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※ちょっと辛口な部分もあります。各ファンの方はスルーしてください。
(原題:The Wolfman)
「いやあ一瞬勘違い。
これってチャック・コナーズの
テレビ『ライフルマン』を映画にしたものかと…」
----そんなことあるはずないじゃニャい。
ん?その言い方からすると、あまりノレなかったってことかニャ。
「バレたか(笑)。
どうもぼくはユニヴァーサル・ホラーのリメイクとは
あまり相性がよくないみたい。
あのフランシス・コッポラ『ドラキュラ』もダメだったし…。
それ以前に狼男という設定もあわないのかも…。
マイク・ニコルズ『ウルフ』を思い出し、
悪い予感が働いたけど、結局、あたってしまった」
----へぇ~っ。意外だニャあ。
でもハマープロニャんかは好きなんだよね。
「うん。ああいうB級(?)ノリならいいんだけど、
なぜか近年のこの手の作品は、
やたら格調高く作ろうとしているところがあって、
異端の者の悲しみを強く打ち出しすぎ。
そんなのは
デイヴィッド・クローネンバーグに任せておけばいい。
彼の場合、もとよりそれが自分のテーマのひとつでもあるし…。
だから同じリメイクでも『ザ・フライ』は、
あんなにも観る者の胸を打ったんだと思う」
----まあまあ押さえて。
でも、そこまで考えなくてもいいのでは?
これって アンソニー・ホプキンス×ベニチオ・デル・トロの顔合わせ。
それだけでも観る価値はありそうじゃニャい。
ふたりとも当代切っての演技派だし。
「まあ、確かにそれはそうだね。
じゃあ。簡単にストーリーを。
19世紀末のイギリス。
兄の行方不明の知らせを受けて
生家のタルボット城があるブラックムーアの村に帰郷したローレンス。
到着早々、兄の遺体に対面した彼は、
怒りと悲しみを胸に犯人の捜索を開始。
だが、志半ばにしてローレンスはウルフマンの襲撃を受け、
自らもウルフマンに変貌してしまう。
そんな彼をなぜか煽って凶行に走らせる父のジョン。
そこには25年前の兄弟の母親の死にまつわる恐るべき秘密が隠されていた。
――――という感じかな。
プレスには“二重三重の謎”と書いてあって、
ミステリー色を強調しているんだけど、
これがだれにでもすぐに読めてしまう。
ぼくは、むしろその謎が分かった上で、
アンソニー・ホプキンスの余裕綽々の悪の演技を楽しむことをおススメするね」
----ははあ~っ。
でも、美術なんかもよさそうじゃニャい。
「うん。それは一見の価値あり。
ぼくは観ていてティム・バートン『スリーピー・ホロウ』を思い出したけど、
美術監督が同じリック・ハインリクスだった。
あっ、その名前を出したところで
もうひとつの見どころを紹介。
それは狼男への変身過程。
ここではジョー・ダンテ『ハウリング』が甦った」
----えっ。
あの映画で特殊メイクを担当したのロブ・ボッティンでしょ。
今回はリック・ベイカーと聞いたけど…。
「そうだよ。よく知っているね。
実は当時、リック・ベイカーはジョン・ランディス『狼男アメリカン』の方を手掛けていたんだ。
ところが先にできあがった弟子ベイカーの『ハウリング』を観て、
そのあまりの素晴らしさに
『狼男アメリカン』の撮り直しをしたと言われている。
結果、彼はその作品でオスカーを取っている。
ここまでくると執念だね」
----そうか。
だからこそ、監督ジョー・ジョンストンはリックを指名したのかも。
「だと思うね。
ただ、『JAWS・ジョーズ』よろしく、
最初のうちはあまりにもその姿を見せずにもったいぶっているのは、
ちょっと違う気がしたけどね。
狼男を目にも留まらぬ速度で動かし、
観る側はその姿をじっくり味わうことができないんだ。
でも、後半はそのイライラが消滅。
特に病院で大惨劇を引き起こすシーンは見モノ」
----ははあ。ところでこの女性は?
「兄の婚約者だったグエン(エミリー・ブラント)。
途中から、彼女が大きなウエイトを占めてくる。
もちろん、これもだれもが気づくことだけどね」
----もう、最後まで辛口だニャあ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「そのロブ・ボッティンとやらは、いまどうしているのかニャ」![ご不満](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/05/0000123905/16/img08c1877cwp4ef3.jpeg)
※さあ。それはそうと、同じリメイクでも
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(原題:The Wolfman)
「いやあ一瞬勘違い。
これってチャック・コナーズの
テレビ『ライフルマン』を映画にしたものかと…」
----そんなことあるはずないじゃニャい。
ん?その言い方からすると、あまりノレなかったってことかニャ。
「バレたか(笑)。
どうもぼくはユニヴァーサル・ホラーのリメイクとは
あまり相性がよくないみたい。
あのフランシス・コッポラ『ドラキュラ』もダメだったし…。
それ以前に狼男という設定もあわないのかも…。
マイク・ニコルズ『ウルフ』を思い出し、
悪い予感が働いたけど、結局、あたってしまった」
----へぇ~っ。意外だニャあ。
でもハマープロニャんかは好きなんだよね。
「うん。ああいうB級(?)ノリならいいんだけど、
なぜか近年のこの手の作品は、
やたら格調高く作ろうとしているところがあって、
異端の者の悲しみを強く打ち出しすぎ。
そんなのは
デイヴィッド・クローネンバーグに任せておけばいい。
彼の場合、もとよりそれが自分のテーマのひとつでもあるし…。
だから同じリメイクでも『ザ・フライ』は、
あんなにも観る者の胸を打ったんだと思う」
----まあまあ押さえて。
でも、そこまで考えなくてもいいのでは?
これって アンソニー・ホプキンス×ベニチオ・デル・トロの顔合わせ。
それだけでも観る価値はありそうじゃニャい。
ふたりとも当代切っての演技派だし。
「まあ、確かにそれはそうだね。
じゃあ。簡単にストーリーを。
19世紀末のイギリス。
兄の行方不明の知らせを受けて
生家のタルボット城があるブラックムーアの村に帰郷したローレンス。
到着早々、兄の遺体に対面した彼は、
怒りと悲しみを胸に犯人の捜索を開始。
だが、志半ばにしてローレンスはウルフマンの襲撃を受け、
自らもウルフマンに変貌してしまう。
そんな彼をなぜか煽って凶行に走らせる父のジョン。
そこには25年前の兄弟の母親の死にまつわる恐るべき秘密が隠されていた。
――――という感じかな。
プレスには“二重三重の謎”と書いてあって、
ミステリー色を強調しているんだけど、
これがだれにでもすぐに読めてしまう。
ぼくは、むしろその謎が分かった上で、
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----ははあ~っ。
でも、美術なんかもよさそうじゃニャい。
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----えっ。
あの映画で特殊メイクを担当したのロブ・ボッティンでしょ。
今回はリック・ベイカーと聞いたけど…。
「そうだよ。よく知っているね。
実は当時、リック・ベイカーはジョン・ランディス『狼男アメリカン』の方を手掛けていたんだ。
ところが先にできあがった弟子ベイカーの『ハウリング』を観て、
そのあまりの素晴らしさに
『狼男アメリカン』の撮り直しをしたと言われている。
結果、彼はその作品でオスカーを取っている。
ここまでくると執念だね」
----そうか。
だからこそ、監督ジョー・ジョンストンはリックを指名したのかも。
「だと思うね。
ただ、『JAWS・ジョーズ』よろしく、
最初のうちはあまりにもその姿を見せずにもったいぶっているのは、
ちょっと違う気がしたけどね。
狼男を目にも留まらぬ速度で動かし、
観る側はその姿をじっくり味わうことができないんだ。
でも、後半はそのイライラが消滅。
特に病院で大惨劇を引き起こすシーンは見モノ」
----ははあ。ところでこの女性は?
「兄の婚約者だったグエン(エミリー・ブラント)。
途中から、彼女が大きなウエイトを占めてくる。
もちろん、これもだれもが気づくことだけどね」
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これは物語よりも、作品の雰囲気がすごい好きです~♪
1891年のイギリスという混沌とした時代の雰囲気とか、デル・トロの容姿とか(笑)。
「宇宙戦争」を例に出すまでもないですけど、最新技術を総動員しても数十年前のオリジナル作品を越えられるリメイクってほんと少ないですからね♪
文中リンクありがとうございました。
雰囲気はいいのですが、
コッポラの『ドラキュラ』のころから、
ハリウッドのこういうリメイクって、
そっちに重きが置かれて
語り口が(ぼくにとっては)たるく感じちゃうんです。
『ヴァン・ヘルシング』のような方向があっているような気がします。
『スリーピー・ホロウ』のメンバーが集合してましたね。
>そんなのはデイヴィッド・クローネンバーグに任せておけばいい
この部分、妙に納得です。
作品の雰囲気が良かった。
それだけに・・・
あまり感想が湧いてこない(苦笑
なるほど、そうでしたか。
『スリーピー・ホロウ』との関連性は気づきませんでしたが、
そういえば、雰囲気は似ていましたね。
でも、あっちの方が好きかな。
ティム・バートンの遊ばないタイプの映画は好みです。
これ、スゴく分かるなあ。
ぼくも、この映画でよかったのは「雰囲気」…という感じです(汗)。
「タイタン・・」といい、コレといい、古典が流行りなのかしら?
でも、ほとんどそのまんまってちょっとつまらない。
技術力だけ~ってならない、あっと驚く作品が見て見たいものです。
ほんと、そのとおりです。
あっと驚く映画が観たい。
この後も、リメイクばかり続くようで
なんだかなあ…って感じです。
CGを使ってグレードアップをしているものの、変身シーンはやはり「狼男アメリカン」な感じがありました。
お話も古典的だったので、今さら感はかんじちゃいました。
もっと独自解釈しても良かったんじゃないかなあ。
『タイタンの戦い』もそうですが、
古典的なお話を今の技術で見せられるというのは、
ちょっと苦手です。
脳内イメージを隅々まで埋め尽くされたって感じで、
少しさびしいです。