自分の居場所をどこにするのか。今までそんなことを迷ったことはなかった。ある空間を与えられ、その一箇所に住む。当然のことと思っていたが、母が亡くなり、家が余ってきた。どちらに住むかという問題がでてきた。両方に住めるのだが、それでは不便ということもある。
今の家を勤務先として、通うことになるかなというのが、考えられるスタイルである。猫が介在して、その世話ということもあり、どの猫を連れて行くかとか、残す猫はどれになるかとか、ピタッと決まらない。
中途半端な時期である。この状態はしばらく続きそうである。後継の弟妹が、現住所に対する愛着もあり、どうやらすぐには動きそうもない。となれば、今ある家の保守は、現在住んでいる小生がその任にあたるほかない。
経費は倍ということになるし、古い家のこととて、放置しておくこともできない。手入れはしないといけないが、徐々にそうする元気も不十分である。けっこうストレスになりそうだが、見方を変えれば広い世界に生きるということでもある。
しかしウダウダ言っていてもしょうがない、ここはひと頑張りをしていくほかない。少しずつ手をいれて、格好をつけていきたい。