ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『SAFE セイフ』

2012-09-12 22:53:16 | 新作映画

(原題:Safe)

---------これって、ツイッターで
間違えて“ジョン・ステイサム”って呟いた奴だよね。
正しくはジェイソン・ステイサム
「(汗)そうそう。
実は、この映画の元ネタは
『レオン』と思っていたら、
もっと前に『グロリア』があったと、
そのことを呟こうとしたら
勢いあまって間違えちゃった」

----ということは、
また、一人の男が
少女を守り抜くってお話だね。
「うん。
ありふれているよね。
でも、この映画のオモシロいところは
そのありふれた話に、
どう変化を付けようかと、
まあ、いろいろ考えた跡が窺えること。
いとばん大きなのは、
この守る相手が中国人の女の子」

----えっ。舞台はアメリカでしょ?
「そう。
メイという名の、その彼女は天才的な記憶力を持つ子で
そこに目を付けたチャイニーズ。マフィアが売り上げの計算、
不正に設けた莫大な金が入った秘密の金庫の番号などを
彼女に覚えさせるためにアメリカに移住させているという設定なんだ。
コンピュータ社会といえども、
ハッカーが存在する限り
それは決して安全とは言えない。
そこで、彼らはこのメイを<人間コンピュータ>として使っているワケだ。
じゃあなぜ、そこにステイサムが絡むか…?
彼が演じているのは元刑事のルーク・ライト。
ある事件で職を追われ、
今は地下で行なわれている総合格闘技のファイターに落ちぶれている。
ところが負けなければならないはずのある試合で
ルークは相手をKOして勝ってしまう。
それによって多額の損害を被ったロシアン・マフィアは彼の妻を惨殺。
しかも彼が交流を持ったり、
友人となった相手を殺すと脅しをかける」

----それはキツい話だニャあ。
「うん。ある意味、
自分が殺されるよりもキツイかもしれない。
ついには行き場がなくなり地下鉄に飛び込もうとするルーク。
ところがそんなとき目に入ってきたのが
自分を脅したロシアン・マフィアに狙われているメイだった…
と、こういう出会いなんだ。
この基本プロットさえできてしまえば、
あとは、そのアクションの舞台をどうするか?という話になってくる。
最近では香港映画の影響を受けて
古いアパートメントや路地裏での」アクションが多いけど、
なんとこの映画では
その裏を書いて、クライマックスを
高級ホテルでの銃撃戦に持ってくる」

----ニャるほど、それは珍しい。
「でしょ。
この映画のように
すでに何度も語られた物語。
でも、その物語自体はいつも人の心を打つ――
と、こんな場合、
さあ、どうすればいいか?
まだまだ、肉付けの仕方は」いろいろあるよ…と、
それを見せてくれたのがこの映画。
プロデューサーにタランティーノの盟友ローレンス・ベンダー
クレジットされているだけのことはあると思ったね」



フォーンの一言「ジェイソン・ステイサムもよく出るニャあ」身を乗り出す

※彼の作品はいつも一定の水準を保っている度


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