それは、オバマやろ、と思う。しかし、拮抗しているという。弱者の味方か、強者の味方か、という区別で考えると、こたえははっきりしていると思うのだが。
企業の活動が活発になる、・・・雇用がふえる・・・暮らしが楽になる・・・なんてインタビューに応えているロムニー支持の市民がいる。オバマを支持する意見は、もっと解りやすい。
格差をそのままにして、銃規制もできない国情だから、こういう意見の分かれ方で接戦となるのは、理解できるけれども、お粗末な気がする。しかし、それは、まことに大事な意見の分かれ目である。
わずかに、オバマが有利と言われているが、ロムニー陣営は、金に糸目をつけずにネガティブキャンペーンを実行したらしい。富裕層は、オバマの政策を、バラマキだとして、権力奪取にカンカンである。
世界的にみても、人間社会の苦しみの根源の大部分は、貧困であり、格差だろう。ここの調整なしに、なかよく暮らしていくことは難しい。よりオバマ的方向が望ましいのだけれども、簡単にはいかない実状である。
平等をめざすといって、自由を奪うとロクなことにはならないようだし、人間はもう少し、広範囲に、知見を広め、高めて、いちだんの飛躍が必要な感じがする。
日本の場合、リーダーの質をみても、まだまだ寒い。落ち着いた論争。テスト。挑戦。人間的なたたかい、切磋琢磨をしあって、新しい段階へとすすんでいきたいものだ。