----これって鈴木香歩原作、
100万部を超えるベストセラーの
映画化だよね。
シャーリー・マクレーンの娘が出ているんでしょ。
「うん。サチ・パーカーね。
2歳から12歳まで日本に住んでいたというだけあって、
その言葉は流暢。
でも、それも含めて感心したのは、
この映画は、よく聞く“完全映画化”という言葉を
そのまま当てはめたような作品だっていうこと。
実は観ていて
これはもしかして原作を一行も改変していないのじゃないかと
ありえない錯覚に捕われてしまった。
後で本をめくり直して
それは、大いなる勘違いだと分かったわけだけど
それほどその世界観を完全に映画に移し替えている」
----ふうん。そもそも
どういうお話だっけ?
「主人公は中学に進んで間もない夏の初めに
学校へ行けなくなったまい(高橋真悠)。
彼女は森で暮らす“西の魔女”、
英国人のおばあちゃんの元で暮らすことに。
そこで彼女は“魔女修行”に励む」
----それが最近、よく見かける
「何でも自分で決めること」ってわけだね。
「うん。この映画の撮影にあたって
清里に巨大オープンセットを作り、
一大ロケーションを敢行。
映画は料理、掃除、洗濯、庭作りと、
日々の暮らしの基本が描かれていく。
それが本で読んだ感触そっくり。
ところがそれでも
あれっ、と思った瞬間があった。
それは、両親と一緒に暮らすための引っ越しについて
父親(大森南朋)から意見を求められたまいが、自分の決意を語るシーン。
そこで、映画は側でそれを聞いているおばあちゃんの反応を写し出す」
----その解釈が違うってわけ?
「いや、そうじゃないんだ。
記憶では原作はその“反応”はまったく描かれていない。
後で読み直してもやはりそう。
つまりここには長崎俊一監督の“解釈”が挟み込まれている。
原作と一字一句変更がない錯覚を観る者に持たせながら、
ここというところでは自分の“解釈”を入れる。
こういうのをほんとうのリスペクトと言うんだろうな」
(byえいwithフォーン)
※最近の我が家のブーム
「フォーン、大好き」
「I Knew(アイ・ニャウ)」
フォーンの一言「こういうところで暮らしたいものだニャあ…」
※ペンションブームはどこへ?清里懐かしい度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
100万部を超えるベストセラーの
映画化だよね。
シャーリー・マクレーンの娘が出ているんでしょ。
「うん。サチ・パーカーね。
2歳から12歳まで日本に住んでいたというだけあって、
その言葉は流暢。
でも、それも含めて感心したのは、
この映画は、よく聞く“完全映画化”という言葉を
そのまま当てはめたような作品だっていうこと。
実は観ていて
これはもしかして原作を一行も改変していないのじゃないかと
ありえない錯覚に捕われてしまった。
後で本をめくり直して
それは、大いなる勘違いだと分かったわけだけど
それほどその世界観を完全に映画に移し替えている」
----ふうん。そもそも
どういうお話だっけ?
「主人公は中学に進んで間もない夏の初めに
学校へ行けなくなったまい(高橋真悠)。
彼女は森で暮らす“西の魔女”、
英国人のおばあちゃんの元で暮らすことに。
そこで彼女は“魔女修行”に励む」
----それが最近、よく見かける
「何でも自分で決めること」ってわけだね。
「うん。この映画の撮影にあたって
清里に巨大オープンセットを作り、
一大ロケーションを敢行。
映画は料理、掃除、洗濯、庭作りと、
日々の暮らしの基本が描かれていく。
それが本で読んだ感触そっくり。
ところがそれでも
あれっ、と思った瞬間があった。
それは、両親と一緒に暮らすための引っ越しについて
父親(大森南朋)から意見を求められたまいが、自分の決意を語るシーン。
そこで、映画は側でそれを聞いているおばあちゃんの反応を写し出す」
----その解釈が違うってわけ?
「いや、そうじゃないんだ。
記憶では原作はその“反応”はまったく描かれていない。
後で読み直してもやはりそう。
つまりここには長崎俊一監督の“解釈”が挟み込まれている。
原作と一字一句変更がない錯覚を観る者に持たせながら、
ここというところでは自分の“解釈”を入れる。
こういうのをほんとうのリスペクトと言うんだろうな」
(byえいwithフォーン)
※最近の我が家のブーム
「フォーン、大好き」
「I Knew(アイ・ニャウ)」
フォーンの一言「こういうところで暮らしたいものだニャあ…」
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この原作の存在も知らなかったのですが^^;
早速原作を読んで、あっという間にこのおばあちゃんと梨木作品のファンになりました。
10数年後、孫娘に「おばあちゃん、大好き」って言われるように、
修行を積まなくちゃ、と思っているところです。
>こういうのをほんとうのリスペクト
なるほど…仰る通りです。
この作品では随所で原作への尊敬を感じたのですけど
考えたら、あの場面はまいの視点でしか書かれてなかったのに、
きっと、おばあちゃんはあのような表情だっただろうと無意識のうちに想像していたのか、
少しの違和感もなかったです。
実はぼくもこの原作を知らなかった口でした。
でも周りではご存知の方---というよりも、
ファンの方が多く、
映画化もなるほどなという感じです。
「おばあちゃん大好き」
「I Know」
が原作以上に耳に焼き付いて離れません。
しかもこの時期必ずものすごく売れる1冊。
フェアと関係なく、スタッフおすすめの
泣ける文庫ベスト10にも入ってる。(笑)
目立つところに置くと何でこんなに売れるんだという
作品。7年以上前に文庫化されてるんですけどね。
それだけに熱烈なファンの目は厳しそう・・・。
銀龍草の話がなくなったのがちょっと残念でしたが、
青いレインコートとガラスの文字、
そしてやっぱりアイ・ノウのひとことが
ツボでした。
>新潮文庫夏の100冊イベントに必ず登場
うわあ。これは知らなかったです。
ぼくは「泣け」はしなかったのですが、
その丁寧な作りにとても好感が持てました。
まいちゃんの「おばあちゃん、大好き」と言うときの
キラキラ輝いた表情も素敵でした。
清里ですかー。よいところですよね。遠くないし、行きたくなりました(^^)
おばあちゃんの反応はちょっと気になっていました。
結局なにも語らずなおばあちゃんでしたし。
仲直り出来ずじまいが切なくなりましたが、残されたメッセージに全てがこもっていましたね。
原作も読んでみたくなりました。
70年代後半から80年代にかけて
「アンノン族」という言葉がはやりました。
ペンション・ブームもスゴかったのですが、
その後、サーフ&スノウのブームもやってきて、
夏から雪山の宿取り。
あれも日本に希望があった時代だったということでしょうね。
この「清里」もその象徴で、
なんだか懐かしくなりました。