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科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

上海博物館 展示物16 チベット族のマスクとカイラス山

2007年01月06日 11時16分11秒 | 上海百景
 藏族というのはチベット族のことらしい。
 チベットには昔から憧れがある。作品の舞台「カイラス山周遊鉄道の最北端に位置するユーミン州カンタン郡パピヨン村」というのも、半ば以上はチベットのイメージだ。ラサまで鉄道開通もあり、中国人の中でもチベット旅行熱が高まっている様子。しかし、カイラスで、写真のようなマスクを被るチベット族の姿は、予想外で、ちょっと思い浮かばない。

■参考――先日、NHKテレビでも放映していたが、世界で海抜最高、距離最長の鉄道の「青蔵鉄路(青海チベット鉄道)」が2005年10月15日に全線開通した(営業開始は2006年7月とか)。西寧―ラサ間は1,956km。この1年間で、チベット自治区を訪れる国内外からの観光客数は、延べ245万人を超え、昨年の同時期と比べて36%増加したとか。現在、チベットにはホテルとレストランが600軒以上営業しており、観光業に携わる従業員が2万人近くいる。
 Wikipediaによれば、カイラス山(かいらすさん)(チベット文字: Gang Rinpoche, གངས་རིན་པོཅཧེ་; ワイリー方式: Gangs Rin-po-che; ZWPY: Kangrinboqê 、カン・リンポチェ)はチベット高原西部(ンガリ)に位置する独立峰。中国名は岡仁波其峰(冈仁波齐峰 Gāngrénbōqí Fēng)、ヒンディー語名はカイラーシャー・パルヴァタ(कैलाश पर्वत, Kailāśā Parvata)。標高6656mの未踏峰(信仰の山であるため、登頂許可は下りない。ただし、修行僧でもあり、吟遊詩人でもあるミラレパが山頂に達したという伝説がある)。
 仏教(特にチベット仏教)、ボン教、ヒンドゥー教、ジャイナ教で、 聖地とされる。聖地とする理由は様々であるが、例えば、ヒンドゥー教ではカイラス山をリンガ(男根)として崇拝し、ポン教では開祖のシェーンラップ・ミヨが降臨した地としている。カイラス山の周囲の巡礼路を、チベット仏教徒は右回りに、ボン教徒は左回りにコルラする。一周約52kmある巡礼路は、ゲルワ・グーツァンパが開いたといわれている。この巡礼路沿いには、タンボチェ、いくつかのゴンパ、鳥葬場や仏足跡がある。巡礼路最高点ドルマ・ラは、標高5630m。 日本人チベット巡礼僧の河口慧海は、「三途の逃れ坂」と呼んだ。通常の巡礼路の内側に、ナンコルと呼ばれる巡礼路もある。 山麓南側にタルチェン村がある。多くの巡礼者はコルラを13回行う。チベット暦の午年には、一回のコルラで12回分の功徳が得られるとされており、多くの巡礼者を集ている。 五体投地(キャンヂャー)によってコルラする者も少なからず居り、巡礼へと向かう行為自体が功徳であると考えられていることから、五体投地を行いながらカイラス山を目指す信仰心の厚いチベット仏教徒も居る。
 また、チベット仏教徒に限らず、近年では、同地を訪れる団体旅行客やバックパッカーも多い。宗教的な威厳もさることながら、公共交通手段がほとんどなく、入境許可証の入手も困難であることから、バックパッカーにとっても聖地としての色彩を帯びている。一方で、1998年には、ラサ方面からヒッチハイクでカイラス山を目指した日本人3名が行方不明になる事件も発生している。現在、カイラス山を通る自動車専用道路の建設が中国政府によって計画されており、中止を求める運動が国際的に展開されている。
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