マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

バレエ帰りのより道中華

2014-04-18 23:28:47 | 

おっさんバレエ、というのを始めて半年以上たつ。

バレーボールやない、踊る方のバレエなのだ。このオッサンが。
ギャグでも悪い冗談でもない。

行きつけのバーで一緒になるプロのバレリーナがいて、
雑談の中で、腰痛などが防げて、身体が柔らかくて、姿勢がよくなったら
きっと今より年くっても、いいことの一つぐらいあろうということで、お願いして教わり始めた。
私みたいな軟派、バーの主人、弁護士、税理士、葉巻輸入業、弁当屋…いろんなのがいる。
男扱いしていいのなら、ということで女性も数名混じる。

毎週はキツいので、2週に1度。阪急茨木駅前のスタジオだ。
「気持ち悪っ!」と言う人間は、おっさんが朝っぱらからトューシューズ履いて、
もこみちな白タイツでも穿いていると思うのだろう。

慌てるな。我ら、それが嫌さにステテコを穿いている。
これがなかなか具合がよろしい。
授業料はほん安いのであるが、その分取り戻そうと(?)必死で頑張るから
終わると、足取りもふらつくほどである。
ああ、中高生の時分、これぐらい真剣にやっときゃあな。







さて伸ばしたスジや間接をさすりながらでも、どこかでムクムクと寄り道したくなるのは
小学生時代からの悪い癖だ。
昔ならどこぞの店頭でチェリオに豚まんだろうが、この歳でそりゃ殺生な。

昼間営業してるホルモン焼きで一升瓶を空にしたり…(完璧にオッサンの行動や!)
駅前地下の飲み屋、たこ焼きワインバー、蕎麦屋やら、いろいろ行ってはみるが、
まだ定点は決まらず、流浪の民を続けるばかりなりけり。

この日は、茨木の裏道に咲く、町場の中華の名店「雁飯店」へ行った。
運よく座れて、まずは冷たいビールでクールダウン






胡瓜の甘酢漬け¥550  疲れた身体にゃ酸味がオツなもの。

パリパリという食感やたのし。






ザーサイ¥150 おお、ええ塩分しとるわ。

ビールにもメシにも合う。







海老天 ¥650

しかし、今日のレッスンの反省会にはならない。 
ま、反省するほどの高みに到達していない。
無反省に行くっきゃないのである。






ギョウザ¥300  バカうま。 

バレエに対する鑑賞眼もあったもんではない。

だがこのぐらいの年になると、世の中の美醜はある程度分かってくる。

映画「シャル・ウィー・ダンス?」の役所広司ではないが、

先生は美人でないと、オッサン、長続きしない。
 






春巻き¥550 玉子の皮は北京風らしい。


この前、先生が客演したバレエを観に行ったが、

先生、たいしたもんだった。 舞台で大きく見えたのはさすがであった。

客席バレエ関係者だらけだったので、こっちもトイレ休憩に立った時、

足取りがなんとなくバレエやってます…風になってしまい、

我ながらアホなふるまいであった。






おお、でかい芙蓉蟹¥950  一人ぢゃなくてよかったと思う瞬間。

ここで一人で冷やし中華を頼み、大盛りでノツコツしたのも早や10年以上前。

まさか高槻に引っ越して10年以上たってから、バレエでここに戻ってくるとは
思わなんだ。

おっさんバレエ、我こそはと思う方はスタジオtaf tafまで。
なんせ、立ち飲み価格でやってもらっている。
酒で胃袋いためるのもいいが、バレエで身体を痛めつけるのもまたよし。

 


 
茨木で中華というと、真っ先にあがる店といえる、この店。
バレエを続けている間はまたここの敷居をまたぐであろう。

この並びには、お好み焼き名人級の「金的」という店があった。
あの味こそ一番だったと懐かしむ人間を私を含め3人知っている。

そうだ…。

今月、中華の鉄人、炎の料理人といわれた、周富徳さんが亡くなった。71歳は早い。
レタスを使った炒飯など、彼が最初に始めた筈だ。
かつて、料理番組でお世話になった。テレビのことをよく判っていて話も早かった。
「赤坂璃宮」に打ち合わせに行ったら、「ご飯まだでしょ」と箸とレンゲを持たされて、
アレヨアレヨという間に、円卓に座らされ、賄いの輪の中に加えてもらった。
中国料理とは一人や二人増えてもびくともしない、そんな逞しい料理なのだと知った。







家庭の焼きめしを、少しは炒飯に近付けてくれた無形の功績は計り知れない。
お疲れさまでした。有難うございました!R.I.P



 



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