ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『デイブレイカー』(イーサン・ホーク主演のヴァンパイア映画)

2010-10-19 23:34:14 | 新作映画
(原題:Daybreakers)


----DAYBREAKって“夜明け”だよね?
それにersがつくってどういうこと?
「う~ん。
英語には弱いからなあ…。さて困った。
その前に、昼間は生活できない…って聞いて、
フォーンは何を思い浮かべる?」

----う~ん。吸血鬼、ドラキュラ、ヴァンパイアかな。
あっ、全部同じか…。
「だよね。
この映画は、
地球上の吸血鬼と人類が入れ替わって、
ほとんどがヴァンパイアとなってしまった世界を描いている」

----まるで『猿の惑星』のヴァンパイア・ヴァージョンだニャ。
「そういうこと。
人間は、そのヴァンパイアのために血液を供給する存在。
そのため飼育されているんだ。
で、ここがまたよく考えてあるところで、
ヴァンパイアに噛まれた人間は、またヴァンパイアになるわけだから、
人類の数はどんどん減っていく。
つまり、最終的には自分たちの栄養源がゼロになるわけだ。
さあ、どうする?っていう、
地球資源の枯渇が裏テーマ。(ほんとかな)
一方、この映画には
もし、ずっと人間の血を吸わなかった場合、
そのヴァンパイアはサブサイダーというモンスターになるという
ルールが作られている。
で、なかには、どうしても血が飲みたくなって自分の血を飲む者も。
すると、さらにおぞましいモンスターとなる」

----ヒドい話。
「まあ、そう言わない。
さて、物語は、巨大製薬カンパニーに勤める
エリート研究者エドワードを主人公に語られる。
イーサン・ホーク演じるエドワードは、
ヴァンパイアこそ人類の進化形だと考える冷徹な社長ブロムリー(サム・ニール)の下で働いている。
しかし、エドワードのほうは、
今や絶滅の危機に瀕している人間の未来を案じている良識派。
そんなある日、エドワードは人間のレジスタンスと遭遇。
彼らを、軍隊の手から守ったことである男に引きあわされる。
その男とは、ヴァンパイアから人間に戻ったコーマック(ウィレム・デフォー)。
かくしてエドワードは、軍の手から逃れながら、
ヴァンパイアを人間に戻す研究を始めるが…」

----なかなか、凝ったストーリーだニャ。
「でしょ。
実は、ここに社長の娘が父親に反抗し、
ヴァンパイアに同化することを拒んで失踪している話だとか、
エドワードの弟が人間を追う軍隊で、兄と対立しているだとか、
人物(?)の関係性においてもいくつもひねりを入れてある。
でも、それが混乱することもなく、物語と調和を見せてゆくんだ。
この映画を監督したピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟、
なかなかの手腕だと思うよ。
この脚本面だけでなく、
たとえば、血液が入ったコーヒーショップに人が列をなしたり、
少女が自殺するため、太陽の下に自ら進んで体をさらしたりと、
逆転した世界下の描写もかなり風刺的。
もちろん、ヴァンパイア映画の基本はしっかり守られていて、
昼間行動するためのシールド付きの車などが登場。
そこに銃弾で穴が開き、差し込む光を避けながら、
カーチェイスを繰り広げるなど、
アクション面でもユニークなヴィジュアルを見せてくれるんだ」

----へぇ~っ。評価、高いみたいだニャあ。
でも、これ、どうやってお話、終わるの?
「それも、きちんと整理はされている。
ちょっと強引ではあるけど、
あることがきっかけで、
人類の未来が開けてくるんだ。
まあ、さすがにそこを明かすわけはいかないけどね」



                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「でも血が出てくる映画はいやだニャあ」もう寝る

※確かにグロい描写も。思わず目をそむけたくなる度>

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (にゃんこ)
2010-10-20 01:06:08
うわ♪ヴァンパイアものですね。チェック!
期待して観に行っちゃおう!
11月の終わりに公開楽しみにしてお仕事がんばらなきゃ(笑)
返信する
■にゃんこさん (えい)
2010-10-21 22:12:56
こんばんは。

個人的には『アンダーグラウンド』シリーズよりオモシロかったです。
で、これ言ったら怒られちゃうかもだけど、
最新作3作目の恋愛ヴァンパイア青春映画よりも、こっち。
返信する
怒らない怒らない(笑) (にゃんこ)
2010-11-28 22:56:14
こんばんは
恋愛ヴァンパイア青春映画はまだ4作目が控えてますし
単品比較したら、こっち(笑)ですね。
返信する
こんばんは (ノラネコ)
2010-11-30 23:20:02
これは意外な拾物でした。
世界観の面白さですね。
ホラーというよりはディストピアSF。
ちょいクラッシックな香りもして、古典映画をよく知っている人の作品だと思いました。
兄弟監督の次回作が「ダーク・クリスタル」だというので大いに期待です。
返信する
■にゃんこさん (えい)
2010-12-28 23:23:44
あの「恋愛ヴァンパイア映画」は
結局、ヒットしたのかなあ。
なんて、コメントのお返事が遅れたこともあり、
ほんとうに季節外れのことを書いています(汗)。
返信する

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