囲碁や将棋などでも、力の差があれば、ハンデをつけて共に楽しむことはできる。そうは言っても、実力伯仲が面白いのは否めないけれども。少し前になるが、囲碁好きの知人がいて、長年趣味としてやっておられるのは知っていたが、先日、始めて対局した。
最初はお互いの力がわからないから、当方が、3子置いてスタートした。すぐに、実力はわかるから、何局かやるうちに、逆転して相手が3子を置くことになった。聞けば、長年囲碁をやっているものの、本などは読んだことがないという。
テレビ対局をみるだけという。囲碁にも、考え方があって、それを知っているか知らないかでは、大違いとなる。とくに我々の水準では、決定的である。昔、まだ、囲碁を始めたころに、教わったことを思い出す。狭い範囲でしか局面を見ていない相手。ホントに、全局をみていない。基礎的知識が欠けている。
それでも、囲碁が面白くて好きだという。かなりの高齢者であるが、楽しみを持っていることは大事なことだ。もう一局、もう一局と、熱心なこと。囲碁では、少々こちらが上手だが、この楽しみ力というか、熱心さには、おおいに刺激をうけた。
人生において、楽しみ、生きがいを持つ力は、もっとも大事な生きる実力なのかもしれない。