クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-11 No.17-1

2009年11月18日 20時12分05秒 | Weblog
<APARTE>
名門レーベル「アンブロワジー」のプロデューサーとして名高いニコラス・バル
トロメーが新しいレーベルを立ち上げました。第一弾は、オフェリー・ガイヤー
ル。溜め息のようなセンシティヴさと大胆さを併せ持つガイヤールの魅力満載の
名曲集です。

AP 001 \2300
Dreams~ Oph?lie Gaillard/Craig Leon
(1)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(2)ドヴォルザーク:月に寄せる歌(歌劇「ルサルカ」より)
(3)グリーグ:ソルヴェーグの歌(「ペール・ギュント」より)
(4)ベッリーニ:
ああ、私がどんなにあなたをお慕いしているか(歌劇「夢遊病の女」より)
(5)ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇「愛の妙薬」より)
(6)プッチーニ:私のお父さん(歌劇「ジャンニ・スキッキ」より)
(7)サティ:ジムノペディ第1番
(8)サティ:グノシエンヌ第1番
(9)フォーレ:パヴァーヌop.50
(10)フォーレ:夢のあとに
(11)ショパン:マズルカop.67-4
(12)ショパン:ノクターンop.9-2
(13)ラフマニノフ:ヴォカリーズ(op.34-14)
(14)チャイコフスキー:感傷的なワルツ
オフェリー・ガイヤール(チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー(1737))
ティモシー・レドモンド(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
音のよさ、クオリティの高さで定評のあるAmbroisieレーベルのプロデューサー
が新たに立ち上げたレーベル、APARTEの第1弾。チェロ界のミューズ、ガイヤー
ルがクラシックの名曲を優雅に繊細に奏でます。オペラのアリアでは朗々とした
ガイヤール節が冴えます。ショパンのマズルカは、溜息のような繊細さと低音で
の思いがけない力強さで、ピアノとはまた全く違う魅力に溢れています。しっと
りとした陶器を思わせる名録音とあいまって、ガイヤールのチェロにノックアウ
トの1枚です。編曲を手がけたのは、クレイグ・レオン。レオンは、ジョシュア
・ベルの「ロマンス・オブ・ザ・ヴァイオリン」プロジェクトを手がけ、このア
ルバムはクラシックの空前の大ヒットとして今なお記憶に新しいところ。ほかに
もパヴァロッティのアルバムから、ポップスのアーティストのプロジェクトなど、
幅広く活躍しています。




<WERGO>
WER 6931 3枚組 \4050
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ 
ブラウンの音楽人生 vol.2
[CD1]室内オーケストラのための作品集
(1)ノーノ(1924-1990):ポリフォニカ ― モノディア ― リトミカ(1951)
(2)マデルナ(1920-1973):セレナータno.2(1954/ 1957)
(3)ベリオ(1925-2003):
ディファレンス(5つの楽器とテープのための)(1958-1960)
[CD2]ニューミュージック・フロム・ロンドン
(1)ペーター・マクスウェル・デイヴィーズ(b.1934):アンテクリスト(1967)
(2)ハリソン・バートウィストル(b.1934):無口なカリヨンを鳴らせ(1964-65)
(3)デイヴィッド・ベッドフォード(b.1937):
カム・イン・ヒヤ・チャイルド(1968)
(4)リチャード・オートン(b.1940):
2人または4人のプレイヤーのためのサイクル(1967)
[CD3]フェルドマン――ブラウン
(1)フェルドマン(1926-1987):durations I-IV(1960, 1961)
(2)ブラウン(1926-2002):ヴァイオリン、チェロとピアノのための音楽(1952)
(3)ブラウン:チェロとピアノのための音楽(1955)
(4)ブラウン:ホドグラフI(1959)
[CD1]イギリス室内管弦楽団((1)(2))、ブルーノ・マデルナ(指(1)(2))、
ジャック・カスタニェ(Fl(3))、ワルター・ルイス(Cl(3))、
フランシス・ピエール(Hrp(3))、ワルター・トランプラー(Vla(3))、
セイムール・バラブ(Vc(3))、ルチアーノ・ベリオ(指(3)) 録音:1961年
[CD2]ザ・ピエロ・プレイヤーズ((1))、
ペーター・マクスウェル・デイヴィーズ(指(2))、メリー・トーマス(S(2))、
アラン・ハッカー(Cl(1)(2))、バリー・キン(打(1)(2))、
ジェーン・マニング(S(3))、ジョン・ティルバリー(Pf(3))、
モレー・ウェルシュ(Vc(4))、リチャード・オートン(Pf,打(4)) 録音:1970年
[CD3]ドン・ハモンド(Fl, AltFl(1)(4))、ドン・バターフィールド((1)Tuba)、
デイヴィッド・チュードア(Pf,チェレスタ(1)(2)(3)(4))、
フィリップ・クラウス(ヴィブラフォン,ベル,マリンバ(1)(4))、
マチュー・ライモンディ(Vn(1)(2))、デイヴィッド・ソイヤー(Vc(1)(3)) 
録音:1962年
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ第2弾。好評だった
第1弾につづいてお宝音源がギッシリつまっています。[CD1]ベリオのディファレ
ンスは電子音楽の金字塔的存在。ベリオ自身の指揮ということもあり、並々なら
ぬ緊張感に漲っています。[CD2](3)のベッドフォード作品はソプラノの声がピア
ノなどに共鳴した音から、虫歯に響きそうな高音など様々な音など実に様々な音
が現れます。[CD3]はブラウン本人の作品が収録。空間的な要素が強く、聴いて
いると宇宙に放り込まれたような気分になります。
=アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズについて=
このシリーズは、ケージ、ベリオ、シュトックハウゼン、そして他の前衛的な作
曲家の作品に誰も接したことがなかった時代にリリースされた貴重な記録(LP)の
復刻です。今となっては実験的な音楽(現代音楽)の録音・資料は市場に多数あり
ますが、1960年代初頭の人々は、同じ時を生き、革命を起こしている新しい世
代の作曲家たちの作品を知りませんでした。1960年代当時の革命作曲家世代の
リーダー的存在であったアール・ブラウンは、彼自身、そして同時代の仲間た
ちの作品をレコードに記録するする機会を得、すでに当時活躍していた作曲家、
また、頭角を現し始めた作曲家たちの作品を選んで収録しました。ブラウンは
世界中の作曲家や演奏家たちに呼びかけ、当時考えうる最高のメンバーを結集、
演奏の面でも音質の面でも最高のクオリティでこの仕事をやり遂げました。こ
れらの録音は、1961年から73年の間に計18枚のLPとしてリリースされ、現在、
コレクター達の間でコンテンポラリー・サウンド・シリーズとして知られてい
ます。冒険的なレパートリー、質の高い演奏、そして作品と作曲家への高い忠
誠度をもったこれらの録音は、20世紀音楽の最も重要な記録資料となっていま
す。個々のCDのブックレット内容はすべて発表当時のものを採用、貴重な写真
資料満載です。WERGOは2011年の秋にかけて年間2巻ずつ、全6巻(各3CD)のシリー
ズとしてこの貴重な遺産をリリースしていきます。復刻にあたっては、現代音楽
の分野で高名なエンジニア、ウド・ヴュステンドルファーが、最高の機材を用い
デジタル化。ブラウンが望んだ音世界が高い次元で再現されています。(このシ
リーズはすべて、LPからの復刻で、オリジナルマスターテープはすべて消失し
ています。)



<TAHRA>
TAH 680 2枚組 \4600
ハイドン:
(1)交響曲第45番「告別」 (2)第48番「マリア・テレジア」 
(3)第92番「オックスフォード」
(4)第94番「驚愕」 (5)第100番「軍隊」 (6)第101番「時計」
ヘルマン・シェルヘン(指)
ウィーン国立歌劇場管((1)1958年7月ステレオ録音(2)(3)1950年12月
(6)1951年7月)
(4)ウィンタートゥール市管(1942年5月チューリヒ・トーンハレSP録音)
(5)ロイヤルフィル(1954年9月)
ハイドンはシェルヘンにとってバッハ、ベートーヴェン、マーラー、シェーン
ベルクと同様、非常に大事なレパートリーであるばかりでなく愛情を注いだ音楽
でした。
「天地創造」、「十字架上の七つの言葉」、チェロ協奏曲二長調・・・。なかで
も交響曲は第2回目の公式コンサート(1914年)から死の一月前(1966年5月)まで取
り上げるほどのお気に入りで、特に「軍隊」は3つの録音があり、なかでもこの
ビーチャムのロイヤルフィルと録音したものは音楽的にも完璧で当時、大評判
になりました。「軍隊」のあだ名が付いた第2楽章はいかにもシェルヘン!とい
った強烈なものです。
「告別」はステレオ録音で終楽章では去っていく楽員の”Auf Wiedersehen !”
という言葉がはっきりとらえられていますが、最後の40秒間はテープの故障で
残念ながらモノーラルになっております。




<BONGIOVANNI>
GB 2443 2枚組 \4360
ニコリーニ:「水車屋の恋」
パトリツィア・ザナルディ(S ラウレッタ)
ダヴィデ・ロッカ(Br バルトローネ)
マヌエル・ピエラッテッリ(T アルミドーロ伯爵)
フランチェスカ・ランツァ(S リザウラ)
イ・ウォン・ジュン(Br ピッポ)
マッテオ・マッツォーリ(Br チバンドラ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)アミルカーレ・ザネッラ交響楽団
録音:2007年10月10,11日,ピアチェンツァ(ライヴ録音)
ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842)は、イタリア、ピアチェンツァ出身の作曲
家。生年はモーツァルトのほぼ同時代で、チマローザ(1749年生)とロッシーニ
(1792年生)の中間世代のオペラ作曲家として1820年頃まで活躍したものの、その
後すっかり忘れ去られています。「水車屋の恋」は1794年の春にジェノヴァで
初演された1幕もののオペラブッファ。水車小屋の粉挽きバルトローネはラウレ
ッタと密かに結婚しているが、そうとは知らないアルミドーロ伯爵はラウレッタ
に恋するので、バルトローネは彼女の兄ということで誤魔化す。そこに伯爵を愛
する男爵夫人リザウーラが訪れるので、伯爵はうろたえるは、二人の女はいがみ
合うは。困ったバルトローネは、女装して暗闇に乗じて伯爵と逢引するが、そこ
にリザウーラが乱入、ラウレッタのはずがバルトローネで、伯爵もリザウーラ
もビックリ。結局バルトローネとラウレッタは仲直りし、伯爵に夫婦だと明かし
てめでたし。ジュゼッペ・フォッパの台本は、随所でモーツァルトのダ・ポン
テ三部作を思わせる箇所があって、モーツァルティアンにとっても興味深いもの
でしょう。ニコリーニの屈託のない音楽はたいへん親しみやすく、展開も簡単
なので、気楽に楽しむことができます。演技達者な歌手たちと、堅実な指揮で、
愉快なオペラをお楽しみください。

GB 5637 \2180
スタービレ:モテット「羊飼いたちが互いに言うだろう」
ソリアーノ:教皇マルチェリスのミサ,8声のモテット
ラッファエーレ・プッチアンティ(指)
オペラ・ポリフォニカ
録音:2009年6月4-6日,フィレンツェ
フランチェスコ・ソリアーノ(1548/49-1621)は、16世紀末から17世紀初めにかけ
てのイタリアの作曲家。後半生をローマで過ごし、パレストリーナの流派を継い
だ音楽家として重要な人物です。「教皇マルチェリスのミサ」は30分を越す大作
で、パレストリーナの手法をさらに拡大しているという点で興味深い作品です。
アンニバーレ・スタービレ(1535頃-1595)はもう一世代前のローマの作曲家。
ラッファエーレ・プッチアンティは1972年生まれのピアニスト、合唱指揮者。
オペラ・ポリフォニカを創設し、ルネサンス期の合唱作品を指揮して高い評価
を得ています。



<Profil>
PH 09044 3枚組 \6450
ゴルトマルク:「メルリン」
ロベルト・キュンツリ(T メルリン) アンナ・ガブラー(S ヴィヴァーネ)
ブライアン・デイヴィス(Br ランセロット) 
フラン・フォン・ホーヴェ(Bs デーモン)
ガブリエラ・ポペスク(Ms 妖精モルガーナ) 
ダニエル・ベーレ(T モドレート)
ゼバスティアン・ホレチェク(Br アルトゥール王) 
インスン・シム(Bs グレンドヴァー)
ミヒャエル・マンタイ(Br ガヴァイン) 
ウェルナー・ロレンミュラー(Bs ベドヴィル)
ゲルト・シャラー(指)
フィルハーモニー・フェスティヴァ,
ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団
録音:2009年4月13-19日,バート・キッシンゲン
カール・ゴルトマルク(1830-1915)は、ケストヘイ(現在はハンガリー)出身で
ウィーンで活躍した作曲家。1875年にウィーン宮廷歌劇場で初演された「シバの
女王」が大成功を収め、生前は高い名声を誇っていましたが、その後忘れられ
、現在では交響曲第1番「田舎の結婚」とヴァイオリン協奏曲第1番が比較的知
られている程度です。「メルリン」は、1886年にウィーンで初演されたオペラ。
当時の宮廷歌劇場のスター歌手をズラリと配した初演は大成功を収め、ヨーロッ
パ各都市の主要歌劇場はもちろん、海を越えてニューヨークでも上演されたほど
の人気でした。物語はアーサー王伝説に基づいたもので、メルリンとは魔法使い
マーリンのこと。タイトルロールを歌うキュンツリは、シュトゥットガルト歌
劇場に所属し、ヘルデンテノールから性格テノールまで幅広く歌う実力派。
ヴィヴィアーネのガブラーはミュンヘン出身のソプラノ。近年、バイロイト音
楽祭での「ワルキューレ」でオルトリンデを歌い、近い将来のワーグナー・ソ
プラノとして期待されている逸材。ランセロットのブライアン・デイヴィスは、
米国出身で、現在ヨーロッパで人気急上昇のバリトン。指揮者のシャラーは、
1965年、バンベルク生まれ。2003-2006年、マグデブルク歌劇場の音楽総監督
を務め、ドイツの歌劇場の叩き上げだけに高い実力を持っています。フィルハ
ーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘン・フィルなど、在ミュンヘンのオー
ケストラ団員による混成オーケストラ。世紀末のウィーンの趣味が色濃く反映
された幻のオペラが、ついに封印を解かれます!

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09-11 No.17-2

2009年11月18日 20時11分28秒 | Weblog
<Dynamic>
DYNDVD 33642(DVD-Video) 2枚組 \4180
ヴェルディ:「トラヴィアータ」
チンツィア・フォルテ(S ヴィオレッタ)
サイミール・ピルグ(T アルフレード)
ジョヴァンニ・メオーニ(Br ジェルモン)
フェデリーカ・カルネヴァーレ(Ms アンニーナ)
ティネケ・ヴァン・インヘルヘム(S フローラ)
パトリック・デルクール(Bs ドビニー侯爵)
クリス・デ・ムーア(Br ドゥフォール男爵)
クリスティアーノ・クレモニーニ(T ガストーネ)
ロレンツォ・ムッツィ(Bs 医師グランヴィル)
パオロ・アッリヴァベーニ(指)ワロン王立歌劇場管弦楽団,合唱団
演出:ステーファノ・マッツォニス・ディ・パララフェーラ
装置:エドァルド・サンキ
衣装:カート・ティレイ
収録:2009年3月,リエージュ,ワロン王立歌劇場
ベルギーの真ん中、ワロン地域の都市リエージュの王立歌劇場が上演した「トラ
ヴィアータ」です。「トラヴィアータ」には既に映像も多々ありますが、今回
の映像は大劇場にも負けないもの。まず美人ソプラノとして知られるフォルテ
が、歌に演技に容姿に艶やかなヴィオレッタにピタリ。また、今ウィーンで大人
気のアルバニア出身のテノール、ピルグの純朴そうな雰囲気とイタリアンな美声
もアルフレードにバッチリ。マッツォニス・ディ・パララフェーラの演出は、
色彩の使い方が巧みで、実にお洒落な舞台を作っています。名匠アッリヴァベ
ーニの要所を締めた指揮もあって、手ごたえ十分な映像に出来上がっています。
HD収録の鮮明な映像も長所。
YouTubeで映像サンプルがご覧いただけます。 
http://www.youtube.com/watch?v=oikx2Frd5WU

DYNDVD 33597(DVD-Video) \3780
字幕:伊英独仏西
ロッシーニ:「セビリアの理髪師」
フランチェスコ・メーリ(T アルマヴィーヴァ伯爵)
リナ・シャハム(Ms ロジーナ)
ロベルト・フロンターリ(Br フィガロ)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs バルトロ)
ジョヴァンニ・フルラネット(Bs バジーリオ)
ジョヴァンナ・ドナディーニ(Ms ベルタ)
ルカ・ダッラミーコ(Br フィオレッロ)
アントニーノ・フォリアーニ(指)フェニーチェ歌劇場管弦楽団,合唱団
演出:ベッペ・モラッシ
装置,衣装:ラウロ・クリスマン
収録:2008年4月,ヴェネツィア
ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場がロッシーニの傑作「セビリアの理髪師」
を上演した映像です。注目は、2008年11月にロッシーニ・オペラ・フェスティ
ヴァルの来日公演で初来日して大きな話題となったテノール、メーリのアルマ
ヴィーヴァ伯爵。さらに2009年9月の来日で、日本でもすっかり人気になっただ
けに、この映像は嬉しいもの。シャハムはロジーナが当たり役で、2005年に新国
立劇場でも歌っています。この中で一番のベテラン、フロンターリは日本でも
有名でしょう。フィガロは彼の得意中の得意。さらにロッシーニ・オペラ・フェ
スティヴァルでもバルトロを歌って絶賛されたデ・シモーネ、ボローニャ歌劇場
来日公演でも不気味なバジーリオが強烈な印象を残したジョヴァンニ・フルラ
ネットと、かなりいい歌手が揃っています。イタリアオペラの指揮者では若い
世代のホープ、フォリアーニの指揮で、溌剌とした「セビリアの理髪師」が楽
しめることでしょう。モラッシの演出はオーソドックスで手堅いもの。
特典映像として出演者へのインタビューつき。

CDS 623 \1950
カヴァッリ:
6声のマニフィカト
10声のマニフィカト
10声のカンツォーナ
8声のマニフィカト
8声のマニフィカト
10声のマニフィカト
私は喜び(ラエタトゥス・スム)
12声のカンツォーナ
主は言われた(ディクスィット・ドミヌス)
ブルーノ・ジーニ(指)
アンサンブル・ラ・ピファレスカ,
クレーマ・クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団
録音:2008年10月,アッバディーア・チェッレート
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676)は、モンテヴェルディの一番弟子とし
て名前は有名なものの、録音は決して多くはありませんでした。このCDにはカ
ヴァッリのマニフィカトが5曲、カンツォーナが2曲収録されています。指揮者、
合唱指導者のジーニは、カヴァッリの第一人者。クレーマのモンテヴェルディ
合唱団は、1986年にジーニによって創設された合唱団で、2007年には英国のカ
ンタベリー大聖堂に招かれています。

CDS 632 \1950
“ローマ 1670”
ロナーティ:シンフォニア イ短調(2つのヴァイオリンと通奏低音)
コレッリ:ソナタ ニ長調(ヴァイオリンと通奏低音))
ストラデッラ:疑い,キプロスの玉座を棄て,私を支えて
マンネッリ:
ソナタ第1番「ラ・フォッジャ」 Op.2-1(2つのヴァイオリンと通奏低音)
作者不詳:ソナタ イ短調(ヴァイオリンと通奏低音)
ロナーティ:シンフォニア ハ長調,パルティータ ト長調
マリア・パルンボ(指,cemb)イル・コンチェルト・ダリアンナ
クリスティアーナ・アルカーリ(S)
ロベルト・スタッチョーリ(T)
録音:2006年11,12月
17世紀後半にローマで活躍した作曲家の作品が集められています。ご存知アル
カンジェロ・コレッリ(1653-1713)、数奇な運命を辿った鬼才アレッサンドロ・
ストラデッラ(1639-1682)は有名でしょう。カルロ・マンネッリ(1640-1697)は、
年齢こそコレッリより一回り上ですが、ローマの楽壇ではヴァイオリンの同僚
で、共に第1ヴァイオリンのトップを務めた人物。カルランブロージョ・ロナー
ティ(1645頃-1720)は、フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762)が若き日
にミラノで師事した師匠として知られています。コンチェルト・ダリアンナは、
1990年代末にローマで結成された古楽団体。ほとんどが世界初録音です。




<IDIS>
IDIS 6584 \1650
MONO
シューベルト:
ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D845
ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D958
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
録音:1956年8月11日,モスクワ(D845),1958年2月8日,ブダペスト(D958)
1950年代のリヒテルのシューベルト。いずれもライヴ録音。D845には1957年3月
2日のモスクワでのライヴ録音が、D958には1958年2月9日、ブダペストでのライ
ヴ録音が出回ったことがあります。同一の内容かどうかは不明。

IDIS 6583 \1650
MONO
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ルクレール:ソナタ ニ長調
ロカテッリ(イザイ編):ソナタ ヘ短調
パガニーニ:ロッシーニ「モーゼの祈り」によるソナタ 変ホ短調 M.S.23
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
ヴィットーリオ・グイ(指)RAIミラノ交響楽団(ベートーヴェン)
ウラディーミル・ヤンポルスキ(P)
録音:1960年4月5日(ベートーヴェン),1955年(ルクレール,ロカテッリ),
1951年(パガニーニ)
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は名ヴァイオリニスト、オイストラフの
得意中の得意。この録音は1960年にミラノで放送用ライヴで録音されたもの。
イタリアの名匠グイとの共演が興味深いところ。

IDIS 6580 \1650
MONO
ベートーヴェン:
序曲「コリオラン」 Op.62
「レオノーレ」序曲第3番 Op.72b
「フィデリオ」序曲
序曲「献堂式」 Op.124
序曲「命名祝日」 Op.115
劇音楽「エグモント」Op.84 序曲
イーゴル・マルケヴィッチ(指)コンセール・ラムルー管弦楽団
録音:1958年
DG録音。1958年11月、パリでの録音。全6曲が1枚のCDにまとめられたのはこれが
初めて。

IDIS 6581 2枚組 \3300
MONO
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第3集
ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op.31-3
ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 Op.49-1
ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 Op.49-2
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
ワルター・ギーゼキング(P)
録音:1956年
EMI録音。ギーゼキングは1955年からベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の録
音に集中して取り組んでいましたが、三分の二ほど進んだところで急死してし
まいました。この第3集で完結です。第1集は、IDIS 6573(2CD)第1-8番。第2集
は、IDIS 6578(2CD)第9-15,17番。




<Anthonello MODE>
AMOE 10014 \2450
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
ソナタ K.380 ホ長調/ソナタ K.175 イ短調/ソナタ K.263 ホ短調
ソナタ K.264 ホ長調/ソナタ K.208 イ長調/ソナタ K.209 イ長調
ソナタ K.238 ヘ短調/ソナタ K.239 ヘ短調/ソナタ K.132 ハ長調
西山まりえ(チェンバロ)
録音:2009年4月21-23日/新潟市小出郷文化会館
16世紀ヨーロッパ鍵盤音楽の始祖アントニオ・カベソン、対位法を確立した鍵
盤音楽史上重要な作曲家アラウホやカバニリェス、またファンダンゴやソナタ
で知られるソレルなど、イベリア半島の音楽を霊感的かつ情熱的に奏で、本場
の音楽家からも一目置かれる西山まりえによる初のスカルラッティ作品集。
2008年ユトレヒト音楽祭に招聘されスペイン鍵盤音楽リサイタルを行なうなど、
国内のみならず海外でも高い評価を得る西山の本領が発揮された一枚。




<DOREMI>
DHR 7889 \2080
「メナヘム・プレスラーVol.1 / メンデルスゾーンを弾く」
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
ハンス・スワロフスキー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
六重奏曲ニ長調Op.110
ギレー四重奏団のメンバー
厳格な変奏曲ニ短調Op.54
ロンド・カプリチオーソ ホ長調Op.14
子どものための小品集Op.72(6曲)
以上、メナヘム・プレスラー(P)
録音:1950-1953年
1923年生まれで、半世紀以上に渡る活動歴を誇るボザール・トリオの創立メン
バーとして知られる重鎮ピアニスト、メナヘム・プレスラー。コンサートホー
ル録音のスワロフスキーとの協奏曲ほか、メンデルスゾーン作品を集めた一枚
はすぐれたソリストとしての姿を伝える貴重なものです。すべて初CD化。

DHR 7859 \2080
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622
ガリー・ベルティーニ(指)
イスラエル室内管弦楽団
録音:1972年12月23日エルサレム(ライヴ)
カール・シュターミッツ:クラリネット協奏曲第3番変ホ長調
ガリー・ベルティーニ(指)
イスラエル室内管弦楽団
録音:1967年1月13日テル・アヴィヴ(ライヴ)
ヘンデル / エットリンガー編:クラリネット協奏曲ト短調
ガリー・ベルティーニ(指)
イスラエル室内管弦楽団
録音:1967年1月13日テル・アヴィヴ(ライヴ)
J.C.バッハ=モーツァルト / エットリンガー編:クラリネット協奏曲ニ長調
メンディ・ロダン(指)
コル・イスラエル放送管弦楽団
録音:1970年4月8日テル・アヴィヴ(ライヴ)
以上、ヨナ・エットリンガー(Cl)
天性の音色と謳われ、20世紀後半を代表するクラリネット奏者エットリンガー
の協奏曲ライヴを集めた貴重なアルバム。モーツァルトを含む3曲で、イスラエ
ルの巨匠ベルティーニと共演しているのも注目です。
ヨナ・エットリンガー…1924年ミュンヘンに生まれ1981年ロンドンに歿したイ
スラエルのクラリネット奏者。1933年に家族とともにパレスチナに移住。フラ
ンスではルイ・カユザック(クラリネット)とナディア・ブーランジェ(作曲)に
師事。イスラエルでツヴィ・ツィピン(クラリネット)、パウル・ベン・ハイム
(作曲)らに学ぶ。1947年より1964年までイスラエル・フィルの首席クラリネッ
ト奏者を務め、ソリストとしてチェリビダッケ、メータ、パレーらの指揮で多
くの協奏曲を演奏。
指揮者としてはイスラエル室内管やエルサレム響の指揮台に立つかたわら、長
年にわたりテル・アヴィヴ四重奏団やプニーナ・ザルツマンとも共演を重ねる。
1973年よりロンドンのギルドホール音楽学校でクラリネット、指揮、室内楽の
教授を務め、多くの後進を輩出。




<C Major>
70 0708(DVD-Video) 2枚組 \4800
70 0804(Blu-ray) \5200
字幕:独仏英西
ワーグナー:「ワルキューレ」
ペーター・ザイフェルト(T ジークムント)
ペトラ・マリア・シュニッツァー(S ジークリンデ)
マッティ・サルミネンン(Bs フンディング)
ユハ・ウーシタロ(Br ヴォータン)
ジェニファー・ウィルソン(S ブリュンヒル)
アンナ・ラーション(Ms フリッカ)
ベルナデッテ・フライツ(S ゲルヒルデ)
ヘレン・ヒューズ・ラルストン(S オルトリンデ)
ピラール・バスケス(Ms ヴァルトラウテ)
クリスタ・マイヤー(Ms シュヴェルライテ)
エウジェニア・ベタンクール(Ms ヘルムヴィーゲ)
ハイケ・クレツィンガー(Ms ジーグルーネ)
マヌエラ・ブレス(Ms グリムゲルデ)
ハンナー・エスター・ミヌティッロ(Ms ロスヴァイゼ)
ズービン・メータ(指)バレンシア州立管弦楽団
演出:カルルス・パドリッサ(ラ・フラ・デルス・バウス)
装置:ローラント・オルベター
ヴァレンシア・リング、第2弾です!「ワルキューレ」でも、CG映像を駆使した
演出と、世界的舞踏集団ラ・フラ・デルス・バウスによる群舞の融合した舞台
はとても刺激的!ド迫力のワルキューレの騎行や、生火が素晴らしく効果的な
幕切れは必見。加えてキャストが豪華なこと!ジークムントとジークリンデに
は、今この役を歌わせたら一番というザイフェルトとシュニッツァーの夫婦。
そしてフンディングには、至高の北欧バス、サルミネン。ブリュンヒルデには、
今ドラマティックソプラノとしてメキメキ売出し中で、このヴァレンシア・リ
ングのブリュンヒルデが大評判になった米国のソプラノ、ジェニファー・ウィ
ルソン。さらに「ラインの黄金」からウーシタロやラーションが引継ぎ、鉄壁
の布陣となっています。もちろんHD収録で、Blu-Rayでは鮮明な映像が楽しめ
ます。ボーナスにメイキング映像を収録。




<MEMBRAN(ARS MUSICI)>
ARS MUSICI 232324 \1350
ツィアーニ:恵み深き母よ
ハイドン:待降節のカンティレーナ
「ひとりのおとめにして神のはしためとなりし人」
ドニゼッティ:アヴェ・マリア
シューベルト:アヴェ・マリア 他
Tomoko Maria Nishioka(S)
ライムント・フーク指揮
フライブルク大聖堂聖歌隊

ARS MUSICI 232326 \1350
メルヒオール・フランク:Kommt ihr G'spielen
ハスラー:All Lust und Freud
ラッスス:Hollah! Welch gutes Echo
ガストルディ:In maienhellen Tagen 他
アウグスブルク大聖堂少年合唱団
管楽アンサンブル

ARS MUSICI 232338 \1350
チェレプニン:10のバガテル op.5
バッハ:オルガン・ソナタ BWV.525
パーセル:「妖精の女王」組曲
ブリテン:シンプル・シンフォニー
ガーシュウィン:3つの前奏曲 他
TAKE FOUR ギター四重奏団

ARS MUSICI 232348 \1350
1750年頃の宗教音楽
Georg Donberger(1709?1768)
Missa Dominus fortitudo mea in e-Moll
Te Deum in C 他
ポール・アンゲラー指揮
コンチリウム・ムジクム
ライムント・フーク指揮
フライブルク大聖堂聖歌隊

ARS MUSICI 232353 \1350
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第2番、第6番
トリオ・ジャン・パウル
ウルフ・シュナイダー(Vn)
マルティン・レール(VC)
エッカート・ハイリガース(P)

ARS MUSICI 232374 2枚組 \1350
ヘンデル:メサイア
シーリ・キャロライン・トルンヒル(S)
マルティン・ヴェルフル(C.T)
ヤン・コボウ(T)
カイ・シュティーファーマン(Br)
イェルク・ブライディング指揮
ラルコ・バロック管弦楽団
ハノーヴァー少年合唱団

ARS MUSICI 232379 \1350
ハスラー:ドイツ語のマドリガル集、8声のミサ曲、他
ラインハルト・カムラー指揮
アウクスブルク大聖堂聖歌隊

ARS MUSICI 232393 \1350
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 op.8(1854年初稿版)
シェーンベルク:浄夜
(エドゥアルト・シュトイアーマンによるピアノ三重奏編曲版1931/32)
トリオ・ジャン・パウル
ウルフ・シュナイダー(Vn)
マルティン・レール(VC)
エッカート・ハイリガース(P)

ARS MUSICI 232398 \1350
バッハ:オルガン作品集
変奏を伴うサラバンド ハ長調 BWV.990
コラール前奏曲「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV.622
パッサカリア ハ短調 BWV.582
ソナタ第6番 ト長調 BWV.530
前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552
アンドレアス・リービッヒ(Org)

ARS MUSICI 232409 \1350
シューマン:子供の情景 op.15、アラベスク ハ長調 op.18、
3つの幻想的小曲 op.111、美しいヘートヴィヒ op.106、
2つのバラード op.122、暁の歌 op.133、主題と変奏
アンゲリカ・ネベル(P)

ARS MUSICI 232416 \1350
タリス、ラッスス、ガストルディ、レヒナー、セルトン、
メンデルスゾーン、シューベルト、ブラームス、M.ハイドン
他 モテット、リート作品集
ラインハルト・カンムラー指揮
アウクスブルク大聖堂聖歌隊

ARS MUSICI 232417 \1350
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
Mick Baumeister:Ballade about Mozart
Richie Beirach:Fantasy on a Theme from Mozart
Piano Concerto KV 488
リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想
Mick Baumeister:Vicious Circle
モーツァルト:ピアノ連弾ソナタ ハ長調 K.19d
ハンス=ペーター・シュテンツル、フォルカー・シュテンツル(P)
Mick Baumeister & Richie Beirach(jazz duo)

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