クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-11 No.9

2009年11月07日 11時06分34秒 | Weblog

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★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約230タイトルを発売
する事ができましたが、3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事にいた
しました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るようにな
りましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

===================================

●2009年11月現在での店頭取り扱い店

富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2009年11月新譜 5点発売★
発売予定:2009年11月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

待望のカザルスのバッハ:無伴奏チェロ組曲の第1番&第6番がダイレクト・トラ
ンスファー・シリーズに加わり、全6曲が揃いました。今月はその記念として
バッハの名演奏を5点発売します。SP時代ならではの濃い演奏のものばかり
です。(新 忠篤)

78CDR-3224
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
パブロ・カザルス(チェロ)
英HIS MASTER'S VOICE DB8590/97
(1938年6月2-4日パリ,アルベール・スタジオ録音)
レコード史上の金字塔、カザルスのJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全6曲ダイレク
ト・トランスファー・シリーズで完成。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペイ
ンのカタルーニャ地方の町エル・ベドレルに生まれた偉大なチェロ奏者。バルセ
ロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。1890年バルセロナでバッハ
の無伴奏チェロ組曲の楽譜に出会った。1899年23歳でパリにデビュー, 1904年
バッハの無伴奏チェロ組曲を初めて公開演奏した。1905年ピアノのコルトー、
ヴァイオリンのティボーとトリオを結成。1908年コンセール・ラムルー管弦楽団
で指揮デビューした。カザルスのバッハ:無伴奏チェロ組曲全6曲は2曲ずつ録音
された。第1巻は組曲2番と3番で1936年録音(78CDR-3004)。第2巻はここに収録
の組曲1番と6番で1938年録音。第3巻は組曲4番と5番(78CDR-3070)で1939年4月
にパリで録音された。1930年代のカザルスのSPはどれを聴いても圧倒的な感銘
をうける。

78CDR-3225
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
日本コロムビア J7825/6(英COLUMBIA LX127/8と同一録音)
(1931年2月3日ロンドン録音)
定評のあるシゲティのJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ
の全曲録音の原点にあたる演奏。録音時シゲティは39歳だった。ハンガリー生ま
れのヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はブダペスト音楽院でイェノ・フバイ(1858
-1937)に師事した。1905年ベルリンで大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム
(1831-1907)に認められた。1917年から24年スイスのジュネーヴ音楽院で教え、
1940年にアメリカに移住した。シゲティはSPレコードにこのJ.S.バッハ:無伴
奏ヴァイオリン・ソナタ第1番と第2番(78CDR-3041)の2曲を録音し、いずれも
この名曲の全曲初録音であった。

78CDR-3226
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
伊DISCO GRAMMOFONO DB1422/4
(1929年11月8日ベルリン録音)
この曲の世界初録音。アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの名ヴァイオリ
ニスト。1912年20歳の時ウィーンのコンツェルトフェライン(ウィーン交響楽団)
のソロ・ヴァイオリンに抜擢され、1918年ベルリン高等音楽院の教授になった。
その頃弦楽四重奏団を組織している。ブッシュは電気録音以前のラッパ吹き込み
時代にドイツのポリドールにソロと弦楽四重奏の録音を残していた。さらに電気
録音時代になってベートーヴェンの弦楽四重奏曲やソナタをHMVに録音した。こ
のバッハのパルティータ第2番は世界初録音。録音時ブッシュは38歳だった。
第2次世界大戦直前にアメリカに渡った。ダイレクト・トランスファー・シリー
ズではブッシュの名演奏を多数発売している。

78CDR-3227
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
英HIS MASTER'S VOICE DB1368/70
(1929年11月13日ロンドン、クイーンズ・ホール第3スタジオ"C"録音)
※第4面(トラック4)に大きなキズ音が7回入ります。ご了承下さい。
ユーディ・メニューイン(1916-1999)はニューヨーク生まれ。4歳からヴァイオリ
ンの手ほどきを受け7歳でサンフランシスコ交響楽団との共演でデビューした。
その後パリでジョルジュ・エネスコ(1881-1955)、ベルリンでアドルフ・ブッシュ
(1891-1952)に師事した。神童メニューインが13歳でバッハの無伴奏に取り組ん
だ記念すべきこの曲の世界初レコード。15歳年長の師アドルフ・ブッシュがパル
ティータ第2番(78CDR-3226)をベルリンで録音した5日後のもの。メニューインは
同曲を5年後の1934年にパリで2回目の録音(HMV DB2284/86)をしている。

78CDR-3328
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
ブロニスワフ・フーベルマン(ヴァイリン)
イッサイ・ドブローウェン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
英COLUMBIA LX329/30
(1934年6月13日ウィーン録音)
20世紀前半の巨匠フーベルマンはバッハを弾いても個性豊かなスタイルを保って
いた。ヴァイオリンを自在に操り、聴き手を自らの世界に引き込んでいく魔術的
な演奏家ブロニスワフ・フーベルマン(1882-1947)はポーランド生まれ。1892年
10歳の時に大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)の指揮でベル
リンにデビューし、1895年ブラームスのヴァイオリン協奏曲を作曲家の前で弾い
て作曲者を唸らせた。フーベルマンは活動拠点をウィーンに置いていたが、ナチ
スの台頭後パレスチナに移り、ドイツを追われたユダヤ系の音楽家のためにオー
ケストラを組織した。それが現在のイスラエル・フィルである。このダイレクト
・トランスファー・シリーズには全盛期のフーベルマンの演奏が多数出ている。

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09-11 No.8-1

2009年11月07日 11時06分14秒 | Weblog
<Paradizo>
PA 0008 \2280
(1)パレストリーナ/フランチェスコ・ロニョーニ(1620):
Pulchra es amica mea
(2)チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565)
/リチャード・ロニョーノ(1592)編:アンコール・ケ・コル・パルティール
(3)ジョスカン・デプレ(c1440-1521):
イン・テ・ドミネ・スペラヴィ(オリジナルのフロットラのリコーダー・コンソ
ート演奏版)
(4)ピエール・サンドリン(c1490-after 1561)/ドーロン・シェルヴィン編:
ドゥルス・メモワール
(5)ジャック・アルカデルト(c1505-1568)/ディエゴ・オルティス編:
オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
(6)アルカデルト(ヴィンチェンツォ・ルッフォ):
オ・フェリーチ・オッキ・ミエイ
(7)ピエール・サンドリン/ヤン・ファン・ルブリン(1537-48)編:
ドゥルス・メモワール
(8)ピエール・サンドリン/オリジナルシャンソンのヴィオール・コンソート演
奏版:ドゥルス・メモワール
(9)ジャコモ・フォリアーノ(1468-1548)/オリジナル・フロットラのリコーダー
・コンソート・ヴァージョン:ラモール・ドーナ・キオ・テ・ポルト
(10)チプリアーノ・デ・ローレ/ドーロン・シェルヴィン編:
アンコール・ケ・コル・パルティール
(11)デ・ローレ/オリジナル・マドリガーレのヴィオール・コンソート演奏版:
アンコール・ケ・コル・パルティール
(12)ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ/フランチェスコ・ロ
ニョーニ編(1620):ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
(13)チプリアーノ・デ・ローレ/ジローラモ・ダッラ・カーザ編(1584):
ベン・キ・シ・モストラルシェル
(14)チプリアーノ・デ・ローレ/ジョヴァンニ・バッティスタ・スパーディ編:
アンコール・ケ・コル・パルティール
(15)マルチェット・カーラ(1470-1525):
Cantai mentre nel core
(オリジナル・フロットラのリコーダー・コンソート演奏版)
(16)パレストリーナ/ドーロン・シェルヴィン編(2009):
イオ・ソン・フェリート
(17)パレストリーナ/バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラヴェルデ編(1638):
ヴェスティーヴァ・イ・コッリ
(18)マルケット・カーラ/アンドレア・アンティコ編(1517):
カンタイ・メントレ・ネル・コーレ
(19)ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):
ドゥルス・メモワール
(20)ピエール・サンドリン/ディエゴ・オルティス(1553):
ドゥルス・メモワール
?オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)/ドーロン・シェルヴィン編(2009):
ある日のスザンナ
スキップ・センペ(チェンバロ)、ジュリアン・マルティン(Rec)、
ジョス・チートハム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ドーロン・シェルヴィン(コルネット)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ
録音:2009年
スキップ・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァガンテの新譜は、15,16世紀に
書かれた声楽作品を、当時の人々や現代の人々が器楽演奏用に編曲・装飾したも
の。声で聴いても独特の魅力溢れるこれらの作品を、ヴィオールのセンシティヴ
な音色で奏でると、極上の癒しの世界が広がります。コルネットの音色も神々し
く、しかし穏やか。様々な楽器が参加しているので色々な音色がたのしめます。
センペやチートハム、マルティンは2009年のラ・フォル・ジュルネでも来日し、
少しずつではありますがファンを獲得しつつある若手。新しき古楽の旗手たちに
よる魅惑の世界をお楽しみください。




<Arte Verum>
ARV 007 \2280
G.B.ペルゴレージ:スターバト・マーテル
同:室内カンタータ「オルフェオ」
(レチタティーヴォNel chiuso centro、アリアEuridice, e dove, e dove sei?、
レチタティーヴォSi, che pieta non v'e、アリアO, Euridice, n'andro
festoso)
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ウルリカ・テンスタム(メゾ・ソプラノ)
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
録音:2009年1月7-10日
2009年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭公演演目。ヘンドリックスは、そのますま
す磨きのかかった声で我々を魅了しました。音楽祭にあわせて、スターバト・マ
ーテルのみが収録された限定盤(ARV.007SPE/現行盤)が急遽発売されましたが、
ここに新たに室内カンタータ「オルフェオ」が収録された通常盤がリリースされ
ます。

QEC 2007 3枚組 \2300
2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール【ピアノ】上位入賞者
[CD1]
(1)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調OP.16/アンナ・ヴィニツカヤ(pf)
(2)ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第3番 ニ短調op.30/イーリャ・ラシュコヴィツキー(pf)
[CD2]
(1)ミゲル・ガルベス=タロンシェール(b.1974):L
a Luna y la Muerte/リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(pf)
(2)クリス・デフォールト(b.1959):DedicatioVI/ワディム・コロデンコ(pf)
(3)ラヴェル:夜のガスパール/アンナ・ヴィニツカヤ(pf)
(4)ドビュッシー:
前奏曲集第1巻より「デルフォイの舞姫」、「アナカプリの丘」、
「雪の上の足あと」、「西風の見たもの」/
リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(pf)
(5)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35/リム・ヒョー=スン
[CD3]
(1)モーツァルト:
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271/プラメナ・マンゴーヴァ(pf)
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ イ短調 D537/プラメナ・マンゴーヴァ(pf)
(3)シューマン:幻想小曲集op.12/フランチェスコ・ピエモンテージ(pf)
2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクール【ピアノ】の上位入賞者たちのラ
イブ録音。2009年秋に来日のあったヴィニツカヤの演奏や、ラ・フォル・ジュル
ネ音楽祭などで人気急上昇のプラメナ・マンゴーヴァによるモーツァルトのピア
ノ協奏曲が入っているのも魅力です。
1位 アンナ・ヴィニツカヤ(ロシア)Anna VINNITSKAYA [Russian Federation]
2位 プラメナ・マンゴーヴァ(ブルガリア)Plamena MANGOVA [Bulgaria]
3位 フランチェスコ・ピエモンテージ(スイス)
4位 イーリャ・ラシュコヴィツキー(ロシア)
5位 リム・ヒョー=スン
6位 リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(ベルギー)

QEC 2009 3枚組 \2300
2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクール【ヴァイオリン】の上位入賞者
[CD1]
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 op.35 ニ長調/レイ・チェン(Vn)
ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77(99)/イリアン・ガルネ(Vn)
[CD2]
W.A.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調KV218/キム・スヨン(Vn)
タルティーニ=クライスラー編:悪魔のトリル/ヨン・スヨン(Vn)
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.6/ロレンツォ・ガット(Vn)
[CD3]
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 op.96/ニキタ・ボリソグレブスキ(Vn)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調/キム・スヨン(Vn)
イザイ:ソナタ ホ長調 op.27/6/チェン・ジアフェン(Vn)
クロード・ルドゥ(b.1960):V…/レイ・チェン(Vn)
ユン=ホヮ・チョ(b.1973):アグネス/ニキタ・ボリソグレブスキ(Vn)
[ボーナスCD]
ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント/ヴィネータ・サレイカ(Vn)
エネスコ:ソナタ第3番/ロレンツォ・ガット(Vn)
プロコフィエフ:5つのメロディ/チェン・ジアフェン(Vn)
シュニトケ:ア・パガニーニ/チョイ・イェ=ユン
2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクール【ヴァイオリン】の上位入賞者
たちのライブ録音。
1位 レイ・チェン(オーストラリア)
2位 ロレンツォ・ガット(ベルギー)
3位 イリアン・ガルネ(モルダヴィア)
4位 キム・スヨン(韓国)
5位 ニキタ・ボリソグレブスキ(ロシア)
6位 ヨン・スヨン(韓国)

QEC 2008 2枚組 \2080
2008年エリザベート王妃国際コンクール【声楽】の上位入賞者たちのライヴ演奏
1位 スツァボルクス・ブリックナー(ハンガリー)/テノール
2位 イザベル・ドゥレー(仏)/メゾ・ソプラノ
3位 ベルナデッタ・グラビアス(ポーランド)/メゾ・ソプラノ
4位 アンナ・ケイシアン(ジョージア州)/ソプラノ
5位 ユーリ・ハラデツキ(ベラルーシ)/テノール
6位 ガブリエル・フィリポネ(フランス)/ソプラノ
入賞 エリザベス・ベイリー(英)/ソプラノ
入賞 ライラ・クレール(カナダ)/ソプラノ
入賞 チャンガン・リン(韓国)/バリトン
入賞 ミシェル・ロジエール(カナダ)/メゾ・ソプラノ
入賞 タチアーナ・トレノギナ(ロシア)/ソプラノ
入賞 ユン・ナン・ヨン(韓国)/ソプラノ
2008年エリザベート王妃国際コンクール(声楽)の上位入賞者たちの演奏の記録。
参加者の国籍も幅広いだけに、内容もフランスのオペラ・アリアからチャイコフ
スキーの歌曲まで、ヴァラエティに富んでいます。どれも熱演なだけに、大変充
実したセットとなっています。




<JVC XRCD>
JMXR 24212(XRCD) \3465
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
交響曲第1番 ハ短調 作品68
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1975年5月,ビュルガー・ブロイケラー
音質も満足で3楽章の木管のリアルな音などぞくっとさせられました。これほど
小細工、はったりない演奏も稀で、一聴後、大変な幸福感につつまれました。
自然な高揚感がまた素晴らしい!やはり古くから名演と言われるものは名演でご
ざいました。

JMXR 24214(XRCD) \3465
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
交響曲第3番 ヘ長調 作品90
ルドルフ・ケンペ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1975年11月13,15日、ビュルガー・ブロイケラー
古くから名盤として知られるだけあり、すこぶる美しい演奏で、音質も弦と木管
のかけ合いなど絶品の質感。久々復活のハイドン変奏曲も名声部の動きが手にと
るようにわかり、こんなにも緻密な演奏であったとは!ちなみにハイドン変奏曲
は近ごろ珍しく、全変奏にトラックが打たれています。




<HUNGAROTON>
=バルトーク・ニュー・シリーズ=
HSACD 32513(SACD-Hybrid) 2枚組 \4050
[CD 1]
バルトーク:
弦楽四重奏曲第1番Op.7(1908-1909, BB 52, Sz 40)
弦楽四重奏曲第3番(1927, BB 93, Sz 85)
弦楽四重奏曲第5番(1934, BB 110, Sz 102)
[CD 2]
バルトーク:
弦楽四重奏曲第2番Op.17(1915-1917, BB 75, Sz 67)
弦楽四重奏曲第4番(1928, BB 95, Sz 91)
弦楽四重奏曲第6番(1939, BB 119, Sz 114)
ミクロコスモス弦楽四重奏団
ガーボル・タカーチュ=ナジ(第1Vn)
ゾルターン・トゥシュカ(第2Vn)
シャーンドル・パップ(Va)
ミクローシュ・ペレーニ(Vc)
録音:2008年1月11-17日、3月3-5日、4月20-26日、6月15-19日
フェニックス・スタジオ(セッション)
HUNGAROTONの壮大なるプロジェクト「バルトーク・ニュー・シリーズ」に、いよ
いよ最重要作品、弦楽四重奏曲全曲が登場します。演奏を手がけるのは、大家ペ
レーニが率いる注目のアンサンブル、その名もミクロコスモス・クァルテット。
自らの語法を確立しつつあった頃の第1番に始まり、最盛期の最後にあたる第6番
まで、バルトークが27歳から58歳までのおよそ30年間に書き綴られた6つの弦楽
四重奏曲は、それぞれがその時期の異なる作風を代表することや、内容の重要性
からもしばしばベートーヴェンのそれに比較され、このジャンルの金字塔と呼ぶ
にふさわしいものです。
屈指の名作だけに新旧さまざまな団体による個性豊かな名盤が目白押しですが、
ペレーニ以下ハンガリーのベテラン勢によるアプローチは、たとえば第2番や
第5番では民俗調の主題やリズムの扱いにバルトークと同じ絶対的な血の強みを
感じさせるいっぽう、第3番、第4番あたりでの切れ味にも不足しておらず、この
先のスタンダードとして通用する強力な内容といえるでしょう。2008年の最新
録音でSACDハイブリッド盤仕様。

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09-11 No.8-2

2009年11月07日 11時05分39秒 | Weblog
<BIS>
BIS SA 1693(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(1808年改訂版)
(2)ピアノ協奏曲ニ長調 Op.61(作曲者自身によるヴァイオリン協奏曲の編曲)
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
アンドルー・パロット(指)ノールショピングSO
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は1808年に作曲者自身の独奏で初演されま
したが、譜面に書かれているものよりはるかに多くを弾いたと弟子のチェルニ
ーも証言しています。この改訂稿は、ベートーヴェン研究で名高いバリー・ク
ーパーが書き写したもの。通常版より煌きに満ち、ヴィルトゥオジックで洗練
されているとのことで期待できます。カップリングは4番と同時期に作曲された
ヴァイオリン協奏曲を後年ピアノ協奏曲に書き直したもの。両方をブラウティ
ハム(通常のコンサートグランド使用)で味わえるのも豪華です。

BIS SA 1482(SACD-Hybrid) \2500
(1)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調 Op.8
(2)同:同第2番ホ短調 Op.67
(3)シュニトケ:ピアノ三重奏曲
ケンプ・トリオ【フレディ・ケンプ(Pf)、ピエール・バンセー(Vn)、
アレクサンドル・シャウシヤン(Vc)】
人気ピアニスト、フレディ・ケンプ率いるピアノトリオによる最新盤はショスタ
コーヴィチの2篇とシュニトケ。ショスタコーヴィチの第1番は彼最初の室内楽作
品で、生前は未発表だったもの。初期ショスタコーヴィチならではの尖った音楽
が楽しめます。シュニトケの作品は1985年、アルバン・ベルク生誕百年を記念し
て書かれた弦楽三重奏を7年後にピアノ三重奏へ編み直したもの。若くて切れ味
の良い三人組が、屈折した世界を見事に演じています。

BIS SA 1662(SACD-Hybrid) \2500
(1)バーンスタイン:セレナード(プラトンの「饗宴」による)
(2)ブロッホ:バール・シェム(ハシディズムの生活のよる3つの情景)
(3)バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14
ワジム・グルーズマン(Vn)、ジョン・ネシリング(指)サンパウロSO
BISが力を入れるヴァイオリニスト、グルーズマンがアメリカの協奏作品に挑戦。
ジャズのテイストも加味されたバーンスタイン、ユダヤ色濃厚なブロッホ、叙情
的なバーバーまで盛りだくさん。グルーズマンの濃い味わいも独特でシェーンベ
ルクとボダンツキーの血を引くネシリングの指揮も冴えます。

BIS SA 1777(SACD-Hybrid) \2500
(1)デュティユー:遥かなる遠い国へ
(2)同:ザッハーの名による3つの詩節
(3)ルトスワフスキ:チェロ協奏曲
(4)同:ザッハー変奏曲
クリスティアン・ポルテラ(Vc)、
ヤーク・ヴァン・ステーン(指)ウィーン放送SO
若手注目株のポルテラが、同時代の偉大な先人たちへのレスペクトでかためたア
ルバム。デュティユーとルトスワフスキの協奏曲はロストロポーヴィチのために
作曲され、彼の決定的名演の残る作品。小品はスイス出身で20世紀音楽の大擁護
者となったパウル・ザッハーの70歳の誕生日を祝って1976年に競作されたもの。
20世紀音楽に鋭い感性を示すポルテラの腕が光ります。

BIS 1767/8 6枚組 \4750
シュニトケ:交響曲全集
(1)交響曲第0番(1956/7)
【オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)ケープ・フィル】
(2)第1番(1972)【レイフ・セーゲルスタム(指)ロイヤルストックホルム・フィル】
(3)第2番「聖フロリアン」(1979/80)
【レイフ・セーゲルスタム(指)ロイヤルストックホルム・フィル】
(4)第3番(1981)【エリ・クラス(指)ロイヤルストックホルム・フィル】
(5)第4番(1984)【オッコ・カム(指)ストックホルム・シンフォニエッタ】
(6)第5番 [コンチェルト・グロッソ第4番](1988)
【ネーメ・ヤルヴィ(指)エーテボリSO】
(7)第6番(1992)【尾高忠明(指)BBCウェールズ・ナショナル管】
(8)第7番(1993)【尾高忠明(指)BBCウェールズ・ナショナル管】
(9)第8番(1994)【リュー・ジア(指)ノールショピングSO】
(10)第9番[ラスカトフ補筆完成](1997)
【オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)ケープ・フィル】
かつて知る人ぞ知る存在だったシュニトケを1990年代に世界的ブームにした大き
なキッカケとなったBISの全曲録音シリーズが待望のセット発売。彼の交響曲は
完成されたもので8作ありますが、学生時代の習作(0番)と、スケッチで残された
ものを現代作曲家ラスカトフが判読して補筆完成させた第9番まで全10篇をまと
めて聴くことができる超スグレモノ。それも6枚組2枚価格という破格値。シュニ
トケの作品は大編成のものが多く、この先これ以上の水準で全集が出るのも難し
い時勢であると申せましょう。20世紀の歴史として持っていたいセットです。




<ALIA VOX>
AVSA 9870(SACD-Hybrid) \2750
「イスタンブール-カンテミル著「文字を使う表記法による音楽書」、
および、セファラードとアルメニアの伝承曲」
1タクシーム(即興)
2作曲者不詳(古代):
マカーム・ウッザル・ウスル・デウリ・ケビール(カンテミルオウル手稿譜118)
3セファラード(トルコ):
「小鳥たち」(イサーク・レヴィ編第1巻59番)/「バラの茂み」
(イサーク・レヴィ編第3巻41番)
4タクシーム(即興)
5カンテミル:
マカーム・ムハッイェル・ウスル・ムハンメス(カンテミルオウル手稿譜285)
6アルメニア民謡:歌と踊り
7タクシーム(即興)
8ババ・メスト:
マカーム・ヒュセイニー・セマーイー(カンテミルオウル手稿譜268)
9セファラード(スミルナ):「私が知らなかった愛」
10タクシーム(即興)
11作曲者不詳(古代):
マカーム・シューリ・セマーイー(カンテミルオウル手稿譜256)
12楽師アショト(アルメニア):ラメント
13セファラード(トルコ):「恩寵に満てる聖母」
14タクシーム(即興)
15エディルネ・リ・アフメド:マカーム・(ヒュセイニー・)
ウスル・チェンベル(カンテミルオウル手稿譜96)
16サヤト・ノヴァ(アルメニア):タクシーム(即興)とマカーム
17タクシーム(即興)
18アリ・ハジェ(アリ・ホジャ):
マカーム・ウッザル・ウスル・ベレウサン(カンテミルオウル手稿譜148)
19セファラード(スミルナ):「太鼓腹の独り者」
20タクシーム(即興)
21作曲者不詳(古代):
マカーム・ヒュセイニー・サキール・アーア・リザー
(カンテミルオウル手稿譜89)
ジョルディ・サヴァール(指)、エスペリオンXXI
録音:2009年2月12-15日カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会
アルバム「東洋=西洋(1000-1600)」でも取り上げられたディミトリエ・カンテ
ミル(1673-1723)は、大貴族の一族であったモルダヴィア公コンスタンティンの
息子。10代半ばからモルダヴィア公になるまで居住したイスタンブールで、各国
の歴史や言語(11ヶ国語を話し書けた)、東洋の音楽理論などを学び、トルコ音楽
に関する論文を書いています。また、独自の記譜法を考案し、自作を含む数々の
曲を書き残しました。
兄アンティオフの跡を継いでモルダヴィア公となりましたが、ロシア軍を包囲し
てトルコが勝利した1711年のプルート川の戦い(大北方戦争(1700-21年)の1局面)
において、 モルダヴィアに侵攻したピョートル1世軍に降伏したため、戦後ロシ
アに亡命し、ロシア帝国で公爵、宮廷顧問官として、後半生を過ごしました。
モスクワに移ってからは、ラテン語でオスマン帝国史を書いたり、ルーマニア語
でトルコ音楽入門を編纂したり、モルダヴィアの古い宮廷の習わしや民衆の伝統
について編纂したりと、多方面への学術的関心、特にルーマニア音楽に関する貢
献で、後世に知られています。
なお、手稿譜の名として定着しているカンテミルオウルはカンテミルのトルコ語
での読みになります。「文字を使う表記法による音楽書」という題名のこの手稿
には、自身の約40曲になる作品を含め、器楽曲が約350曲が収められており、オ
スマン・トルコ時代の貴重な資料となっています。
サヴァール率いるエスペリオンXXIは、文化的、音楽的に、西と東が、それまで
保っていた同質性の点において離れ始めた瞬間を、イスタンブールという都市
を通して、この手稿譜から7曲、タクシームという即興曲を8曲、他に、セファ
ラードとアルメニアの伝承曲を取り上げ、今の我々の魂に響き渡らせてくれます。



<Mariinsky>
MAR 0505(SACD-Hybrid) \1850
ラフマニノフ:
(1)ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
(2)パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
デニス・マツーエフ(Pf)、
ワレリー・ゲルギエフ(指)マリインスキー劇場管弦楽団
[録音:2009年2月 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]
1998年に行われた第11回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門で優勝し
たデニス・マツーエフ。ゲルギエフの超お気に入りで、その強い希望もあって録
音されたラフマニノフの協奏曲集がマリインスキー・レーベルから登場します。
第3番は雄大なテンポによる演奏で、ゲルギエフの伴奏ともに近年稀に見る大き
な音楽に圧倒されます。もちろんマツーエフの技巧は全く危なげな所がなく、
ギレリスを思わす鋼鉄のタッチとクリアな音色で曲を征服。独奏、指揮、オーケ
ストラと三拍子揃った滅多にないラフ3の豪華新録音と申せましょう。パガニー
ニの主題による狂詩曲も、有名な第18変奏でのゲルギエフならではの華麗な世界
に注目です。




<ARTHAUS>
101387(DVD-Video) 2枚組 \6280
101388(Blu-ray) \5650
※日本語字幕あり
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ムツェンスク郡のマクベス夫人 4幕の歌劇
演奏 :ボリス・イズマイロフ…ヴラディーミル・ヴァネーエフ(Br)/カテリーナ
・イズマイロヴァ…ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(S)/ジノーヴィ・イズマ
イロフ…フセヴォロド・グリヴノフ(T)/セルゲイ…セルゲイ・クニャーエフ(T)
/司祭…ジュリアン・ロデスク(Br)/ソネートカ…ナターシャ・ペトリンスキー
(Ms)他
フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団
ジェームス・コンロン(指揮)
レフ・ドディン(演出)/ディヴィッド・ボロフスキ(装置・衣装)
2008年フィレンツェ五月祭劇場ライヴ収録/収録時間 :170分
字幕:露・英・独・仏・伊・西・日
不幸な結婚生活を理由にして、女性の本能のままに生きるカテリーナ。彼女は、
あのマクベス夫人のように極悪非道の犯罪に手を染めることすらも厭いません。
ニコライ・レスコフの小説では、カテリーナはまるで怪物のように描写されてい
ますが、ショスタコーヴィチはそこにロシアの人民の意志派運動の象徴を見出し
ました。しかしながらこのオペラを見たスターリンが激怒。 20年以上も上演禁
止になってしまったのはご存知の通りです。エロスと風刺に満ち溢れた作品では
ありますが、この上演ではあまり強烈な演出は行っておりません。あの有名な
第1幕第3場の夜這いのシーンでも、観客席から見えるのは、揺れ動く電灯のみ。
全ては見る人の想像力にかかっていると言えるでしょう。あくまでも普通のおば
さん然としたシャルボネが要所要所に見せる愛くるしい仕草と女らしさには、
ついついぐっと来てしまうこと間違いありません。また、低音唸るオーケストラ
の響きにも注目。これがイタリアのオーケストラの底力なのでしょうか。全曲息
つく間もなく見終えてしまうことでしょう。

101377(DVD-Video) \5650
101378(Blu-ray) \5650
※日本語字幕あり
※世界初!4幕ヴァージョン収録!
プッチーニ(1813-1901):エドガール
演奏 :エドガール…ホセ・クーラ(T)/フィデーリア…アマリッリ・ニッツァ(S)
/ティグラーナ…ユリア・ゲルセワ(Ms)/フランク…マルコ・ヴラトーニャ(Br)
/グァルティエーロ…カルロ・チーニ(B)
トリノ王立劇場管弦楽団&合唱団 他
ヨラム・デヴィッド(指揮)
ロレンツォ・マリアーニ(演出)
マウリツィオ・バロ(舞台装置・衣装)/クリスティアン・ピノー(照明)
2008年、トリノ王立歌劇場ライヴ収録/収録時間 :157分
字幕:英・独・仏・西・伊・日
プッチーニの第2作目にあたるこのオペラ「エドガール」は、フランスの詩人ミュ
ッセの「杯と唇」という詩劇を基に F.フォンターナが台本を書き、1884年から
4年かけて作曲。その翌年4月21日にミラノ・スカラ座で初演されましたが、すぐ
に改訂され、 92年にフェラーラで改訂版が演奏されています。こちらの版は細々
ながら演奏されていましたが、初稿版はほぼ120年の間失われていました。
今回、作曲家の孫娘であるシモネッタ・プッチーニの協力を得て、アメリカの
プッチーニ研究家、リンダ.B.フェアタイルがオリジナル・スコアから 40分ほど
の終幕を再構築。当初の形である4幕版に戻して演奏しています。純粋な女性と
強情な女性、殺人と偽の死、多少散漫な粗筋ではありますが、劇的効果と美しい
メロディに横溢したこの作品。なんと言っても世紀のロブスト・テノール、ホセ
・クーラの名唱なしでは成立いたしません。

101481(DVD-Video) \3480
ブルックナー(1824-1896):交響曲第7番ホ長調
演奏 :フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)/クリーヴランド管弦楽団
2008年9月セヴェランス・ホールライヴ収録
1918年に設立されたクリーヴランド管弦楽団は今やアメリカのみならず、世界で
もTOPランクのオーケストラとして知られます。ジョージ・セルが鍛え上げ、マ
ゼールによって人気を高め、ドホナーニによって響きを練り上げられたこのオー
ケストラ。現在はこのウェルザー=メストが新たな魅力を開花させています。こ
のブルックナーは、世界で最も美しく、また音響的にも優れているといわれる
ホールの一つであるセヴェランス・ホールでの演奏です。冒頭の美し過ぎる響き
を聴いただけで、これがどれほどまでに素晴らしい演奏なのかを瞬時に判断でき
るに違いありません。ボーナス映像では、ウェルザー=メストが英語とドイツ語
でブルックナーに寄せる思いを熱く語っています。

101380(DVD-Video) \5650
アダン(1803-1856):ジゼル
演奏 :ジゼル…アナ・ラグーナ
アルブレヒト・・・リュック・ボウイ
ヒラリオン・・・イヴァン・オウズリー
バチルダ・・・ヴァネッサ・マッキントッシュ
ミルタ・・・レーナ・ヴェネグレン
リチャード・ボニング(指揮)
モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
1987年スタジオ収録/収録時間 :89分
王子アルブレヒトに裏切られた村娘ジゼルは、亡霊となって愛する人を苦しめる
・・・そんな悲恋物語も、解釈が変わればこのような不思議で悪夢のようなお話
に変わってしまいます。拘束されて暴れるジゼル、精神に異常をきたして錯乱す
るジゼル、このお話に夢を求める人にはこのスウェーデンの鬼才ダンサー&振付
師マッツ・エックの解釈は受け入れがたいものでしょう。しかし注意深く見てい
ると、やはり全ての根底にあるのは愛。物語の最後で無垢のままに横たわるアル
ブレヒトに誰しもが深い憐憫の情を抱かずにはおれないでしょう。ジゼルを踊る
アナ・ラグーナ(マッツ・エック夫人)のパワフルな身体能力に圧倒されつつ、
この奇妙な物語にのめり込んでください。

101352(Blu-ray) \5650
※日本語字幕あり
R.ワーグナー(1813-1883):歌劇「タンホイザー」
演奏 :タンホイザー…ロバート・ギャンビル(T)/エリーザベト…カミラ・ニュ
ルンド(S)/ヴェーヌス…ヴァルトラウト・マイヤー(S)/ヴォルフラム・フォン
・エッシェンバッハ…ローマン・トレーケル(Br)/領主ヘルマン…スティーヴン
・ミリング(B)/ヴァルター…マルセル・レイヤン(T)
ベルリン・ドイツ交響楽団
フィリップ・ジョルダン(指揮)
演出…ニコラス・レーンホフ/装置…ライムンド・バウアー/照明…ドゥアン・
シューラー
2008年バーデンバーデン祝祭劇場ライヴ収録/収録時間 :263分(オペラ 205分+
ドキュメンタリー 58分)
字幕:英・独・仏・西・伊・日
ヴェーヌスの愛欲に溺れた主人公タンホイザーと、彼を愛する純潔なる乙女エリ
ーザベト、彼女をひっそりと見守るタンホイザーの親友ヴォルフラム。中世のミ
ンネゼンガー(愛を歌う者)たちの歌合戦を軸に、聖と俗の重なり合った世界にお
ける彼らの綾なす心を描き出すワーグナーの力作。タンホイザーを演じる実力派
ギャンビルの演技は心憎いばかりに軟弱で、こちらも芸達者トレーケル扮する
ヴォルフラムの気高さと見事なまでに相反。名演出家レーンホフによるシンプル
かつ練られた演出は、ユーモラスでありながらも、人間の心理のひだをくまなく
掬い上げた納得の行くもの。パリ(ウィーン)版の演奏。バッカナールの不気味な
場面も見ものです。収録されたドキュメンタリーも秀逸で、オペラ「タンホイザ
ー」の全てが理解できることでしょう。

101374(Blu-ray) 4枚組 \9680
ワイマール国民劇場 R.ワーグナー:ニーベルングの指環 Blu-ray Disc BOX
前夜劇「ラインの黄金」(101354)/第1夜「ワルキューレ」(101356)/第2夜「ジ
ークフリート」(101358)/第3夜「神々の黄昏」(101360)

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