空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

実力の多寡

2013年07月15日 09時16分02秒 | 思考試行

囲碁や将棋などでも、力の差があれば、ハンデをつけて共に楽しむことはできる。そうは言っても、実力伯仲が面白いのは否めないけれども。少し前になるが、囲碁好きの知人がいて、長年趣味としてやっておられるのは知っていたが、先日、始めて対局した。

最初はお互いの力がわからないから、当方が、3子置いてスタートした。すぐに、実力はわかるから、何局かやるうちに、逆転して相手が3子を置くことになった。聞けば、長年囲碁をやっているものの、本などは読んだことがないという。

テレビ対局をみるだけという。囲碁にも、考え方があって、それを知っているか知らないかでは、大違いとなる。とくに我々の水準では、決定的である。昔、まだ、囲碁を始めたころに、教わったことを思い出す。狭い範囲でしか局面を見ていない相手。ホントに、全局をみていない。基礎的知識が欠けている。

それでも、囲碁が面白くて好きだという。かなりの高齢者であるが、楽しみを持っていることは大事なことだ。もう一局、もう一局と、熱心なこと。囲碁では、少々こちらが上手だが、この楽しみ力というか、熱心さには、おおいに刺激をうけた。

人生において、楽しみ、生きがいを持つ力は、もっとも大事な生きる実力なのかもしれない。


テレビ報道のいい加減さよ!

2013年07月14日 10時14分09秒 | 思考試行

何が「あすを読む」だ。短いことばで、真実をねじまげる。福島原発の元所長吉田氏の死去のニュースで、官邸が、ベントを止めようとしたとか、短いデマを流す。そして、これに従わずに、吉田所長はこれを実行したというのだ、ムチャクチャである。

官邸は、ベントを始めから実施するよう求めている。菅総理は、この間のことを本にしている。こういう公開された情報も捻じ曲げてしまう。岸田という記者はなんだ。最近、出番が多いようだが、彼は、本当に中立ではないし、まともには聞けないが、それにしても事実をねじまげる発言は許せない。

そこには、悪意がある。民主党政権がやってきた仕事を全否定する。それが、今回の参議院選挙の支持動向にも影響をあたえる。すべて失敗だったというレッテル張りをするのである。

自民党が如何に悪辣であったか、民主政権にありとあらゆる意地悪、罵倒、そしり、を投げつけた、民主党は、この間、よく耐えていたが、官僚の企みもあっただろう、内部の混乱もあったが、消費税のことを持ち出したばっかりに、菅政権は大敗北を喫した。

今回自公が勝利するのは、確実視されている。これから、日本がどのようになっていくのか、自民党憲法草案が現実のものになるとすれば、日本国民は馬鹿だということになる。地球人としての視野がなければ、この企みを止めることはできない。

 


頭がいい人

2013年07月13日 09時22分24秒 | 思考試行

「大東亜戦争の実相」を書いた、瀬島龍三氏は、陸軍大学を首席で卒業し、陸軍参謀本部勤務となった。彼の人生をみるとき、本当に頭のいい人の実例として、眺めることができる。

戦後、11年にのぼるシベリア抑留生活を経て、伊藤忠商事をわずかな期間で、巨大会社につくりあげた。政府機関においても、臨調の委員として、大きな仕事を残した。

インターネットで、生前の姿を見ることができる。笑福亭鶴瓶の司会によるものだが、実に、フランクな人柄であり、威圧的であったり、何か、誇り高い人という印象はない。

ただ、その言葉は、穏やかではあるが、理路整然としており、とりわけ、何年の何月ということが、スムースにでてきた、記憶力のものすごさを、示す。

これが、凡人ではうまくいかない。自分自身の出来事でさえ、時の流れを、明確には記憶していないし、話のなかにおりこんで、時日をいうことなんて不可能である。

この彼の記憶力と、整然とした分析力は、多くの仕事を可能にした。おおむね、どの分野にも才人がいるものだが外見では普通の人のようにみえるけれども、その中味の違いは大きなものがある。

凡人をいかす、システムを、こうした人を活用して、作れないだろうか、と思う。瀬島氏としてからが、人生において、天皇制にしばられ、日本人としての根拠からの行動規範であって、より広い視野、能力の解放があれば、さらに大きな仕事が可能だったろうと思うのである。


嵐のような時代

2013年07月12日 11時22分32秒 | 思考試行

タレントの嵐は、激しい感じがない。どちらかといえば、植物的な、あっさりした感じが強い。ギラギラしていないし、スマートである。

だが、人と人との関係は、実際のところ、ドロドロしていて、強者はより強くなろうとし、弱者のことを省みることをしない。自らの子供のためには、豊富なおもちゃを買い与え、環境保持につとめるが、弱者を踏みつけにしても、心を痛めることはない、という風にみえる。

保険会社などは、露骨に手数料を下げたり、勝手にルール変更して、株主に有利になるようにしてきている。力の強弱の関係で、代理店はいくらでもかわりがいるから、条件をいくら切り下げても、一旦職業としたからには、逃げるわけにはいかないだろうし、やめてもらって結構だ、ぐらいの考えのようだ。

ましてや、ある程度、職業として成り立たせるためには、努力もいるし、時日も要する。だが、株主は、金さえあれば、その主張は、誰にも負けないこととなる。長年の苦労や努力を横取りするような仕打ちをして、平気のヤカラたちだから、それこそ心を痛めることもなく、企業支配を強めるのである。

こんな連中がいつまでのさばり続けるのかは、不明だが、不公平であり、恨みを買う構造であるから、いつの日か、その反動がくるのは間違いないだろう。


トラブルが起きたときの対策

2013年07月11日 08時33分50秒 | 思考試行

事態がなぜ起こったのか。事実をみきわめ、原因をしり、その上で、何事かを、するか、しないか、少しするのか、行動にうつるまでの判断が必要となる。

まずは、事態の調査が必須である。これをいい加減にすると、あとの対策も、適切なものとはならないだろう。その意味で、元福島原発所長の死は、事態究明のために、資することが、相当制約されたことだろう。

昨日テレビで、青森で原発処理の大規模な処理施設が、報道されていた。あくまで、実験施設であるとして、恒久施設ではないとしていたが、本格的な施設であり、地元対策と思われるこういう言い方は、常套手段であり、決まり文句みたいなもので、苦い味がする。

自身の地元でなければ、それでよしという気分があって、それが、後ろめたいのだが、世間はそのように動く。原発で、金の面では、地元に多くの交付金がある。こういうやり方でくると、途中で進路変更するのは、並大抵ではない。

人類が存続していくためには、過去の歴史認識から、根本的な解決法を獲得したいものだが、これは、はっきりと、まだ、人類共通の認識とはなっていない。事実認識が共有できない状況がある。これでは、トラブル対策は、まだとれない。


歴史問題について

2013年07月10日 10時18分57秒 | 思考試行

「大東亜戦争の実相」という文庫本が出ている。テレビドラマにもなった、元伊藤忠会長瀬島龍三氏が、ハーバード大学院の求めに応して、講演をおこなったものを、PHP文庫から出版したものである。

まだ、全部は読んでいないが、何故、日本があの戦争に突入していったのか、明治維新がら話が始まる。この本は、大変重要な意味をもっている。

何も知らずに、きたけれども、この本を読むと、確かに、当事者としてしか解らないこと、問題の捉えかたなど、どこをどのように批判して、単純に日本の「侵略戦争」であったといえるか、と思ったりする。

歴史というものは、それぞれ言い分があって、一筋縄ではいかないのはわかるけれども、このように、総合的に書かれたものをみれば、「取り戻そう日本」という言葉の背景、「歴史認識は歴史家にまかせる」という安倍総理の発言の背景をみる思いがする。

共産党の志位さんは、テレビの討論会で、歴史認識について、侵略戦争であったと認めよ、とせまっていたが、なかなかそうは言わない、安倍総理に少し不思議な感じを持っていたが、この本を読んで、いささか認識をかえたところがある。

だからといって、戦争のできる国にしていいとは思わないが、国というのは、簡単ではないものだということはわかる。


一言で言えないか

2013年07月09日 10時33分26秒 | 思考試行

ブームにのせて、全体をある方向へと導く。こういう方向は、まことに危うい。といっても、格差社会が現実のものとなり、なんとかしないと、いけない状況であることは明らかである。なんとか、ブームをおこして、自民の力を削ぐことはできないのか。

そのための方策は、一言でいうとすれば、なんだろうか。「見る」、ことではないか。実態をよく見る、それがなければ、現状を理解できないし、問題点もみえない。見ることができるような仕組みを導入して、公開する。公開しないことに関して、批判するブームをおこす。

今朝の政見放送で、安倍総理と小泉進次郎くんの話のなかに、原発問題には、ふれなかった。事故処理についてもままならない状況を隠しとおした。

原発をしゃにむに再開しようとする電力業界は、明らかに、自らの存立基盤の維持だけの考えであって、本当に、継続できるかどうかは、誰にもわからないものを、現在の状況をある意味、捻じ曲げ、妥協し再稼働を言っているわけで、招来展望を見失っている。

あべ政権は、事実上、これを容認し、原発再開を後押しする。これだけではなく、憲法だって、国民締めつけに役割転換をさせ、戦争のできる国にするという。

目先の経済の成り行きだけで、人気をかっさらって、政権の安泰を図る。こんな状況を見抜けないようでは、次の困難を、国民は受け入れざるを得ない。


「半沢」すばらしい

2013年07月08日 10時15分45秒 | 思考試行

若者の死因の半数が自殺だと、政見放送でどこかの政党が言っていた。この原因は、自民党政権下で小泉内閣時代に労働法の改悪があって、今につながる。

非正規労働が、増え、結婚できない若者が増えた。貧富の差が著しくなり、親が豊かであれば、それなりの教育もうけられ、資産もうけつぐことができるが、そうでなければ、非正規労働者になるほかなく、これでは、浮かぶ瀬がない。

格差社会の到来である。しょうもない国になってしまいつつある日本。ここから、どうすれば、みんなが、人間らしいくらしのできる国にすることができるだろうか。

日本、一国が良くなればいいということでは、それは実現しないだろう。となれば、世界に日本の平和主義を武器に、出て行かなくてはならない。

そこは、共産党の志位さんの言うとおりである。それを、今や、平和を壊そうとする勢力の方が強くなっている。まだまだ、国民は、いわば、理想をむく気分ではないようだ。もうすこし、悲劇を堪能したいということか。

その意味で、昨日始まったドラマは、素晴らしかった。銀行員、半沢の今後が楽しみである。この姿勢からは、小泉改革を是としたり、憲法9条をかえるなんて発想はでてこない。査問での、半沢のタンカは、痛快であった。


今度の選挙は重要だが

2013年07月07日 14時38分16秒 | 思考試行

自民党が勝利すれば、間違いなく、憲法へ手をつけてくる。非正規雇用でヒーヒー言わされている若者たちへ、正規の軍隊の兵隊にならないかと、おおいに誘いの手がまわることだろう。

憲法で認められた正規の軍隊である。ややこしい他国からの干渉をはねのけ、毅然として国家の威信を示すことができる。しかも、保険、年金、誇り、までついてくる。

戦争ができる国となって、アメリカと対等に渡り合い、紛争地域にもアメリカの弟分として、尖兵となって、闘うのである。それが、現実のものとなる危険性が極めて高い。

安部クンは、本音を隠さず、憲法草案も出した。共産党など、非合法になるかもしれない。公共の秩序に違反するとやればいいのだから、そうなれば、言論の自由など、決められた枠内のことになってしまう。事実上なくなるのである。

国民は、あまり深刻には考えてはいないようだ。世論調査では、自民は過半数の勢いとある。議席を安定的に確保すれば、この3年間で、態勢固めをする。非民主的な立法が続くだろう。

こんなことを書けるのは、もうあとわずかかもしれない。さて、どうなるのか。利権と権力と結びついて、どういう舞台をしつらえてくるのだろう。民意の反映しない選挙制度、仕組みをつくって、金にものいわせて、世論誘導もする。国民は知っているだろうか。知らんだろうなあ。なんせ過半数の勢いだもの。


日本文化とアメリカと

2013年07月07日 14時19分22秒 | 思考試行

損保業界に、サインが入ってきて、便利な三文判の出番がなくなった。日本では、従来、三文判での契約が当たり前であったことから、重要な契約に関しては、印鑑証明つきの印鑑と三文判での使い分けをしていた。

契約に関しては、本人確認について、それほど厳格とはしていなかったキライがあるのは事実だけれども、そほどの不都合も聞くことはなかった。

自動車保険にしろ、火災保険にしろ、他人のために保険料を負担して、本人になりかわって契約するのは、必要があってするのであって、通常は、それほど意味がなかったのである。

それが、欧米流にサインで、契約となると、実際に本人が書かなくてはならないから、不都合を生じたのである。日本流にいえば、不正の場合と、都合の場合は、明らかに区別するし、わかっているが、第三者に対しての証明ということになると、怪しいところがあった。

しかし、それが日本流であって、誰が見ても正しいとか、あとで、本人の署名ではないなどといって、ひっくり返すことができる欧米流とは一味違っている。

ここは、個の世界を重視しする欧米流に、合わせるほうがいいのかもしれない。だが、基本的には自分たちに都合のいい理屈を押し付けてくる傾向には、留意しなければなるまい。


林真理子さんの豪邸をみて

2013年07月06日 11時08分26秒 | 思考試行

安住アナウンサーが、林真理子さんの豪邸に入った。野心をテーマに、流行作家の林さんが新作をだしたということで、活発にキャンべーンをしている様子である。

邸宅の中をみる機会などないから、なかなか興味深かった。「自慢ばなし」も面白い。不思議に腹立たしかったり、羨ましいとは思えない。彼女の人柄というものだろうか。

林さんも、どことなく女性を意識しているふるまいがあって、それに応えて、安住アナウンサーも手をとったりする場面があったりして、演出も巧妙である。

彼女の作品は、一度も読んだことはないが、いいものを書きたいという作家の姿勢は、よくわかった。一冊ぐらいは、我が家にもあるような気がするし、一度読んでみたいものだ。

一時期大量に、古本を買った時期があって、今や、読みきれないほどの量となっている。思いついたように読んでみると、いい本が結構ある。おもえば、まことに贅沢になったもんである。

読もうと思えば、大量の本があるし、自分が書きたければ書ける。小生のブログもいつの間にか、長くなっている。過去の「作品」を読み返すと、すっかり忘れて、思い出せないこともある。

人間の記憶なんていい加減なもので、こんなものに振り回されていても仕方がないと思わせられるが、彼女はいつまでも記憶に残る作品を書きたいという。その姿勢が、豪邸を獲得させたのだろう。


悲しみの発生

2013年07月05日 07時48分47秒 | 思考試行

ある人が、ある人を非難した。その非難は、された人にとって、まったく覚えがない理由であった。誤解である。そして、その誤解がとけない。

非難された人に、名状し難い深い悲しみが襲う。相手を、信頼していただけに、その衝撃は大きい。

人は、判断を間違えるときがある。思い込みによる妄想ともいってよい状況から、相手に対して、猛烈な憎しみを覚えて、非難する。

非難を受けた方は、どうすればいいのか。相手の考えることのすべてを、解きほぐし、誤解を解くのは至難のことである。

誤解を誤解のままにしておくことは、相手にとって、望ましくはないが、もともと、そういう思い込む傾向があって、過去にも、そのようにしてきた経験があるようで、非難された人は、他の人のことで、そんな話をきいたことがあるという。

もともと、こういう思考回路を持っているのである。警戒すべき人である。思いもかけない、一言の効果で、誤解し、激しい反応をする。半ば、病気ともいえる精神状態にある人が、もたらす現象である。

状況を理解し、なぜそうなったのかの原因を知るならば、誤解をうけてしまった人の悲しみは、相当減じる。やはり、ただただ、悲しみにくれていてはいけない。時間をかけて、問題解決を計る。慌てても仕方がないのである。


政策研究スタッフの充実を

2013年07月04日 09時02分59秒 | 思考試行

インターネットが選挙に使えるとあって、新しい動きが始まる予感があるのだが、くだらんことに、またまた、これはいかん、あれは違反と、ルールがいろいろあるらしい。

バッカたれが、画策しているから、その仕事らしい。本当に、地球にくらす人々のために、考えるのではなく、いじましい自分たちだけのためのルールである。

そもそも、保険業界でも、勝手なルールで、代理店手数料を理不尽なまでに切り下げて、保険料は下げない。儲けはどこにいったか。株主だという。ふざけるんじゃない。金をもてば、力をもてば、規則をかえ、なんでもかえて、自分の儲けをはかる。

どこの世界もそうなり始めている。ここはいい加減に、こういう不労所得の連中から、お金をまきあげる手段を講じなければならない。そして、それを弱者に、分配する。

真面目にはたらく人々こそ、報われなければならない。そのための政策を、各党は、構築しなければばらない。本気でやってみたらどうだろう。


共産党への仕打ち

2013年07月03日 06時51分36秒 | 思考試行

BS8chのプライムニュースに、志位共産党委員長が登場していた。途中から見たのだが、司会者の二人の様子が、いつもと違う。

冷ややかであり、明らかに、不同意、不信の態度で望んでいる。たいていの場合は、コマーシャル中の間は、何事かを談笑する風景があったりするのだが、そういうことは一切ない。

書面に目を落として、志位さんの顔を見ることはない。反町クンもいつもの表情ではなく、矛盾を何とかついてやろうという姿勢で、言葉の調子も非難めいて、番組に招いているという風はない。

各党に、順番にインタビューしているようで、そのあとの、生活の党とは扱いがエライ違う。生活の党は、小沢氏のところだが、今日は体調不良で、という理由で、小沢氏は出席せず、幹事長の代理出席である。そして、司会の二人は、にこやかに友好的なのである。

志位氏の場合に対しては、とりわけ、中国の出方に対して、武力をもたない日本がどう対抗できるのかと、まるで、現憲法下での前向きな対処の仕方を主張する志位氏を罵倒するかのように、その主張をまともには、きこうともしない。

そして、都議選で議席を倍増させている共産党の支持率を、何らかの操作をしているのか、他の調査結果とは違う数字である。低くしているようだ。サンケイグループだから、主張ははっきりしているのだろうが、論旨をおって公平な扱いをしない実態をよく示していた。


最初から

2013年07月02日 10時48分55秒 | 思考試行

気付けば、すでに周囲の環境は整っていて、それに順応しながら、成長し、自分なりの判断をしながら、成人となった、といいたいところだが、考えれば、周囲をうかがい、ただただ、求められているところを、自分の判断と思いつつ、きただけではないのか、と気付いたときには、もう、高齢者といわれる年齢になった。

思い切った決断をするチャンスがなかったわけではない。だが、もし、そうしていたならば、明らかに、今よりもずっとたいへんな状況になっていたに相違ない。びびりながら、慎重に行動してきたおかげで、そこそこ、なんとか、暮らしを成立させてきた。

短気に行動しなかったことが、なんとか、根底からの崩壊を防げてきたのだろうと思う。だが、ナニモノかを見落としてしまい、肝腎なものを、体験しないままに、人生を終えることになるとすれば、それも情けないような気もする。では、なにがしたかったのか。さてとなると、大した答えもない。わかりやすい快楽主義でもない。禁欲主義でもない。

ネクスト、ネクストと作家の方は、思うらしいが、作家ならずとも、なにか、チャンスを狙っている思いは、一般人たる小生も同じである。生きていてよかった、生を享けた喜びを満喫したいとも思う。政治のことも、最初から考え直して、どうしたいかを、一人ひとりが考えなければならない時代が来ているようだ。いつまでも、人任せにしているようでは、もはやいけないようだ。