クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-07 No.20-1

2007年07月20日 18時50分25秒 | Weblog
★最ブレス再入荷のご案内★
<BERLIN CLASSICS>
BC 0281 8枚組 \3850
ブラームス:交響曲 全集 第1-4番
ドヴォルザーク:交響曲 全集 第1-9番
オトマール・スウィトナー(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン

===================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<EMI CLASSICS>
CDC-3939992 \1980
ズビグニエフ・プレイスネル&テレーザ・サルゲイロ:
サイレント、ナイト&ドリームス
Perchance(T)
Silence, Night & Dreams(TC)
To Speak(T)
To Dream(T)
To Find(T)
To Know(T)
To Die(T)
Be Beautiful, Go(T)(TC)
To Love
テレーザ・サルゲイロ(ヴォーカル)(T)
トマス・カリー(ボーイ・ソプラノ)(TC)
AUKSO オーケストラ、 マレク・モス指揮
カメラータ・シレシア合唱団
アンナ・ショスタク指揮
作曲:ズビグニエフ・プレイスネル
映画「トリコロール」シリーズの鬼才の新作、マドレデウスのテレーザとリベ
ラのソリスト、トム・カリーが参加
ズビグニエフ・プレイスネルはポーランドで数多くの受賞を獲得している作曲
家。完全に独学で学び、数多くの映画(ルイ・マル、Agnieszka Holland、
Antoni Krauze作品)のための音楽を作曲。クシシュトフ・キェシロフスキ監
督の「トリコロール」シリーズの音楽で世界的に注目された。最近ではデイ
ヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)のアルバム「On an Island」のオー
ケストラ・パートを作曲。ポーランドを代表するのみならず世界を代表する作
曲家として評価されている。「サイレント、ナイト & ドリームス」はオー
ケストラ、合唱、ソリストによる大規模な作品で、「ヨブ記」によるテキスト
を使用、ラテン語と英語で歌われる。9月4日にはアテネのアクロポリスにてテ
レーザが参加しプレイスネル自身が指揮をするコンサートが予定されている。
12月にはロンドンのバービカン・ホールでのコンサートが決定。さらにポーラ
ンド、フランス、ポルトガルでの公演も検討されている注目作品で

CZS-3976292(5CD+1DVD) \4500
アルバン・ベルク四重奏団/オマージュ(限定盤)
CD1
ハイドン:弦楽四重奏曲ハ長調Op.76-3「皇帝」(Hob.III/77)(94年録音)
モーツァルト:
弦楽四重奏曲第20番ニ長調 K.499「ホフマイスター」(88年録音)
ホフシュテッター:セレナーデ(ハイドン:Op.3-5として出版)(94年録音)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135(89年ライヴ録音)
CD2
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー」(79年録音)*
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13(2000年ライヴ録音)
CD3
スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」(90年ライヴ録音)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「ないしょの手紙」(94年ライヴ録音)
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番ハ長調(85年録音) 
CD4
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調(1903)(84年録音)
ベルク:抒情組曲(1925/6)(92年録音)
ストラヴィンスキー:
ラウール・デュフィ追悼の二重カノン(1959)(83年録音)
リーム:弦楽四重奏曲第4番(90年ライヴ録音)
CD5
シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887(97年ライヴ録音)
ランナー:マリアのワルツOp.143
J.シュトラウスI世:ワルツ「ウイーンの情緒」Op.116
ランナー:ワルツ「求婚者」Op.103(以上92年録音)
DVD
収録内容は未詳です。
アルバン・ベルク四重奏団
(ギュンター・ピヒラー/第1ヴァイオリン、ゲルハルト・シュルツ/第2ヴァイ
オリン、トーマス・カクシュカ/ヴィオラ、*ハット・バイエルレ/ヴィオラ、
ヴァレンティン・エルベン/チェロ)
2007/2008シーズンに実施される、さよならコンサート世界ツアーに合わせて
発売。永年世界最高の四重奏団として音楽界をリードしてきた彼らの演奏、
録音活動のハイライトともいうべき作品を5CDにまとめてご案内。多数の新作
も手掛けた彼らならではの弦楽四重奏作品のアンソロジーともいうべき作品
が収められています。

●SIMON RATTLE EDITION
CZS-5007212 14枚組 \10500
マーラー:交響曲全集(限定盤)
「子供の不思議な角笛」より8つの歌曲 w/キーンリイサイド、
嘆きの歌(完全オリジナル版) w/デーゼ、ホッジソン、ティアー、レア、
大地の歌 より 「別離」(部分) 
w/フォン・オッター、バーミンガム市交響楽団
大地の歌 w/ザイフェルト、ハンプソン、バーミンガム市交響楽団
以上 サイモン・ラトル指揮
足掛け17年の歳月を刻んで完成した全曲録音の集大成
ラトルのマーラー交響曲録音サイクルは1986年の第2番に始まり2002年の第5番
で完成、この間にラトルのポジションはバーミンガムの主席指揮者からベルリ
ン・フィルの音楽監督へと変化しました。3つのオーケストラにまたがるマー
ラーの交響曲が初めて1セットにまとめられたボックス。
クラッシュメル・ボックス、68Pブックレット付き

CZS-5007532 5枚組 \3750
シベリウス:交響曲全集(限定盤)
CD1
交響曲第1番ホ短調Op.39
ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)
バーミンガム市交響楽団
CD2
交響曲第2番ニ長調Op.42
交響曲第3番ハ長調Op.52
バーミンガム市交響楽団
CD3
交響曲第4番イ短調Op.63
交響曲第6番ニ短調Op.104
大洋の女神Op.73
バーミンガム市交響楽団
CD4
交響曲第5番変ホ長調Op.82
鶴のいる風景-クオレマOp.44
交響曲第7番ハ長調Op.105
以上 バーミンガム市交響楽団
夜の騎行と日の出Op.55
フィルハーモニア管弦楽団
CD5
交響曲第5番変ホ長調Op.82
フィルハーモニア管弦楽団
以上 サイモン・ラトル指揮
2007年はラトルがEMIクラシックス・レーベルに録音を開始して30年、記念の
年にボックス・セットにまとめられたシベリウス録音。マーラーと同様に数多
くの賞賛を勝ち得た名録音です。クラッシュメル・ボックス、28Pブックレット

DVBW-5009709(DVD-Video) 2枚組 \4500
モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ
ドン・ジョヴァンニ/ サイモン・キーンリイサイド(バリトン)
レポレロ/ アントン・シャリンガー(バス)
騎士長/ アルフレート・ムフ(バス)
ドンナ・エルヴィラ/ マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
ドンナ・アンナ/ エヴァ・メイ(ソプラノ)
ドン・オッターヴィオ/ピョートル・ベチャーラ(テナー) 
ツェルリーナ/マルティナ・ヤンコヴァ(ソプラノ)
チューリッヒ歌劇場合唱団、管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮 (ライヴ録音) 
アマレイ・ボックス、12Pブックレット

DVBW-5009699(DVD-Video) 2枚組 \4500
シューベルト:フィエラブラス
50カール王/ ラズロ・ポルガー(バス)
(エマ(彼の娘)/ ユリアネ・バンゼ(ソプラノ)
ロランド(フランクの軍指揮官)/ ミヒャエル・フォレ(バリトン) 
エギンハルト(カールの宮廷の騎士)/ クリストフ・シュトレール(テナー)
ボラント(ムーアの王子)/ ギュンター・グロイスベック(バス)
フィエラブラス(彼の息子)/ ヨナス・カウフマン(テナー)
フロリンダ(彼の娘)/ トゥワイラ・ロビンソン(ソプラノ) 
シューベルト/ ヴォルフガング・ボイシェル
チューリッヒ歌劇場合唱団、管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮 (ライヴ録音) 
アマレイ・ボックス、12Pブックレット

DVBW-5009719(DVD-Video) 2枚組 \4500
ブリテン:ピーター・グライムズ
ピーター・グライムズ/ クリストファー・ヴェントリス(テナー)
エレン・オーフォード/ エミリー・マギー(ソプラノ)
ボルストロード船長/ アルフレート・ムフ(バリトン)
アンティー/ リリアナ・ニキティーヌ(メゾソプラノ) 
スウォロー/ リチャード・アンガス(バス)
牧師/ マーティン・ツァイセット(テナー)
ネッド・キーン/ チェイン・デイヴィッドソン(バリトン) 他
チューリッヒ歌劇場合唱団、管弦楽団
フランツ・ウェルザー=メスト指揮 (ライヴ録音) 
アマレイ・ボックス、12Pブックレット
9月初旬の来日公演でその実力のヴェールを脱ぐチューリッヒ歌劇場のレパー
トリーを収録した新収録のDVD。




<TAHRA>
TAH 610 \2300
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 
(2)ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調 
リスト:
(3)小鳥に説教する聖フランチェスコ 
(4)水の上を歩く聖フランチェスコ
(1)アルフレッド・コルトー(Pf) 
ヴィクトール・デザルザンス(指)ローザンヌ室内管
(2)ヴラド・ぺルルミュテール(Pf) ジーヌ・ゴーティエ(Vn) 
アンドレ・レヴィ(Vc)
(3)(4)ぺルルミュテール(Pf)
録音:(1)1947年4月13日 (2)1954年5月7日 (3)(4)1939年
今回のピアノ・アーカイヴ・シリーズの目玉はなんといってもこのコルトー
のベートーヴェンでしょう。ミスタッチはあってもすこぶる味のある演奏で
す。その「味」はトロとか松坂牛といった素材の「味」ではなく、たとえる
ならば燻製系か醗酵系で噛めば噛むほど味が出てくるといったたぐいの味で
す。(1)(2)初出。

TAH 631 \2300
(1)シューマン:ピアノ協奏曲
(2)リスト:ピアノ協奏曲
(3)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
(4)ショパン:ワルツ遺作
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Pf)
(1)ヘルマン・シェルヘン(指)スイス・イタリア語放送管
(2)ディミトリー・ミトロプーロス(指)フィレンツェ五月音楽祭管
(3)フランコ・カラッチオーロ(指)ローマRAI管
録音:(1)1956年6月21日 (2)1953年6月17日 (3)(4)1956年5月12日
料理人の腕も素材もしっかりした☆☆☆のレストランにたとえられましょう
か。録音も聴きやすくミケランジェリの音を堪能できます。

TAH 628 \2300
モーツァルト:
(1)ピアノ協奏曲第19番K.459
(2)ピアノ協奏曲第20番K.466
クララ・ハスキル(Pf)
(1)イェジー・カトレヴィッツ(指)ブザンソン音楽祭
(2)カラヤン(指)フィルハーモニア管
録音:(1)1956年9月6日(2)1956年1月28日ザルツブルク
これは本枯れの鰹節と昆布から丁寧に出汁をとり、自家製の味噌で味噌汁を
つくったようなもの。至福のひと時。(1)は初出。

TAH 629 \2300
モーツァルト:(1)ピアノ協奏曲第21番K.467 (2)ピアノ協奏曲第23番K.488
(3)バッハ:イタリア協奏曲BWV.971
(4)ラモー:ロンドー「一つ目の巨人」
モニック・アース(Pf)
(1)ハンス・ロスバウト(指)バーデン・バーデン響
(2)シュミット・イッセルシュテット(指)NDR響
録音:(1)1956年11月9日 (2)1956年1月27日 (3)(4)1946年2月Decca録音
ラヴェル、ドビュッシーを得意にしていたモニック・アースの珠玉のモーツァ
ルト。ロスバウト、イッセルシュテットの伴奏も実に味わい深いもの。
(1)(2)初出。

TAH 630 \2300
ショパン:
(1)ピアノ協奏曲第2番Op.21 (2)舟歌Op.60 
(3)マズルカOp.30-3,Op.41-3,Op.24-4 (4)夜想曲Op.27-1,Op.15-1 
(5)フランツ・ワルターによるインタヴュー
ユウラ・ギュラー(Pf)
(1)エドモンド・アッピア(Pf)スイス・ロマンド管
録音:(1)1959年6月10日 (2)1960年2月17日 (3)1962年4月6日 
(4)1975年10月20日ステレオ (5)1958年1月15日
ギュラーは1895年、マルセイユ生まれ。ロシア人の父親とルーマニア人の母親
をもち、パリ音楽院には12歳で入学。14歳の時にはコルトーのクラスのハスキ
ルを抜いて、ベートーヴェンの変奏曲の演奏で1位になっている。30年代には
ロンドンではソロモン、バックハウス、ヨーゼフ・ホフマンと並び称されて
いた。すべて初出。

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07-07 No.20-2

2007年07月20日 18時49分22秒 | Weblog
<audite>
=バイエルン放送アーカイヴ=
AU 95495 \2280
ステレオ
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年 / ノヴァーク版)
カール・べーム(指)バイエルン放送交響楽団
録音:1971年11月16日ミュンヘン、レジデンツ・ヘルクレスザール
べームとバイエルン放送響の顔合わせによるブルックナー。第7番(AU.95494)
につづき、1971年のブルックナー第8番が登場します。正規では初出となるこ
の演奏は、第7番同様に速めのテンポを採用している点が特徴。べームの代表
盤とされるDGのセッション録音(1976年)に比べて、全体でほぼ8分あまり速
くなっています。とりわけ後半2楽章での印象のちがいは大きく、おだやかな
ウィーン・フィル盤とは異なり、まことに熱い演奏が繰り広げられています。
キャリアの初期からブルックナーを好んで取り上げていたべームですが、
1936年にドレスデンで行なった3つの録音を別にすれば、本格的に録音するよ
うになったのはようやく70年代に入ってから。第7番とともに、当バイエルン
放送響との第8番はあまり多いとはいえないべームのブルックナー演奏を検証
するうえで、かけがえのないものといえるでしょう。
このたびもバイエルン放送アーカイヴの正規音源使用によるため、すぐれた
音質といえましょう。




<SUPRAPHON>
=ターリヒ・エディション完結篇!第6回発売3タイトル=
SU 3835 \1480
モノラル
「ターリヒ・エディションVol.15」
モーツァルト:
(1)ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調KV.218
(2)クラリネット協奏曲イ長調KV.622
(3)セレナード第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」KV.361 / 370a
(4)[ボーナス]ターリヒ、ある若い聴衆にむけて語る(1954年11月17日)
イルジー・ノヴァーク(Vn)ヴラディミール・ルジーハ(Cl)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)チェコ・フィルハーモニックO.
録音:(1)1955年3月(2)-(4)1954年11月プラハ
ターリヒが終生敬愛してやまなかったモーツァルトを集めたアルバム。チェ
コ・フィルの管楽メンバーと演奏した「グラン・パルティータ」のライヴは、
このたび初CD化となります。コンチェルトも聴きもので、クラリネット協奏
曲でソロをとるのは、ほぼ四半世紀にわたってチェコ・フィルのトップだっ
た名手ルジーハ(1904-1978)。また、スメタナ四重奏団の第1ヴァイオリン
で知られるノヴァーク(1924年生まれ)。かれは当時まだ音楽院の学生であ
ったにもかかわらず、ターリヒによってチェコ室内管のコンサート・マスタ
ーに抜擢されて、同オケに在籍することになります(1945-48年)。なお、ボ
ーナスとして、1分強のターリヒの肉声スピーチを収録。

SU 3836 \1480
モノラル
「ターリヒ・エディションVol.16」
(1)J.A.ベンダ:シンフォニア変ロ長調
(2)ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調Op.22
(3)スーク:弦楽セレナード 変ホ長調Op.6
(4)チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(管弦楽版)
(5)同:無言歌 ヘ長調Op.2-3(管弦楽版)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO.プラハ・ソロイスツO.
スロヴァキア・フィルハーモニック室内O.
指揮者になる以前、1903年にベルリン・フィルのコンマスに就任して、ヴァイ
オリニストとして嘱望されていたターリヒ。かれにとって室内楽というジャン
ルは生涯で、とくにキャリアの初期と後期ではとても重要なものでした。わす
れてならないのが2シーズンたらずと短命に終わったものの、自ら創設したチェ
コ室内管弦楽団(1946-48)に没頭した一時期のこと。ふたつのセレナードを
はじめ、ここに聴く作品の数々はそこでの経験を感じさせるような美しく繊細
な表現が活きています。ベンダとチャイコフスキーが初CD化。

SU 3837 2枚組 \2960
モノラル
「ターリヒ・エディションVol.17」
(1)スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より高い城 / モルダウ / シャールカ
(2)ヴィレム・ブロデク(1834-1874):歌劇「泉のほとりで」序曲
(3)カレル・コヴァジョヴィツ(1862-1920):鉱夫のポルカ
(4)スメタナ:ポルカ「われらの乙女たちに」
(5)同:歌劇「リブシェ」序曲
(6)同:歌劇「ふたりのやもめ」より第2幕アネジュカのレチタティーヴォと
アリア
(7)同:プラハの謝肉祭-序奏とポロネーズ
(8)ヤナーチェク / ターリヒ編:歌劇「利口な女狐の物語」組曲よりアンダ
ンテ / アレグロ
(9)ヨゼフ・スーク:組曲「おとぎ話」Op.16より白鳥と孔雀の戯れ
(10)ドヴォルザーク:交響詩「真昼の魔女」Op.108
[ボーナス]ターリヒの語り
(11)ドヴォルザークの新世界交響曲のリハーサル
(12)自身の命名祝日におけるスピーチ
(13)ドヴォルザークのチェロ協奏曲のリハーサル
エピローグ
(14)ターリヒの思い出
リュドミラ・ドヴォジャコヴァー(S)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
ヴァーツラフ・ターリヒ(指)
チェコ・フィルハーモニックO. プラハ放送SO.
録音:(1)1929年9月(4)-(5)1940年4月(6)(7)1953年4-6月
(8)-(12)1954年4-9月(13)1952年6月(14)1956年11月プラハ
2005年にスタートし全17巻におよぶターリヒ・エディションがついに完結。
最終巻は1929年のHMV録音による「わが祖国」全曲録音(チェコ・フィルと行
なったターリヒにとって記念すべき最初の録音)からの3曲にはじまり、母国
の作曲家ばかりを集めた内容。なかでも注目はボーナスに収められたターリ
ヒによるリハーサル。なかでも10分ちかくにおよぶロストロとのやりとりは
圧巻。音楽を作り上げてゆくプロセスの一端がうかがえて、興味の尽きない
ものとなっています。




<KING INTERNATIONAL>
KDC 7004 \2180
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.4
(1)モーツァルト:交響曲第40番
(2)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
(3)モーツァルト:交響曲第39番
ブルーノ・ワルター(指)
(1)ウィーン・フィル1952年5月17日
(2)(3)ストックホルム・フィル 1950年9月8日 (TAHRA番号:TAH508)
考えれば考えるほど分らなくなる!この1952年5月17日のウィーン・ライヴ。
「これがUNO!」vol.1でリリースされた「大地の歌」と同じ日の録音なのだ。
「40番」と「大地の歌」を組合せた夢のプログラム。ワルターはこの組合せ
を愛し、しばしば演奏しているが、52年のウィーン音楽祭でもムジークフェ
ラインザールの聴衆を魅了したのである。コンサートは17日と18日の2回行な
われ、初日の方の2曲がCD化されたことになる。でも、おかしい。すでにソニ
ーから18日の「40番」ライヴが出ているが、本盤の17日ライヴとはずいぶん
指揮自体が違うからだ。 (宇野功芳-ライナーノーツより)
1952年のモーツァルト40番と1950年ストックホルムでの演奏会を収録したア
ルバム。(輸入盤では2枚組+シューベルト「グレート」入り)。1952年5月
17日にはムジークフェラインでフェリアー、パツァークとの「大地の歌」
(KDC7001)とこのモーツァルト40番のコンサートが行われました。18日の
SONY盤の前日のライヴ収録で演奏も大変そっくりですが、ワルターの指揮が
微妙に違います。宇野功芳氏も解説で【ワルター謎の40番】と題して、この
演奏の謎について解析。解説を読み、聴き比べをすると、この演奏の謎が解
けるかもしれません。





<3rd Records & Publishers>
3RD 003 \2800
フィンランドのピアノ作品で綴る24節気
<小寒> シベリウス:エレジアコ 作品76-10
<大寒> パルムグレン:粉雪 作品57-2
<立春> パルムグレン:ロマンス 作品73-1
<雨水> ハンニカイネン:ドビュッシーのシルエット 作品20-4
<啓蟄> パルムグレン:星はまたたく 作品72-1
<春分> ハンニカイネン:問い 作品11b-4
<清明> パルムグレン:黄昏の幻想 作品73-3
<穀雨> シベリウス:即興曲 作品5-5
<立夏> パルムグレン:5月の太陽は微笑む 作品102-5
<小満> パルムグレン:5月の夜 作品27-4
<芒種> シベリウス:踊りの歌 作品34-2
<夏至> シベリウス:ピヒラヤの花咲く時 作品75-1
<小暑> シベリウス:白樺 作品75-4
<大暑> シベリウス:金魚草 作品85-4
<立秋> シベリウス:つりがね草 作品85-5
<処暑> シベリウス:ソナチネ第2番第2楽章 作品67-2
<白露> パルムグレン:とんぼ 作品27-3
<秋分> シベリウス:ソナチネ第1番第1楽章 作品67-1
<寒露> パルムグレン:別れ
<霜降> パルムグレン:歌あそび
<立冬> シベリウス:ソネット 作品94-3
<小雪> シベリウス:道化芝居 作品76-13
<大雪> シベリウス:もみの木 作品75-5
<冬至> パルムグレン:地に平和 作品102-12
鈴木美奈子(P) 録音:2006年9月7、8日 相模湖交流センターホール
シベリウス、パルムグレン、ハンニカイネンの3人のピアノ曲を集め、日本の
24節気になぞらえて選曲されたユニークなコンセプト・アルバムです。1月
(タンミクー)=冬の真ん中、2月(ヘルミクー)=水滴の凍る、3月(マー
リスクー)=雪解けに土が顔を出す…などフィンランド語のそれぞれの月の
意味と発音に日本の季節感を重ねて生み出された、フィンランドの大地の息
吹、透明な空気を感じさせる素敵な内容。2007年に没後50年を迎えたフィン
ランドの国民的作曲家シベリウス。「即興曲」作品5-5は美しいメロディーと
繊細な響きに心酔。「北欧のショパン」「光の詩人」とも言われているパル
ムグレンの「星はまたたく」は、高音域のキラキラとした透明な響きが星の
またたきをイメージさせ、ぴーんと張り詰めた北の空気を感じさせる曲。ド
ビュッシーへのオマージュとして作曲された、ピアニストでもあり作曲家の
イルマリ・ハンニカイネンの「ドビュッシーのシルエット」。などなど美し
く可憐なフィンランドのピアノ曲を楽しむことの出来る1枚。ピアノ・ファン、
北欧ファンならずとも必聴のアルバムです。ジャケットも美しい!
鈴木 美奈子 プロフィール
桐朋学園大学音楽学部を経て、1987年ハンガリーのリスト音楽院に留学。ま
た、88年にはチェ口の川上徹と、デュオ・ヴィガドーを結成。ハンガリーの
バルトーク音楽祭、シカゴでのラヴィニア音楽祭に参加し、特にバルトーク
での演奏において、「彼女の演奏は、日本人がバルトークの書いた民族音楽
を深く理解しうるという、好例である」(ゾルターン・コチシュ)との高い
評価を得る。帰国後は、仙台フィルハーモニー管弦楽団とモーツァルトやグ
リークのピアノ協奏曲等を共演。91年デュオ・ヴィガドーとして、日本室内
楽コンクール・デュオ部門にて築2位を受賞。NHK/FM『土曜リサイタル』出
演や、原村・リゾナーレ音楽祭にゲストアーティストとして招聘されるなど、
幅広く活躍する他、後進の指導にも積極的である。




<Edition HST>
HST-045 \2500
ヴァンハル(1739 ‐1813):疾風怒濤交響曲集第五巻
交響曲イ短調Bryan a1、交響曲ヘ短調Bryan f1
指揮:室伏正隆
演奏:ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
録音:2007年5月、東京府中の森芸術劇場ヴィーンホールでのライヴ録音
ヴァンハルの短調交響曲作曲時期は、大きく1760年代イタリア留学前と1770
年代留学後の二つに分かれる。 前期ではハ短調、ニ短調、ト短調、イ短調
(Bryan c2,c3 d1, g1, g2, a2)が作曲され、後期には、ニ短調、ヘ短調、
イ短調(Bryan d2, f1, a1)の三曲が作曲された。 18世紀後期の短調交響曲
では、ホルンが無弁であることから、主調音と平行調音の二種類を指定し和音
を形成するのが慣例であったが(e.g.ト短調ではト調gと変ロ調b)、ヴァン
ハルは更にこれを発展、属音を追加させ三種類のホルンを指定した。(e.g.
イ短調では、イ調a、ハ調c、ホ調e、 ヘ短調では、へ調f、変イ調As、ハ調c。
特にハ調は当時のトランペットと同じ管長のアルト管であるため、疾風怒濤
の悲痛な叫びが再現される)
このシステムはその後、特に19世紀フランス作曲家に広く選択された。(e.g.
ヴェルディ作曲トロヴァトーレなど) 実際の編成では、更に補強を兼ねて
ヘ短調交響曲(f1)では4本ホルンを指定している。 さらに既出録音で有名な
ニ短調「聖金曜日交響曲」(d1)では5本ホルンが指定されている。 ブライア
ン氏はこの一連の交響曲集マルチプル・ホルン・シンフォニーと名付けた。
(イ短調Bryan a1は、既にサリエリ楽団の演奏がCD録音されているが、残念な
がら製作予算の都合からか、ホルンはイ音とホ音の2本しか使用されておらず、
本来の編成による録音は本CDが初録音。)




<SERENADE(CD-R)>
ブラームス:交響曲第4番
ワーグナー:
歌劇「ローエングリン」第3幕前奏曲
楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
歌劇「タンホイザー」序曲
楽劇「ワルキューレ」よりワルキューレの騎行
ポール・パレー指揮
デトロイト交響楽団
パレーがマーキュリーに録音したワーグナーの管弦楽曲集は、すべて最初に
モノーラルで発売されている。しかし、その中でステレオで収録されたもの
はのちにステレオLPで発売され、さらにこのステレオ録音はCD化もされた。
しかしながら、モノーラルで録音された方はある時期以降は全く再発売され
ていない。もちろん、ステレオとモノーラルでは大きく違うわけだが、モノ
ーラルの方の演奏内容が著しく落ちるということではない。それどころか、
この男性的な迫力に満ち、きりりと引き締まった冴えた音を聴いていると、
CDR化して良かったと心底思う。
ブラームスの方は唯一の正規録音で、目下のところパレーのブラームスを聴
こうとすればこれしかない。この演奏はかつてアメリカでプライヴェート
CDR盤が発売されたが、このCDRはなぜかアメリカ以外には出荷しないので、
国内では事実上初CDR化となる。演奏はワーグナー同様、端正で力強いが、
第4楽章をはじめ、意外にテンポが揺れる場面も少なくない。なお、第2楽章
の7分30秒付近では音が歪むが、これはオリジナル通りである。(平林 直哉)

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07-07 No.19-1

2007年07月20日 12時49分15秒 | Weblog
<DECCA & PHILIPS>
4759082(CD+DVD)デラックス限定盤《DVD付》 \6700
4759077 限定盤CD《ハードブック・カヴァー付》(CDサイズ) \2680
4759078 通常盤CD \1850
バルトリ/「マリア」 
マヌエル・ガルシア(1775-1832):
(19世紀の歌手で、マリア・マリブランの母親)
レチタティーヴォ、シェーナとアリア(セミラーミデ):”E non lo vedo…Son
regina” from   Act 2 of La Figlia dell’aria
ジュゼッペ・ペルシアーニ(c.1799-1869):
ロマンツァ(イネツ):”Cari giorni”-《イネツ・ディ・カストロ》(第2幕)
ジョヴァンニ・パチーニ(1796-1867):
ロンド(タンクレディ):”Dopo tante e tante pene”
Alternative aria for Rossini’s opera Tancredi
マリア・マルブラン(1808-1836):
★ロンド(アディーナ):”Prendi, per me sei libero”
Alternative aria in Act 2 of Donizetti’s L’elisier d’amore
マリア・マルブラン
“Rataplan”:Chansonette, published as No.6 in the Album Lyrique
マヌエル・ガルシア
★Caballo:”Yo que soy contrabandista” from the monologue opera El
poeta calculista"
ジャック=フロマンタル・アレヴィ(1799-1862)(仏)
カヴァティーナ(クラリ):”Come dolce a me favelli” -《クラリ》(第1幕)
ジョヴァンニ・パチーニ
Scena ultima “Se il mio desir…Cedi al duol” and stretta”Ira del
ciel”(Irene)-《Irene o L’Assedio di Messina》(第2幕)
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)
★演奏会用アリア「不幸な女よ」、op.94 ソプラノとオーケストラのための
ヨハン・ネボムク・フンメル(1778-1837)
“Air a la Tirolienne avec Variations”
ラウロ・ロッシ(1812-1885)
ロンド・フィナーレ(アメリア):”Scorrete, o lagrime”-melodramma comico
in 3 acts Amelia ovvero Otto anni di costanza
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(1801-1835)
★最後のアリア「おお、花よ、お前に会えるとは思わなかった・・・ああ、
この思いを乱さないで」(アミーナ:s)-《夢遊病の女》
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ
狂乱の場「あなたの優しい声が」(エルヴィラ:s)-《清教徒》
ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868)
ロジーナのカヴァティーナ「今の歌声は心にひびく」(s)-《セビーリャの理
髪師》(第1幕)
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ
カヴァティーナ(ノルマ):「清らかな女神よ」(s)-《ノルマ》(第1幕)
マイケル・ウィリアム・バルフ(1808-1870)(アイルランド)
バラード(Isoline):”You moon o’er the mountains” from Act 1 of the
Maid of Artois
●DVD収録(予定)
1.★のクリップ(録音風景)
2.インタビュー
3.トレーラー
4.フォトギャラリー
5.ディスコグラフィー
ハードカヴァー・ブックは(24cm×24cm)約200ページ(デラックス盤のみ)
チェチーリア・バルトリ(S)
マキシム・ヴェンゲーロフ(vn)
スキンティッラ管弦楽団 インターナショナル室内ソロイスツ
指揮:アダム・フィッシャー (合唱指揮:ユルク・ヘンメルリ)
録音:2006年8月-10月 チューリッヒ
『サリエリ・アルバム』やマイナー・オペラのアリアを集めた『禁じられたオ
ペラ』を成功させ、昨年2006年には久し振りの来日を果たし大きな話題となっ
たチェチーリア・バルトリ。圧倒的な歌唱能力とチャーミングな容姿が相俟っ
て、世界中の人気と注目を集め続けています。その彼女の新譜は、これまた個
性的なテーマを選んだものとなりました。タイトルの「マリア」とは19世紀に
活躍したスペイン出身の大メゾ・ソプラノ歌手マリア・マリブラン(1808-36)
を指します。ちなみに、彼女が活躍した当時は、男声テノールのジョヴァンニ
・ルビーニも登場し、近代声楽が始まったとされる時期に当たります。マリブ
ランは、30歳を前にして落馬のため早世してしまったが、時代を代表する歌手
であることに変わりはありません。その名声はきわめて高く、たとえば、ヴェ
ネツィアにあるマリブラン劇場とはもちろんこの歌手の名にちなんで付けられ
たものであることにも例えられます。また、作曲家ロバート・ラッセル・ベネ
ットは歌劇《マリア・マリブラン》(1935)を書いているし、オペラ好きな映
画監督ヴェルナー・シュレーターも『マリア・マリブランの死』(1972)とい
う作品を撮っています。バルトリは、このアルバムを、スペインのフラメンコ
からチロルのヨーデルまで、言語にしてイタリア、フランス、スペイン、英語
と実に多彩な作品で構成しています。それは、大歌手マリブランにオマージュ
を捧げるとともに、ベル・カント歌手としての自分のルーツと更なる可能性を
探ろうとしているためと言えるかも知れないでしょう。
収録作品の多くは世界初録音となります。たとえば、ナポリのサン・カルロ
場の音楽監督も務めたイタリア・オペラの作曲家パチーニの《イレーネ》は長
く忘れられていた作品の一つ。マヌエル・ガルシアは、マリブランの父で、
《セビリャの理髪師》の初演でアルマヴィーヴァ伯爵を歌ったことでも知られ
る19世紀前半に活躍した名高いテノール歌手。アレヴィの《クラリ》もマリブ
ランが主役を演じた作品です(なお、2008年5月にはチューリヒ歌劇場で、バ
ルトリ、A.フィッシャー、ヘンメルリらの当アルバム・メンバーで上演が予定
されているとのこと)。ロッシは、マチェラータ生まれの指揮者・作曲家で、
同地の劇場がテアトロ・ラウロ・ロッシと彼の名を冠すような名士。メンデル
スゾーンの演奏会用アリアは、声、独奏ヴァイオリンと管弦楽の編成で書かれ
たロンドン・ヴァージョンで演奏されています。ヴァイオリンには世界的名手
のヴェンゲーロフがフィーチュアされているという豪華さも聴きどころのひと
つです。アルバムの最後は《ノルマ》。有名な曲を歌ってアルバムをまとめる
というのも心憎い意図。伴奏のスキンティッラ管弦楽団とは、チューリヒ歌劇
場のオーケストラのこと。但し、その中で、17、18世紀音楽上演用として1996
年に特化したピリオド・オーケストラ部門を指します。指揮者は『サリエリ・
アルバム』でもタッグを組んだアダム・フィッシャー。気心の知れた阿吽の呼
吸が約束されているということでしょうか。
なお、今作はCDとDVDがセットになったデラックス・ヴァージョンとハードカ
ヴァー付CDの二つの限定盤とジュエル・ケース入り通常盤の3仕様にてリリー
スされます。

4759079 \1850
「ルビーニのためのアリア集」
ベッリーニ:歌劇《海賊》
ロッシーニ:歌劇《イギリスの女王エリザベス》
ドニゼッティ:歌劇《マリーノ・ファリエーロ》
ロッシーニ:歌劇《イタリアのトルコ人》
ベッリーニ:歌劇《ビアンカとフェルナンド》
ロッシーニ:歌劇《湖上の美人》
ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》
フアン・ディエゴ・フローレス(T)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団 指揮:ロベルト・アバド
録音:2007年 ローマ
19世紀に活躍した大スター、ジョヴァンニ・バッティスタ・ルビーニ(1794-
1854)。彼は、近代的テノールの祖と評価される名歌手で、高音から低音まで
驚異的に広い声域を出すことができ、かつそのすべてに万遍なくしっかりと張
りのある声を出すことが可能だったといわれています。そのため、ベッリーニ
やドニゼッティらのお気に入り歌手として一世を風靡しました。たとえばベッ
リーニの歌劇《清教徒》は彼のために書かれたオペラであることも知られてい
ます。
その名歌手を記念して制作されたのがこのCD。今をときめくスター・テノール
歌手フアン・ディエゴ・フローレスが、ルビーニが得意としたロッシーニ、
ベッリーニ、ドニゼッティのアリアを歌い讃えた、いわゆるトリビュート・
アルバムです(ルビーニとフローレスは得意とするレパートリーが多く重なり
ます)。ここで歌われているアリアはどれも美しいものの、あまり有名とは言
い難い。さらに、すぐれた歌手にしか許されない音楽的・技術的スリリングさ
を有したものばかりです。しかし、臆することはなくフローレスは、まさに現
代のルビーニとして、すぐれた芸術的歌唱を披露し、それぞれを宝石のように
聴かせています。それはまるで、新旧のベル・カント・テノールの頂点に立つ
2人が共演しているかのようです。

●ORIGINALS
4758663 3枚組 \3800
ガーシュウィン:歌劇《ポーギーとベス》
ウィラード・ホワイト(ポーギー/Br)
レオーナ・ミッチェル(ベス/S)
マケンリー・ボートライト(クラウン/Br)
フローレンス・クィヴァー(セリーナ/S)
バーバラ・ヘンドリックス(クララ/S)
バーバラ・コンラッド(マリア/A)
アーサー・トンプソン(ジェイク/Br)
フランソワ・クレモン(スポーティング・ライフ/T)
台本:デュボース・ヘイワード
歌詞:デュボース・ヘイワード&ドロシー・K. ヘイワード
クリーヴランド管弦楽団&合唱団 指揮:ロリン・マゼール
録音:1975年8月 マソニック・オーディトリアム、クリーヴランド
38歳の若さで世を去ったガーシュウィンが、その2年前に作曲した傑作オペラ。
黒人を扱ったジャズ・オペラという内容は、当時としては類を見ない斬新なも
のであり、ポピュラー・ソングからミュージカル・コメディ、そしてクラシッ
クのジャンルをことごとく吸収・成功させていったガーシュウィンのひとつの
到達点とみなしうる作品です。マゼールによる録音は、この作品の決定盤とし
て広く知られていながら、しばらくカタログから消えていたもの。今年2007年
にガーシュウィンが没後70周年を迎えるのを機に、いよいよ再発されたのは喜
ばしいことです。なお、主演のポーギー役を務めるウィラード・ホワイトは、
後にサイモン・ラトルが録音・録画した際にも敬して招かれていました。〈サ
マータイム〉を歌っているのはバーバラ・ヘンドリックス。

4758667 2枚組 \2550
カタラーニ:歌劇《ラ・ワリー》(全4幕)
レナータ・テバルディ(ワリー/S)
マリオ・デル・モナコ(ハーゲンバッハ/T)
ピエロ・カップチッリ(ゲルナー/Br)
フスティノ・ディアス(シュトロミンガー/B)
リディア・マリンピエトリ(ヴァルター/S)
アルフレード・マリオッティ(老兵士/B)
トリノ・リリコ合唱団
モンテ=カルロ国立歌劇場管弦楽団 指揮:ファウスト・クレヴァ
録音:1968年6月 モンテ=カルロ
《ラ・ワリー》は、カタラーニの最も有名にして、殆ど唯一知られるオペラで
す。テバルディが得意とした名高いアリア〈遠くへ行かないで〉(または〈さ
ようなら、故郷の家〉というタイトルでも知られる)は、この《ワリー》の
第1幕で歌われるものです。元々人気のあるアリアでしたが、フランス映画
『ディーバ』(1981年)に使用され、より一層広く知られるようになりまし
た。ちなみに、その他にも映画『誰かに見られてる』(1987年)、『厚化粧の
女』(1990年)、『フィラデルフィア』(1993年)などで用いられています。
そのような人気にもかかわらず、残念なことに、このオペラの全曲録音はきわ
めて少なく、このデッカ盤は、その意味でも十二分に貴重ですが、さらにテバ
ルディ、デル・モナコ、カップッチッリら、ゴージャスきわまりない歌手陣を
揃えている点においても、まさに決定盤と言えるでしょう。そしてその地位は
今後も長く揺るがされることはないでしょう。指揮のファウスト・クレヴァ
は、1902年トリエステに生まれ、ミラノで学んだ指揮者。1920年にアメリカ
にわたり、メトロポリタン歌劇場で合唱指揮やコレペティートルを務め、サン
フランシスコ-シカゴを経て、メトでオペラ指揮者として活躍しました。この
録音は彼が亡くなる3年前のものです。ちなみに、作曲家と年齢が近かった往
年の名指揮者トスカニーニは、このオペラを大変に気に入っていたらしく、
最初の娘にヒロインと同じワリーという名前を付けたほどでしたちなみに長男
の名は、この作曲家のもうひとつのオペラ《ローレライ》に登場するワルター
でした(ワルターの名は《ワリー》にも出て来ます)。

4758673 3枚組 \3800
ヘンデル:
合奏協奏曲作品3
合奏協奏曲作品6
アカデミー室内管弦楽団 指揮:サー・ネヴィル・マリナー
録音:作品3:1964年、作品6:1968年
ヘンデルの作品3と6は、バロック時代の合奏協奏曲の頂点に位置するものとし
て高く評価されている作品。それぞれ、作品3が全6曲、作品6が全12曲から構
成されています。両曲ともに、ヘンデルの音楽的創造力が最高に発揮されてお
り、特に作品6はコレッリの協奏曲の形式に基づいたもので、きわめて充実し
た内容を持っています。作品3も、オーボエをはじめ、ブロックフレーテやフ
ルート、ファゴットといった管楽器や、オルガン、ハープまで用い、バラエ
ティ豊かで多彩な響が実現されています。当時のマリナー/アカデミー室内
管弦楽団は、これらの曲を最も主要なレパートリーとしており、それゆえ名
手たちによる磨き抜かれた演奏がここに収められています。今回の再発では
新しくリマスターされているので、より高音質でヘンデル音楽の愉悦をお楽
しみ頂けます。なお、作品6のプロデューサーはエリック・スミス。

4758677 \1350
メンデルスゾーン:
交響曲第3番イ短調作品《スコットランド》
交響曲第4番イ長調作品《イタリア》
ロンドン交響楽団 指揮:クラウディオ・アバド
録音:1967年2月 キングズウェイ・ホール、ロンドン
アバドがレコード・デビューしたのは1960年代。その当時、彼はデッカに何
点か録音を行っています。このメンデルスゾーンはその貴重な記録のひとつ
である(これ以外には、プロコフィエフ、ヒンデミット、ブラームス、ヤナ
ーチェクなどがありました)。アバドにとってメンデルスゾーンはお気に入
りの作曲家のひとりのようでそれは、これらの2曲を84年にも同じくロンドン
交響楽団とDGに再録音し、その時は交響曲全集を完成させていることや、また、
《真夏の夜の夢》を複数回、さらに序曲集も録音していることからも容易に
想像できます(なお、《イタリア》に関しては95年にベルリン・フィルとも
録音しています)。そして、覇気に満ちながら、この作曲家特有の品のよさ
を崩さない演奏からも相性のよさを感じさせます。

4758678 2枚組 \2550
シェーンベルク:歌劇《モーゼとアロン》
フランツ・マツーラ(モーセ/Br)
フィリップ・ラングリッジ(アーロン/T)
アーゲ・ハウグランド(司祭/Br)
バーバラ・ボニー(若い娘/S)
ミラ・ザカイ(病の女/A)
ダニエル・ハーパー(若い男/T)
トマス・ダイミト(裸の若者/T)
ヘルベルト・ヴィトゲス(男、エフライム族の男/Br)
シカゴ交響楽団&合唱団 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1984年5月、オーケストラ・ホール、シカゴ
旧約聖書の「出エジプト記」から題材をとり、12音技法を駆使して作曲された
オペラ。第3幕は台本しか遺されておらず、未完に終わったにもかかわらず、
シェーンベルクの代表的な作品として高く評価されています。弁舌巧みなア
ーロンがたっぷりとした歌を披露するのに対し、能弁でないモーゼを描写す
るために語りのような歌唱法であるシュプレヒゲザングという技法を用いた
のは音楽史的にもきわめて重要なアイディア。また、有名な狂乱の場である
〈金の子牛の踊り〉では、シカゴ響の機能をフルに活かしたスペクタクルに
圧倒されることでしょう。今年2007年はこのオペラがチューリヒで初演され
てから、ちょうど50年目に当たります。なお、このアルバムは、1885年第28
回グラミー賞の最優秀オペラ録音賞を受賞しています。

4758681 3枚組 \3800
ヴェルディ:歌劇《運命の力》全曲
レナータ・テバルディ(レオノーラ/S)
マリオ・デル・モナコ(アルヴァーロ/T)
エットーレ・バスティアニーニ(カルロ/Br)
ジュリエッタ・シミオナート(プレツィオジッラ/Ms)
チェーザレ・シエピ(グァルディアーノ/B)
フェルナンド・コレナ(メリトーネ/Br)
シルヴィオ・マイオニカ(カラトラーヴァ侯爵/Br)
ガブリエッラ・カルトゥラン(クッラ/MS)
ピエロ・ディ・パルマ(トラブーコ/T)
ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団
指揮:フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ
録音:1955年7月、ローマ
テバルディ、デル・モナコ、バスティアニーニ、シミオナート、シエピ……
など、ゴージャスな歌手陣が勢揃いした《運命の力》の名盤。最高の品質を
求めた当時のデッカの心意気が伝わって来るアルバムです。テバルディの愛
らしさ、デル・モナコの輝かしさをはじめ、キャストはみなそれぞれの個性
を活かした素晴らしく魅力的な歌を聴かせています。50年代の録音ではあり
ますが今回のリマスターで高音質化がはかられ、さらにアルバム全体の魅力
が増しています。ヴェルディ・ファン必携のディスクといえるでしょう。モ
リナーリ=プラデッリは1911年ボローニャ生まれのイタリア人指揮者。生地
で《愛の妙薬》を指揮してデビューし、その後世界的に活躍しました。サン
タ・チェチーリア・アカデミーの会員であり、16?18世紀の絵画の大コレクタ
ーとしても有名。40、50年代に何本か映画制作にも参加していました。

4758685 3枚組 \3800
ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
ベートーヴェン:
CD 1
弦楽四重奏曲第12番変ホ長調作品127
弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
CD 2
弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130
弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
CD 3
弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
大フーガ変ロ長調作品133
イタリア弦楽四重奏団
パオロ・ボルチアーニ(1st vn)エリーザ・ペグレッフィ(2nd vn)
ピエロ・ファルッリ(va)フランコ・ロッシ(vc)
録音:1967-69年 スイス
弦楽四重奏曲の至宝として知られるベートーヴェン作品。その中でも特に傑作
とされるのが、第12番からのいわゆる「後期」作品集です。イタリア弦楽四重
奏団は、1945年結成。豊かな歌とシンフォニックな厚みのある響で高く評価さ
れた団体で、ポリーニらとの共演でもよく知られています。第1ヴァイオリン
のボルチアーニは、弦楽四重奏団の権威ある世界的コンクールのひとつにその
名が冠されている存在。高齢のために解散してしまったのは残念だが、このア
ルバムで今なお瑞々しい彼らの演奏を楽しめるのは嬉しいことです。CD3枚組
で、最後には、第13番の本来の終楽章である《大フーガ》も収録されています。

4758690 \1350
バルトーク:
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ協奏曲第3番
スティーヴン・コヴァセヴィチ(pf)
BBC交響楽団 指揮:サー・コリン・デイヴィス
録音:第2番:1968年 第1、3番:1975年
リリース当時から、バルトークのピアノ協奏曲のリファレンス的な演奏として
高く評価され続けているコヴァセヴィチの初期の代表的名盤。今回は全3曲が
1枚に収められているのが喜ばしいです。これらの中でも特に評価が高いのは
エジソン賞を受賞した第2番で、「Great Pianist」シリーズにも収められてい
ました。第3番は死期を知ったバルトークが、自分が亡くなった後に妻のディ
ッタがこの曲を弾いて生計を立てていけるようにと書かれた作品。残念なが
ら最後の17小節を完成させられなかったものの、簡潔にして美しいその音楽
は高い人気を誇っています。実はこの曲、コヴァセヴィチが生まれた年に書
かれた作品でもあります。なお、プロデューサーには、ホリガーのアルバム
などで指揮をしていたヴィットリオ・ネグリの名がクレジットされています。

4759150 \1350
シューベルト:
ピアノ・ソナタ第17番ニ長調作品53 D850
4つのドイツ舞曲-《17のドイツ舞曲集》D366
ヴラディーミル・アシュケナージ(pf)
録音:1975年4月、全聖徒教会、ピーターシャム
アシュケナージは今年2007年に70歳を迎えます。このアルバムはそれを祝っ
てリリースされるシリーズの1枚。当盤は、30代後半の若きアシュケナージの
演奏で、1825年のピアノ・ソナタと、1824年(一部除く)のドイツ舞曲とい
う、ほぼ同時期に書かれた作品を並べたシューベルト・アルバムです(ちな
みに今年はシューベルトの生誕210年)。アシュケナージによるこの組み合わ
せが1枚のCDとして単独で発売されるのは、これが初めて。さらに、アシュケ
ナージにとって、両曲とも唯一の録音です。このピアニストの若き時代の演
奏を知る上でも貴重であり、また彼らしい明るい音色で歌われるリリシズム
の魅力を堪能するためにも持っていたいアルバムといえるでしょう。

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07-07 No.19-2

2007年07月20日 12時48分03秒 | Weblog
4759155 3枚組 \3800
バッハ:《クリスマス・オラトリオ》BWV248
ペーター・シュライアー(福音史家/T)
ヘレン・ドナート(天使/S)
アンドレア・イーレ(エコー/S)
マルヤーナ・リポヴシェク(A)
エバーハルト・ビュヒナー(T)
ロベルト・ホル(ヘロデ王/B)
ルートヴィヒ・ギュトラー・トランペット・アンサンブル
ライプツィヒ放送合唱団 シュターツカペレ・ドレスデン
指揮;ペーター・シュライアー
録音:1987年1月、聖ルカ教会、ドレスデン
《マタイ》や《ヨハネ》の受難曲と異なり、イエスの生誕と新年の到来を祝
うのが《クリスマス・オラトリオ》。誕生日だけでなく、その日から新年ま
での6日間にわたる「クリスマス期間」のためのものなので、6部から構成さ
れています。このディスクでは、名テノールとして著名なペーター・シュラ
イアーが福音史家を担当。と同時に、指揮も兼ねています。長きにわたって
バッハを歌い込んで来たシュライアーは、作品の特に声楽部分を熟知してお
り、それゆえ指揮を執ったのは必然と言えるでしょう。さらに器楽部分に対
しても、モダン楽器による演奏らしい大きなスケール感と同時に、弦楽器の
アーティキュレーションを明確にしたり、ヴィブラートの量を減らすなど、
この当時早くもピリオド演奏から得たアイデアを適用しているの点は見逃せ
ません。祝祭性を高めるトランペット隊にはルートヴィヒ・ギュトラーらが
参加。

●L'Oiseau Lyre
4759098 1350
ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」
クリストファー・ハイロンズ(春) ジョン・ホロウェイ(夏)
アリソン・バリー(秋) キャサリン・マッキントッシュ(冬)
エンシェント室内管弦楽団
クリストファー・ホグウッド(指揮:Cemb, Org)
1980年の録音。オリジナル楽器による録音は、これ以前にはコレギウム・アウ
レウムとアーノンクール盤しかありませんでした。この演奏の画期的な部分は、
通奏低音としてバロック・ギターとアーチ・リュートを用いていて、イタリア
的な新しい表現を出すことに成功したことでしょう。現在でもイギリス古楽器
オーケストラのトップを務めているヴァイオリン奏者達が、各曲のソロを分担
して演奏しています。

4759100 1350
ジャン=フェリ・ルベル(1666- 1747):
バレエ音楽「四大元素」
アンドレ・カルディナル・デトゥシュ(1672-1749):「四大元素
エンシェント室内管弦楽団
クリストファー・ホグウッド(指揮:Cemb, Org)
ルベルは、フランス盛期バロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト。バティス
ト・リュリに師事。1699年に王立音楽アカデミーとパリ・オペラ座の首席ヴァ
イオリニストに就任。1705年に宮廷楽団「王の24のヴァイオリン」に入団し、
宮廷作曲家、王立音楽アカデミー楽長ならびにコンセール・スピリチュエルの
指揮者を歴任。彼の「四大元素」は、教会旋法によるトーン・クラスターとい
う当時としては極めて実験的な作風を用いたことで知られ、この演奏も発売当
時、冒頭の「カオス」の大不協和音で話題を呼んだ録音です。

4759102 1350
イタリア・ルネッサンス歌曲集
1. 私は幸せ者だというでしょう(ローレ)
2. 幸福で楽しげな,死ぬべき運命の者たちよ(カヴァリエリ)
3. 天のセイレーンの最高の領域から(アルキレイ)
4. おお,春よ(ルッツァスキ)
5. 星に対して彼は打ち明けた(G.カッチーニ)
6. フィルリは天を眺めて(G.カッチーニ)
7. 泉に,草原に(G.カッチーニ)
8. フェーブスが私に(ラージ)
9. ああ,はかない愛よ(ラージ)
10. おお,何と新鮮な驚きだろう(F.カッチーニ)
11. 羊飼いたちよ,さあ,起き上がりなさい(ガリアーノ)
12. 空の星とともに(マリーニ)
13. 歓喜への誘い(マリーニ)
14. ロマネスカ風アリア(フレスコバルディ)
15. 十字架の下のマグダラのマリア(フレスコバルディ)
16. そよ風がとても愛らしく吹けば(フレスコバルディ)
17. 喜び踊れ,シオンの娘よ(モンテヴェルディ)
18. 主を讃えよ(モンテヴェルディ)
19. ああ,とてもいとしいわが恋人よ(ベルナルディ)
20. 嫉妬(ロッシ)
21. 死に臨んだメアリー・ステュアートの嘆き(カリッシミ)
キャサリン・ボット(S)
ニュー・ロンドン・コンソート 指揮:フィリップ・ピケット
イタリア・バロック初期の“愛”を歌った歌を中心に収録。この録音以前で
は、通常リュートやチェンバロといった通奏低音しか使用されませんでした
が、ここでは様々な楽器が使用されています。非常に高度な技巧を要求する
装飾技法に満ちた音楽を、ボットが驚異的なテクニックで歌っています。

4759103 2枚組 2550
《サンチャゴへの巡礼》
CD 1
1. カンティガ「聖母様によく仕える者は」(カンティガ第103番)
2. ラス・ウエルガスの写本-モテトゥス「ベリアルは狡猾なるもの」
3. 同-同「主は墓よりよみがえりたまいぬ」
4. カンティガ「たいしたことではない」(カンティガ第26番)
5. ラス・ウエルガスの写本-モテトゥス「輝かしき家系より生まれたる」
6. 同-コンドゥクトゥス・モテトゥス「アルファに,牛に」
7. 同-4つのプランクトゥス
8. 同-セクエンツァ「心地よく良き言葉を」
9. 同-トロープス「神の小羊/良き生活の規範」
10. 同-モテトゥス「ファ・ファ・ミ・ファ」/「ウト・レ・ミ・ウト」
11. カリストゥスの写本-一族の父
CD 2
1. カンティガ「聖母マリアは喜んで」(カンティガ第253番)
2. カリストゥスの写本-コンドゥクトゥス「毎年なされる祝典が」
3. カンティガ「星が船乗りを導くように」(カンティガ第49番)
4. カリストゥスの写本-コンドゥクトゥス「不滅なる栄光の王に」
5. カンティガ「聖母マリアは責められない」(カンティガ第159番)/「聖母マ
リアに焦がれて」(同第175番)
6. カリストゥスの写本-コンドゥクトゥス「われら喜ばしき一団は」
7. カンティガ「神のみ母」(カンティガ184番)
8. カリストゥスの写本-コンドゥクトゥス「全キリスト教徒はともに喜ばん
ことを」
9. 7つのカンティガス・デ・アミーゴ(コダス)
10. カリストゥスの写本-巡礼歌「一族の父」
キャサリン・ボット(S)
ニュー・ロンドン・コンソート 指揮:フィリップ・ピケット
録音:1989年
モテトゥスやコンドゥクスクといった「フォーマル」なものも含めて,宗教を
巡る中世スペイン民衆の生理を包括的に捉えた音も企画も面白い逸品です。
器楽の音が極力抑えられていて独特な響きをかもし出しています。特に第三番
のカンティガは、波のうねりのようなオルガンの音にリラの音が絡み、それに
哀調を帯びたソプラノが重なって、魅力的な響きを作り出しています。ソプラ
ノのキャサリン・ボットの歌は程よくスペインの香りを漂わせています。

4759107 1350
ラモー:序曲集
1. 詩神ポリムニーの祭典
2. 優雅なインドの国々
3. ザイス
4. カストールとポリュクス
5. ナイス
6. プラテ
7. オペラの才能(エベの祭典)
8. ゾロアストル
9. ダルダニュス
10. 遍歴の騎士
11. イポリトとアリシ
12. 栄光の神殿
13. ピグマリオン
14. 愛神の驚き-プロローグ(アストレの帰還)
15. 結婚の女神と愛神の祭典
16. 愛の驚き-第1幕(アドニスの誘拐) 序曲-アダージョ
17. アカントとセフィーズ
レ・タラン・リリク 指揮:クリストフ・ルセ
フレンチ・バロックの若手指揮者チェンバロ奏者、ルセの指揮者によるラモー
の作品集。他の宮廷作曲家たちとは一線を画する後期ラモーの古典にも迫ろう
という管弦楽法のテクスチュア。キビキビとした快活な演奏はスリリングでも
あり、上品なフレンチ・スイーツを味わうような趣きでさえ感じさせます。
1996年録音。1998年グラモフォン賞受賞作品。

4759109 1350
ヘンリー・パーセル:歌曲集
1. 聴け,いかにすべてのものが
2. 祭壇を飾れ
3. 音楽は愛の糧
4. わが苦悩のすべて
5. 嘆きの歌
6. 恋の病から
7. 木蔭のオリンダ
8. そう急ぎたてるな
9. 狂気のベス
10. 麗しのアルビナ
11. ばらの花よりも甘く
12. 愛する素敵な若者よ
13. アミンタの最初の口づけ
14. 恋人の心配
15. 優しい空気の精たちよ
16. 夕べの讃歌
エマ・カークビー(S)
クリストファー・ホグウッド(Cemb)、アントニー・ルーリー(Lute)、
リチャード・キャンベル(Gamb)、キャサリン・マッキントッシュ(Vn)
17世紀、バロック真っ盛りの時代に活躍したパーセルは、幼少の頃から音楽的
才能を発揮し、18歳で王室弦楽団の常任作曲家の地位にまで上り詰めたイギリ
スを代表する作曲家の一人です。このアルバムにはパーセルの代表的な歌曲16
曲を収録。カークビーの天使のような美声は、まさにこれらの作品にふさわし
く、ルーリーとホグウッドの格調高く品格のある通奏低音も、繰り返しの多い
部分も微妙に変化をつけ、素晴しいサポートを行っています。

4759113 1350
ジョヴァンニ・ガブリエリ:
シンフォニエ・サクレ 第2集 (1615)
ロンドン・コルネット&サックバット・アンサンブル タヴァナー合唱団
指揮:アンドリュー・パロット
16-17世紀,ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂で鳴り渡った壮麗な音楽。何と
言っても、金管楽器の華やかな音色が特色で、多くのブラス好きたちの心を
うっとりさせる曲集としても知られます。合唱の部分も実に精密に書かれ、
各声部の織り成す見事な音響にも耳を奪われることでしょう。パロット、タ
ヴァナー合唱団の説得力ある演奏に、エマ・カークビーをはじめとした12人
の名歌手たちが彩りを添えます。

4759115 1350
モンテヴェルディ:官能的マドリガーレ集
コンソート・オブ・ミュージック 指揮:アンソニー・ルーリー
モンテヴェルディはたくさんの多声音楽を書きましたが、このマドリガル第7
集は、それまでのような合唱のためではなく、重唱やソロのために書かれた
ものです。このアルバムにはマドリガル第7集から7曲、第8集から3曲が収録
されています。コンソート・オブ・ミュージックは1970-80年代にルネッサン
ス・マドリガルの演奏を精力的に行い、L' Oiseau Lyreレーベルのためにた
くさんの録音も行いました。エマ・カークビー、ポール・エリオット、アン
ドリュー・キングなどの名手たちの素晴らしい歌唱もききものです。

4759117 1350
トーマス・アーン:序曲集(第1-8番)
エンシェント室内管弦楽団
指揮:クリストファー・ホグウッド
トーマス・アーンは18世紀中期イギリスにおける劇場音楽の第1人者としての
地位を築き、多数の作品を残した作曲家。1751年に出版が行われた8声の8つの
序曲(シンフォニア)で、バロック期から古典派に移る過渡期の、イギリス
紳士のような品位のある作品。

4759119 1350
悪魔の歌
メディヴァル・アンサンブル
1983年録音。14世紀フランスの作曲家によって書かれた贅沢なポリフォニック
の歌の数々です。マショーが確立したフレンチ・シャンソン・・・詩的な形式
はたくさんの作曲家に影響を与え、多くの作品が生まれました。このアルバム
に収録されているのはそれらの総括的な作品集でイギリスの中世音楽の権威、
ピーター・デイヴィスとティモシー・デイヴィスの研究結果が存分に発揮され
た説得力ある演奏が魅力です。

●DVD-VIDEO
714239(DVD-Video) 3350
ヴェルディ:歌劇《シモン・ボッカネグラ》全曲
キリ・テ・カナワ(マリア・ボッカネグラ/S)
アレクサンドル・アガーケ(シモン・ボッカネグラ/Br)
マイケル・シルヴェスター(ガブリエーレ・アドルノ/T)
ロベルト・スカンディウッツィ(ヤーコポ・フィエスコ/B)
監督:ブライアン・ラージ
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団 
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
録音:1991年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ライヴ
ショルティの没後10年と、デッカ録音60周年を記念したシリーズ。
1991年に制作されたロイヤル・オペラ(王立歌劇場)のプロダクションを映像
化したもので、スタイリッシュな舞台演出はエライジャ・モシンスキーによる
ものです。モシンスキーは、中国は上海に生まれたオーストラリア出身の演出
家。英国で学び、ロイヤル・オペラやメトロポリタン歌劇場などで活躍してい
ます。2003年の新国立劇場での《オテロ》を手掛けたことでも知られています。
今年のサイトウ・キネン・フェスティヴァルで上演される歌劇《スペードの女
王》ももともとはモシンスキーの演出したものです。DGからリリースされてい
る《ナブッコ》や《サムソンとデリラ》のDVDなどでも彼の演出を観ることが
できます。
ショルティは、《シモン・ボッカネグラ》を88年にスカラ座で収録しています
が、その時のヒロインも今回と同じくキリ・テ・カナワでした。ショルティお
気に入りの作品と歌手によるDVDとなります。キリの美声は、純粋な心を持つ
マリア役に相応しいのは言うまでもなく、さらに今回は映像作品の強みとし
て、彼女の美貌がマリア役をより意義深く感じさせています。タイトル・ロー
ルを演じたアレクサンドル・アガーケは、今年のパレルモ劇場の来日公演にも
同行していました。キャンセルしたストヤーノフの代役として歌劇《シチリア
島の夕べの祈り》でのモンフォルテ役を歌っていたバリトン歌手です。マイケ
ル・シルヴェスターはアメリカのテノール。それぞれが見事な役を演じていま
す。付録としてプロモーション映像が収録。

743198(DVD-Video) 3350
「オーケストラ!」
1)オーケストラへの招待
2)高音弦楽器
3)木管楽器
4)低音弦楽器
5)金管楽器
6)打楽器
7)ピアノ
8)指揮者
ダドリー・ムーア(ホスト)
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭管弦楽団 
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
ショルティの没後10年を記念してのリリース。また、今年はショルティがデッ
カへ初めて録音をしてから60年目にも当たるメモリアル・イヤーでもあります
(初録音はベートーヴェンの《エグモント》序曲)。この2枚組DVDは、バッハ
やヘンデルから現在にいたるオーケストラの発展の過程をなぞる試みで、英国
の公共放送であるチャンネル4で放送された番組のDVD化です。内容は、上記の
8つのプログラムで構成されています。ホストにハリウッド俳優のダドリー・
ムーアを迎えているのも注目。ムーアは映画『ファール・プレイ』(1978)や
『テン』(1979)などで名高い俳優ですが、実は元々音楽学校出身のピアニス
ト兼作曲家です。ロイヤル・コート・シアターの座付き作曲家も務めていた
り、指揮者としても活躍していたので、この番組のホストとして最適な人材
といえるでしょう。演奏の質はショルティが保証。その上で世界中から集まっ
た若手音楽家たちが、オーケストラや各楽器を紹介してゆくという、楽しい上
に、学習にも最適なセットです。付録として、ドキュメンタリー「メイキン
グ・オブ・オーケストラ」も収録。さらには、TVシリーズの音楽を収めたボー
ナスCD「ヘンデルからルトスワフスキまで」が付いてくるというお得盤です。

743203(DVD-Video) 4枚組 12800
「サー・ゲオルグ・ショルティ/ザ・マエストロ」
DVD1
ロッシーニ:序曲集
歌劇《セビーリャの理髪師》
歌劇《アルジェのイタリア女》
歌劇《絹のはしご》
歌劇《セミラーミデ》
歌劇《泥棒かささぎ》
メンデルスゾーン
交響曲第3番イ短調作品56《スコットランド》
ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品35
交響曲第4番イ長調作品90《イタリア》
DVD2
ブルックナー
交響曲第7番ホ長調WAB107
交響曲第6番イ長調WAB106
ヴァーグナー
歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
歌劇《タンホイザー》序曲
楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲
楽劇《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と〈愛の死〉
R.シュトラウス
交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》作品20
交響詩《死と変容》作品24
4つの最後の歌
DVD4
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
ヴェイネル:序奏とスケルツォ-附随音楽《チョンゴルと悪魔》より
ベルリオーズ:
ハンガリー(ラコッツィ)行進曲-劇的物語《ファウストの劫罰》より
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
鄭京和(チョン・キョンファ)(vn) ルチア・ポップ(S)
シカゴ交響楽団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
ショルティの没後10年と、デッカ録音60周年を記念したシリーズ。このセット
はDVD4枚組で構成され、シカゴ交響楽団シェフ時代のショルティの姿をたっぷ
りと堪能できます。第1巻は、イタリア・オペラの序曲とメンデルスゾーンで
構成され、品よく爽やかな歌の魅力を楽しめます。ヴァイオリン協奏曲のソリ
ストがチョン・キョンファというのも要注目。第2巻はブルックナー。シカゴ
響の並外れた能力を誇る金管楽器セクションが壮大な音の伽藍を現前させま
す。第3巻はワーグナーの歌劇と楽劇の名序曲・前奏曲集。ワーグナーはショ
ルティが最も得意とする作曲家の一人。《ニーベルングの指環》の歴史的録音
から晩年に好んだ《ニュルンベルクのマイスタージンガー》まで、名演奏を
遺しました。それとともに、この巻にはリヒャルト・シュトラウスの交響詩
も併録されています。リズムや細部のテクスチュアが複雑に書き込まれ、さら
に幅広いデュナーミクを駆使したシンフォニックな響きを要するシュトラウス
作品は、技術的に最高峰に位置するシカゴ響の実力発揮にはうってつけといえ
るでしょう。《4つの最後の歌》には今は亡きルチア・ポップの姿も見られる
という、まさに最高の布陣です。第4巻には、ショルティの故郷ハンガリーの
作品を収録。これらは、CD『ハンガリアン・コネクション』にも収められて
いたものですが、今回は映像なので、ショルティがあの名演を如何なる手綱
捌きで実現したのかを観ることができます。なお、最後の第4巻にはボーナス
・トラックとしてウィーン・フィルとのリハーサル・シーンも収録。

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07-07 No.18-1

2007年07月20日 12時46分55秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4777149(CD+DVD) \2400
4776595 通常盤(CDのみ) \1850
ベートーヴェン:
1)ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73《皇帝》
2)ピアノ・ソナタ第28番イ長調作品101
初回限定盤
エレーヌ・グリモー(pf)
シュターツカペレ・ドレスデン
指揮:ヴラディーミル・ユロフスキ
1)2006年12月、聖ルカ教会、ドレスデン、
2)2007年7月、ジーメンス=ヴィラ、ベルリン
エレーヌ・グリモーの新譜は限定盤(CD+DVD)と通常盤(CDのみ)の二仕様による
ベートーヴェン。今回でDGへの通算5枚目のアルバム。
グリモーによるベートーヴェンのピアノ協奏曲は、以前クルト・マズア指揮
ニューヨーク・フィルとの第4番が発表されており、今回は協奏曲録音の第2弾
となる。前回も、ピアノ・ソナタ(第30、31番)と組み合わされていたように、
今回も他の協奏曲でなくソナタ第28番とカップリングされました。『クレド』
で第17番を録音していたので、ソナタもこれで4曲が済んだことになります。
グリモーは元来バッハやシューマン、ブラームスなど、ドイツ音楽への取り組
みも積極的でありましたが、先の第4協奏曲では、ベートーヴェン弾きとして
も世界に認めさせ、今回、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の頂点ともいうべき
第5番《皇帝》を採り上げることで、さらにこの作曲家との相性のよさを明らか
としてくれるでしょう。共演するシュターツカペレ・ドレスデンは、インター
ナショナル化が進むドイツのオーケストラの中で、最もドイツ的と言ってよい
ふくよかで温かい音を出す団体です。《皇帝》を録音するに実に相応しい団体
と言えるでしょう。また、指揮にユロフスキをフィーチュアしているのも要注
目。彼は1995年に国際的なデビューを果たして以来、めきめきと頭角を表して
きた現在最も目を離せない指揮者のひとりです。ベルリンのコーミッシェオー
パーでも数々の名演を行い、現在エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽
団では、イヴァン・フィッシャーやサイモン・ラトルと並び、首席アーティス
トのポストにあり、今年はいよいよロンドン・フィルの第12代首席指揮者に就
任するという大躍進中の指揮者です。限定盤のボーナスDVDでは、メイン・メ
ニューにレコーディング風景の他、ペルト、ベートーヴェン、コリリアーノに
よるアルバム『クレド』での演奏シーンを観ることが出来ます。ミュージック
・クリップとして、バッハの前奏曲ハ長調BWV846(抜粋)も収録。さらにピク
チャー・ギャラリーにグリモーのディスコグラフィも付くという豪華仕様で
ある。6面のデジパックによる初回限定盤ですのでご注意を。

4776416 \1850
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品19
[カデンツァ:ベートーヴェン]
ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58
ミハイル・プレトニョフ(pf)
ロシア・ナショナル管弦楽団
指揮:クリスティアン・ガンシュ
録音:2006年9月2、3日、ベートーヴェン・ハレ、ボン(ライヴ)
ミハイル・プレトニョフによるベートーヴェン:交響曲&ピアノ協奏曲全集プ
ロジェクトのひとつ。ピアノ協奏曲枠としては先の第1&3番に継ぐ第2弾となり
ます。このピアノ協奏曲全集は、2006年にボンで開かれたベートーヴェン・
フェスティバルで、僅か2日で全5曲が演奏・録音されたものであり、来年08年
の5月に出される第5番で完結する予定です。まずリリースされた第1&3番は、
評論家から一般のリスナーまで幅広く注目され、プレトニョフの非凡さ、素晴
らしさが改めて認識された1枚でした。それゆえ、この後しばらくは指揮者に専
念するという発言は、指揮者プレトニョフのますますの活躍と深化を期待させ
ると同時に、ピアニスト=プレトニョフのファンとしては随分と大きなものを
失ってしまったかのようなショックを受けたほどです。
今回の偶数番セットでも、プレトニョフは独自の視点から譜面を読み直し、個
性豊かで大胆な演奏を繰り広げています。プレトニョフは、他レーベルながら、
2000年にクラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルと第2番を録音、DVDをリ
リースしているので、比較試聴してみるのも面白いでしょう。

4776409 5枚組 \6400
ベートーヴェン:交響曲全集
アンゲラ・デノケ(S)
マリアンナ・タラソヴァ(MS)
エンドリク・ヴォトリヒ(T)
マティアス・ゲルネ(Br)
モスクワ国立室内合唱団
合唱指揮:ヴラディーミル・ミニン
ロシア・ナショナル管弦楽団 
指揮:ミハイル・プレトニョフ
録音:2006年6月-7月 モスクワ音楽院大ホール、モスクワ
今年3月に国内リリースされたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1、3番を皮切り
にスタートしたプレトニョフのベートーヴェン交響曲&協奏曲全曲シリーズ。
協奏曲リリースを待つ間に、何と交響曲全集が一気にリリースされます。録音
は、ボンのフェスティバルの直前にモスクワのスタジオで一気に行われました。
日本のプレトニョフ・ファンの多くにとっては、彼のベートーヴェンは交響曲
でも既に定評があります。というのも、プレトニョフは毎年のように来日して
おり、これまでに東京フィルと2005年に第5、7番、昨年12月には第9を共演し
て、その斬新な解釈で聴衆の耳を奪い続けているためです。今年10月には第6番
も予定されており、この全集との演奏を比べて楽しむことも一興でしょう。
自身が、ベートーヴェンと同じく、ピアニストで指揮者で作曲家であるプレト
ニョフは、「ベートーヴェンは私とって、神のようなものだ……彼の作品は指
揮をしてもピアノで弾いても、常に深いエモーションを感じさせる」と最大の
賛辞と共感を寄せている作曲家である。いやが上にも期待が高まります。

4776634 \1850
「メンデルスゾーン作品集/ホープ」
メンデルスゾーン:
ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64[1844年オリジナル版]
ヨーロッパ室内管弦楽団 指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
弦楽八重奏曲変ホ長調作品20[1832年改訂版]
ヨーロッパ室内管弦楽団
ルーシー・グールド(2nd.vn)
ソフィー・ブザンソン(3rd.vn)
クリスティアン・アイゼンベルガー(4th.vn)
パスカル・ジーファル(1st.va)
ステュアート・イートン(2nd.va)
ウィリアム・コンウェイ(1st.vc)
ケイト・グールド(2nd.vc)
歌曲集
《12のリート》作品8/第8曲:魔女の歌
《12のリート》作品9/第6曲:別れて
《6つのリート》
第2曲:歌の翼に
第4曲:ズライカ
《6つのリート》作品57/第5曲:ヴェネツィアの舟歌
セバスティアン・クナウアー(pf)
ダニエル・ホープ(vn)
ソリストとして、また2002年からはボザール・トリオのメンバーとして活躍を
続けるダニエル・ホープのDG移籍第1弾はオール・メンデルスゾーン。まずは
ホープが6歳の頃から魅了されていたというヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリ
ンを学び始めた幼い頃、子供には難し過ぎるという理由でこの曲を弾くことを
禁じられたために、彼は隠れて練習したという(その後見つかってしまったよ
うだが)。しかし、そんな愛着のある作品を録音するにあたって、ホープはひ
とひねりスパイスを加えています。この協奏曲の一般的なヴァージョンでなく、
前段階の稿を弾いているのです。クラシック音楽の中でも最もよく知られた作
品のひとつである筈が、お聴きになれば驚くに違いないでしょう。メンデルス
ゾーンは、出来上がった作品に手を入れる傾向が強く、それは亡くなる直前ま
で交響曲第4番《イタリア》を改訂しようとしていたことにも象徴されていま
す。1844年に作曲されたヴァイオリン協奏曲も例外ではなく、耳に馴染んだあ
の旋律は翌45年に改訂されたヴァージョンでした。これらの1844年の初稿と
1845年第2稿はベーレンライター社から出版されており、日本人ヴァイオリニ
ストの桐山健志氏も録音しています。《弦楽八重奏曲》は、メンデルスゾーン
が僅か16歳で書いた作品。ここでホープらが弾いているのは、やはり改訂稿で
す。原曲は1825年に作曲。改訂稿はライプツィヒ・メンデルスゾーン全集から
2004年に楽譜が出されたもので(原曲は2003年に出ている)、これが世界初録音
のようです。さらにこのアルバムでは、メンデルスゾーンの数多ある歌曲から、
名作〈歌の翼に〉をはじめとするいくつかをピックアップし、ヴァイオリンと
ピアノのスタイルで演奏しています。つまり、当アルバムは、協奏曲、室内楽
曲、そして歌曲と、メンデルスゾーンの音楽とヴァイオリン自体の魅力を様々
な形で楽しませようというサーヴィス精神と、それらを実現しうるホープの自
信が込められたデビュー・アルバムなのです。

4777101(CD+DVD) \4050
初回限定盤
バーンスタイン:
「ウェスト・サイド・ストーリー」全曲&メイキング
キリ・テ・カナワ(マリア/S)
ホセ・カレーラス(トニー/T)
タティアナ・トロヤノス(アニータ/Ms)
カート・オルマン(リフ/Br)
マリリン・ホーン(〈サムウェア〉/Ms)
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1984年9月
バーンスタインの最高傑作《ウェスト・サイド・ストーリー》が作曲・初演さ
れたのは1957年。したがって今年は50周年に当たります。それを記念し、バー
ンスタイン自身が指揮した1984年の全曲録音CDと、そのレコーディング風景を
撮影したメイキング映像のDVDが、初めてひとつのセットにまとめられ、デラッ
クス限定盤としてリリースされます。全曲アルバムは当時の最高の人気アイテ
ムとなり、メイキング映像が初めて世に出た時も、うまく歌えないカレーラス
が途中で帰ってしまう様子をはじめ、とても話題になったものでした。今回の
記念セットは、さらに録音や映像、新旧の記事などに言及した104ページにわた
るハードカヴァーのブックレット付き。これには、バーンスタインの愛娘ニー
ナが、1984年のプロダクションに関する感動的な思い出話を綴っています(彼女
と兄のアレグザンダーはこのレコーディングでマリアとトニーの会話部分を担
当していました)。さらに、オリジナルのブロードウェイ・ミュージカルでの写
真や公演の様子の記事、有名なナンバーのスコア自筆譜(部分)、84年のセッ
ション写真などが盛り込まれており、ファン必携間違いなしのセットとなって
います。

●DG ORIGINALS
4777111 \1350
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37
ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58
マウリツィオ・ポリーニ(pf)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・ベーム
録音:1977年11月、1976年6月
マウリツィオ・ポリーニによる初のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集より。
このチクルスではカール・ベームとオイゲン・ヨッフムの2巨匠が指揮を担当
しました。このアルバムが録音されたのは今からちょうど30年前、ポリーニ
35歳の時です。30年もの時間が経過したにもかかわらず、このアルバムは、
ポリーニらしい磨き抜かれた音と、クリアな解像度を実現する高く計算された
バランス、およびウィーンの温かくリッチな響きが相俟って、未だにこれらの
作品の模範的演奏として存在しています。
その後、ポリーニは、92、93年にクラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィル
ハーモニー管弦楽団と再録。ウィーンとベルリンの両オーケストラとベートー
ヴェンの協奏曲を録音するという偉業を成し得ました。

4777115 2枚組 \2550
ヴェルディ:歌劇《椿姫》 全曲
イレアナ・コトルバス(ヴィオレッタ/S)
プラシド・ドミンゴ(アルフレード/T)
シェリル・ミルンズ(ジェルモン/Br)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:カルロス・クライバー
録音:1976年
言わずと知れたクライバーの《椿姫》。《魔弾の射手》《こうもり》に続くク
ライバーのオペラ録音です。その衝撃はまさに圧倒的で、一瞬たりとも気の抜
けた瞬間が存在しない。デュナーミクの幅、テンポの緩急、アゴーギグの振幅
など、この指揮者ならではの自在の音楽は現在でもまったく色褪せず、今なお
新鮮で刺激的です。ヒロイン役のコトルバスは、透明感のある美声とコントロ
ールの利いたテクニックが見事。ドミンゴのアルフレードはもはや定番。彼の
ファンならば、このアルバムと同時期に再発される、DGのゼフィレッリ演出の
DVDでも同じ役を歌っているので、是非聴き比べていただきたい。ちなみに、
コトルバスとドミンゴのコンビは、80/81年のシーズンにメトロポリタン歌劇
場での《椿姫》に登場し、絶賛されました。

4777112 \1350
ボッケリーニ:
ギター五重奏曲第4番ニ長調G448
ギター五重奏曲第7番ホ短調G451
ギター五重奏曲第9番ハ長調
《マドリードの帰営ラッパ》G453
ナルシソ・イエペス(g),メロス四重奏団
ナルシソ・イエペス(1927-1997)はスペインの代表的ギタリスト。《アランフェ
ス協奏曲》の名演や、映画『禁じられた遊び』の音楽を担当したことでも名高
い。共演のメロス四重奏団は1965年にシュトゥットガルトで結成された弦楽四
重奏団。「メロス」という団体名は、第1ヴァイオリンのメルヒャーとヴィオラ
のフォスの名を合成して命名されたそうで、またラテン語の「旋律」を意味す
る語とかけてもいます。2005年にメルヒャーが亡くなり解散しました。ボッケ
リーニのギター五重奏曲は、すべて自作の他作品からの編曲でできたものです。
第4番は弦楽五重奏曲や小弦楽五重奏曲から、第7番はピアノ五重奏曲から、
第9番はピアノ五重奏曲や小弦楽五重奏曲から、それぞれ編曲されています。
第4番は、終楽章にファンダンゴが含まれていることでも有名。

4777113 \1350
エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
ショーソン:詩曲作品25
イツァーク・パールマン(vn)
シカゴ交響楽団 指揮:ダニエル・バレンボイム
今年2007年に生誕150周年を迎えたエルガーを祝しての再発。ヴァイオリン協
奏曲は、エルガーが自身の最も親しんだこの楽器のために書いた唯一のもので
あり、当時のスーパー・スターであるフリッツ・クライスラーが初演、彼に捧
げられました。エルガーらしい甘美な旋律もさることながら、細かなオーケス
トレイションやピツィカート・トレモロといった特殊なテクニックを要する箇
所も登場します。人気の点では確かにチェロ協奏曲に一歩譲るものの、今後ま
すます評価を得るであろう作品でしょう。カップリングのショーソンも当時の
大ヴァイオリニスト、イザイに献呈された作品。内省的な抒情が胸に染み入る
名作です。これら2曲を、パールマンは高いテクニックを駆使し、懐深いおお
らかな歌を聴かせています。このヴァイオリニスト特有の美音にも聴き惚れて
は。

4777114 \1350
グノー:聖チェチーリアの祝日ための大ミサ曲
イルムガルト・ゼーフリート(S)
ゲアハルト・シュトルツェ(T)
ヘルマン・ウーデ(Bs)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
指揮:イーゴリ・マルケヴィチ
録音:1967年7月
《聖チェチーリアの大ミサ曲》は、グノーらしい、ダイナミックな中に優雅で
厳かな美しさが胸に響く作品。「チェチーリア」とは、伝説上のローマの殉教
者で、後に音楽の守護聖人とみなされた存在のこと。グノーのこの曲は、その
名を冠する作品だけあって、19世紀に作曲されたミサ曲の中で、最も美しい旋
律と讃えられています。テノールのために書かれた〈サンクトゥス〉は、単独
でも有名。マルケヴィチはウクライナに生まれフランスで活躍した指揮者で、
近年著しく再評価が進んでいます。このアルバムでも、本来作曲家であるマル
ケヴィチらしく、深くスコアを読み解き、きわめてデリケートな演奏を聴かて
います。当時のチェコ・フィルの響とともに味わいたいもの。〈アーメン〉の
言葉とともに静かに消えてゆくエンディングは、その余韻もたっぷりと楽しん
でいただきたい。

●Archivalfresco シリーズ
アルヒーフ60周年を祝しての10タイトルリリース。
このレーベルの多様性を感じる良い機会となりそうであろう、永遠の名演を収
録。全編マティスの絵を見事にあしらった美麗デジパック仕様です。

4776724 2枚組 \2550
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
ピエール・フルニエ(vc)
フルニエの3種ある“無伴奏”の録音中、とりわけ評価の高いのがこの60年の
スタジオ録音のもの。この曲を「チェロ奏者のバイブル」と呼び愛奏したフル
ニエらしい。官能性と精神性が見事に融合した演奏は、ほとんど宗教的とも言
える陶酔感を聴き手にもたらします。

4776727 \1350
カンツォーナと舞曲
1.ピヴァ
2.パルレ、パルレ/これほど美しく立派
 な女神たちは/ラ・ミ・ラ・ソ
3.イル・ロマーノ*パッサ・メッゾ/モスケッタ
 /バンデラ
4.ラ・パルマ*舞曲集第1集
 /粗野なバッグパイプの響きが
5.大天使らの支配者なる主を/肉体のヴェールから解き放たれた魂よ
6.いとしい方/舟を良い方向に/優しい奥方、わが心の支配者
7.奥様、あなたが慈悲深く私の方に/悩める人/バスとソプラノのガンバ/
愛は火と氷河
8.黒い幼子*フリウリの踊り
9.武器を取れ/初めて姿を見せた時/ラ・ファッカ*ソナタ
10.イストリーナ*カンツォーナ/ラ・フォンターナ*ソナタ/リコリ*カン
ツォーナ
11.理性の死*パヴァーナ/裏切り者*ガリアルダ/美しい花/機織*ガリア
ルダ/失意の人*サルタレッロ/洗濯場*ガリアルダ
ピッファロ:
指揮:ジョーン・キンボール、ロバート・ウィーンケン、
エリック・アンダーソン、アダム・ギルバート、グウィン・ロバーツ
フィラデルフィアに本拠を置くピッファロのアルヒーフへのデビュー盤です。
ピッファロとはルネサンス時代イタリアの管楽器奏者のことで、ここでは7人
の奏者たち(バグパイプ、シャウムス、サックバット、フルート、リコーダー、
クルムホルン、打楽器)が、バッハ以前の騒々しさと猥褻さが横溢した音楽を
生き生きと奏で、音楽の喜びを実感させてくれるのです。ちょっと憤慨して、
そして噴き出す・・・。そんな楽しいひとときを味わえる1枚です。

4776728 \1350
イタリア・バロック・ヴァイオリン協奏曲集
ジュセッペ・トレッリ(1658-1709)
ジョヴァンニ・モッシ(1700年周辺)
ジュセッペ・ヴァレンティーニ(1680-1759)
レオナルド・レーオ(1994-1744)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン 
指揮:ラインハルト・ゲーベル
バロック期の巨匠たちの4曲のヴァイオリン協奏曲集。ヴィヴァルディやコレッ
リほどの知名度はないし、未だ楽曲分析の余地はあるとは言え、レオの曲に見
られるフーガのような聴き所も多く、様々な美しい部分に満ちている4つの作
品。「本当に素晴らしい作品とは一体何なのか?」とゲーベルが聴き手に問い
かけます。

4776729 \1350
ヘンデル:
デキシート・ドミヌス HWV 232
ニシ・ドミヌス HWV 238
サルヴェ・レジーナHWV 241
アーリーン・オジェー(S)
リン・ドーソン(S)
ダイアナ・モンタギュー(A)
レイ・ディクソン(T)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
サイモン・ビルシャル(Bs)
ウェストミンスター・アビー管弦楽団&合唱団 
指揮:サイモン・プレストン
ヘンデル22歳の時に書かれたデキシート・ドミヌス(主はわが主に言われた)は、
その作曲技法の驚くべき大胆さで当時のイタリア人たちを驚かせました。コー
ラスの扱いなどには未熟さが見られるものの、その若々しい熱意は全てを補っ
て余りあるものです。名オルガニスト、指揮者として知られるプレストンの指
揮、そしてアーリン・オージェをはじめとした当時の名歌手たちの端正で落ち
着いた品のある演奏です。

4776730 \1350
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
1. シンフォニア ニ長調作品3の3
2. サルヴェ・レジーナ イ長調
3. シンフォニア ヘ長調作品3の5
4. モテット《喜びにあふれた天使たちの合唱》
5. フーガとグラーヴェ ト短調
6. サルヴェ・レジーナ変ホ長調
ベルナルダ・フィンク(Ms)バーバラ・ボニー(S) 6のみ
ムジカ・アンティクヮ・ケルン 
指揮:ラインハルト・ゲーベル
現在ではほとんど省みられることのない作曲家、ヨハン・アドルフ・ハッセ。
しかし彼はスカルラッティとも親交があり、そして大変な多作家で、当時のイ
タリアとイギリスでは多くの信奉者がいたのです。ここに収録された数々の作
品も、伸びやかな旋律と明快な和声を持った魅惑的なものばかり。特にボニー
の歌うサルヴェ・レジーナの浮遊感を伴う美しさは聴き手の心に強く訴えかけ
ることでしょう。

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07-07 No.18-2

2007年07月20日 12時46分16秒 | Weblog
4776731 \1350
ギョーム・ド・マショー(1300?- 1377):
シャンソン集
オルランド・コンソート
ノートルダム・ミサで知られる14世紀の作曲家マショーのシャンソン集。偉大
なる詩人でもあったマショーは言葉をパズルのように扱い、音節の並びを複雑
なポリフォニーやカノンの中に埋め込んでみたりと、いわゆる“普通の歌曲”
におけるテキストの扱いとは少々かけ離れたことをしています。彼の音楽はテ
キストが何を意味するかは教えてくれませんが、言葉の美しさは音楽の美しさ
に類似しています。オルランド・コンソートは中世からルネサンスまでのレ
パートリーを擁する、4人の男声歌手から成るイギリスの声楽アンサンブルで
す。

4776732 \1350
モーツァルト:
ピアノ四重奏曲 K. 478& K. 493
マルコム・ビルソン(pf)、エリザベス
・ウィルコック(vn)、ジャン・シュラップ(va)
ティモシー・メイソン(vc)
ピアノ・フォルテの名手ビルソンによるオリジナル楽器によるモーツァルト
です。モダン楽器に比べると音色が密やかですが、その刺激的な音色と豊か
な表現力は、聴き手の耳に新しい風を吹き込むはずです。大きなコンサート
・ホールではなく、小さく静かな部屋で少人数のために演奏されることで、
これらの楽器の精緻さが深く理解できることでしょう。

4776733 2枚組 \2550
パーセル:妖精の女王
アイドウェン・ハーリー(S)
ジェニファー・スミス(S)
ユシス・ネルソン(S)
エリザベス・プライデイ(S)
ティモシー・ペンローズ(C-T)
アシュレイ・スタフォード(C-T)
ウィンフォード・エヴァンス(T)
マーティン・ヒル(T)
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
ディヴィッド・トーマス(Bs)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
シェイクスピアの「夏の夜の夢」を基にしたパーセルの傑作オペラ。機知、
謎めいた部分など様々な要素を内包した素晴らしい作品です。ガーディナー
はイギリスの演劇の伝統を踏まえた上でこの曲を極めてオーセンティック、
かつ抑制の効いた棒で巧みに演奏しています。

4776736 \1350
ドメニコ・スカルラッティ(1685 - 1757):14のソナタ集
トレヴァー・ピノック(cemb)
スペイン王妃マリア・バルバラのために書かれたと言われるスカルラッティ
のチェンバロ作品は、鍵盤音楽の新しい技巧の開発において極めて重要な位
置を占めるものです。ピノックの演奏はとリズミカルなエネルギーが無尽蔵
に溢れた活気に満ちたもの。疲れた聴き手の耳も即座に元気になるでしょう。

4776737 \1350
アントニオ・ヴィヴァルディ:グローリア RV 589
アレッサンドロ・スカルラッティ:デキシート・ドミヌス
ナンシー・アージェンタ、イングリッド・アットロット(S)
キャサリン・デンリー(コントラルト)
アシュリー・スタッフォード(A)
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
イングリッシュ・コンサート イングリッシュ・コンサート合唱団
トレヴァー・ピノック(指揮&cemb)
ヴィヴァルディの作品中、「四季」と並び最も知られるのが、この「グローリ
ア」です。冒頭のオクターブ跳躍が有名なこの曲は、彼の教会音楽の基本的
本質を備えた輝きに満ちたもの。ピノックは曲の持つ明るさを前面に押し出
し、きびきびとした爽快で明るいヴィヴァルディを聴かせてくれます。

●BOX CDs
4777018 6枚組 \5400
THE PREMIUM COLLECTION-75クラシカル・マスターワーク
CD1
1. グリーグ:朝 ヤルヴィ(指揮)エーテボリ管
2. パッヘルベル:カノン バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭管
3. サン=サーンス:白鳥 ベーム(指揮)ウィーン・フィル
4. フォーレ:パヴァーヌ Op.50  小澤(指揮)ボストン交響楽団
5. ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より第2楽章 
セルシェル(G)オルフェウス室内管
6. バッハ:G線上のアリア オルフェウス室内管
7. マーラー:交響曲第5番よりアダージェット 
クーベリック(指揮)バイエルン放送響
8. エルガー:チェロ協奏曲より第1楽章 フルニエ(Vc)ベルリン・フィル
9. アルビノーニ:アダージョ 
バウムガルトナー(指揮)ルツェルン祝祭弦楽合奏団
10. ドヴォルザーク:新世界より第2楽章 
クーベリック(指揮)ベルリン・フィル
11.オッフェンバック:ホフマン物語より舟歌 
ヤルヴィ(指揮)エーテボリ管
CD 2
1. ビゼー:闘牛士の歌 チョン・ミュンフン(指揮)バスティーユ劇場管
2.オルフ:カルミナ・ブラーナより-おお、運命の女神よ 
ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ
3.グリーグ: 山の魔王の宮殿にて ヤルヴィ(指揮)エーテボリ管
4. ヴィヴァルディ: 四季より“冬” 
ピノック(指揮)イングリッシュ・コンサート
5. ムソルグスキー:展覧会の絵よりプロムナード 
ジュリーニ(指揮)シカゴ交響楽団
6. チャイコフスキー:序曲1912年より ヤルヴィ(指揮)イェーテボリ管
7. プロコフィエフ:ロメオとジュリエットより“騎士の踊り”
小澤(指揮)ボストン交響楽団
8. ヴェルディ:レクイエムより“ディエス・イレ” 
ジュリーニ(指揮)ベルリン・フィル
9. ワーグナー:ワルキューレの騎行 バレンボイム(指揮)
10. R・シュトラウス:ツァラトゥストラより冒頭 
スタインバーグ(指揮)ボストン交響楽団
11. ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー 
マズア(指揮)ゲヴァントハウス管
12.ラヴェル:ボレロ 小澤(指揮)ボストン交響楽団
CD 3
1.ウェーバー:舞踏への勧誘  フリッチャイ(指揮)ベルリン放送響
2. ブラームス:ハンガリア舞曲第1.3.6番 
アバド(指揮)ウィーン・フィル
3.チャイコフスキー:金平糖の踊り-花のワルツ 
ライトナー(指揮)ベルリン・フィル
4. オッフェンバック:パリのにぎわい 小澤(指揮)ボストン交響楽団
5. グリーグ:アニトラの踊り ヤルヴィ(指揮)エーテボリ管
6. ヘンデル:水上の音楽より ピノック(指揮)イングリッシュ・コンサート
7. モーツァルト:ホルン協奏曲第4番よりロンド 
ジョリー(Hr)オルフェウス室内管
8. J. シュトラウスI: 美しき青きドナウ 
フリッチャイ(指揮)ベルリン放送響
9. スメタナ:ポルカ レヴァイン(指揮)ウィーン・フィル
10.ボロディン:イーゴリ公より“ダッタン人の踊りと合唱 ”
ヤルヴィ(指揮)エーテボリ管
11. J. シュトラウス ラデツキー・マーチ 
フリッチャイ(指揮)ベルリン放送響
CD 4
1.モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番第2楽章  
アンダ(P)ザルツブルク・モーツァルテウム管
2.ショパン:夜想曲第5番 バレンボイム(P)
3. シューマン:トロイメライ アルゲリッチ(P)
4. ベートーヴェン:エリーゼのために ウゴルスキ(P)
5. ドビュッシー:月の光 ワイセンベルク(P)
6. ベートーヴェン:月光より第1楽章 ギレリス(P)
7. ラフマニノフ:前奏曲より“レント” ジルベルシュタイン(P)
8. ワーグナー=リスト さまよえるオランダ人より“バラード” 
バレンボイム(P)
9. ショパン:雨だれ エッシェンバッハ(P)
10. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 ワイセンベルク(P)
11. ラフマニノフ:前奏曲より“アレグロ” ジルベルシュタイン(P)
12. シューベルト:楽興の時第2番 ケンプ(P)
13. モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番第2楽章 
アンダ(P)ザルツブルク・モーツァルテウム管
CD 5
1. ヘンデル:ハレルヤコーラス 
ピノック(指揮)イングリッシュ・コンサート
2. ヴォーン・ウィリアムス:グリーンスリーヴス幻想曲 オルフェウス室内管
3. スメタナ:モルダウ クーベリック(指揮)ボストン交響楽団
4. J.S. バッハ:トッカータとフーガ二短調, BWV 565 プレストン(Org)
5 .シベリウス:フィンランディア ヤルヴィ(指揮)イェーテボリ管
6. ホルスト:木星 スタインバーグ(指揮)ボストン交響楽団
7.バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリーより 
小澤(指揮)サンフランシスコ交響楽団
8. メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟 アバド(指揮)ロンドン交響楽団
9. エルガー:威風堂々 デル・マー(指揮)ロイヤル・フィル
CD 6
1.プッチーニ:誰も寝てはならぬ 
ドミンゴ(T) カラヤン&ウィーン・フィル
2. ドニゼッティ:人知れぬ涙 ドミンゴ(T)ジュリーニ&ロス・フィル
3. ヴェルディ:燃え盛る炎 
ベルゴンツィ(T)セラフィン&ミラノ・スカラ座管
4 ヴェルディ:わが思いは黄金の翼に乗って 
シノーポリ(指揮)ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
5. ビゼー:お前が投げたこの花は ドミンゴ(T) ジュリーニ&ロス・フィル
6. ビゼー:恋は野の花 バンブリー(S)クルカ&ベルリン放送響
7.プッチーニ:冷たい手を 
コーンヤ(T)ヴォット&フィレンツェ5月祭管弦楽団
8. ヴェルディ:アンヴィルコーラス セラフィン(指揮)ミラノスカラ座
9. ワーグナー:イゾルデの愛の死 
M.プライス(S)C.クライバー&ドレスデン・シュターツカペレ
10. プッチーニ:ある晴れた日に 
フレーニ(S)シノーポリ&フィルハーモニア管
11. ヴェルディ:アイーダより凱旋行進曲 
アバド(指揮)ミラノ・スカラ座管
12.ヴェルディ: 来たれ、おお、復讐の戦士よ  
ギャウロフ(Bs)ガンドルフィ&ミラノ・スカラ座管
13. ロッシーニ:私は町の何でも屋 プライ(Br)アバド&ロンドン響
14. モーツァルト:おいらは鳥刺し 
フィッシャー=ディースカウ(Br)ベーム&ベルリン・フィル
15. モーツァルト:おお、イシスとオシリスが 
ベーム(指揮)ベルリン・フィル
16.モーツァルト:復讐の炎はわが心に燃え 
ピータース(S)ベーム&ベルリン・フィル
17. マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲 
シノーポリ(指揮)フィルハーモニア管
18. ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲 セラフィン(指揮)ローマ歌劇場管
19ワーグナー:結婚行進曲 ピッツ(指揮)バイロイト祝祭管
クラシックの名曲をたっぷり75曲、6枚のCDに収録したお買い得コンピレー
ションの決定版!

4776656 21枚組 \22680
初回限定商品
「スタインウェイ・レジェンド」グランド・エディション
2CD:クラウディオ・アラウ(475-8509)
2CD:内田光子(475-8510)
2CD:アルフレッド・ブレンデル(475-8511)
2CD:ヴラディーミル・アシュケナージ(475-8512)
2CD:マウリツィオ・ポリーニ(477-6621)
2CD:ヴィルヘルム・ケンプ(477-6622)
2CD:マルタ・アルゲリッチ(477-6623)
2CD:ヴラディーミル・ホロヴィッツ(477-6624)
2CD:エミール・ギレリス(477-6625)
2CD:アルトゥーロ・ベネディッティ=ミケランジェリ(477-6626)
ボーナスCD
1-3.ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
/エレーヌ・グリモー
4-5.ショパン:
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調Op.22
/ユンディ・リ
6.リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調 S.244
/ラン・ラン
今年5月に分売でインターナショナル・リリースされた「スタインウェイ・レ
ジェンド」の限定スペシャル・ボックスセット。特製ピアノ・ケース
(23,5 cm x 36,5 cm x 8,5cm (w x l x h).)に収められた内容は2枚組の
全10巻に加え、グリモー、ラン・ラン、ユンディ・リのボーナスCD(1枚)が
ついたCD21枚とスペシャル・ブックレット。「のだめ-」からはじまり「神
童」、「ピアノの森」などコミックや映画でピアニストが大きく取り上げら
れている中ピアノを始める人も急増中!

●DVD-VIDEO
734267(DVD-Video) \3350
プロコフィエフ:《ピーターと狼》
スティング(ナレーター)
ロベルト・ベニーニ(ナレーター)
ロイ・ハッド(プロコフィエフ&祖父)
ヘンリー・フィギンズ(ピーター)
ヨーロッパ室内管弦楽団 指揮:クラウディオ・アバド
《ピーターと狼》は子供のために書かれたファンタジー。ライトモティーフ
的な手法を用いて、音楽の聴取の方法をわかり易く伝えてくれる楽しい作品
です。それをアバドとヨーロッパ室内管が極上のサウンドで仕上げたのがこ
のDVD。したがって、子供向けなんて言わず、大人もみな楽しんでいただき
たい。この作品は、物語の進行を司るナレーション役に多彩なゲストを迎え
ることが多いのだが、ここでは何と、スティングが参加。おまけに、イタリ
ア語ヴァージョンではオスカー俳優のロベルト・ベニーニが吹替えていると
いう豪華さ。物語は、通常の俳優と扮装した俳優、そしてマペットらによっ
て進行します。アバドやスティングとそっくりに作られたマペットが楽しい。
日本にも文楽があるように、ヨーロッパでも人形劇は歴史が深く、現在も専
用の劇場で毎日公演が行われており、立派な芸術として根付いています。実
際にその動きは実に巧みで、1度観れば驚くこと請け合いです。DGから昨年
のザルツブルク音楽祭の記録『Mozart 22』が今年リリースされたが、そこ
に入っている歌劇《劇場支配人》は同地のマリオネット劇場で収録されてい
るので、こちらもご覧になるのも是非お勧め。なお、この《ピーターと狼》
のDVDには、プロコフィエフの交響曲第1番《古典》と《ヘブライの主題によ
る序曲》も併録されている。併せてお楽しみ下さい。
NTSC方式、リージョン・フリー。

734364(DVD-Video) \3350
ヴェルディ:歌劇《椿姫》全曲
テレサ・ストラータス(ヴィオレッタ/S)
プラシド・ドミンゴ(アルフレード/T)
コーネル・マクニール(ジェルモン/Br)
演出・監督:フランコ・ゼッフィレッリ
メトロポリタン歌劇場管弦楽団 指揮:ジェイムズ・レヴァイン
日本でも以前発売されていたが、しばらくカタログから消えていたユニテル
原盤の名盤DVDの再発。DGの《椿姫》は、1994年のショルティ&ゲオルギュー
や、2005年のリッツィ&ネトレプコによるDVDがあるが、当盤はイタリアンの
巨匠フランコ・ゼッフィレッリが撮影した映画版『椿姫』です。(日本での公
開時は『トラヴィアータ/1985・椿姫』というタイトルでした)。ゼッフィ
レッリは通常でも豪華な舞台を作り上げるタイプだが、ここではオペラ映画
ということで、よりゴージャスに仕上げられています。ヒロインのヴィオレ
ッタ役を演じるのはテレサ・ストラータス。彼女の醸し出す薄幸のムードは
発表当時から高く評価され、ストラータスの代表的な役、および映像作品と
なりまいした。相手役のアルフレードにはプラシド・ドミンゴが起用されて
おり、四半世紀前の若き名唱を聴くことが出来ます。
なお、この映画には何とボリショイのかつてのトップ、マクシーモワやヴァ
シリーエフらがゲスト出演しており、バレエ・ファンも必見!

734046(DVD-Video) \3350
「ポゴレリチ In レアレ・ディ・ラッコニージ城」
ショパン:
ポロネーズ ハ短調作品40-2
夜想曲 変ホ長調作品55-2
前奏曲 嬰ハ短調作品45
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調作品58
ハイドン:ピアノ・ソナタ変イ長調Hob.XVI: 46
モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ長調K331「トルコ行進曲付き」
監督:ホラント・H. ホールフェルト
イーヴォ・ポゴレリチ(pf)
収録:1987年4月 レアレ・ディ・ラッコニージ城、トリノ
以前国内盤としてリリースされていたユニテル映像の再発。彼がショパン・
コンクールで落選したことに対し、アルゲリッチが抗議して審査員を辞した
有名な事件(1980年)から、はや30年弱が経過。そのスタイルは過去とまった
く同じではないものの、彼流の透徹した論理から読み解かれる斬新な解釈と
いう点では、現在でもその演奏が与えてくれる知的刺激に変わりありません。
2007年1月の来日公演でもおおいに物議を醸したのは記憶に新しいところ。し
かし、ポゴレリチを聴くということは、強烈な彼の個性にただ身をひたすだ
けでなく、作品について今一歩突き詰めて考えてみる試みでもあります。音
楽は趣味や感性の問題、と割り切らずに、是非チャレンジしてはいかがでしょ
う。なお、映像としては、前半が暗(着ている服も黒)、後半が明という演出
が施されています。ポゴレリチのDG-DVDは、バッハやD.スカルラッティ、ベ
ートーヴェンを収めたリサイタル盤(86、87年収録)がリリースされています。
是非併せてご覧下さい。

734360(DVD-Video) \3350
スメタナ:歌劇《売られた花嫁》全曲
ルチア・ポップ(マジェンカ/S)
ジークフリート・イェルザレム(ハンス[イェニーク]/T)
カール・リッダーブッシュ(結婚仲介人ケチャル/Bs)
ハインツ・ツェドニク(ヴェンツェル[ヴァシェク]/T)
アルフレート・シュラメク(クルシナ/B)
ゲルトルーデ・ヤーン(カティンカ[ルドミラ]/Ms)
ヴァルター・フィンク(地主ミーハ/B)
チェスラワ・スラニア(アグネス[ハータ]/Ms)
監督:オットー・シェンク
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 指揮:アダム・フィッシャー
スメタナの歌劇《売られた花嫁》は、チェコのポルカやフリアントといった
舞曲や民謡の「語法」をふんだんに用いた傑作喜劇。肝心なのは、単純な旋
律の引用をちりばめたのではなく、リズムやスタイルを用いてオリジナルな
音楽を創ったという点でしょう。それゆえに、当時起きていたチェコの国民
音楽運動の中で、このオペラとその成功こそがチェコ音楽の基礎を築いたと
して、きわめ高く評価されています。ストーリーこそ、愛し合う2人が別れ
させられ、ヒロインはあわや地主の息子と結婚させられそうになるものの、
恋人も実はその地主の息子だったため無事解決……という他愛のないもので
あるが、音楽の魅力で実に楽しく仕上げられています。ここではヒロインに
ルチア・ポップ、その恋人にジークフリート・イェルザレムが起用され、当
時一世を風靡した2人の歌唱を味わうことができます。さらに、カラヤンの
《ローエングリン》などで名高いバス歌手のリッダーブッシュも出演。指揮
のアダム・フィッシャーは現在、ハンガリー国立歌劇場やハンガリー放送交
響楽団、ハイドン・フィルなどの音楽監督を務めるハンガリーを代表する世
界的指揮者。ウィーン国立歌劇場とは、70年代にコレペティートルを務めて
いたこともあり、その付き合いは30年を超えます。当DVDはORF(オーストリ
ア放送)との共同制作。NTSC方式、5.1サラウンド、リージョン・フリー。

734361(DVD-Video) \3350
「ローマのクリスマス」
パレストリーナ:今日キリストは生まれ給う?ミサ曲第13巻
ヴィヴァルディ:グローリア
他、アネリオ、カリッシミ、コレッリ、フレスコバルディ
ジョスカン・デ・プレ、A.スカルラッティ、ビクトリア
らの作品
ガブリエル・コンソート&プレイヤーズ 指揮:ポール・マクリーシュ
イングリッシュ・コンサート&合唱団 指揮:トレヴァー・ピノック
ピノック/イングリッシュ・コンサートとマクリーシュ/ガブリエル・コン
ソートという、ピリオド演奏のベテランたちによる、イタリアに咲いたルネ
サンス、バロック音楽の花束。撮影場所に選ばれたのはもちろんローマ。そ
れも「聖母マリアに捧げられし大聖堂」という意味を持つサンタ・マリア・
マッジョーレ大聖堂です。(この大聖堂は)1560年代にパレストリーナが楽長
を務めていたことからも、この映像作品の舞台としてまさに最適と言えます。
監督は、バーンスタインの《ウェスト・サイド・ストーリー》のメイキング
映像やアバド指揮のプロコフィエフ《ピーターと狼》のDVD(以上DG)、また、
ポール・マッカートニーの《スタンディング・ストーン》DVDでも監督を務
めているクリストファー・スワン。
DGとダニエルTVとの共同制作。 NTSC方式、5.1サラウンド。

734217(DVD-Video) 5枚組 \14000
ムター/「モーツァルト・ボックス」
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲集 (073-4210)
ヴァイオリンソナタ集 (073-4213)
ピアノ・トリオ集 (073-4216)
アンネ=ゾフィー・ムター(vn.)
2006年「モーツァルト・イヤー」に企画された「ムター/モーツァルト・プロ
ジェクト」の集大成。
これまでにリリースされた3作品を一つにコンパイルしたDVD5枚組ボックス。
ボックス・セットならではのお買い得価格にてご提供。

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