おかしいことは大体において、表現されたときには、解決されることが当然だったように思う。ところが、どんどんおかしなことが頻発してきて、それらは解決されないまま放置されるようになってきた。
それどころか、そのおかしいところを変えるのではなく、対応しようとする動きさえでてきた。その結果、おかしいところが、非難されず、おかしくない側が主張を変えるという現象がでてきている。おかしいことを直ちに反撃しないで、ご機嫌とりをしたり、なだめたり、すかしたりしているのである。
これは、世の中全体が幼児化しているようにみえる。駄々っ子の言い分を直ちに否定しないのである。こんなことが続くと、全体の方向がどこへ向くのかと不安になる。
共謀法案の狙うところは、なんだろう。世論抑圧の匂いフンプンである。戦前戦中の治安自治法を彷彿させる。支配者は国民を黙らせたり、従わせたり、思い通りにことを進めたい本能をもっているかのようだ。
警察が、法律の名のもと、どしどし逮捕、拘留など簡単にできるようになれば、世の中はあっという間に変わる。おかしなおかしな世界にまたなるということである。