籠池氏本人が、神風が吹いたと思ったという。とても難しい認可と信じられないほどの土地価格で土地入手、一気に小学校の開設が実現に進んだ。そう思うのは当然だろう。
役人がどうしようもないような奇跡的なことが起きた。どんな力が働いたのか。はたして、権力側は、何もなかったことにしようと躍起である。
籠池氏は、莫大な借財をかかえることとなる。だが、路頭に迷うことはあるだろうか。そもそも彼の思うところの事業は、名だたる政治家がやりたくてやりたくて仕様がなかった事業である。
幼稚園児が教育勅語を暗唱して、いざことあらば、天皇のために立ち上がろうというのである。これに感激して同じ思想を持つ人々が支援の手をさしのべたのであろう。
安倍政権磐石の状態のなかで、役人の然るべき筋からの力が働いて、信じられない優遇措置が講じられた。そして、最後の段階で事がバレてしまった。
一斉に手の平を返す人々、籠池証人の発言によって、記憶喪失症が大量発生した。資料がなくなった。絵に描いたようなニュースが続いている。
天皇を敬愛するといいながら、その実、道具として扱い、軍部は自らの意思通りに行動した。天皇の意思など無関係である。それは先の大戦で明確になっている。常に道具化されてしまうのである。利用するのである。
こんな連中の考えることは、本当には人類のことなど考えてはいない。弱者のことなど眼中にはない。いま、弱者のことを真剣に考えなければならないのは弱者自身である。どうしていくのか。