ロシアは、先の大戦の結果を受け入れろ、領土を失ったことを認めろという。それでは、いままで、なにを交渉していたのだろうか。
日本としては、日本固有の領土を奪われたくはないし、固有の領土を戦争の結果うばうことは、そもそも国際法上ありえないこととされているのではなかったか。
そうはいっても、敗戦国がなにを言おうと、負け犬の遠吠えにしか聞こえないとか、国際的にロシアがこの問題で非難をあびている、などという話は聞いたことがない。国際的には、関心を持たれていないのではないか。
ではどうすべきなのか。とにかく、不当であることを、言い続けるしかないのではないか。国際的な常識にしていかなくてはならない。
ロシアが、「戦争の結果を認めろ」というのは、後ろめたい気分があるのかもしれない。であれば、言い続けることは、意味があるということである。ロシアへ観光にいきたいという人も、少なくなるだろうし、経済協力だって、積極的にやることもできない。
論理的に正しければ、きちんと対応する国であれば、そのように対応するし、そうでなければ、そのようにしか対応しない、この原則を貫くほかないのではないか。信賞必罰でいいのではないか。
今回、なんの前進もなくても、それは相手のあることであって、ゼロならゼロでよしとして、平然としているほかない。妥協なんてすることはない。
ロシアは、戦争で不当に領土を広げたのだ、と、返せと、言い続けるのみである。