(原題:Goddbye Bafana)
----マンデラってネルソン・マンデラのこと?
「うん。南アフリカ共和国は、
かつてはアパルトヘイト政策を取っていた。
いわゆる人種隔離政策だね。
それに対して、黒人の自由と権利を獲得するために闘い続けた
ネルソン・マンデラは
後に初の黒人大統領となるものの
それまで長い獄中生活を送っている。
この映画は、その彼が初めて自身の人生の映画化を許可したということでも
話題となっている作品なんだ」
----ふうん。ということは実話に基づいているんだニャ。
「うん。その囚われた27年を描いた“トゥルー・ストーリー”。
でも主人公はマンデラ(デニス・ヘイスバート)ではなく、
看守としてマンデラが投獄されたロペン島の刑務所に赴任した
ジェームズ・グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)の方。
マンデラの生まれ故郷の近くで育ったことから、
彼らの言葉が分かるグレゴリーは、
マンデラの担当として秘密の会話を報告するよう命じられる。
妻のグロリア(ダイアン・クルーガー)は昇任した夫に天にも昇る心地。
ところが、マンデラの人となりに触れるにつれて
グレゴリーの中で、
次第に何かが大きく変わっていく…」
----ニャんだか、嘘みたいによくできたお話だね。
「うん。実話のはずなのに、
どこか既視感がある。
歪んだ心が大きな魂に触れることで変わっていく。
ちょっと喩えが悪いかもしれないけど、
昨日亡くなったチャールトン・ヘストンの代表作『ベン・ハー』だって
観方によればそうなるしね」
----ふうん。じゃあ感動も予定調和ということ。
「いや、それだけじゃないよ。
この映画でむしろ注目してほしいのは“音楽”の使い方。
ぼくの中で、心揺さぶられたシーンは2ヶ所。
マンデラとグレゴリーが
『スティックファイティング(剣術)』で相見えるとき。
そしてマンデラ解放のシーン。
この2ヶ所では、映像に寄り添うように
静かに音楽が流れ情感を盛り上げてゆく。
ただ個人的には、
このふたりよりも、
ダイアン・クルーガーの方が印象に残ったな。
『黒人はテロリスト』と平然と言い放ち、
『神様がそうお決めになった』と子供に説く。
身震いするほどの無知と傲慢さを
あたりまえのように演じる、その度量がスゴい。
その彼女が、最後にどこに写っているか?
これも要チェックだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ネルソン、寝ると損するニャあ」
※デニス・ヘイスバートは偉人が似合う度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイギリス・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。
----マンデラってネルソン・マンデラのこと?
「うん。南アフリカ共和国は、
かつてはアパルトヘイト政策を取っていた。
いわゆる人種隔離政策だね。
それに対して、黒人の自由と権利を獲得するために闘い続けた
ネルソン・マンデラは
後に初の黒人大統領となるものの
それまで長い獄中生活を送っている。
この映画は、その彼が初めて自身の人生の映画化を許可したということでも
話題となっている作品なんだ」
----ふうん。ということは実話に基づいているんだニャ。
「うん。その囚われた27年を描いた“トゥルー・ストーリー”。
でも主人公はマンデラ(デニス・ヘイスバート)ではなく、
看守としてマンデラが投獄されたロペン島の刑務所に赴任した
ジェームズ・グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)の方。
マンデラの生まれ故郷の近くで育ったことから、
彼らの言葉が分かるグレゴリーは、
マンデラの担当として秘密の会話を報告するよう命じられる。
妻のグロリア(ダイアン・クルーガー)は昇任した夫に天にも昇る心地。
ところが、マンデラの人となりに触れるにつれて
グレゴリーの中で、
次第に何かが大きく変わっていく…」
----ニャんだか、嘘みたいによくできたお話だね。
「うん。実話のはずなのに、
どこか既視感がある。
歪んだ心が大きな魂に触れることで変わっていく。
ちょっと喩えが悪いかもしれないけど、
昨日亡くなったチャールトン・ヘストンの代表作『ベン・ハー』だって
観方によればそうなるしね」
----ふうん。じゃあ感動も予定調和ということ。
「いや、それだけじゃないよ。
この映画でむしろ注目してほしいのは“音楽”の使い方。
ぼくの中で、心揺さぶられたシーンは2ヶ所。
マンデラとグレゴリーが
『スティックファイティング(剣術)』で相見えるとき。
そしてマンデラ解放のシーン。
この2ヶ所では、映像に寄り添うように
静かに音楽が流れ情感を盛り上げてゆく。
ただ個人的には、
このふたりよりも、
ダイアン・クルーガーの方が印象に残ったな。
『黒人はテロリスト』と平然と言い放ち、
『神様がそうお決めになった』と子供に説く。
身震いするほどの無知と傲慢さを
あたりまえのように演じる、その度量がスゴい。
その彼女が、最後にどこに写っているか?
これも要チェックだね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ネルソン、寝ると損するニャあ」
※デニス・ヘイスバートは偉人が似合う度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はイギリス・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。
>「ネルソン、寝ると損するニャあ」
実を言うと、危うく眠りに落ちそうになった場面もありました。むむむーん
それはそうと、公開8日目の鑑賞と決して早くない私なのに。一番ノリだなんて!!!
名誉なようで少し悲しくもあります。
見ている人が少ないんだなぁと思いまして。
>『スティックファイティング(剣術)』
少年時代の2人も、大人になってからの2人も。
両方、印象的でした。
その部分について書くのを忘れてしまいました。
毎回、必ず1つは書き漏れがあります。
なかなか完璧にはいきませんです。
よくあるオヤジギャグ、
フォーンも悲しいながら年ですなあ。(笑)
この映画、ぼくは
スティックファイティングのシーン、
そしてダイアン・クルーガーの設定が印象的でした。
でも、いまこうして思い返してみると
デニス・ヘイスバート、ジョセフ・ファインズ。
ともに瞳がいいですね。
セリフがなくても、心の内を物語っていました。
あれは創作でしたが、こういう史実があったことが映画化されたことに深い意義を感じました。
ぼくも最近、『チョコレート』のことを考えていました。
ただ、きっかけは『プレシャス』でしたが…。
これが史実であるということに思いをめぐらせたとき、
人間というのは、かくも可能性を秘めているものなのかと、
改めて未来に希望が持てた…そんな感じを受けた映画でした。