※ネタバレ注(映画をご覧になってからお読みいただくことをお勧めします)
------『Shall We Dance?/シャル・ウィ・ダンス?』って
最初は試写に行くのあまりノリ気ではなかったのでは?
帰ってきたら空気が一変してたね。
「うん。日本映画のリメイクなんてうまくいくわけないと
タカを括ってたわけ。
ところがこれが意外な拾い物だった。今年の初泣き。
あれだけのヒット作だし、いまさらストーリーの説明は必要ないよね。
ハリウッド版もオリジナルとほぼ同じに進んでいくし…。
キャラクターも、そのオーバーアクトも含めみなそっくり」
-----えっ?ということは竹中直人や渡辺えり子みたいな人も出てくるわけ?
「そうだよ。特に渡辺えり子の役を演じたリサ・アン・ウォルターはそっくり。
竹中直人の役のスタンリー・トゥッチもアツ苦しさがよく出てた。
だけど、その役の類似や、どっちが上だとかを言っても意味がない。
今回の興味は、どのような視点からリメイクされたかにつきる。
日本版だと、主人公は(おそらくだけど)西武線の始発近くにようやく一軒家を建て、
ローン返済や子供の養育など、まだまだ人生大変という感じがよく出てた。
ところが、こちらハリウッド版は弁護士、エグゼクティブ。
奥さんも日本版ではパートだけどハリウッド版はキャリアウーマン。
この設定の違いが映画そのものをも大きく左右している」
-----具体的に言ってよ。
「ハリウッド版では、主人公は妻にも家族にも
もちろん社会的、金銭的にもなに不自由ない。
ところが、そんな彼が窓辺に立つ女性の横顔に、
自分の内部と同調するものを見つける。
それは“空白”。
だけどこれは深刻なものではなく、どちらかというと
すべてを手に入れた人間の贅沢な悩み。
そして実は本人もそのことに気づいている」
-----ほんとかなあ?
「つまり、人というのはどこまでいっても完全に満たされることはなく、
常に何かを求めざるをえない者として描かれるわけだ。
また、一方でこのハリウッド版の主人公は実にやさしい。
憧れのダンススクールの先生が落ち込んだ時にも
ウィットに富んだ言葉でその悩みをやわらげる。
そんな彼だけに浮気なんて考えは出てこない。
奥さんのことをほんとうに大切にしてるんだ。
そしてこのハリウッド版の特徴は、
スーザン・サランドンが演じるこの奥さんに、
より強くスポットを当てたことにある。
当然のように、彼女は夫の浮気を疑うわけだけど、
夫はもちろん潔白」
-----じゃあさあ、なぜ奥さんに黙ってダンス始めたの?
「そう、そこが一番のポイント。
日本版ではダンススクールに通ってるなんて“知られるのが恥ずかしい”。
でもアメリカでダンスはそんなに恥ずかしいものではない。
そこでピーター・チェルソム監督が代わりに持ってきたのが“夫婦愛”。
主人公は言う。『いまの生活に不満はない。僕の誇りは君が幸せなこと。
君にダンスのことを言わなかったのは、ぼくの“空白”を知られることで
君を傷つけたくなかったから』(※注:ここ正確ではないです)。
この告白シーンは出色のできばえ。
正装でバラを持って奥さんの仕事場へ。
見守る彼女の仲間たちも感動して涙ぐむ。
これぞ<ハリウッド映画>だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「男だニャあ」
※カップル最適度
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------『Shall We Dance?/シャル・ウィ・ダンス?』って
最初は試写に行くのあまりノリ気ではなかったのでは?
帰ってきたら空気が一変してたね。
「うん。日本映画のリメイクなんてうまくいくわけないと
タカを括ってたわけ。
ところがこれが意外な拾い物だった。今年の初泣き。
あれだけのヒット作だし、いまさらストーリーの説明は必要ないよね。
ハリウッド版もオリジナルとほぼ同じに進んでいくし…。
キャラクターも、そのオーバーアクトも含めみなそっくり」
-----えっ?ということは竹中直人や渡辺えり子みたいな人も出てくるわけ?
「そうだよ。特に渡辺えり子の役を演じたリサ・アン・ウォルターはそっくり。
竹中直人の役のスタンリー・トゥッチもアツ苦しさがよく出てた。
だけど、その役の類似や、どっちが上だとかを言っても意味がない。
今回の興味は、どのような視点からリメイクされたかにつきる。
日本版だと、主人公は(おそらくだけど)西武線の始発近くにようやく一軒家を建て、
ローン返済や子供の養育など、まだまだ人生大変という感じがよく出てた。
ところが、こちらハリウッド版は弁護士、エグゼクティブ。
奥さんも日本版ではパートだけどハリウッド版はキャリアウーマン。
この設定の違いが映画そのものをも大きく左右している」
-----具体的に言ってよ。
「ハリウッド版では、主人公は妻にも家族にも
もちろん社会的、金銭的にもなに不自由ない。
ところが、そんな彼が窓辺に立つ女性の横顔に、
自分の内部と同調するものを見つける。
それは“空白”。
だけどこれは深刻なものではなく、どちらかというと
すべてを手に入れた人間の贅沢な悩み。
そして実は本人もそのことに気づいている」
-----ほんとかなあ?
「つまり、人というのはどこまでいっても完全に満たされることはなく、
常に何かを求めざるをえない者として描かれるわけだ。
また、一方でこのハリウッド版の主人公は実にやさしい。
憧れのダンススクールの先生が落ち込んだ時にも
ウィットに富んだ言葉でその悩みをやわらげる。
そんな彼だけに浮気なんて考えは出てこない。
奥さんのことをほんとうに大切にしてるんだ。
そしてこのハリウッド版の特徴は、
スーザン・サランドンが演じるこの奥さんに、
より強くスポットを当てたことにある。
当然のように、彼女は夫の浮気を疑うわけだけど、
夫はもちろん潔白」
-----じゃあさあ、なぜ奥さんに黙ってダンス始めたの?
「そう、そこが一番のポイント。
日本版ではダンススクールに通ってるなんて“知られるのが恥ずかしい”。
でもアメリカでダンスはそんなに恥ずかしいものではない。
そこでピーター・チェルソム監督が代わりに持ってきたのが“夫婦愛”。
主人公は言う。『いまの生活に不満はない。僕の誇りは君が幸せなこと。
君にダンスのことを言わなかったのは、ぼくの“空白”を知られることで
君を傷つけたくなかったから』(※注:ここ正確ではないです)。
この告白シーンは出色のできばえ。
正装でバラを持って奥さんの仕事場へ。
見守る彼女の仲間たちも感動して涙ぐむ。
これぞ<ハリウッド映画>だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「男だニャあ」
※カップル最適度
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そうそう、人気ブログランキングの表示の仕方、えいさんのと似た方法にしてしまいました、スミマセン(最初ブックマークにしてたんですが…思いっきり目立ちませんで)。
同じ頃に同じ映画を観ることが多いので、
asaさんの書かれたものはいつもチェックしてます。
インデックスがあるといいな....なんて。
ギアは、昔のアラン・ドロンみたいに仕事中毒(役に余りこだわらない)の日本人のようでナイスです。
「運命の女」は完全にダイアン・レインの映画になってましたが、今回は真の主役になってますでしょうか?
なるほど。昔のアラン・ドロンですか。
うまいところ突いてきますね。
「運命の女」は、リチャード・ギアがあんなにまで情けない役がやれるのかと、
彼を見直した作品でもありました。
ダイアン・レインは.....まあエッチでしたね。
熟女の匂いむんむんぷんぷん。
で、この作品。
リチャード・ギアはオリジナルの役所広司を観て
彼は完璧と、最初は辞退しようと思ったとか....。
でも、けっこう自分の役にしてましたよ。
ただ、スーザン・サランドンが場をさらうんですよね。
この映画たった今見てきました。見る前は(やっぱり)「なんだかねぇ」と思っていたのですが、感動しました。胸にぐっとくるものがありますよね。日本とアメリカの文化の違い、夫婦間の違いもうまく描かれていたし、映画に溶け込んでいたと思います。
あぁ、感動を共有できた気がして、嬉しくてコメントさせてもらいました。
ネットって世界を身近に結びつけてくれますね。
私もこの映画は、いい意味で観る前の印象と
観た後の気持ちがまったく異なった映画でした。
映画はやはり観てみなくては分からない-----。
そして、こういう嬉しい出会いがあるから映画派やめられない。
と、改めて思いました。
また、これからも機会があったら立ち寄ってください。
日本版の良さをそのままに、ちょっと設定をかえて
アメリカらしさ、夫婦の関係をうまく表現していて
泣けてくるほどでした。
音楽もてとも素晴らしくルンルン気分で劇場を出ましたね。(笑い)
はじめまして。
日本版ももちろん素晴らしいですが、
この映画はハリウッドらしいリメイク成功例だと思います。
夫婦愛を謳いあげた、いわゆる愛すべき作品ですよね。
これからもよろしくお願いします。
小道具もウマクつかって、ビリー・ワイルダーの映画のようだった。
とってもハートフルでアメリカンなギアの映画だ。