クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-08 No.1

2007年08月01日 12時13分28秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-5045572 \1980
パコ・ペーニャ:フラメンコ・レクイエム-地球のための
パコ・ペーニャ(ギター、指揮、作曲)
パコ・ペーニャ・アンサンブル
ソールズベリー・フェスティヴァル合唱団
現代フラメンコの正統と革新を体現するペーニャ、作曲家、プロデューサー、
劇作家、芸術的指導者としてフラメンコの認識を変革した大芸術家です。前作
「ミサ・フラメンコ」での世界各地での上演でクラシカルな合唱との共演を通
じて、あらたなギター、声と合唱からなる新作への衝動から作曲した最新作。
フラメンコ音楽と声とフラメンコの形式で結びつけ、同時にレクイエム本来の
意味と地球上の生の消失を結びつけ,最後の審判が描かれる。また少年合唱で
地球賛歌と最終的な平安がうたわれます。


<VIRGIN CLASSICS>
VC-3951432 \1980
シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44
ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
アルテミス四重奏団
(ナタリア・プリシェペンコ、ハイメ・ミュラー/ヴァイオリン、フォルカー
・ヤコブセン/ヴィオラ、エッカルト・ルンゲ/チェロ)
新世代のランドマークとなる新録音の登場です。

VC-3951442 \1980
パーセル:Jehovah quam mult sunt - CD/HM/TA/PA/KW
クロフト:What art thou - HM
パーセル:Lord, wht is man, lost man - PA
Hosanna to the highest - PA/KW
Tell me, some pitying angel tell - CD
Since God so tender a regard - TA/PA/KW
In the midst of Life - HM/TA/PA/KW
ブロウ:Peaceful is he and most secure - CD
ハンフリー:Lord! I have sinned - TA
パーセル:O all ye people, clap your hands - CD/HM/TA/KW
In guilty night - CD/PA/KW
The night is come - TA/KW
Close thine eyes - HM/KW
ハンフリー:Wilt thou forgive that sin - PA
パーセル:Now that the Sun - HM
ブロウ:Salvator mundi - CD/HM/TA/PA/KW
ポール・アグニュー(テナー) [PA]
トマス・マイケル・アレン(カウンターテナー) [TA]
クレア・デボノ(ソプラノ) [CD]
ハンナ・モリソン(ソプラノ) [HM]
コンスタンティン・ヴォルフ(バス) [KW]
レ・ザール・フロリサン、ウィリアム・クリスティ
(指揮、ハープシコード、オルガン)
17世紀後半に出版された作品をまとめた新録音。パーセルを中心に友人のブロ
ウ、パーセルが師事したハンフリー、パーセルと同じくロイヤル・チャペルと
ウェストミンスター・アビーのオルガニストを勤めたクロフトの作品も収録。




<IDIS>
IDIS 6524 2枚組 \3300
ワーグナー:
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
「ジークフリート」-森のささやき
ジークフリート牧歌
「神々の黄昏」-夜明けとジークフリートのラインへの旅
「パルジファル」-聖金曜日の音楽
「神々の黄昏」-ジークフリートの死と葬送行進曲
「トリスタンとイゾルデ」-前奏曲と愛の死
「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行
アルトゥーロ・トスカニーニ(指)ミラノ・スカラ座管弦楽団
録音:1952年9月19日
第二次世界大戦後、トスカニーニは何度かスカラ座のオーケストラを指揮して
います。その最後の機会となったのがこの9月19日のワーグナー・コンサート。
存在は広く知られていたにもかかわらず、わりと最近になってようやく聞ける
ようになりました。今回のIDISレーベルから発売されたCDでは、全8曲の演奏
内容のみならず、前半後半それぞれの前後の放送アナウンス(ブックレットに
伊文と英訳を掲載)までを初めて収録、もちろん曲毎の観客の熱狂的な反応も
そのままで、1952年9月19日にラジオから放送を聞いているような気分にさせ
てくれます。トスカニーニがスカラ座のオーケストラを指揮すると、両者が
理想的な「化学反応」するのが常で、ここでもどの曲も惚れ惚れとするよう
な見事な演奏ばかり。「神々の黄昏」からの2曲、「ジークフリート牧歌」も
名演ですが、圧巻は「トリスタン」!音楽は徹底的に歌い抜いていながら、
美しさと悲しさと感動が渾然一体となったとてつもない名演!録音状態は、
1952年のスカラ座ライブとしては並というところ、決して良好ではないです
が、感動的な一夜を楽しむことができます。




<BBC LEGENDS>
BBCL 4220 \2180
ステレオ
ショスタコーヴィチ:
(1)交響曲第4番ハ短調Op.47
(2)組曲「カテリーナ・イズマイロヴァ」Op.114a
(3) 祝典序曲
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指)
フィルハーモニアO.(3)ロンドンSO.
録音:(1)1962年9月7日(2)1962年9月4日
エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ) 
(3)1985年7月8日ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴ音源からの復刻。天才ロジェヴェンが絶頂期に客演した
エジンバラでのライヴの2曲はともに英国(西側)初演、しかも作曲者の御前演
奏という強力なポイントつき。なかでも最大の問題作第4交響曲は、その演奏
史において語り草となっていたもので、ようやく全貌が明らかとなります。
当時のタイムズ紙も興奮が冷め遣らぬ異常演奏の模様を次のように伝えていま
す。「この作品こそまさしく天才の仕事、豊潤な響きと構成要素の多様性とは
とんでもなく素晴らしいかぎり。当夜、このとてもやっかいなプログラムに説
得力満点の演奏を思い描くのがむずかしいように、マエストロ、ロジェスト
ヴェンスキーがフィルハーモニアから引き出したよりも輝かしい演奏を想像す
ることはむずかしい。」
はたしてBBC LEGENDSとショスタコーヴィチとは不思議な因縁があるようで、
ムラヴィンスキー(BBCL.4002)とスヴェトラーノフ(BBCL.4189)の第8番、オイ
ストラフの協奏曲集(BBCL.4060)と過去に重要なリリースが続いていますが、
またしてもここにとんでもない価値のアルバムが出現したといえるでしょう。

BBCL 4219 \2180
モノラル
(1)ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1877年エーザー版)
(2)ブゾーニ:踊りのワルツOp.53 / K288
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)
(1)BBCノーザンSO.(2)ロイヤル・フィルハーモニックO.
録音:
(1)1963年7月3日チェルトナム音楽祭(ライヴ)
(2)1966年5月9日ロンドン、BBCスタジオ
BBCアーカイヴ音源からの復刻。1928年のベルリン・フィルとの第7番に始まる
巨匠ホーレンシュタインのブルックナー録音。BBC LEGENDSでは第5番
(BBCL.4033)、第8番&第9番(BBCL.4017)につづいて、完全初出の第3番が登場し
ます。ちなみに同じエーザー版によるものとして、データではほかに1957年
11月9日メイダ・ヴェイル・スタジオで行ったBBC響との放送録音もありますが、
収録テープが未発見のため現状正規ではこれが唯一のものとなります。
さて、演奏ですがブルックナーは得意とするだけあって、スケールは巨大、緊
張感、迫力、パワーが漲る骨太の内容。これまでと同じく期待を裏切りません。
余白はワルツの父ヨハン・シュトラウスに献呈された作品。ブゾーニはホーレ
ンシュタインがキャリアをスタートさせた1920年代に熱烈に師事していた作曲
家。密接な親交があったため信頼も厚く、BBCからブゾーニの音楽祭での指揮
を依頼されています。

BBCL 4216 \2180
ステレオ(5)のみ
モノラル
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
(2)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
(3)ヴィラ=ロボス:
「赤ちゃんの一族」第1組曲より 小さな褐色の紙の人形 / 小さなボロ布人形
/ 道化人形
(4)ショパン:練習曲ホ短調Op.25-5
(5)[アンコール]ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
(1)アンタル・ドラティ(指)ロンドン・フィルハーモニックO.
(2)ルドルフ・シュヴァルツ(指)BBC SO.
録音:(1)1967年12月6日(2)1957年11月27日(5)1968年12月4日
ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
(3)(4)1958年11月9日ロンドン、BBCスタジオ
ことし2007年が生誕120周年にあたる往年の名手ルービンシュタイン
(1887-1982)。これを記念してBBC LRGENDSから通算5枚目のアルバムがリリー
ス。生涯にじつに3度も全集録音を完成させているベートーヴェン。なかでも
第4番は第3番とともに実演でひんぱんに取り上げていたナンバーで、力みの
抜けたタッチで興にまかせ音楽に遊ぶさまは大家の芸。ここでは名指揮者ドラ
ティのサポートがまた絶妙です。3つのスタジオ盤があるサン=サーンスも得
意の曲で、これはシューマン(BBCL.4152)と同日のライヴ。ルービンシュタイ
ンの代名詞であるショパン演奏もいうことなし。スケルツォはブラームスの
第1番(BBCL.4187)のアンコールとして演奏されたものです。サン=サーンス
をのぞいて、BBCアーカイヴ音源からの復刻となります。

BBCL 4217 \2180
ステレオ(1)(2)
モノラル(3)
(1)ベートーヴェン:「エグモント」序曲Op.84
(2)同:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
(3)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
ヴォルフガング・シュナイダーハン(Vn)
(1)(2)イシュトヴァン・ケルテス(指)ロンドンSO.
(3)カール・ゼーマン(P)
録音:(1)(2)1964年3月13日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・
ホール(ライヴ)
(3)1956年9月5日エジンバラ、アッシャー・ホール(ライヴ)
すべてBBCアーカイヴからの復刻。ウィーンに生没したシュナイダーハン
(1915-2002)は、オタカル・シェフチーク、ユリウス・ヴィンクラーに師事し
て、ドイツ=オーストリアの本流を汲むスタイルからいまなお根強いファン
を持つヴァイオリニスト。1933年にウィーン響初のコンマスに就任、37年に
はウィーン・フィルのコンマスを歴任したのち、ソリストとして活躍。また
カルテットやクーレンカンプのあとを受けてフィッシャー、マイナルディら
とのトリオでも味わい深い演奏を聴かせました。
50年代にファン・ケンペン、62年にヨッフムとスタジオ録音を残しているベ
ートーヴェン。そのヨッフム盤同様、ティンパニが加わるのが異色という自
作のカデンツァも聴きものですが、なによりあたたかくリリカルな音色が古
きよき香りを伝えます。また、不幸な事故で早くに世を去ったケルテスのラ
イヴとしてもこれは貴重で、音質も良好なステレオという点もうれしいとこ
ろです。
さらに、同じ顔触れによる翌57年のスタジオ盤が有名なブラームス。名コン
ビとの華美に流れぬ朴訥とした味わいは得難い魅力です。

BBCL 4218 \2180
ステレオ
(1)モンテヴェルディ:
あの蔑みの眼差しSV.247-1 / 苦しみが甘美なものならばSV.332 / 面影よ、
呪われよSV.246
(2)ボニファツィオ・グラツィアーニ(1604or05-1664):
カンタータ「棕櫚のように、薔薇のように」
(3)ミスター・バーリングクルー:賛美歌;エホバの御代
(4)ハンフリー:汝、その罪をゆるしたまえ(父なる神への讃歌)
(5)パーセル:
おお、私をどこかしずかな木陰へ連れて行っておくれ / 追い求める美 /
ああ、無情な、残酷な運命よ
(6)シューベルト:
妹の挨拶D.762 / アリエッタ“恋はいたるところに” D.239-6 / アリエッタ
“あちこち矢が飛び交っています”D.239-3 / 沈みゆく太陽にD.457 / リン
ツの試補ヨーゼフ・シュパウン氏へD.749
(7)フォーレ:
マンドリンOp.58-1 / ひそやかにOp.58-2 / 夕暮れOp.83-2 /
捨てられた花Op.39-2
(8)グノー:セレナード
(9)ヘンデル:
オラトリオ「ジョシュア」HWV.64より ああ、私にユバルの竪琴があれば
(10)[ボーナス]ベイカーへのインタビュー(聞き手:マージョリー・アンダ
ーソン)
ジャネット・ベイカー(Ms) レイモンド・レパード(P & Cem) 
ジョイ・ホール(Vc)
録音:1971年6月14日オールドバラ音楽祭[インタビュー]
1969年10月22日BBCスタジオ
英国の名花ベイカーとレパードと30年以上にもおよぶ何ものにも代え難いパー
トナーシップは、1950年代後半ブリテンによるオールドバラ音楽祭での出会
いにはじまります。このリサイタルはブリテンたっての希望で実現したもの。
膨大なレパートリーのかげで自らに厳しかったベイカーのためにレパードが
用意したプログラムは、音楽祭ゆかりのパーセル、モンテヴェルディのほか
に、レパードが“再発見した”グラツィアーニ、バーリングクルー、パーセ
ルの師で夭折のぺラム・ハンフリー(1647-1674)に加えて、ベイカーお気に
入りのシューベルト、フォーレなど多彩なラインナップ。アンコールのグノ
ー、ヘンデルまで表情豊かな歌唱はさすが女王の貫禄。BBCアーカイヴから
の復刻で音質良好です。





<Anthonello MODE>
今年目白バロック音楽祭で早くも伝説化したライヴが緊急発売!
「濱田の作り出す音楽の一番のよりどころは人間が音楽するにあたって普遍で
あるべき自発性にほかならない。 カテドラルに鳴り響いたモンテヴェルディ
の霊感は同時に演奏者たちの霊感であった。」  音楽評論家・濱田滋郎氏

AMOE 10007/8 2枚組 \2450
モンテヴェルディ:『聖母マリアの夕べの祈り』(1610)
花井尚美(Sp) 高山潤子(Sp) 七条信明(Tn) 谷口洋介(Tn) 
小笠原美敬(Bs) 春日保人(Bs)
濱田芳通(指)アントネッロ
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ
録音:2007年6月1日 東京カテドラル・ライヴ
満場の東京カテドラルの豊かな残響のもと、ユニークな独唱陣、最大編成のア
ントネッロでのぞみ曲を知り尽くした合唱団による即興性に溢れた演奏は、
聴衆を同音楽祭史上最大に沸せました。そのライヴが緊急発売。しかも限定盤
で破格のプライスでございます。お見逃しなく。




<Musica Rediviva>
MRCD 016 \2080
J・S・バッハ:
(1)オルガン小品 (幻想曲 ト長調) BWV572
(2)種々の手法による6つのコラール
目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV645
われいずこに逃れ行かん (わが愛する神に) BWV646
ただ愛する神の摂理にまかす者BWV647
わが魂は主をあがめ BWV648
ああ、われらのもとにとどまれ、主イエス・キリストよ BWV649
汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV650
(3)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545 トリオソナタ ホ短調 BWV528
(4)コラール変奏曲「おお神よ、汝義なる神よ」 BWV767
(5)バビロンの流れのほとりに BWV653 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
ハンス・ファーギウス(Org)
レウヴスタ・ブリューク教会のヨハン・ニクラス・カーマン・オルガン
(1727-28年)
録音:2006年12月17日
レウヴスタ・ブリュークはストックホルムの北西、大学都市ウプサラ近郊にあ
る町。18世紀、鉄鋼業で栄え、町の産業発展に貢献したベルギーの資本家、ル
イ・ド・イェールの膨大な自筆譜コレクションでも知られます。この町の教会
に設置されたヨハン・ニクラス・カーマン・オルガンは、スウェーデンで最良
の状態で保存されたバロックオルガンとされ、2006年に新たな修復が終わりま
した。このレウヴスタ・ブリューク教会のオルガンがもつ魅力を幅広く紹介す
ること。この楽器により、J・S・バッハの無比の音楽をできるだけ忠実に、
説得力のある音楽として再現すること。ハンス・ファーギウスは、その2点を
念頭に置き、このアルバムの選曲を行いました。
バッハのオルガン全作品を BIS に録音したファーギウスは1951年、スウェー
デンのノールショーピング生まれ。彼が生まれた1950年代から60年代にかけて
の演奏とは異なる、力強くあっても、いささかも威圧的でないバッハ。 幻想
曲、コラール、フーガ、トリオソナタ。バッハの音楽を適確なスタイルで弾い
ているのは、現代のアーティストの証し。録音エンジニアはヨーラン・フィン
ベリのセンスと技術のおかげで、バロック期オルガンの音色と響きが、瑞々し
い、鮮やかな音質で収録されました。





<CANTUS>
ここ数年、日本市場での扱いがなかったカントゥス・レーベルの取り扱いを
開始致します。

C 9614 \2080
エアからグラウンドへ-17世紀イギリスの合奏曲
パーセル:
4声のソナタ集よりソナタ第4番ト短調Z805、同第6番(シャコンヌ)ハ短調Z807、
グラウンド ハ短調ZD221、同ニ短調Z668、パヴァーヌ イ長調Z748、
シンフォニア ニ短調
ロック:
ブロークン・コンソート集第1巻(1660)より組曲第2番ト長調、
リトル・コンソート集(1651)より組曲第6番ヘ長調、
2挺のバス・ヴィオールのための二重奏曲集(1652)より組曲ニ短調/ニ長調
ジェンキンス:
ファンシー ト短調(1650頃)、エア・ディヴィジョン ト短調(1650頃)
トリプラ・コンコルディア
録音:1996年10月イタリア、モンテヴァルキ
マイケル・ナイマンが「英国式庭園殺人事件」で素材にしている、パーセルの
ZD221など、初期バロック・イギリスの、グラウンドを初めとする合奏曲は、
ミニマル・ミュージックによく引用されています。そのグラウンドを中心に、
パーセル、ロック、ジェンキンスという当時を代表する作曲家の、グラウン
ドに関連する曲種を集めたのがこの録音。トリプラ・コンコルディアは、時
代様式に忠実に、同時に、その曲種の未来の可能性を感じさせる演奏をして
います。

C 9632 \2080
タブラチュア譜-ルネサンス・ギターのための音楽
ル・ロワ:
ファンタジア第1番&第2番、パヴァーヌ「もし私がそのようであるなら」、
パヴァーヌ、ガイヤルド「もし私がそのようであるなら」、ガイヤルド、
「戦争」によるパヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、ブルゴーニュ
のブランル第1番-第3番、同第5番、同第6番
ブレサン/ル・ロワ:
ファンタジア第5番、「おお、乱れた足取りは」、「ラララ、私は」、
バスダンス「恋の駆け引き知りたがる娘に」、バスダンス風、
トゥルディヨン、プレリュード、鶴のファンタジア、パヴァーヌ「愛を失い、
我が心は張り裂け痛む」、パヴァーヌ、前のパヴァーヌによるガイヤルド、
ガイヤルド
モルレ:
ファンタジア第1番&第2番、「我が目よ、涙を降らせ」、ヴィラネスカ、
ガイヤルド「5歩」、「クラロス伯」による変奏曲、パドゥアーヌ「きれいな
木へ」、ガイヤルド、「わが口元は微笑み」、「セラフィム」、リーパによる
ファンタジア
マイケル・クラドック(ルネサンスG)[1989年ローレンス・K・ブラウン製]
録音:2000年5月スイス、ブリスフェルデン
パリで活躍した演奏家・作曲家にして、出版に携わった3人、アドリアン・ル
・ロワ(c1520-1598)、ギョーム・モルレ(c1510-1558以降)グレゴワール・ブ
レサン(1547-60活躍)の作品集。当時は宗教対立による政情不安な空気が張り
詰め、王家はヴァロワ朝からブルボン朝へ、つまり、摂政として実権を保持
したカトリーヌ・メディシスからアンリ4世王へと移り変わった時代でした。
そのような中にあって、王侯貴族を慰めたインティメットな曲の数々をクラ
ドックが真摯に演奏しています。

C 9705 2枚組 \2450
中世ルネサンスの楽器辞典
[CD1]
擦弦楽器(中世ヴァイオリン、フィドル、ヴィオラ・ダ・ガンバ、16・17世紀
のヴァイオリンとヴィオラ)、發弦楽器(中世とルネサンスのハープ、ダルシ
マー、中世とルネサンスのリュート、ビウエラ、シターン)、中世とルネサン
スのリコーダーとフルート
[CD2]
鍵盤楽器(中世とルネサンスのオルガン、クラヴィコード、ヴァージナル、ハ
ープシコード、ハーディ=ガーディ)、管楽器(中世とルネサンスのコルネット、
サックバット、トロンボーン、トランペット、バグパイプ、ショーム、ボンバ
ルド、クルムホルン、バスーン)
アンドルー・ローレンス=キング、ブリジット・レーヌ、
ドミニク・ヴェラール&アンサンブル・ジル・バンショワ、
マリア・クリスティーナ・キール、ギユメット・ロランス、
コンチェルト・パラティーノ、
エリク・ファン・ネーベル&クッレンデ・コンソート、
イェーテボリ大学アンサンブル、イン・スティル・モデルノ、
ラ・レヴェルディ、他多数
中世ルネサンスの楽器は、図版や実物を見たり、演奏を聴いたりする機会はあ
るものの、モダン楽器と比べた場合、楽器の音を明確に意識して聴く機会は少
ないようです。このアルバムは、比較的短い曲を選び、個別の楽器の音がしっ
かりと聴き取れるよう、楽器によっては独奏、伴奏、アンサンブルという風に、
幾つかの演奏形態をそれぞれ収録。この楽器の音はどんな音だったかという疑
問に、すぐに答えられる、理想的な、楽器の音の辞典となっております。

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