金曜日で好天となると、家の中でくすぶっているわけにはいかない。
金曜日はスキー場はシニアデイ。いつでも飛び出せるように準備してある道具を積み込んで
出発する。2時間ちょっとで絶好のコンディションのゲレンデに立つ。
ゲレンデの上から見下ろしたら、食堂の屋根に黄土色と青の何やら布のようなものが垂れてい
る。人工雪用水のホースを乾燥させている光景なのだが、この時期ウクライナ支援の意思表示
かと思ってしまった。
なかなか味なことをやるわいと感心した。遠く離れた国のさして世の中のお役にもなっていな
老人ができることは何もないが、心情としてはプーチンを非難し、対抗する国の民を応
援している。
この光景に感動したのか、今日は上手に滑ることができた。緩斜面なら数年前の私に戻っている。
先週と何かが変わった? ちょっとしたことに注意したら、出だしからいい感じが戻ってきた。
半分あきらめかけていたが、まだいけるかな!!
2時間楽しんでお昼にして、そのあと山を降り、上田の街を抜け、千曲川を渡り、12kmほ
ど西に向かう。
10歳ころ祖母や母に連れられて、数日の自炊宿泊をした田沢温泉。泊まったのは富士屋だっ
たが、自炊機能はもはやなくなっていた。
70年の時を経てここに再訪できたことは嬉しい。お隣のたまりや旅館は廃業していたが、こ
の赤松と板塀それに看板には記憶がある。
更に狭い道の反対の升屋の木造3階建は現役だった。小諸時代の島崎藤村が執筆活動をしたの
も、この宿。ここまで古くなった旅館に泊まるという趣味はない。でもお好きな方々にはたまら
ない魅力らしい。
有乳湯とある比較的新しい建物は温泉組合が管理運営している共同浴場、早速200円払って
中に入る。無色だがほんのりとかおる硫黄の臭いが温泉情緒を掻き立てる。ぬるめのPH9.6と
表示されているかなり強いアルカリ温泉だ。もちろん源泉かけ流し。
ここまで楽しめれば今日はもう充分。帰りは上田菅平から上信越道を使って、2時間弱で家ま
で戻る。老人マーク装着車は追い抜いていく車を横目に走行車線を85km/hにセットすればア
クセルを踏み続ける必要もない。前車との距離も自動的に保ってくれる。慣れたらこれが一番
楽です。 なんたって時間だけはたっぷりとあるので。
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