人間は、身体と心でできている。お互いが影響し合い、身体の調子が悪くなれば、こころに影響し、悩みが深ければ、健康状態にも影響がでてくる。
長命の人たちが、よく言っているのは、くよくよしない、であったり、陽気であったり、無理はしない、食べ過ぎない、よく寝る、だったりする。悩んで悩んで、長生きというのは、聞いたことがない。
長生きだけがいいとは思えないけれども、短すぎる人生は、問題である。残された人々の悲しみが大きすぎる。
そこそこに、年齢を重ねながら、それなりの後処理が可能な状態にできるならば、いい人生だったといえるのではないだろうか。
ただ、社会的にみると、人類社会は、苦悩に満ちている。その原因はどこにあるか。激しい競争だったり、闘争だったり、利害関係のぶつかり合いだったり、個人のあまりにつよい欲望のために、他者の犠牲を強いているとか、さまざま原因が考えられるけれども、個々人が、その生き様について考えるならば、かなりの改善が期待できるのではないだろうか。
なんだかんだと言いながら、昔と比べれば、これはよくなっている、と思えることは、あきらかに増えている。あちこちで、努力がなされているのである。
人間の存在、仕組みについても研究が進みつつある。自分の身体とこころの状態に耳をすませて、検証していきたいと思う。