賞。
1978年、ケルビーニ弦楽四重奏団を設立。1981年にはエヴィアン国際弦楽四重
奏コンクールでグランプリを受賞。1988年、デトモルト室内オーケストラの音
楽監督。1995年、ミュンヘン室内オーケストラの音楽監督に就任。1988-95年、
デトモルト国立音楽大学の教授を務め、1996年からベルリン国立音楽大学の学
長を務めています。バロック・ヴァイオリンも演奏し、ECMから発売されたヒ
リアード・アンサンブルとの『バッハ/モリムール』は世界的に話題となりま
した。また、ザルツブルク音楽祭にも多く出演。2007年シーズンより、ドイツ
放送フィル(旧称ザールブリュッケン放送響)の音楽監督を務めています。
OC-754 2枚組 \2080
シューマン:
『あこがれのワルツの変奏曲「通俗的な主題による音楽の情景」(アンドレア
ス・ボイデ補完)』『蝶々Op.2』『6つの間奏曲 Op.4』『謝肉祭 Op.9』
カール・ツェルニー:『お気に入りの悲しいワルツによる変奏曲Op.12』
シューベルト:
『ドイツ舞曲第15番(D.783より)』『レントラー第3,11番(D.790より)』
『ワルツ第6,14,22番(D.365より)』『レントラー第14番(D.734より)』
『ワルツ第13番(D.779より)』
ウェーバー:『舞踏への勧誘(華麗なるロンド)変ニ長調Op.65,J.260』
ヘルベルト・シュフ(P)
【録音】 2009年、ドイツランド放送室内楽ザール [デジタル:セッション]
「あこがれのワルツ(Sehnsuchtswalzer)」-ヘルベルト・シュフ(P)
音楽史を語る上で、シューマンとショパンの関係についてはよく取りざたされ
ていますが、シューマンが先人シューベルトからいかに影響を受け、また、ど
れほどシューベルトを尊敬していたかということについては、ほとんど語られ
ていないようです。しかし実は当時、彼は「シューベルト研究家」としてシュ
ーベルトの死後10年にシューベルトの兄フェルディナンドと交友をもち、数多
くのシューベルトの作品を世に紹介しています。このシュフの新録音はそんな
2人の大作曲家の関連を見事に浮き彫りにした好企画です。
まず、CD1枚目を聴いてみてください。ほとんどの人は耳を疑うことでしょう。
しかし、これはシューマンが「シューベルトのワルツ」を主題に書いた変奏曲
への前口上なのです。シューマンはシューベルトの主題にいくつかの変奏を書
こうと試みたのですが、出来上がりに満足することのなかった彼は、結局未完
のまま作曲を中止、ここで聴かれるアンドレアス・ボイデが補筆した版は、原
曲のワルツは曲の最後まで明かされることがありません。この曲から派生した
「パピヨン」と「謝肉祭」は、いうまでもなくシューマンの創造力の鮮やかな
飛翔の賜物です。
シュフは同じテーマを用いたツェルニーの変奏曲と、シューベルトのいくつか
のワルツ、レントラーをこのアルバムに加えることで、シューマンの特異な才
能を更に見せつけてくれています。
OC-773 \1680
J・S・バッハ:
『カンタータ第137番「力強き栄光の王なる主を讃えよ」BWV.137』
マックス・レーガー:
『ヴァイオリンとオルガンのためのラルゴ(Op.93より)』『Ich sehe dich in
tausend Bildern Op.105-1』『ヴァイオリンとオルガンのためのロマンス
ト長調』『マリアの子守唄Op.76-52』『創作主題による変奏曲とフーガ
嬰へ短調 Op.73』
ミヒャエル・ハルトマン(Org,指揮)
カーチャ・ステューバー(Sp)
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(C-T)
ロベルト・ゼリアー(T)
ベンヤミン・アップル(Bs)
マルクス・ヴォルフ(Vc)
ミュンヘン・ビュルガーザール教会合唱団
ミュンヘン・オデオン・アンサンブル
【録音】 2009年12月7-8日、2010年3月3日、ミュンヘン・ビュルガーザール
教会 [デジタル:ライヴ]
ミュンヘンの市民によって設立されたドイツ・マリア騎士団は、今年400年を
迎えます。この団体は、ミュンヘン・ビュルガーザール(市民のためのホール)
に設立され、教会に改修され奉献されて300年を迎えました。それを記念して、
これに関係した典礼文で書かれているバッハのカンタータ137番。そして1901-
1907年ミュンヘンで仕事をしていたマックス・レーガーが書いたとされる古典
的な作品を収録しました。
OC-115 \1580
モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』K.384 (全曲)
Ingrid Habermann(Sp)Piotr Beczala(T)Donna Ellen(Sp)
Oliver Ringelhahn(T)Franz Kalchmair(Bs)
Harald Pfeiffer(語り)
マルティン・ジークハルト(指揮)
リンツ・ブルックナー管弦楽団 リンツ州立劇場合唱団
【録音】1996年11月19-22日、1997年3月1日、 リンツ・ブルックナー・ハウス
[デジタル:セッション]
以前発売されていた[OC249(廃盤)]の再発売商品となります。なお、歌詞カー
ド・対訳は付いておりません。
日本ではブルックナー、マーラー指揮者として有名ですが、彼を国際的な評価
を獲得した名演の一枚としてあげられる盤の再発売となります。
8869772060-2 60枚組 \13500
Living Stereo 60CD Collection
286ページの別冊解説書付き
50年前の録音が今でもなぜこんなにも新鮮に響くのか?究極のDSDリマスタリ
ングによって、時代を超えて生き続けるステレオ黄金期の名盤54タイトルを
紙ジャケBOX化した究極のCDコレクション。初回生産限定盤。
ステレオ録音が実用化した1950年代半ばから60年代初頭にかけての時期は、各
レコード会社がこの新しく画期的な技術を用いて数多くのレコードを矢継ぎば
やに生み出したが、RCAは、ステレオ録音の開発と発展にもっとも積極的に関
わり、成果をあげたレコード会社である。1953年10月にステレオ録音(「バイ
ノーラル録音」)の実験を開始したRCAは、いくつかのセッションでの試行錯誤
を経て、1954年3月、ライナー=シカゴ響のセッションでの実用化にこぎけた
のである 当時一般家庭での再生システムはまだモノラルであったが、ステレ
オ技術にレコードの将来性を感じたRCAは積極的に2チャンネルおよび3チャン
ネル録音を推進した。1955年にはステレオ・テープデッキの市販が始まり、そ
の3年後の1958年にはステレオLPの技術が開発され、RCAはついに「リビング・
ステレオ」LPを発売、「ハイファイ・ステレオ」の黄金時代の幕開けを告げた。
「リビング・ステレオ」とは、ちょうどこの時期にRCAが発売したステレオ・
レコードに付けられていたロゴで、いわば「生き生きとした、生演奏のような
ステレオ」という意味であり、左右のスピーカー・コーンの間にLIVING STEREO
の文字が踊るデザインは、優秀録音の代名詞でもあった。試行錯誤を経て考え
抜かれたマイク・セッティングにより、3チャンネルもしくは2チャンネルで収
録されたサウンドは、半世紀近く経た現在のスタンダードにおいても、バラン
ス、透明感、空間性など、あらゆる点で超優秀録音として高く評価されている。
ライナー、ミュンシュ、ルービンシュタイン=20世紀の演奏史を彩る綺羅星の
ごとき名演奏家たちちょうどステレオ時代の到来とともに、RCAはフリッツ・
ライナー指揮のシカゴ交響楽団と専属契約を結び、伝説的となった数々の名演
奏をテープに刻み込んだ。音楽監督に就任したばかりのライナーは、低迷して
いたシカゴ交響楽団をトレーニングしなおし、高度のヴィルトゥオーゾ性を備
えた世界一のアンサンブルに磨き上げた。RCAはそれと平行して、シャルル・
ミュンシュおよびピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団、アーサー・
フィードラー指揮ボストン・ポップス・オーケストラ、ヤッシャ・ハイフェッ
ツ、アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴァン・クライバーンらの録音を推
進し、20世紀を代表する名演奏がレコードとして残されることになった。
これらの録音は1993年から「リビング・ステレオ」シリーズとしてCD化され始
め、当時の録音の多くを担当した名プロデューサー、ジョン・ファイファーの
監修のもとオリジナル・マスターからデジタル化、復刻シリーズとしては大き
な支持を得た。さらに2004年からは、ボストンに本拠を置くサウンドミラー社
の創立者にして、デジタル録音・マスタリングの巨匠的存在であり、数々のレ
コード・レーベルのエンジニアリング、マスタリングを手がけているジョン・
ニュートンの監修のもと、新たなDSDマスタリングとSA-CDハイブリッドディス
ク化が続々と推進され2007年までオペラ全曲盤4タイトルを含む54タイトルが
リリースされている。オリジナル・マスターテープにさかのぼり、それを最高
のクオリティのアナログ・デッキで再生、特注のA/DコンバーターでDSD化され、
編集はすべてDSDの領域で行なわれることで、従来の復刻CDの枠を遥かに上回
る、より鮮明で透明度の高い再生音が実現。ノイズ・リダクションやフィルタ
リングなど余計な手は一切加えず(加える必要もなく)、まさにマスターテープ
・クオリティの音が家庭で手軽に再現できるようになったのである。
今回のBOXセットはそのDSDマスタリングによる全54タイトルと、今回のボック
ス・セット用に特別に編集された「リビング・ステレオ・サンプラー」のCDを
紙ジャケ・BOX化したもの。BOXは既発売のシューマンBOX、メンデルスゾーン
BOXやアーノンクールの宗教音楽BOXと同様の仕様です。
サンプラーを除いて、それぞれの紙ジャケットは、単独で発売された時のオリ
ジナルLPのアートワークをもとにしたデザイン(SA-CDハイブリッド盤としてリ
リースされた時のジャケットの外枠はなく、オリジナル・ジャケットが全面に
使われています。一部文字や絵柄の修正がある場合がございます)。
286ページの別冊解説書には、各タイトルのトラックリスティング、録音年月
日、プロデューサー、エンジニア名などのデータ、初出LP時の曲目解説(抜粋
の場合もあり)を掲載。なお歌劇・アリア・声楽曲の歌詞対訳は付いておりま
せん。
オリジナルはアナログ・マスターテープであるため、録音年代相応のノイズ等
がございます。
【仕様】
CD60枚組(うち1枚はリビング・ステレオ・サンプラー)
紙ジャケット仕様・BOXに封入
286ページの別冊解説書付き
オリジナル・アナログ・マスターからのDSDマスタリング ADD STEREO
プレス:韓国
●曲目詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/emi2010_07.html
<SONY CLASSICAL>
8869772953-2 \1680
SIPHIWOHope
‘Hope’ featuring a message of hope from Nelson Mandela / Nessun
Dorma / Sheep May Safely Graze / I Vow To Thee My Country / Nguwe /
The Drinking Song / Ave Maria / Abide With Me / Something Inside So
Strong / A Te O cara /Nkosi Sikelel' iAfrika / You'll Never Walk Alone
2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会公式アルバム『Listen Up! The
Official 2010 FIFA World Cup Album』でエンディングを飾っている南アフリ
カきってのオペラ歌手、SIPHIWO(シフィオ)のニュー・アルバム。
今作では冒頭に収録されるコンピレーション収録曲「Hope featuring a
message of hope from Nelson Mandela」は、シフィオ・ンチェベをリード・
シンガーに、壮大なクワイアがコーラスで盛り上げる感動チューン。UKの重鎮
トレヴァー・ホーンが、ホーンやストリングスを含むこの大所帯を仕切ってい
る。
早くも幼少の頃から唄い始めたというシフィオが生まれたのは、今ではネルソ
ン・マンデラ・ベイとして知られるポート・エリザベス。彼は有名になってか
らも、偉大なる元大統領マンデラと謁見し、イヴェント・パフォーマンスに対
する感謝状を受け取るなど縁浅からぬ関係にある。ここでは、そのマンデラ自
身のメッセージも歌詞に含む希望に満ちた曲を、壮麗に唄いきっている。
<OEHMS CLASSICS>
OC-649(SACD-Hybrid) \2080
マーラー:『交響曲第4番ト長調』
クリスティアーネ・エルツェ(Sp)
マルクス・シュテンツ(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
【録音】2009年8月23-26日、9月28-29日、ケルン・フィルハーモニー
[デジタル:セッション]
バーンスタインらの演奏とは真逆的演奏ながら、ジンマンの新解釈とも全く異
なった演奏として、古典的新解釈を提唱するシュテンツの、マーラー録音第2
弾となります。第5番の演奏と同じように指揮者マルクス・シュテンツは、こ
の曲をできるだけ元の形のまま演奏していきます。近年のシャープなマーラー
に慣れている耳には、若干のんびりした響きとして聞こえるかもしれませんが、
初演時にワルターが感じたという「管弦楽法が声部の対位法的構造を明白に表
していなかった」不満を体感できるかもしれません。またメンゲルベルクが提
唱した自由なテンポのゆらぎが多く再現し、初演時の興奮を聴き手に届けるこ
とに成功したと言えるでしょう。
この録音では、カプリッチョ・レーベルのキタエンコのシリーズと同じく、プ
ロデューサーはイェンス・シューネマンが、エンジニアはクラウス・ヴァッハ
シュッツが担当しており、優秀で安定したサウンド・クオリティが確保されて
おり、ケルンのフィルハーモニーの美しい響きとともに収録されているのもポ
イントです。既にマーラーの5番の録音(OC650)は、演奏もそうですが録音の面
でも高い評価を得てきています。なおマルスク・シュテンツは、2010年11月に
NHK交響楽団定期演奏会に招かれ、マーラー:交響曲第2番「復活」を演奏する
予定です。(2010年11月19&20日:NHK交響楽団第1686回定期演奏会、NHKホール)
OC-760 \1680
チャイコフスキー:
『交響曲第1番ト短調Op.13「冬の日の幻想」』『イタリア奇想曲Op.45』
クリストフ・ポッペン(指揮)
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
管弦楽団
【録音】2007年12月13-16日 ザールブリュッケン・コングレスホール
(交響曲1番)
2009年12月29日-2010年1月1日 マインツ・ラインゴールドハレ
(イタリア奇想曲) [デジタル:ライヴ]
明晰でありながら過度に強調されることのないロマン性。そして、曲の素の美
しさをストレートに表現。引き締まったテンポと流れの良い運び、曲の立体感
を際立たせるフレージング。実に見通しの良い構成感とオーケストラ・コント
ロールの確かさが際立つ演奏をモットーにし、最近の過度に付け加えられたロ
シア風とは違った新解釈で聴かせてくれます。その彼の独自な解釈は独特な盛
り上がり感を持ち、チィコフスキーの描写力を引き立てることに成功し、充実
感のある色彩力あるチャイコフスキーの音楽を聴かせてくれます。
クリストフ・ポッペンは、1956年、ドイツのミュンスター生まれのヴァイオリ
ニスト、指揮者。ヴァイオリニストとして数多くの著名コンクールで入賞。
1978年、ケルビーニ弦楽四重奏団を設立。1981年にはエヴィアン国際弦楽四重
奏コンクールでグランプリを受賞。1988年、デトモルト室内オーケストラの音
楽監督。1995年、ミュンヘン室内オーケストラの音楽監督に就任。1988-95年、
デトモルト国立音楽大学の教授を務め、1996年からベルリン国立音楽大学の学
長を務めています。バロック・ヴァイオリンも演奏し、ECMから発売されたヒ
リアード・アンサンブルとの『バッハ/モリムール』は世界的に話題となりま
した。また、ザルツブルク音楽祭にも多く出演。2007年シーズンより、ドイツ
放送フィル(旧称ザールブリュッケン放送響)の音楽監督を務めています。
OC-754 2枚組 \2080
シューマン:
『あこがれのワルツの変奏曲「通俗的な主題による音楽の情景」(アンドレア
ス・ボイデ補完)』『蝶々Op.2』『6つの間奏曲 Op.4』『謝肉祭 Op.9』
カール・ツェルニー:『お気に入りの悲しいワルツによる変奏曲Op.12』
シューベルト:
『ドイツ舞曲第15番(D.783より)』『レントラー第3,11番(D.790より)』
『ワルツ第6,14,22番(D.365より)』『レントラー第14番(D.734より)』
『ワルツ第13番(D.779より)』
ウェーバー:『舞踏への勧誘(華麗なるロンド)変ニ長調Op.65,J.260』
ヘルベルト・シュフ(P)
【録音】 2009年、ドイツランド放送室内楽ザール [デジタル:セッション]
「あこがれのワルツ(Sehnsuchtswalzer)」-ヘルベルト・シュフ(P)
音楽史を語る上で、シューマンとショパンの関係についてはよく取りざたされ
ていますが、シューマンが先人シューベルトからいかに影響を受け、また、ど
れほどシューベルトを尊敬していたかということについては、ほとんど語られ
ていないようです。しかし実は当時、彼は「シューベルト研究家」としてシュ
ーベルトの死後10年にシューベルトの兄フェルディナンドと交友をもち、数多
くのシューベルトの作品を世に紹介しています。このシュフの新録音はそんな
2人の大作曲家の関連を見事に浮き彫りにした好企画です。
まず、CD1枚目を聴いてみてください。ほとんどの人は耳を疑うことでしょう。
しかし、これはシューマンが「シューベルトのワルツ」を主題に書いた変奏曲
への前口上なのです。シューマンはシューベルトの主題にいくつかの変奏を書
こうと試みたのですが、出来上がりに満足することのなかった彼は、結局未完
のまま作曲を中止、ここで聴かれるアンドレアス・ボイデが補筆した版は、原
曲のワルツは曲の最後まで明かされることがありません。この曲から派生した
「パピヨン」と「謝肉祭」は、いうまでもなくシューマンの創造力の鮮やかな
飛翔の賜物です。
シュフは同じテーマを用いたツェルニーの変奏曲と、シューベルトのいくつか
のワルツ、レントラーをこのアルバムに加えることで、シューマンの特異な才
能を更に見せつけてくれています。
OC-773 \1680
J・S・バッハ:
『カンタータ第137番「力強き栄光の王なる主を讃えよ」BWV.137』
マックス・レーガー:
『ヴァイオリンとオルガンのためのラルゴ(Op.93より)』『Ich sehe dich in
tausend Bildern Op.105-1』『ヴァイオリンとオルガンのためのロマンス
ト長調』『マリアの子守唄Op.76-52』『創作主題による変奏曲とフーガ
嬰へ短調 Op.73』
ミヒャエル・ハルトマン(Org,指揮)
カーチャ・ステューバー(Sp)
ヴェラール・バルナ=サバドゥス(C-T)
ロベルト・ゼリアー(T)
ベンヤミン・アップル(Bs)
マルクス・ヴォルフ(Vc)
ミュンヘン・ビュルガーザール教会合唱団
ミュンヘン・オデオン・アンサンブル
【録音】 2009年12月7-8日、2010年3月3日、ミュンヘン・ビュルガーザール
教会 [デジタル:ライヴ]
ミュンヘンの市民によって設立されたドイツ・マリア騎士団は、今年400年を
迎えます。この団体は、ミュンヘン・ビュルガーザール(市民のためのホール)
に設立され、教会に改修され奉献されて300年を迎えました。それを記念して、
これに関係した典礼文で書かれているバッハのカンタータ137番。そして1901-
1907年ミュンヘンで仕事をしていたマックス・レーガーが書いたとされる古典
的な作品を収録しました。
OC-115 \1580
モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』K.384 (全曲)
Ingrid Habermann(Sp)Piotr Beczala(T)Donna Ellen(Sp)
Oliver Ringelhahn(T)Franz Kalchmair(Bs)
Harald Pfeiffer(語り)
マルティン・ジークハルト(指揮)
リンツ・ブルックナー管弦楽団 リンツ州立劇場合唱団
【録音】1996年11月19-22日、1997年3月1日、 リンツ・ブルックナー・ハウス
[デジタル:セッション]
以前発売されていた[OC249(廃盤)]の再発売商品となります。なお、歌詞カー
ド・対訳は付いておりません。
日本ではブルックナー、マーラー指揮者として有名ですが、彼を国際的な評価
を獲得した名演の一枚としてあげられる盤の再発売となります。