(原題:Coraline)
----これって、前から観たがっていたアニメだよね。
でも、どうして苦手な3Dを選んだの…?
「それはいろいろと理由が…(汗)。
でも、いずれにしろ日本ではこの映画は全国すべて
3Dで公開されるらしい。
まあ、二番館になったときには分からないけどね…」
----ふうん。でも、どうしてそんなに観たかったの?
珍しく、黒猫がいい役だから?
「(笑)。それも確かにそうだけど、
監督が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』というよりも、
ぼくの好きな『ジャイアント・ピーチ』のヘンリー・セリック。
そして以前、亜蘭真主美士さんにこの映画の存在を教えてもらい、
さっそくそのとき内容を調べたところ、
自分の好きなジャンルということが分かったからかな」
----好きなジャンル?
これって、ダーク・ファンタジーの感じだよね。
「そう。
物語は、ざっとこんな感じ。
主人公の少女コララインは
引っ越して来たばかりの家で、
封印された小さなドアを見つける。
扉の向こうでコララインを待つのは、
彼女の願いを何でも聞いてくれる
ボタンの目を持つ“別の”ママとパパ。
現実のパパとママは、コララインをかまってくれず、
仕事ばかりで料理はまともにしないし、庭も荒れ放題。
ところが向こうの世界では、庭に花が咲き誇り、
食事も手の込んだものを作ってくれる。
ところが、これにはある罠があった。
“別の”ママは、コララインにこちらで暮らすことを勧め、
でも、その代りに目をボタンにしろと言う。
怖くなって、逃げ出したコラライン。
しかし、現実の世界ではママとパパが消えていた…」
----うわあ。オモシロそうだ。
親にかまってもらえないところは『かいじゅうたちのいるところ』、
両親が消えちゃうところは『千と千尋の神隠し』だね。
「あれは豚に変えられちゃうんだけどね。
さて、この映画、実はストップモーション・アニメ。
つまり、人形をひとコマひとコマ動かして撮影しているんだ。
しかも、コララインの表情は20万通り以上。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャックが15通りだったことを考えると、
これは天文学的と言っていいくらいの数字。
また、ストップモーション・アニメ史上初の変身シーン(別のママから魔女へ)では、
わずか6秒のシーンで50種類もの顔のパーツが使われたらしい。
と、技術的なことは言いだしたらきりがないんだけど、
なんと日本人イラストレーターでデザイナーの上杉忠弘
という人がコンセプト・アーティストに迎えられているんだ」
----あっ、だからか。
コララインが、これまでのハリウッドのアニメと顔つきが違うのは…?
「彼は
『ひょっこりひょうたん島』『新・八犬伝』といった、
日本の過去の人形劇も、
あたまのどこかにあったらしい。
しかし、なによりも素晴らしいのは
この映画がほんとうに怖いということ。
なんど、背筋がゾッとしたことか…。
まさかストップモーション・アニメでこんな気持ちになるとは…」
----おおっ。久々の絶賛評ニャンだね。
「でもなあ。
やはり引っ掛かるのが3D。
今回は『アバター』の反省から、
真ん中の席、しかも前から3列目で観たんだけど、
あまり3Dの意味を感じなかった。
これじゃあ、ほんとうに人形劇になっちゃう。
また、ちょっとメガネを外してみたんだけど、
やはりこちらは映像が明るくてクリアー」
----でもダーク・ファンタジーなんだから
暗くてもいいんじゃニャいの(笑)?
「こらこら。ん?こらこらコラライン」
----mmmmm……。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この黒猫さん、ニャんだか悪そうに見えるけどニャ」
※それでも、人間の言葉喋る度
お花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
「ラムの大通り」のツイッター
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はドイツ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
----これって、前から観たがっていたアニメだよね。
でも、どうして苦手な3Dを選んだの…?
「それはいろいろと理由が…(汗)。
でも、いずれにしろ日本ではこの映画は全国すべて
3Dで公開されるらしい。
まあ、二番館になったときには分からないけどね…」
----ふうん。でも、どうしてそんなに観たかったの?
珍しく、黒猫がいい役だから?
「(笑)。それも確かにそうだけど、
監督が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』というよりも、
ぼくの好きな『ジャイアント・ピーチ』のヘンリー・セリック。
そして以前、亜蘭真主美士さんにこの映画の存在を教えてもらい、
さっそくそのとき内容を調べたところ、
自分の好きなジャンルということが分かったからかな」
----好きなジャンル?
これって、ダーク・ファンタジーの感じだよね。
「そう。
物語は、ざっとこんな感じ。
主人公の少女コララインは
引っ越して来たばかりの家で、
封印された小さなドアを見つける。
扉の向こうでコララインを待つのは、
彼女の願いを何でも聞いてくれる
ボタンの目を持つ“別の”ママとパパ。
現実のパパとママは、コララインをかまってくれず、
仕事ばかりで料理はまともにしないし、庭も荒れ放題。
ところが向こうの世界では、庭に花が咲き誇り、
食事も手の込んだものを作ってくれる。
ところが、これにはある罠があった。
“別の”ママは、コララインにこちらで暮らすことを勧め、
でも、その代りに目をボタンにしろと言う。
怖くなって、逃げ出したコラライン。
しかし、現実の世界ではママとパパが消えていた…」
----うわあ。オモシロそうだ。
親にかまってもらえないところは『かいじゅうたちのいるところ』、
両親が消えちゃうところは『千と千尋の神隠し』だね。
「あれは豚に変えられちゃうんだけどね。
さて、この映画、実はストップモーション・アニメ。
つまり、人形をひとコマひとコマ動かして撮影しているんだ。
しかも、コララインの表情は20万通り以上。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャックが15通りだったことを考えると、
これは天文学的と言っていいくらいの数字。
また、ストップモーション・アニメ史上初の変身シーン(別のママから魔女へ)では、
わずか6秒のシーンで50種類もの顔のパーツが使われたらしい。
と、技術的なことは言いだしたらきりがないんだけど、
なんと日本人イラストレーターでデザイナーの上杉忠弘
という人がコンセプト・アーティストに迎えられているんだ」
----あっ、だからか。
コララインが、これまでのハリウッドのアニメと顔つきが違うのは…?
「彼は
『ひょっこりひょうたん島』『新・八犬伝』といった、
日本の過去の人形劇も、
あたまのどこかにあったらしい。
しかし、なによりも素晴らしいのは
この映画がほんとうに怖いということ。
なんど、背筋がゾッとしたことか…。
まさかストップモーション・アニメでこんな気持ちになるとは…」
----おおっ。久々の絶賛評ニャンだね。
「でもなあ。
やはり引っ掛かるのが3D。
今回は『アバター』の反省から、
真ん中の席、しかも前から3列目で観たんだけど、
あまり3Dの意味を感じなかった。
これじゃあ、ほんとうに人形劇になっちゃう。
また、ちょっとメガネを外してみたんだけど、
やはりこちらは映像が明るくてクリアー」
----でもダーク・ファンタジーなんだから
暗くてもいいんじゃニャいの(笑)?
「こらこら。ん?こらこらコラライン」
----mmmmm……。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「この黒猫さん、ニャんだか悪そうに見えるけどニャ」
※それでも、人間の言葉喋る度
お花屋さんもよろしく。
噂のtwitterを始めてみました。
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※画像はドイツ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
これ私は一年ぐらい前に観て、一体何時公開されるのかと思ってたら、こんなに時間がたっちゃいました。
当時書いてあった記事も、どっかにいっちゃって探しましたよ(笑
まあ映画自体はとても好きな作品で、公開されるのは喜ばしいです。
セリック自身の持ってる世界と、と二ール・ゲイマンや上杉忠弘のテイストの相性が抜群に良かったですね。
ネコの活躍も嬉しいところでした。
ずいぶん前にご覧になっていたんですね。
レビューもされていたということは今回2回目?
>>不満のたくさんある自由な世界は、他人に支配されるハリボテの理想世界よりも、自らの運命を賭けても守る価値のある物
この一文に、なるほどと思わされました。
自分の琴線に触れたのは、
この思想が底辺に流れていたからかも。
最近、私のパソコンの壁紙は
この作品の黒猫です(笑)。
怖かったです。
逃避したところで逆に囚われる感じも、父母がコララインのすごい決意と行動を全く何も“知らない”感じも。
特に、魔女とお母さんの癖が同じなとこや、どっち側でも“お母さんの言うとおりに”っていうお父さん…ゾッとしました。
猫は、最後の最後また、「おみゃーは!どこいくんだよ!」とひとりでまた心配になりました。
…黒猫って、やっぱり不思議です。
ね、怖かったでしょ。
ぼくは見ながら、背筋がゾクッと何度も…。
なるほど、
あのお父さんはどっち側でも怖かったです。
まあ、黒猫さんは確かに独特ですね。
うちのは、甘えん坊だけど…。