(原題:Kongen av Bastoy)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/30/c78eff8304462edad3204ecfd90d3d7f.jpg)
----映画って“孤島”を舞台にした作品多いよね。
「うん。
閉ざされた空間だから、
それだけでドラマにしやすい。
登場人物も限られていて、
人間関係の縮図の比喩として描くのにもいい。
最近では『ビー・デビル』なんていう韓国映画の秀作もあったけど、
こちらは、島民ではなく囚人たちのお話」
----ということは監獄?
「厳密に言うと、
非行少年を強制するための収容施設。
観るまでは、“王”というのは
その中の一人かと思っていたんだけど、
そうじゃなかったね。
“王”は、そこに厳しい戒律を敷き、
厳格な指導をしている院長のこと。
少年たちは、過酷な自然環境の下、
青い作業服を身にまとい労働の従事している。
リーダーのオーラヴは、卒院を間近に控え、
揉めごとを起こしたくないという優等生だし…。
主人公は、そこに新しく送られてきたエーリング。
彼は島にやってきた時から
脱出を考えている。
ここに『アルカトズからの脱出』『パピヨン』といった
監獄島からの脱出の物語が入りこんでくる」
----『シャッターアイランド』などとも違うようだね。
アクションの要素も多いの?
「いや、それは少ないかな。
ちょっとネタバレとなるけど、
最後に反乱が起こるくらい。
この映画、批評にも書いてあるから言ってもいいのだと思うけど、
ミロシュ・フォアマン監督『カッコーの巣の上で』を想起させる。
途中、ぼくはリンゼイ・アンダーソン監督『ifもしも…』を思い出しもしたけどね。
で、クライマックスの兵士の登場は
森崎東監督『高校さすらい派』」
----へぇ~っ。アメリカ、イギリス、そして日本か…。
この映画はどこの国のニャの?
「なんと、北欧のノルウェー。
なんでも、これは1915年に実際に起こったことらしいんだ。
さて、その“王”となる院長に扮しているのがスウェーデン生まれの名優で
『メランコリア』などラース・フォン・トリアー監督作品にも出演しているステラン・スカルスガルド。
両庁を演じているクリストッフェル・ヨーネルも
よくぞ見つけてきたと思うほど
権力を背景に薄汚い欲望をまき散らす寮長を好演。
監督のマリウス・ホルストと共に覚えておいて損はないと思うね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ラストが衝撃的らしいのニャ」![悲しい](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/05/0000123905/27/img609c3dd2wp6r9o.jpeg)
※まだ『カッコーの巣の上で』を観たことがない人は、そちらはまだ観ないで観た方がいい度![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
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「うん。
閉ざされた空間だから、
それだけでドラマにしやすい。
登場人物も限られていて、
人間関係の縮図の比喩として描くのにもいい。
最近では『ビー・デビル』なんていう韓国映画の秀作もあったけど、
こちらは、島民ではなく囚人たちのお話」
----ということは監獄?
「厳密に言うと、
非行少年を強制するための収容施設。
観るまでは、“王”というのは
その中の一人かと思っていたんだけど、
そうじゃなかったね。
“王”は、そこに厳しい戒律を敷き、
厳格な指導をしている院長のこと。
少年たちは、過酷な自然環境の下、
青い作業服を身にまとい労働の従事している。
リーダーのオーラヴは、卒院を間近に控え、
揉めごとを起こしたくないという優等生だし…。
主人公は、そこに新しく送られてきたエーリング。
彼は島にやってきた時から
脱出を考えている。
ここに『アルカトズからの脱出』『パピヨン』といった
監獄島からの脱出の物語が入りこんでくる」
----『シャッターアイランド』などとも違うようだね。
アクションの要素も多いの?
「いや、それは少ないかな。
ちょっとネタバレとなるけど、
最後に反乱が起こるくらい。
この映画、批評にも書いてあるから言ってもいいのだと思うけど、
ミロシュ・フォアマン監督『カッコーの巣の上で』を想起させる。
途中、ぼくはリンゼイ・アンダーソン監督『ifもしも…』を思い出しもしたけどね。
で、クライマックスの兵士の登場は
森崎東監督『高校さすらい派』」
----へぇ~っ。アメリカ、イギリス、そして日本か…。
この映画はどこの国のニャの?
「なんと、北欧のノルウェー。
なんでも、これは1915年に実際に起こったことらしいんだ。
さて、その“王”となる院長に扮しているのがスウェーデン生まれの名優で
『メランコリア』などラース・フォン・トリアー監督作品にも出演しているステラン・スカルスガルド。
両庁を演じているクリストッフェル・ヨーネルも
よくぞ見つけてきたと思うほど
権力を背景に薄汚い欲望をまき散らす寮長を好演。
監督のマリウス・ホルストと共に覚えておいて損はないと思うね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ラストが衝撃的らしいのニャ」
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※まだ『カッコーの巣の上で』を観たことがない人は、そちらはまだ観ないで観た方がいい度
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