マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

義理豚

2012-03-15 11:19:39 | Weblog


バレンタイン企画やる限りは、こっちもやらねば片手落ち。
と、ホワイトデーも売り出した、551蓬莱のホワイトデー豚まん。

続編として、手にしてみた。





バレンタインのは白いハート型だったが、今度のは紫色。
生地に紫イモが使われている。


バレンタインのは、こんなん。
http://blog.goo.ne.jp/goo8823-h/d/20120215

 




中身は、豚まんにあらず。 サツマイモあん。

女性やからイモタコナンキンで行きまひょか~、という能天気な発想でもないだろうが、
やっぱり女性だって豚まん買う限りは、あのクチになってるんとちがうかなぁ。

売り場の女性、必死に声を枯らしていたそうだが、
こいつは苦戦だったかもね。

どうせなら、真っ赤なハートにして、激辛の豚肉あんにしたらどうだろう。
もう、どこかがやってるかもしれませんが。




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恩師ゆかりの

2012-03-14 02:19:52 | Weblog

松竹海老という名の、昔風の甘口の酒を続けて飲んでいると、
口が甘ったるくなってしまうので、そんな時には酢の利いたきずしなどが
具合がいい。

そんなことを学生時代の師匠と来た酒亭で学んだ。
伊藤大輔の忠治旅日記、伊丹万作、グレアムグリーン・・・
などの話も挟みながら、おそらく師の懐ろにたかって飲んだ。
ろくでもない学生だった。

下に敷かれた大根のケンも伊達や粋狂で付けてるのではない。
この二杯酢の染みたケンもまたアテになった。







阿倍野の至宝「明治屋」が、あべのQ’sモールに昔のまんま再開した時は
それこそ快哉の声を挙げた。

だが最近行った従兄弟いわく、がさつで、料理もチェーン店並みになってしまった。
おまけにうるさく売らんかなとするおばさんたちがいて、こんな店だったっけと。







まぁ時間帯によってはがさつであろう。天王寺から便利になったぶん、いろんな輩が来る。
昔は阿倍野体育館の正面辺りだったので、わざわざ来なくてはいけなかった。
でも今だって、午後の時間帯に訪れたらたぶん静けさもあるだろう。


酒は甘口から、奈良の梅乃宿になり少し辛口になったが、それも時代の趨勢で悪くない。
営業熱心なおばはんたちはたしかにいて、この夜も焼売一人前と言ったら、
残り少ないし「二人前とってくれへん・・・」と言われたが、それはままあることだ。
「おぅ、ええよ。置いて行きぃな」 と返した。こっちは同級生が数人いるのだからかまわぬ。


以前の明治屋だって口うるさい仲居はいたし、ぽんぽんと伝法な物言いする姐さんがいて、
客と丁々発止のやり合いをして、店には活気が出るってなもんだ。


戦前、法善寺横丁に「みどり」なんて居酒屋があり、揃いの着物姿の姐さん方は
十何種類もの小鉢物をお盆に載せて、それは賑やかに客の間を売り歩いた。
そんな達者で元気あふれる姐さんの声響き、情緒もなんにもないような店が
大阪の居酒屋だったのではあるまいか。






ただ、そんな意見があることも、知っておいてもらっていいだろう。

ここは恩師の思い出が辿れる、今や数少なき酒場。
大事な場所だけになんとか空気を乱さぬようにしてもらいたい。
オペレーション上の小さな綻びや緩みだとしたら、早いうちに手当てしなければならない。

酒飲みは俗世間の波から解き放たれて、一時、喧騒の中で自由になれる。
そんな自由をなくした酒場なれば、すでに古いというだけで価値はないのだから。


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やっぱ、白めしでしょう

2012-03-11 21:43:11 | Weblog

あれから1年たちました。

TVでは各局とも、大震災関係の番組ばかり。

常々思うけど、災害に直面した時は、自分の頭と目で判断することが大事。

やみくもに徒党を組まない、デマを信じない、流されない。

これが生き残れるかどうかを大きく分けるような気がします。



あの日、大阪ミナミの喫茶店で、某料亭主人と打ち合わせの真っ最中。

濃い内容に、トイレに立った際、頭がクラッと来たと思ったら、後で地震だったと知った。

仙台の兄から、「宮城震度7」のメールが入り、そんなもん阪神淡路に比べたら…なんて一笑にふし、

宮城ナナなんて女優みたいやなぁ・・・と軽口叩いて返した。

あとで思ったらテニスプレイヤーにいたが、徐々になんと軽率だったかと、青ざめる結果に。



思えば、森達也のドキュメンタリーではないけど、うしろめたさを感じるばかり。

友だちの陸前高田にパンツを送る援助に少しばかり協力したぐらいで、

自ら汗かいて、現場に脚を運んだわけでもなく、なんだか立場がありません。

思えば神戸は3日後に入った訳ですから、やはりみちのく、遠い。

そんなことは言い訳にもなりゃしませんがね。



関西はそのままいてくれたらいいの、こんな時こそ関西が頑張って…なんて声もありましたが、

相変わらずの閉塞感の中、カラ元気出してみたって、無力感ばかりが募ります。

政府の対応やその後の原発を見ても、この国を治めるひとってのは

一度たりとも、国民の方を向いたり寄り添ったことがないのではないか。

国民の代表みたいなことを言うのは、選挙の時ばかりなり。

何百年もそれでやってきてしまった、国民の方もお上意識ばかり。 くそったれ。



今宵は死者のみなさんのことを思い、神戸の震災の経験上、

やっぱり温かい白いご飯でしょう。 腹へったでしょうね、みなさん。

 

 

岩手花巻の宮沢賢治は「雨ニモマケズ」で、一日4合の玄米を食べ・・・と記しましたが、

昔の人、特に昭和初期の東北の冷害が頻発した寒村では、ご飯から栄養をとるよかなかった。

いや、麦めし食えればまだましだったかもしれない。

三陸の米どころ、み~んな津波かぶっちまって。


寒い寒い、1月17日の神戸よりも寒いだろう、東北の3月11日。

被災地では温かいごはんが、どれだけほっとさせてくれたか。


次に生まれ変わってきたら、きっと腹いっぱい食って下さいよ~。



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下町グルメさんぽ~天下茶屋

2012-03-09 13:48:50 | Weblog




さて4月のNHK文化センターは、大阪はいたるところ下町・・・ということで
「下町グルメさんぽ~天下茶屋篇」を、西成からお送りします。





西成といえばいろんなイメージをお持ちでしょうが、
となりの住吉区育ちのボクにとっては、ちょうどいい昭和が香る街。

この辺り、住民の高齢化は進んでいますが、女子高生たちの通学路でもあり、
時間帯には若い声が弾むのです。





寄せ場があり、朝から一杯やって奇声をあげているオッサンがいる街。
西成の一面ではありましたが、今やそんな勇ましい人もいなくなってしまいました。
道を隔て、少し移動するだけで不思議なほどガラリと顔を変えるのです。





今回の目的は、下町洋食にしようと決めてます。
もちろん目途はつけておりますが、新しい情報を求めて聞き込みに。
ここは聖天坂。戦前から続く蕎麦うどんの「春日」。
カラフルだった看板が変わっていました。





ここはほんとに昔風のうどんを出す店。

けいらん、をいただきました。
おろし生姜が乗り、あんかけの中のひらひらの卵がいい感じ。





ふ~ふ~っ・・・・暖まります!


ここは京唄子さんがひいきだったり、蝶々さん、渋谷天外さん、桑名正博さん、
ダイラケさん、関西有名芸能人たちの家が周辺にあり、よく出前なすったそうです。

庶民派うどんもいいのですが、せっかく参加される限りは、もう少し非日常へと
お連れしたい。やはり、下町の匂いがする洋食に行きたくて、
地元衆にいろいろ聞いてみましたが、なかなか新しい動きのない地域です。

古来文人墨客が往来した、天下茶屋界隈を歩き、
もう一つの大阪を体感しながら、
下町らしいちょっとモダンな洋食に触れる。 そんなツアーです。
お店がどこになるかは、当日のお楽しみっつうことで・・・


もちろん私がご案内しつつ、一席、ごきげんを伺います。噺家か。
春の午後、ほんの身近な遠足のつもりで、ご参加いかがでしょうか。


http://www.nhk-cul.co.jp/school/osaka/

 

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神戸元町中華エレジー

2012-03-08 00:53:17 | Weblog




まもなく17年目の3.11がやってくる。 

あれからの神戸は景気回復の減速もあって、まだなんだか元気がない。
有名な老舗も、あれを機にずいぶん閉めてしまった。

今回は、かつてかなり名を知られた台湾料理の老舗へ。
ここしばらく名前を聞かないが、はて、どうなっているのか・・・。





「青葉」店内はこんな、ごく庶民的なありさま。
カタコトだけど話好きのおかあさんがいて、オーダーをとってくれる。
このテーブルでたぶん孫なんだろう、「早く食べてしまいなさい」なんて言われていた。

こちらは、ま、気にせず、一杯いただくとするか。





雨だったし、寒いし、紹興酒を燗でもらおうかな、1合ぐらい…。

といったら、ドンとボトルで出て来た。 

「お連れさんが後でくるし、飲めるでしょ」と来たもんだ。 
まぁ、そうなんだけどね。


 


腸詰めなんぞをつつきながら。

おかあちゃんと台湾に行った時の話なんぞを。
でもカタコトなので、さほど話が続かない。

おすすめに従い、青葉の人気料理「柚子白菜」。


 


白菜と豚あばら肉の炒め物 柚子が使われ、とろみのあんがかかる。
とろとろ。日本の香辛料柚子を使うのは、こちらの工夫らしい。

オヤジさんは引退され、厨房は息子が仕切っているそうな。

誰もいないのに、ちょっと時間がかかりすぎかな。





豚足も。味付きタイプ。ボクはこっちの方が好き。

客がオレたちだけなんだが、おかあちゃん、なんでかエラクお疲れ気味で、
子供の前で、とうとう机に突っ伏して寝てしまった。 おいおい。

完全に自分ちのリラックスもよう。
まいったな、こりゃ。
まぁ、自分の持ちものにはちがいないんだろうけど・・・。

私にもうちょっと声量があるなら、おかあちゃんに一曲。
プッチーニ作、オペラ「トゥーランドット」より、
歌曲 Nessun dorma をささげたく思った。


邦題は、「誰も寝てはいけない」・・・。





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