長居公園へ、久しぶりに吟行に行く。妻とふたりで兼題になっているエリカ、牡丹の芽などが目当てである。
それと去年兼題であったサンシュユの花も楽しみであった。
公園にはボランティアの人もいて、植物に関して豊富な知識をもっている人がいる。少し話しかけると次から次と、案内してくれる。開花時期を迎えている花のこと、場所など、圧倒的な知識量に驚かされる。
植物園はひろく、多くの種類の植物があるので、エリカのことを聞くとたちどころにその場所を教えてくれた。地味な感じの小花が連なっている。5ないし6本ほどの低木である。
植物園の外にあたるが、ちゃんと知っているのである。驚きである。すべてのことを知っている感じである。子供の頃から、興味があったのだという。
植物園の外には、桜が種類によっては、満開近くになっている。ある一本の木にカメラをもつ人が集まっている。みると花の蜜を求めて、目白がたくさん来ている。
その写真を撮っているのだが、散歩の婦人を交えて感心していると、カメラの老人が作品集をみせてくれた。目白が飛び立つところを狙っているという。羽をひろげた一瞬を撮るのである。
ピントがあっていて、すばらしい写真を何枚もケースに入れて持っている。手作りの自転車の写真もあった。とんでもないおっちゃんである。