Ｇ２０の変容に思う

昨日からハンブルグで始まったＧ２０は「20か国・地域首脳会議」というよりも参加国間の個別会議の集合体のようである。
Ｇ７でのそうなのだがＧ２０となると全体の利害調整は一層難しくなる。
さらに米国や英国のように自国主義が台頭、韓国のように新メンバーが出てくるとこれはもうバイラテラル(二国間協議）だけが注目を浴びマルチラテラル（多国間協議）はすっかり影が薄くなってしまった。
そのうえバイラテラルすらもなかなかスムーズな交渉が難しくなった。
各国首脳は自身の政治生命がかかっているわけだから簡単に譲歩するわけにもいかない。
かといって各国のエゴイズムをうまく並立させる全体図を書けるわけもない。
さてさて議長を務めるドイツ首相はどんな共同声明は取りまとめるのだろうか。
北朝鮮の核保有問題のように欠席裁判的なテーマだけに絞られるとしたらちょっと寂しいねぇ。
それすら意見の完全一致は難しいのだが・・・。