ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『庭から昇ったロケット雲』

2008-06-11 10:39:38 | 新作映画
(原題:The Astronaut Farmer)

----これって、ビリー・ボブ・ソーントンが
いつもと違う役をやっているというのが話題になってたよね。
「うん。彼は普段はクセのある役柄が多いんだけど、
ここでは自作のロケットで宇宙に出ることを夢見る、
かつての宇宙飛行士ファーマーの役。
その彼をさせる妻にはヴァージニア・マドセンが扮している」

----マドセンもこれまた個性派という気がするけど…。
「うん。実はこの映画は
デビュー作『ツイン・フォールズ・アイダホ』によって
サンダンス映画祭で注目された双子のポーリッシュ兄弟のうちの
マイケル・ポリッシュが監督。
マークの方も製作と脚本に参加。
インディペンデント・スピリッツという点で、
彼ら兄弟と俳優たちとは意気投合したんじゃないかな。
あくまでぼくの想像だけど…」

----じゃあ、この映画もあまり
エンタメしていないってわけ?
ニャンだか、とっつきにくそう。
「いや、それがとても素直に入ってくる。
いつまでも夢を追いかける父と、
その背中を見て育つ息子と二人の娘。
これは、ファミリームービーとしてもオススメだね。
あっ、二人の娘を
ポリッシュ兄弟それぞれの実の娘が演じているのもチェック」

----で、これって実話じゃないよね。
「よくよく考えるとそうなんだけど、
そのビジュアルといい、
宣伝から受ける印象といい、まるで実際にあったお話のよう。
だって、どこにも成功したとかしなかったとか書いていないし、
ロケットを作ったことくらいしか分からない。
チラシのビジュアルにしても
庭から昇っているロケット雲。
そのロケットが有人か無人か?
これは実を言うと完全なフィクションなんだけど、
もしかしたら、あったのかもしれないと思わせる語り口が好きだね」

----現役引退のパイロットといえば
イーストウッドの『スペースカウボーイ』がなかった?
「うん。この映画は
あきらかにそれを意識していて
冒頭では、なんと宇宙服を着た主人公が馬に乗っている」

----ふうん。それはオモシロそう。
そういえば、ブルース・ウィリスも出ているんだって?
「かつての宇宙飛行士仲間としてね。
でも、ぼくとしては主人公の父親役として
ブルース・ダーンが出ていることの方が嬉しかったな。
ビリー・ボブ・ソーントンとの2ショット。
これは新旧のワル二人が顔を合わせてった感じ。
思わずニヤリだったね」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「夢は見続けるものニャ」いいねぇ

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4 コメント

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いいなあ~ (rose_chocolat)
2008-06-21 09:11:51
これも何となく惹かれたんで試写会いっぱい応募したんですが全然当たりませんでした(涙
おすすめですか??
■ rose_chocolatさん (えい)
2008-06-21 11:25:55
こんにちは。
こういう夢を追い続ける大人って大好きです。
しかもこの映画の場合、
それを納得させるだけのものがありました。
これは監督自身が夢を信じているからでしょうね。

個人的にオススメです。
友人に勧められて観たのですが (rikocchin)
2008-06-29 17:26:49
ちょっと私的には、いまいちのめり込めなかったかんじです(汗
何百億もかけて科学の粋を集めてもなかなか成功しなかったロケットですら無人だったのに、自費で手作りで・・・ってちょっと荒唐無稽な感じがしちゃって(笑)そんな先入観がかなり邪魔しちゃってるかもですが・・・
CIAとかの描き方もいまいちお気楽なかんじでコメディチックだったので・・・
もうちょっと素直に夢を共感できたら楽しめたのでしょうね~

>ポリッシュ兄弟それぞれの実の娘が演じている

そ~なんだ~知りませんでした、カメオ出演であの大物俳優がロケットつながりで出演していましたね☆

ビリー・ボブ・ソートンって変な役が得意だけど、真面目な役をやると結構かっこいいんだなと、変なところを関心した私でした(笑)
■rikocchinさん (えい)
2008-07-01 10:24:26
こんにちは。

いやあ、これは壮大なホラ話。
ホラは大きいほど楽しい。
というわけでぼくは好きです。

でも、監督がその「夢」を信じてなければ
こうは巧くできなかったという気がします。

大物俳優って、ブルース・ウィリスですね。
ぼくは同じブルースでも、
ブルース・ダーンが嬉しかったです。

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