NHKBS3で月曜日から金曜日まで当然ながらコマーシャルなしの
映画が放映されている。朝番組表を見て面白そうなまた懐かしい
映画だと録画予約し後でじっくりと見る。先日「荒野の七人」
(以下荒野}録画した。以前録画したものではドゴール大統領暗
殺もくろんだ「ジャッカルの日」が印象に残る。
説明するまでもなく、黒沢明監督の「七人の侍」(以下侍)の西
部劇編だ。映画は娯楽作品だと位置づけているので、「侍」は数
ある映画の中で出色の作品。何度も見ているのであらすじは頭に
しっかりと焼き付いている。時代背景は「侍」は戦国時代の16
世紀、「荒野」は米国南北戦争終了後の19世紀が背景。悪党に
苦しめられる貧しい農民が主題だが相互に300年の時間差があ
るので「侍」に比べると「荒野」はそれでも豊かとの印象。ユル
ブリンナーをリーダーとする7人の腕の立つガンマンが若々しい。
マックインはじめその後の映画で主役として活躍した俳優の若き
頃の姿が画面に踊り西部劇を堪能する。ネットで調べると7人の
俳優はロバート・ボーンを除く6人は故人となったとある。一方
「侍」の7人はリーダー役志村喬をはじめ全員が鬼籍に入った。
二つの作品を比べると、「侍」の方がリアルな描き方だと思う。
戦国時代の農民を取り巻く環境はこんなだったのだろう。「荒野」
は少し格好の付けすぎと思わざるを得ない。また7人のガンマン
のうち5人が左足にホルスターを吊るしている。「侍」の7人は
全員が左腰に刀を差す。左利きの剣豪は新選組斉藤一以外に知ら
ない。また「侍」はセリフが早口。半世紀前に比べると何もかも
がすさまじい速さで進行していく現代だが映画の中での会話はゆ
っくりになった気がする。私も意識してゆっくり話すように心が
けている。2枚の写真はネットより拝借した。
最近面白かった本。
農業用水路の豊かな水
その2
夕焼け空に夏の兆しが
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