昨日、BSプライムで、原丈人氏が、公益資本主義を提唱していた。企業への投資基準を、アメリカ流の資産を分母とし、株価を分子とする基準から変えるというルールの提唱である。
会社は、株主だけのものではなく、消費者、会社の従業員、家族、そして株主と、考える。株主さえよければいいという考え方から、公益を重視した考え方であり、日本には、そういう素地が昔からあり、今も経営者のなかに息づいている考え方であるという。
投資基準が、株高であったり、資産の圧縮であったりすれば、指数が上がって、一部の者だけが巨万の富を獲得するという現状の企業評価の基準から、いわば健全な企業活動への転換を可能とする考え方である。
企業の公益性を直視し、改善性、持続性、公益性を尺度とし、中長期の投資を促す。そのための制度の導入を提言している。
短期の利益追求では、投資ではなく、投機であり、これでは、じっくりと研究開発をすることもできず産業は育たないし、貧富の差が拡大するばかりだというのである。
日本が、こういう方向でリーダーシップをとるべきだという。久しぶりに、わが意を得たり、という話を聞いた。