この3月期は概ね好決算を迎えた企業が多かったようだがその中で特に印象に残ったのが孫オーナー率いるソフトバンクである。
事業の主力は国内携帯通信なのだがこのビジネスはもともと英ボーダフォンの買収したものでその当時はあまりの高額な買い物に本体の経営すら危ぶむ業界関係者も少なくなかった。
しかしここからが孫オーナーの真骨頂である。
スマートフォンの一早い取込みをはじめ積極的な販促活動を展開、今期は契約者数第1位であるNTTドコモの純利益を初めて上回った。
インフラ・ビジネスにおいてシェア上位企業を利益ベースで凌駕するなど(子会社の株式評価益があったとはいえ)本当に凄いことだ、買収後たかだか十年足らずで。
いま同社は米国の携帯通信市場を射程距離に見据えている。
さてさて来年はどんなイメージを想定しているのだろうか、そして実際にどんな姿を提示してくれるのか。