<Timpani>
1C 1152 \2300
フローラン・シュミット(1870-1958):
ピアノ五重奏曲
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための《偶然》Op.96
クリスチャン・イヴァルディ(ピアノ)、スタニスラス弦楽四重奏団
吹奏楽の超難曲にして名曲「ディオニソスの祭」の作曲者であり、先にリリ
ースされた「アントニーとクレオパトラ」と「幻影」を収録した管弦楽作品
集(1C 1133)のヒットが記憶に新しいフランスの作曲家フローラン・シュミッ
ト。絶好調ティンパニがシュミットの没後50年という節目の年を記念してリ
リースするのは、約55分という長大な演奏時間を要する「ピアノ五重奏曲」!
全3楽章の中でも特に第2楽章(Lento)の、めまぐるしく移り変わる表情、ピア
ノと弦楽四重奏が織り成すメランコリックな旋律は、大編成作品の壮大で絢
爛な作風とは一味違ったフローラン・シュミットの魅力を確実に感じさせて
くれる逸品である。
この作品集の主役と言っても過言ではないピアニストは、パリ・エコールノ
ルマルの教授、教育顧問を務めるフランス屈指の室内楽のスペシャリスト、
クリスチャン・イヴァルディ。
ロパルツの弦楽四重奏曲集を成功へと導いたスタニスラス弦楽四重奏団との
アンサンブルにより、フローラン・シュミットの知られざる一面が聴こえて
くる。
<Onyx>
ONYX 4035 \2180
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
J・S・バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV.828
スティーヴン・コヴァセヴィッチ(ピアノ)
90年代から2000年代初頭にかけてEMIに録音されたベートーヴェンのピアノ・
ソナタ全集に代表されるように、世界有数のベートーヴェン弾きとしての名
声を確立してきたコヴァセヴィッチ。
ベートーヴェンの作品の中でも「ディアベッリ変奏曲」は、センセーショナ
ルを巻き起こした1961年のイギリス・デビュー時のプログラムであり、1968
年にはフィリップスに1度目の録音を行うなど、コヴァセヴィッチの節目で
大きな役割を果たしてきた特別な意味を持つ作品なのである。
また「ディアベッリ変奏曲」とのカップリングには、コヴァセヴィッチの録
音としては珍しい大バッハの作品の中から「パルティータ第4番」を収録。
コヴァセヴィッチは「パルティータ第4番」をリサイタルのレパートリーと
して積極的に取り上げており、来日公演でもたびたび演奏が行われている。
2008年7月、ワイアストン・コンサート・ホール(イギリス)での録音。
ONYX 4034 \2180
チャイコフスキー:ロマンス集 ――
騒がしい舞踏会でOp.38-3/ただ憧れを知る人だけがOp.6-6/私は彼女と一
度も話さなかったOp.25-5/私の守り神、私の天使、私の友/子守歌Op.16-1
/和解Op.25-1/陽は沈みOp.73-4/恐ろしい瞬間Op.28-6/星は穏やかに光
りOp.60-12/私がそのことを知っていたらOp.47-1/すでに窓々の灯は消え
てOp.63-5/語るな、おおわが友Op.6-2/祝福あれ、森よOp.47-5/ジプシー
の歌Op.60-7/信じるな、わが友よOp.6-1/それは早春のことだったOp.38-2
/かっこうOp.54-8/支配するのは昼かOp.47-6/再び、もとのように、孤独
でOp.73-6
クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
2005/06の"ECHO Rising Stars"に選出され、巨匠ベルナルド・ハイティンク
からは絶大な信頼を寄せられるなど、新世代のメゾ・ソプラノ歌手として評
価急上昇中のクリスティアーネ・ストーティン(ストテイン)。
デビュー・タイトルとなったシューベルト、ベルク&ヴォルフの歌曲集
(ONYX 4009)、自身の代名詞でもある十八番マーラーの歌曲集(ONYX 4014)
に続くリリース第3弾は、チャイコフスキー(1840-1893)の人生を20曲の歌曲
でたどるという美しいコレクション。
1950年末に作曲されたと伝わる初期の秀作「私の守り神、私の天使、私の友」
と最晩年(1893年)の歌曲「再び、もとのように、孤独でOp.73-6」では、時代
の流れによるチャイコフスキーの作風の変遷を確実に読み取ることができる
だろう。
またストーティンはこのレコーディングのためにロシア語を徹底的に学び直
すなど、その熱意と意気込みは相当なもの。オランダ期待のメゾ・ソプラノ
がチャイコフスキーの"歌曲の作曲家"としての功績をへと導く。
<Chandos>
ANNI 0030 30枚組 \7750
アニヴァーサリー・ボックス"マイルストーンズ"
現在も現役のプロデューサーとして活躍を続けるブライアン・カズンズによって
1979年に創立された世界最大のインディペンデント・レーベル"シャンドス
(Chandos)"。
来る2009年で創立30周年という大きな節目の年を迎えるシャンドスから、設立か
ら現在までレーベルを支えてきたアーティストたちによる名盤30タイトルを収め
たアニヴァーサリー・ボックス"マイルストーンズ"が登場!
レーベルが歩んできた30年間のハイライトとも言うべきこの"マイルストーンズ"
には、エルガー、ヴォーン=ウィリアムズ、ウォルトン、バックス、スタンフォ
ードなどのイギリス音楽から、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコ
ーヴィチといったシャンドスの特色の1つでもあるロシア作品の名演、そして爆
発的なヒットを記録しているレスピーギの「シバの女王ベルキス」やキングズ・
シンガーズのデビュー盤など、一言では語りつくせない魅力あふれる個性豊かな
録音が満載!
また30枚のディスクに加えて、ファン待望の2009年版最新カタログが封入されて
いるところも見逃せない。シャンドスの録音をこれだけのスケールとプライスで
1度に堪能できるのは、この"マイルストーンズ"のみ!普通のボックス・セット
は一味も二味も違う大注目の"マイルストーンズ"にご期待下さい!
※この"マイルストーンズ"は、完全予約限定生産につき追加の入荷はございませ
ん。
●収録タイトル
キングズ・シンガーズ-オリジナル・デビュー・レコーディング ――
サンシャイン ギルバート、シモンス:南京豆売り/トラディショナル・ソング
(ラングフォード編):シェナンドー河/トラディショナル・ソング(ラングフォ
ード編):熟したサクランボ/ガーシュウィン(ヘイワード編):サマー・タイム
/プラード、ルナ・デ・ラ・フエンテ、ラッセル:タイム・ワズ/トラディショ
ナル・ソング(サイモン&ガーファンクル編):スカボロー・フェアチャイコフス
キー(ラングフォード編):ただ憧れを知る人だけが/トラディショナル・ソング
(ラングフォード編):リンステッド市場/トラディショナル・ソング(ラングフォ
ード編):樫とトリネコ/バカラック、デイヴィッド:素晴らしき恋人たち/トラ
ディショナル・ソング(ラングフォード編):朝霧にそよぐ風/ティオムキン、
ウェブスター:遥かなるアラモ/グッドウィン:ホワット・カインド・オブ・シ
ングス
キングス・シンガーズ 、ゴードン・ラングフォード・トリオ
録音:1970年、オリンピック・スタジオ(ロンドン)
フンメル:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第2番イ短調Op.85/ピアノ協奏曲第3番ロ短調Op.89
スティーヴン・ハフ(ピアノ)、ブライデン・トムソン(指揮)、
イギリス室内管弦楽団
録音:1986年9月22日-23日、オール・セインツ教会(ロンドン)
コレリ大尉のマンドリン-ルイ・ド・ベニエールの小説からの音楽 ――
ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV.425/フンメル:マンドリン協奏曲ト長調より
/ジュリアーニ:大ソナタOp.85/ペルシキーニ:ポルチャ・バリアータ/カラ
ーチェ:愛はゆりかごOp.133/パルンボ:小ボレロ/サグレラス:はちどり/ヴィ
ラ=ロボス:ショーロ第1番、前奏曲第1番/ラウロ:4つのベネズエラ風ワルツ/
バリオス:悲しみのショーロ、蜂/リョベート:聖母の御子、アメリアの遺言、
先生/作曲者不詳:私の悲しみ/ロメロ:アンダルシア組曲より ソレアレス/
トゥリーナ:タレルガ讃Op.69より ソレアレス
クレイグ・オグデン(ギター)、アリソン・スティーヴンス(マンドリン)
録音:1999年7月15日-17日、
ジャックリーヌ・デュ・プレ音楽館(オックスフォード)
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 ――
ピアノ三重奏曲第1番ト短調《悲しみの三重奏曲》Op.posth
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ボロディン・トリオ〔ロスティスラフ・ドゥビンスキー(ヴァイオリン)、
ユーリ・トゥロフスキー(チェロ)、リューバ・エドリナ(ピアノ)〕
録音:1983年6月1日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
ヴォーン=ウィリアムズ:
ロンドン交響曲(交響曲第2番)-1913年原典版(世界初録音)
バターワース:青柳の堤
リチャード・ヒコックス(指揮)、ロンドン交響楽団
録音:2000年12月18日-19日、オール・セインツ教会(ロンドン)
ホルスト:組曲《惑星》Op.32
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1979年7月2日-3日、ヘンリー・ウッド・ホール(グラスゴー)
プロコフィエフ:
交響曲第6番変ホ短調Op.111/組曲《ワルツ集》Op.110より 宮殿にて、新年の
舞踏会、幸福
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1984年8月25日-26日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
マリス・ヤンソンス(指揮)、オスロ・フィルハーモニック
録音:1984年1月26日-27日、オスロ・コンサート・ホール(オスロ)
レスピーギ:
バレエ組曲《シバの女王ベルキス》/《変容》(12のモードゥス)管弦楽のため
の主題と変容
ジェフリー・サイモン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
録音:1985年1月21日-22日、オール・セインツ教会(ロンドン)
バックス:交響曲第4番/交響詩《ティタンジェル城》
ブライデン・トムソン(指揮)、アルスター管弦楽団
録音:1983年4月10日-11日、アルスター・ホール(ベルファスト)
ハーティ:喜劇的序曲/アイルランド交響曲
ブライデン・トムソン(指揮)、アルスター管弦楽団
録音:1980年10月、アルスター・ホール(ベルファスト)
エルガー:愛の挨拶-ヴァイオリン名曲集 ――
愛の挨拶Op.12/愛の言葉Op.13/月の光-序曲《南国にて》より/ため息Op.70
/夜の歌Op.15-1/朝の歌Op.15-2/6つの易しい小品Op.22/ヴァイオリン・ソ
ナタ ホ短調Op.82
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)、ピーター・ペティンガー(ピアノ)
録音:1984年1月6日-7日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
フンメル:ミサ曲集Vol.1 ――
ミサ曲ニ長調Op.111/オッフェルトリウム-恵み深き乙女/
ミサ曲変ロ長調Op.77
スーザン・グリットン(ソプラノ)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、コレギウム・ムジクム90
録音:2001年10月1日-3日、ブラック・ヒース・ホール(ロンドン)
ザ・コンプリート・チャンピオンズ ――
ヒートン:コンテストのための音楽/ロイド:ロイヤル・パークス/
ヴィンター:サリュート・トゥ・ユース/マッケイブ:クラウドキャッチャー
・フェルズ
ピーター・パークス(指揮)、ブラック・ダイク・ミルズ・バンド
録音:1986年1月21日-22日、
デュースベリー・タウン・ホール(ウェスト・ヨークシャー)
ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.99
ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129
リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)、
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1989年10月16日-17日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》(ハイライト/英語歌唱)
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)、ジョン・トムリンソン(バリトン)、
デヴィッド・パリー(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、ジェフリー・ミッチェル合唱団、
ピーター・ケイ少年少女合唱団
録音:1998年12月14日-16日&18日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ-ヴァンハル:交響曲集 ――
交響曲ト短調/交響曲ニ長調/交響曲ハ短調
マティアス・バーメルト(指揮)、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
録音:1997年3月4日-5日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
グレインジャー:管弦楽作品集 ――
モールバラ公爵のファンファーレ/コロニアル・ソング/イングリッシュ・
ダンス/シェパーズ・ヘイ(羊飼いの歌)/三人の仲間がいた/フィッシャーの
水夫宿/われら夢見し者たち/収穫の讃歌/楽しい鐘の音/ウォーキング・
チューン/組曲《早わかり》/森の茂み
リチャード・ヒコックス(指揮)、BBCフィルハーモニック
録音:1996年6月27日-29日、マンチェスター新放送センター(マンチェスター)
スタンフォード:歌曲集《海の歌》/艦隊のバラード/歌曲集《艦隊の歌》
ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団
録音:2005年7月6日-8日、ブラングウィン・ホール(スウォンジー)
リリ・ブーランジェ:
詩篇第24番《地とそこに満ちるもの》/音楽的対話劇《ファウストとエレーヌ》
/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130番《深き淵より》
リン・ドーソン(ソプラノ)、アン・マレー(メゾ・ソプラノ)、
ボナヴェンテュラ・ボットーネ(テノール)、ニール・マッケンジー(テノール)、
ジェイソン・ハワード(バス)、
ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響合唱団
録音:2000年5月、
マンチェスター新放送センター&ブリッジ・ウォーター・ホール
(マンチェスター)
ヘンデル:シャンドス・アンセムVol.1 ――
アンセム1-主に向って喜ばしき声をあげよ(詩篇100)/アンセム2-われに主に依
り頼む(詩篇9、11、12、13)/アンセム3-われを憐れみたまえ(詩篇51)
リン・ドーソン(ソプラノ)、イアン・パートリッジ(テノール)、
マイケル・ジョージ(バス)、
ハリー・クリストファーズ(指揮)、ザ・シックスティーン(合唱団&管弦楽団)
録音:1987年11月30日-12月2日、セント・ジュード教会(ロンドン)
グレチャニノフ:受難週Op.58
キャロライン・マーカム(メゾ・ソプラノ)、
ポール・ダヴィッドソン(テノール)、ブライアン・テイラー(バリトン)、
チャールズ・ブルフィー(指揮)、
フェニックス・バッハ・クワイヤー、カンザス・シティ・コーラル
録音:2004年3月26日-27日、ブレスト・サクラメント教会(カンザス・シティ)
ウォルトン:映画音楽集Vol.3 ――
ヘンリー5世-シェイクスピアのシナリオ(クリストファー・パーマー編)
《フィッツウィリアムのヴァージナルブック》より
《オーヴェルニュの歌》より
ネヴィル・マリナー(指揮)、
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ管弦楽団&
合唱団、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
クリストファー・プラマー(ナレーション)
録音:1990年5月14日-15日、セント・ジュード教会(ロンドン)
ヴォーン=ウィリアムズ:南極のスコット-映画音楽集Vol.1 ――
《南極のスコット》-完全版による世界初録音(スティーヴン・ホッガー編)/
《沿岸警備隊》組曲/《人々の土地》(スティーヴン・ホッガー編)
メリン・ガンバ(ソプラノ)、ジョナサン・スコット(オルガン)、
ラモン・ガンバ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、シェフィールド・フィルハーモニック合唱団
録音:2002年3月12日&21日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7
(マンチェスター)
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(原典版)
コダーイ:ハンガリー詩篇Op.13
ティナ・キーベア(ソプラノ)、ランディ・ステーネ(アルト)、
ペーター・スヴェンソン(テノール)、ウルリク・コルド(バス)、
チャールズ・マッケラス(指揮)、
デンマーク国立放送交響楽団&合唱団、コペンハーゲン少年合唱団
録音:1994年1月21日-22日&24日、デンマーク放送コンサート・ホール
(コペンハーゲン)
1C 1152 \2300
フローラン・シュミット(1870-1958):
ピアノ五重奏曲
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための《偶然》Op.96
クリスチャン・イヴァルディ(ピアノ)、スタニスラス弦楽四重奏団
吹奏楽の超難曲にして名曲「ディオニソスの祭」の作曲者であり、先にリリ
ースされた「アントニーとクレオパトラ」と「幻影」を収録した管弦楽作品
集(1C 1133)のヒットが記憶に新しいフランスの作曲家フローラン・シュミッ
ト。絶好調ティンパニがシュミットの没後50年という節目の年を記念してリ
リースするのは、約55分という長大な演奏時間を要する「ピアノ五重奏曲」!
全3楽章の中でも特に第2楽章(Lento)の、めまぐるしく移り変わる表情、ピア
ノと弦楽四重奏が織り成すメランコリックな旋律は、大編成作品の壮大で絢
爛な作風とは一味違ったフローラン・シュミットの魅力を確実に感じさせて
くれる逸品である。
この作品集の主役と言っても過言ではないピアニストは、パリ・エコールノ
ルマルの教授、教育顧問を務めるフランス屈指の室内楽のスペシャリスト、
クリスチャン・イヴァルディ。
ロパルツの弦楽四重奏曲集を成功へと導いたスタニスラス弦楽四重奏団との
アンサンブルにより、フローラン・シュミットの知られざる一面が聴こえて
くる。
<Onyx>
ONYX 4035 \2180
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120
J・S・バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV.828
スティーヴン・コヴァセヴィッチ(ピアノ)
90年代から2000年代初頭にかけてEMIに録音されたベートーヴェンのピアノ・
ソナタ全集に代表されるように、世界有数のベートーヴェン弾きとしての名
声を確立してきたコヴァセヴィッチ。
ベートーヴェンの作品の中でも「ディアベッリ変奏曲」は、センセーショナ
ルを巻き起こした1961年のイギリス・デビュー時のプログラムであり、1968
年にはフィリップスに1度目の録音を行うなど、コヴァセヴィッチの節目で
大きな役割を果たしてきた特別な意味を持つ作品なのである。
また「ディアベッリ変奏曲」とのカップリングには、コヴァセヴィッチの録
音としては珍しい大バッハの作品の中から「パルティータ第4番」を収録。
コヴァセヴィッチは「パルティータ第4番」をリサイタルのレパートリーと
して積極的に取り上げており、来日公演でもたびたび演奏が行われている。
2008年7月、ワイアストン・コンサート・ホール(イギリス)での録音。
ONYX 4034 \2180
チャイコフスキー:ロマンス集 ――
騒がしい舞踏会でOp.38-3/ただ憧れを知る人だけがOp.6-6/私は彼女と一
度も話さなかったOp.25-5/私の守り神、私の天使、私の友/子守歌Op.16-1
/和解Op.25-1/陽は沈みOp.73-4/恐ろしい瞬間Op.28-6/星は穏やかに光
りOp.60-12/私がそのことを知っていたらOp.47-1/すでに窓々の灯は消え
てOp.63-5/語るな、おおわが友Op.6-2/祝福あれ、森よOp.47-5/ジプシー
の歌Op.60-7/信じるな、わが友よOp.6-1/それは早春のことだったOp.38-2
/かっこうOp.54-8/支配するのは昼かOp.47-6/再び、もとのように、孤独
でOp.73-6
クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)、
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
2005/06の"ECHO Rising Stars"に選出され、巨匠ベルナルド・ハイティンク
からは絶大な信頼を寄せられるなど、新世代のメゾ・ソプラノ歌手として評
価急上昇中のクリスティアーネ・ストーティン(ストテイン)。
デビュー・タイトルとなったシューベルト、ベルク&ヴォルフの歌曲集
(ONYX 4009)、自身の代名詞でもある十八番マーラーの歌曲集(ONYX 4014)
に続くリリース第3弾は、チャイコフスキー(1840-1893)の人生を20曲の歌曲
でたどるという美しいコレクション。
1950年末に作曲されたと伝わる初期の秀作「私の守り神、私の天使、私の友」
と最晩年(1893年)の歌曲「再び、もとのように、孤独でOp.73-6」では、時代
の流れによるチャイコフスキーの作風の変遷を確実に読み取ることができる
だろう。
またストーティンはこのレコーディングのためにロシア語を徹底的に学び直
すなど、その熱意と意気込みは相当なもの。オランダ期待のメゾ・ソプラノ
がチャイコフスキーの"歌曲の作曲家"としての功績をへと導く。
<Chandos>
ANNI 0030 30枚組 \7750
アニヴァーサリー・ボックス"マイルストーンズ"
現在も現役のプロデューサーとして活躍を続けるブライアン・カズンズによって
1979年に創立された世界最大のインディペンデント・レーベル"シャンドス
(Chandos)"。
来る2009年で創立30周年という大きな節目の年を迎えるシャンドスから、設立か
ら現在までレーベルを支えてきたアーティストたちによる名盤30タイトルを収め
たアニヴァーサリー・ボックス"マイルストーンズ"が登場!
レーベルが歩んできた30年間のハイライトとも言うべきこの"マイルストーンズ"
には、エルガー、ヴォーン=ウィリアムズ、ウォルトン、バックス、スタンフォ
ードなどのイギリス音楽から、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコ
ーヴィチといったシャンドスの特色の1つでもあるロシア作品の名演、そして爆
発的なヒットを記録しているレスピーギの「シバの女王ベルキス」やキングズ・
シンガーズのデビュー盤など、一言では語りつくせない魅力あふれる個性豊かな
録音が満載!
また30枚のディスクに加えて、ファン待望の2009年版最新カタログが封入されて
いるところも見逃せない。シャンドスの録音をこれだけのスケールとプライスで
1度に堪能できるのは、この"マイルストーンズ"のみ!普通のボックス・セット
は一味も二味も違う大注目の"マイルストーンズ"にご期待下さい!
※この"マイルストーンズ"は、完全予約限定生産につき追加の入荷はございませ
ん。
●収録タイトル
キングズ・シンガーズ-オリジナル・デビュー・レコーディング ――
サンシャイン ギルバート、シモンス:南京豆売り/トラディショナル・ソング
(ラングフォード編):シェナンドー河/トラディショナル・ソング(ラングフォ
ード編):熟したサクランボ/ガーシュウィン(ヘイワード編):サマー・タイム
/プラード、ルナ・デ・ラ・フエンテ、ラッセル:タイム・ワズ/トラディショ
ナル・ソング(サイモン&ガーファンクル編):スカボロー・フェアチャイコフス
キー(ラングフォード編):ただ憧れを知る人だけが/トラディショナル・ソング
(ラングフォード編):リンステッド市場/トラディショナル・ソング(ラングフォ
ード編):樫とトリネコ/バカラック、デイヴィッド:素晴らしき恋人たち/トラ
ディショナル・ソング(ラングフォード編):朝霧にそよぐ風/ティオムキン、
ウェブスター:遥かなるアラモ/グッドウィン:ホワット・カインド・オブ・シ
ングス
キングス・シンガーズ 、ゴードン・ラングフォード・トリオ
録音:1970年、オリンピック・スタジオ(ロンドン)
フンメル:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第2番イ短調Op.85/ピアノ協奏曲第3番ロ短調Op.89
スティーヴン・ハフ(ピアノ)、ブライデン・トムソン(指揮)、
イギリス室内管弦楽団
録音:1986年9月22日-23日、オール・セインツ教会(ロンドン)
コレリ大尉のマンドリン-ルイ・ド・ベニエールの小説からの音楽 ――
ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV.425/フンメル:マンドリン協奏曲ト長調より
/ジュリアーニ:大ソナタOp.85/ペルシキーニ:ポルチャ・バリアータ/カラ
ーチェ:愛はゆりかごOp.133/パルンボ:小ボレロ/サグレラス:はちどり/ヴィ
ラ=ロボス:ショーロ第1番、前奏曲第1番/ラウロ:4つのベネズエラ風ワルツ/
バリオス:悲しみのショーロ、蜂/リョベート:聖母の御子、アメリアの遺言、
先生/作曲者不詳:私の悲しみ/ロメロ:アンダルシア組曲より ソレアレス/
トゥリーナ:タレルガ讃Op.69より ソレアレス
クレイグ・オグデン(ギター)、アリソン・スティーヴンス(マンドリン)
録音:1999年7月15日-17日、
ジャックリーヌ・デュ・プレ音楽館(オックスフォード)
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 ――
ピアノ三重奏曲第1番ト短調《悲しみの三重奏曲》Op.posth
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ボロディン・トリオ〔ロスティスラフ・ドゥビンスキー(ヴァイオリン)、
ユーリ・トゥロフスキー(チェロ)、リューバ・エドリナ(ピアノ)〕
録音:1983年6月1日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
ヴォーン=ウィリアムズ:
ロンドン交響曲(交響曲第2番)-1913年原典版(世界初録音)
バターワース:青柳の堤
リチャード・ヒコックス(指揮)、ロンドン交響楽団
録音:2000年12月18日-19日、オール・セインツ教会(ロンドン)
ホルスト:組曲《惑星》Op.32
アレグザンダー・ギブソン(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1979年7月2日-3日、ヘンリー・ウッド・ホール(グラスゴー)
プロコフィエフ:
交響曲第6番変ホ短調Op.111/組曲《ワルツ集》Op.110より 宮殿にて、新年の
舞踏会、幸福
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1984年8月25日-26日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
マリス・ヤンソンス(指揮)、オスロ・フィルハーモニック
録音:1984年1月26日-27日、オスロ・コンサート・ホール(オスロ)
レスピーギ:
バレエ組曲《シバの女王ベルキス》/《変容》(12のモードゥス)管弦楽のため
の主題と変容
ジェフリー・サイモン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
録音:1985年1月21日-22日、オール・セインツ教会(ロンドン)
バックス:交響曲第4番/交響詩《ティタンジェル城》
ブライデン・トムソン(指揮)、アルスター管弦楽団
録音:1983年4月10日-11日、アルスター・ホール(ベルファスト)
ハーティ:喜劇的序曲/アイルランド交響曲
ブライデン・トムソン(指揮)、アルスター管弦楽団
録音:1980年10月、アルスター・ホール(ベルファスト)
エルガー:愛の挨拶-ヴァイオリン名曲集 ――
愛の挨拶Op.12/愛の言葉Op.13/月の光-序曲《南国にて》より/ため息Op.70
/夜の歌Op.15-1/朝の歌Op.15-2/6つの易しい小品Op.22/ヴァイオリン・ソ
ナタ ホ短調Op.82
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)、ピーター・ペティンガー(ピアノ)
録音:1984年1月6日-7日、セント・ジョージ教会(ロンドン)
フンメル:ミサ曲集Vol.1 ――
ミサ曲ニ長調Op.111/オッフェルトリウム-恵み深き乙女/
ミサ曲変ロ長調Op.77
スーザン・グリットン(ソプラノ)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、コレギウム・ムジクム90
録音:2001年10月1日-3日、ブラック・ヒース・ホール(ロンドン)
ザ・コンプリート・チャンピオンズ ――
ヒートン:コンテストのための音楽/ロイド:ロイヤル・パークス/
ヴィンター:サリュート・トゥ・ユース/マッケイブ:クラウドキャッチャー
・フェルズ
ピーター・パークス(指揮)、ブラック・ダイク・ミルズ・バンド
録音:1986年1月21日-22日、
デュースベリー・タウン・ホール(ウェスト・ヨークシャー)
ショスタコーヴィチ:
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.99
ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129
リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)、
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
録音:1989年10月16日-17日、グラスゴー・シティ・ホール(グラスゴー)
R・シュトラウス:歌劇《ばらの騎士》(ハイライト/英語歌唱)
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)、ジョン・トムリンソン(バリトン)、
デヴィッド・パリー(指揮)、
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、ジェフリー・ミッチェル合唱団、
ピーター・ケイ少年少女合唱団
録音:1998年12月14日-16日&18日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ-ヴァンハル:交響曲集 ――
交響曲ト短調/交響曲ニ長調/交響曲ハ短調
マティアス・バーメルト(指揮)、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
録音:1997年3月4日-5日、ブラックヒース・ホール(ロンドン)
グレインジャー:管弦楽作品集 ――
モールバラ公爵のファンファーレ/コロニアル・ソング/イングリッシュ・
ダンス/シェパーズ・ヘイ(羊飼いの歌)/三人の仲間がいた/フィッシャーの
水夫宿/われら夢見し者たち/収穫の讃歌/楽しい鐘の音/ウォーキング・
チューン/組曲《早わかり》/森の茂み
リチャード・ヒコックス(指揮)、BBCフィルハーモニック
録音:1996年6月27日-29日、マンチェスター新放送センター(マンチェスター)
スタンフォード:歌曲集《海の歌》/艦隊のバラード/歌曲集《艦隊の歌》
ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団
録音:2005年7月6日-8日、ブラングウィン・ホール(スウォンジー)
リリ・ブーランジェ:
詩篇第24番《地とそこに満ちるもの》/音楽的対話劇《ファウストとエレーヌ》
/悲しき夕べに/春の朝に/詩篇第130番《深き淵より》
リン・ドーソン(ソプラノ)、アン・マレー(メゾ・ソプラノ)、
ボナヴェンテュラ・ボットーネ(テノール)、ニール・マッケンジー(テノール)、
ジェイソン・ハワード(バス)、
ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、バーミンガム市交響合唱団
録音:2000年5月、
マンチェスター新放送センター&ブリッジ・ウォーター・ホール
(マンチェスター)
ヘンデル:シャンドス・アンセムVol.1 ――
アンセム1-主に向って喜ばしき声をあげよ(詩篇100)/アンセム2-われに主に依
り頼む(詩篇9、11、12、13)/アンセム3-われを憐れみたまえ(詩篇51)
リン・ドーソン(ソプラノ)、イアン・パートリッジ(テノール)、
マイケル・ジョージ(バス)、
ハリー・クリストファーズ(指揮)、ザ・シックスティーン(合唱団&管弦楽団)
録音:1987年11月30日-12月2日、セント・ジュード教会(ロンドン)
グレチャニノフ:受難週Op.58
キャロライン・マーカム(メゾ・ソプラノ)、
ポール・ダヴィッドソン(テノール)、ブライアン・テイラー(バリトン)、
チャールズ・ブルフィー(指揮)、
フェニックス・バッハ・クワイヤー、カンザス・シティ・コーラル
録音:2004年3月26日-27日、ブレスト・サクラメント教会(カンザス・シティ)
ウォルトン:映画音楽集Vol.3 ――
ヘンリー5世-シェイクスピアのシナリオ(クリストファー・パーマー編)
《フィッツウィリアムのヴァージナルブック》より
《オーヴェルニュの歌》より
ネヴィル・マリナー(指揮)、
アカデミー・オヴ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ管弦楽団&
合唱団、ウェストミンスター大聖堂聖歌隊、
クリストファー・プラマー(ナレーション)
録音:1990年5月14日-15日、セント・ジュード教会(ロンドン)
ヴォーン=ウィリアムズ:南極のスコット-映画音楽集Vol.1 ――
《南極のスコット》-完全版による世界初録音(スティーヴン・ホッガー編)/
《沿岸警備隊》組曲/《人々の土地》(スティーヴン・ホッガー編)
メリン・ガンバ(ソプラノ)、ジョナサン・スコット(オルガン)、
ラモン・ガンバ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、シェフィールド・フィルハーモニック合唱団
録音:2002年3月12日&21日、マンチェスター新放送センター・スタジオ7
(マンチェスター)
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(原典版)
コダーイ:ハンガリー詩篇Op.13
ティナ・キーベア(ソプラノ)、ランディ・ステーネ(アルト)、
ペーター・スヴェンソン(テノール)、ウルリク・コルド(バス)、
チャールズ・マッケラス(指揮)、
デンマーク国立放送交響楽団&合唱団、コペンハーゲン少年合唱団
録音:1994年1月21日-22日&24日、デンマーク放送コンサート・ホール
(コペンハーゲン)