グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

質問サイトを利用した大学入試不正事件に思う(その3)

2011年03月11日 | 日記
インターネットを介した大学入試不正事件について調査が進むにつれ事件の全容が判明してきた。
先ずこの浪人生の動機だが経済的に追い詰められた状況の中で引き起こされた行為であり愉快犯の類ではなかった。
本人の心が相当痛んでいたことは精神科・心療内科を探していたことからも十分推測できる。
第二に手口だがカメラ類の利用はなく全てガラパ携帯の手打ちからだった。
予備校などで綿密なリハーサルを行ったようだが練習次第で相当熟達できるものだ。
ただそのエネルギーはもっと正しい方向に向けて欲しかった。
第三に協力者の有無だが今回は内通者はいないとのことだ。
それにしては当該質問サイトのレスポンスは凄い。
今更ながらネット社会の進化を思い知らされるし世の中には善意の協力者も多いものだと感じ入った。
一つ気になるのは今回は公開著名サイトを利用したから発覚したのだがもし個有の支援チームを組織化し直接情報の授受を行っていればあるいはまんまと成功していたかもしれないということである。
しかし今回の出来事で大学側は多くを学んだ。
二度とこんなことは起きないだろう。
その意味で今回の出来事は意義深いことであった。