朝から外でひと仕事。
かへりに阪急三番街のSWEDENを覗くと、うちのスタッフが撮影中。
SWEDENとはソフトクリームの国内トップメーカー「日世」の直営店。
あの金髪の子供の絵が描かれたコーンの箱、覚えている人は多いはず。
被写体のソフトクリームがみるみる融けてしまうので、おすそ分けに浴す。美味!
ちなみにソフトアイスクリームという英語を、日本人にはまどろっこしいと
ソフトクリームという名前にしたのは日世の初代社長。ジョージ田中氏。
二系二世だったため、二世→日世となった。
1個だと、もう少し食べたい。
けど2個頂くとなると、ちょっと苦しい。
まして、周囲は冷房がびんびん効いている。
コーンが昔、百貨店大食堂でアイスクリームを頼むとついてきたウエハースの役目をしてくれる。鯛焼きのしっぽのように、コーンのなんにも入ってない部分がちょっとした緩衝地帯になり、ポリっと齧るとしばし寒さを忘れる。よくできている。
2個たいらげ、冷え冷えとしたお腹を抱えて店を辞す。
体は真夏、胃袋だけ厳冬。腹だけ風邪ひきそう。
こりゃ、なんとかしなきゃ・・・
と見つけたのが、近場にあった「ラーメン北斗」。
一度来てみたかった。
これでとにかく、冷え切った胃袋を温めよう。
迷わず、味噌ラーメンを注文!
北斗は昭和40年代始め、日本初、豚骨から白湯うま味成分を取り出すのに成功。
さっぽろラーメンの一大ブームの先頭を走った店。
古たん、熊五郎は後発店であり、少なからず影響を受けたと想像できる。
名代味噌らーめん 850円
ストレート中太麺、ニンジン、ネギ、ゴボウ笹がき、焼豚
味はいたって普通。変わらないというかなんというか。
ちょっと後半食べ飽きる。これが味噌の宿命か。
しかし、看板だが余りに変わらなさ過ぎてやしないか。
北海道の大陸的ムードはあるが、ニンジンは無造作な半月切りがベストか。ゴボウももう少し味噌スープと合う出し方はないだろうか。自信作だろうが出したっきりでいいのか。
後半、客の好みでレモンを絞らせるとか、ニンニクチップを加えられたりしてもいいのではないか。あっさりさせると全汁飲み干せるし、濃くするとごはんを欲する。
ごはんもとびきり美味しいものにすれば少々高くても文句はない。
目立たない場所にあるのもあって、ちょっと取り残された感があり。
メニュー構成などいろいろ考えてるふうだが、看板商品をより美味しくさせて行くことが大事なのではないだろうか。
スープや麺に原価をかけ、客に勝負を挑んでくるようなラーメン屋がシーンを牽引している中、その不変の味がちょっとぬるいような気がしてしまった。老舗の奮起を。
お腹の方は、見事に中和いたしましたとさ。
らーめん北斗 大阪市北区芝田1 阪急三番街南館B1