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クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

18-02 No.1

2018年02月02日 14時36分33秒 | Weblog
★☆ダイレクト・トランスファー・シリーズ DSDファイルの販売のお知らせ☆★
当シリーズの3000番台のタイトルはすべてDSDファイルでの販売も行っております。

販売メディア:USBフラッシュメモリー
(4GBを使用予定。1メモリーに1タイトルを収録。メモリーのメーカーの指定は
ご容赦下さい)
ファイル形式:DSDIFFまたはDSF(タイトルによってどちらかの形式になります)
付属品:DSDディスクに付属と同じフロント&バック・インレイ 各1枚
価格:1タイトル ¥1905(税別)

DSDファイルの再生はパソコンとDSD対応のUSB DACとの組み合わせで行えます。

DSDディスク・DSDファイルは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいて
から発送までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。

★ダイレクト・トランスファー・シリーズのDSDファイル配信サービス★
信州.COMのご協力をいただき、DSDファイルの配信サービスを行っています。
DSD録音のものは全タイトル取り扱っております。
http://shinshuu.com/dsda/

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2018年2月新譜 3点発売★
発売予定:2018年3月上旬発売予定 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3717
ベートーヴェン:
交響曲第8番ヘ長調作品92
交響曲第4番変ロ長調作品60
ルネ・レイボヴィツ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
日READER'S DIGEST RBS 6A(第8番)&RBS 3A(第4番)(ステレオ)
1961年4月14日(第8番)&5月30-31日(第4番)
ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール録音

33CDR-3718
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125
ルネ・レイボヴィツ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団&ビーチャム合唱団
インゲ・ボルク(ソプラノ)、ルート・スチュアート(コントラルト)
リチャード・ルイス(テノール)、ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス)
日READER'S DIGEST RBS 6B&7(ステレオ)
1961年6月3、5&7日ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール録音
ルネ・レイボウィツ(1913-1972)はポーランドのワルソー生まれ。1926年に家族と
共にパリに定住。1930-1933年にベルリンでアルノルト・シェーンベルク(1874-
1951)に、ウィーンでアントン・ウェーベルン(1883-1945)について作曲法を師事し
た。さらにパリではオーケストレーション法をモーリス・ラヴェル(1875-1937)に、
指揮法をピエール・モントゥー(1875-1964)に学んだ。1936年から指揮者としての
活動を開始し、数年の内に名声を高めたが第2次大戦の勃発で指揮活動から退き、
作曲や著作に専念するようになった。戦後になって再び指揮者として復帰した。
これはステレオ期にリーダースダイジェスト社に録音されたもの。目が覚めるよう
な指揮振りと録音はベートーヴェンが現代に蘇ったような印象を与える。今回発売
のカップリングは録音順に並べてレイボウィッツがベートーヴェンの交響曲全曲
を構築していく過程を再現することを試みた。

33CDR-3719
ラロ:スペイン交響曲作品21
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
レオポルド・ストコフスキー指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
放送済ライブ音源
1947年5月1日ニューヨーク、カーネギー・ホール録音
ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀前半に活躍したフランスの大ヴァイオリ
ニスト。ボルドー出身で1893年からパリ音楽院のマルタン・マルシック(1848-1924)
に師事し、1896年16歳で一等賞を得た。生活のためにパリのカフェ、コンセール・
ルージュで弾いていたのを指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見いだ
されコロンヌ管弦楽団の楽員に採用された。そのときティボーの親友で後にパリ音
楽院の教授になったジュール・ブーシュリ(1877-1963)もコロンヌの楽員になった。
ティボーは1923年と1936年に来日、1953年の3度目の来日の途中、乗っていたエー
ル・フランス機がアルプスの支峰スメ山に激突して死亡した。享年72歳。この録音
は第2次世界大戦後ニューヨーク・フィルの演奏会にティーボーが登場した時の放
送がアセテート盤に残されていたもの。数種類あるティボーの「スペイン交響曲」
のライヴ録音の中で最も優れた演奏で再発の要望が大きかった。

17-01 No.1

2018年01月12日 22時29分15秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2018年1月新譜 3点発売★
発売予定:2018年2月上旬発売予定 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3714
ベートーヴェン:
交響曲第7番イ長調作品92
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ルネ・レイボヴィツ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
日READER'S DIGEST RBS 5(第7番)& RBS 4(第6番)(ステレオ)
1961年4月5-7日(第7番)&4月7-8日(第6番)

33CDR-3715
ベートーヴェン:
交響曲第2番ニ長調作品36
交響曲第1番ハ長調作品21
ルネ・レイボヴィツ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
日READER'S DIGEST RBS 1(ステレオ)
1961年4月10-11日(第2番)&4月10-12日
ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール録音

33CDR-3716
ベートーヴェン:
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
交響曲第5番ハ短調作品67
ルネ・レイボヴィツ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
日READER'S DIGEST RBS 2 & 3B(ステレオ)
1961年4月10-12日(第3番)&4月12-13日
ロンドン・ウォルサムストウ・タウン・ホール録音

ルネ・レイボウィツ(1913-1972)はポーランドのワルソー生まれ。1926年に家族
と共にパリに定住。1930-1933年にベルリンでアルノルト・シェーンベルク
(1874-1951)に、ウィーンでアントン・ウェーベルン(1883-1945)について作曲
法を師事した。さらにパリではオーケストレーション法をモーリス・ラヴェル
(1875-1937)に、指揮法をピエール・モントゥー(1875-1964)に学んだ。1936年
から指揮者としての活動を開始し、数年の内に名声を高めたが第2次大戦の勃発
で指揮活動から退き、作曲や著作に専念するようになった。戦後になって再び
指揮者として復帰した。これはステレオ期にリーダースダイジェスト社に録音
されたもの。目が覚めるような指揮振りと録音はベートーヴェンが現代に蘇っ
たような印象を与える。
今回発売のカップリングは録音順に並べてレイボウィッツがベートーヴェンの
交響曲全曲を構築していく過程を再現することを試みた。

17-12 No.1

2017年12月13日 13時03分29秒 | Weblog
★☆ダイレクト・トランスファー・シリーズ DSDファイルの販売のお知らせ☆★
当シリーズの3000番台のタイトルはすべてDSDファイルでの販売も行っております。

販売メディア:USBフラッシュメモリー
(4GBを使用予定。1メモリーに1タイトルを収録。メモリーのメーカーの指定は
ご容赦下さい)
ファイル形式:DSDIFFまたはDSF(タイトルによってどちらかの形式になります)
付属品:DSDディスクに付属と同じフロント&バック・インレイ 各1枚
価格:1タイトル ¥1905(税別)

DSDファイルの再生はパソコンとDSD対応のUSB DACとの組み合わせで行えます。

DSDディスク・DSDファイルは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいて
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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年12月新譜 5点発売★
発売予定:2018年1月上旬発売予定 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3709
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
ルネ・レイボヴィツ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
独 HELIODOR 429 003 (ステレオ) (米 WESTMINSTER WST 14046と同一録音)
1958年7月ウィーン・コンツェルトハウス、モーツァルトザール録音
ルネ・レイボウィツ(1913-1972) はポーランドのワルソー生まれ。1926年に家
族と共にパリに定住。1930-1933年にベルリンでアルノルト・シェーンベルク
(1874-1951)に、ウィーンでアントン・ウェーベルン(1883-1945)について作曲
法を師事した。さらにパリではオーケストレーション法をモーリス・ラヴェル
(1875-1937) に、指揮法をピエール・モントゥー(1875-1964) に学んだ。1936
年から指揮者としての活動を開始し、数年の内に名声を高めたが第2次大戦の
勃発で指揮活動から退き、作曲や著作に専念するようになった。戦後になって
再び指揮者として復帰した。この録音はステレオLP初期のもの。格調高いこ
の演奏は新ウィーン楽派の大作曲家の薫陶の賜物と思う。

33CDR-3710
ハイドン:
ピアノ・ソナタ第34番ホ短調
ピアノ・ソナタ第49番変ホ長調
リリー・クラウス(ピアノ)
英 LONDON(DUCRETET-THOMSON) EL 93021(モノ)
1953年頃録音
仏デュクレテ=トムソン録音。リリー・クラウス(1905-1986)はハンガリー生
まれの女流ピアニスト。17歳でブダペスト音楽院に入り、ベラ・バルトーク
(1881-1945)、ゾルタン・コダーイ(1882-1967)らに師事した。1922年にはウィ
ーンに赴きウィーン音楽アカデミーでアルトゥール・シュナーベル(1882-1967)
とエドゥアルト・シュトイアーマン(1892-1964)についてさらに研鑽を積んだ。
1930年代からモーツァルトやベートーヴェンの演奏家として名声をあげ、ヴァ
イオリンのシモン・ゴールドベルク(1909-1993)と共演して各国で評判をとっ
た。1942年インドネシアのジャワで公演中、ゴールドベルクと共に日本軍に
よって軟禁され大戦集結まで拘束された。戦後イギリス国籍を取得して演奏活
動を再開、1967年から83年はアメリカで活躍。最終的にアメリカに定住した。
このシリーズではモーツァルト: ピアノ協奏曲第18番(78CDR-3274)、シモン・
ゴールドベルクと共演したベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」
(78CDR-3431)、モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ選集(78CDR-3380/81)、
バルトーク: 民謡の旋律による 3つのロンド&ルーマニア民族舞曲集
(78CDR-3707)が出ている。

78CDR-3711
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003 12039B (8010)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
米 VOX 12039/40
1948年頃録音
ルッジエーロ・リッチ(1918-2012)はアメリカのヴァイオリニスト。メニュー
インの師でもあったルイ・パーシンガー(1887-1966)に師事し、16歳でサンフラ
ンシスコでデビューした。1930年代にベルリンでゲオルク・クーレンカンプ
(1898-1948)の門下に入った。1942年から1945年まで米軍籍で慰問演奏に携わっ
た。この演奏は戦後のSPレコード末期の録音で盤がシェラックではなくLP
と同じビニール製でSP特有の針音がしない。リッチはこのシリーズでパガニ
ーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番(78CDR-3687)、モーツァルト:ヴァイオリン・
ソナタ K.378(33CDR-3690)、サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
(33CDR-3430)が出ている。

78CDR-3712
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調作品45
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ)
豪 HMV DB1259/61
1928年9月15日ベルリン録音
大ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーが(1875-1962)が大ピアニスト
のセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)と顔を合わせた歴史的録音。クライス
ラーとラフマニノフは第1次世界大戦後、同じマネージャーだったことからこ
の録音が実現したと言われる。これは電気録音初期のもので録音時クライスラ
ーが53歳、ラフマニノフが55歳だった。この二人の巨匠による録音は他にベー
トーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番(78CDR-3575)とシューベルト:"デュオ"
ソナタ イ長調があるが、いずれもアメリカ録音。これは録音当時クライスラ
ーが居を構えていたベルリン録音。じっくり時間をかけた録音であることは原
盤番号の後にあるテイク数が合計31テイクであったことに現れている。SP盤
6面を完成するためになんと31枚の原盤を使ったということである。

78CDR-3713
フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調
リュセット・デカーヴ(ピアノ)
ブイヨン弦楽四重奏団
ガブリエル・ブイヨン(第1ヴァイオリン)
アルベール・ロカテッリ(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミーユ・ドゥローベル(チェロ)
仏 DISQUE "GRAMOPHONE" DB 5123/26
1940年12月17-18日パリ、ペルーズ・スタジオ録音
ピアノのリュセット・デカーヴ(1906-1993)は幼少時からマルグリット・ロン
(1874-1966)に師事し、パリ音楽院では1923年にイヴ・ナット(1890-1956)のク
ラスで一等賞を得た。現代音楽を得意とし、1923年にプロコフィエフ(1891-
1953)のピアノ協奏曲第3番を作曲者の指導を受けた後パリで演奏した。また
ジョリヴェ(1905-1974)の「5 つの儀礼の踊り」やピアノ協奏曲の初演を行っ
た。とくに協奏曲は生涯100 回以上演奏した。音楽院ではロンやナットの助手
をつとめ、1947年から教授に選任され1976年に引退するまでその地位にあった。
門下生にはブリジット・アンゲレル、カティアとマリエル・ラベック姉妹、
ブルーノ・リグット、パスカル・ロジェ、ジャン=イヴ・ティボーデ等がいる。
ブイヨン弦楽四重奏団はガブリエル・ブイヨン(1896-1984)によって結成され
た。ブイヨンはパリ音楽院でリュシアン・カペー(1873-1928)のクラスで学び
1910年に一等賞を得た。1940年にカペー弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ブノワと
チェロ奏者ドゥローベルと四重奏団を結成した。また1943年から音楽院教授を
つとめた。フランクのピアノ五重奏曲はこのシリーズでマルセル・シャンピ(p)
とカペー弦楽四重奏団(78CDR-3034)、アルフレッド・コルトー(p)とインター
ナショナル弦楽四重奏団(78CDR-3125)、ジャックリーヌ・エマール(p)とレー
ヴェングート弦楽四重奏団(33CDR-3403)が出ている。いずれもフランスのピア
ニストで聴き比べも一興。

17-11 No.1

2017年11月04日 23時15分08秒 | Weblog
★☆ダイレクト・トランスファー・シリーズ DSDファイルの販売のお知らせ☆★
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販売メディア:USBフラッシュメモリー
(4GBを使用予定。1メモリーに1タイトルを収録。メモリーのメーカーの指定は
ご容赦下さい)
ファイル形式:DSDIFFまたはDSF(タイトルによってどちらかの形式になります)
付属品:DSDディスクに付属と同じフロント&バック・インレイ 各1枚
価格:1タイトル ¥1905(税別)

DSDファイルの再生はパソコンとDSD対応のUSB DACとの組み合わせで行えます。

DSDディスク・DSDファイルは受注製造販売となりますので、ご注文をいただいて
から発送までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。

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DSD録音のものは全タイトル取り扱っております。
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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年11月新譜 5点発売★
発売予定:2017年11月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3704
ルネ・レイボヴィツ-ワルツへのお誘い
ウェーバー:舞踏への勧誘(ベルリオーズ管弦楽編曲)
チャイコフスキー:ワルツ(弦楽サレナード作品48より)
ベルリオーズ:舞踏会(幻想交響曲作品14より)
シベリウス:悲しいワルツ作品44
ヨハン・シュトラウス 2世:ウィーン気質
ヨーゼフ・シュトラウス:わが人生は愛と喜び
ルネ・レイボヴィツ指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
米 WESTMINSTER XWN18817(モノ)
1958年7月ウィーン録音
ルネ・レイボヴィツ(1913-1972)はポーランドのワルソー生まれ。1926年に家族
と共にパリに定住。1930-1933年にベルリンでアルノルト・シェーンベルク
(1874-1951)に、ウィーンでアントン・ウェーベルン(1883-1945)について作曲
法を師事した。さらにパリではオーケストレーション法をモーリス・ラヴェル
(1875-1937)に、指揮法をピエール・モントゥー(1875-1964)に学んだ。1936年
から指揮者としての活動を開始し、数年の内に名声を高めたが第2次大戦の勃発
で指揮活動から退き、作曲や著作に専念するようになった。戦後になって再び
指揮者として復帰した。この録音は戦後のLP初期のもので、現在ではほとん
ど忘れ去られていたもの。近年レイボヴィツのステレオ録音が再評価されてい
るが、これはウィーン国立歌劇場管弦楽団(実体はウィーン・フィル)との共演
で、ポピュラーな曲をこれど格調高く仕上げているのはさすがに新ウィーン楽
派の大作曲家の薫陶の賜物と思う。

33CDR-3705
チャイコフスキー:
「くるみ割り人形」組曲 作品71a
小序曲
行進曲
こんぺい糖の踊り
トレパーク
アラビアの踊り
中国の踊り
あし笛の踊り
花のワルツ
バレエ「白鳥の湖」抜粋
第2幕への導入
ワルツ
小さな白鳥たちの踊り
情景ー第2幕
チャルダッシュ
フィナーレ
ロジェ・デゾルミエール指揮
フランス国立交響楽団
米 CAPITOL P8140(モノ)
1951年4月パリ録音
ロジェ・デゾルミエール(1898-1963)はフランスのヴィシー生まれ。パリ音楽院
で作曲家のシャルル・ケクラン(1867-1950)に師事し卒業後パリのソワレ・ド・
パリ管弦楽団のフルート奏者になった。1921年コンセール・プレイエルの指揮
者になり、1924-1925 にはパリのスエーデン・バレエ団の指揮者をつとめた。
1925年ディアギレフ・バレエ団にスカウトされ、バレエ団のヨーロッパ公演を
指揮した。1929年ディアギレフの死によってバレエ団は解散、デゾルミエール
は現代音楽とバロック音楽のスペシャリストとして名声を確立していった。
1937年オペラ・コミックの指揮者になり、1944年に音楽監督に指名された。
1945年にはパリ・オペラ座のアシスタント・ディレクターの職務が加わった。
特にドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」のほか大戦後の音楽界に登
場したオリヴィエ・メシアンやピエール・ブレーズ等の先端音楽の初演を手掛
けた。またヴェルサイユでバッロク音楽の演奏会に力を入れ、一方で映画音楽
の作曲家でもあった。1950年フランス国立管弦楽団の首席指揮者に就任したが、
麻痺性の疾患にかかり引退した。これはLP最初期に出たデゾルミエールの名
演の復刻である。

78CDR-3706
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005より
ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン)
独 POLYDOR 68282/3
1943年6月ベルリン録音
鬼才プシホダが第2次世界大戦の真っ只中に録音したJ.S.バッハの無伴奏ヴァイ
オリン・ソナタ第3番 BWV1005から第1楽章アダージョと第2楽章フーガである。
なぜ全曲を完成しなかったかは謎。ヴァーシャ・プシホダ(1900-1960)はチェコ
のヴォズナニーに生まれたヴァイオリニスト。11歳でプラハ音楽院に入った。
ミラノの演奏会に居合わせた大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)
を驚愕させ「新しいパガニーニ」と激賞させたのがきっかけでヨーロッパ諸国
で認められた。1921年にアメリカデビュー。その直後から縦振動盤のエジソン
・ダイアモンドディスクやドイツPOLYDORに録音が始まった。第2次世界大戦中
はザルツブルクのモーツァルテウムで教鞭をとった。戦後はウィーンを拠点に
教鞭と演奏活動を行った。プシホダはこのシリーズでドヴォルザーク:ヴァイオ
リン協奏曲(78CDR-3392)、タルティーニ:悪魔のトリル(78CDR-3628)、チゴイネ
ルワイゼン他(78CDR-3574)、ヴィターリ:シャコンヌ(78CDR-3068)が出ている。

78CDR-3707
バルトーク:
ルーマニア民族舞曲集
民謡の旋律による 3つのロンド
リリー・クラウス(ピアノ)
濠 PARLOPHONE AR1123/4
1938年8月23日(ルーマニア民族舞曲&ロンドNO.1),
1938年10月7日(ロンドNO.2&NO.3)ロンドン録音
リリー・クラウス(1905-1986)はハンガリー生まれの女流ピアニスト。17歳でブ
ダペスト音楽院に入り、ベラ・バルトーク(1881-1945)、ゾルタン・コダーイ
(1882-1967)らに師事した。1922年にはウィーンに赴きウィーン音楽アカデミー
でアウトゥール・シュナーベル(1882-1967)とエドゥアルト・シュトイアーマン
(1892-1964)についてさらに研鑽を積んだ。1930年代からモーツァルトやベート
ーヴェンの演奏家として名声をあげ、ヴァイオリンのシモン・ゴールドベルク
(1909-1993)と共演して各国で評判をとった。1942年インドネシアのジャワで
公演中、ゴールドベルクと共に日本軍によって軟禁され大戦集結まで拘束され
た。戦後イギリス国籍を取得して演奏活動を再開、1967年から83年はアメリカ
で活躍。最終的にアメリカに定住した。このシリーズではモーツァルト:ピアノ
協奏曲第18番(78CDR-3274)、シモン・ゴールドベルクと共演したベートーヴェ
ン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」(78CDR-3431)、モーツァルト:ヴァイオリ
ン・ソナタ選集(78CDR-3380/81)が出ている。

78CDR-3708
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
フェリックス・ワインガトルナー指揮
ロンドン交響楽団
英 COLUMBIA L1708/13
1925年10月29日&11月1日ロンドン録音(原盤に起因する音割れがあります)
フェリックス・ワインガルトナー(1863-1942)はオーストリアの大指揮者。ライ
プツィヒ大学で哲学を専攻するが、音楽への魅力に惹かれグラーツ、ライプツィ
ヒ、ヴァイマルの各音楽院で学んだ。最初作曲家を志したが生活の安定を求め
指揮者に転じた。1885年からドイツ各地の歌劇場を転々としたが、1908年には
グスタフ・マーラーの後任としてウィーン宮廷歌劇場とウィーン・フィルハー
モニー管弦楽団の音楽監督に就任した。1937年夫人のカルメン・テューダーと
来日し夫婦で新交響楽団(現在のNHK交響楽団)を指揮した。ワインガルトナー
のレコード録音は機械式録音の時代からあったが、この「幻想交響曲」はマイ
クロフォンを使用した電気録音の最初期のものである。ワインガルトナーは
「幻想交響曲」を1925年の3月に機械式録音で行ったが、電気録音の開発情報で
未発売にしたと伝えられる。

17-10 No.1

2017年10月01日 22時48分48秒 | Weblog
●第22回真空管オーディオ・フェアのお知らせ
今年も昨年同様、当フェアに出店いたします。ご来場をお待ちしております。

2017年10月8日(日)&9日(月) 秋葉原損保会館
http://www.shinkukanaudio.com/

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年10月新譜 5点発売★
発売予定:2017年10月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3699
●レジナルド・ケル-クラリネット・アンコール集
ヘンデル:リコーダー・ソナタへ長調作品1-11, HWV.369 -
シチリアーナとジーグ(レジナルド・ケル編曲)
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタヘ長調 HWV.370-アダージョ
(レジナルド・ケル編曲)
ヘンデル:オーボエ・ソナタヘ長調、HWV.363a-アレグロ(レジナルド・ケル編曲)
コレッリ:ソナタハ長調作品5-9 -ジーグ(レジナルド・ケル編曲)
クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
ラヴェル:ハバネラ形式の小曲
ドビュッシー:クラリネットとピアノのための小品 L.120
リチャードソン:鳥のさえずり
ゴダール:ジョスランの子守歌(レジナルド・ケル編曲)
ベンジャンミン:ジャマイカン・ルンバ(W.プリムローズ編曲)
レジナルド・ケル(クラリネット)
ブルックス・スミス(ピアノ)
米 DECCA DL 9926(モノ)
1958年録音
レジナルド・ケル(1908-1981)は英国のクラリネット奏者。王立音楽アカデミー
でハイドン・ドレイパーに師事し、在学中からロイヤル・フィルハーモニー協
会オーケストラの首席奏者をつとめ、卒業後ロンドン・フィルハーモニー管弦
楽団に移籍した。戦後の1948年アメリカに渡りコンサートやレコーディングの
ほかベニー・グッドマン(1909-1988)やピーナッツ・ハッコー(1918-2003)らに
クラシック奏法を指導した。1958年に母国に帰り晩年は画家として余生を送っ
た。このシリーズでベートーヴェン「街の歌」(78CDR-3672)とモーツァルト:
クラリネット五重奏曲(78CDR-3691)とブラームス:クラリネット五重奏曲(78CDR
-3697)が出ている。ピアニストのブルックス・スミス(1912-2000)はテキサス州
マッコーレン生まれ。ジュリアード音楽院でジョゼフ&ロジーナ・レヴィーン
に師事した。1939年に卒業後、伴奏者として進むことを決意、名歌手達や器楽
奏者達の伴奏者をつとめた。1954年にヴァイオリンのヤッシャ・ハイフェツ
(1901-1987)の伴奏者となり、1972年ハイフェッツが引退するまでこの大ヴァイ
オリニストの伴奏者をつとめた。

33CDR-3700
●チーク・トゥ・チーク&ホワイト・クリスマス-
コニー・ボズウェル、アーヴィング・バーリンを歌う
チーク・トゥ・チーク
ホワイト・クリスマス
アレグザンダーズ・ラグタイム・バンド
ショウほど素敵な商売はない
オール・バイ・マイセルフ
愛は海より深く
ブルー・スカイ
オール・アローン
オールウェイズ
メイビー・イッツ・ビコーズ
コニー・ボズウェル(vo)
ウォーレン・ヴィンセント指揮オーケストラ
米 DESIGN RECORDS DLP 68(モノラル)
1958年録音
コニー・ボズウェル(1907-1976)は三姉妹によるコーラスグループ、ボズウェル
・シスターズの中姉。長姉のマーサ・ボズウェル(1905-1958)、末姉のヴェット
・ボズウェル(1911-1988)三姉妹はニューオリンズの中産階級の家庭生まれ。
子供の頃からコニーはピアノ、マーサはチェロ、ヴェットはヴァイオリンを習
い、演奏会を開いたこともあった。その後伝説のコルネット奏者エメット・ハ
ーディ(1903-1925)に出会い、その激励を受けてコーラスに転向、ジャズのフィ
ーリングが横溢した歌唱で人気を博した。ハーディはNORK(New Orleans Rhythm
Kings)のコルネット奏者だった。1936年ヴェットの結婚を機にグループは解散、
その後コニーはソロ・シンガーとして活躍した。このアルバムは作曲家アーヴィ
ング・バーリン(1888-1989)の作品を集めたもので、バーリンの作曲活動50年を
記念したアルバム。バーリンは旧ロシア帝国の現ベルラーシ生まれ。5歳の時両
親と共にアメリカに移住。1915年に「ゴッド・ブレス・アメリカ」を作曲して
注目された。1927年初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」で主演のアル・ジョ
ルスンが歌った「ブルー・スカイ」が大ヒットした。このアルバムのミュージ
シャンにはマンデル・ロウ(g)、ジョージ・ウェットリング(ds)、ジョージ・
デュヴィヴィエ(b)、アラン・シュルマン(cello)等の名前が見える。

78CDR-3701
●作曲者自身の演奏を含む
SPレコード復刻「セントルイス・ブルース」(1928-1942)

(1)ニュー・セントルイス・ブルース
ボイド・センター(cl), エディ・ラング(g),ジャック・ラッセル(p)
日本コロムビアJ 1793
1928年1月21日ニューヨーク録音
(2)セントルイ・ブルース
アイリーン・ビースリー(vo), ベニー・グッドマン(cl)
米VICTOR 21467/VICTOR 21467(U.S.)
1928年5月1日録音
(3)セントルイス・ブルース
ルディ・ヴァレー(vo)と彼のコネティカット・ヤンキース
日本ビクター 22321/VICTOR 5880(U.S.)
1930年2月19日録音
(4)セントルイス・ブルース
キャブ・キャロウェイ(vo)と彼の楽団
米BRUNSWICK 33355
1930年7月24日録音
(5)セントルイス・ブルース・ルンバ(ペドロ・グルダ編)
マノロ・カストロとハバナ・ヨットクラブ楽団
日本ビクター22812
1931年7月10日録音
(6)セントルイス・ブルース "コンサート・ヴァージョン”
ビング・クロスビー(vo), デューク・エントン楽団
英 COLUMBIA DX898
1932年2月11日ニューヨーク録音
(7)セントルイス・ブルース
ルイ・アームストロング楽団
日本ビクター JA-125
1933年4月26日録音
(8)セントルイス・ブルース
ボズウェル・シスターズ
日本 COLUMBIA(Lucky)60086
1935年8月21日録音
(9)セントルイス・ブルース
ステファン・グラッペリとホット4,ジャンゴ・ラインハルト(g)
米 DECCA 23032
1935年9月30日パリ録音
(10)セントルイス・ブルース
ベニー・グッドマン楽団
日本ビクター JA-835
1936年8月21日録音
(11)セントルイス・ブルース
マキシン・サリヴァン(vo)とクロード・ソーンヒル楽団
日本ビクター JA-1230
1938年6月29日録音
(12)セントルイス・ブルース
W.C.ハンディとオーケストラ
米 PHILHARMONIC FR81
1939年12月26日ニューヨーク録音
(13)セントルイス・ブルース
カウント・ベイシー(p)、オール・アメリカン・リズム・セクション、
バック・クレイトン(tp)、ドン・バイアス(ts)
米 COLUMBIA 36711
1942年7月24日ハリウッド録音
(14)浪曲セントルイス・ブルース(編曲:平茂雄)(6:52)
川田義雄(吉本ショウ)
日本ビクターVICTOR J-54656
1939年9月録音
「セントルイス・ブルース」はW. C. ハンディ(1873-1958)が作詩・作曲し、
1914年9月に楽譜が出版されたジャズの名曲。以来多くのミュージシャンが演奏
し、そのレコードは1000 種類を越えるといわれている。今回選んだ14曲は昭和
初期から第2次世界大戦中のSPレコードに残された名演奏を集めた。Track12
にあるハンディ自身の演奏はほとんど知られていないアメリカのマイナー会社
への貴重な録音である。

78CDR-3702
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
コンラート・ハンゼン(ピアノ)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 TELEFUNKEN SK3092/5
1940年7月9日ベルリン、ジングアカデミー録音
コンラート・ハンゼン(1906-2002)はドイツのピアニスト。ベルリン高等音楽院
でエトヴィン・フィッシャー(1886-1960)に師事し、後にフィッシャーの助手を
つとめるかたわらコンサート・ピアニストとして活躍した。SPレコードには
このチャイコフスキーの他に1941年6月20&22日録音のベートーヴェン「皇帝」
(ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ劇場管弦楽団)(78CDR-3184)があった。
ドイツ帝国放送のライヴ録音にはフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル
(1943年10月31日収録)のベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番がLP時代になっ
て発売された。ハンゼンは第2次世界大戦後教育者として活躍し、デットモルト
音楽アカデミーの創設に関わり、ヘレン版のベートーヴェン全集の校訂をした。
東京藝術大学や上野学園大学で教えたこともある。ウィレム・メンゲルベルグ
(1871-1951)はオランダの大指揮者。1895年、24歳でアムステルダム・コンセル
トヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任した。さらに1921年-30年にはニューヨー
ク・フィルハーモニック交響楽団の首席指揮者を兼任、また第2次世界大戦中は
ベルリン・フィルの指揮者をつとめた。

78CDR-3703
シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.957「未完成」
エドゥアルト・メーリケ指揮
ベルリン・オペラハウス管弦楽団
英 PARLOPHONE E10052/54
1921年10月22日ベルリン録音(機械式録音)
(古い録音のため各所にノイズがあります。ご容赦ください)
この名曲の世界初の全曲録音。指揮者のエドゥアルト・メーリケ(1877-1929)は
シュトゥットガルト生まれ。ピアニスト、作曲家としても活躍した。1912年-24
年までベルリン・ドイツ・オペラの指揮者ををつとめた。この録音はその頃の
もの。1919年からレコード会社PARLOPHONE/ODEONに録音を始め数多くのレコー
ドを残した。1922年と1923年にはワグナーの楽劇&オペラの北米引っ越し公演
をしている。1924-29年にはドレスデン・フィルの音楽監督をつとめた。1929年
に52歳で没した。「未完成交響曲」の最初の録音は1911年4月吹き込み、アメリ
カCOLUMBIAのPrince's Symphony Orchestra によるSP盤2面に収めた抜粋版
だった。それから10年後の1921年にやっとこのSP盤6面の全曲版が登場した。
その間に5種の抜粋盤が出た。ちなみに未完成交響曲の初演は1865年ウィーンで
行われた。

17-09 No.1

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33CDR-3694
ラロ:
スペイン交響曲作品21
ノルウェー狂詩曲
ドヴィ・エルリ(ヴァイオリン)
デジレ=エミ-ル・アンゲルブレシュト指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
仏デュクレテ・トムソン 320 C 124(Mono)
1956年10月29-31日パリ、サル=アポロ録音
(原盤のキズによるノイズが多数あります。ご容赦ください)
ドヴィ・エルリ(1928-2012)はパリ生まれのフランスのヴァイオリニスト。パリ
音楽院でジュール・ブーシュリ(1877-1962)に師事し1942年に14歳で一等賞を得
た。1955年のロン=ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝し
ソリストとして活動を開始した。1968年にマルセイユ音楽院の教授になり、
1973年にはマルセイユ・ゾリステンを設立した。1982年にパリ音楽院教授に就
任。1995年以降はエコル・ノルマル音楽院で後進の指導にあたった。2012年2月
7日火曜日の朝、音楽院に向かう途中トラックに接触して事故死した。享年83歳。
エルリの師ブーシュリの指導についての思い出の書簡が「ヴァイオリンの奥義
ジュール・ブーシュリ回想録」マルク・ソリアノ編桑原威夫訳(音楽之友社)の
168ページにある。師ブーシュリとドニーズ・ソリアノ、兄弟弟子のセルジュ・
ブランと第2次大戦中の1942年に撮った写真も同書213ページにある。指揮者の
デジレ=エミ-ル・アンゲルブレシュト(1880-1965)はフランスの指揮者。パリ
音楽院では放校処分を受けたが、作曲家ドビュッシー(1862-1918)に認められ
「聖セバスチャンの殉教」(1911年初演)の合唱指揮者に起用された。1934年に
設立されたフランス国立放送管弦楽団の初代指揮者に就任した。この録音は
デュクレテ・トムソン社に残された貴重な記録である。

33CDR-3695
パリのお嬢さん-ジャクリーヌ・フランソワ初期録音集
パリのお嬢さん(1948)
ボレロ(1948)
バラ色の人生(1948)
ラ・メール(1948)
ラ・セーヌ(1948)
パリの夜(1948)
詩人の魂(1950)
三度もありがとう(1950)
ジャクリーヌ・フランソワ/歌
ポール・デュラン楽団
ポール・バロン楽団
ジョー・ボワイエ楽団
米 VOX VL 3010 & VL 3070(モノ)仏 POLYDOR録音
1950年発売()内年号は録音年)
(原盤のキズによるノイズが多数あります。ご容赦ください)
ジャクリーヌ・フランソワ(1922-2009)はフランスのシャンソン歌手。最初ピア
ノとソルフェージュ(一種の歌唱訓練)を学んだが歌手になるのが夢だった。作
曲家兼バンドリーダーのポール・デュラン(1907-1977)に出会い、フランス
POLYDORに「春なのよ C'est le printemps 」と「春 Printemps」の2曲を録音
した。「春なのよ」は20世紀フォックス映画「ステート・フェア」の中で歌わ
れた「It might as well be spring」が原曲で、リチャード・ロジャースのア
カデー賞受賞作品。フランソワはこの仏訳をデュランのオーケストレーション
で録音した。それはフランソワにとって初レコーディングだったが、いきなり
ACCディスク大賞に輝いた。続いて1948年制作の映画「パリのスキャンダル」の
中で「パリのお嬢さん」と「ボレロ」を歌った。この2曲がフランスだけではな
くアメリカでも大ヒットした。「ボレロ」はアメリカで「オール・マイ・ラヴ」
としてパティ・ペイジが歌い、ベスト・セラーになった。「マドモワゼル・ド
・パリ」はヒット曲を追って同名映画が制作されフランソワが出演した。ここ
では懐かしいシャンソンの名曲が聴ける。

78CDR-3696
J.S.バッハ:結婚カンタータ「消えよ、悲しみの影よ」BWV. 202
エリーザベト・シューマン(ソプラノ)
ミッチェル・ミラー(オーボエ)
イェラ・ペッスル(指揮とハープシコード)
シルヴァン・シュルマン(ヴァイオリン)
アラン・シュルマン(チェロ)
米 VICTOR 2075/7
1941年10月10日&11月22日ニューヨーク、RCA VICTOR第2スタジオ録音
エリーザベト・シューマン(1885-1952)はドイツ生まれの名ソプラノ。1909年ハ
ンブルク歌劇場でデビューし、機械式録音の時代から活躍した人気歌手。この
録音時シューマンは56歳だった。オーボエのミッチェル・ミラー(1911-2010)は
ニューヨーク州ロチェスター生まれ。1932年にイーストマン音楽学校を卒業後
オーボエ、イングリッシュ・ホルン奏者として活躍し、その後アメリカ
COLUMBIAの制作部長として多くの名アーティストを世に送り出した。また自ら
ミッチ・ミラー合唱団を組織しヒット作品を生んだ。指揮とハープシコードの
イェラ・ペッスル(1906-1991)はウィーン生まれの女流。1931年アメリカに移住
した。ヨーロッパ時代から名声があったがアメリカではトスカニーニやワルタ
ーの指揮のもとで演奏したりソロ・リサイタルを多数開いた。またコロンビア
大学でも教鞭をとった。ヴァイオリンのシルヴァン・シュルマンとチェロのア
ラン・シュルマンはスタイヴザント弦楽四重奏団のメンバー。これは日米開戦
前夜の録音。

78CDR-3697
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調作品115
レジナルド・ケル(クラリネット)
ブッシュ弦楽四重奏団
アドルフ・ブッシュ(第1ヴァイオリン)
ゲスタ・アンドレアソン(第2ヴァイオリン)
カール・ドクトル(ヴィオラ)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
英 HMV DB3383/6
1937年10月10日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ録音
レジナルド・ケル(1908-1981)は英国のクラリネット奏者。王立音楽アカデミー
でハイドン・ドレイパーに師事し、在学中からロイヤル・フィルハーモニー協
会オーケストラの首席奏者をつとめ、卒業後ロンドン・フィルハーモニー管弦
楽団に移籍した。戦後の1948年アメリカに渡りコンサートやレコーディングの
ほかベニー・グッドマン(1909-1988)やピーナッツ・ハッコー(1918-2003)らに
クラシック奏法を指導した。1958年に母国に帰り晩年は画家として余生を送っ
た。このシリーズでベートーヴェン「街の歌」(78CDR-3672)とモーツァルト:
クラリネット五重奏曲(78CDR-3691)が出ている。ブッシュ弦楽四重奏団は1919
年にヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュ(1981-1952)によって組織され、
1930年代に英HMVに多くの録音を残した。このシリーズでも多数出ている。

78CDR-3698
シューベルト:歌曲集「美しき水車屋の娘」作品25 D.795
エルンスト・ヴォルフ(バリトン&ピアノ)弾き語り
米COLUMBIA 9137/41M & 4196/8M
1937年3月-1938年1月ニューヨーク録音
エルンスト・ヴォルフ(1905-1992)はバリトン歌手、ピアニスト、指揮者のユダ
ヤ系ドイツ人。1937年にアメリカ国籍を得て移住し、ユダヤ系の音楽家マック
ス・ラインハルト(1873-1943)とクルト・ヴァイル(1900-1950)の後押しで、フ
ランツ・ウェルフェルの戯曲の制作アシスタントとして働いた。ウェルフェル
はグスタフ・マーラーの未亡人アルマが三度目に結婚した人物。ヴォルフは
ニューヨークでユダヤ人音楽家組織の中心人物となり、またピアノの弾き語り
でこのシューベルト「美しき水車屋の娘」の他にロベルト・フランツ歌曲集、
クララ・シューマン歌曲集、フランツ・リスト歌曲集をアメリカCOLUMBIAの78
回転盤に録音を残した。大戦後の1948年ヨーロッパに戻りスイスに定住、後進
の指導にあたった。

17-08 No.1

2017年08月04日 18時41分31秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年8月新譜 5点発売★
発売予定:2017年8月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
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今月はモーツァルト特集です。

33CDR-3689
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調 K.376(374d)
ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301(293a)
ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304(300c)
ヴァイオリン・ソナタ第24番ハ長調 K.296
ジョージ・セル(ピアノ)
ラファエル・ドルイアン(ヴァイオリン)
米 COLUMBIA MS7064 (ステレオ)
録音:1967年8月1日
ジョージ・セル(1897-1970)はハンガリー生まれ。ウィーンとライプツィヒで学
び、10歳の時にピアニストとしてウィーン交響楽団の演奏会でデビュー、17歳
でベルリン・フィルを指揮した。1930年から36年にはチェコ・フィルの音楽監
督、1942年から46年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指揮者だった。
1946年にアメリカ市民となり、46年から70年までクリーヴランド管弦楽団の音
楽監督の地位にあった。ヴァイオリンのラファエル・ドルイアン(1922-2002)は
ロシアのヴォローダ生まれ、幼少の頃両親はキューバのハバナに移住した。ハ
バナ・フィルハーモニーの指揮者だったアマデオ・ロルダン(1900-1939)に最初
の手ほどきを受け、さらにフィラデルフィアのカーティス音楽院でエフレム・
ジンバリスト(1899-1985)のもとで研鑽を積んだ。1943年から46年の兵役後、指
揮者のアンタル・ドラティ(1906-1988)からダラス交響楽団のコンサートマスタ
ーに指名され、1949年ドラティがミネアポリス交響楽団に移ったとき一緒にコ
ンサートマスターとして移籍した。1960年にはジョージ・セルに乞われてクリ
ーヴランド管弦楽団のコンサートマスターになった。このシリーズでシューベ
ルト「大幻想曲」ほか(33CDR-3515)が出ている。

33CDR-3690
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378(317d)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
グラウコ・ダッティーリ(ピアノ)
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330(300h)
幻想曲ニ短調 K.397(385g) (4:53)
エマ・ボワネ(ピアノ)
米 VOX VLP 6400(U.S.)(モノ)
1949年録音(原盤に起因する音ユレあり)
ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)はアメリカのヴァイオリニスト。名教師ルイ
・パーシンガー(1887-1966)に師事し、16歳でサンフランシスコでデビューした。
1930年代にベルリンでゲオルク・クーレンカンプ(1898-1948)の門下に入った。
1942年から45年まで米軍籍で慰問演奏に携わった。ピアノのグラウコ・ダッティ
ーリはローマ生まれ。テノール歌手ベニャミーノ・ジーリ(1890-1957)が1927年
ニューヨークに連れてきて、ファースト・ピアノ四重奏団(1941年設立)のメン
バーになり活躍し2007年に死去した。エマ・ボワネ(1891-1971)はパリ音楽院の
ピアノ科の名教授イジドール・フィリップ(1863-1958)のクラスで一等賞を得た。
ボストン交響楽団の指揮者だったセルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1951)はボ
ワネのモーツァルトを聴いて "まるで天使が弾いているようだ" と絶賛し、ボ
ストン交響楽団の演奏会にソリストとして何度も招いて共演した。ボワネはニュ
ーヨークのアメリカン・カレッジ・オブ・ミュージックで教鞭を取った。録音
はSP時代米RCAに、初期LP時代には米VOXに残した。

78CDR-3691
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
レジナルド・ケル(クラリネット)
フィルハーモニア弦楽四重奏団
ヘンリー・ホルスト(第1ヴァイオリン)
アーネスト・エレメント(第2ヴァイオリン)
ハーバート・ダウンズ(ヴィオラ)
アンソニー・ピーニ(チェロ)
英 COLUMBIA DX8206/8209
録音:1945年2月5日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ
レジナルド・ケル(1908-1981)は英国のクラリネット奏者。王立音楽アカデミー
でハイドン・ドレイパーに師事し、在学中からロイヤルフィルハーモニー協会
オーケストラの首席奏者をつとめ、卒業後ロンドン・フィルハーモニー管弦楽
団に移籍した。戦後の1948年にアメリカに渡りコンサートやレコーディングの
ほかベニー・グッドマン(1909-1988)やピーナッツ・ハッコー(1918-2003)らに
クラシック奏法を指導した。1958年に母国に帰り晩年は画家として余生を送っ
た。このシリーズでベートーヴェン「街の歌」(78CDR-3672)が出ている。フィ
ルハーモニア弦楽四重奏団は1940年代初頭にできたイギリスの団体。リーダー
のヘンリー・ホルスト(1899-没年不詳)は1923年から1931年までベルリン・フィ
ルのコンサートマスターをつとめていた。ヴィオラのハーバート・ダウンズ
(1909-2004)はポール・ビアードやカール・フレッシュ(1873-1944)に師事した。
チェロのアンソニー・ピーニ(1902-1989)はソリストとしても活躍し録音も多
くある。

78CDR-3692
モーツァルト:
セレナード第11番変ホ長調 K.375
(2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のバスーンのための)
ミッチェル・ミラー&アルバート・ゴルツァー(オーボエ)
クラーク・ブロディ&シドニー・パワーズ(クラリネット)
エレン・ストーン&フリップ・パーマー(ホルン)
ハロルド・ゴルツァー&ルイ・マストロコーラ(バスーン)
ナショナル・オーケストラ・アソシエーション同窓会のメンバー
(リチャード・コーン監修)
米 RCA VICTOR 18174/6(Set DM826)
録音:1941年5月27日
オーボエを吹いているミッチェル・ミラー(1911-2010)は後にミッチ・ミラーと
してアメリカのポップス業界を牛耳った大人物。ニューヨーク州ロチェスター
に生まれ10代の頃オーボエを習い始め、名門のイーストマン音楽学校に進んだ。
1932年に優秀な成績で卒業後オーボエ、イングリッシュ・ホルン奏者として活
躍した。これはミッチ・ミラーが30歳の時のもので、演奏家として恐らく最初
の録音と思われる。ここに登場する演奏家が所属していたナショナル・オーケ
ストラ・アソシエーションは1930年に創立され、若い演奏家達の "トレーニン
グ・スクール" だった。それは音楽学校を卒業したての若手ミュージシャンを
既成のオーケストラに橋渡しをする機関でオーケストラメンバーの人たちが直
面する演奏テクニックや音楽解釈上の問題を指導した。音楽監督は1930から
1958年までレオン・バージン(1900-1999)、1958年以降はジョン・バーネット
(1917-)がつとめた。このシリーズでロジーナ・レヴィーンの演奏するショパ
ン: ピアノ協奏曲第1番(33CDR-3649)が出ている。

78CDR-3693
モーツァルト
弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421(417b)
ハンガリー弦楽四重奏団
ゾルタン・セーケイ(第1ヴァイオリン)
アレクサンドル・モシュコフスキー(第2ヴァイオリン)
デーネシュ・コロムサイ(ヴィオラ)
ヴィルモシュ・パロタイ(チェロ)
英 HMV DB9106/8
録音:1946年5月13-14日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ
ハンガリー弦楽四重奏団は1935年にブダペストで結成され、1970年に解散した。
メンバーの在籍期間は次の通り。第1ヴァイオリン:シャードル・ヴェーグ
(1935)、ゾルタン・セーケイ(1935-70)。第2ヴァイオリン:ペーテル・セルヴァ
ンスキー(1935)、シャーンドル・ヴェーグ(1935-1940)、アレクサンドル・モ
シュコフスキー(1940-59)、マイケル・カットナー(1959-70)。ヴィオラ:デーネ
シュ・コロムサイ(1935-70)。チェロ:ヴィルモシュ・パロタイ(1935-56)、ガブ
リエル・マジャール(1956-70)。グループは1937年にオランダに移住、1956年に
アメリカ国籍をえた。これは第2次世界大戦直後に録音されたもの。リーダーの
ゾルタン・セーケイ(1903-2001)は名ヴァイオリン奏者イエノ・フバイ(1858-
1937)に師事し、ゾルタン・コダーイ(1882-1967)に作曲を学び、作曲家ベラ・
バルトーク(1881-1945)とは少年時代からの友人だった。

17-06 No.2

2017年06月30日 14時37分43秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年7月新譜 5点発売★
発売予定:2017年7月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
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33CDR-3684
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219
シャルル・シルルニク(ヴァイオリン)
ダニエル・シャブリュン指揮
パリ・チェント・ソリ管弦楽団
交響曲第10番ト長調 K.74
交響曲ハ長調 K.96(111b)
ベルンハルト・パウムガルトナー指揮
ザルツブルク・モーツァルテウム室内管弦楽団
英 THE RECORD SOCEIETY RS 35(モノ)
録音: 1958年3月19日(協奏曲)、1956年10月15日(交響曲)
シャルル・シルルニク(1923-2003)はパリ生まれのフランスのヴァイオリニス
ト。パリ音楽院でジュール・ブーシュリ(1877-1962)とマルセル・シャイエ
(1881-1936)のクラスで学び1939年に一等賞を得た。このシリーズでベートー
ヴェンの協奏曲(33CDR-3615)が出ている。このモーツァルトは師ブーシュリ
が弾いた1906年機械式録音の第3楽章がこのシリーズ(78CDR-3065)で出ている
が、シルルニクは師譲りの清楚な演奏を繰り広げていて素晴らしい。指揮者
のダニエル・シャブリュン(1925-2006)はパリ音楽院で指揮法をルイ・フレス
ティエール(1892-1976)に学び1954年に一等賞を得た。交響曲を指揮するベル
ンハルト・パウムガルトナー(1887-1971)はウィーン生まれ。1917年から1959
年までモーツァルテウム音楽院の学院長を、1959年から1971年までザルツブ
ルグ音楽祭の総裁をつとめた。

33CDR-3685(3684)
ショーソン(モーリス・ブショール詞):
愛と海の詩 作品19
イルマ・コラッシ(メゾ・ソプラノ)
ルイ・ド・フローマン指揮
ロンドン交響楽団
米 LONDON LL 1386(モノ)
録音: 1955年5月9-10日ロンドン、キングズウェイ・ホール
イルマ・コラッシ(1918-2012)はギリシャのアテネ生まれ。14歳でアテネ音楽
院の声楽科とピアノ科で一等賞を得たのち、ローマのサンタ・チーリア音楽院
でさらに研鑽を積んだ。声楽とピアノの両方で優秀な成績をおさめたが、最終
的に声楽を選んだ。第2次大戦中にアテネに戻りアテネ音楽院で教えた。そこ
でマリア・カラス(本名マリア・カロゲロプーロス)(1923-1977)を指導したこ
とがある。1949年パリに行き、ラヴェルやフランス六人組作曲家の作品を歌い
有名になった。1970年に現役を退き、パリのスコラ・カントルム音楽院で後進
の指導にあたった。ルイ・ド・フローマン(1921-1994)はパリ音楽院でウジェ
ーヌ・ビゴー(1888-1965)やアンドレ・クリュイタンス(1905-1967)に師事し
た。ニース放送局管弦楽団やルクセンブルク放送交響楽団の指揮者をつとめた。

78CDR-3686
ベートーヴェン:
交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
エーリヒ・クライバー指揮
ロンドン交響楽団
英 DECCA AK1824/8(ffrr 録音)
録音:1948年2月24-25日&5月17日(AR 12039)ロンドン、キングズウェイ・ホール
エーリヒ・クライバー(1890-1956)はウィーン出身の20世紀前半を代表する指
揮者のひとり。指揮者のカルロス・クライバー(1930-2004)の父親。プラハ大
学で歴史と哲学を学んだが、一方で指揮者への道を目指すようになった。プラ
ハ音楽院で指揮法を学び、1911年に指揮者デビュー。1923年にベルリン国立歌
劇場の音楽監督に就任した。ナチスの台頭でベルリンの職を辞し、1935年に妻
と当時5歳のカルロスとアルゼンチンに移住した。1939年に市民権を取得し、
ブエノスアイレスのテアトロ・コロンの首席指揮者に就任した。大戦後はヨー
ロッパに戻り、英国デッカの専属となり各地に客演指揮者として活躍した。こ
のシリーズでパリ音楽院管弦楽団を1949年に指揮したチャイコフスキー:交響
曲第4番(78CDR-3518)が出ている。

78CDR-3687
パガニーニ:
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調作品6
魔女たちの踊り
クライスラー:
レシタティーヴォとスケルツォ・カプリス
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ウジェーヌ・ビゴー指揮ラムルー管弦楽団
ルイ・パーシンガー(ピアノ)
録音:1947年12月16日(協奏曲)、12月18日(クライスラー)、1948年(魔女たちの踊り)
仏ポリドール 566.242/4
仏ポリドール 566.307
ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)はアメリカのヴァイオリニスト。メニュー
インの師でもあったルイ・パーシンガー(1887-1966)に師事し、16歳のときサ
ンフランシスコでデビューした。1930年代にベルリンでゲオルク・クーレンカ
ンプ(1898-1949)の門下に入った。1942年から1945年まで米軍籍で慰問演奏に
携わった。この録音は大戦後間もなくの1947年にパリで行われた。同じ時に録
音されたサン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(33CDR-4330)も出ている。
ウジェーヌ・ビゴー(1888-1965)はフランスの指揮者。1935年から1950年まで
名門ラムルー管弦楽団の首席をつとめた。録音当時29歳だったリッチをフルサ
ポートしてこの名演奏を実現したのはビゴーの力によるものと思う。

78CDR-3688
エマ・ボワネ/フランス・ピアノ曲集
フォーレ:舟歌第5番嬰ヘ短調作品66
ピエルネ:ワルツ形式のノクターン作品40-2
セヴェラック:日光浴
シャブリエ:ブーレ・ファンタスク、牧歌
ドビュッシー:
音と香りは夕べの大気のなかに漂う(前奏曲集第1集第4曲)
エマ・ボワネ(ピアノ)
EMMA BOYNET, piano
米 RCA VICTOR AM 549-1/10(Set)
録音:1938年1月19&31日
エマ・ボワネ(1891-1971)はパリ音楽院のピアノ科の名教授イジドール・フィ
リップ(1863-1958)のクラスで一等賞を得た。ボワネはアメリカに移住し、演
奏活動の傍らニューヨークのアメリカン・カレッジ・オブ・ミュージックで教
鞭を取った。ボストン交響楽団の指揮者だったセルゲイ・クーセヴィツキー
(1874-1951)はボワネのモーツァルトを聴いて "まるで天使が弾いているよう
だ" と絶賛し、ボストン交響楽団の演奏会にソリストとして何度も招いて共
演した。

17-06 No.1

2017年06月02日 14時05分44秒 | Weblog
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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年6月新譜 5点発売★
発売予定:2017年6月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3679
ジャン・マリー・ルクレール:フルート協奏曲ハ長調
ミシェル・コレット:弦楽合奏のための協奏曲変ロ長調
ジャック・オーベール:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ジャック・オーベール:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
ロジェ・ブールダン(フルート)
ミシェル・ブーシノー(ヴァイオリン)
ローランス・ブーレ(クラヴサン)
ベルナール・ヴァル指揮
ヴェルサイユ室内オーケストラ
仏 CONTREPOINT MC 20.135(ステレオ)
録音:1956年パリ
フランスの女流ヴァイオリン奏者ミシェル・ブーシノー(1929-)が聴ける希少
LPの復刻。ブーシノーはパリ音楽院で名教授ジュール・ブーシュリ(1878-
1962)に師事し、1953年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門
で入賞した。この年はコンクールの創設者のジャック・ティボー(1880-1953)
が審査員をつとめた最後の年だった。ティボーは同年の9月に日本公演に向か
う途中の航空機事故で73歳の命を落としたからだ。このコンクールの審査員の
ひとりだったダイヴィド・オイストラフ(1908-1974)はソ連政府を説得してブ
ーシノーを助手にした。フルートのロジェ・ブールダン(1923-1976)はパリ音
楽院のマルセル・モイーズ(1889-1984)のクラスで薫陶を得た名手。1943年か
らヴェルサイユ音楽院の教授に任命され生涯その地位にあった。クラヴサン
のローランス・ブーレ(1925-2007)は女流奏者。ブーシノーはこのシリーズで
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番(78CDR-3029)が出ている。

33CDR-3680
J.S.バッハ:
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
2つのヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV1060
モニク・フラスカ=コロンビエール(ヴァイオリン)
(BWV1041, BWV1043, BWV1060)
リリアン・ガルニエール(ヴァイオリン)
(BWV1042, BWV1043, BWV1060)
ポール・キュンツ室内管弦楽団
仏 CLUB INTENATIONAL DU DISQUE 51/2(Mono)
録音:1960年パリ
通常演奏されるヴァイオリン協奏曲3曲に、原曲はオーボエとヴァイオリンの
ための協奏曲の2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1060(2台のハープシコ
ードのための協奏曲 BWV1060の編曲もある)を加えたJ.S.バッハのヴァイオリ
ン協奏曲全集。指揮者のポール・キュンツ(1930-)はフランスのミュルーズ生
まれ。1947年から1950年までパリ音楽院で指揮法をウジェーヌ・ビゴー(1888-
1965)に学んだ。1951年に若い音楽家を集めて、自分の名前を冠した室内管弦
楽団を組織し指揮者としての活動を始めた。1956年にヴァイオリニストのモニ
ク・フラスカ・コロンビエールと結婚した。もうひとりのヴァイオリン奏者リ
リアン・ガルニエールはRCAに小品集(LSC2646)などを録音している。

78CDR-3681
「不世出の名ソプラノ、マギー・テイト」
アーン:私の詩に翼があったなら
アーン:いみじき時
デュパルク:旅への誘い
ドビュッシー:手紙-歌劇「ペレアスとメリザンド」より
ドビュッシー:君は知らない, なぜ僕が遠くへ行かなければならないのか
-歌劇「ペレアスとメリザンド」より
ドビュッシー:私の長い髪-歌劇「ペレアスとメリザンド」より
ショーソン:終わりなき歌
メサジェ:軽やかに、軽やかに-オペレッタ「ムッシュ・ボーケール」より
アーン:さようなら-音楽喜劇「モーツァルト」より
ドビュッシー:パンの笛-「ビリティスの3つの歌」より
ラヴェル:シェエラザード
ベルリオーズ:君なくて-夏の夜より
フォーレ:夢の後に
マギー・テイト(1888-1976)はイングランド中部のウルバーハンプトン生まれ。
パリでジャン・ド・レスケ(1850-1925)が創立した歌劇学校に入学した。教師
の一人にレナルド・アーン(1874-1947)が居た。1908年にクロード・ドビュッ
シー(1862-1918)に認められ「ペレアスとメリザンド」のヒロイン役を歌い、
初演歌手のメアリー・ガーデン(1874-1967)の後を継いだ。ここにはテイトの
数々の名唱に加えてメアリー・ガーデンの歴史的演奏(ドビュッシーのピアノ
伴奏による1904年録音)を加えた。

78CDR-3682
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
ジャン・ユボー(ピアノ)
仏アンソロジー・ソノール 111/3
録音:1942年2月23日パリ
ヴァイオリンのアンリ・メルケル(1897-1969)はパリ生まれ。パリ音楽院のギヨ
ーム・レミー教授のクラスで1912年に一等賞を得た。パリ・オペラ座管弦楽団、
コンセール・ラムルー管弦楽団のヴァイオリン奏者をつとめた後、1929年から
パリ音楽院管弦楽団のコンサートマスターになり、その後ソリスト、室内楽奏
者として活躍した。メルケルはこのシリーズで多数出ている。ピアノのジャン
・ユボー(1917-1992)はパリ音楽院でラザール・レヴィ(1882-1964)に師事し、
1930年13歳で一等賞を得た。このメルケルとのモーツァルト:ヴァイリン・ソ
ナタ K.454の録音は発売当時非常に高く評価された。

78CDR-3683
ラザール・レヴィ日本録音集
クープラン:
ゆりの花ひらく

シューベルト:
即興曲変イ長調作品142-2
ラザール・レヴィ:
ワルツ集(1)
ワルツ集(2)
ショパン:
マズルカ第2番嬰ハ短調作品6-2
マズルカ第31番変イ長調作品50-2
シューマン:
夕べに
夢のもつれ "幻想小曲集" Fantasiestucke, Op.12 より
ラザール・レヴィ(ピアノ)
日本ビクター SD53/5 VICTOR SD-53/5(Japan)
録音:1950年10月東京・築地ビクタースタジオ
この録音は第2次世界大戦後、初めて来日した外国人アーティスト、ラザール・
レヴィ(1882-1964)が日本ビクターに録音した1950年録音のSP盤復刻。レヴィ
はパリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事し、1898年に一等賞を
得た。1914年からパリ音楽院教授をつとめ、1953年に退任したが、その間1916
年から21年と1941年から44年に、ドイツ軍のパリ占領のため地下に潜伏した。
レヴィの弟子には、クララ・ハスキル、 モニク・アース、イヴォンヌ・ロリ
オ他、日本人ピアニストの安川加壽子、原智恵子、井上二葉、田中希代子、
遠藤郁子、他が居る。レヴィのレコード録音はたいへん少なく、この復刻の他
にモーツァルト:幻想曲ハ短調K.475(1931年録音)はモーツァルト「伝説の録音」
第2巻のCD23(飛鳥新社)に収録されている。

17-05 NO.1

2017年05月02日 13時41分09秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年5月新譜 5点発売★
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33CDR-3674
モーツァルト:
クラリネット協奏曲イ長調 K.622
クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
ベニー・グッドマン(クラリネット)
シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(協奏曲)
ボストン交響楽団五重奏団(五重奏曲)
リチャード・バーギン(第1ヴァイオリン)
アルフレッド・クリプス(第2ヴァイオリン)
ジョゼフ・デパスクァーレ(ヴィオラ)
サムエル・メイス(チェロ)
仏 RCA 630 398(Mono)(米 RCA VICTOR LM 2073 と同一録音)
録音: 1956年7月9日(協奏曲)&7月12日(五重奏曲)、
アメリカ、マサチューセッツ州レノックス
ベニー・グッドマン(1909-1986)はシカゴ生まれ。クラリネットを習得し11歳
でデビュー。1923年にコルネット奏者のビックス・バイダーベックと共演、
1925年にベン・ポラック楽団に入った。1928年ニューヨークに移り、1932年自
身の楽団を結成し、NBC放送にレギュラー出演し一躍スターになった。1938年
1月ニューヨークのカーネギーホールで初のジャズ・コンサートを開き全米を
沸かせた。この録音はLP時代になってからのもので協奏曲はグッドマンに
とって初録音、五重奏曲は2回目の録音である。1回目はブダペスト弦楽四重
奏団と1938年に行われ78CDR-3661で出ている。グッドマンにクラシック音楽奏
法を指導したのはイギリス生まれのレジナルド・ケル(1908-1981)でケルは
1948年にアメリカに渡ったので2種の五重奏曲のクラリネット奏法がどう違う
か聴き較べが興味ある。指揮者のシャルル・ミュンシュ(1891-1968)はフラン
ス生まれ。1949年から1962年までボストン交響楽団の正指揮者をつとめた。

33CDR-3675
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調作品47「クロイツェル」
ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「スプリング」
マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン)
マグダ・タリアフェロ(ピアノ)
仏PRESTIGE DE LA MUSIQUE SR-9657(Stereo)
録音:1960年パリ
ヴァイオリンのマヌーグ・パリキアン(1920-1949)はトルコのメルシン生まれ。
ロンドンで学び1949年にフィルハーモニア管弦楽団のコンサートマスターにな
り1957年までその席にあった。その後ソリストとして活躍する一方後進の指導
にあたった。フィルハーモニア管弦楽団コンサートマスター時代にクレンペラ
ー、カラヤン、ジュリーニ等の指揮者に乞われたソロ録音がある。ピアノのマ
グダ・タリアフェロ(1893-1986)はブラジルのリオ・デジャネイロ生まれ。父
親はラウル・ピュニョ(1852-1914)にピアノを学んだという。一家は1906年に
フランスへ移住。彼女は13歳でパリ音楽院に入学、アントナン・マルモンテル
のクラスに入り9カ月後に一等賞を得た。音楽院を卒業後、アルフレッド・コ
ルトー(1877-1962)についてさらに研鑽を積んだ。彼女はこのシリーズでモー
ツァルト:ピアノ協奏曲「戴冠式」(78CDR-3093)、ヴァイオリンのドニーズ・
ソリアノ(1916-2006)と共演したフォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番(78CDR
-3135)、モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番 K.454(78CDR-3027)他が
出ている。

78CDR-3676
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1「幽霊」
ヘプツィバ・メニューイン(ピアノ)
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
モーリス・アイゼンバーグ(チェロ)
英 HMV DB2879/81
録音:1936年3月5日パリ、アルベール・スタジオ
ピアノのヘプツィバ・メニューイン(1920-1981)はサンフランシスコ生まれ。
4歳でジュディス・ブロックリーについてピアノを始め、後にレフ・アに学ん
だ。8歳の時サンフランシスコで初リサイタルを開いた。その後バーゼルでル
ドルフ・ゼルキン(1903-1991)に、パリでマルセル・シャンピ(1891-1980)に
ついて研鑽を積んだ。兄でヴァイオリニストのユーディ・メニューイン(1916
-1999)と初共演したモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ K.526(1933年録音)
(78CDR-3025)がキャンディド賞を受賞しピアニストとして注目されるように
なった。チェロのモーリス・アイゼンバーグ(1900-1972)はドイツ生まれ。
1902年に両親と共にアメリカに移住した。1921年にアメリカ公演中のパブロ
・カザルス(1876-1973)に出会い、ヨーロッパで学ぶことをすすめられ、ベル
リンでユリウス・クレンゲル(1859-1933)やフーゴ・ベッカー(1864-1941)、
パリでナディア・ブーランジェ(1887-1979)に薫陶を得た。

78CDR-3677
モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261
レーガー:ヴァイオリンとピアノのための組曲イ短調作品103aからアリア
タルティーニ=クライスラー編:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品1-1
からフーガ
シュテフィ・ゲイエル(ヴァイオリン)
パウル・ザッハー指揮
コレギウム・ムジクム・チューリッヒ
ヴァルター・シュルテス(ピアノ)
スイス COLUMBIA LZX7
日ODEON U-10020(独 Odeon 6573と同一録音)
録音: 1938年(モーツァルト)&1927年4月11日(レーガー&タルティーニ)
シュテフィ・ゲイエル(1888-1956)はハンガリーの女流ヴァイオリン奏者。ブ
ダペストのリスト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。ベラ・バ
ルトーク(1881-1945)やオトマール・シェック(1886-1957)は共に彼女のために
ヴァイオリン協奏曲を献呈した。初婚の相手が病死した後、1920年にスイスの
作曲家ヴァルター・シュルテスと再婚しチューリッヒに居を構え音楽院で教え
た。その時の弟子の一人がアイダ・シュトゥツキ(1921-2011)。シュトゥツキ
は後にアンネ=ゾフィ・ムターの師となった。シュトゥツキはこのシリーズで
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第7番 K.271a(33CDR-3645)が出ている。
パウル・ザッハー(1906-1999)はスイスの指揮者で作曲家。往年の名指揮者
フェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)に学んだ後バーゼル室内管弦楽
団を設立した。世界的製薬会社エフ・ホフマン・ラ・ロッシュ社のオーナー
未亡人との結婚で巨大な富を得て、多くの作曲家へ作品委嘱をした。武満徹
の「ユーカリプス」もザッハーの委嘱による。

78CDR-3678
信時 潔
組曲「沙羅」 清水重道(詞)
丹澤
あづまやの
北秋の
沙羅

行々子
ゆめ
占ふと

北原白秋(詞)
つなで
幻滅
をみな子よ

木下 保(テノール)
水谷達夫(ピアノ)
ニッチク(日本コロムビア)90634/6
録音:1943年12月1日
(SPレコード特有のノイズがあります)
作曲者の信時潔は幼少より讃美歌に親しみ東京音楽学校(現東京藝術大学音楽
学部)に入学、チェロをハインリヒ・ヴェルクマイスター(1883-1936)に、指揮
法をアグスト・ユンケルに学んだ。1920年ドイツに留学しゲオルク・シューマ
ン(1866-1952)に師事した。「沙羅」は1936年の作品。
テノールの木下保(1903-1982)は兵庫県富岡市出身。1926年に東京音楽学校を
卒業。1932年から1935年までドイツとイタリアに留学した。帰国後、母校の声
楽科主任教授になり、日本人作曲家の作品も多く取り上げた。「沙羅」の初演
者で、信時潔のカンタータ「海道東征」(神武天皇を題材とした作品)の初演指
揮者もつとめた。ピアノの水谷達夫(1911-1998)は東京音楽学校でレオ・シロタ
(1885-1965)に師事し、卒業後長く母校で後進を指導をした。
この録音は第2次世界大戦中の1943年(昭和18年)12月1日に行われた。日本コロ
ムビアはニッチクと改名し、レコード材料の不足から返品レコードを再利用し
ていた時代のものである。ノイズが大きいのはその所為だが、録音そのものは
見事である。時代背景はレコードどころではなかったのに、よくぞこのような
作品を残してくれたと頭が下がる。

17-04 No.1

2017年04月06日 13時05分01秒 | Weblog
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クCD取り扱い店でもご購入いただけます。

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★ミュンシュの第1回目の幻想交響曲がダイレクト・トランスファーの鮮烈な音
で甦る!パリ音楽院管弦楽団の名人芸が聴かれる「ボレロ」もカップリング。

78CD-3003
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
シャルル・ミュンシュ指揮
フランス国立放送管弦楽団
仏 COLUMBIA LFX 880/85
(1949年9月9日パリ、シャンゼリゼ劇場録音)

ラヴェル: ボレロ
シャルル・ミュンシュ指揮
パリ音楽院管弦楽団
英 DECCA K1637/8
(1946年10月10日ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール録音)

ベルリオーズは1950年フランス・ディスク大賞受賞レコード。数種類あるミュ
ンシュの「幻想」の最初の録音。シャルル・ミュンシュ(1891-1968)はストラス
ブール生まれ。生家は音楽一家でアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)の
甥にあたる。生地の音楽院でオルガンを学んだ後、パリ音楽院でリュシアン・
カペー(1873-1828)にヴァイオリンを学んだ。その後ベルリンでカール・フレッ
シュ(1873-1944)にも師事した。1926年ライプツィヒ音楽院の教授に就任。1928
年-32年にはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ソロ第一ヴァイオリン奏
者をつとめ、ブルーノ・ワルター(1876-1962)やヴィルヘルム・フルトヴェング
ラー(1886-1954)のもとで演奏し、指揮法も身につけた。パリに戻って1935年に
パリ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者としてデビュー。1938年にはエコル
・ノルマルのヴァイオリン科教授に任命された。1938年にはパリ音楽院管弦楽
団の指揮者に迎えられ、1939年には同音楽院の指揮科の教授に任命された。
1949年にニューヨーク・フィルとさらにボストン交響楽団と全米ツアーをし、
クーセヴィツキー(1874-1951)を継いでボストン交響楽団の正指揮者となり1962
年までつとめた。これはボストンに出向く直前にパリで録音された貴重なSPレ
コード。
ラヴェルは1946年パリ音楽院管弦楽団とのイギリス公演中の録音でミュンシュ
の英デッカへの初録音。英デッカのffrr録音が本格的に胎動しはじめた頃の素
晴らしい録音で、パリ音楽院の名手たちのこぼれるばかりの妙技が聴ける。

17-03 No.2

2017年03月31日 17時38分37秒 | Weblog
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販売メディア:USBフラッシュメモリー
(4GBを使用予定。1メモリーに1タイトルを収録。メモリーのメーカーの指定は
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付属品:DSDディスクに付属と同じフロント&バック・インレイ 各1枚
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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年4月新譜 5点発売★
発売予定:2017年4月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3669
ブルーノ・ワルター/ウィンナ・ワルツ集
ヨハン・シュトラウス 2世
皇帝円舞曲
「こうもり」序曲
ウィーン気質
ウィーンの森の物語
「ジプシー男爵」序曲
美しく青きドナウに
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団
米 COLUMBIA ML5113(Mono)
録音:1956年3月16日&22-23日ニューヨーク30丁目COLUMBIA STUDIO
ブルーノ・ワルター(1876-1962)ドイツ出身の大指揮者。ベルリンのシュテル
ン音楽院を卒業後ピアニストとしてデビュー。後に指揮者に転向した。1869年
ハンブルク歌劇場でグスタフ・マーラー(1860-1911)に出会い交友を深めた。そ
の後ドイツ、オーストリア各地のオーケストラや歌劇場の楽長、音楽監督を歴
任した。1938年オーストリアがナチス・ドイツに併合されると迫害を避けてア
メリカに逃れた。これはLP時代にニューヨーク・フィルのメンバーを母体に
編成されたコロンビア交響楽団を起用して録音されたもの。ドイツ、オースト
リアで永年音楽生活を過ごした指揮者ならではの愛情に満ちた素晴らしいヨハ
ン・シュトラウスのワルツ集。ワルターはこのシリーズで名演が多数出ている。

33CDR-3670
ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調作品101, Hob.VIIb-2
ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調 G.481
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
パブロ・カザルス指揮
ラムルー管弦楽団
仏 PHILIPS 835 069 AY(Stereo)
録音:1960年10月パリ
モーリス・ジャンドロン(1920-1990)は南仏ニース生まれ。ニース音楽院を卒
業後、パリ音楽院でジェラール・エキング(1879-1942)のクラスで学び1938年
に一等賞を得た。大戦後の1945年12月2日にロンドンのウィグモア・ホールで
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)のピアノ伴奏でフォーレとドビュッシー
のソナタを弾いてソロデビュー。さらに同月、プロコフィエフのチェロ協奏曲
第1番の初演をワルター・ジュスキンド指揮ロンドン・フィルと行って名声を
高めた。ジャンドロンはメニューイン兄妹とピアノ三重奏を25年に渡って行っ
た。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペインのカタルーニャ地方の町エル・
ペドレル生まれ。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。
第2次世界大戦後、南仏プラドに隠遁していたカザルスに、友人でヴァイオリ
ン奏者のアレクサンダー・シュナイダーが室内音楽祭を開くことを提案して
カザルスは受け入れた。これはカザルスが弟子のジャンドロンのために指揮棒
をとった唯一のスタジオ録音。それだけカザルスがこの弟子に目をかけていた
ことがうかがえる。

78CDR-3671
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調作品100
ブッシュ・ゼルキン三重奏団
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
英 HMV DB2676/80
録音:1935年10月23日ロンドン、アビー・ロードEMI 第3スタジオ
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの大ヴァイオリニスト。1922年から
ピアノのルドルフ・ゼルキン(1903-1991)とデュオを組んで活躍した。1936年
ゼルキンはブッシュの娘イレーネと結婚したが、ゼルキンはナチスのユダヤ人
迫害を避けてアメリカに逃れた。その後ブッシュもドイツを去ってスイスに移
住。1939年に実弟でチェリストのヘルマン・ブッシュと共にアメリカに移住し
た。この録音はヨーロッパ時代のもの。このシリーズでブッシュとゼルキンに
ホルンのオーブリー・ブレイン(1893-1955)を加えたブラームス:ホルン三重奏
曲(78CDR-3018)とブッシュ兄弟がアメリカに移住後の録音であるベートーヴェ
ン:ピアノ三重奏曲「幽霊」(78CDR-3253)が出ている。

78CDR-3672
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調作品11「街の歌」
J.S.バッハ:アダージョ ト長調
デニス・マシューズ(ピアノ)
レジナルド・ケル(クラリネット)
アンソニー・ピーニ(チェロ)
英 COLUMBIA DX8200/2
録音:1944年7月2日(ベートーヴェン)&1944年7月31日(J.S.バッハ)ロンドン、
アビー・ロード EMI第3スタジオ
デニス・マシューズ(1919-1988)は英国のピアニスト。ロンドンの王立音楽ア
カデミーでハロルド・クラックストン(1885-1971)に師事し1939年にデビュー
した。その後1946年まで兵役につき、大戦後コンサート・ピアニストとして活
躍しレコード録音も多く残した。晩年はバーミングハム音楽院で教鞭をとった。
レジナルド・ケル(1906-1981)は英国のクラリネット奏者。王立音楽アカデミ
ーでハイドン・ドレイパーに師事し、在学中からロイヤル・フィルハーモニー
協会オーケストラの首席奏者をつとめ、卒業後ロンドン・フィルハーモニー管
弦楽団に移籍した。戦後の1948年にアメリカに渡り、コンサートやレコーディ
ングのほか、ベニー・グッドマン(1909-1986)やピーナッツ・ハッコー(1918-
2003)らにクラシック音楽奏法を指導した。1958年に母国に帰り晩年は画家と
して余生を送った。アンソニー・ピーニ(1902-1989)は英国の五大オーケスト
ラの首席チェロ奏者やソリスト、室内楽奏者として活躍、また王立音楽カレッ
ジやギルドホール音楽演劇学校で教鞭をとった。この録音は第2次世界大戦末
期のもの。SPレコードとしては日本では発売されなかった。

78CDR-3673
ハイドン:弦楽四重奏曲第67番ニ長調作品64-5, Hob.III-63「ひばり」
クェリング弦楽四重奏団
英 HMV EH 1248/9
録音:1939年1月ベルリン
クェリング弦楽四重奏団は全員女性奏者のユニークな団体。リーダーのリーレ
・クェリング(1903-没年不詳)はドイツのクレグフェルド生まれでブラム・エル
デリンクに師事した。エルデリンクはアドルフ・ブッシュにドイツ・ヴァイオ
リン奏法の基礎を教えた人物で、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)の奏法を後
世に伝えることに心血をそそいだ。クェリングは1935年に結婚し、オランダの
ユトレヒトに在住したと伝えられている。この「ひばり」はSP時代にビクタ
ーの「洋楽愛好家協会」盤として発売されたこがあるが、レコード材料の欠乏
していた時代であったため、雑音が多く真の演奏が理解されなかった。この復
刻には英HMV盤を使用した。

17-03 No.1

2017年03月01日 21時39分27秒 | Weblog
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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2017年3月新譜 5点発売★
発売予定:2017年3月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
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33CDR-3664
プロコフィエフ:
ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調作品8
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調作品94a
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
アルトゥール・バルサム(ピアノ)
米 MERCURY MG50319(Mono)
録音: 1959年12月7日(第1番)、12月8&10日(第2番)
ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハンガリー生まれのヴァイオリン奏者。名教
師イエノ・フバイ(1858-1937)に師事し13歳でデビューした。20世紀に活躍した
最も偉大な音楽家の一人。この録音はシゲティが67歳の時のもの。同世代の作
曲家プロコフィエフに強い共感を抱いた鬼気迫る演奏が聴ける。ピアノのアル
トゥール・バルサム(1906-1994)はポーランド生まれ。ベルリン高等音楽院で
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)に師事した。ナチスの台頭でアメリ
カに移住し、名伴奏者であると共にソリストとして活躍した。このシリーズで
ジョセフ・フックスのヴァイオリンによるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナ
タ全曲(33CDR-3489/3490/3491 単売)が出ている。

33CDR-3665
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219「トルコ風」
エリカ・モリーニ(ヴァイオリン)
パブロ・カザルス指揮
ペルピニャン祝祭管弦楽団
米 COLUMBIA ML4565(Mono)
録音: 1951年7月13日ペルピニャン市民劇場
エリカ・モリーニ(1904-95)はオーストリア生まれの女流ヴァイオリニスト。
8歳でウィーン音楽院に入学を許され、オタカル・シェフチーク(1852-1934)に
師事した。1916年にアルトゥール・ニキシュ(1855-1922)指揮ゲヴァントハウ
ス管弦楽団と共演してデビューした。1938年にアメリカに移住し1976年に引退
するまで第一線で活躍した。彼女はハイフェッツも一目置く技巧家だったこと
はあまり知られていない。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペインのカタル
ーニャ地方の町エル・ペドレル生まれ。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、
楽理、作曲を学んだ。第2次世界大戦後、南仏プラドに隠遁していたカザルス
に、友人でヴァイオリン奏者のアレクサンダー・シュナイダーが室内音楽祭を
開くことを提案してカザルスは受け入れた。この録音は音楽祭2年目にプラド
の近くの町ペルピニャンでのライヴ録音。モリーニの音楽祭登場はこの年だけ
だった。

78CDR-3666
バルトーク:コントラスト(ヴァイオリン、クラリネット&ピアノのための)
ベラ・バルトーク(ピアノ)
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ベニー・グッドマン(クラリネット)
米 COLUMBIA 70362/3D(Set X-178)
録音:1940年5月13-14日ニューヨーク、World Broadcasting Studios
作曲者バルトークとヴァイオリニトのヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)はハン
ガリー生まれの同胞。ジャズ・クラリネットのベニー・グッドマン(1909-1986)
がシゲティに会った時(1938年)二人にバルトークのピアノを加えた三人で共演
できる曲が書けないだろうかと、シゲティを通してバルトークに作曲の打診し
て出来上がったのがこの曲。作品にはハンガリーとルーマニアのさまざまな民
俗舞曲の要素が組み込まれ、さらにジャズの香りも盛り込まれている。3人の
巨匠が繰り広げるスリリングが演奏が聞きどころ。グッドマンはこのシリーズ
でモーツァルト:クラリネット五重奏曲(78CDR-3661)、ベニー・グッドマンと
ペギー・リー(78CDR-35389),ベニー・グッドマン・ウィズ・チャーリー・クリ
スチャン(78CDR-3579)が出ている。

78CDR-3667
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 作品15
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
ジョゼフ・カルヴェ(ヴァイオリン)
レオン・パスカル(ヴィオラ)
ポール・マ(チェロ)
米 COLUMBIA 68524/7-D (仏 COLUMBIA LFX 637/40と同一録音)
録音: 1941年10月23日&1942年4月24日パリ、アルベール・スタジオ
ピアノのロベール・カザドシュ(1889-1972)はパリの音楽一族の生まれ。パリ
音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事し、1913年に一等賞を1920年
にディエメール賞を得た。1921年にピアニストのガブリエル・ロートと結婚、
二人は四手、2台ピアノでしばしば共演した。1935年からフォンテーヌ・ブロ
ーのアメリカ音楽院で教鞭をとった。その後アメリカに移住したが戦後フラン
スに戻った。ヴァイオリンのジョゼフ・カルヴェ(1897-1984)は1919年に弦楽
四重奏団を組織し、ヴィオラのレオン・パスカルとチェロのポール・マはカル
ヴェ四重奏団のメンバー。フォーレのピアノ四重奏曲第1番はこのシリーズで
シャイエ=リシェ四重奏団(78CDR-3167)とアンリ・メルケル夫妻にタンロック
のピアノによる(78CDR-3441)が出ている。

78CDR-3668
ショパン:
ワルツ第3番イ短調作品34-2
ワルツ第6番変ニ長調作品64-1「小犬のワルツ」
ワルツ第12番ヘ短調作品70-2
ワルツ第2番変イ長調作品34-1「華麗なるワルツ」
ワルツ第7番嬰ハ短調作品64-2
ワルツ第5番変イ長調作品42
ワルツ第1番変ホ長調作品18「華麗なる大ワルツ」
エチュードホ短調作品25-5
エチュードヘ短調作品25-2
エチュードヘ長調作品25-3
フォーレ:
ヴァルス・カプリス第3番変ト長調作品59(1)
ヴァルス・カプリス第3番変ト長調作品59(2)
野邊地瓜丸(勝久)(ピアノ)
日本コロムビア G38/40, B325, B322
発売: 1950年(G38/40)、1953年(B325 & B322)
野邊地瓜丸(1910-1966)(後に勝久に改名)は1926年16歳でフランスに留学、エ
コル・ノルマルでラザール・レヴィ(1882-1964)に師事し、アルフレッド・コ
ルトー(1877-1963)にも多大な影響を受けた。1930年に帰国後ソリストとして
活躍、ショパンやフランスの作品を得意とした。1946年26歳で東京藝術大学音
楽学部の教授に就任した。ここに収録したショパンのワルツ集は1950年に発売
されたもの。ショパンのエチュード3曲とフォーレのヴァルス・カプリスは野
邊地勝久とレーベルに記されている。戦後の物資が不足していた時代のSPレ
コードのため音が良くないが、フランス仕込みの演奏は堂に入って素晴らしい。
野邊地はこのシリーズでヴァイオリンの巌本真理との二重奏でルクー:ヴァイ
オリン・ソナタ(78CDR-3486)が出ている。

17-02 No.1

2017年02月01日 14時29分43秒 | Weblog
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33CDR-3659
ミッシャ・エルマン・リサイタル
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調作品1-23
J.S.バッハ:G線上のアリア
サンマルティーニ=ナチェス編:パッサカリア
ヴィターリ=シャイエ編:シャコンヌ
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)
ジョゼフ・セイガー(ピアノ)
米 LONDON LL 1631(Mono)(英 DECCA LXT 5303 と同一録音)
(1956年10月15-18日ロンドン NW6デッカ・スタジオ録音)
ミッシャ・エルマン(1891-1967)はロシア、キエフのタルノイ生まれ。4歳で
ヴァイオリンを始め、オデッサの王立音楽学校に入学。その後ペテルブルグ音
楽院で名教授レオポルド・アウアー(1845-1930)に師事した。1904年にベルリ
ンでデビュー。1905年にはロンドン、1908年にニューヨークのカーネギー・ホ
ールでデビュー、聴衆を沸かせた。1911年に単身アメリカに移住、その後家族
を呼び寄せ1923年に市民権を得た。1921年に初来日、その後1937年、1955年に
来日した。エルマンは機械式録音時代からSPレコード時代にかけて米VICTOR
の看板アーティストとして君臨した。これはエルマン65歳のモノLP録音であ
る。往年の名ヴァイオリニストをハイファイ録音で捉えた貴重なもの。聴き手
を引きつける名手のヴァイオリンの魅力は十分に残っている。なおここに収録
のヴィタリの「シャコンヌ」はエルマンの初録音。

33CDR-3660
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:アドルフ・ブッシュ)
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
フリッツ・ブッシュ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
独 BRUEDER-BUSCH 12PAL 1902/03(モノ)
(1942年2月9日ニューヨーク録音)
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)はドイツの名ヴァイオリニスト。1912年、20歳
の時ウィーンのコンツェルト・フェライン(ウィーン交響楽団)のソロ・ヴァイ
オリンに抜擢された。1918年ベルリン高等音楽院のヴァイオリン科教授に任命
され、弦楽四重奏団も組織した。1936年にアメリカに移住、活動の拠点をこの
地に置いた。指揮者のフリッツ・ブッシュ(1890-1951)はアドルフの実兄。北欧
やイギリスで活躍した。この録音は第2次世界大戦中にニューヨークで行われた
兄の指揮、弟のヴァイオリンとニューヨーク・フィルが共演した貴重なもの。
他に二人の共演盤は存在しない。アドルフ・ブッシュのヴァイオリンはこのシ
リーズで多数出ている。

78CDR-3661
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
ベニー・グッドマン(クラリネット)
ブダペスト弦楽四重奏団
ヨーゼフ・ロイスマン(第1ヴァイオリン)
アレクサンダー・シュナイダー(第2ヴァイオリン)
ボリス・クロイト(ヴィオラ)
ミッシャ・シュナイダー(チェロ)
米 VICTOR 1884/6, 1492(Set M-452)
(1938年4月25日ニューヨーク、Victor Records第2スタジオ録音)
ジャズ・クラリネットの王者ベニー・グッドマン(1909-1986)が初めてクラシッ
ク音楽の録音した記念すべきレコード。ベニー・グッドマンはシカゴ生まれ。
クラリネットを習得し11歳でデビュー。1923年にコルネット奏者のビックス・
バイダーベックと共演、1925年にベン・ポラック楽団に入った。1928年にニュ
ーヨークに移り、1932年に自身の楽団を結成し、NBC放送にレギュラー出演し
一躍スターになった。1938年1月にニューヨークのカーネギーホールで初のジャ
ズ・コンサートを開き全米を沸かせた。この録音はその3カ月後に行われたも
の。ブダペスト弦楽四重奏団との共演である。ブダペスト弦楽四重奏団は1917
年ブダペスト歌劇場のメンバーだった4人によって結成され、1967年に解散し
た。1932年にリーダーがヨーゼフ・ロイスマン(1900-1974)になりアメリカを
ベースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として君臨した。グッドマンは1956
年7月にモーツァルトのクラリネット協奏曲をシャルル・ミュンシュ指揮ボス
トン交響楽団(RCA VICTOR LPM2073)と録音していた。

78CDR-3662
モーツァルト:弦楽五重奏曲第5番ニ長調 K.593
ブダペスト弦楽四重奏団
ヨーゼフ・ロイスマン(第1ヴァイオリン)
エドガー・オルテンベルク(第2ヴァイオリン)
ボリス・クロイト(ヴィオラ)
ミッシャ・シュナイダー(チェロ)
ミルトン・カティムズ(第2ヴィオラ)
英 COLUMBIA LX-1046/8(Mono)(米 COLUMBIA 72346/8Dと同一録音)
(1946年12月12日&1948年1月30日ニューヨーク、リーダークランツ・ホール録音)
ブダペスト弦楽四重奏団は1917年ブダペスト歌劇場のメンバーだった4人によっ
て結成され、1967年に解散した。1932年にリーダーがヨーゼフ・ロイスマン
(1900-1974)になりアメリカをベースに活躍し20世紀中期最高の四重奏団として
君臨した。第2ヴァイオリンのエドガー・オルテンベルク(在籍1944-1949)はア
レクサンダー・シュナイダーが抜けた時期にメンバーを務めた。第2ヴィオラの
ミルトン・カティムズ(1909-2006)はロシアとオーストリア=ハンガリー帝国出
身の両親の元にブルックリンに生まれ、コロンビア大学で教育を受けた。ヴィ
オラはベルギー生まれのレオン・バージン(1900-1999)の指導をうけ、1943年
ウィリアム・プリムローズ(1903-1962)の後任としてNBC交響楽団の首席奏者と
して入団し、またニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ボスト
ン交響楽団、ロンドン・フィル、クリーヴランド管弦楽団を指揮した。ブダペ
スト弦楽四重奏団とは15年以上に渡って共演した。

78CDR-3663
J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
トメオーニ:Allegro
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
(強音で音割れがあります)
独 TELEFUNKEN SKB 3320/1
(1943年1月22日ベルリン録音)
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)はイタイアの大ピア
ニスト。1939年ジュネーヴ国際コンクールで優勝し、その時の審査員長だった
アルフレッド・コルトー(1877-1962)が「リストの再来」と賞讃したと伝えられ
る。この「イタリア協奏曲」は第2次世界大戦中のベルリンでテレフンケン社が
録音したもの。当時23歳だったミケランジェリの初録音と思われる。もうレコ
ードどころではないドイツの国内事情を考慮すると極めて貴重な録音である。
ペレグリーノ・トメオーニ(1721-1816)はイタリアの作曲家でオルガン奏者。オ
ペラや宗教音楽の作品を書いた。ミケランジェリはこのシリーズでJ.S.バッハ
=ブゾ-ニ編:シャコンヌ(1948年録音)(78CDR-3229)が出ている。

17-01 No.1

2016年12月29日 18時07分54秒 | Weblog
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販売メディア:USBフラッシュメモリー
(4GBを使用予定。1メモリーに1タイトルを収録。メモリーのメーカーの指定は
ご容赦下さい)
ファイル形式:DSDIFFまたはDSF(タイトルによってどちらかの形式になります)
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価格:1タイトル ¥1905(税別)

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商品リンク
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から発送までにお時間をいただきますこと、ご了承下さい。

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発売予定:2017年1月下旬 価格:各1枚 ¥1429(税別)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

33CDR-3654
ヨーゼフ・レヴィーンSP録音集
ポロネーズ第6番変イ長調作品53「英雄」(ショパン)
エチュードイ短調 作品25-11 「木枯らし」(ショパン)
エチュード変ホ長調 作品10-11(ショパン)
エチュード嬰ト短調 作品25-6(ショパン)
エチュードロ短調 作品25-22(ショパン
前奏曲変イ長調 作品28-17(ショパン)
前奏曲変ロ短調 作品28-16(ショパン)
トッカータハ長調 作品 7(シューマン)
春の夜 作品39-11(シューマン=リスト編)
祭り(ドビュッシー=ラヴェル編)*
美しき青きドナウ(シュトラウス2世、シュルツ=エヴラー編)
ロジーナ・レヴィーン (ピアノ) と連弾 *
米 CAMDEN CAL 265 (Mono)
(原盤レコードに起因するノイズがあります)
ヨーゼフ・レヴィーン(1874-1944) はロシア生まれのユダヤ系ピアニスト。
1892年モスクワ音楽院ピアノ科を大金メダルを得て卒業。同級生にはアレクサ
ンダー・スクリャービン(1872-1915) やセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
がいた。1898年に音楽院の後輩ピアニスト、ロジーナ(1880-1976) と結婚。
夫妻は1919年にアメリカに亡命し、ジュリアード音楽院で教鞭をとりながら
演奏活動をした。1944年、70歳の誕生日を目前に心臓発作で世を去った。ここ
に収録した録音はLP時代の初期にCAMDENで発売されたもの。オリジナルの
SPレコードは極めて数が少ないためにLPからのトランスファーに依った。
ブゾーニ、ホロヴィッツ、ルービンシュタインが一目置いた伝説のピアニスト
が残した貴重な演奏集である。復刻にはWESTREX 10A カートリッジをモノラル
接続で使用した。

33CDR-3655
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
(カデンツァ:シモン・ゴールドベルグ)
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
(カデンツァ: ヨアヒム)
シモン・ゴールドベルグ (ヴァイオリン)
ワルター・ジュスキント指揮
フィルハーモニア管弦楽団
米 DECCA DL9609 (Mono) (英PARLOPHONE PMA1003と同一録音)
(1951年8月13-15日、ロンドン、アビー・ロード EMI第1スタジオ録音)
シモン・ゴールドベルグ(1909-1993) はポーランド生まれ。ベルリンで名教授
カール・フレッシュ(1873-1944)に師事し、1929年フルトヴェングラーに招かれ
てベルリン・フィルのコンサートマスターに就任したが1934年ナチスが政権を
とると退団し、ロンドンに移住した。1936年ハンガリー出身の女流ピアニスト、
リリー・クラウスと共に来日したこともある。1942年クラウスと共にアジアに
演奏旅行中、インドネシアのジャワ島で日本軍に捕らえられ1945年まで抑留生
活を強いられた。大戦後はオランダとアメリカで活躍、晩年日本人ピアニスト
山根美代子さんと結婚、富山県の立山のホテルで暮らしていた。指揮者のワル
ター・ジュスキント(1913-1980 はチェコのプラハ生まれ、ベルリンで名指揮者
ジョージ・セル(1897-1970)に薫陶を得てアシスタントを務め、後にイギリス
国籍を得た。復刻にはWESTREX 10A カートリッジをモノラル接続で使用した。

78CDR-3656
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
バラー:「4つの小品のための組曲」よりアンダンテ
日本ビクター SD3029/32
(1951年10月東京・築地日本ビクター・スタジオ録音)
アドルフ・バラー(1909-1994) はポーランドのガリシア(現ウクライナ)生まれ。
8歳のときウィーンに行きフランツ・リストの弟子の一人に師事し、13歳でウィ
ーン・フィルと共演した。1938年ナチスの迫害を受けアメリカに逃れ、1941年
名ヴァイオリニストのユーディ・メニューイン(1916-1999)に出会い伴奏者を
務めた。この録音はメニューインが1951年、戦後初の親善使節として来日した
際、東京・築地の日本ビクター・スタジオでの録音。おそらく最初期の磁気テ
ープ録音によるSPレコードであろう。

78CDR-3657
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59-3「ラズモフスキー第3番」
ブッシュ弦楽四重奏団
アドルフ・ブッシュ(第1ヴァイオリン)
ゲスタ・アンドレアソン(第2ヴァイオリン)
カール・ドクトル(ヴィオラ)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
英 HMV DB2109/12
(1933年11月10日&16日ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ録音)
ブッシュ弦楽四重奏団は1919年にアドルフ・ブッシュ(1891-1952)によって組織
され、1930年代に英HMVに多くの録音をしていた。ブッシュはピアニストのルド
ルフ・ゼルキン(1903-1991)とのデュオでも活躍した。ブッシュは1939年に実弟
でチェリストのヘルマン・ブッシュと共にアメリカに移住、その後四重奏団の
二人のメンバーもアメリカに渡り、1941年からアメリカCOLUMBIAで録音を再開
した。このシリーズでベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番(78CDR-3638) 、
第7番「ラズモフスキー第1番」(78CDR-3287)、第12番(78CDR-3482) 、第14番
(78CDR-3633) 、第15番(78CDR-3362) 、第16番(78CDR-3195) が出ている。

78CDR-3658
J.S.バッハ:
パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
6つの小前奏曲 BWV.933/938
イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971
3つの小前奏曲 BWV.924/6 &「フゲッタ」BWV.961
ワンダ・ランドフスカ(ハープシコード)
DISQUE GRAMOPHONE DB4995/6 (France)
HMV DB4993/4 (U.K.)
VICTOR 14233/4 (U.S.)
(1935年~36年パリ録音)
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959) はポーランドのワルシャワ生まれ。20世紀
最高のハープシコード奏者。またピアニスト、音楽学者、教授で1900年から13
年間パリのスコラ・カントルムで教鞭をとった。二列の鍵盤と七個のペダルを
有する自分のハープシコードをパリのプレイエル社に作らせて生涯この楽器を
使用した。1940年フランス国籍を得たが、1941年ドイツ軍のフランス侵攻によ
りアメリカに逃れ、晩年はコネティカット州のレイクヴィルに居住し、75歳の
時ニューヨークで演奏会を開いたという記録がある。ランドフスカの録音はこ
のシリーズで多数出ている。