マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

要するにちゃんぷる~カポナータ

2010-08-11 11:05:52 | 

イタリアンのアンティパストなどで必ず登場する、カポナータ。
南仏にいけば、ラタトゥイユと名前を変えます。

こいつをたくさん食べたくなり、自家製することに。
これがアホみたいに簡単。

家人に大きさを指定して野菜を切らせておいて、
準備ができたら「師匠!出番です」と声をかけさせる。

  ・・・えらそうでした。

家人に大きさを指定して野菜を切っておいてもらい、
準備ができたら「師匠!出番です」と声をかけていただく。





鍋にオリーブオイルをたっぷり。
冷たいうちにニンニクとタカノツメのみじん切りを。
香りを出したいのでじっくり炒める。
そこへ食べやすい大きさに切った、玉ネギ、セロリ、ナス、パプリカ。

パプリカは2種類、メキシコ産と韓国産があって、メキシコ産の方が甘かった。
あと、カボチャとかズッキーニが入ってもいい。




ナスは油を吸ってしまうので、別に炒めて加える。
辛めが苦手な方は、タカノツメは省いて。香り付けにローリエを少々。





無塩のトマトソースを多めに加えてグツグツ・・・。
フレッシュのトマトでもいいけど、味の濃いイタリア製の瓶詰にした。
豆なんかも使うことがあるようなんで、
冷蔵庫にあったグリーンピースを放り込んでみた。

塩コショウで味を調えて。ちょい控えめに。
カポナータは砂糖なども入るとか、ハチミツを入れてみたらイケた。





これで出来上がり。むちゃくちゃ簡単!!

一日冷蔵庫においたら食べ頃に。
これとパンがあれば、夏の朝ごはんはバッチリ。
細めのパスタを茹でて、カポナータからめて冷製パスタにもできる。
一週間は十分楽しめるって寸法。

ラタトュイユのラタとは、ごった煮という意味とか。
ごった煮、そう、ちゃんぷるーという訳ですよ。

我らの愛するWestern Swingという音楽もまさしく、ごった煮!
夏の午後の食卓の音楽に、このトマト煮とウエスタンスイング、いかがでしょう。



このボリュームにしてこの子あり

2010-08-10 14:15:18 | 

某日、昼めしを食いっぱぐれて、ひとり遅いメシを食べにビルの下のうどん屋へ。

この間の時間ってのは、ガランとしていて落ち着ける。
昼間にサラリーマン諸君と肩並べて食べると気ぜわしい。

腹具合と相談。 いけるか? いけるな?
と、カツカレーうどんを所望。





カレーうどんの上に、威風堂々揚げ立てのとんかつが鎮座まします。

しかも、定食にしてしまったら、ドド~~ンという感じで登場。
相席でもしてたら、ちょっと赤面。





たっぷりの白ごはん、生卵に味付け海苔、香の物  旅館の朝飯風。


うどんにカツはどうかなぁと思ったけど、どうよ、これ、ありでしょう。





うん、バカうまですな!

ほどよきコシのうどん、スパイス優しめの和風カレーだし。
とろみあり、なかなか冷めない。
夏の天敵、汗が噴き出てくる・・・!

卵はうどんに入れるべきか、ご飯にかけるべきか。
迷ったが、ま、ノーマルにはご飯だわな。





カレーうどんに、卵かけごはん。  なんたるぜいたく!
死んだ母親が枕元に立って、怒られそう。 お盆近いから。


誰はばからず、かつなんぞ、乗せてみる。





とじてないが、かつ丼のごとき有様。



味付けのりで食ってみる。  フツーに旨い。

大阪人ってのはこの味付け海苔が好きだねぇ。
だけどね、これだとなんぼでも味がごまかせる。
アタシは高級な焼き海苔を愛するのだけど。イヤミか?


卵かけごはんを食べ、カツカレーうどんをすするが。 やはりラストは・・・





卵かけごはんを、カレーだしの中に投入。
ぐるり混ぜていただく。  うまいの、うまくねぇの!

なに、ひとさまと取り分けようというんぢゃない。
すべて自己完結だから、まぁこんなお下品を許されよう。
その際に心得たいのは、うどんはきれいに食ってから。
麺と米粒の同居は美しくない(そばめしは許容す)。
それと、ご飯をカレーだしに入れるべきで、逆にカレーをご飯にかけるべきではない。
カレーで双方の器を汚すのは行儀が悪い気がしてならぬ。
(どっちみち行儀よかないが)


わーい、ごっそさんでしたっ!





そして、誰もいなくなった・・・。 なんにもなくなった。

むろん、腹ははちきれそうになった。



        教訓: 腹も身のうち

                                (ロケ地 大阪)



           四国屋     大阪市北区梅田2 新サンケイビル階下






冷たいを熱いで中和

2010-08-08 12:28:58 | 

朝から外でひと仕事。

かへりに阪急三番街のSWEDENを覗くと、うちのスタッフが撮影中。
SWEDENとはソフトクリームの国内トップメーカー「日世」の直営店。

あの金髪の子供の絵が描かれたコーンの箱、覚えている人は多いはず。

こんなヤツね。


被写体のソフトクリームがみるみる融けてしまうので、おすそ分けに浴す。美味!

ちなみにソフトアイスクリームという英語を、日本人にはまどろっこしいと
ソフトクリームという名前にしたのは日世の初代社長。ジョージ田中氏。
二系二世だったため、二世→日世となった。


1個だと、もう少し食べたい。
けど2個頂くとなると、ちょっと苦しい。
まして、周囲は冷房がびんびん効いている。

コーンが昔、百貨店大食堂でアイスクリームを頼むとついてきたウエハースの役目をしてくれる。鯛焼きのしっぽのように、コーンのなんにも入ってない部分がちょっとした緩衝地帯になり、ポリっと齧るとしばし寒さを忘れる。よくできている。



2個たいらげ、冷え冷えとしたお腹を抱えて店を辞す。
体は真夏、胃袋だけ厳冬。腹だけ風邪ひきそう。




こりゃ、なんとかしなきゃ・・・

 

と見つけたのが、近場にあった「ラーメン北斗」。
一度来てみたかった。





これでとにかく、冷え切った胃袋を温めよう。
迷わず、味噌ラーメンを注文!


北斗は昭和40年代始め、日本初、豚骨から白湯うま味成分を取り出すのに成功。
さっぽろラーメンの一大ブームの先頭を走った店。
古たん、熊五郎は後発店であり、少なからず影響を受けたと想像できる。





名代味噌らーめん 850円
ストレート中太麺、ニンジン、ネギ、ゴボウ笹がき、焼豚

味はいたって普通。変わらないというかなんというか。





ちょっと後半食べ飽きる。これが味噌の宿命か。

しかし、看板だが余りに変わらなさ過ぎてやしないか。


北海道の大陸的ムードはあるが、ニンジンは無造作な半月切りがベストか。ゴボウももう少し味噌スープと合う出し方はないだろうか。自信作だろうが出したっきりでいいのか。
後半、客の好みでレモンを絞らせるとか、ニンニクチップを加えられたりしてもいいのではないか。あっさりさせると全汁飲み干せるし、濃くするとごはんを欲する。
ごはんもとびきり美味しいものにすれば少々高くても文句はない。


目立たない場所にあるのもあって、ちょっと取り残された感があり。
メニュー構成などいろいろ考えてるふうだが、看板商品をより美味しくさせて行くことが大事なのではないだろうか。
スープや麺に原価をかけ、客に勝負を挑んでくるようなラーメン屋がシーンを牽引している中、その不変の味がちょっとぬるいような気がしてしまった。老舗の奮起を。

お腹の方は、見事に中和いたしましたとさ。



         
           らーめん北斗   大阪市北区芝田1  阪急三番街南館B1

  


根強いなぁ、喫茶店

2010-08-04 23:18:05 | 
この日、昼めしを食いそびれ、大阪駅前第1~3ビル辺りをうろつく。
ちょいと急ぎの小仕事もあるので、どこかで紙っぺらなんぞを広げたい。
よって、うどんや丼やカレーや、食ってすぐ出なければいけない店では困る。
そういう時は喫茶店だ。


駅前ビルには意外に喫茶店が生き残っている。
当てずっぽうで、その中の一軒へ入る。


比較的まともな神経のつもりなので、テーブルを占拠せぬよう、カウンターの端へ。
これならば、少々長居したって邪魔にはならぬ。
カツサンドと珈琲を注文。


TVからは子育てのネグレクトのネタをやっている。
いったい何の仕事してんだかわからんような(こっちもね!)男性客がいて、
フライデーだか何だか読んでる。ほほぉ、熊田曜子がそんなことしましたか。
気になりながら待つことしばし、カツサンド登場。
トーストに挟みましたっていうのが潔い。





このはみ出し具合。いいな。


カツレツもカツ丼もカツカレーも好みだが、パンに挟むカツサンドってのも善き哉。
パンには辛子バターを、カツにはソースをたっぷり使いたい。
そいつをガブリと行く醍醐味は、他には替え難い。


四分一にカットされ、野菜もきちんとサンドされている。





このカツの分厚さがなかなかアタシ好み。
分厚いカツなんてこの際お呼びぢゃない。薄くて他のものと渾然一体となるのが
いいわけで、ホントはまい泉も分厚すぎる。
珈琲も悪くなかった。


出てから看板を見直して、「イフ」という店だと知った。
なぜこの屋号なのか、気になる。
しばらく歩いて、前日もカツカレー喰ったのを思い出した。

我ながら、カツ好きで呆れる。


          イフ   大阪市北区梅田1丁目 大阪駅前第2ビル